20.7.1 N+1/N+Mコールドスタンバイ機能の適用手順

N+1/N+Mコールドスタンバイ機能を適用するための手順を,次の場合に分けて説明します。

<この項の構成>
(1) N+1コールドスタンバイ利用時のIA32サーバモジュールへの適用手順
(2) N+1コールドスタンバイ利用時のIPFサーバモジュールへの適用手順
(3) N+Mコールドスタンバイの適用手順

(1) N+1コールドスタンバイ利用時のIA32サーバモジュールへの適用手順

N+1コールドスタンバイの場合で,IA32サーバモジュールへ適用するときの手順を示します。

  1. N+1コールドスタンバイの対象となる現用系サーバモジュールおよび予備系サーバモジュールを検討する
  2. 予備系サーバモジュールの電源をONにして,システムBIOSおよびHBA-BIOSを設定する
  3. 予備系サーバモジュールの電源をOFFにする
  4. ストレージ運用支援機能を有効にする
    [マネージャサービス設定]ダイアログボックスの[ストレージ設定]タブで設定します。設定手順については,「19.4.1 Device ManagerのBSM Plusへの登録」を参照してください。
  5. N+1コールドスタンバイ機能を有効にする
    [マネージャサービス設定]ダイアログボックスの[N+1設定]タブで設定します。設定手順については,「20.7.2(1) N+1/N+Mコールドスタンバイ機能を有効にする」を参照してください。
  6. N+1グループを作成する
    [N+1グループ作成]ダイアログボックスで設定します。設定手順については,「20.7.4 N+1グループの作成と削除」を参照してください。
  7. 現用系ホストを登録する
    [ホスト登録・変更]ダイアログボックスで設定します。設定手順については,「20.7.5 N+1グループのホストの登録と削除,N+1グループ名の変更」を参照してください。
  8. 予備系サーバモジュールを設定する
    [予備登録・変更]ダイアログボックスで設定します。設定手順については,「20.7.6 N+1グループの予備プールの登録と削除」を参照してください。
  9. 手動で切り替えテストを実施する
    [手動切り替え実行]ダイアログボックスから実施します。手動切り替えの実行手順については,「20.10.2 予備系サーバモジュールへの手動切り替えの実行」を参照してください。なお,手順9~10は,現用系サーバモジュールの台数分実施します。
  10. 予備系サーバモジュールを現用系サーバモジュールへ復帰させる
    [復帰・解除実行]ダイアログボックスから復帰させます。現用系サーバモジュールへの復帰手順については,「20.10.3 現用系サーバモジュールへの復帰と予備登録の解除」を参照してください。
  11. 運用を開始する

(2) N+1コールドスタンバイ利用時のIPFサーバモジュールへの適用手順

N+1コールドスタンバイを利用した切り替え方式の場合で,IPFサーバモジュールへ適用するときの手順を示します。

  1. N+1コールドスタンバイの対象となる現用系サーバモジュールおよび予備系サーバモジュールを検討する
  2. 予備系サーバモジュールの電源をOFFにして,SMP構成を実施する
  3. 予備系サーバモジュールの電源をONにして,HBA-BIOSを設定する
  4. 予備系サーバモジュールの電源をOFFにする
  5. 現用系サーバモジュールの1台だけ電源をOFFにする
    Device Managerを利用して,電源をOFFにした現用系サーバモジュールに割り当てられているホストグループを予備系サーバモジュールに割り当てます。
    現用系サーバモジュールとブートデバイスの間のパスが冗長構成のSANブート環境の場合,冗長パス側のホストグループについても現用系サーバモジュールから予備系サーバモジュールへのホスト割り当て変更をしてください。
    なお,手順5~10の操作は,現用系サーバモジュールの1台分だけ実施します。この操作は,現用系サーバモジュールのブートデバイスを予備系サーバモジュールのEFIへ認識させ,ブート設定をします。
  6. SVPを利用して予備系サーバモジュールのEFIリモートコンソールを起動する
  7. 予備系サーバモジュールの電源をONにして,EFIを設定する
  8. 予備系サーバモジュールを再起動して,問題がないことを確認する
  9. 予備系サーバモジュールの電源をOFFにする
  10. Device Managerを利用して,予備系サーバモジュールに割り当てたホストグループを現用系サーバモジュールに復帰させる
  11. ストレージ運用支援機能を有効にする
    [マネージャサービス設定]ダイアログボックスの[ストレージ設定]タブで設定します。設定手順については,「19.4.1 Device ManagerのBSM Plusへの登録」を参照してください。
  12. N+1コールドスタンバイ機能を有効にする
    [マネージャサービス設定]ダイアログボックスの[N+1設定]タブで設定します。設定手順については,「20.7.2(1) N+1/N+Mコールドスタンバイ機能を有効にする」を参照してください。
  13. N+1グループを作成する
    [N+1グループ作成]ダイアログボックスで設定します。設定手順については,「20.7.4 N+1グループの作成と削除」を参照してください。
  14. 現用系ホストを登録する
    [ホスト登録・変更]ダイアログボックスで設定します。設定手順については,「20.7.5 N+1グループのホストの登録と削除,N+1グループ名の変更」を参照してください。
  15. 予備系サーバモジュールを設定する
    [予備登録・変更]ダイアログボックスで設定します。設定手順については,「20.7.6 N+1グループの予備プールの登録と削除」を参照してください。
  16. 手動で切り替えテストを実施する
    [手動切り替え実行]ダイアログボックスから実施します。手動切り替えの実行手順については,「20.10.2 予備系サーバモジュールへの手動切り替えの実行」を参照してください。なお,手順16~21は,手順5で切り替えを実施した現用系サーバモジュールを除く現用系サーバモジュールの台数分実施します。
  17. SVPを利用して予備系サーバモジュールのEFIリモートコンソールを起動する
  18. 予備系サーバモジュールの電源をONにして,EFIを設定する
  19. 予備系サーバモジュールを再起動して,問題がないことを確認する
  20. 予備系サーバモジュールの電源をOFFにする
  21. 予備系サーバモジュールを現用系サーバモジュールへ復帰させる
    [復帰・解除実行]ダイアログボックスから復帰させます。現用系サーバモジュールへの復帰手順については,「20.10.3 現用系サーバモジュールへの復帰と予備登録の解除」を参照してください。
  22. 運用を開始する

(3) N+Mコールドスタンバイの適用手順

N+Mコールドスタンバイを適用するときの手順を示します。

  1. N+Mコールドスタンバイの対象となる現用系サーバモジュールおよび予備系サーバモジュールを検討する
  2. ストレージ運用支援機能を有効にする
    ストレージ運用支援機能でホストグループ割り当てを実施する場合は,ストレージ運用支援機能を有効にします。[マネージャサービス設定]ダイアログボックスの[ストレージ設定]タブで設定します。設定手順については,「19.4.1 Device ManagerのBSM Plusへの登録」を参照してください。
  3. N+1コールドスタンバイ機能を有効にする
    [マネージャサービス設定]ダイアログボックスの[N+1設定]タブで設定します。設定手順については,「20.7.2(1) N+1/N+Mコールドスタンバイ機能を有効にする」を参照してください。
  4. N+1グループを作成する
    [N+1グループ作成]ダイアログボックスで設定します。設定手順については,「20.7.4 N+1グループの作成と削除」を参照してください。
  5. 現用系ホストを登録する
    [ホスト登録・変更]ダイアログボックスで設定します。設定手順については,「20.7.5 N+1グループのホストの登録と削除,N+1グループ名の変更」を参照してください。
  6. 予備系サーバモジュールを設定する
    [予備登録・変更]ダイアログボックスで設定します。設定手順については,「20.7.6 N+1グループの予備プールの登録と削除」を参照してください。
  7. 手動で切り替えテストを実施する
    [手動切り替え実行]ダイアログボックスから実施します。切り替えテストは,切り替えられるすべてのパターンに対して実施してください。手動切り替えの実行手順については,「20.10.2 予備系サーバモジュールへの手動切り替えの実行」を参照してください。なお,手順7~8は,現用系サーバモジュールの台数分実施します。
  8. 予備系サーバモジュールを現用系サーバモジュールへ復帰させる
    [復帰・解除実行]ダイアログボックスから復帰させます。現用系サーバモジュールへの復帰手順については,「20.10.3 現用系サーバモジュールへの復帰と予備登録の解除」を参照してください。
  9. 運用を開始する