N+1コールドスタンバイおよびN+Mコールドスタンバイの自動切り替えを実施する場合,運用ケースによって必要な設定項目および自動切り替え対象アラートの切り替え待ち時間の見積もり方法が異なります。
自動切り替えに必要な設定,および自動切り替え待ち時間の見積もり方法を,運用ケースごとに,次の表に示します。
表20-9 運用ケース別のN+1コールドスタンバイに必要な設定と自動切り替え対象アラートの自動切り替え待ち時間の見積もり
項番 | 障害アラート発生後の運用ケース | 必要な設定 | 自動切り替え待ち時間の見積もり | |||
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N1Alert.datの設定※1 | 自動切り替え中止の設定※2 | 障害監視の設定※3 | ||||
Windows | Linux | |||||
1 | ダンプを採取してから自動切り替えを実行する | ForcedExeFlag=1 WaitTime=自動切り替え待ち時間 | しない | 何もしない | 0 | 障害発生からダンプの採取開始までの時間+ダンプの採取に掛かる時間 |
2 | ダンプを採取してから自動切り替えを実行する (現用系ホストでエージェントサービスが起動した場合は自動切り替えを中止する) | ForcedExeFlag=1 WaitTime=自動切り替え待ち時間 | する | 何もしない | 0 | 障害発生からダンプの採取開始までの時間+ダンプの採取に掛かる時間+ダンプ採取の完了後に現用系ホストでシステムを再起動して,[ホスト管理]ウィンドウでアイコンが活性化するまでの時間 |
3 | 自動切り替えを手動で中止してからダンプを採取する | ForcedExeFlag=1 WaitTime=自動切り替え待ち時間 | しない | 何もしない | 0 | 障害発生から自動切り替えの中止の実行に掛かる時間 |
4 | ダンプを採取しないで自動切り替えを実行する | ForcedExeFlag=1 WaitTime=0 | しない | 何もしない | 0 | 0分 |
5 | ダンプを採取しないで自動切り替えを実行する (現用系ホストでエージェントサービスが起動した場合は自動切り替えを中止する) | ForcedExeFlag=1 WaitTime=自動切り替え待ち時間 | する |
|
| 現用系ホストでシステムを再起動して,[ホスト管理]ウィンドウでアイコンが活性化するまでの時間 |
6 | 自動切り替えを実行しないでダンプの採取だけを実行する | ForcedExeFlag=0 WaitTime=0 | しない | 何もしない | 0 | 0分 |
7 | 自動切り替えを実行しないで自動的にシステムの再起動だけを実行する | ForcedExeFlag=0 WaitTime=0 | しない | リセットまたは電源OFF→電源ON | 1または3 | 0分 |
表に示した各項目について説明します。
障害の発生後,切り替え待ち時間が経過するまでにダンプの採取を完了させます。
障害発生からダンプの採取開始までの時間+ダンプの採取に掛かる時間を設定してください。
障害の発生後,切り替え待ち時間が経過するまでにダンプの採取を完了させます。また,ダンプの採取終了後にシステムを再起動して現用系ホストのエージェントサービスが起動した場合は,自動的に切り替えを中止します。この運用ケースはアラートID 0x1470が発生した場合だけ該当します。
障害発生からダンプの採取開始までの時間+ダンプの採取に掛かる時間+ダンプ採取の完了後に現用系ホストでシステムを再起動して,[ホスト管理]ウィンドウでアイコンが活性化するまでの時間を設定してください。
障害の発生後,[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウから手動で自動切り替えを中止してダンプの採取を実施します。ダンプの採取が完了したら手動で復旧処理を実施します。
障害発生から自動切り替えの中止の実行に掛かる時間を設定してください。
障害の発生後,即時に切り替えを実施します。
0分を設定してください。
障害発生後に切り替え待ち時間が経過したあと,切り替えを開始します。切り替え待ち時間中に現用系ホストのエージェントサービスが起動した場合は,自動的に切り替えを中止します。この運用ケースはアラートID 0x1470が発生した場合だけ該当します。
現用系ホストでシステムを再起動して,[ホスト管理]ウィンドウでアイコンが活性化するまでの時間を設定してください。
障害の発生後,ダンプの採取だけを実行します。
0分を設定してください。
障害の発生後,自動的にシステムの再起動だけを実行します。この運用ケースはアラートID 0x1470が発生した場合だけ該当します。
0分を設定してください。