16.2.2 DPMコンピュータ情報をエクスポートする

JP1/ServerConductorで管理しているサーバシャーシが持つ物理パーティションの情報は,CSV形式のファイルでエクスポートされます。コンピュータ情報のエクスポート手順およびエクスポートされたファイルの出力形式について,次に説明します。

<この項の構成>
(1) コンピュータ情報のエクスポート手順
(2) DPMコンピュータ情報エクスポートファイルの出力形式

(1) コンピュータ情報のエクスポート手順

DPMのコンピュータ情報をエクスポートする手順を次に示します。

  1. [ホスト管理]ウィンドウでコンピュータ情報をエクスポートするサーバシャーシを選択する
    サーバシャーシを選択してください。複数選択することはできません。
  2. [ファイル]メニューから[JP1/SC/DPMコンピュータ情報エクスポート]を選択する
    [JP1/SC/DPMコンピュータ情報エクスポート]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

    設定項目を次に示します。
    設定項目設定内容
    シャーシID[ホスト管理]ウィンドウで選択したサーバシャーシのシャーシIDが表示されます。この項目は変更できません。
    DPMグループ名DPMに登録する「BladeServer」グループのグループ名を1~64文字の半角文字で設定します。使用できる文字列は半角英数字,「-(ハイフン)」「_(アンダースコア)」「.(ピリオド)」です。デフォルトは「BSM-GROUP」です。
    DPMユニットIDサーバモジュールが属する収納ユニットのユニットIDを0~4294967295の整数で設定します。デフォルトは「0」です。4294967295を超える数値を入力した場合,ユニットIDは4294967295として扱われます。
    DPMユニットIDは,DPMに登録する「BladeServer」グループ内で一意になるように設定してください。
    対象パーティションを選択してくださいDPMコンピュータ情報のエクスポート対象とするパーティションをリストボックスから選択します。複数選択することもできます。
    このリストボックスには,パーティション情報ステータスが「Configuration validate」であるパーティションだけが表示されます。
    パーティション
    「パーティションX」(X:パーティションID)と表示されます。
    DPMコンピュータ名
    DPMに登録されるコンピュータ名です。「PartitionX」(X:パーティションID)と表示されます。
    MACアドレス
    DPMに登録されるMACアドレスです。パーティションが持つサーバモジュールオンボードのNICのMACアドレスが表示されます。デフォルトでは,サーバシャーシインベントリの[Gigabit Ether MACアドレス1]に表示されるMACアドレスが表示されます。
    DPMスロットID
    DPMに登録されるスロットIDです。パーティションIDに1を加えた値が表示されます。
    DPMシナリオ割当て許可
    このパーティションにDPMのシナリオの割り当てを許可するかどうかが表示されます。
    • 許可:シナリオの割り当てを許可します。
    • 不許可:シナリオの割り当てを許可しません。
    デフォルトでは「許可」が表示されます。
    DPMスロット幅
    DPMに登録されるスロット幅です。パーティションを構成するサーバモジュールの枚数が表示されます。「1」または「2」で表示され,2枚以上の場合は「2」が表示されます。
  3. コンピュータ情報としてエクスポートするMACアドレスまたはシナリオ割り当て許可を変更したい場合は,[対象パーティションを選択してください]リストボックスでパーティションを選択し,[エクスポート情報変更]ボタンをクリックする
    コンピュータ情報としてエクスポートするMACアドレスまたはシナリオ割り当て許可を変更したい場合はパーティションを一つだけ選択してください。複数選択することはできません。
    [JP1/SC/DPMエクスポート情報変更]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

    設定項目を次に示します。
    設定項目設定内容
    MACアドレス※1DPMコンピュータ情報としてエクスポートするMACアドレスをドロップダウンリストから選択します。
    ドロップダウンリストには,[JP1/SC/DPMコンピュータ情報エクスポート]ダイアログボックスで選択したパーティションが持つ,サーバモジュールオンボードのNICのMACアドレスがすべて表示されます。
    シナリオ割当て※2このパーティションにDPMのシナリオの割り当てを許可するかどうかをドロップダウンリストから選択します。
    許可
    シナリオの割り当てを許可します。
    不許可
    シナリオの割り当てを許可しません。
    注※1
    [MACアドレス]には,[サーバシャーシインベントリ]ウィンドウの[パーティション情報]に表示される[Gigabit Ether MACアドレス1],[Gigabit Ether MACアドレス2]…[Gigabit Ether MACアドレスn]の順に表示されます。
    このMACアドレスには,サーバモジュールのオンボードのNICのMACアドレスが,NIC1,NIC2の順番で表示されます。SMP構成の場合は2枚目のサーバモジュールのMACアドレスが,NIC1,NIC2の順番で表示されます。
    なお,NIC1,NIC2は次のスイッチに対応しています。
    ・BS1000の場合:スイッチ&マネジメントモジュールスロット0,1に搭載されているギガビットスイッチ
    ・BS2000およびBS320の場合:スイッチモジュールスロット0,1に搭載されているLANスイッチ
    注※2
    DPMでシナリオ実行をする場合,パーティションのサーバモジュールオンボードのNICに対してPXEブートの設定が必要です。PXEブートの設定については,マニュアル「BladeSymphonyユーザーズガイド」のBIOS設定の詳細について記載されている章を参照してください。

  4. [OK]ボタンをクリックする
    [JP1/SC/DPMコンピュータ情報エクスポート]ダイアログボックスが表示されます。
  5. 設定内容を確認し,[エクスポート]ボタンをクリックする
    [名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。
  6. ファイル名を指定して[保存]ボタンをクリックする
    ファイル名は任意設定できます。CSV形式で保存してください。

(2) DPMコンピュータ情報エクスポートファイルの出力形式

DPMコンピュータ情報エクスポートファイルは,次の形式で出力されます。

コンピュータ名,グループ名,MACアドレス,ユニットID,スロットID,シナリオ割当て許可,スロット幅
"DPMコンピュータ名","DPMグループ名","MACアドレス","DPMユニットID","DPMスロットID","DPMシナリオ割当て許可","DPMスロット幅"
"DPMコンピュータ名","DPMグループ名","MACアドレス","DPMユニットID","DPMスロットID","DPMシナリオ割当て許可","DPMスロット幅"
   :

各項目は半角の「,」(コンマ)で区切って出力されます。

1行目はコメント行です。この行は削除しないでください。2行目以降にエクスポートしたコンピュータ情報が出力されます。各項目は半角の「"」(ダブルコーテーション)で囲まれて出力されます。各出力項目の説明を次の表に示します。

表16-2 DPMコンピュータ情報エクスポートファイルの出力項目

出力項目説明
DPMコンピュータ名DPMに登録されるコンピュータ名です。「PartitionX」(X:パーティションID)と出力されます。
DPMグループ名DPMに登録される「BladeServer」グループのグループ名が出力されます。[JP1/SC/DPMコンピュータ情報エクスポート]ダイアログボックスで設定した[DPMグループ名]の先頭に半角の「#」(シャープ)が付けられて出力されます。
編集する場合は,1~64文字の半角文字で設定します。使用できる文字列は半角英数字,「-(ハイフン)」「_(アンダースコア)」「.(ピリオド)」です。
MACアドレスパーティションが持つ,サーバモジュールオンボードのNICのMACアドレスが出力されます。
編集する場合は,12文字の半角数字の2文字ごとに半角の「-(ハイフン)」を挿入した形式で設定します。
DPMユニットIDサーバモジュールが属する収納ユニットのユニットIDが出力されます。
編集する場合は0~4294967295の整数で設定します。DPMグループ内で一意になるように設定してください。
DPMスロットIDDPMに登録されるスロットIDです。パーティションIDに1を加えた値が出力されます。
DPMシナリオ割当て許可このパーティションにDPMのシナリオの割り当てを許可するかどうかが出力されます。許可する場合「1」が出力されます。許可しない場合「0」が出力されます。
編集する場合は,半角の「1」または「0」を設定します。
DPMスロット幅DPMに登録されるスロット幅です。パーティションを構成するサーバモジュールの枚数が出力されます。ただし,2枚以上の場合は「2」が出力されます。

DPMコンピュータ情報エクスポートファイルの出力例を次に示します。

コンピュータ名,グループ名,MACアドレス,ユニットID,スロットID,シナリオ割当て許可,スロット幅
"Partition0","#BSM-GROUP","00-11-22-33-44-55","0","1","1","1"
"Partition1","#BSM-GROUP","00-11-22-33-44-66","0","2","0","1"
   :

出力されたDPMコンピュータ情報エクスポートファイルは,テキストエディタなどで編集することもできます。編集する場合の注意点については,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/ServerConductor/Deployment Manager」のコンピュータ情報一括登録について記載されている章を参照してください。