15.3.4 インストール(クラスタシステムの場合)

インストール手順を次に示します。ここでは主に,クラスタシステム上の管理サーバにインストールする場合に必要な手順について説明します。インストール手順の詳細については,「3.2.1 BSMのインストール」を参照してください。

注意
  • 実行系サーバへのインストールを実施する前に,実行系サーバから共有ディスクにアクセスできることを確認してください。
  • 必ず,実行系サーバへのインストールが完了したあとで,待機系サーバへのインストールを実行してください。インストール順序に誤りがあると,実行系サーバと待機系サーバの間で情報の不整合が発生したり,マネージャサービスが起動しなかったりします。
<この項の構成>
(1) 実行系サーバへのインストール
(2) 待機系サーバへのインストール

(1) 実行系サーバへのインストール

  1. BSMをインストールする実行系サーバのマシンにログインする
  2. BSMのインストールCD-ROMをセットする
  3. 「<CD-ROMドライブ>:¥Disk1¥setup.exe」を実行する
    表示されるダイアログボックスの指示に従ってインストールを進めます。
  4. [ユーザ情報]画面でユーザ情報を入力する
  5. [インストール先のフォルダ]画面でインストールするフォルダを選択する
    BSMは,デフォルトでは次のフォルダにインストールされます。

    <ローカルディスクのシステムドライブ>¥Program Files¥Hitachi¥ServerConductor¥Server Manager¥

    インストール先フォルダを変更したい場合は,[変更]ボタンをクリックします。
    [インストール先フォルダの変更]画面が表示されるので,インストール先フォルダを変更し,[OK]ボタンをクリックします。
    注意
    BSMは実行系サーバのローカルディスク上にインストールしてください。
  6. [運用方法の選択]画面でクラスタ構成を使用することを指定する
    [使用する]ラジオボタンをONにします。

    [図データ]

  7. [クラスタ構成の選択]画面で,実行系としてインストールすることを指定する
    [実行系(アクティブ系)サーバとしてインストールする]ラジオボタンをONにします。

    [図データ]

  8. [共有データフォルダの指定]画面で,共有データの格納先を選択する
    デフォルトでは何も指定されていないため,[変更]ボタンをクリックして共有データの格納先を指定します。必ず,共有ディスク上のフォルダを選択してください。
    共有データは,[インストール先の変更]画面で選択したフォルダの下に作成される「ServerConductor¥Server Manager」フォルダに格納されます。

    [図データ]

  9. [カスタムセットアップ]画面でインストールするサービスを選択する
    [運用方法の選択]画面で[使用する]ラジオボタンをONにした場合,デフォルトでは[マネージャサービス]が選択されています。
    必要に応じて,ほかのサービスを選択してインストールします。

    [図データ]

    注意
    クラスタシステムに対応しているのは,マネージャサービスだけです。マネージャサービス以外のサービスは,クラスタシステムには対応していません。
    また,マネージャサービス以外のサービスをインストールした場合,待機系サーバにも同じサービスをインストールする必要があります。ここで選択したサービス名を控えておくことをお勧めします。
  10. [インストール]ボタンをクリックする
    インストールが開始されます。
    インストールの最後に,環境設定ユティリティが自動起動されます。
  11. 環境設定ユティリティの[マネージャサービス]タブで,管理コンソールからログインするためのパスワードを設定する
    パスワードの設定方法については,「3.10.1 認証情報の設定(マネージャサービス)」を参照してください。

    [図データ]

  12. 環境設定ユティリティの[マネージャサービス]タブで,[詳細設定]ボタンをクリックする
    環境設定ユティリティの[ネットワーク(共通)]タブが表示されます。
  13. 環境設定ユティリティの[ネットワーク(共通)]タブで,複数IPアドレス構成時に使用するIPアドレスを指定する
    [複数IPアドレス構成時には使用するIPアドレスを指定してください]チェックボックスをONにし,実行系サーバの物理IPアドレスを指定します。
    この例では,実行系サーバの物理IPアドレスとして,10.208.175.136を指定しています。

    [図データ]

  14. 環境設定ユティリティの[クラスタ設定]タブで,論理IPアドレスを指定する
    [下記論理IPアドレスを使用する]チェックボックスをONにし,論理IPアドレスを指定します。
    この例では,論理IPアドレスとして,10.208.175.128を指定しています。

    [図データ]

  15. マネージャサービス以外のサービスをインストールした場合は,インストールした各サービスの環境を設定する
    [カスタムセットアップ]画面で選択した各サービスの環境を設定してください。各サービスの環境の設定方法については,3.8節以降を参照してください。
  16. 各サービスの環境を設定したら,[OK]ボタンをクリックする
    環境設定ユティリティが終了し,[セットアップ完了]画面が表示されます。
  17. [セットアップ完了]画面で[完了]ボタンをクリックする
    マシンの再起動を促すメッセージが表示されたら,メッセージに従ってマシンを再起動してください。

(2) 待機系サーバへのインストール

実行系サーバへのBSMのインストールが完了したら,待機系サーバへBSMをインストールします。

注意
実行系サーバにBSMを新規インストールする前に,待機系サーバにすでにBSMがインストールされている場合は,あらかじめ待機系サーバのBSMをアンインストールしてから次の作業を実施してください。
  1. BSMをインストールする待機系サーバのマシンにログインする
  2. BSMのインストールCD-ROMをセットする
  3. 「<CD-ROMドライブ>:¥Disk1¥setup.exe」を実行する
    表示されるダイアログボックスの指示に従ってインストールを進めます。
  4. [ユーザ情報]画面でユーザ情報を入力する
  5. [インストール先のフォルダ]画面でインストールするフォルダを選択する
    BSMは,デフォルトでは次のフォルダにインストールされます。

    <ローカルディスクのシステムドライブ>¥Program Files¥Hitachi¥ServerConductor¥Server Manager¥

    インストール先フォルダを変更したい場合は,[変更]ボタンをクリックします。
    [インストール先フォルダの変更]画面が表示されるので,インストール先フォルダを変更し,[OK]ボタンをクリックします。
    注意
    BSMは待機系サーバのローカルディスク上にインストールしてください。
  6. [運用方法の選択]画面でクラスタ構成を使用することを指定する
    [使用する]ラジオボタンをONにします。

    [図データ]

  7. [クラスタ構成の選択]画面で,待機系としてインストールすることを指定する
    [待機系(パッシブ系)サーバとしてインストールする]ラジオボタンをONにします。

    [図データ]

  8. [カスタムセットアップ]画面でインストールするサービスを選択する
    デフォルトでは[マネージャサービス]が選択されています。
    実行系サーバでマネージャサービス以外のサービスをインストールした場合,待機系サーバでも同じサービスをインストールしてください。

    [図データ]

  9. [インストール]ボタンをクリックする
    インストールが開始されます。
    インストールの最後に,環境設定ユティリティが自動起動されます。
    管理コンソールからログインするためのパスワード設定は実行系サーバから引き継がれますので,待機系サーバでは,物理IPアドレスの設定をします。
  10. 環境設定ユティリティの[マネージャサービス]タブで,[詳細設定]ボタンをクリックする
    環境設定ユティリティの[ネットワーク(共通)]タブが表示されます。
  11. 環境設定ユティリティの[ネットワーク(共通)]タブで,複数IPアドレス構成時に使用するIPアドレスを指定する
    [複数IPアドレス構成時には使用するIPアドレスを指定してください]チェックボックスをONにし,待機系サーバの物理IPアドレスを指定します。
    この例では,待機系サーバの物理IPアドレスとして,10.208.175.137を指定しています。

    [図データ]

  12. マネージャサービス以外のサービスをインストールした場合は,インストールした各サービスの環境を設定する
    [カスタムセットアップ]画面で選択した各サービスの環境を設定してください。各サービスの環境の設定方法については,3.8節以降を参照してください。
  13. 各サービスの環境を設定したら,[OK]ボタンをクリックする
    環境設定ユティリティが終了し,[セットアップ完了]画面が表示されます。
  14. [セットアップ完了]画面で[完了]ボタンをクリックする
    マシンの再起動を促すメッセージが表示されたら,メッセージに従ってマシンを再起動してください。