すべての監査ログの収集をやめるには,監査ログ管理サーバおよび監査ログ収集対象サーバでそれぞれ作業を行ってください。作業の概要を次の表に示します。
表6-18 すべての監査ログの収集をやめる作業の概要
項番 | 作業対象となるサーバ | 作業の概要 |
---|---|---|
1 | 監査ログ管理サーバ | 監査ログ収集対象の削除 |
2 | 監査ログ収集対象サーバ | リソースの削除(Windowsの場合)※ コマンドの削除(UNIXの場合)※ |
3 | 論理ホスト環境の削除 | |
4 | アダプタコマンド,およびアダプタコマンド定義ファイルの削除 | |
5 | 論理ホスト環境にコピーしたファイルの削除 | |
6 | イベントサーバの削除 |
注※ 実行系サーバでだけ行う作業です。
(1) 監査ログ管理サーバでの作業
監査ログ収集マネージャで,すべての監査ログ収集対象を削除します。この作業の詳細については「5.13.1 ファイルに出力される監査ログの収集をやめる」を参照してください。
(2) 監査ログ収集対象サーバでの作業
最初に実行系サーバで作業を行い,次に,同様の作業を待機系サーバでも行います。
(a) 実行系サーバでの作業
●リソースまたはコマンドの削除
手順を次に示します。ただし,Windowsの場合とUNIXの場合とで,手順が異なります。Windowsの場合はリソースを,UNIXの場合はコマンドを削除してください。
表6-19 クラスタアドミニストレータから削除するリソース
リソース名 | 機能 |
---|---|
JP1_NETM_Audit LogTrap 論理ホスト名 | ログトラップ制御サービス |
JP1_Base_Event 監査ログ専用イベントサーバ名 | 監査ログ専用イベントサーバのサービス |
表6-20 クラスタソフトから削除するコマンド
コマンド名 | 機能 |
---|---|
admhastart 論理ホスト名 | 起動 |
admhastop 論理ホスト名 | 停止 |
●論理ホスト環境の削除
admhasetupコマンドを実行して論理ホスト環境を削除します。次のコマンドを実行してください。
admhasetup△-h△論理ホスト名△-c△online△-u |
admhasetupコマンドの詳細については「12. コマンド」の「admhasetup(論理ホスト環境の作成)」を参照してください。
●アダプタコマンド,およびアダプタコマンド定義ファイルの削除
セットアップ時にコピーした,アダプタコマンドおよびアダプタコマンド定義ファイルを削除します。「5.4.2 監査ログ収集対象サーバにアダプタコマンドとアダプタコマンド定義ファイルをコピーする」を参照し,その手順でコピーしたファイルを削除してください。
●論理ホスト環境にコピーしたファイルの削除
論理ホスト環境を設定したときにコピーしたファイルを削除します。「6.5.5 論理ホスト環境で必要なファイルをコピーする」を参照し,その手順でコピーしたファイルを削除してください。
●イベントサーバの削除
手順を次に示します。ただし,Windowsの場合とUNIXの場合とで,手順の一部が異なります。
jevregsvc△-u△監査ログ専用イベントサーバ名 |
/opt/jp1base/bin/jevstop△監査ログ専用イベントサーバ名 |
(b) 待機系サーバでの作業
待機系サーバでの作業は,共有ディスクを待機系に切り替えてから実施します。Windowsの場合とUNIXの場合とで,切り替えの手順が異なります。
●論理ホスト環境の削除
待機系サーバ上で,admhasetupコマンドを実行して論理ホスト環境を削除します。次のコマンドを実行してください。実行系サーバでは「online」と入力した部分が,待機系では「standby」になります。
admhasetup△-h△論理ホスト名△-c△standby△-u |
admhasetupコマンドの詳細については「12. コマンド」の「admhasetup(論理ホスト環境の作成)」を参照してください。
●アダプタコマンド,およびアダプタコマンド定義ファイルの削除
この作業の詳細については,「(a) 実行系サーバでの作業」の「アダプタコマンド,およびアダプタコマンド定義ファイルの削除」を参照してください。
●論理ホスト環境にコピーしたファイルの削除
この作業の詳細については,「(a) 実行系サーバでの作業」の「論理ホスト環境にコピーしたファイルの削除」を参照してください。
●イベントサーバの削除
この作業の詳細については,「(a) 実行系サーバでの作業」の「イベントサーバの削除」を参照してください。