JP1/ServerConductorのコンポーネント構成を，製品ごとに次の図に示します。

図2-2　JP1/ServerConductorのコンポーネント構成

各コンポーネントの機能を，製品別に次に示します。

(a)　BSMまたはServer Manager

マネージャサービス

管理サーバとなるマシンで実行するサービスです。管理対象サーバの持つ管理情報を収集してコンソールサービスまたはWebコンソールサービスに通知したり，コンソールサービスまたはWebコンソールサービスからの指示をエージェントサービスに通知したりします。

コンソールサービス

管理コンソールとなるマシンで実行するサービスです。ユーザはコンソールサービスを使ってマネージャサービスにログインし，管理対象サーバを管理します。

Webコンソールサービス

コンソールアプレットとWebゲートウェイサービスの総称です。コンソールサービスの持つ一部の機能をWeb管理コンソールのWebブラウザから利用できるようにします。

コンソールアプレット

Webブラウザ上で実行され，WebブラウザでWebコンソールサービスの機能を利用できるようにするためのプログラムです。

Webゲートウェイサービス

Webサーバとなるマシンで実行するサービスです。マネージャサービスから受け取った管理対象サーバの情報をコンソールアプレットに送ります。

アラートアクションサービス

アラート受信時にプログラムを自動起動するサービスです。

リモートコントロールビューア

管理対象サーバを遠隔操作するためのサービスです。

(b)　BSM Plus

マネージャサービス追加機能

管理サーバとなるマシンで実行する追加機能を備えたサービスです。SMP構成管理，ストレージ運用支援，N+1／N+Mコールドスタンバイ，およびラック管理の各機能を使用できるようにします。

(c)　Agent

エージェントサービス

管理対象サーバとなるマシンで実行するサービスです。エージェントサービスには，Windows版，Linux版，HP-UX版の3種類があります。サーバの状態を常に監視し，その情報をマネージャサービスへ送信します。

ローカルコンソールサービス

管理対象サーバで，そのサーバ自身を管理するサービスです。ローカルコンソールサービスを管理対象サーバにインストールすると，その管理対象サーバでコンソールサービスの機能を使えます。ローカルコンソールサービスは，サーバ自身の資産情報・障害情報の管理・監視，および電源制御スケジュールの設定・参照ができます。ただし，ローカルコンソールサービスはサーバ自身の管理だけができ，そのほかのサーバについては管理できません。

コンソールサービスとローカルコンソールサービスを特に区別しない場合は，コンソールサービスと呼びます。

リモートコントロールサービス

管理対象サーバで実行するサービスです。リモートコントロールビューアからの遠隔操作を実行します。

(d)　Advanced Agent

SVP/BMCエージェントサービス

SVP機能を搭載した管理対象サーバを電源制御する場合に必要なサービスです。SVP機能を搭載した管理対象サーバに対して，電源ON・OFFや電源制御スケジュールを設定できるようにします。なお，管理対象サーバで電源ON機能を備えたLANアダプタを搭載している場合，SVP機能およびSVP/BMCエージェントサービスがなくても，電源ONの操作ができます。

クラスタ管理エージェントサービス

Windowsサーバをクラスタ管理する場合に必要なサービスです。MSCSまたはフェールオーバークラスタでクラスタ管理されているWindowsサーバをJP1/ServerConductorで管理できるようにします。

クラスタ管理エージェントサービスは，HA8000の場合だけ利用できます。

SNMPトランスレータエージェントサービス

WindowsサーバおよびLinuxサーバでSNMPトランスレータの機能を利用する場合に必要なサービスです。JP1/ServerConductorが通知するアラートをSNMPトラップに変換し，SNMPマネージャに送信します。また，JP1/ServerConductorで提供しているMIBファイルを使用して，JP1/ServerConductorのマシン管理情報をSNMPマネージャから参照できます。

注意

マシン管理情報はHA8000 Windowsサーバでだけ参照できます。

デバイス管理エージェントサービス

WindowsサーバでLANアダプタ，ディスクアレイなどをデバイス管理する場合に必要なサービスです。これらのデバイスのアラート通知および資産情報を管理できるようにします。

JP1/ServerConductorの各サービスは，その機能に対応したOSを搭載しているマシンにインストールして使用します。

JP1/ServerConductorの各サービスの適用OSを次の表に示します。

(a)　BSMおよびBSM Plus，またはServer Manager

表2-1　JP1/ServerConductorの各サービスの適用OS（BSMおよびBSM Plus）

サービス名	XP※1	2000			2003（32bit）		Vista※7	2008※8
		Pro※2	Server※3	AS※4	SE※5	EE※6
マネージャサービス	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎
マネージャサービス追加機能	−	−	◎	◎	◎	◎	−	◎
コンソールサービス	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎
Webコンソールサービス	×	×	◎	◎	◎	◎	×	◎
アラートアクションサービス	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎
リモートコントロールビューア	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎

（凡例）

◎：インストールおよびサービスの機能を使用できる

×：インストールできない

−：製品適用OSの対象外である

注※1

Windows XP Home EditionおよびWindows XP Professionalのことを示します。

注※2

Windows 2000 Professionalのことを示します。

注※3

Windows 2000 Serverのことを示します。

注※4

Windows 2000 Advanced Serverのことを示します。

注※5

Windows Server 2003 Standard Editionのことを示します。

注※6

Windows Server 2003 Enterprise Editionのことを示します。

注※7

Windows Vista Business，Windows Vista Enterprise，およびWindows Vista Ultimateのことを示します。

注※8

Windows Server 2008 Standard，Windows Server 2008 Enterprise，Windows Server 2008 Standard without Hyper-V，およびWindows Server 2008 Enterprise without Hyper-Vのことを示します。

表2-2　JP1/ServerConductorの各サービスの適用OS（Server Manager）

サービス名	XP※1	2000			2003（32bit）		Vista※7
		Pro※2	Server※3	AS※4	SE※5	EE※6
マネージャサービス	◎	◎	◎	◎	◎	◎	×
コンソールサービス	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎
Webコンソールサービス	×	×	◎	◎	◎	◎	×
アラートアクションサービス	◎	◎	◎	◎	◎	◎	×
リモートコントロールビューア	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎

（凡例）

◎：インストールおよびサービスの機能を使用できる

×：インストールできない

注※1

Windows XP Home EditionおよびWindows XP Professionalのことを示します。

注※2

Windows 2000 Professionalのことを示します。

注※3

Windows 2000 Serverのことを示します。

注※4

Windows 2000 Advanced Serverのことを示します。

注※5

Windows Server 2003 Standard Editionのことを示します。

注※6

Windows Server 2003 Enterprise Editionのことを示します。

注※7

Windows Vista Business，Windows Vista Enterprise，およびWindows Vista Ultimateのことを示します。

(b)　Agent

表2-3　JP1/ServerConductorの各サービスの適用OS（Agent（Windows版））

サービス名	2000			2003 (32bit)※4	2003 (64bit)※5	2003 (IPF)※6	2008 (32bit)※7	2008 (64bit)※8	2008 (IPF)※9
	Pro※1	Server※2	AS※3
エージェントサービス	−	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎
ローカルコンソールサービス	−	◎	◎	◎	◎	×	◎	◎	×
リモートコントロールサービス	−	◎	◎	◎	×	×	◎	×	×
アラートアクションサービス	−	◎	◎	◎	◎	×	◎	◎	×

（凡例）

◎：インストールおよびサービスの機能を使用できる

×：インストールできない

−：製品適用OSの対象外である

注※1

Windows 2000 Professionalのことを示します。

注※2

Windows 2000 Serverのことを示します。

注※3

Windows 2000 Advanced Serverのことを示します。

注※4

32bit Windows Server 2003のことを示します。

注※5

64bit Windows Server 2003のことを示します。

注※6

Windows Server 2003（IPF）のことを示します。

注※7

32bit Windows Server 2008のことを示します。

注※8

64bit Windows Server 2008のことを示します。

注※9

Windows Server 2008（IPF）のことを示します。

表2-4　JP1/ServerConductorの各サービスの適用OS（Agent（UNIX版））

サービス名	Linux								HP-UX
	ES3	AS3	ES4	AS4	5	AS3（IPF）	AS4（IPF）	5（IPF）	11i V2（IPF）	11i V3（IPF）
エージェントサービス	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎
ローカルコンソールサービス	−	−	−	−	−	−	−	−	−	−
リモートコントロールサービス	−	−	−	−	−	−	−	−	−	−
アラートアクションサービス	−	−	−	−	−	−	−	−	−	−

（凡例）

◎：インストールおよびサービスの機能を使用できる

−：製品適用OSの対象外である

(c)　Advanced Agent

表2-5　JP1/ServerConductorの各サービスの適用OS（Advanced Agent（Windows版））

サービス名	2000			2003（32bit）		2003 (64bit)※6	2003 (IPF)※7	2008（32bit）		2008 (64bit)※10	2008 (IPF)※11
	Pro※1	Server※2	AS※3	SE※4	EE※5			S※8	E※9
SVP/BMCエージェントサービス	−	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎
クラスタ管理エージェントサービス	−	×	◎	×	◎	×	×	×	◎	×	×
SNMPトランスレータエージェントサービス	−	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎
デバイス管理エージェントサービス	−	◎	◎	◎	◎	×	×	◎	◎	×	×

（凡例）

◎：インストールおよびサービスの機能を使用できる

×：インストールできない

−：製品適用OSの対象外である

注※1

Windows 2000 Professionalのことを示します。

注※2

Windows 2000 Serverのことを示します。

注※3

Windows 2000 Advanced Serverのことを示します。

注※4

Windows Server 2003 Standard Editionのことを示します。

注※5

Windows Server 2003 Enterprise Editionのことを示します。

注※6

64bit Windows Server 2003のことを示します。

注※7

Windows Server 2003（IPF）のことを示します。

注※8

Windows Server 2008 Standard (x86)のことを示します。

注※9

Windows Server 2008 Enterprise (x86)のことを示します。

注※10

64bit Windows Server 2008のことを示します。

注※11

Windows Server 2008（IPF）のことを示します。

表2-6　JP1/ServerConductorの各サービスの適用OS（Advanced Agent（UNIX版））

サービス名	Linux								HP-UX
	ES3	AS3	ES4	AS4	5	AS3（IPF）	AS4（IPF）	5（IPF）	11i V2（IPF）	11i V3（IPF）
SVP/BMCエージェントサービス	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎
クラスタ管理エージェントサービス	−	−	−	−	−	−	−	−	−	−
SNMPトランスレータエージェントサービス	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	◎	−	−
デバイス管理エージェントサービス	−	−	−	−	−	−	−	−	−	−

（凡例）

◎：インストールおよびサービスの機能を使用できる

−：製品適用OSの対象外である