15.9.2 管理対象サーバをクラスタ運用する場合の注意事項
- クラスタ管理エージェントサービスをインストールしたサーバでは,クラスタアドミニストレータまたはフェールオーバークラスタ管理から各ノードのクラスタサーバサービスは停止できません。クラスタアドミニストレータまたはフェールオーバークラスタ管理からクラスタサーバサービスを停止させる場合,コントロールパネルのサービス機能,またはサーバマネージャを使ってクラスタ管理用サービス(SM_ClsCiCtrlSvc,SM_ClusterCI)を停止させてから,操作してください。
- コンソールサービスで[クラスタ管理]ウィンドウを表示している場合,次の事象が管理対象サーバで発生すると表示内容と実際のクラスタの状態が異なることがあります。
- 管理対象サーバでクラスタアドミニストレータまたはフェールオーバークラスタ管理を使用してクラスタ制御をした
- ほかのコンソールサービスのクラスタ管理画面からクラスタを制御した
- クラスタスケジュールによるクラスタの状態変更が発生した
- アラート発生によるフェイルオーバーが発生した
クラスタの状態が変更された場合,インフォメーションレベルのアラートが通知されます。このアラートが発生した場合は[最新の情報に更新]メニューを実行して,情報を更新してください。
- クラスタグループの所有ノードと稼働状態の制御を同時に実行するスケジュールには,次の制限があります。
- 現在ノード,移動先ノードの稼働状態が一時停止の場合,スケジュールは実行されません。
- 移動先ノードの稼働状態が一時停止のとき,オフラインにするように設定されている場合,所有ノードは移動されません。
- 現在ノードの稼働状態が一時停止のとき,オフラインにするように設定されている場合,稼働状態は変更されません。
- 移動先ノードの稼働状態が一時停止のとき,オンラインにするように設定されている場合,所有ノードは移動されません。
- クラスタのクォーラムリソース,グループ,リソース,リソースタイプ,ネットワーク,およびネットワークインタフェースの名前は,コンソールサービスのクラスタ管理画面では256文字以上は表示されません。また,アラートメッセージでは,128文字以上は表示されません。
- 設定されたクラスタスケジュール情報は,クラスタを構成する2台のサーバの両方で,JP1/ServerConductorをアンインストールしたときに削除されます。
- クラスタサーバを管理しているエージェントサービスのアラート設定では,イベント発生時のサーバ動作でシャットダウンを選択しないでください。MSCSまたはフェールオーバークラスタの問題によって,クラスタが正常に動作しなくなる可能性があります。
- クラスタ管理サービスSM_ClsCiCtrlSvcは,クラスタサーバサービスの状態によってSM_ClusterCIを登録・起動するためのサービスです。このサービスは,システム起動時に実行し,そのあとは停止状態となっています。
- クラスタシステムで使用するNICのIPアドレスまたはサブネットマスクの設定を変更した場合,[クラスタ管理]ウィンドウを表示しようとすると「クラスタシステムが正常に動作していないため処理を続行できません。」というエラーメッセージが表示されることがあります。クラスタアドミニストレータまたはフェールオーバークラスタ管理を使用して,IPアドレスリソースのIPアドレスおよびサブネットマスクの情報を,変更したNICの設定に従って変更してください。
- 管理対象サーバの起動時など,クラスタサーバサービスの起動処理に長時間を要する場合,[ホスト管理]ウィンドウで次の現象が発生することがあります。
- [ホスト管理]ウィンドウの[クラスタ名]にクラスタ名が表示されない。
- [ホスト管理]ウィンドウの[ホスト管理]メニューから[クラスタ管理]または[スケジュール]が選択できない。
- [ホスト管理]ウィンドウの[ホスト管理]メニューから[クラスタ管理]または[スケジュール]を選択すると,クラスタ管理用のサービスが停止していることを示すメッセージ(KASM30026)が出力される。
この場合,コントロールパネルのサービス機能を使って,次の順でサービスを再起動してください。
- クラスタサーバサービスが実行中になっていることを確認する
- SM_AgtSvcサービスを再起動する
- SM_ClsCiCtrlSvcサービスとSM_ClusterCIサービスを停止する
- SM_ClsCiCtrlSvcサービスを再開始する
- SM_ClsCiCtrlSvcサービスの開始後,SM_ClusterCIサービスが開始することを確認する
- SM_ClusterCIサービスの開始後,SM_ClsCiCtrlSvcサービスが停止することを確認する