23.3.12 ストレージ運用支援

LPARモードで稼働しているサーバモジュールに対して,ストレージ運用支援機能を使用する場合,ホストグループ割り当て定義ファイルにLPAR識別子を指定する必要があります。

ホストグループを割り当てるサーバモジュールがLPARモードかどうかは,サーバシャーシインベントリのパーティション情報のOS種類で確認できます。LPARモードの場合,OS種類が「HVM(0x04)」となっています。

注意
LPARモードで稼働しているサーバモジュールには,ストレージ運用支援機能を使用したホストグループの自動割り当てができません。Device Managerを使用して,ホストグループを割り当ててください。Device Managerを使用してホストグループを割り当てる方法については,次のマニュアルを参照してください。
  • JP1/HiCommand Device Manager Web Client ユーザーズガイド
  • JP1/HiCommand Device Manager CLI ユーザーズガイド
  • Hitachi Device Manager Software Web Client ユーザーズガイド
  • Hitachi Device Manager Software CLI ユーザーズガイド

LPARモードで稼働しているサーバモジュールに対してストレージ運用支援機能を使用する場合の,前提条件,設定手順,およびホストグループ割り当て定義ファイルの形式を次に示します。

<この項の構成>
(1) 前提条件
(2) 設定手順
(3) ホストグループ割り当て定義ファイルの形式
(4) ホストグループ割り当ての確認方法
(5) ストレージ運用支援機能の通知アラート

(1) 前提条件

ホストグループ割り当て定義ファイルをインポートする前に,LPARモードで稼働しているサーバモジュール上のHVM,およびそのHVMが管理しているLPAR上で稼働しているサーバを,[ホスト管理]ウィンドウに登録してください。

(2) 設定手順

設定手順は,Basicモードで稼働しているサーバモジュールに対してストレージ運用支援機能を使用する場合と同じです。設定手順については,「19.5 ホストグループの自動割り当て」を参照してください。

なお,ホストグループ割り当て定義ファイルをインポートするとき,LPARモードで稼働しているサーバモジュールの電源はOFFになっている必要はありません。

(3) ホストグループ割り当て定義ファイルの形式

LPARモードで稼働しているサーバモジュールに対してストレージ運用支援機能を使用する場合は,LPARモード用の設定項目を指定します。

ストレージサブシステムobjectID,ストレージサブシステムのname,ポートWWN,
ホストグループobjectID,ホストグループのnickname,サーバシャーシID,パーティションID,
I/Oモジュールスロット番号,HBAポート番号,
ブート識別子,LPAR識別子

パーティションID,I/Oモジュールスロット番号,およびLPAR識別子の説明を次に示します。これ以外の設定項目の説明については,「19.5.2(2) ホストグループ割り当て定義ファイルの作成」を参照してください。

表23-5 ホストグループ割り当て定義ファイルの設定項目(LPARモード用)

項目名説明
パーティションIDインポート対象のLPARが稼働しているパーティション番号を指定します。0~7の半角数字で指定します。
I/Oモジュールスロット番号インポート対象のLPARに割り当てられているI/Oモジュールスロット番号を指定します。BS1000およびBS320の場合は0~15,BS2000の場合は0~15,80,81の半角数字で指定します。
I/Oモジュールスロット番号の付与規則については,「19.5.2(2) ホストグループ割り当て定義ファイルの作成」を参照してください。
HBAポート番号BS2000の場合,ホストグループを割り当てるHBAのポート番号を0~3の半角数字で指定します。
HBAポート番号の付与規則については,「19.5.2(2) ホストグループ割り当て定義ファイルの作成」を参照してください。
LPAR識別子インポート対象のLPARを管理しているHVM内で一意に割り当てられている,LPARごとの識別子を指定します。1~64の半角数字で指定します。
なお,Basicモードで運用している場合,LPAR識別子が指定されているとホストグループが正しく割り当たらないため,LPAR識別子には何も指定しないでください。

(4) ホストグループ割り当ての確認方法

ホストグループの割り当て結果は,CSV形式のファイルに出力して確認します。[ディスク割当てリポジトリ]ウィンドウでは確認できません。

ホストグループの割り当て結果を,CSV形式のファイルで確認する方法については,「19.6.2(1) CSV形式のファイルに出力して確認する方法」を参照してください。

(5) ストレージ運用支援機能の通知アラート

N+Mグループに登録しているBasic環境のホストに対して,ストレージ運用支援機能のホストグループを割り当てた場合,N+Mコールドスタンバイの切り替えまたは復帰時に,LUの割り当て(0x3705)またはLUの割り当て解除(0x3706)のアラートが通知されます。それに対して,HVMで管理するLPAR上で稼働するホストにホストグループを割り当てた場合,LUの割り当て(0x3705)またはLUの割り当て解除(0x3706)のアラートは通知されません。