25.1 コンソールサービスの注意事項
(1) アラートに関する注意事項
- アラート一覧を印刷する場合,用紙の幅よりメッセージの幅の方が長いため,内容のすべてが印刷されない場合があります。この場合は,[CSV形式ファイル出力]メニューで出力したあと,CSV形式のファイルを扱えるアプリケーションプログラムで印刷してください。
- SVPボードの初期化および変更後に管理対象サーバを起動した場合,管理コンソールに発生元不明の通知アラートが表示されます。しかし,それ以降は正常に動作します(SVPエージェントサービスの更新インストール時も発生します)。このようなSVPボードの初期化時に発生する発生元不明のアラートは特に影響はありませんので,無視してください。
- [ホスト管理]ウィンドウのサブウィンドウのプルダウンメニューを開いているときに,アラート通知を受信して,ポップアップウィンドウが表示されるとマウスの操作が効かなくなります。この場合,キーボードで[Enter]キーを押して通知アラート表示を開くか,[ESC]キーを押してポップアップウィンドウを消してください。
- サーバアイコンが非活性の状態でアラート通知を受信してもサーバアイコンは活性状態にはなりません。サーバへ接続したい場合は,「接続」機能を使用してください。また,サーバへ接続すると,サーバアイコンは活性状態となり,異常印(赤い「×」)が付きます。そのときは,通知アラート表示でアラートの内容を確認してください。
- 一度アラートID「0x13B0」のアラートが発生すると,そのあと同じような障害が発生しても,同じアラートが発生しない場合があります。この場合,サーバの電源を一度OFFにし,再起動してください。この操作でインベントリ表示のSVP-状態情報の電源・OS異常表示が正常に変わり,アラートは正常に通知されます。
- 管理コンソールにアラートが通知されるごとに,コンソールサービスの使用するメモリが増加します。通知されたアラートの内,必要な情報はファイルに保存し,不要な情報は削除してください。
- 表示できるアラートメッセージの長さは255バイトです。アラートメッセージが256バイト以上の場合,メッセージの先頭部分が「...」に置き換わって表示されます。
(2) インベントリに関する注意事項
- SCSI情報で,CD-ROM総物理容量を確認後,CD-ROMを抜いても容量は変わりません。メディアを交換すると容量は変わります。
- インベントリを表示中に,アイドルセッション時間のために再ログインをした場合,インベントリツリーのすでに選択されている項目をクリックしても,その項目の情報は表示されません。ほかの項目をクリックしてから再度その項目をクリックするか,最新の情報に更新を選択してください。
- SVP情報の状態情報で表示される電源状態,およびOS状態が一度異常になると,OSをリブートしても正常に戻らない場合があります。サーバの電源を一度OFFにしてから再起動すると正常に戻ります。
- SVP情報の状態情報で表示されるOS状態が異常の場合,SVPの情報を取得しようとするとエラーになる場合があります。
- 基本システムのメモリ情報に表示されるECC1ビット誤り訂正回数は,255までカウントすると0に戻ります。したがって,コンソールサービスからは訂正回数が減少して見えることがあります。
- プロセッサの種類が同じでも,OSによってインベントリ情報の[プロセッサ名]に表示される内容が異なることがあります。
(3) BIOSポストログに関する注意事項
- BIOSポストログは,HA8000/380でだけ取得できます。
- SVP PCIボードを装着していても,管理対象サーバが停止している場合,管理コンソールからBIOSポストログは取得できません。
(4) サーバ操作に関する注意事項
- 電源OFF,またはリブートをした場合,管理対象サーバから応答メッセージが返らないと,しばらくしてからコマンドタイムアウトエラーを表示することがあります。この場合,電源OFF,またはリブートをしたサーバに対して接続処理をしてください。再度コマンドタイムアウトエラーが表示される場合は,正常に電源OFF,またはリブートがされています。
- SVP機能を搭載した管理対象サーバで電源OFFをしたときに管理コンソールのサーバアイコンを非活性の状態にするには,SVPの設定で,障害監視項目のアラート通知を「あり(情報通知)」または「あり(全通知)」に設定してください。SVPの設定については,「3.16 SVP/BMCの設定」を参照してください。
(5) 接続管理に関する注意事項
- サービス構成表示で,マネージャアイコンに「?」が付いているときは,管理対象サーバを登録または削除できません。この場合,マネージャの状態を確認してください。マネージャのアイコンが正常状態に戻れば,管理対象サーバを登録・削除できます。
(6) 設定時の注意事項
- [パスワード変更]ダイアログでは,パスワードの新規設定はできません。パスワードの新規設定は,環境設定ユティリティで行ってください。
- [エージェントサービス設定]ダイアログボックスの[適用]ボタンはアクティブになりません。このため,設定を有効にする場合,[OK]ボタンをクリックしてください。
- [エージェントサービス設定]ダイアログボックスの各アラートの属性タブで,「イベント発生時のサーバ動作」を設定できますが,この設定は一度実行されるとクリアされます。このため,イベントが発生した場合,要因を見直したあと,再度設定してください。
- [エージェントサービス設定]ダイアログボックスの各アラートの属性タブで,「イベント発生のサーバ動作」のプロセスの強制終了の「しない」を設定した場合,管理対象サーバでプロセスの終了処理に応答しないプロセスがあると,終了処理が中断してしまいます。この場合,エージェントサービスが終了し,管理コンソールからの操作ができなくなります。このため,管理コンソールから管理対象サーバの電源OFF,リブート,およびシャットダウンを設定するときは,プロセスの強制終了を「する」に設定してください。
- コンソールサービス,マネージャサービス,およびエージェントサービスのホスト名は,半角32文字未満で設定してください。
- [エージェントサービス設定]ダイアログボックスの[使用率超過通知]タブでは,クラスタとして接続された共有ディスクに対し,しきい値管理はできません。
- SVP機能を搭載しているサーバに対して,SVPエージェントサービスを上書きインストールすると次のアラートが通知されます。
サーバ名(エージェントサービス)がシャットダウンまたは電源OFFしました。
このアラートは特に問題はありませんので,このアラート通知は無視してください。
- コンソールサービスでインベントリ情報,SVPログ,アラートログなどの情報を採取した場合,コマンドタイムアウトが発生することがあります。その場合は,コンソールサービスの環境設定ユティリティでコマンドタイムアウト時間をより大きい値に変更してください。コマンドタイムアウト時間の設定については,「3.9.2(2) ネットワーク(サービス)情報」を参照してください。