4.2.4 現用系(実行系)ノード環境へのControl Managerのインストール
- MSCSの系切り替えが現用系(実行系)にあることを確認する
[コントロールパネル]-[管理コンピュータ]-[クラスタアドミニストレータ]を実行し,次の項目(リソース)が現用系(実行系)にあることを確認します。
- 共有ドライブへのアクセス権限
- 系切り替え引き継ぎ論理IPアドレス
- 引き継ぎホスト名の定義
このあとの手順は,[クラスタアドミニストレータ]ウィンドウで,すでにグループ"CMCLUSTER"にこれらのリソースが作成されていることを前提として説明します。
- Control Managerのセットアップを実行する
「3.2.4 新規インストール」を参照して,セットアップを実行します。セットアップの実行中に「系切り替え機能(クラスタ構成)を使用するか指定してください。」と表示されたら,[使用する]ラジオボタンを選択してください。
![[図データ]](figure/zu020604.gif)
- [次へ]ボタンをクリックする
「クラスタ構成のセットアップで使用する番号を選んでください。」と表示されます。クラスタ構成の識別番号を指定してください。
![[図データ]](figure/zu020605.gif)
- 注意事項
- クラスタ構成の識別番号は,あとからインストールする予備系(待機系)ノード環境でも同じ番号を指定してください。
- [次へ]ボタンをクリックする
「クラスタ構成のシステムを選択してください。」と表示されます。[現用系]ラジオボタンを選択してください。
![[図データ]](figure/zu020607.gif)
- [次へ]ボタンをクリックする
「クラスタ構成の場合は現用系と予備系で同じ保存先(共有ディスク上)を選択してください。」と表示されます。
データベースの保存先フォルダを指定してください。
![[図データ]](figure/zu020606.gif)
- 注意事項
- 必ず共有ドライブ上のディレクトリを指定してください。
- [次へ]ボタンをクリックする
「現用系の物理ホスト名及び論理ホスト名を指定してください。」と表示されます。
![[図データ]](figure/zu020608.gif)
物理ホスト名および論理ホスト名を指定してください。
物理ホスト名および論理ホスト名には次の内容を指定します。
- 物理ホスト名
現用系(実行系)ノードのホスト名
- 論理ホスト名
系切り替え時に引き継がれる論理IPアドレスのホスト名
- [次へ]ボタンをクリックする
「本プログラムで使用するポート番号を2つ指定してください。」と表示されます。
プログラムで使用するポート番号を指定してください。
以降,設定するすべてのポート番号は,ほかのプログラムと重複しないように設定してください。また,現用系(実行系)および予備系(待機系)で同じ値を設定してください。
![[図データ]](figure/zu020609.gif)
- [次へ]ボタンをクリックする
「データベースで使用するポート番号を指定してください。」と表示されます。HiRDBで使用するポート番号を指定してください。
![[図データ]](figure/zu020610.gif)
- [次へ]ボタンをクリックする
「Hitachi Web Serverで使用するポート番号を指定してください。」と表示されます。Webサーバで使用するポート番号を指定してください。
![[図データ]](figure/zu020611.gif)
- [次へ]ボタンをクリックする
「Cosminexusで使用するポート番号を2つ指定してください。」と表示されます。Cosminexusで使用するポート番号を指定してください。
![[図データ]](figure/zu020612.gif)
- [次へ]ボタンをクリックする
ファイルコピーのダイアログが表示されますので,[次へ]をクリックします。インストールが開始されます。再起動の指示が表示されたら,「いいえ、後でコンピュータを再起動します。」を選択して,[完了]ボタンをクリックします。
ここまでで,インストールは完了です。
- サービスのスタートアップ設定を自動起動から手動起動に変更する
[コントロールパネル]-[サービス]を実行し,次のサービスのスタートアップ設定を自動起動から手動起動に変更します。
- 「HiRDB/EmbeddedEdition _SCx」(SCxのxはクラスタ構成の識別番号)
- 「Hitachi Control Manager」
次のサービスも手動起動となっていることを確認します。
- 「HiRDB/Cluster Service _SCx」(SCxのxはクラスタ構成の識別番号)
- 「Hitachi Control Manager Service」
- 「JP1 ServerConductor Control Manager Web Server」(Control Managerで使用するHitachi Web Serverのサービス名)
- DB処理プロセスが開始済みであることを確認する
[コマンドプロンプト]を起動し,<CMパス>¥binにカレントフォルダを移動してから次のコマンドを実行してください。Windows Server 2008を使用している場合は,管理者権限のあるコマンドプロンプトで実行してください。
<CMパス>¥binは,デフォルトの設定では下記フォルダになります。
C:¥Program Files¥HITACHI¥ServerConductor¥ControlManager¥bin
cmdbcmd pdls
「cmdbcmd」はコマンドプロンプト上でデータベースを操作するコマンドで,pdlsを指定するとデータベースの起動状態を表示します。データベースの処理プロセスが開始済みの場合,例として次のようなメッセージが表示されます。
![[図データ]](figure/zu020601.gif)
"HOSTNAME"に表示される"CMCLUSTER"は,系切り替えの引き継ぎできる論理ホスト名です。
データベースの処理プロセスが開始済みでない場合は,次のコマンドを実行してデータベースの処理プロセスを開始してください。
cmdbcmd pdstart
- 次に予備系(待機系)ノード環境へのControl Managerのインストールを実行するため,次のコマンドで,DB処理プロセスをいったん停止する
[コマンドプロンプト]で次のコマンドを実行して,データベースの処理プロセスを停止してください。Windows Server 2008を使用している場合は,管理者権限のあるコマンドプロンプトで実行してください。
cmdbcmd pdstop
正常に停止した場合,例として次のようなメッセージが表示されます。
![[図データ]](figure/zu020602.gif)
- サービス「HiRDB/EmbeddedEdition _SCx」(SCxのxはクラスタ構成の識別番号)を停止する
これで,現用系(実行系)ノード環境へのControl Managerのインストールは完了です。次に,予備系(待機系)ノード環境へControl Managerをインストールします。