21.1 ラック管理とは

ラック管理とは,ラックマネージャと呼ばれるGUIを利用して,ラックおよびラックを構成する各機器を管理する機能です。

ラック管理は,BSMのコンソールサービスでBSM Plusがインストールされているマネージャサービスに接続している場合に使用できます。

ラックマネージャを利用したラック管理の構成を次の図に示します。

図21-1 ラック管理の構成

[図データ]

ラックマネージャでは,ネットワーク部やブレードサーバ部などのラック内の機器構成をそのままのイメージで表示できます。ラックマネージャを利用することで,各機器の配置状況や空き容量などを容易に把握できます。また,障害発生時にSNMP Trapを受信してアラートを表示したり,障害部位を表示したりできます。

障害発生時に発行されるSNMP TrapはSNMPを介して受信します。SNMP受信の管理対象機器は次のとおりです。

ブレードサーバ部とサーバは,アラートによる障害監視を行っているため,SNMPによる障害監視の必要はありません。ただし,BS2000の拡張モジュールの障害監視をする場合は,SNMPによる障害監視が必要となります。

SNMP Trapを受信するには,SNMPを利用するための次の準備が前提になります。

注意
BSM Plusがインストールされているマネージャサービスを起動すると,SNMP Trap Serviceも一緒に起動されます。
BSM Plusがインストールされているマネージャサービスを起動後に,SNMP Trap Serviceを停止(再起動も含む)した場合は,SNMP Trapを受信できなくなるため,BSM Plusがインストールされているマネージャサービスを再起動してください。
ラック管理では,SNMP v1およびSNMP v2cにだけ対応しています。