3.7 JP1/ServerConductorで使用するIPアドレス

JP1/ServerConductorでは,通信元の各サービスで使用するIPアドレスを設定できます。通信元サービスのIPアドレスの設定有無による,各サービスで使用される通信元のIPアドレスを,次の表に示します。

表3-2 各サービスで使用される通信元のIPアドレス

項番通信元のサービス名通信先のサービス名通信元でのIP
アドレスの設定
通信元の各サービスで使用されるIPアドレス
ネットワーク(共通)※1クラスタ設定※2
1マネージャサービス
  • コンソールサービス
  • Webコンソールサービス
  • アラートアクションサービス
  • エージェントサービス
  • SVP(HA8000)
なしなしOSが決定したIPアドレス
ありクラスタ設定※2で設定されたIPアドレス
ありなしネットワーク(共通)※1で設定されたIPアドレス
ありクラスタ設定※2で設定されたIPアドレス
SVP/BMC/HVM
(BladeSymphony)
なしなしOSが決定したIPアドレス
ありクラスタ設定※2で設定されたIPアドレス
ありなしOSが決定したIPアドレス
ありクラスタ設定※2で設定されたIPアドレス
2コンソールサービスマネージャサービスなしOSが決定したIPアドレス
ありネットワーク(共通)※1で設定されたIPアドレス
3WebコンソールサービスマネージャサービスなしOSが決定したIPアドレス
ありネットワーク(共通)※1で設定されたIPアドレス
WebブラウザなしOSが決定したIPアドレス
あり
4アラートアクションサービス※3
5エージェントサービス(Windows)マネージャサービスなしOSが決定したIPアドレス
ありネットワーク(共通)※1で設定されたIPアドレス
ローカルコンソールサービスなしローカルループバックアドレス(127.0.0.1)
ありローカルループバックアドレス(127.0.0.1)
6エージェントサービス(Linux)マネージャサービスOSが決定したIPアドレス
7エージェントサービス(HP-UX)マネージャサービスOSが決定したIPアドレス
8SNMPトランスレータエージェントサービスSNMPマネージャOSが決定したIPアドレス
9ローカルコンソールサービス※4
  • エージェントサービス(Windows)
  • ローカルコンソールサービス※4
ローカルループバックアドレス(127.0.0.1)
(凡例)
なし:設定なし
あり:設定あり
-:該当しない
注※1
「ネットワーク(共通)」とは,環境設定ユティリティの[ネットワーク(共通)]タブの[複数IPアドレス構成時には使用するIPアドレスを指定してください]での設定を示します。
エージェントサービスの場合,この項目は,Windowsサーバに対してだけ設定できます。LinuxサーバおよびHP-UXサーバでは,この設定項目はありません。
また,アラートアクションサービス,SNMPトランスレータサービス,およびローカルコンソールサービスでは,この設定項目はありません。
注※2
「クラスタ設定」とは,環境設定ユティリティの[クラスタ設定]タブの[下記論理IPアドレスを使用する]での設定を示します。この項目が設定されていない場合は,[現在の論理IPアドレス]に表示されているIPアドレスが使用されます。
なお,[クラスタ設定]タブの設定は,マネージャサービスをクラスタ構成でインストールした場合だけ有効になります。
注※3
アラートアクションサービスからマネージャサービスへの通信は発生しません。
注※4
ローカルコンソールサービスの内部通信を示します。