3.3.11 [セキュリティ]パネル

[セキュリティ]パネルでは,リモートコントロール時のデータの暗号化とエージェントの画面表示の制御を設定します。[セキュリティ]パネルを次に示します。

図3-20 [セキュリティ]パネル

[図データ]

<この項の構成>
(1) データ転送
(2) 画面の非表示

(1) データ転送

送信データを暗号化する
コントローラからエージェントへ送信するデータを暗号化する場合,チェックボックスをオンにします。
チェックボックスをオンにすると,コントローラのキーボード入力,マウス操作,クリップボードデータなどが暗号化されてエージェントに送信されます。また,暗号化されたデータ量は,暗号化されていないデータの約2倍に増加します。
受信データを暗号化する
コントローラがエージェントから受信するデータを暗号化する場合,チェックボックスをオンにします。
チェックボックスをオンにすると,エージェントの画面情報,クリップボードデータなどが暗号化されてコントローラに送信されます。また,暗号化されたデータ量は,暗号化されていないデータの約1.1倍に増加します。

(2) 画面の非表示

リモートコントロール時のエージェントのPCでの画面表示を設定します。この設定は,エージェントのバージョンが08-01以降の場合だけ利用できます。

コントローラのリモートコントロールモードが制御モードのときに,エージェントPCの画面を非表示にする
リモートコントロール時にエージェントで画面を非表示にする場合,チェックボックスをオンにします。デフォルトはオフです。接続先のエージェントのOSがWindows Server 2003 (IPF),Windows NT 4.0,Windows MeおよびWindows 98の場合は,チェックボックスは非活性になります。
この設定は,コントローラのリモートコントロールモードが制御モードのときだけ有効になります。リモートコントロール中にコントローラのリモートコントロールモードが制御以外に変更された場合は,エージェントでの画面の非表示は無効になります。
また,リモートコントロール中にチェックボックスの設定を変更した場合は,変更したタイミングでエージェントの画面が制御されます。
エージェントで画面を非表示にする場合,次の点に注意してください。
  • エージェントマシンのディスプレイボードとディスプレイが省電力モードに対応している必要があります。
  • テスト環境で動作を十分に確認してから実行してください。リモートコントロール時に,エージェントのPCでCPU使用率が100%になったり,数秒間隔で画面に残像が残ったりすることがあります。
  • エージェントでの画面の非表示は,強制的に解除されることがあります。エージェントでの画面の非表示が強制解除される要因を次の表に示します。

    表3-4 エージェントでの画面の非表示が強制解除される要因

    強制解除の要因内容
    通信の切断
    • コントローラがリモートコントロールを切断または終了した。
    • エージェントによってリモートコントロールが切断または終了された。
    • 通信障害によってリモートコントロールが切断された。
    制御モードの解除
    • エージェント側で[Ctrl]+[Alt]+[Del]キーが押された。
    • エージェント側でハードウェアエラー,システムエラーのメッセージが表示された,または表示されたメッセージを閉じた。
    • エージェント側でWindows Messengerサービスからメッセージが表示された,または表示されたメッセージを閉じた。
画面の非表示中に接続の切断,または画面の非表示が強制解除されたときに,エージェントPCをロックする
エージェントでの画面の非表示が強制的に解除された場合に,エージェントのPCをロックしたいときは,チェックボックスをオンにします。デフォルトはオフです。
このチェックボックスは,「コントローラのリモートコントロールモードが制御モードのときに,エージェントPCの画面を非表示にする」チェックボックスがオンのときだけ活性化します。