10.5.4 リストアを実行する場合のシナリオ実行までの流れ

リストアはDPMと連携して実行します。そのため,JP1/AJS2 - Scenario Operationでシナリオを作成する前に,DPMシナリオをDPMに登録しておく必要があります。ここでは,リストアに必要なDPM側の準備を含め,シナリオを実行するまでの流れについて説明します。

シナリオテンプレート
restore
対象OS
  • Windows
  • Linux
WindowsおよびLinuxのバージョンについては,マニュアル「JP1/ServerConductor/Deployment Manager」を参照してください。

図10-9 リストアを実行する場合のシナリオ実行までの流れ

[図データ]
  1. リストアするディスクイメージをバックアップしておく
    バックアップのシナリオを使用して,リストアするディスクイメージをあらかじめバックアップしておきます。
  2. リストアされるサーバのセットアップパラメータファイルをDPMで作成する
    セットアップパラメータファイルとは,OSのセットアップ時にサーバごとに設定する項目(ホスト名など)を記述したファイルです。セットアップパラメータファイルを作成しておくことで,各サーバにOSをインストールしたときと同じ内容で,自動的に項目が設定されます。
  3. リストアのDPMシナリオを作成する
    バックアップしておいたディスクイメージを管理対象サーバに配布するDPMシナリオを作成します。
    ここまでで,DPMでの作業は完了です。
     
  4. シナリオテンプレートにシナリオ変数を定義して,シナリオを作成する
    JP1/AJS2 - Scenario Operationのコンソールで,シナリオテンプレートにシナリオ変数を定義して,シナリオを作成します。
  5. 作成したシナリオをJP1/AJS2 - Managerに登録する
    JP1/AJS2 - Scenario Operationで作成したシナリオは,シナリオを実行するソフトウェアであるJP1/AJS2 - Managerに登録します。
    これで,シナリオ実行までの準備は完了です。シナリオに定義されている時間やJP1イベントの発行を契機に,シナリオが実行されます。