ここでは,二つのサーバモジュールで構成されている三つのパーティションおよびパーティションに属していない二つのサーバモジュールを,二つのサーバモジュールで構成される二つのパーティションおよび四つのサーバモジュールで構成される一つのパーティションにスケールアップする例を示します。
- 例
- 日中は二つのサーバモジュールで構成されている三つのパーティションで同じ処理を並行して実行する必要があったが,夜間はより高い処理能力を持つサーバが必要なので,パーティション構成を変更する。
スケールアップの例を次の図に示します。
図7-4 スケールアップの例
![[図データ]](figure/zu060304.gif)
- スケールアップ前のパーティション構成(日中)
- パーティション0:スロット0,スロット1
- パーティション2:スロット2,スロット3
- パーティション4:スロット4,スロット5
- パーティションに属していない:スロット6,スロット7
- スケールアップ後のパーティション構成(夜間)
- パーティション0:スロット0,スロット1
- パーティション2:スロット2,スロット3
- パーティション4:スロット4,スロット5,スロット6,スロット7
スケールアップの流れを次の図に示します。
図7-5 スケールアップの流れ
![[図データ]](figure/zu060307.gif)
- 説明
- 説明の番号は,図中の番号と対応しています。また,説明中のコマンドについては,「11. 運用コマンド」を参照してください。
- パーティション4の電源をOFFにする
jscmstopos(stop_os)コマンドでパーティション4電源をOFFにします。
- パーティション4の電源の状態を取得し,電源がOFFになっていることを確認する
jscmstate(state)コマンドで電源の状態を取得し,パーティション4の電源がOFFになっていることを確認します。
- パーティション4を削除する
jscmsmpコマンドの-delオプションでパーティション4を削除します。
- パーティションの詳細情報を取得し,パーティション4が削除されていることを確認する
jscmsmpコマンドの-getオプションでパーティション4の詳細情報を取得し,パーティション4が削除されていることを確認します。
- パーティション4を作成する
jscmsmpコマンドの-newオプションでスロット4,スロット5,スロット6,スロット7を指定し,パーティション4を作成します。
- パーティションの詳細情報を取得し,パーティション4が作成されたことを確認する
jscmsmpコマンドの-getオプションでパーティション4の詳細情報を取得し,パーティション4が作成されていることを確認します。
- パーティション4が作成されたあと,パーティション4の電源をONにする
jscmstartserver(start_server)コマンドでパーティション4の電源をONにします。
- パーティション4のAgentの状態を取得し,Agentが起動されていることを確認する
jscmstate(state)コマンドでパーティション4のAgentの状態を取得し,パーティション4のAgentが起動されていることを確認します。
- 業務を開始する
ここまでで作業は完了です。
- 注意事項
- パーティションを作成したあとにパーティションの電源をONにする場合は,電源をONにするパーティションのサーバ情報をあらかじめBSMに登録しておいてください。
- BSMに登録がなく,新規にパーティションを作成した場合はControl Managerから電源をONにできません。