24.3.9 N+Mコールドスタンバイ

BladeSymphonyのVMホストの場合,N+Mコールドスタンバイ機能を使用できます。VMホストでのN+Mコールドスタンバイ機能の使用について説明します。

<この項の構成>
(1) 現用系ホスト名の表示
(2) 現用系ホストの登録
(3) 自動切り替え時の現用系の電源OFF
(4) Agentが稼働していないホストからVMホストへの変更
(5) N+1グループに登録できるホスト数
(6) 切り替え時および復帰時の電源制御
(7) ネットワークスイッチ連携
(8) VMホストの削除
(9) 注意事項

(1) 現用系ホスト名の表示

VMホストの場合,N+Mコールドスタンバイ機能の各画面に表示される現用系ホスト名は,VMホスト名になります。

ただし,同じ管理対象サーバにAgentホストとVMホストが共存している場合は,Agentホストのホスト名が表示されます。なお,VMホストを登録したあとにAgentホストを登録した場合は,表示されているVMホスト名がAgentホスト名に変更されます。

グループ属性がN+1コールドスタンバイの場合は,ホスト一覧にはVMホストは表示されません。

(2) 現用系ホストの登録

[ホスト登録・変更]ダイアログボックスの[ホスト一覧]には,次の条件をすべて満たしたVMホストが表示されます。このVMホストを現用系ホストに登録できます。

注意
[ホスト登録・変更]ダイアログボックスを開いているときにVMホストのPre-Configureを無効にした場合や,N+1グループの登録後にVMホストのPre-Configureを無効にした場合は,ホスト登録・変更の実行時にエラーとなります。

(3) 自動切り替え時の現用系の電源OFF

自動切り替えが発生したとき,障害が発生したVMホストのサーバモジュールの電源OFFの方式を次の中から選択できます。

OSのシャットダウンは,仮想化プラットフォームの機能による制御となります。

(4) Agentが稼働していないホストからVMホストへの変更

Agentが稼働していないホストをVMホストに変更した場合,そのままN+Mコールドスタンバイの運用を続行できます。N+Mコールドスタンバイ属性で定義しているグループについても,VMホスト名([ホスト管理]ウィンドウに表示されるコンピュータ名)へ自動的に変更されます。

(5) N+1グループに登録できるホスト数

一つのN+1グループに登録できるホスト数は,256台までです。

(6) 切り替え時および復帰時の電源制御

N+Mコールドスタンバイの切り替え時および復帰時の電源制御を次に示します。

表24-4 N+Mコールドスタンバイの切り替え時および復帰時の電源制御

N+Mコールドスタンバイの設定項目実行される電源制御留意点
Agentホスト
(共存時)
VMホストVMゲスト
自動切替時の電源制御※1強制電源OFF強制電源OFF強制電源OFF特になし
シャットダウンシャットダウン※2電源OFF※3物理的なハードウェアの電源OFFを実行できるように,仮想化プラットフォームを設定する必要がある。
切替時および復帰オプション設定の電源ON電源ON電源ON電源ON※4切り替え前の状態(ゲストOSの稼働など)と同じにするには,仮想化プラットフォームでVMホスト稼働時のゲストOSについて,オン/オフの設定が必要。
注※1
自動切り替え時にどの電源制御が実行されるかは,N+1コールドスタンバイ設定ファイル(N1SwitchShutdownSet.ini)の設定内容によります。
注※2
シャットダウン時の注意事項については,「24.3.4 (3) 注意事項」を参照してください。
注※3
24.3.4 (3) 注意事項」の電源OFFと同じ動作をします。
注※4
24.3.4 (3) 注意事項」の電源ONと同じ動作をします。

(7) ネットワークスイッチ連携

VMホストの場合も,ネットワークスイッチ連携機能を使用できます。

(8) VMホストの削除

N+1グループに登録されているVMホストは,[ホスト管理]ウィンドウで削除できません。ただし,VMホストをN+1グループに登録したあとで同じ管理対象サーバのAgentホストを登録した場合は,N+1グループの対象がVMホストからAgentホストに切り替わるため,VMホストを削除できます。

(9) 注意事項