14.5 エージェントサービスの設定

エージェントサービスの設定情報を変更,または参照する場合,次の手順で操作します。

注意
BladeSymphonyのサーバシャーシの場合,エージェントサービスの設定はできません。
  1. [ホスト管理]ウィンドウでエージェントサービスの情報を変更,または参照するサーバを選択する
  2. [設定]メニューから[エージェントサービス設定]を選択する
    [エージェントサービス設定]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

ここでエージェントサービスの情報について変更,または参照します。なお,サブアドミニストレータでログインした場合は参照しかできません。

[エージェントサービス設定]ダイアログボックスで[情報取得]タブを選択したときのダイアログボックスについては,「11.2.2 環境設定(情報取得)」を参照してください。

<この節の構成>
(1) ネットワーク
(2) アラート
(3) 各アラートの属性
(4) 使用率超過通知

(1) ネットワーク

ネットワークに関する情報を設定・参照できます。

ネットワーク情報について設定・参照する場合は[ネットワーク]タブを選択してください。

[ネットワーク]タブでは,次の情報を設定・参照できます。

設定項目設定内容
コマンドタイムアウト値管理コンソールとコマンドを送受信するときのコマンドタイムアウト時間を秒単位で設定します。1~600の範囲で設定します。デフォルトは90秒です。
キープアライブマネージャサービスとの送受信時のキープアライブを使用するかどうかを設定します。キープアライブを使用する場合は,チェックボックスをONにします(デフォルトはOFFです)。この場合,キープアライブの間隔を秒単位で設定します。1~3,600の範囲内で設定できます。デフォルトは600秒です。
注※
キープアライブの設定をする場合,次の点に注意してください。
・キープアライブを設定するとコネクションが切断されないため,ダイヤルアップ回線など,接続時間に応じて課金される回線を使用している場合は,キープアライブを設定しないでください。
・[キープアライブ]チェックボックスをONにすると,エージェントサービスが停止するなど,エージェントサービスとマネージャサービスとの間の回線が切断した場合,管理コンソールに次のようなポップアップダイアログが表示されます。
「ホスト名(マネージャサービス名)への接続が切断されました」
・キープアライブ間隔を設定する場合,必ず[コマンドタイムアウト値]の設定値よりも大きい値を設定してください。

(2) アラート

エージェントサービスが検知するアラートに関する情報を設定・参照できます。アラート情報について設定する場合は,[アラート]タブを選択してください。[アラート]タブが表示されます。

[図データ]

[アラート]タブでは,次の情報を設定・参照できます。

設定項目設定内容
通知アラートマネージャサービスへ通知するアラートのレベルを設定します。通知するアラートレベルのチェックボックスをONにしてください。
保存日数アラートのログファイルを何日保存しておくかを設定します。この日数を超えた場合は,管理コンソールに通知されます。設定範囲は0~90です。デフォルトは30日です。0を設定すると,削除しないかぎり保存します。
使用ディスク容量警告値アラートログの総容量がこの値を超えると管理コンソールに警告を通知します(アラートログは,1日ごとに一つのファイルとして保存されます)。設定範囲は0~1,048,576です。デフォルトは1,024キロバイトです。0を設定するとアラートを送信しません。
アプリケーションログエージェントサービスが通知するアラートをアプリケーションログとして記録するかどうかを設定します。アプリケーションログとして記録した場合,イベントビューアで参照できます。
注意
LinuxサーバおよびHP-UXサーバのアラートはアプリケーションログとして記録できません。

各アラートに対して,通知するかどうかを設定できます。詳細については,「(3) 各アラートの属性」を参照してください。


(3) 各アラートの属性

サーバで発生したアラートのうち,どのアラートについてコンソールサービスに通知するかを設定できます。また,アラートが発生したとき,サーバをどのように動作させるか(リブートや電源OFFなど)も設定できます。各アラートの属性情報について設定する場合は,[各アラートの属性]タブを選択してください。

[図データ]

[各アラートの属性]タブでは,次の情報を設定・参照できます。

設定項目設定内容
アラート一覧すべてのアラート情報を表示します。この中からコンソールサービスに通知する,またはサーバの動作を設定するアラートを選択します。
アラート発生通知アラート一覧で選択したアラートが何回発生したら,管理コンソールに通知するかを設定します。1~65,534の範囲で設定します。デフォルトは管理対象サーバの種類によって異なります。通知しない場合は「通知しない」を選択します。なお,[エージェントサービス設定]ダイアログボックス([アラート]タブ)の[通知アラート]で通知しないアラートに設定したレベルのアラートは,ここで発生回数を設定しても通知されません。設定方法については,「7.3.1(2) アラート単位でのフィルタリング」を参照してください。
イベント発生時のサーバ動作イベントが発生したときに,サーバの電源操作について設定できます。また,イベントが発生したときに起動していたプロセスを強制終了するかどうかも設定します。設定したいチェックボックスをONにしてください。デフォルトは「何もしない」,およびプロセスの強制終了は「しない」です。
注意
  • イベント発生時のサーバ動作が実行されると設定内容はリセットされ,「何もしない」になります。そのため,動作実施後は再設定する必要があります。
  • HP-UXサーバの場合,イベント発生時のサーバ動作は設定できません。
フェイルオーバーフェイルオーバーするかどうかを設定します。デフォルトは「しない」です。
注意
フェイルオーバーは,MSCSまたはフェールオーバークラスタでクラスタを管理しているWindowsサーバだけに設定できます。
[保存]ボタンアラート一覧に表示されているすべてのアラートの属性をアラート属性ファイルに保存します。
[読込]ボタンアラート属性ファイルを読み込み,各アラートの属性を一括で設定します。

(4) 使用率超過通知

CPU,メモリ,ドライブ,またはファイルシステムの使用率が何%に到達したときにマネージャサービスに通知するかを設定します。使用率超過通知について設定する場合は,[使用率超過通知]タブを選択してください。

[図データ]

[使用率超過通知]タブでは,次の情報を設定・参照できます。

設定項目設定内容
デバイス使用率超過通知について設定できるデバイスは,サーバの種類によって異なります。次に,各サーバで設定できるデバイスについて示します。
Windowsサーバ
CPU,メモリ,ドライブ
LinuxサーバおよびHP-UXサーバ
CPU,メモリ,ファイルシステム
使用率CPU,メモリ,ドライブ,またはファイルシステムの使用率が何%に到達したら,通知するかを設定します。CPUの場合は10~100の範囲で設定できます。デフォルトは30%です。メモリ,ドライブ,またはファイルシステムの場合は40~100の範囲で設定できます。デフォルトは80%です。
ドライブ,または
ファイルシステム
ドライブまたはファイルシステムの一覧と現在の設定されている使用率を表示します。このリストで,使用率超過通知を設定するドライブまたはファイルシステムを選択します。
使用率チェックをする使用率をチェックするかどうかを設定します。チェックボックスをONにすると使用率をチェックします。デフォルトはOFFです。使用率超過通知について変更する場合は,このチェックボックスを最初に変更してください。以降の項目が設定できるようになります。
使用率のチェック間隔CPU,メモリ,ドライブ,またはファイルシステムの使用率を何秒間隔でチェックするかを設定します。1~86,400の範囲で設定します。デフォルトは,CPUまたはメモリの場合は10秒で,ドライブまたはファイルシステムの場合は60秒です。なお,このチェック間隔は,すべてのドライブまたはファイルシステムに対して同じ設定値になります。Cドライブが3秒,Dドライブが5秒という設定はできません。
使用率算出のためのサンプリング回数この使用率超過通知は,何回かのチェックの平均値が「使用率」で設定した値に到達すると,マネージャサービスに通知するようになっています。この項目では,平均値を求めるチェック回数を設定します。1~1,000の範囲で設定します。デフォルトは10回です。なお,このサンプリング回数は,すべてのドライブまたはファイルシステムに対して同じ設定値になります。Cドライブが10回,Dドライブが20回という設定はできません。