22.4.2 HVMの設定手順

HVM識別子や仮想NICシステム番号など,HVMを動作させるのに必要な設定をします。HVMの設定手順を次に示します。

  1. [HVM構成管理]ウィンドウでHVMを選択し,[設定]メニューから[HVM設定]を選択する
    [HVM設定]ダイアログボックスが表示されます。初回設定時は,[VNIC System Number]だけが入力できるようになっています。

    [図データ]

  2. 仮想NICシステム番号を設定する
    初回設定時は,[VNIC System Number]だけが入力できるようになっています。

    表22-8 [HVM設定]ダイアログボックスでの設定項目(仮想NICシステム番号設定)

    設定項目設定内容
    VNIC System Number仮想NICシステム番号を1~128の整数で指定します。
    初回設定時は「0」が設定されています。
    複数のHVMを使用する場合,HVMごとに異なる値を設定してください。詳細については,マニュアル「BladeSymphonyユーザーズガイド」を参照してください。
  3. [OK]ボタンをクリックする
    HVMがリブートされます。HVMのリブートには数分掛かります。
  4. HVMがリブートされたら,[HVM構成管理]ウィンドウでシャーシノードを選択し,仮想NICシステム番号が変更されていることを確認する
  5. [HVM構成管理]ウィンドウでHVMを選択し,[設定]メニューから[HVM設定]を選択する
    [HVM設定]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

  6. 次に示す情報を設定する
    [HVM設定]ダイアログボックスでの設定項目を次に示します。

    表22-9 [HVM設定]ダイアログボックスでの設定項目(仮想NICシステム番号設定後)

    設定項目設定内容
    HVM識別子※1HVM識別子を1~16バイトの半角文字列で指定します。指定できる文字は次のとおりです。
    英数字,~,@,#,$,%,^,-(ハイフン),+,=,_(アンダースコア),.(ピリオド),[,]
    デフォルトは「HVM0001」または「HVM_nnnnnnnnnnnn(nnnnnnnnnnnn:HVM IPアドレスの10進表記)」です。デフォルトのHVM識別子がどちらになるかは,ハードウェアの仕様に依存します。
    HVM識別子は重複しないように指定してください。複数のHVMに対して同じHVM識別子が指定された場合,BSMで管理できなくなります。特に「HVM0001」をそのまま使用した場合,HVM識別子が重複する可能性が高いため,デフォルトから変更することをお勧めします。
    VNIC System Number※2仮想NICシステム番号を1~128の整数で指定します。
    複数のHVMを使用する場合,HVMごとに異なる値を設定してください。詳細については,マニュアル「BladeSymphonyユーザーズガイド」を参照してください。
    Pre-State Auto ActivationPre-State Auto Activationの設定をします。有効にする場合,[有効]ラジオボタンをONにします。無効にする場合,[無効]ラジオボタンをONにします。
    HVM Auto ShutdownHVM Auto Shutdownの設定をします。有効にする場合,[有効]ラジオボタンをONにします。無効にする場合,[無効]ラジオボタンをONにします。
    Time ZoneHVMのタイムゾーンをGMTとの時差で設定します。日本国内で使用する場合,+ 9:00を指定します。
    NIC Number/Port Number※3[VNIC Accelerator]の設定を変更する仮想NICネットワークセグメントの共有NIC番号とポート番号(A系またはB系)を選択します。
    • 1a~6b:共有モードの物理NICに関連づけられたネットワークセグメント
    • Va~Vd:LPAR間でだけ通信できるネットワークセグメント
    VNIC Accelerator※3[NIC Number/Port Number]で指定したネットワークセグメントについて,DMAエンジンを使用できるようにするかどうかの設定をします。使用できるようにする場合,ドロップダウンリストから[有効]を選択します。使用できないようにする場合,ドロップダウンリストから[無効]を選択します。
    注※1
    N+1グループに登録されているHVMのHVM識別子を変更すると,すでに登録されている変更前のHVMが削除できなくなります。N+1グループに含まれているHVMのHVM識別子を変更する場合は,いったんN+1グループから削除したあと変更してください。
    注※2
    仮想NICシステム番号は,HVMの初回設定時,またはクローニング後の初期値変更時だけ,設定することをお勧めします。
    注※3
    この項目は,[VNIC Accelerator Configuration]のリストボックスに表示されている項目を選択して設定することもできます。
    対象のHVMがVNIC Acceleratorに対応していない場合,空白が表示されて設定変更ができません。また,対応する物理NICが存在しない場合,1a~6bのネットワークセグメントは表示されません。

  7. [VNIC Accelerator Configuration]の設定を変更した場合,[変更]ボタンをクリックする
    [VNIC Accelerator Configuration]のリストボックスの表示内容が,設定した内容に変更されます。
    注意
    対象のHVMがVNIC Acceleratorに対応していない場合は,リストボックスに値が表示されません。また,対応する物理NICが存在しない場合,1a~6bのネットワークセグメントは表示されません。
  8. [OK]ボタンをクリックする
    HVMがリブートされます。HVMのリブートには数分掛かります。
  9. HVMがリブートされたら,[HVM構成管理]ウィンドウでシャーシノードを選択し,HVM識別子が変更されていることを確認する
  10. [HVM構成管理]ウィンドウで,設定したHVMを選択し,[HVMに設定保存]メニューを選択する
    [HVM設定]ダイアログボックスでの設定内容に従って,HVMの設定が保存されます。
注意
  • [HVM設定]ダイアログボックスで設定内容を変更したあとは,必ず[HVMに設定保存]の操作をしてください。[HVMに設定保存]の操作をしないで,パーティションの電源をOFFにすると,[HVM設定]ダイアログボックスで設定した内容は無効になります。
  • [HVM識別子]または[VNIC System Number]のどちらか一つでも変更した場合,[HVM設定]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックしてHVMへの情報更新要求が成功すると,HVMが再起動されるため,数分間HVMとの通信ができなくなります。