20.11.3 N+Mコールドスタンバイ利用時の注意事項
- N+Mコールドスタンバイで予備系への切り替えに失敗した場合,または現用系への復帰に失敗した場合は,次の手順で回復してください。
- 最初に現用系サーバモジュールおよび予備系サーバモジュールの電源状態を確認し,電源がON状態であればOFFにしてください。
- 切り替えに失敗したN+1グループを削除したあと,SVPのWWNコマンドで現用系サーバモジュールと予備系サーバモジュールのWWNが入れ替わっているか確認してください。
- 現用系サーバモジュールと予備系サーバモジュールのWWNが入れ替わっている場合は,SVPのWWNコマンドでWWNを変更してください。
- 修正後に現用系サーバモジュールを起動し,問題なく稼働することを確認してから,再度N+1グループを登録してください。
- N+Mコールドスタンバイ機能を使用し,システムBIOS/EFIの設定を変更する場合は,ハードウェア装置のN+Mコールドスタンバイに関する設定を実行してください。ハードウェア装置の設定については,マニュアル「BladeSymphonyユーザーズガイド」で,使用上の注意事項や前提条件について確認してください。また,予備系サーバモジュール側で運用中に,システムBIOS/EFIの設定を変更する場合には,[復帰・解除実行]ダイアログボックスで[予備系を現用系とする]を指定して実行したあと,システムBIOS/EFIを変更してください。
- ストレージ運用支援機能でホストグループの割り当てを実施していない場合,予備系への切り替え時,または現用系への復帰時には,アラートID 0x3705(LUの接続アラート)およびアラートID 0x3706(LUの接続解除アラート)は通知されません。
- N+Mコールドスタンバイで切り替え発生後に,予備系を現用系とした場合,現用系として使用していたサーバモジュールを再び予備プールに登録するには,現用系として使用していたサーバモジュールでPre-configure機能を実行する必要があります。Pre-configure機能の実行については,マニュアル「BladeSymphonyユーザーズガイド」を参照してください。
- 08-21以前のマネージャサービスおよびコンソールサービスで,Fibre Channel Switch Moduleを使用しているBS320とSAS Switch Moduleを使用しているBS320が同一のN+1グループに登録されている場合,08-22以降のマネージャサービスおよびコンソールサービスでは,異なるSwitch Moduleを使用しているBS320同士での切り替えができません。Switch Moduleが同じ種類のBS320でN+1グループを登録し直してください。Switch Moduleの種類はサーバシャーシインベントリ情報で確認してください。
- N+Mコールドスタンバイ機能を使用している状態で,システムBIOS/EFIの設定やfibre channelボードのHBA BIOSの設定を変更する場合は,マニュアル「BladeSymphonyユーザーズガイド」のN+Mコールドスタンバイの章を参照してから実施してください。
予備系サーバモジュール側で運用中に,予備系サーバモジュール側のシステムBIOS/EFIの設定やfibre channelボードのHBA BIOSの設定を変更する場合には,設定を変更する前に,次の手順を実施してください。なお,手順2と手順3は,ハードウェア装置で操作する手順になります。
- [復帰・解除実行]ダイアログボックスで[現用系に復帰する]または[予備系を現用系とする]を指定して実行してください。
- 復帰または解除実行後の現用系ホストのシステムBIOS/EFIやfibre channelボードのHBA BIOSの設定を変更してください。
- 復帰または解除実行後の現用系ホストのパーティションに対して,Pre-configure機能を実行してください。
- Pre-configure機能の実行が完了したあとで,変更した現用系ホストをN+1グループから削除してから再登録してください。
予備系サーバモジュール側で運用中に,すでにシステムBIOS/EFIの設定やfibre channelボードのHBA BIOSの設定を変更した場合には,次の手順を実施してください。なお,手順2と手順3は,ハードウェア装置で操作する手順になります。
- [復帰・解除実行]ダイアログボックスで[現用系に復帰する]または[予備系を現用系とする]を指定して実行してください。
- 復帰または解除実行後の現用系ホストのシステムBIOS/EFIやfibre channelボードのHBA BIOSの設定を予備系サーバモジュール側で設定した内容と同じ設定に変更してください。
- 復帰または解除実行後の現用系ホストのパーティションに対して,Pre-configure機能を実行してください。
- Pre-configure機能の実行が完了したあとで,変更した現用系ホストをN+1グループから削除してから再登録してください。
- 切り替えまたは復帰に失敗した場合,現用系のサーバモジュールと予備系サーバモジュールのハードウェア装置の設定が変更されている場合があります。設定が変更されている場合は,切り替えまたは復帰を実行する前の状態に回復してください。ハードウェア装置の設定の変更方法については,マニュアル「BladeSymphonyユーザーズガイド」を参照してください。
- 次の場合,ネットワークスイッチの切り替えに失敗することがありますが,N+Mコールドスタンバイの切り替えまたは復帰の処理は継続されます。
- N+Mコールドスタンバイの切り替えまたは復帰を実行するサーバモジュールと同一のサーバシャーシ内に,Pre-configure機能実行中のサーバモジュールがあった場合
- サーバモジュールの抜き差しなどによる初期化中の場合
これらの場合,切り替え後または復帰後に,JP1/Cm2/NCでネットワークスイッチの設定状態を確認してください。
- N+1グループに登録されている,次のホストにAgentをインストール,またはVMホストを登録しても,そのまま運用できます。
- Agentがインストールされていないホスト
- VMホストが登録されていないホスト
この場合,各画面に表示される「シャーシID_パーティションX」(X:パーティション番号)は,「ホスト名」に置き換わります。
- N+1グループに登録されている,Agentがインストールされていないホストに対して,Control Managerを利用してN+Mコールドスタンバイ切り替えに関する次のコマンドを入力しても実行できません。
- jscmnpswitch
- jscmnprecover
- jscmnpactivate