LPAR上で稼働するサーバまたはHVMをJP1/ServerConductorの管理コンソールから管理する場合,仮想化されていないサーバ(物理サーバ)に対して使用できる機能と差異があります。
LPAR上で稼働するサーバまたはHVMに対して使用できる機能の一覧を次に示します。
表23-1 LPAR上で稼働するサーバまたはHVMに対して使用できる機能
項番 | 機能 | 使用可否 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
サーバ | HVM | |||
1 | コンソールサービスでの表示 | ○ | ○ | - |
2 | ローカルコンソールサービスでの表示 | △ | × | 自マシン上のサーバだけ表示される。 |
3 | Webコンソールサービスでの表示 | △ | × | LPAR上で稼働するサーバは物理サーバとして表示される。 |
4 | 資産管理 | △ | × | 一部,サーバモジュールのハードウェア情報が表示される。 |
5 | 障害管理 | ○ | △ | HVMのログは,JP1/ServerConductorからは参照できない。 |
6 | 性能監視 | △ | - | LPAR上で稼働するサーバ間でCPUを共有している場合,正確なCPU使用率が取得できない。 |
7 | サーバ起動監視 | ○ | ○ | - |
8 | 電源制御 | ○ | △ | HVMのリブートはできない。 |
9 | 遠隔操作 | △ | △ | リモートコンソールおよびリモートコントロールの機能に差異あり。 |
10 | グループ管理 | ○ | △ | HVMは,エージェントの一括設定のグループに登録できない。 |
11 | 接続管理 | △ | △ | LPAR上で稼働するサーバおよびHVMを登録する手順が異なる。 |
12 | コンソールサービスからの設定情報の変更 | △ | - | LPAR上で稼働するサーバ間でCPUを共有している場合,正確なCPU使用率が取得できない。 |
13 | クラスタ管理 | × | × | HA8000だけサポート。 |
14 | 他プログラムとの連携 (SNMPトランスレータ含む) | ○ | △ | HVMは,SNMPトランスレータとの連携ができない。 |
15 | SMP構成管理 | - | - | - |
16 | ストレージ運用支援 | △ | - | ホストグループ定義ファイルをインポートしても自動割り当ては実施されない。 |
17 | N+1/N+Mコールドスタンバイ | × | △ | N+Mコールドスタンバイを使用できる。 |
18 | ラック管理 | - | - | - |
各機能を使用する場合の注意事項については,「23.3 LPAR上で稼働するサーバまたはHVMを管理する場合の注意事項」を参照してください。