20.7.6 N+1グループの予備プールの登録と削除

<この項の構成>
(1)  N+1グループの予備プールの登録
(2)  N+1グループの予備プールの削除
(3) ツールチップに表示されるメッセージ

(1)  N+1グループの予備プールの登録

現用系のN+1グループに割り当てる予備プールを登録する手順を次に示します。

注意
グループ属性がN+1コールドスタンバイの場合は,予備系サーバモジュールを1台しか登録できません。グループ属性がN+Mコールドスタンバイの場合は,予備系サーバモジュールを2台以上登録できます。N+Mコールドスタンバイで登録できるサーバモジュールの最大数は,IA32サーバモジュールの場合は256台,IPFサーバモジュールの場合は1,024台です。
現用系に登録されているホストと異なる種別のサーバシャーシに搭載されているサーバモジュールを予備登録することはできません。次に例を示します。
<例>
  • 登録可能
    現用系(BS1000Aに搭載されたホスト),予備系(BS1000Aに搭載されたサーバモジュール)
  • 登録不可
    現用系(BS1000に搭載されたホスト),予備系(BS320に搭載されたサーバモジュール)
SASインタフェース,またはiSCSIインタフェースでのSANブート構成の場合は,同一のサーバシャーシに搭載されているサーバモジュールだけを登録できます。
  1. [N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのツリーで[N+1グループ]ノードをクリックする
  2. [設定]メニューから[予備登録・変更]を選択する
    [予備登録・変更]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

    [予備系サーバモジュールの選択]に表示されるSlotの数は,サーバシャーシのタイプによって異なります。
  3. シャーシの選択の中から,このN+1グループの予備対象とするシャーシを選択する
    シャーシを選択すると,[予備系サーバモジュールの選択]に表示されているシャーシ内のサーバモジュールのうち,予備プールとして登録可能なサーバモジュールが選択可能状態(活性化状態)となります。
    注意
    ・現用系ホストがSMP構成の場合は,予備対象とするサーバモジュールも現用系ホストと同じSMP構成にする必要があります。
    ・N+1コールドスタンバイの場合はシャーシの選択でシャーシを変更するとチェックボックスのON/OFFの状態は保存されません。N+Mコールドスタンバイの場合はシャーシの選択でシャーシを変更してもチェックボックスの状態は保存されます。
    ・登録できないサーバモジュールが選択可能状態(活性化状態)になる場合があります。この場合,[OK]ボタンをクリックした時点でエラーになります。
  4. 予備プールとして登録するサーバモジュールを選択する
    予備プールとして登録するサーバモジュールのチェックボックスをONにしてください。
  5. [OK]ボタンをクリックする
    [予備登録・変更]ダイアログボックスが閉じられ,N+1グループに予備プールが登録されます。

    [図データ]

(2)  N+1グループの予備プールの削除

予備系サーバモジュールが,N+1コールドスタンバイの切り替え実行されていると,その予備系サーバモジュールを削除することはできません。この場合は,[復帰・解除実行]ダイアログボックスで予備系サーバモジュールの現用復帰または解除を実施してから,N+1グループの解除をしてください。予備系サーバモジュールの現用復帰または解除については,「20.10.3 現用系サーバモジュールへの復帰と予備登録の解除」を参照してください。

現用系のN+1グループに割り当てている予備プールを削除する手順を次に示します。

  1. [N+1コールドスタンバイ詳細設定]ウィンドウのツリーで[N+1グループ]ノードをクリックする
  2. [設定]メニューから[予備登録・変更]を選択する
    [予備登録・変更]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

    [予備系サーバモジュールの選択]に表示されるSlotの数は,サーバシャーシのタイプによって異なります。
  3. シャーシの選択の中から,このN+1グループの予備対象となっているシャーシを選択する
    シャーシを選択すると,「予備系サーバモジュールの選択」に表示されているシャーシ内のサーバモジュールのうち,予備プールとして登録してあるサーバモジュールと予備プールとして登録可能なサーバモジュールが選択可能状態(活性化状態)となります。すでにほかのN+1グループで予備プールに登録されているサーバモジュールおよび管理対象ホストを構成するサーバモジュールは選択可能状態にはなりません。
  4. 予備プールから削除するサーバモジュールを選択する
    削除するサーバモジュールのチェックボックスをOFFにしてください。
  5. [OK]ボタンをクリックする
    [予備登録・変更]ダイアログボックスが閉じられ,N+1グループから予備プールが削除されます。
    予備プールを削除した場合は,別の予備プールを「(1) N+1グループの予備プールの登録」の手順に従って登録してください。

(3) ツールチップに表示されるメッセージ

[予備登録・変更]ダイアログボックスで,非活性になっているサーバモジュールにカーソルを移動させると,そのサーバモジュールを選択できない理由がツールチップに表示されます。

ツールチップに表示されるメッセージと対処方法を,次の表に示します。

表20-12 ツールチップに表示されるメッセージと対処方法([予備登録・変更]ダイアログボックス)

優先順位メッセージ対処
1Slot%d:サーバモジュールが挿入されていません。サーバモジュールを挿入してください。
2Slot%d:他のN+1グループの予備系サーバモジュールとして登録されています。ほかのN+1グループから,該当するサーバモジュールを削除してください。
3Slot%d:パーティションが削除されています。SMP構成管理機能で,該当するサーバモジュールのパーティションを作成してください。
4Slot%d:ホスト管理画面に登録されているサーバモジュールです。該当するサーバモジュールを[ホスト管理]ウィンドウから削除してください。
5Slot%d:予備系サーバモジュール診断の実行中です。予備系サーバモジュールの診断が終了するまで待ってください。
6Slot%d:パーティションが利用できる状態になっていません。(パーティション情報ステータスが「Configuration validate(0x03)」以外になっています。)SVPへログインし,PCCコマンド(BS2000ではPRコマンドまたはPCコマンド)で,該当パーティションのPre-configureを実行してください。
7Slot%d:パーティションの電源がONになっています。パーティションの電源をOFFにしてください。
8Slot%d:Pre-configureが無効またはパーティションの情報が有効ではありません。サーバモジュールのPre-configure情報をサーバシャーシインベントリの[パーティション情報]から確認してください。Pre-configure機能が無効になっている場合,SVPへログインしてPre-configureを有効にしてください。Pre-configure機能が有効になっている場合,保守員に連絡してください。
9Slot%d:現用系と異なる種別のサーバシャーシに搭載されたサーバモジュールです。このサーバモジュールは予備登録できません。現用系と同一の種別のサーバシャーシに搭載されたサーバモジュールを選択してください。
10Slot%d:Switch Moduleの種別が異なるサーバモジュールです。このサーバモジュールは予備登録できません。現用系と同一の種別のSwitch Moduleを使用したサーバモジュールを選択してください。
11Slot%d:現用系ホストにHVMが登録されていますが,このサーバモジュールはHVM非搭載です。このサーバモジュールはHVM非搭載のため予備登録できません。HVMが搭載されたサーバモジュールを選択してください。
12Slot%d:LPARモードのサーバモジュールです。このサーバモジュールはN+1コールドスタンバイグループへは予備登録できません。ほかのサーバモジュールを選択してください。
13Slot%d:ストレージ運用支援機能でホストグループが割り当てられています。ストレージ運用支援機能で,該当するサーバモジュールのホストグループの割り当てを解除してください。
14Slot%d:現用ホストとして<グループ名>に登録されています。[ホスト登録・変更]ダイアログボックスで,現用系ホストとしての登録を解除してください。
注※
非活性の要因が複数ある場合,この欄で示す優先順位のいちばん高い項目が一つだけ表示されます。