20.1 N+1/N+Mコールドスタンバイ機能とは

この節では,N+1/N+Mコールドスタンバイ機能の概要として,はじめに知っておいてほしいことを説明します。

N+1/N+Mコールドスタンバイ機能は,サーバモジュール障害が発生した場合に,その障害をBSM Plusで受け取り,障害を解析し,現用系サーバモジュール(業務サーバモジュール)を予備系サーバモジュールに切り替える機能です。複数の現用系サーバモジュールに対して,予備系サーバモジュールを用意しておけば,その予備系サーバモジュールを起動して業務を再開できます。ハードウェア障害によって運用は一時的に中断しますが,少ないハードウェアリソースで,ハードウェア障害発生から運用再開までの障害対応を省力化できます。

N+1/N+Mコールドスタンバイ機能は,BladeSymphonyを使用して業務運用を行っている場合に適用できます。また,N+1/N+Mコールドスタンバイ機能は,現用系サーバモジュールのブートディスクおよびすべてのデータディスクが,外部のストレージ(日立ディスクアレイサブシステムまたはBRシリーズ)にあることが前提となります。システムの前提については,「20.2.2 システム構築の前提条件」を参照してください。

N+1/N+Mコールドスタンバイ機能は,N+1コールドスタンバイとN+Mコールドスタンバイの二つの方式に分けられます。それぞれの方式については,「20.1.2 N+1コールドスタンバイとN+Mコールドスタンバイ」を参照してください。

<この節の構成>
20.1.1 ホットスタンバイとN+1/N+Mコールドスタンバイ機能の相違点
20.1.2 N+1コールドスタンバイとN+Mコールドスタンバイ
20.1.3 サーバモジュールの割り当て
20.1.4 予備系への切り替え
20.1.5 ネットワークスイッチとの連携
20.1.6 管理サーバの冗長化