9.5.2 DPMシナリオ実行時の注意事項

ここでは,DPMに登録したDPMシナリオをControl Managerで実行する場合の注意事項について説明します。

DPMシナリオ実行の異常終了
DPMシナリオの実行が異常終了した場合,エラーコードに対応した対処をしてください。エラーコードについては,「9.6 DPM連携時のエラーコードと対処方法」を参照してください。

DPMシナリオ

電源

OSがインストールされていないか,または電源がOFFの状態のサーバモジュールに対してDPMシナリオを実行する場合,対象のサーバをWOLで起動できない時は,DPMシナリオを実行したときにサーバモジュールの電源を手動でONにする必要があります。

シナリオテンプレートを使用するなど,手動での電源操作ができない場合は,次の状態で実行してください。

コマンド
jscmdeploy(deploy)コマンド,jscmbackup(backup)コマンドおよびjscmrestore(restore)コマンドは,ほかのコマンドと同時に実行しないでください。
Webコンソール
  • Webコンソールからのシナリオ実行,シナリオ一覧取得,jscmdeployコマンド,jscmbackup(backup)コマンド,jscmrestor(restore)コマンド,およびjscmgetpropertyコマンドは,各操作を実行中に同時に実行しないでください。
  • jscmbackup(backup)コマンド,jscmdeploy(deploy)コマンド,およびjscmrestore(restore)コマンドで実行されたDPMシナリオの進捗状況はWebコンソールに反映されません。
JP1イベント
DPMシナリオの作成時にハードウェアの設定,オペレーティングシステム,アップデートおよびバックアップ/リストアを設定すると,DPMシナリオを実行するごとに,複数のJP1イベントが通知されます。
次にDPMシナリオの実行に成功した場合に通知されるJP1イベントのメッセージ,および失敗した場合に通知されるJP1イベントのメッセージを示します。
DPMシナリオの実行に成功した場合に通知されるJP1イベントのメッセージ
  • KASN906G0-I リストアが完了しました。
  • KASN907G0-I サービスパック適用が完了しました。
  • KASN91DG0-I バックアップが完了しました。
  • KASN91EG0-I ハードウェア設定が完了しました。
  • KASN91FG0-I OSインストールが完了しました。
DPMシナリオの実行に失敗した場合に通知されるJP1イベントのメッセージ
  • KASN918G0-E リストアが失敗しました。
  • KASN919G0-E サービスパック適用が失敗しました。
  • KASN920G0-E バックアップが失敗しました。
  • KASN921G0-E ハードウェア設定が失敗しました。
  • KASN922G0-E OSインストールが失敗しました。
反映時間
DPMと連携したデプロイメント制御では,DPMで操作した内容がControl Managerに反映されるまでに最大1分間待つ必要があります。

実行時間を要するDPMシナリオ

OSのクリアインストールなど時間を要するDPMシナリオを実行する場合は,必要に応じて,Control Managerのタイマ値を変更してください。タイマ値を変更する場合は,次のディレクトリに格納してあるcmdpm.propertiesファイルを変更してください。

<CMパス>¥conf¥cmdpm.properties

Control Managerのタイマ値の設定内容を次に示します。

表9-1 Control Managerのタイマ値の設定

設定内容意味設定範囲
<デフォルト値>
(分)
cm.dpm.keeptimeWebコンソールでDPMシナリオの実行完了状態(正常終了/異常終了/タイムアウト)を保存しておく時間です。0~720[分]
<60>
cm.dpm.timeoutDPMシナリオの実行を監視する時間です(DPMシナリオのタイムアウト時間)。30~1440[分]
<120>
設定範囲外の値を設定した場合は,デフォルト値が有効となります。

DPMシナリオが表示される順番
DPMシナリオの表示順はDPM管理サーバがインストールされているディスクのファイルシステムによって異なります。
  • 管理サーバがNTFS上にインストールされた場合
    アルファベット順(辞書順)
  • 管理サーバがFAT上にインストールされた場合
    FATでのエントリ順