ネットワークスイッチ連携機能を利用するには,あらかじめスイッチ情報定義ファイルを作成し,切り替え対象の情報を定義しておく必要があります。
ここでは,スイッチ情報定義ファイルの定義内容,定義例,およびスイッチ情報定義ファイルの注意事項を示します。
スイッチ情報定義ファイルの定義内容の一覧を,次の表に示します。
表20-13 スイッチ情報定義ファイルの内容
定義項目名 | 説明 |
---|---|
シャーシID | BSM Plusが管理するシャーシIDです。 16バイト以下の文字列で定義します。シャーシIDが「#」で始まる場合は,項目全体を「"」で囲んで定義してください。 |
スロット番号 | BSM Plusが管理するサーバモジュールのスロット番号です。 0~7の数値で定義します。 |
ポート識別子 | ネットワークスイッチのポート識別子です。 1~63バイトの文字列で定義します。BS1000では,「NIF番号/ポート番号」の形式で定義します。 NIF番号は「0」で固定です。 |
VLANドメイン | JP1/Cm2/NCが複数のVLANをまとめて管理する単位です。 1~63バイトの文字列で定義します。 |
スイッチ名称 | JP1/Cm2/NCが管理するネットワークスイッチのホスト名(エイリアス)です。 1~255バイトの文字列で定義します。 |
VLAN ID | VLAN IDです。 1~4063の数値で定義します。 |
VLAN情報 | VLAN情報として,ポートカテゴリを定義します。 「tagged」または「untagged」を定義します。 |
次の図に示す構成を例に,スイッチ情報定義ファイルの定義例を示します。
図20-19 スイッチ情報定義の構成例
この構成で,現用系1,現用系2,予備系を登録する場合の定義例は次のようになります。
EBS#1 ,0,0/0,デフォルトドメイン,EBS#1-GS0,10,untagged |
この例ではSVPは一つですが,SVPを二重化している場合は,両方のSVP内蔵スイッチの設定をします。
スイッチ情報定義を変更する場合は,すでに設定されているスイッチ情報定義ファイルを出力し,新たに定義する設定に編集して再設定します。
スイッチ情報定義ファイルの出力方法については,「20.7.2(2) ネットワークスイッチ連携機能を有効にする」を参照してください。
スイッチ情報定義を変更して,スイッチ情報定義ファイルの再設定とスイッチポートの設定を同時に行うと,変更前に設定されていたスイッチ情報定義ファイルとの差分が設定されます。
EBS#1 ,0,0/0,デフォルトドメイン,EBS#1-GS0,10,untagged |
EBS#1 ,1,0/1,デフォルトドメイン,EBS#1-GS0,10,untagged |
EBS#1 ,0,0/0,デフォルトドメイン,EBS#1-GS0,10,untagged |
EBS#1 ,0,0/0,デフォルトドメイン,EBS#1-GS0,20,untagged |
スイッチ情報定義ファイルの注意事項を示します。