22.1.1 JP1/ServerConductorによる仮想化されたサーバの管理

仮想化されたサーバを構成する論理パーティションをLPARと呼びます。また,1台または複数台のサーバモジュールで構成されている物理パーティションを論理分割し,複数LPARを稼働できる形態をLPARモードと呼びます。これに対し,1台または複数台のサーバモジュールで構成されている物理パーティションを論理分割しないで稼働する形態をBasicモードと呼びます。

日立サーバ仮想化機構では,1台または複数台のサーバモジュールで構成されている一つの物理パーティションを複数のLPARに分割し,それぞれのLPAR上で,異なるOSや業務アプリケーションを実行できます。それぞれのLPARは,HVMによって管理されます。

日立サーバ仮想化機構によるサーバの仮想化の概要を次に示します。

図22-1 日立サーバ仮想化機構によるサーバの仮想化の概要

[図データ]

JP1/ServerConductorでは,HVMの構成を管理コンソールから変更したり,ウィザードによってLPARを作成したりできます。

また,物理的なサーバと同様に,LPAR上で稼働するサーバを管理コンソールから管理できます。HVMに対しても,LPAR上で稼働するサーバと同様に電源制御などの操作を実施できます。LPAR上で稼働するサーバまたはHVMを管理コンソールから管理する方法については,「23. 仮想化されたサーバの管理(HVMの場合)」を参照してください。