9.1.2 SANブート構成のシステムに対するDPMシナリオの実行

SANブート構成のシステムでは,DPMシナリオのうち,OSのインストール,バックアップおよびリストアをする場合,管理対象サーバのLU接続を,一つのLU(LDEV)にして,かつアクセスできるパスを一つ(1LU:1パス)にする必要があります。一つのLU(LDEV)にして,かつアクセスできるパスを一つにすることをディスク割り当ての一時解除,元の状態に戻すことをディスク割り当ての復帰と呼びます。

Control Managerでは,コマンドを使用することで,ディスク割り当ての一時解除,およびディスク割り当ての復帰を実行できます。

注意事項
ディスクパスの操作に対応したバージョンのDPMをお使いの場合は,DPMからディスクパスの操作を実施することを推奨します。ディスクパスの操作に対応したDPMをお使いの場合,Control Managerからディスクパスの操作を実施するためにはDPMでの設定が必要です。

DPMシナリオ実行の流れ,およびDPMシナリオ実行時の処理の流れを次の図に示します。

図9-2 DPMシナリオの実行と実行時の処理の流れ(SANブート構成)

[図データ]

ディスク割り当ての一時解除および復帰のコマンドを使用する場合の注意事項については,「11. 運用コマンド」のjscmdetachdiskおよびjscmattachdiskの説明を参照してください。