N+1コールドスタンバイでは,サーバモジュール障害が発生したときに,自動または手動で予備系サーバモジュールに切り替えることができます。次にそれぞれの切り替え契機について説明します。
サーバモジュール障害が発生した場合,障害通知アラートが通知されると,次のどちらかの契機で自動的に予備系サーバモジュールに切り替わります。この契機は,アラートIDごとに設定できます。
BS2000の場合は,障害通知アラートが通知されたあと,切り替え要求アラートが通知されます。切り替え要求アラートが通知されると,上記のどちらかの契機で自動的に予備系サーバモジュールに切り替わります。
なお,切り替えの契機は,切り替え要求アラートのアラートIDごとに設定できます。
各アラートIDの詳細および設定の変更方法については,「20.3.3 自動切り替えの対象となるアラートの設定」を参照してください。
また,自動切り替え発生時,障害が発生した現用系のサーバモジュールの電源を強制電源OFFするか,OSをシャットダウンしてから電源OFFするか,どちらかを選択できます。自動切り替え時の電源OFF方式の変更方法については,「20.3.5 自動切り替え時の現用系の電源OFF」を参照してください。
自動で予備系サーバモジュールに切り替えるためには,[マネージャサービス設定]ダイアログボックスの[N+1設定]タブでの設定が必要です。この設定については,「20.7 N+1/N+Mコールドスタンバイ機能の設定」を参照してください。自動切り替えの設定をしない場合は,手動で切り替える設定となります。
手動で予備系サーバモジュールに切り替える場合は,次に示す手順で実行します。
手動切り替えの操作については,「20.10.2 予備系サーバモジュールへの手動切り替えの実行」を参照してください。
また,N+1コールドスタンバイの自動切り替えを設定していても,N+1コールドスタンバイ機能の手動切り替えの実行,現用系への復帰,または予備系の解除を実行できます。現用系への復帰,予備系の解除の詳細については,「20.10.3 現用系サーバモジュールへの復帰と予備登録の解除」を参照してください。