運用コマンド使用時の注意事項

実行権限

Control Managerの運用コマンドを使用する場合,OSへのログインユーザーにはAdministratorsグループ権限が必要です。

Windows Server 2008でControlManagerのコマンドを使用する場合は,管理者権限のあるプログラムからコマンドを実行してください。例えば,管理者として実行したコマンドプロンプトからコマンドを実行してください。管理者権限がない場合,コマンドを実行した後に[ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスが表示される場合があります。このダイアログボックスが表示された場合[キャンセル]ボタンをクリックして処理を終了してください。その後,管理者権限のあるプログラムから実行し直してください。

タイムアウト時間

運用コマンドにはタイムアウト時間が設定されているものがあります。タイムアウト時間には,コマンドの実行可否を判定する処理時間に対するタイムアウト時間と連携プログラムとの通信でのタイムアウト時間があります。タイムアウト時間の設定値は次のとおりです。なお,タイムアウト時間の設定値は目安であり,実際のタイムアウト時間はシステムの状態によって増加する場合があります。また,BSMのタイムアウト時間の設定によっては,Control Managerのタイムアウト時間の設定よりも早くタイムアウトになる場合があります。

表11-7 コマンドのタイムアウトの設定値

コマンドコマンド実行可否タイムアウト時間通信タイムアウト時間連携プログラム
jscmgetproperty(getproperty)なしなしなし
jscmstartserver(start_server),jscmstopserver(stop_server),jscmstopos(stop_os)300[秒]120[秒]BSM
jscmstate(state)なし120[秒]BSM
jscmbackup(backup),jscmdeploy(deploy),jscmrestore(restore)300[秒]120[分]可否:BSM
通信:DPM
jscmattachdisk,jscmdetachdisk300[秒]540[秒]BSM
jscmgetslotinfo,jscmsmpなし300[秒]BSM
注※
設定値を変更できます。変更する場合は,次に示すディレクトリに格納してあるcmdpm.propertiesファイルを変更してください。
<CMパス>¥conf¥cmdpm.properties
<CMパス>は,インストールしたディレクトリで置き換えてください。
タイムアウト時間の設定値については,「9.5 DPMシナリオの実行」を参照してください。

その他注意事項

各コマンドは,次の戻り値およびメッセージを表示する場合があります。この場合は,次の対策を実行してください。それでも問題が解決しない場合は保守員に連絡してください。

(1) コマンドの形式が間違っていないか確認。
(2) コマンドの引数で指定したシャーシまたはサーバは,管理対象としてControl Managerに登録されているか確認。
(3) (1)および(2)が正しい場合,Hitach Control Managerサービスを再起動。
(4) コマンドを再度実行する。
戻り値メッセージIDメッセージ
0以外KASN2xxxx-E各コマンドのKASN2FFFF-EまたはKASN215G0-Eの場合と同じ文言
xxxxは0~9,A~Fの値で4文字。