7.10.1 ウォッチドッグタイムアウトの仕組み

ウォッチドッグタイマは,システムが正常に動作しているかどうかを監視するためのタイマです。JP1/ServerConductorのウォッチドッグタイマは,Agentから一定の間隔で送信されるResetコマンドをBMCが受信して,OSが正しく動作しているかどうかを監視します。

OSに異常が発生してResetコマンドが送信されなくなると,BMCは異常を検出します。この状態をウォッチドッグタイムアウトが発生したといいます。ウォッチドッグタイムアウトが発生すると,次のような処理が実行されます。

  1. ウォッチドッグタイムアウトが発生したことがBMC内のイベントログ(SEL)に記録されます。
  2. サーバモジュールのランプが点灯します。
  3. あらかじめ設定した内容に従って,電源が制御されます。
  4. 管理対象サーバ,またはサーバシャーシに搭載されているSVPから,管理コンソールにウォッチドッグタイムアウトのアラートが通知されます。

ウォッチドッグタイムアウトの仕組みを次に示します。

図7-9 ウォッチドッグタイムアウトの仕組み

[図データ]