JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 システム管理者ガイド
![[目次]](FIGURE/CONTENT.GIF)
![[用語]](FIGURE/GLOSS.GIF)
![[索引]](FIGURE/INDEX.GIF)
![[前へ]](FIGURE/FRONT.GIF)
3.16.2 管理対象がBladeSymphony(Linuxサーバ)の場合のBMCの設定
(1) smhaaeditコマンドの書式
smhaaeditコマンドの書式を次に示します。
/usr/sbin/smhaaedit [-s段数] [-g[幅][x高さ]] [-adagent|-bmc|-snmp]
/usr/sbin/smhaaedit -h
起動オプションの意味は次のとおりです。
- -s段数
- 段組表示されるメニューの段数を指定します。未指定の場合,画面のサイズに応じて段数が決まります。指定できる段数は1または2です。
- -g[幅][x高さ]
- 画面サイズを指定します。単位は文字数で,幅は10〜160,高さは10〜72の値で指定します。デフォルトは-g80x24です。
- -adagent
- Advanced Agent設定メニューを表示します。Advanced Agent設定ファイルを編集する場合に指定します。
- -bmc
- 障害監視設定メニューを表示します。
- このオプションは管理対象サーバがBladeSymphonyの場合に指定できます。
- -snmp
- SNMP設定メニューを表示します。SNMP設定ファイルを編集する場合に指定します。SNMP設定メニューについては,「17.4 SNMPトランスレータを利用してLinuxサーバを管理する場合の環境の設定方法」を参照してください。
- -h
- 環境設定コマンドの使用法を表示します。
(2) smhaaeditコマンドによるBMCの設定手順
smhaaeditコマンドによるBMCの設定手順を次に示します。なお,各環境設定メニューの詳細については,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」のsmhaaeditコマンド(Linuxサーバ)について記載されている節を参照してください。
- smhaaeditコマンドをオプションなしで実行する
次のようにコマンドを指定して実行します。
/usr/sbin/smhaaedit
Advanced Agent環境設定のメインメニューが表示されます。
#### JP1/ServerConductor/Advanced Agent ####
#### Configuration Main Menu ####
1. Advanced Agent Configuration File
2. BMC Configuration File
3. SNMP Configuration File
Command (1-3/Quit)>
|
- 「1.Advanced Agent Configuration File」を選択する
Advanced Agent設定メニューが表示されます。
#### JP1/ServerConductor/Advanced Agent ####
#### Advanced Agent Configuration File ####
1. SVPAgentService [Disabled]
2. SNMPTranslatorAgentService [Disabled]
Command (1-2/Menu/Quit)>
|
- 「1. SVPAgentService」を選択し,「Enabled」に設定する
Advanced Agent設定メニューの「1. SVPAgentService」が「Enabled」になります。
#### JP1/ServerConductor/Advanced Agent ####
#### Advanced Agent Configuration File ####
1. SVPAgentService [Enabled]
2. SNMPTranslatorAgentService [Disabled]
Command (1-2/Menu/Quit)>
|
- 「Quit」を選択する
確認メッセージが表示されたら,「Yes」を選択します。
Advanced Agent環境設定のメインメニューに戻ります。
- 「2. BMC Configuration File」を選択する
障害監視設定メニューが表示されます。
#### JP1/ServerConductor/Advanced Agent ####
#### BMC Configuration File ####
1.ErrorWatching [Enabled]
2.ErrorWatchingInterval [5]
3.ProcessAtError [0]
4.PowerOffWatching [Disabled]
5.PowerOffWatchingTimeout [10]
6.RebootWatching [Disabled]
7.RebootWatchingTimeout [10]
Command (1-7/Menu/Quit)>
|
- 必要な項目を設定する
障害監視設定メニューでの設定項目を次に示します。
表3-36 障害監視設定メニューの設定項目
| 設定項目 |
デフォルト |
設定内容 |
| ErrorWatching※1 |
Enabled |
ウォッチドッグタイマを設定します。
障害監視の仕組みについては,「7.10 ウォッチドッグタイマによる障害監視をする」を参照してください。 |
| ErrorWatchingInterval |
5 |
ウォッチドッグタイマの監視間隔を分単位で設定します。設定範囲は3〜60です。
サーバハングアップなどが発生すると,ここで設定した時間+5分が経過したあとに,障害が検出され,マネージャサービスにアラートID 0x1470が通知されます。 |
| ProcessAtError |
0 |
サーバハングアップ,OSダウンによって,ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生した場合,自動的にどのように処理するかを設定します。
ここでは,次のどれかを設定します。
- 0:
ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生しても,何も処理しません。
- 1:
サーバのRESETボタンを押したときと同じ処理をします。なお,障害の状態によっては,正常にリセットできない場合があります。
- 2:
ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生したときに電源をOFFにします。
- 3:※1
ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生したときに電源をOFFにして,すぐONにします。
- 4:※2
ウォッチドッグタイマのタイムアウトが発生したときにNMIを発生させます。この設定をする場合の注意事項については,「NMIを発生させる場合の注意事項」を参照してください。
なお,NMI受信後のサーバ(OS)の動作は,OSの設定に従います。ただし,N+1/N+Mコールドスタンバイ機能を使用し,自動切り替えの自動中止の設定をしていない場合は,再起動されないように設定してください。自動切り替え中止の設定については,「20.10.4(2) 自動切り替えの自動中止」を参照してください。
|
| PowerOffWatching |
Disabled |
次のどちらかの処理の電源OFFに失敗したときに,電源OFFの処理を一定時間(タイムアウト時間)内でリトライするかどうかを設定します。
- Enabled:リトライする
- Disabled:リトライしない
|
| PowerOffWatchingTimeout |
10 |
電源OFFのリトライタイムアウト時間を設定しま
す。PowerOffWatchingがEnabledの場合だけ有効です。設定範囲は10〜60分です。 |
| RebootWatching |
Disabled |
次の処理のリブートに失敗したときに,リブートの処理を一定時間(タイムアウト時間)内でリトライするかどうかを設定します。
- Enabled:リトライする
- Disabled:リトライしない
|
| RebootWatchingTimeout |
10 |
リブートのリトライタイムアウト時間を設定します。RebootWatchingがEnabledの場合だけ有効です。設定範囲は10〜60分です。 |
- 注※1
- N+1/N+Mコールドスタンバイ機能を使用し,現用系ホストでエージェントサービス起動による自動切り替えの中止を適用していない場合,障害監視設定メニューでErrorWatchingをEnabledにしたときは,ProcessAtErrorで3を選択しないでください。
- アラート0x1470での自動切り替えが適用されている場合,切り替え実行後に,障害が発生した現用系サーバモジュールで電源ONが発生するため,現用系サーバモジュールと予備系サーバモジュールの両方で電源ONが実行されてしまいます。
- 注※2
- ProcessAtErrorで4を選択する場合は,あらかじめダンプを取得するように設定してください。netdumpでoopsメッセージおよびメモリダンプを取得する場合の設定手順の概要を次に示します。
- ・netdumpサーバの設定
- 1. netdumpユーザのパスワードを設定する
- 次のコマンドを実行します。
- # passwd netdump
- 2. netdumpサーバを起動する
- 次のコマンドを実行します。
- # service netdump-server start
- 3. sshdを起動する
- 次のコマンドを実行します。
- # service sshd start
- ・netdumpクライアントの設定
- 1. /etc/sysconfig/netdumpファイルに次の設定をする
- DEV=eth0
- NETDUMPADDR=netdumpサーバのIPアドレス
- 2. ssh公開鍵を転送する
- 次のコマンドを実行します。
- # service netdump propagate
- 3. netdumpクライアントを起動する
- 次のコマンドを実行します。
- # service netdump start
- 4. ハングアップ時のmagic sysrq keyを有効にする設定をする
- /etc/sysctl.confファイルを次のように変更します。
- <変更前>
- kernel.sysrq = 0
- <変更後>
- kernel.sysrq = 1
- また,次のコマンドを実行します。
- # sysctl -p
- Linuxの場合,OSの設定やハードウェアなどによって使用できるダンプ機能が異なります。ダンプを取得するための設定方法については,ハードウェアのドキュメント,OSのヘルプまたはOSのドキュメントなどを参照してください。
- 「Quit」を選択する
確認メッセージが表示されたら,「Yes」を選択します。
Advanced Agent環境設定のメインメニューに戻ります。
- 「Quit」を選択する
smhaaeditコマンドを終了します。
- 注意
- NMIを発生させる場合の注意事項
- NMI発生機能は,通常の運用ケースでは使用しないでください。
- NMI発生機能は,OSの不具合などでOSがハングアップした場合にダンプを出力させることを目的としています。この機能とは別に,OSには,メモリアクセス違反などの要因で発生したカーネルパニックまたはSTOPエラーを解析するために,自らメモリダンプを出力する仕組みが備わっています。NMI発生機能を有効にした場合,OSによって自動的にダンプが出力されている最中にNMIが発生すると,ダンプ出力が中断されてしまうことがあります。その結果,OSでメモリアクセス違反などの要因で発生したカーネルパニックまたはSTOPエラーによって処理が続行できなくなった場合の原因の究明が困難になることがあります。
- OSのハングアップが頻繁に発生しており,NMI発生によるダンプからOSのハングアップの原因を調査したい場合だけ設定してください。
- また,アラートID 0x1470をN+1/N+Mコールドスタンバイの自動切り替え対象アラートとして設定している場合,自動切り替え待ち時間にはダンプを採取するのに十分な時間を設定してください。N+1/N+Mコールドスタンバイの自動切り替え対象アラートについては,「20.3.3 自動切り替えの対象となるアラートの設定」を参照してください。
- なお,IA32サーバモジュールでNMIが発生した場合,アラートID 0x1413が通知されます。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2009, Hitachi, Ltd.