11.2.2 環境設定(情報取得)

情報取得をする場合,次の環境設定が必要です。

次に,それぞれの操作手順について説明します。

<この項の構成>
(1) ユーザメニューの作成
(2) 転送手段の設定

(1) ユーザメニューの作成

情報取得メニューとしてOS情報,JP1/ServerConductorログ,ハードウェア情報(本体装置)の3種類をデフォルトで用意しています。デフォルト以外の保守情報を取得したい場合は,エージェントサービス設定で情報取得メニューを追加します。追加したメニューは「11.7 保守情報の取得」の[情報取得]ダイアログボックスに,メニューとして表示され,保守情報の取得時に選択できます。

メニューを追加する手順を次に示します。

  1. [ホスト管理]ウィンドウの[設定]メニューから[エージェントサービス設定]を選択する
    [エージェントサービス設定]ダイアログボックスが表示されます。
  2. [情報取得]タブを選択する

    [図データ]

    ここで次の内容を設定します。
    設定項目設定内容
    メニュータイトルメニューリストに表示するメニュー名称を指定します。メニューは100個まで登録できます。
    実行ファイル実行するファイル名および実行オプションを指定します。
    • Windowsサーバの場合
      実行ファイルは事前に管理対象サーバの「JP1/ServerConductorインストール先ディレクトリ¥Tool¥UsrBin」に格納しておいてください。実行ファイルの出力結果は環境変数%SmToolOutput%に定義されているディレクトリに出力してください。この環境変数は参照用のため変更しないでください。
    • Linuxサーバの場合
      実行ファイルは管理対象サーバの「/var/opt/hitachi/system_manager/tmp」に格納しておいてください。実行ファイルの出力結果は,実行ファイルの第1引数に指定されたディレクトリに出力してください。なお,「/var/opt/hitachi/system_manager/tmp」に格納した実行ファイルはAgent(Linux)のアンインストールのときに削除されます。
    • HP-UXサーバの場合
      実行ファイルは管理対象サーバの「/var/opt/htcsma/tmp」に格納しておいてください。実行ファイルの出力結果は「/var/opt/htcsma/collect」に出力してください。すでに古い情報が存在する場合は上書きされ,古い情報は削除されます。なお,「/var/opt/htcsma/tmp」に格納した実行ファイルはAgent(HP-UX)のアンインストールのときに削除されます。
  3. [追加]ボタンをクリックする
    メニューリストに,指定したメニュータイトルが表示されます。不要なメニューを削除する場合は,削除したいメニューを選択して[削除]ボタンをクリックします。メニューの設定内容を変更する場合は,変更したいメニューを選択して,メニュータイトルおよび実行ファイルの内容を変更したあと,[変更]ボタンをクリックします。
  4. [OK]ボタンをクリックする

(2) 転送手段の設定

(a) 保守情報ファイルの格納先の設定

保守情報ファイルを管理コンソールへ転送する場合のファイルの格納先を設定します。

  1. [ホスト管理]ウィンドウの[設定]メニューから[コンソールサービス設定]を選択する
    [コンソールサービス設定]ダイアログボックスが表示されます。
  2. [情報取得]タブを選択する

    [図データ]

  3. 取得情報の格納先を指定する
    ここで指定できる格納先は,コンソールサービスをインストールしているホストのOSが認識できるディレクトリです。
  4. [OK]ボタンをクリックする
(b) e-mail(保守情報)の設定

保守情報をe-mailで転送する場合の設定をします。

  1. [ホスト管理]ウィンドウの[設定]メニューから[マネージャサービス設定]を選択する
    [マネージャサービス設定]ダイアログボックスが表示されます。
  2. [e-mail設定]タブを選択する
  3. 「e-mail設定を行う機能を選択してください。」のリストから「情報取得」を選択する
    情報取得の設定項目が表示されます。

    [図データ]

    ここで次の内容を設定します。
    設定項目設定内容
    宛先保守情報を送信するe-mailのアドレスを指定します。
    発信者e-mailの発信元となるe-mailのアドレスを指定します。
    件名メールの件名となる文字列を指定します。
    メールサーバ発信者のe-mailアドレスが所属しているメールサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。
    e-mailテストを行うe-mail通知先リストに表示されているすべてのe-mailアドレスにテストメールを送信する場合,このチェックボックスをONにします。テストメールのタイトルと本文には「Test Mail」が設定され,添付ファイルは無しとなります。
    テストメールは,[OK]ボタンをクリックした時点で送信されます。
    添付ファイルのサイズ最大添付ファイルの最大サイズを指定します。単位はメガバイトです。32メガバイトまで指定できます。0を指定すると,サイズの制限がなくなります(32メガバイトを超えるサイズを添付できます)。デフォルトは0です。
  4. [↓リストに追加]ボタンをクリックする
    e-mail通知先リストに,指定した宛先が追加されます。e-mail通知先は4個まで設定できます。追加された宛先を削除する場合は,削除する宛先を選択して[リストから削除]ボタンをクリックします。
  5. [OK]ボタンをクリックする