25.5 管理対象ホスト,HVM,またはサーバシャーシの設定を変更する場合の注意事項
マネージャサービスが管理しているホスト,HVM,またはサーバシャーシで,マネージャサービスが管理対象を識別するために使用している設定情報を変更すると,設定変更前のホスト,HVM,またはサーバシャーシがマネージャサービスの管理下に残ったままになります。そのため,コンソールサービスで表示されるウィンドウまたはダイアログボックスに,設定変更前のホスト,HVM,またはサーバシャーシが残っている状態になります。
設定変更前のホスト,HVM,またはサーバシャーシが残るウィンドウまたはダイアログボックスを次に示します。
- [ホスト管理]ウィンドウ
- [N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウ
- [ラックマネージャ]ウィンドウ
- [マネージャサービス設定]ダイアログボックス
これらのウィンドウまたはダイアログボックス上に設定変更前のホスト,HVM,またはサーバシャーシを残したままにしておくと,コンソールサービス上での操作でエラーを引き起こす原因になるため,必ず削除してください。サーバシャーシの設定を変更した場合は,そのサーバシャーシ上で動作するすべてのホストを削除してください。
- <この節の構成>
- (1) 設定変更前のホスト,HVM,またはサーバシャーシが残る条件
- (2) ホスト,HVM,またはサーバシャーシの削除および再登録手順
- (3) ホストグループ割り当ての変更
(1) 設定変更前のホスト,HVM,またはサーバシャーシが残る条件
設定変更前のホスト,HVM,またはサーバシャーシが残ってしまう条件を,次に示します。
- [ホスト管理]ウィンドウで管理しているホストのOS上で,NICのIPアドレスを変更した場合
- [ホスト管理]ウィンドウで管理しているサーバシャーシのシャーシIDを変更した場合
- [ホスト管理]ウィンドウで管理しているHVMのHVM識別子を変更した場合
- [ホスト管理]ウィンドウで管理しているホストが動作するサーバモジュールを,BasicモードからLPARモード,またはLPARモードからBasicモードに変更した場合
(2) ホスト,HVM,またはサーバシャーシの削除および再登録手順
ホスト,HVM,またはサーバシャーシについて,「(1) 設定変更前のホスト,HVM,またはサーバシャーシが残る条件」に示す変更をした場合,次の手順に従って設定変更前のホスト,HVM,またはサーバシャーシを削除してください。
- 設定変更前のホスト,HVM,またはサーバシャーシが,N+1グループに登録されている場合は,[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウで設定変更前のホスト,HVM,またはサーバシャーシを削除する
- 設定変更前のホスト,HVM,またはサーバシャーシが,ラックマネージャに登録されている場合は,[ラックマネージャ]ウィンドウで設定変更前のホスト,HVM,またはサーバシャーシを削除する
- ホストグループ割り当て定義ファイルに,設定変更前のサーバシャーシや,設定変更前のホストが起動しているサーバシャーシおよびスロット番号/パーティション番号が含まれている場合は,ホストグループ割り当て定義から定義内容を削除する
ホストグループ割り当て定義の削除方法については,「(3)(a) ホストグループ割り当て定義の削除手順」を参照してください。
- [ホスト管理]ウィンドウから,設定変更前のホスト,HVM,またはサーバシャーシを削除する
- ホスト,HVM,またはサーバシャーシの設定を変更する
- [ホスト管理]ウィンドウに,設定変更後のホスト,HVM,またはサーバシャーシを登録する
- 手順1の前または手順5サーバシャーシのシャーシIDを変更した場合,設定変更後のサーバシャーシ上で稼働しているエージェントサービスを再起動する
- 手順3でホストグループ割り当て定義を削除した場合,ホストグループ割り当て定義に,設定変更後の定義内容を追加する
ホストグループ割り当て定義の追加方法については,「(3)(b) ホストグループ割り当て定義の追加手順」を参照してください。
- 設定変更前のホスト,HVM,またはサーバシャーシが,N+1グループに登録されていた場合は,[N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウで設定変更後のホスト,HVM,またはサーバシャーシを登録する
- 設定変更前のホスト,HVM,またはサーバシャーシが,ラックマネージャに登録されていた場合は,[ラックマネージャ]ウィンドウで設定変更後のホスト,HVM,またはサーバシャーシを登録する
- BS2000の場合
BS2000の場合は,次の手順に従ってHVMまたはサーバシャーシを削除してください。
- 削除するBS2000のHVMまたはサーバシャーシのSVPから,通知先BSMの登録を外す
- [ホスト管理]ウィンドウから,HVMまたはサーバシャーシを削除する
上記の手順ではなくBSMのコンソール画面から削除した場合,削除したBS2000のサーバシャーシまたはHVMが,一定時間後にコンソール画面へ再登録されることがあります。
(3) ホストグループ割り当ての変更
ホストグループ割り当て定義ファイルに,設定変更前のサーバシャーシや,設定変更前のホストが起動しているサーバシャーシおよびスロット番号/パーティション番号が含まれている場合は,設定変更前の定義情報を削除していったんインポートしたあと,設定変更後の定義情報を追加して再度インポートする必要があります。ホストグループ割り当て定義の削除手順およびホストグループ割り当て定義の追加手順を次に示します。
(a) ホストグループ割り当て定義の削除手順
- [マネージャサービス設定]ダイアログボックスの[ストレージ設定]タブから定義内容確認を実行し,ホストグループ割り当て定義ファイルを取得して保存する
- 取得したホストグループ割り当て定義ファイルをコピーして,変更用ファイルとする
- 手順2の変更用ファイルから,1行目(ヘッダ)と設定変更前のサーバシャーシや設定変更前のホストが起動しているサーバシャーシとスロット番号/パーティション番号が定義されている行を削除して保存する
- 定義を変更するサーバモジュールの電源をOFFにする
- 手順3で作成したホストグループ割り当て定義ファイルを,[マネージャサービス設定]ダイアログボックスの[ストレージ設定]タブで指定して,インポートする
(b) ホストグループ割り当て定義の追加手順
- 「(a) ホストグループ割り当て定義の削除手順」の手順1で保存したファイルを次のように編集して保存する
- サーバシャーシのシャーシIDを変更した場合
- 1行目(ヘッダ)を削除し,設定変更前のシャーシIDを設定変更後のシャーシIDに変更します。
- ホストのIPアドレスを変更した場合
- 1行目(ヘッダ)を削除します。
- 定義を変更するサーバモジュールの電源をOFFにする
- 手順1で作成したホストグループ割り当て定義ファイルを,[マネージャサービス設定]ダイアログボックスの[ストレージ設定]タブで指定して,インポートする