ストレージ運用支援機能では,各サーバモジュールからストレージサブシステム内のディスクへアクセスする場合,割り当てたディスクだけへアクセスするように制限します。このディスク割り当て時のアクセス制限には,ストレージ管理ソフトウェアであるLUN Managerを利用しています。
LUN Managerのセキュリティ機能を利用したディスク割り当て時のアクセス制限を次の図に示します。
図19-2 LUN Managerのセキュリティ機能を利用したディスク割り当て時のアクセス制限
上の図では,サーバモジュール1からは,ストレージサブシステム内のサーバモジュール1用ディスクだけにアクセスできるようLUN Managerで制限しています。したがって,サーバモジュール2はサーバモジュール1用のディスクへはアクセスできません。
LUN Managerは,ホストグループごとにLUNを割り当てることができます。そのため,各サーバモジュールは専用ディスクが接続されているかのように操作でき,ほかのサーバモジュールからのアクセスを制限できます。ホストグループとは,ストレージ管理ソフトウェアであるLUN Managerの用語です。ホストグループについては,マニュアル「LUN Managerユーザーズガイド」またはマニュアル「LUN Managementユーザーズガイド」を参照してください。
ホストグループには,ストレージサブシステムのディスクごとにLU(LDEV)を割り当てます。さらにサーバモジュールがホストグループへアクセスできるようにするために,サーバモジュールに搭載されているWWNを割り当てます。サーバモジュールがホストグループへアクセスするときに参照するLUNは,LU(LDEV)ごとに自由に設定できます。
LUN Managerを利用したアクセス制限の仕組みを次の図に示します。
図19-3 LUN Managerを利用したアクセス制限の仕組み
なお,LUN Managerを利用してサーバモジュールからストレージサブシステム内のディスクへのアクセスを制限する場合,ストレージサブシステムのすべてのポートに対して,LUN Managerのホストグループセキュリティ設定を有効にしてください。