N+1コールドスタンバイを適用する場合,現用系サーバモジュール,予備系サーバモジュール,およびストレージサブシステムは,一つのネットワークスイッチまたはファイバチャネルスイッチに接続され,現用系サーバモジュールおよび予備系サーバモジュールは同一ネットワーク内で,かつ同一ストレージサブシステムの同一ポートに接続される必要があります。
また,サーバシャーシを複数使用し,サーバシャーシ間にわたる現用系サーバモジュール,予備系サーバモジュールを使用する場合も,同一ネットワーク内でかつ同一ゾーン内であればN+1コールドスタンバイを適用できます。
サーバシャーシ間にわたるN+1コールドスタンバイの適用例を次の図に示します。
図20-5 サーバシャーシ間にわたるN+1コールドスタンバイの適用例
N+Mコールドスタンバイを適用する場合,同一ネットワーク内でN+1グループを構成する必要はありません。また,N+Mコールドスタンバイでは,現用系サーバモジュールおよび予備系サーバモジュールを同一ストレージサブシステムの同一ポートに接続する必要はありません。
異なるネットワークでN+Mコールドスタンバイ切り替えをする方法については,「20.5 ネットワークスイッチと連携したN+1/N+Mコールドスタンバイの切り替え」を参照してください。
なお,SASインタフェース,またはiSCSIインタフェースでのSANブート構成の場合は,サーバシャーシ間にわたる運用はできません。