各処理に失敗した場合,指定した回数だけ処理をリトライできます。リトライ回数およびAgent情報収集時のリトライイベントログ記録は,オプションファイルで指定できます。
この機能は,次のバージョンが対象となります。
次の各処理に失敗した場合,処理をリトライできます。
リトライを実行しても,情報収集処理に失敗する場合があります。この場合は,ご使用の環境を見直してください。
各契機で情報を更新するかどうか,また各処理の結果をイベントログに出力するかどうかは,オプションファイルで指定できます。オプションファイルはWindowsのINIファイル形式で,セクション名,キー名,および設定値を設定します。オプションファイルの設定内容は,Control Manager起動時に有効になります。設定を変更した場合,Control Managerを再起動してください。
ここでは,オプションファイルの格納場所,設定項目,および設定値について説明します。
オプションファイルは次に示すパスに作成してください。
C:¥Program Files¥HITACHI¥ServerConductor¥ControlManager¥conf¥RetryConf.ini ※C:¥Program Filesはデフォルト設定でインストールした場合です。インストール時の設定にあわせ読み替えてください。 |
インストール時,上記のフォルダにRetryConf.ini.sampleファイルが作成されます。RetryConf.ini.sampleファイルをコピーおよびリネームして使用してください。なお,以前のバージョンで設定ファイルを作成していた場合は,設定ファイルの内容が引き継がれます。
オプションファイルの設定項目と設定値について次の表に示します。
表6-8 オプションファイルの設定項目と設定値
セクション名 | キー名 | 意味(設定値) |
---|---|---|
AltStartUpOs | AgentCountRetryNum | Agent情報収集処理失敗時のリトライ回数を指定します。 (0~3回。デフォルトでは1回) |
AgentCountRetryLog | Agent情報収集処理リトライ時にイベントログを出力する/しないを指定します。 (0:出力しない,1:出力する) | |
CheckHiRDB | HiRDBCheckRetryNum | 15秒間隔での組み込みDB状態監視処理で異常を検知した場合のリトライ回数を指定します。 (0~3回。デフォルトでは1回) |
ServiceRetry | StartServiceRetryNum | 内部でのサービス開始処理に失敗した場合,1秒間隔でのリトライを実行します。このときのリトライ回数を指定します。 (0~30回。デフォルトでは3回) |
オプションファイルの設定例を次に示します。
[AltStartUpOs] |
オプションファイル(RetryConf.ini)が存在しない状態での動作は,本機能の対象バージョンと対象外のバージョンで異なります。対象バージョンでの動作を対象外のバージョンと同じ動作にする場合は,次の内容でオプションファイルを作成してください。対象バージョンであっても,ServiceRetryセクションに関する動作は08-02-xxとその他の対象バージョンで異なります。08-02-xx以外の対象バージョンの動作を08-02-xxの動作と同じにする場合,オプションファイルにServiceRetryセクションの設定を追加してください。本機能の対象バージョンのデフォルト動作で問題ない場合は,オプションファイルを作成する必要はありません。
[AltStartUpOs] |
イベントログに出力されるメッセージと対処方法を次の表に示します。
表6-9 イベントログに出力されるメッセージの一覧
メッセージID | メッセージ | 対処方法 |
---|---|---|
KASN72603-W | Agent情報の収集処理をリトライします。 (X,Y,Z1/Z2) | XはAgentのIPアドレス,Yは内部コード,Z1は現在のリトライ回数,Z2は最大リトライ回数を示します。 Agent情報収集処理に失敗したため,リトライを実行することを示します。 このメッセージが記録された場合,Z1およびZ2の値を確認してください。Z1とZ2の値が等しいメッセージよりも後にAgent情報の更新に失敗している場合,Agentを再起動し情報を更新してください。※ |