19.5.4 ホストグループ自動割り当ての失敗例と対処方法

Device Managerの設定に誤りがある場合や,N+1/N+Mコールドスタンバイ機能を利用して現用系および予備系サーバモジュールに設定したサーバモジュールをホストグループに割り当てようとした場合など,ホストグループの自動割り当てに失敗する場合があります。

ここでは,ホストグループの自動割り当ての失敗例とその場合の対処方法について説明します。

<この項の構成>
(1) ホストグループ自動割り当ての失敗例
(2) ホストグループ自動割り当てに失敗した場合の対処方法

(1) ホストグループ自動割り当ての失敗例

ホストグループの自動割り当ての失敗例を次に示します。

図19-12 ホストグループ自動割り当ての失敗例

[図データ]

ケース1
BSM Plusの[マネージャサービス設定]ダイアログボックスの[ストレージ設定]タブで,Device Manager詳細設定に誤りがあった。
ケース2
N+1/N+Mコールドスタンバイ機能を利用して,すでに現用系サーバモジュールおよび予備系サーバモジュールが設定されている。
ケース3
Device Manager側の設定に誤りがあった。
  • 日立ディスクアレイサブシステムのLUN Manager機能を利用していない
  • 割り当てようとしたホストグループが存在しない
  • 該当する日立ディスクアレイサブシステムがDevice Managerに登録されていない
  • すでにサーバモジュール搭載HBAのWWNがホストグループに割り当ててある
ケース4
BSM Plusがホストグループ割り当て中であった。
ケース5
すでにインポートされているか,または新しくインポートするホストグループ割り当て定義ファイルに,電源がON状態のサーバモジュールのホストグループ割り当て定義が記述されている。
ケース6
ホストグループ一覧ファイルのエクスポート後,Device Managerのホストグループを追加,変更,削除した。
ケース7
WWNにホストグループを割り当て後,そのWWNを異なるホストグループに割り当てるように定義したホストグループ定義ファイルをインポートした。

(2) ホストグループ自動割り当てに失敗した場合の対処方法

ホストグループの自動割り当てに失敗するとアラートが通知され,失敗した原因の情報がBSMのログファイルに書き込まれます。BSMのログファイルに書き込まれた情報を確認して,ホストグループの割り当てに失敗した原因を取り除いてから再度ホストグループ割り当て定義ファイルを登録してださい。

ログファイルの保存先
BSMインストール先フォルダのLogフォルダ
ログファイル名
@HDvM@.log
@Mgr@.log
ログファイルのファイルサイズの制限
BSMのログファイルは,ファイルサイズは最大512KBです。512KBを超えると,古い情報から約半分の情報が削除されます。

ホストグループ自動割り当てに失敗した場合,ホストグループ自動割り当てに失敗したことを示す,障害レベルのアラート(0x3719)が通知されます。

ホストグループ自動割り当てが正常に実行されたかどうかは,[ディスク割当てリポジトリ]ウィンドウで確認できます。[ディスク割当てリポジトリ]ウィンドウの表示方法については,「19.6 ディスク情報の表示」を参照してください。