N+Mコールドスタンバイの現用系サーバモジュールの切り替えを,手動で行う場合と自動で行う場合のそれぞれの切り替え先について説明します。また,予備系サーバモジュールに切り替えるときの選択順序についても説明します。
手動でサーバモジュールを切り替える場合,予備プール中の切り替え可能な予備系サーバモジュールから選択して切り替えることができます。予備系サーバモジュールを選択しない場合は,切り替え可能な予備系サーバモジュールの選択順序に従ってサーバモジュールが選択されます。切り替え可能な予備系サーバモジュールがない場合は,手動切り替えは実行できません。
切り替え可能な予備系サーバモジュールとは,「コールドスタンバイ中」「コールドスタンバイ失敗」状態の予備系サーバモジュールを指します。「コールドスタンバイ切り替え中」「コールドスタンバイ実行」「コールドスタンバイ警告」「サーバモジュール障害」状態の予備系サーバモジュールは,切り替え対象になりません。
また,切り替えに失敗した場合は,予備プールに切り替え可能な予備系サーバモジュールが残っていても,残りのサーバモジュールに対して切り替えは実行されません。
自動でサーバモジュールを切り替える場合,選択順序に従って予備プール中の予備系サーバモジュールを選択して切り替えます。切り替え可能な予備系サーバモジュールが見つからなかった場合は,警告アラート(アラートID:0x371B)がコンソールサービスに通知され,自動切り替えは実行されません。このように,予備プールに予備系サーバモジュールが不足している場合は,予備プールにサーバモジュールを追加したあとに,障害の発生した現用系サーバモジュールに対して手動切り替えを実行できます。
自動切り替えで,切り替え可能な予備系サーバモジュールとは,手動切り替えで切り替え可能なサーバモジュールと同様に,「コールドスタンバイ中」「コールドスタンバイ失敗」状態の予備系サーバモジュールを指します。
また,切り替えに失敗した場合は,予備プールに切り替え可能な予備系サーバモジュールが残っていても,残りのサーバモジュールに対して切り替えは実行されません。
予備系サーバモジュールは,サーバシャーシ定期診断の結果,通信状態が不安定でないと診断されたサーバシャーシのうち,アルファベット順で先行するシャーシ名を持つシャーシの中で,小さいスロット番号を持つサーバモジュールから順に選択されます。