マネージャサービスとサーバシャーシ(SVP)との間の通信状態を一定時間おきに監視します。この機能をサーバシャーシ定期監視といいます。ここでは,サーバシャーシ定期監視の概要,設定方法,および注意事項について説明します。
サーバシャーシ定期監視では,マネージャサービスからサーバシャーシ(SVP)に対する通信状態と,サーバシャーシからマネージャサービスに対する通信状態の双方向から通信状態が診断されます。マネージャサービスとサーバシャーシ(SVP)との間の通信状態は,サーバシャーシ定期監視を有効にした時点またはマネージャサービスが起動した時点から8時間おきに診断されます。サーバシャーシの定期監視中に監視対象のサーバシャーシが追加された場合でも,次の定期監視は,ほかのサーバシャーシと同じタイミングで実施されます。
サーバシャーシ定期監視での監視のタイミングを,次の図に示します。
図9-3 サーバシャーシ定期監視での監視のタイミング
定期診断時に,マネージャサービスとサーバシャーシ(SVP)との間の通信に成功すると,通信が成功したことを示すインフォメーションレベルのアラート(0x3747)が通知されます。
定期診断時に,マネージャサービスとサーバシャーシ(SVP)との間の通信に失敗すると,連続して通信に失敗した回数に応じて,通信が失敗したことを示すアラートが通知されます。
1回目および連続2回目の通信失敗では,注意レベルのアラート(0x3740)が通知されます。連続3回目以降の通信失敗では,警告レベルのアラート(0x373F)が通知されます。通信に失敗した回数と通信が失敗したことを示すアラートのレベルを,次の図に示します。
図9-4 通信に失敗した回数と通信が失敗したことを示すアラートのレベル
通信失敗による注意レベルのアラートおよび警告レベルのアラートが通知されたあと,1回でも通信に成功した場合は,通知されるアラートのレベルがいったんリセットされます。アラートのレベルがリセットされたあと,次回の通信失敗は,1回目の通信失敗と見なされ,注意レベルのアラートが通知されます。
マネージャサービスとサーバシャーシ(SVP)との間の通信状態は,マネージャサービスごとに設定します。サーバシャーシ(SVP)ごとに設定することはできません。
マネージャサービスとサーバシャーシ(SVP)との間の通信状態監視の設定方法を次に示します。