N+1冗長化では,N+1切り替え開始順序の早いマネージャサービスが切り替え処理に成功した場合でも,N+1切り替え開始順序の遅いマネージャサービスが切り替え処理を再実行することになります。しかし,N+1冗長化は,すでにN+1切り替え処理が完了している現用系および予備系サーバモジュールに,そのあとでN+1切り替え処理を実行してもエラーとはならないで,マネージャサービスは正常に切り替え処理をします。したがって,時間差は発生しますが,すべてのマネージャサービスでN+1/N+Mコールドスタンバイの実行状態を一致させることができます。N+1冗長化の動作例を,次の図に示します。
図20-15 N+1冗長化の動作例
N+1冗長化は,すべてのマネージャサービスでN+1/N+Mコールドスタンバイの実行状態を一致させます。そのために,あとからN+1切り替え処理を実行するマネージャサービスに対して,次に示す状態の場合はエラーとしないで警告アラートを通知し,メッセージを表示します。警告アラートの状態は,マネージャサービスのログに出力されます。
これらの警告アラートが通知された場合,メッセージ内容を参照して必ずN+1切り替え処理が正常に実施されていることを確認してください。Device Managerのストレージ設定状態,JP1/Cm2/NCのネットワークスイッチ設定状態,BladeSymphonyサーバモジュールの電源状態,N+1切り替え処理をしたサーバモジュールの業務状態などの確認が必要です。