3.2.3 Server Managerのインストール
(1) インストールの種類
Server Managerが持つ各サービスを管理サーバにインストールする手順を次に示します。
- 新規インストール
- Server Managerがインストールされていない場合,新規インストールになります。
- 変更インストール
- 同一バージョンのServer Managerがインストールされている場合,変更インストールになります。
- Server Managerのバージョンはそのままで,インストールされているサービスを削除したり,サービスを追加したりできます。
- 変更インストールが有効になるのは,Server Managerのバージョンが08-21以降の場合です。
- 更新インストール
- 旧バージョンのServer Managerがインストールされている場合,更新インストールになります。
- 旧バージョンの情報をそのまま引き継いでServer Managerをバージョンアップできます。
なお,Server Managerは,JP1/NETM/DMを使用したリモートインストールには対応していません。
(2) サービスの依存関係
Server Managerのコンソールサービスとリモートコントロールビューアには,インストール時の依存関係があります。リモートコントロールビューアをインストールする場合,コンソールサービスもインストールする必要があります。また,コンソールサービスを削除する場合,リモートコントロールビューアも削除する必要があります。
なお,Webコンソールサービスをインストールする場合は,あらかじめJava 2 Standard Edition Java Runtime Environmentをインストールしておく必要があります。Java 2 Standard Edition Java Runtime Environmentのバージョンについては,Readmeファイルを参照してください。
(3) インストール時の注意事項
インストール時の注意事項を次に示します。
- インストーラで表示している必要ディスク容量は,インストール時に必要なディスク容量です。各サービスの起動時にはそれ以上のディスク容量が必要です。インストール前に十分な空き容量を確保してください。
- 必ずローカルハードディスクのドライブにインストールしてください。
- インストールは,Administrators権限を持つユーザが実施してください。
- すでに別のプログラムがインストールされているフォルダを,インストール先フォルダに指定した場合,別のプログラムのReadmeファイルが上書きされることがあります。
- Windows Vistaの場合,setup.exeを実行すると[ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスが表示されることがあります。このダイアログボックスが表示されたら,[許可]ボタンをクリックしてインストールを続行してください。
- Server Manager 08-21以降がインストールされている環境にServer Manager 08-21より前のバージョンをインストールしないようにしてください。
- Webコンソールサービスをインストールすると,環境変数PATHにJREのパスが自動的に追加されます。JREのパスが追加された結果,環境変数PATHの長さがOSでの上限値を超える場合,Webコンソールサービスはインストールできません。環境変数PATHの指定から不要なパスを削除してから,再度インストール操作を実施してください。
- Server ManagerのインストールにはWindows Installer 3.0以上が必要です。Windows Installerのバージョンが3.0より前の場合は,「<CD-ROMドライブ>:¥Windows Installer¥instmsi30.exe」を実行して,Windows Installerを更新してください。
なお,Windows Installerを更新した場合は,マシンの再起動が必要です。
- すでにBSMがインストールされているマシンにServer Managerをインストールすることはできません。
(4) インストール手順(新規インストールの場合)
新規インストールの場合のインストール手順を次に示します。
- Server ManagerをインストールするマシンにAdministrators権限を持つユーザでログインする
- Server ManagerのインストールCD-ROMをセットする
- 「<CD-ROMドライブ>:¥Disk1¥setup.exe」を実行する
表示されるダイアログボックスの指示に従ってインストールを進めます。
- [ユーザ情報]画面でユーザ情報を入力する
Server Managerを使用するユーザの名前と会社名を指定します。デフォルトではOSに登録されているユーザ情報が表示されます。
- 名前
- Server Managerを使用するユーザの名前を0~50文字※で指定します。指定を省略することもできます。
- 会社名
- Server Managerを使用するユーザの会社名を0~80文字※で指定します。指定を省略することもできます。
- 注※
- 全角文字も半角文字も1文字として認識されます。
- [インストール先のフォルダ]画面でインストールするフォルダを選択する
Server Managerは,デフォルトでは次のフォルダにインストールされます。
<システムドライブ>¥Program Files¥Hitachi¥ServerConductor¥Server Manager¥
インストール先フォルダを変更したい場合は,[変更]ボタンをクリックします。
[インストール先フォルダの変更]画面が表示されるので,インストール先フォルダを変更し,[OK]ボタンをクリックします。
- 注意
- Server Managerをインストールするマシンに,すでにAgentがインストールされている場合は,インストール先フォルダを変更できません。
- [カスタムセットアップ]画面でインストールするサービスを選択する
Server Managerが提供するサービスを選択してインストールします。デフォルトでは[コンソールサービス]および[マネージャサービス]が選択されています。
![[図データ]](figure/sm038020.gif)
インストールするサービスはシステム構成や使用する機能に応じて選択してください。システム構成ごと,または使用する機能ごとに必要なサービスについては,「2. システム構成」を参照してください。
前提製品や前提となるJP1/ServerConductorのサービスがインストールされていないとインストールできないサービスがあります。インストール時のサービスの依存関係については,「(2) サービスの依存関係」を参照してください。
- [インストール]ボタンをクリックする
インストールが開始されます。
インストールの最後に,環境設定ユティリティが自動起動されます。
- 環境設定ユティリティで,インストールした各サービスの環境を設定する
[カスタムセットアップ]画面で選択した各サービスの環境を設定してください。
![[図データ]](figure/sm035700.gif)
各サービスの環境の設定方法については,3.8節以降を参照してください。
- 各サービスの環境を設定したら,[OK]ボタンをクリックする
環境設定ユティリティが終了し,[セットアップ完了]画面が表示されます。
- [セットアップ完了]画面で[完了]ボタンをクリックする
マシンの再起動を促すメッセージが表示されたら,メッセージに従ってマシンを再起動してください。
(5) インストール手順(変更インストールの場合)
バージョンはそのままで,インストールするServer Managerのサービスの種類を変更する場合は,次のどちらかの方法で変更できます。
- Server ManagerのインストールCD-ROMに格納されているsetup.exeを実行し,[プログラムの保守]画面で[変更]ラジオボタンをONにする
- Windowsの[コントロールパネル]-[プログラムの追加と削除]で[JP1/ServerConductor/Server Manager]を選択し[変更]ボタンをクリックする
ここでは,インストールCD-ROMを使用する場合の変更インストール手順を示します。
Windowsの[コントロールパネル]-[プログラムの追加と削除]で[変更]ボタンをクリックすると,[プログラムの保守]画面が表示されます。これ以降の手順は,手順4以降と同じになります。
- 注意
- 変更インストールが有効になるのは,Server Managerのバージョンが08-21以降の場合です。
- インストールされているサービスの種類を変更するマシンにAdministrators権限を持つユーザでログインする
- Server ManagerのインストールCD-ROMをセットする
- 「<CD-ROMドライブ>:¥Disk1¥setup.exe」を実行する
表示されるダイアログボックスの指示に従ってインストールを進めます。
- [プログラムの保守]画面で[変更]ラジオボタンをONにする
![[図データ]](figure/sm038090.gif)
- [カスタムセットアップ]画面でインストールの有無を変更するサービスを選択する
デフォルトではインストール済みのサービスが選択されています。サービスを追加する場合は,追加するサービスを選択してください。
インストールされているサービスを削除する場合は,そのサービスのアイコンをクリックして,
の状態にしてください。
![[図データ]](figure/sm038020.gif)
前提製品や前提となるJP1/ServerConductorのサービスがインストールされていないとインストールできないサービスがあります。インストール時のサービスの依存関係については,「(2) サービスの依存関係」を参照してください。
- [インストール]ボタンをクリックする
インストールが開始されます。
インストールの最後に,環境設定ユティリティが自動起動されます。
- 環境設定ユティリティで,インストールした各サービスの環境を設定する
[カスタムセットアップ]画面で選択した各サービスの環境を設定してください。
![[図データ]](figure/sm036300.gif)
各サービスの環境の設定方法については,3.8節以降を参照してください。
- 各サービスの環境を設定したら,[OK]ボタンをクリックする
環境設定ユティリティが終了し,[セットアップ完了]画面が表示されます。
- [セットアップ完了]画面で[完了]ボタンをクリックする
マシンの再起動を促すメッセージが表示されたら,メッセージに従ってマシンを再起動してください。
(6) インストール手順(更新インストールの場合)
旧バージョンの情報をそのまま引き継いでServer Managerをバージョンアップする場合のインストール手順を次に示します。
- 注意
- インストールしようとしているServer Managerよりも新しいバージョンがすでにインストールされている場合は,更新インストールは実行できません。
- Server ManagerをインストールするマシンにAdministrators権限を持つユーザでログインする
- Server ManagerのインストールCD-ROMをセットする
- 「<CD-ROMドライブ>:¥Disk1¥setup.exe」を実行する
- アップグレードするかどうか確認するメッセージで,[はい]ボタンをクリックする
表示されるダイアログボックスの指示に従ってインストールを進めます。
- [セットアップ完了]画面で[完了]ボタンをクリックする
マシンの再起動を促すメッセージが表示されたら,メッセージに従ってマシンを再起動してください。