3.17.2 JP1/IM連携機能の注意事項

<この項の構成>
(1) JP1/IMへアラートを通知する環境を構築する場合の注意
(2) JP1/ServerConductorのアラートに関する設定について
(3) 通知されるアラートについて

(1) JP1/IMへアラートを通知する環境を構築する場合の注意

(a) JP1/Baseの設定について

マネージャサービスを経由する場合,アラート通知元(マネージャ)にインストールしているJP1/Baseがアラート通知先のJP1/IMのサーバにアラートを通知するためには,JP1/Baseに対して,転送設定ファイルを設定する必要があります。

また,マネージャサービスを経由しないで直接連携する場合にも,エージェントサービスと同じサーバで動作しているJP1/Baseがアラート通知先のJP1/IMのサーバにアラートを通知するためには,JP1/Baseに対して,転送設定ファイルを設定する必要があります。

転送設定ファイルの設定方法を次に示します。

次のフォルダにあるforwardファイルに通知先のイベントサーバ名を追加します。

JP1/Baseインストール先フォルダ¥JP1Base¥CONF¥event¥servers¥default

forwardファイルに,次のtoからend-toまでの内容を設定します。

  ----- forward ファイル  start -----------------------------
  #----------------------------------------------------------
  # JP1/Integrated Manager - Event Service Forwarding Setting
  #----------------------------------------------------------
  to IMSERVER
  B.ID NOTIN FFFFFFFF
  end-to
 
  ----- forward ファイル  end -------------------------------

設定内容の意味は次のとおりです。

to IMSERVER
イベントサーバ名(この例ではIMSERVER)を設定します。IPアドレスは設定できません(IPアドレスとホスト名の対応はDNSを使用するかhostsファイルで設定してください)。
B.ID NOTIN FFFFFFFF
これはアラート(JP1イベント)のフィルタリングの設定です。すべてのアラートを通知するように,上記のとおりに設定します。
end-to
転送設定指定の終了を示します。
注意
JP1 Version7iまたはJP1 Version8を使用する場合,JP1/Baseに対して認証サーバの設定およびJP1ユーザ登録が必要です。設定方法については,マニュアル「JP1 Version7i JP1/Base」またはマニュアル「JP1 Version 8 JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
(b) JP1/IM連携機能を設定するサービスについて

複数台のサーバを管理する場合は,必ずマネージャサービスに対してJP1/IM連携機能の設定をしてください。1台のサーバだけを管理したい場合は,ローカルコンソールを使用してJP1/IM連携機能を設定することもできます。ただし,マネージャサービスでの設定とローカルコンソールからの設定を同時に行わないでください。JP1/IMにアラートが二重に通知されてしまいます。

(2) JP1/ServerConductorのアラートに関する設定について

JP1/ServerConductorは,発生したアラートをアプリケーションログに書き込んだり,SNMPトラップで通知したりできますが,JP1/ServerConductorでJP1/IMへのアラート通知をする場合は,アプリケーションログやSNMPトラップ機能と併用しないでください。JP1/IMではアプリケーションログなどのさまざまなイベントを収集しているため,二重に通知される可能性があります。

(3) 通知されるアラートについて