11.1 遠隔操作の概要

JP1/ServerConductorでは,管理コンソールから管理対象サーバまたはサーバモジュールを操作できます。これによって,管理コンソールから管理対象サーバまたはサーバモジュールで障害が発生した場合の対応や,管理対象サーバまたはサーバモジュールの状況の確認ができます。

なお,LPAR上で稼働しているサーバの遠隔操作については「23.3.7 遠隔操作」を,仮想化プラットフォームのサーバの遠隔操作については「24.3.5 遠隔操作」を参照してください。

<この節の構成>
(1) リモートコントロール
(2) ファイル転送
(3) リモートコンソール
(4) ランプ制御
(5) 保守情報の取得

(1) リモートコントロール

遠隔地にある管理対象サーバの画面を管理コンソールに表示して,直接操作できます。また,管理対象サーバと管理コンソールとの間でチャットができます。

リモートコントロールでは,管理対象サーバのBIOS設定画面とOS起動後の画面が直接操作できます。また,管理対象サーバがWindowsサーバの場合だけ利用できます。

(2) ファイル転送

管理対象サーバと管理コンソールとの間でファイル転送ができます。

この機能は,管理対象サーバがWindowsサーバの場合だけ利用できます。ファイル転送を利用する場合は,リモートコントロールマネージャを起動しておく必要があります。また,管理対象サーバにログオンした状態でないと使用できません。

(3) リモートコンソール

管理コンソールからリモートコンソールアプリケーションを起動し,遠隔地にある管理対象サーバの画面を管理コンソールに表示して,直接操作できます。

リモートコンソールでは,管理対象サーバの電源OFF時点からOS起動後の画面まで直接操作できます。管理対象サーバのOSに制限はありません。

この機能を使用するためには,次の条件を満たしている必要があります。

管理対象サーバの条件
  • 管理対象サーバがBladeSymphony上で稼働している
  • 搭載されているSVPのファームウェアがリモートコンソール機能をサポートしている
  • BSMからのリモートコンソールアプリケーション起動に対応しているサーバモジュールである
  • パーティションが作成されている
リモートコンソール機能をサポートしているSVPのファームウェアのバージョン,およびBSMからのリモートコンソールアプリケーション起動に対応しているサーバモジュールの機種については,BladeSymphonyのリモートコンソールに関するドキュメントを参照してください。
管理コンソールの条件
  • マネージャサービスにアドミニストレータ権限でログインしている
  • コンソールサービスと同一マシンに,リモートコンソールアプリケーションの製品バージョン02-01以降がインストールされている
注意
コンソールサービスの起動中にリモートコンソールをインストールした場合はコンソールサービスを再起動してください。

なお,BS2000の場合はリモートコンソールアプリケーションのほか,BMCのWebコンソールも使用できます。

(4) ランプ制御

遠隔地にあるサーバモジュールのランプの点灯状態を,管理コンソールに表示して,直接操作できます。

この機能は,管理対象サーバがBladeSymphony上で稼働している場合だけ利用できます。

なお,BS2000の場合は,スイッチモジュールおよびマネージメントモジュールに対してもランプ制御できます。

(5) 保守情報の取得

管理対象サーバに問題が発生した場合,管理対象サーバのOS情報,JP1/ServerConductorのログなどを保守情報として管理コンソールから取得できます。取得した情報は,管理コンソールにファイルとして転送,またはe-mailで転送できます。