ここでは,二つのサーバモジュールで構成されている二つのパーティションおよび四つのサーバモジュールで構成されている一つのパーティションを,二つのサーバモジュールで構成される四つのパーティションにスケールアウトする例を示します。
- 例
- 夜間は四つのサーバモジュールで構成されている一つのパーティションで,より高い処理能力を維持する必要があったが,日中は並列処理を多く実行できるように,パーティション構成を変更する。
スケールアウトの例を次の図に示します。
図7-2 スケールアウトの例
![[図データ]](figure/zu060303.gif)
- スケールアウト前のパーティション構成(夜間)
- パーティション0:スロット0,スロット1
- パーティション2:スロット2,スロット3
- パーティション4:スロット4,スロット5,スロット6,スロット7
- スケールアウト後のパーティション構成(日中)
- パーティション0:スロット0,スロット1
- パーティション2:スロット2,スロット3
- パーティション4:スロット4,スロット5
- パーティション6:スロット6,スロット7
スケールアウトの流れを次の図に示します。
図7-3 スケールアウトの流れ
![[図データ]](figure/zu060308.gif)
- 説明
- 説明の番号は,図中の番号と対応しています。また,説明中のコマンドについては,「11. 運用コマンド」を参照してください。
- パーティション4の電源をOFFにする
jscmstopos(stop_os)コマンドでパーティション4の電源をOFFにします。
- パーティション4の電源の状態を取得し,電源がOFFになっていることを確認する
jscmstate(state)コマンドで電源の状態を取得し,パーティション4の電源がOFFになっていることを確認します。
- パーティション4を削除する
jscmsmpコマンドの-delオプションでパーティション4を削除します。
- パーティションの詳細情報を取得し,パーティション4が削除されていることを確認する
jscmsmpコマンドの-getオプションでパーティション4詳細情報を取得し,パーティション4が削除されていることを確認します。
- パーティション4を作成する
jscmsmpコマンドの-newオプションでスロット4,スロット5を指定し,パーティション4を作成します。
- パーティションの詳細情報を取得し,パーティション4が作成されていることを確認する
jscmsmpコマンドの-getオプションでパーティション4が作成されていることを確認します。
- パーティション4が作成されたあと,パーティション4の電源をONにする
jscmstartserver(start_server)コマンドでパーティション4の電源をONします。
- パーティション4のAgentの状態を取得し,Agentが起動されていることを確認する
jscmstate(state)コマンドでパーティション4のAgentの状態を取得し,パーティション4のAgentが起動されていることを確認します。
- パーティション6を作成し,パーティション6のAgentが起動されていることを確認する
スロット6,スロット7を指定し,手順5~8と同じ要領でパーティション6を作成,パーティション6のAgentが起動されていることを確認します。
- 業務を開始する
ここまでで作業は完了です。
- 注意事項
- パーティションを作成したあとにパーティションの電源をONにする場合は,電源をONにするパーティションのサーバ情報をあらかじめBSMに登録しておいてください。