6.2.2 データベースの設定

データベース管理をする場合,次の環境設定が必要です。

Windowsでの設定(管理サーバで実行)
  • ODBCデータソースの作成
JP1/ServerConductorコンソールサービスでの設定(管理コンソールで実行)
  • データベースの作成
  • 自動レポート機能で使用するe-mailの設定(必要に応じて行う)
  • データベースの削除(必要に応じて行う)

以下に,それぞれの操作手順について説明します。

<この項の構成>
(1) ODBCデータソースの作成
(2) データベースの作成
(3) e-mailの設定(自動レポート機能)
(4) データベースの削除

(1) ODBCデータソースの作成

コントロールパネルのODBCアドミニストレータを使用して,システムデータソースを事前に作成しておく必要があります。この操作は管理サーバ上で実行してください。

ここでは,Windows Server 2003での設定例を示します。

  1. [コントロールパネル]の[管理ツール]から[データソース(ODBC)]を選択する
    [ODBC データソース アドミニストレータ]ダイアログボックスが表示されます。64ビット版OSを使用している場合は,[スタート]メニューから[ファイル名を指定して実行]を選択します。[ファイル名を指定して実行]ダイアログボックスの[名前]に「%SystemRoot%¥SysWOW64¥odbcad32.exe」と入力して,[OK]ボタンをクリックしてください。ODBCデータソースアドミニストレータが起動します。
  2. [システムDSN]タブを選択する

    [図データ]

  3. [追加]ボタンをクリックする
    [データソースの新規作成]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

  4. [Microsoft Access Driver(*.mdb)]を選択し[完了]ボタンをクリックする
    [ODBC Microsoft Accessセットアップ]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

  5. データソース名と説明を入力して[作成]ボタンをクリックする
    (例)
    データソース名:ServerConductor
    説明:ServerConductor DSN
    [データベースの新規作成]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

  6. データベース名を入力して[OK]ボタンをクリックする
    ファイルの格納先は任意です。
  7. [ODBC Microsoft Accessセットアップ]ダイアログボックスに戻るので[OK]ボタンをクリックする

(2) データベースの作成

管理対象ホストのインベントリ情報を格納するデータベースを作成します。この操作は管理コンソール上で実行してください。

  1. [ホスト管理]ウィンドウの[設定]メニューから[マネージャサービス設定]を選択する
    [マネージャサービス設定]ダイアログボックスが表示されます。
  2. [レポート機能]タブを選択する

    [図データ]

  3. [ホスト検索機能と自動レポート機能を使用する]チェックボックスをONにする
    [データベースの選択]ダイアログボックスが表示されます。
    [データベースの選択]ダイアログボックスでは,使用するデータソース名を選択します。このダイアログボックスには,現在利用できる(「(1) ODBCデータソースの作成」で作成した)データソース名だけが表示されます。

    [図データ]

  4. 使用するデータソース名を選択して[OK]ボタンをクリックする
    [レポート機能]タブに戻り,[データベース更新スケジュール設定]ボタンが活性化されます。
  5. [データベース更新スケジュール設定]ボタンをクリックする
    [データベース更新スケジュール設定]ダイアログボックスが表示されます。
    [データベース更新スケジュール設定]ダイアログボックスでは,データベースの内容を更新するスケジュールを設定します。

    [図データ]

  6. スケジュールを設定したい曜日または特定日を選択する
    • 曜日を選択すると,「毎週のその曜日」の設定となります。
    • 特定日の年に「-1」を入力すると,「毎年」の設定となります。
    • 特定日の月リストから[毎]を選択すると,「毎月」の設定となります。
    • 特定日の[毎日]ボタンをクリックすると,毎日の設定となります。
  7. 1日のスケジュールを設定する
    次の内容を設定します。
    設定項目設定内容
    時刻データベース更新スケジュールを実行する時刻を指定します。時刻は30分間隔で指定できます。
    データベースを更新する指定した時刻にデータベースを更新する場合に選択します。
    データベースの更新から除外する指定した時刻のデータベースの更新をしない場合に選択します。
    <設定規則>
    • 「データベースを更新する」場合,特定日の設定が優先されます。特定日設定と曜日設定の両方に「データベースを更新する」設定をした場合,設定時間に関係なく曜日設定は無効となります。
      (例)特定日「1999/08/11 9:00(更新)」,曜日「水曜日12:00(更新)」の場合,水曜12:00のデータベースの更新は無効となります。
    • 「データベースの更新から除外する」場合,特定日と曜日の設定に優先順位はありません。ただし,特定日設定で「データベースを更新する」設定があり,曜日設定で「データベースの更新から除外する」設定がある場合,更新時間と除外時間が同じであれば,除外を優先します。
      (例)特定日「1999/08/11 9:00(更新)」,曜日「水曜日9:00(除外)」の場合,除外されます。
    • データベース更新スケジュール時間は,「6.4.2 レポートスケジュールを設定する(自動レポート機能)」のレポートスケジュール時間よりも前になるように設定してください。データベース更新後にレポートスケジュールを行うように設定すると,常に最新の情報がレポートされます。この場合,1時間以上の間隔を空けてください。
    • 「データベースを更新する」場合,更新時間は1日以上空けてください。
    • 「毎月」や「毎日」の設定をした結果,更新時間の間隔が30分未満となった場合は,あとの設定が無効になります。
  8. [↓リストに追加]ボタンをクリックする
    設定した1日のスケジュールが「1日のスケジュール」リストに追加されます。追加したリストに誤りがある場合は,そのスケジュールを選択して[リストから削除]ボタンをクリックします。
  9. [設定→]ボタンをクリックする
    設定した内容が,設定済み曜日リストまたは特定日リストに追加されます。複数の更新スケジュールを設定したい場合は,画面上に表示されている「曜日設定」,「特定日設定」および「1日のスケジュール」のリストをクリアしたあとに,手順6~手順9を繰り返します。1日の更新スケジュールとして,10個まで設定できます。また,曜日は7個まで,特定日は10個まで設定できます。
  10. [OK]ボタンをクリックする
    更新スケジュールが登録され,[レポート機能]タブに戻ります。
  11. [レポート機能]タブの[OK]ボタンをクリックする
    データベースの作成(管理対象ホストからのインベントリ情報の収集)が開始されます。

(3) e-mailの設定(自動レポート機能)

自動レポート機能のレポート通知で使用するe-mailの設定をします。この操作は管理コンソール上で実行してください。

  1. [ホスト管理]ウィンドウの[設定]メニューから[マネージャサービス設定]を選択する
    [マネージャサービス設定]ダイアログボックスが表示されます。
  2. [e-mail設定]タブを選択する
  3. [e-mail設定を行う機能を選択してください。]のドロップダウンリストから[レポート機能]を選択する
    [e-mail設定]タブにレポート機能の設定項目が表示されます。

    [図データ]

    ここで次の内容を設定します。
    設定項目設定内容
    宛先インベントリ情報を送信するe-mailのアドレスを指定します。
    発信者e-mailの発信元となるe-mailのアドレスを指定します。
    件名メールの件名となる文字列を指定します。
    メールサーバ発信者のe-mailアドレスが所属しているメールサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。
    添付ファイル形式自動レポート機能で送信される添付ファイルの形式を指定します。CSV形式またはHTML形式のどちらかが選択できます。デフォルトはCSV形式です。
    e-mailテストを行うe-mail通知先リストに表示されているすべてのe-mailアドレスにテストメールを送信する場合,このチェックボックスをONにします。テストメールのタイトルと本文には「Test Mail」が設定され,添付ファイルは無しとなります。
    テストメールは,[OK]ボタンをクリックした時点で送信されます。
    添付ファイルのサイズ最大添付ファイルの最大サイズを指定します。単位はメガバイトです。32メガバイトまで指定できます。0を指定すると,サイズの制限がなくなります(32メガバイトを超えるサイズを添付できます)。デフォルトは0です。
  4. [↓リストに追加]ボタンをクリックする
    e-mail通知先リストに,指定した宛先が追加されます。e-mail通知先は4個まで設定できます。追加された宛先を削除する場合は,削除したい宛先を選択して[リストから削除]ボタンをクリックします。
  5. [OK]ボタンをクリックする

通知されるe-mailの本文および添付ファイルの形式については,「6.4.2 レポートスケジュールを設定する(自動レポート機能)」を参照してください。

(4) データベースの削除

何らかの理由でデータベースを作成し直したい場合などは,データベースをいったん削除してください。

データベースを削除する方法を次に示します。

  1. [ホスト管理]ウィンドウの[設定]メニューから[マネージャサービス設定]を選択する
    [マネージャサービス設定]ダイアログボックスが表示されます。
  2. [レポート機能]タブを選択する
  3. [ホスト検索機能と自動レポート機能を使用する]チェックボックスをOFFにする
  4. [OK]ボタンをクリックする
    データベースの削除を確認するメッセージが表示されます。
  5. メッセージの内容を確認し,[はい]ボタンをクリックする

データベースを削除すると,ホスト検索機能と自動レポート機能は使用できなくなります。これらの機能を使用したい場合は,「(2) データベースの作成」を参照して,再度データベースを作成し直してください。