12.2.2 トレース出力レベル

トレース出力レベルを指定することで,統合トレース機能に対するトレースログの出力内容,情報量を変更できます。

<この項の構成>
(1) トレース出力レベルの一覧
(2) トレース出力レベルの変更方法

(1) トレース出力レベルの一覧

トレース出力レベルと出力内容を次の表に示します。

表12-2 トレース出力レベルの一覧

指定値意味出力内容
0ユーザーの操作を把握できるレベルシステム的なエラー処理およびシステム稼働情報が出力されます。
  • デーモンやサービスの起動・終了
  • 重要な例外発生情報
10ほかのプログラムとの入出力が把握できるレベル他プログラムとの境界の入出力情報が出力されます。
  • プロセスの起動・終了
  • JP1/IM-CMからの入出力情報
  • BSMからの入出力情報
  • DPMからの入出力情報
20プログラムの動作シーケンスを把握できるレベルプロセス間の入出力情報が出力されます。
  • プロセス間での送受信情報
30プログラムの動作が完全に把握できるレベル主要メソッドの入出力情報が出力されます。
  • 主要メソッドの開始・終了位置の情報

トレース出力レベルのデフォルトは30です。

(2) トレース出力レベルの変更方法

ここではトレース出力レベルの変更方法について説明します。通常,このトレース出力レベルを変更する必要はありません。

JP1連携用ログおよびBSM連携用ログで分けて説明します。

JP1連携用ログの場合
  • トレース出力レベルの設定ファイルの格納先
    <CMパス>¥conf
  • トレース出力レベルの設定ファイル名
    spmlog.properties
  • トレース出力レベルのキー名
    spm.log.level
キー"spm.log.level"の値を,変更したいトレース出力レベルに設定してください。デフォルトではspm.log.level=30に設定されています。設定できる値はトレース出力レベルに合わせて,0,10,20,30だけです。これ以外の値が指定された場合は,デフォルト値が指定されます。
BSM連携用ログの場合
  • トレース出力レベルの設定ファイルの格納先
    <CMパス>¥conf
  • トレース出力レベルの設定ファイル名
    spmlog.ini
  • トレース出力レベルのキー名
    Level
キー"Level"の値を,変更したいトレース出力レベルに設定してください。デフォルトではLevel=30に設定されています。設定できる値はトレース出力レベルに合わせて,0,10,20,30だけです。これ以外の値が指定された場合は,デフォルト値が指定されます。