Control Managerは,MSCS(Microsoft Cluster Service)に対応しています。Control Managerをインストールしているサーバをクラスタ構成にしておくことによって,Control Managerに障害が発生した場合でも,自動的にホストを切り替えることができます。
MSCSを利用したクラスタシステムを構築した場合,クラスタを構成する物理ホスト上で動作する仮想サーバ(論理ホスト)が割り当てられます。MSCSでは,ハートビートと呼ばれる障害検知ソフトウェアによって,論理ホストが動作する物理ホストの動作状態を定期的に監視しています。
論理ホスト上で障害が発生した場合,動作する物理ホストがMSCSによって切り替えられます。これを,フェイルオーバーといいます。論理ホスト上で動作しているプログラムは,フェイルオーバーしたあとも,切り替え先で処理を継続できます。また,論理ホスト上で発生した障害が回復した場合,フェイルオーバーによって切り替えられた物理ホストから,MSCSによって元の物理ホストに切り替えられます。これをフェイルバックといいます。切り替える前に動作していたプログラムは,フェイルバックしたあとも,切り替え先で処理を継続できます。