3.11.4 詳細情報の設定(エージェントサービス)

ここでは,エージェントサービスの詳細設定について説明します。次に示す手順でエージェントサービスの詳細情報を設定してください。

  1. 環境設定ユティリティの[エージェントサービス]タブで[詳細設定]ボタンをクリックする
    環境設定ユティリティの[ネットワーク(共通)]タブが表示されます。

    [図データ]

<この項の構成>
(1) ネットワーク(共通)情報
(2) ネットワーク(サービス)情報
(3) システム設定情報
(4) アラート情報
(5) JP1/AppManager連携機能情報

(1) ネットワーク(共通)情報

ネットワークの共通情報について設定します。

注意
同一マシンに複数の種類のサービス(コンソールサービス,マネージャサービス,エージェントサービスまたはWebコンソールサービス)がインストールされている場合,このタブで設定した値は,ほかのサービスと共通の設定になります。そのため,最後に設定した値が有効になります。
  1. [ネットワーク(共通)]タブを選択する
    環境設定ユティリティの[ネットワーク(共通)]タブが表示されます。

    [図データ]

  2. 次に示す情報を設定する

    表3-17 環境設定ユティリティ(エージェントサービス)-[ネットワーク(共通)]タブの設定内容

    設定項目設定内容
    送信タイムアウト時間次のサービス間で送信エラーが発生した場合,送信をリトライする時間を秒単位で設定します。
    • マネージャサービスとエージェントサービスとの間
    • マネージャサービスとコンソールサービスとの間
    設定範囲は1~600です。デフォルトは30秒です。
    複数IPアドレス構成時には使用するIPアドレスを指定してください複数のLANボードを搭載している場合,このチェックボックスをONにして,使用するIPアドレスを設定します。
    注※
    IPアドレスの設定については,「3.7 JP1/ServerConductorで使用するIPアドレス」を参照してください。

(2) ネットワーク(サービス)情報

ネットワークのサービス情報について設定します。

  1. [ネットワーク(サービス)]タブを選択する
    環境設定ユティリティの[ネットワーク(サービス)]タブが表示されます。

    [図データ]

  2. 次に示す情報を設定する

    表3-18 環境設定ユティリティ(エージェントサービス)-[ネットワーク(サービス)]タブの設定内容

    設定項目設定内容
    アイドルセッション時間(エージェントサービス)エージェントサービスとマネージャサービス間の無通信状態を監視し,セッションを切断するまでの時間を秒単位で設定します。設定範囲は0~7,200です。デフォルトは900秒です。マネージャサービスとの通信回線にLANなどを使っていて,課金がない場合は,0を設定してください。0を設定するとセッションを切断しません。
    コマンドタイムアウト時間エージェントサービスからマネージャサービスへの送信に対する返信が来るまでの待ち時間を秒単位で設定します。設定範囲は1~600です。デフォルトは90秒です。
    キープアライブエージェントサービスとマネージャサービス間でキープアライブを実施する場合,チェックボックスをONにします。
    キープアライブとは,各サービス間で回線が保持されているかどうかを定期的にチェックする機能です。
    チェックボックスをONにすると,キープアライブ間隔を設定できるようになります。キープアライブ間隔の設定範囲は1~3,600です。デフォルトはOFFです。ONにした場合,キープアライブ間隔のデフォルトは600秒です。
    通信ログの採取通信ログを採取する場合,このチェックボックスをONにします。
    注※
    キープアライブの設定をする場合,次の点に注意してください。
    ・キープアライブを設定するとコネクションが切断されないため,ダイヤルアップ回線など,接続時間に応じて課金される回線を使用している場合は,キープアライブを設定しないでください。
    ・[キープアライブ]チェックボックスをONにすると,エージェントサービスが停止するなど,エージェントサービスとマネージャサービスとの間の回線が切断した場合,管理コンソールに次のようなポップアップダイアログが表示されます。
    「ホスト名(マネージャサービス名)への接続が切断されました」
    ・キープアライブ間隔を設定する場合,必ず[コマンドタイムアウト時間]の設定値よりも大きい値を設定してください。

(3) システム設定情報

管理コンソールからの電源シャットダウン,およびリブート要求を受けるかどうかについて設定します。

  1. [システム設定]タブを選択する
    環境設定ユティリティの[システム設定]タブが表示されます。

    [図データ]

  2. 次に示す情報を設定する

    表3-19 環境設定ユティリティの[システム設定]タブの設定内容

    設定項目設定内容
    コンソールサービスからのシャットダウン/リブート命令の許可管理コンソールからの電源シャットダウン,リブートを許可する場合は[許可する]ラジオボタンをONにします。許可しない場合は[許可しない]ラジオボタンをONにします。デフォルトは[許可する]ラジオボタンがONになっています。なお,SVPエージェントサービスを利用して強制電源OFFを実施する場合,この設定は無効になります。

(4) アラート情報

エージェントサービスが通知するアラート情報について設定します。

  1. [アラート]タブを選択する
    環境設定ユティリティの[アラート]タブが表示されます。

    [図データ]

  2. 次に示す情報を設定する

    表3-20 環境設定ユティリティ(エージェントサービス)-[アラート]タブの設定内容

    設定項目設定内容
    アラートレベルエージェントサービスが通知するアラートのレベルを設定します。通知するアラートレベルのチェックボックスをONにします。通知するアラートは複数設定できます。設定できるアラートを次に示します。
    • インフォメーション:サーバの状態変化を知らせるアラート
    • 注意:エラーが発生する可能性があるレベルのアラート
    • 警告:障害が発生する可能性があるレベルのアラート
    • 障害:すぐに対処が必要なレベルのアラート
    保存日数アラートログのファイルを保存しておく日数を設定します。設定範囲は0~90です。デフォルトは30日です。0を設定すると,ユーザが削除しないかぎり,保存しておきます。
    使用ディスク容量警告値アラートログの総容量がこの値を超えると管理コンソールに警告を通知します(アラートログは,1日ごとに一つのファイルとして保存されます)。設定範囲は0~1,048,576です。デフォルトは1,024キロバイトです。0を設定すると警告を通知しません。
    アプリケーションログエージェントサービスが通知するアラートをアプリケーションログとして記録するかどうかを設定します。なお,アプリケーションログとして記録した場合,イベントビューアで参照できます。

    アラートログファイルは,JP1/ServerConductorをインストールしたディレクトリ下のlogディレクトリに日付のファイル名(拡張子LOG)で保存されています(2004年12月1日のログファイルの場合は「20041201.log」という名称で保存されています)。


(5) JP1/AppManager連携機能情報

[JP1/AppManager連携]タブでは,JP1/AppManager連携機能を使用するために必要な設定をします。JP1/AppManager連携の設定方法については,「3.18 JP1/AppManager連携の設定」を参照してください。