15.4.2 共有ディスク上の共有データフォルダの変更

共有ディスク上に作成した共有データフォルダのパスを変更する場合の作業の流れを,次の図に示します。この操作は,すべて実行系サーバで実施します。

図15-6 共有データフォルダのパスを変更する場合の作業の流れ(クラスタシステムの場合)

[図データ]

共有ディスク上に作成した共有データフォルダのパスを変更する手順を次に示します。

注意
  • 共有ディスク上に作成した共有データフォルダのパスを変更する場合,あらかじめ変更前の共有データフォルダに格納されているファイルを,変更後の共有データフォルダに同じフォルダ構成でコピーしておいてください。共有データフォルダの構成については,「15.3.9 共有ディスク上の共有データフォルダの構成」を参照してください。
  • 共有ディスク上に作成した共有データフォルダは,共有ディスクとして登録した物理ディスクリソースの所有者からだけアクセスできます。また,共有ディスクリソースがオンラインとなっている場合だけ,アクセスできます。
    共有ディスクリソースの所有者を調べるには,クラスタアドミニストレータを起動して,クラスタグループを選択し,左ペインにある共有ディスクの所有者を確認してください。Windows Server 2008の場合は,フェールオーバークラスタ管理を起動して,クラスタの下の「サービスとアプリケーション」からクラスタ名を選択して,現在の所有者を確認してください。
<この項の構成>
(1) 共有ディスクのオンライン
(2) 共有データフォルダのパスの変更

(1) 共有ディスクのオンライン

  1. 実行系サーバのマシンにログインする
  2. クラスタアドミニストレータを起動する
  3. 共有ディスクが登録されているクラスタグループを選択し,物理ディスクリソースについて次のことを確認する
    • 物理ディスクリソースの所有者が実行系のノードになっていること
      この例では,BSMグループを選択し,BSM_共有ディスクの所有者がNODE01-CLSになっていることを確認します。
    • 物理ディスクリソースがオンラインになっていること
      この例では,BSM_共有ディスクがオンラインになっていることを確認します。オフラインになっている場合は,オンラインにします。

      [図データ]

Windows Server 2008の場合

Windows Server 2008の場合は,次の手順に従って共有ディスクをオンラインにしてください。

  1. 実行系サーバのマシンにログインする
  2. フェールオーバークラスタ管理を起動する
  3. クラスタの下の「サービスとアプリケーション」からクラスタ名を選択する
    この例では,「BSM2008.test.local」の下の「サービスとアプリケーション」から,「BladeServerManager」を選択します。
  4. 右ペインで次のことを確認する
    • 現在の所有者が実行系のノード(この例ではNode1-CLS)になっている
    • 共有ディスク(この例ではクラスタディスク2)がオンラインになっている
      オフラインになっている場合は,オンラインにします。

(2) 共有データフォルダのパスの変更

  1. 環境設定ユティリティを起動する
    環境設定ユティリティの起動方法については,「3.8 環境設定ユティリティの基本操作」を参照してください。
  2. [マネージャサービス]タブを選択し,[詳細設定]ボタンをクリックする
  3. [クラスタ設定]タブを選択する
  4. [フォルダパスを下記に変更する]チェックボックスをONにし,変更後の共有データフォルダのパスを指定する

    [図データ]

  5. 環境設定ユティリティを終了する