10.3 Control Managerが提供するシナリオテンプレート

Control Managerは,JP1/AJS2 - Scenario Operationに次の表に示すシナリオテンプレートを提供しています。このシナリオテンプレートからシナリオを作成することで,Control Managerが管理するサーバの情報を収集したり,管理対象サーバをデプロイしたりできます。

なおControl ManagerではMACアドレス指定またはIPアドレスでサーバを指定するシナリオテンプレートと,IPアドレスでサーバシャーシを指定するシナリオテンプレートを提供しています。

表10-1  Control Managerが提供するシナリオテンプレート一覧

項番シナリオテンプレートコマンドとの対応シナリオテンプレートの内容
1stateFjscmstate
(state)
Control Managerが管理するサーバの動的情報(管理対象サーバの筐体,電源,CPUおよびメモリのその時点での状態を示す情報)※1をファイルに出力します。
2getpropertyFjscmgetproperty
(getproperty)
Control Managerが管理するサーバのCPU情報,メモリ情報,総ディスク容量,OS種別,パーティションタイプ,サーバ構成情報,および設置情報をファイルに出力します。また条件に合うサーバの絞り込み結果をファイルに出力します。
3start_serverjscmstartserver
(start_server)
Control Managerが管理するサーバを起動します。
4stop_serverjscmstopserver
(stop_server)
Control Managerが管理するサーバの電源を強制的に停止します。
5stop_osjscmstopos
(stop_os)
Control Managerが管理するサーバのOSを停止します。※2
6deployjscmdeploy
(deploy)
Control Managerが管理するサーバに,OSのクリアインストール,サービスパック/ホットフィックスの適用,およびOSインストール後のサーバとアプリケーションの設定を実行します。
deployはDPMと連携して実行します。DPMと連携するためには,あらかじめDPMシナリオをDPMに登録しておく必要があります。詳細は,「10.5.2 デプロイを実行する場合のシナリオ実行までの流れ」を参照してください。
7backupjscmbackup
(backup)
Control Managerが管理するサーバのディスクイメージをバックアップします。
backupはDPMと連携して実行します。DPMと連携するためには,あらかじめDPMシナリオをDPMに登録しておく必要があります。詳細は,「10.5.3 バックアップを実行する場合のシナリオ実行までの流れ」を参照してください。
8restorejscmrestore
(restore)
Control Managerが管理するサーバに対して,あらかじめバックアップしておいたディスクイメージをリストアします。
restoreはDPMと連携して実行します。DPMと連携するためには,あらかじめDPMシナリオをDPMに登録しておく必要があります。詳細は,「10.5.4 リストアを実行する場合のシナリオ実行までの流れ」を参照してください。
9rebootjscmstopos(stop_os)Control Managerが管理するサーバを再起動します。
10switch_np_serverjscmnpswitch現用系サーバの手動切り替えを行います。
11recover_np_serverjscmnprecover予備系サーバに対応する現用系サーバの復帰を行います。
12activate_np_serverjscmnpactivate予備系サーバを現用系にします。
13detach_diskjscmdetachdiskサーバに割り当てられたブートディスク以外のディスク割り当てを一時解除します。
14attach_diskjscmattachdisk一時解除されたディスク割り当てを復帰します。
15getslotinfoFjscmgetslotinfoControl Managerが管理するサーバシャーシにスロット情報をファイルに出力します。
16smp_newjscmsmp -newControl Managerが管理するサーバシャーシにパーティションを作成します。
17smp_deljscmsmp -delControl Managerが管理するサーバシャーシのパーティションを削除します。
18smp_getFjscmsmp -getControl Managerが管理するサーバシャーシのパーティション詳細情報をファイルに出力します。
注※1
次のような情報が該当します。
・ServerConductor/Agentの状態
・筐体の温度およびファンの状態
・電源ユニットおよび電源の状態
・CPUの温度およびファンの状態
・メモリの状態
注※2
管理対象サーバのOSがLinuxの場合は,機種によって電源OFFしない場合があります。

<この節の構成>
10.3.1 LPAR上で稼働しているサーバおよびLPARモードの物理パーティションにシナリオを実行するときの制限事項