15.4.1 更新/変更インストール
(1) 実行系サーバでのクラスタアドミニストレータまたはフェールオーバークラスタ管理の操作(共有ディスクのオンライン)
実行系サーバのクラスタアドミニストレータから,共有ディスクをオンラインにします。手順を次に示します。
- 実行系サーバのマシンにログインする
- クラスタアドミニストレータを起動する
- マネージャサービスが登録されているクラスタグループを選択し,物理ディスクリソースについて次のことを確認する
- 物理ディスクリソースの所有者が実行系のノードになっていること
この例では,BSMグループを選択し,BSM_共有ディスクの所有者がNODE01-CLSになっていることを確認します。
- 物理ディスクリソースがオンラインになっていること
この例では,BSM_共有ディスクがオンラインになっていることを確認します。オフラインになっている場合は,オンラインにします。
![[図データ]](figure/sm092700.gif)
Windows Server 2008の場合
Windows Server 2008の場合は,次の手順に従って共有ディスクの所有者を確認し,共有ディスクをオンラインにしてください。
- 実行系サーバのマシンにログインする
- フェールオーバークラスタ管理を起動する
- クラスタの下の「サービスとアプリケーション」からクラスタ名を選択する
この例では,「BSM2008.test.local」の下の「サービスとアプリケーション」から,「BladeServerManager」を選択します。
- 右ペインで次のことを確認する
- 現在の所有者が実行系のノード(この例ではNode1-CLS)になっている
- 共有ディスク(この例ではクラスタディスク2)がオンラインになっている
オフラインになっている場合は,オンラインにします。
(2) 実行系サーバでの更新/変更インストール
実行系サーバのBSMの更新インストールまたは変更インストールを実施します。インストール手順の詳細については,「3.2.1 BSMのインストール」を参照してください。手順を次に示します。
- BSMの更新インストールまたは変更インストールを実施する
表示されるダイアログボックスの指示に従ってインストールを進めます。
- [運用方法の選択]画面で,[使用する]ラジオボタンをONにする
- [クラスタ構成の選択]画面で,[実行系(アクティブ系)サーバとしてインストールする]ラジオボタンをONにする
- 変更インストールの場合,[共有データフォルダの指定]画面で,共有データフォルダを設定して[次へ]ボタンをクリックする
共有データフォルダの変更が不要な場合は,設定を変更しないで[次へ]ボタンをクリックしてください。
- 変更インストールの場合,[カスタムセットアップ]画面でインストールするサービスを選択する
必要に応じて,ほかのサービスを選択してインストールします。
- 注意
- クラスタシステムに対応しているのは,マネージャサービスだけです。マネージャサービス以外のサービスは,クラスタシステムには対応していません。
- また,マネージャサービス以外のサービスをインストールした場合,待機系サーバにも同じサービスをインストールする必要があります。ここで選択したサービス名を控えておくことをお勧めします。
- [インストール]ボタンをクリックする
インストールが開始されます。
変更インストールの場合,インストールの最後に,環境設定ユティリティが自動起動されます。
- マネージャサービス以外のサービスをインストールした場合は,インストールした各サービスの環境を設定する
[カスタムセットアップ]画面で選択した各サービスの環境を設定してください。各サービスの環境の設定方法については,3.8節以降を参照してください。
- 各サービスの環境を設定したら,[OK]ボタンをクリックする
- [セットアップ完了]画面で[完了]ボタンをクリックする
マシンの再起動を促すメッセージが表示されたら,メッセージに従ってマシンを再起動してください。
(3) 待機系サーバでの更新/変更インストール
待機系サーバのBSMの更新インストールまたは変更インストールを実施します。インストール手順の詳細については,「3.2.1 BSMのインストール」を参照してください。手順を次に示します。
- 待機系サーバのマシンにログインする
- BSMの更新インストールまたは変更インストールを実施する
表示されるダイアログボックスの指示に従ってインストールを進めます。
- [運用方法の選択]画面で,[使用する]ラジオボタンをONにする
- [クラスタ構成の選択]画面で,[待機系(パッシブ系)サーバとしてインストールする]ラジオボタンをONにする
- 変更インストールの場合,[カスタムセットアップ]画面でインストールするサービスを選択する
実行系サーバでマネージャサービス以外のサービスをインストールした場合,待機系サーバでも同じサービスをインストールしてください。
- [インストール]ボタンをクリックする
インストールが開始されます。
変更インストールの場合,インストールの最後に,環境設定ユティリティが自動起動されます。
- マネージャサービス以外のサービスをインストールした場合は,インストールした各サービスの環境を設定する
[カスタムセットアップ]画面で選択した各サービスの環境を設定してください。各サービスの環境の設定方法については,3.8節以降を参照してください。
- 各サービスの環境を設定したら,[OK]ボタンをクリックする
環境設定ユティリティが終了し,[セットアップ完了]画面が表示されます。
- [セットアップ完了]画面で[完了]ボタンをクリックする
マシンの再起動を促すメッセージが表示されたら,メッセージに従ってマシンを再起動してください。
(4) 実行系サーバでのクラスタアドミニストレータまたはフェールオーバークラスタ管理の操作(汎用サービスのオンライン)
実行系サーバのクラスタアドミニストレータから,汎用サービスをオンラインにします。手順を次に示します。
- 実行系サーバのマシンにログインする
- クラスタアドミニストレータを起動する
- マネージャサービスが登録されているグループを選択し,汎用サービスリソースの所有者が実行系のノードになっていることを確認する
- 汎用サービスリソースを選択し,[ファイル]メニューから[オンラインにする]を選択する
この例では,BSMグループのBladeServerManagerを選択し,オンラインにします。
![[図データ]](figure/sm092800.gif)
Windows Server 2008の場合
Windows Server 2008の場合は,次の手順に従って汎用サービスの所有者を確認し,汎用サービスをオンラインにしてください。
- 実行系サーバのマシンにログインする
- フェールオーバークラスタ管理を起動する
- クラスタの下の「サービスとアプリケーション」からクラスタ名を選択する
この例では,「BSM2008.test.local」の下の「サービスとアプリケーション」から,「BladeServerManager」を選択します。
- 右ペインで次のことを確認する
- 現在の所有者が実行系のノード(この例ではNode1-CLS)になっている
- 汎用サービスリソース(この例ではSM_MgrSvc)がオンラインになっている
オフラインになっている場合は,オンラインにします。