JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 システム管理者ガイド
![[目次]](FIGURE/CONTENT.GIF)
![[用語]](FIGURE/GLOSS.GIF)
![[索引]](FIGURE/INDEX.GIF)
![[前へ]](FIGURE/FRONT.GIF)
マネージャサービスをMSCSのリソースとして登録します。クラスタシステムへの登録は,実行系サーバで実施してください。
登録項目と登録内容を次の表に示します。
表15-1 クラスタシステムへの登録項目と登録内容
| 項番 |
登録項目 |
登録内容 |
この例での設定値 |
| 1 |
名前 |
任意の名称を入力します。 |
BladeServerManager |
| 2 |
説明 |
任意の説明を入力します。 |
BSMマネージャサービス |
| 3 |
リソースの種類 |
「汎用サービス」を選択します。 |
汎用サービス |
| 4 |
グループ |
前提条件で示したBSMグループ名を入力します。 |
BSMグループ |
| 5 |
実行可能な所有者 |
実行系および待機系の2台のノードを選択します。 |
|
| 6 |
依存関係※ |
MSCSのクラスタアドミニストレータで設定したネットワーク名リソースおよび物理ディスクを設定します。 |
|
| 7 |
サービス名 |
「SM_MgrSvc」を入力します。 |
SM_MgrSvc |
| 8 |
レジストリレプリケーション |
次のレジストリを追加します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\System Manager\COMMON
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\System Manager\JP1Alerts
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\System Manager\Manager Service
|
- SOFTWARE\HITACHI\System Manager\COMMON
- SOFTWARE\HITACHI\System Manager\JP1Alerts
- SOFTWARE\HITACHI\System Manager\Manager Service
|
- 注※
- クラスタシステムに登録するリソースの依存関係を次の表に示します。
表15-2 登録するリソースと依存関係
| 項番 |
名前 |
サービス名 |
依存関係 |
リソースの種類 |
| 1 |
− |
− |
− |
物理ディスク |
| 2 |
− |
− |
− |
IPアドレス |
| 3 |
− |
− |
#2 |
ネットワーク名 |
| 4 |
BladeServerManager |
SM_MgrSvc |
#1,#3 |
汎用サービス |
- (凡例)
- −:該当しない
Windows Server 2008の場合
Windows Server 2008の場合は,次の手順に従ってリソースをクラスタシステムへ登録してください。
- 管理サーバ1(実行系サーバ)でフェールオーバークラスタ管理を起動し,「BSM2008.test.local」の下の「サービスとアプリケーション」に,「空のサービスまたはアプリケーション」を作成し,名前を登録する
登録内容を次に示します。
| 項番 |
登録項目 |
登録内容 |
この例での設定値 |
| 1 |
名前 |
任意の名称を入力します。 |
BladeServerManager |
- 手順1で作成した「BladeServerManager」に,汎用サービスを追加し,使用するサービスとして「SM_MgrSvc」(マネージャサービス)を登録する
![[図データ]](FIGURE/SM150310.GIF)
- 「BSM2008.test.local」の下の「サービスとアプリケーション」から「BladeServerManager」を右クリックし,[記憶域の追加]を選択する
![[図データ]](FIGURE/SM150320.GIF)
[記憶域の追加]ダイアログボックスが表示されます。
- [利用可能なディスク]の一覧から,使用する共有ディスクにチェックを入れて,[OK]ボタンをクリックする
![[図データ]](FIGURE/SM150330.GIF)
BladeServerManagerに,共有ディスクが追加されます。
![[図データ]](FIGURE/SM150340.GIF)
- 手順2で登録した「SM_MgrSvc」のプロパティに,次の内容を登録する
| 項番 |
登録項目 |
登録内容 |
この例での設定値 |
| 1 |
実行可能な所有者 |
実行系および待機系の2台のノードを選択します。通常,デフォルトで追加されていますので,変更の必要はありません。 |
|
| 2 |
依存関係 |
手順4で追加した共有ディスクを指定します。 |
クラスタディスク2 |
| 3 |
レジストリレプリケーション |
次のレジストリを追加します。
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\System Manager\COMMON
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\System Manager\JP1Alerts
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\HITACHI\System Manager\Manager Service
|
- SOFTWARE\HITACHI\System Manager\COMMON
- SOFTWARE\HITACHI\System Manager\JP1Alerts
- SOFTWARE\HITACHI\System Manager\Manager Service
|
- 手順2で登録した「SM_MgrSvc」を右クリックし,[このリソースをオンラインにする]を選択して,オンラインにする
(b) 汎用サービスリソースのプロパティ設定
汎用サービスリソースのプロパティの[詳細設定]タブの設定内容は,MSCSのデフォルト値のままにしてください。
Windows Server 2008の場合
Windows Server 2008の場合は,「(a) クラスタシステムへの登録」で説明したとおりに汎用サービスリソースのプロパティを設定してください。
管理対象ホストのインベントリ情報をデータベースで管理する場合,データベースを共有ディスク上に作成する必要があります。インベントリ情報管理用データベースの作成は,実行系サーバおよび待機系サーバで実施します。
ここでは,管理サーバをクラスタシステム上で運用する場合に必要な手順だけを説明します。インベントリ情報管理用データベースの作成方法の詳細については,「6.2.2 データベースの設定」を参照してください。
(a) インベントリ情報管理用データベースの作成(実行系サーバ)
まず,実行系サーバで,インベントリ情報管理用データベースを作成します。
- 実行系サーバのマシンにログインする
- ODBC データソース アドミニストレータを起動する
64ビット版OSを使用している場合は,[スタート]メニューから[ファイル名を指定して実行]を選択します。[ファイル名を指定して実行]ダイアログボックスの[名前]に「%SystemRoot%\SysWOW64\odbcad32.exe」と入力して,[OK]ボタンをクリックしてください。ODBCデータソースアドミニストレータが起動します。
- [システム DSN]タブで[追加]ボタンをクリックし,[データソースの新規作成]ダイアログボックスで[Microsoft Access Driver(*.mdb)]を選択する
- [ODBC Microsoft Access セットアップ]ダイアログボックスでデータソース名および説明を指定する
この例では,次のように指定します。
- データソース名
- BSM_DB
- 説明
- BSMホスト検索用DB
- [データベースの新規作成]ダイアログボックスで,ドライブを共有ディスクのドライブに設定し,共有ディスク上の任意のフォルダを指定してデータベース名を入力する
この例では,次のように指定します。
- ドライブ
- Eドライブ
- フォルダ名
- host_mdb
- データベース名
- E:\bsm_host.mdb
- [OK]ボタンをクリックし,ODBC データソース アドミニストレータを終了する
(b) フェイルオーバーの実施(実行系サーバ)
次に,待機系サーバから共有ディスクにアクセスできるようにするために,実行系サーバでフェイルオーバーを実施します。
- クラスタアドミニストレータを起動する
- BSMグループを選択し,[ファイル]メニューから[グループの移動]を選択する
所有者が[NODE01-CLS]から[NODE02-CLS]に変わり,リソースの状態がすべて[オンライン]になります。
![[図データ]](FIGURE/SM092100.GIF)
Windows Server 2008の場合
Windows Server 2008の場合は,次の手順に従ってフェイルオーバーを実施してください。
- フェールオーバークラスタ管理を起動する
- クラスタの下の「ノード」から,現在実行系である方のノードを右クリックして,[その他のアクション]−[クラスタサービスの停止]を選択する
この例では,「BSM2008.test.local」の下の「ノード」から,「Node02-CLS」を選択します。
![[図データ]](FIGURE/SM150350.GIF)
- クラスタを選択し,右ペインで現在の実行系サーバが待機系サーバに変更されたことを確認する
この例では,「BSM2008.test.local」を選択し,「Node02-CLS」が待機系サーバに変更されたことを確認します。
- クラスタの下の「ノード」から,手順2で停止したノードを右クリックして,[その他のアクション]-[クラスタサービスの開始]を選択する
この例では,「BSM2008.test.local」の下の「ノード」から,「Node02-CLS」を選択します。
![[図データ]](FIGURE/SM150360.GIF)
(c) インベントリ情報管理用データベースの作成(待機系サーバ)
実行系サーバで作成したインベントリ情報管理用データベースを,待機系サーバからも指定します。
- 待機系サーバのマシンにログインする
- ODBC データソース アドミニストレータを起動する
64ビット版OSを使用している場合は,[スタート]メニューから[ファイル名を指定して実行]を選択します。[ファイル名を指定して実行]ダイアログボックスの[名前]に「%SystemRoot%\SysWOW64\odbcad32.exe」と入力して,[OK]ボタンをクリックしてください。ODBCデータソースアドミニストレータが起動します。
- [システム DSN]タブで[追加]ボタンをクリックし,[データソースの新規作成]ダイアログボックスで[Microsoft Access Driver(*.mdb)]を選択する
- [ODBC Microsoft Access セットアップ]ダイアログボックスで[選択]ボタンをクリックする
- [データベースの選択]ダイアログボックスで,データベースファイルを指定する
実行系サーバで作成したインベントリ情報管理用データベースを指定します。この例では,E:\host_mdb\bsm_host.mdbを指定します。
![[図データ]](FIGURE/SM092200.GIF)
- [OK]ボタンをクリックし,ODBC データソース アドミニストレータを終了する
- クラスタアドミニストレータを起動する
- BSMグループを選択し,[ファイル]メニューから[グループの移動]を選択する
所有者が[NODE02-CLS]から[NODE01-CLS]に変わり,リソースの状態がすべて[オンライン]になります。
![[図データ]](FIGURE/SM092300.GIF)
Windows Server 2008の場合は,上記の手順6を実行したあと,次の手順を実行してください。
- フェールオーバークラスタ管理を起動する
- クラスタの下の「サービスとアプリケーション」からクラスタ名を選択する
この例では,「BSM2008.test.local」の下の「サービスとアプリケーション」から,「BladeServerManager」を選択します。
- 右ペインで次のことを確認する
- 現在の所有者が実行系のノード(この例ではNode1-CLS)になっている
Node1-CLSになっていない場合は,所有者を切り替えます。
- 共有ディスク(この例ではクラスタディスク2)がオンラインになっている
オフラインになっている場合は,オンラインにします。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2009, Hitachi, Ltd.