4.5.2 エージェントの画面情報の記録

コントローラと接続中のエージェントの画面情報を記録します。記録は一時的に停止したり,一時停止した状態から再度,記録を開始したりできます。エージェントの画面情報の記録について,次の図に示します。

図4-61 エージェントの画面情報の記録

[図データ]

<この項の構成>
(1) 記録の開始と終了
(2) 記録状態の表示
(3) 記録の一時停止と再開始
(4) 効率良く記録するための設定

(1) 記録の開始と終了

エージェントの画面情報を記録する方法を次に示します。

(a) 記録の開始
  1. [Remote Control]ウィンドウでメニューの[ファイル]-[画面記録]から[開始]を選択する。
    [記録ファイルの選択]ダイアログボックスが表示されます。

    図4-62 [記録ファイルの選択]ダイアログボックス

    [図データ]

    コントローラの動作環境の設定で,あらかじめ記録ファイルの保存先と名称を設定してある場合は,このダイアログボックスは表示されないで,直ちに画面情報の記録が開始します。記録ファイルの設定については,「(4) 効率良く記録するための設定」および「3.3.10 [記録]パネル」を参照してください。
  2. 記録ファイルを設定する。
    記録ファイルの保存先とファイル名を指定します。記録ファイルの拡張子は,「rcr」です。
  3. [保存]ボタンをクリックする。
    エージェントの画面情報の記録が開始されます。
(b) 記録の終了
  1. メニューの[ファイル]-[画面記録]から[停止]を選択する。
    記録が停止し,これまでのエージェントでの動作が記録ファイルとして保存されます。

(2) 記録状態の表示

ステータスバーに記録状態を表すステータスアイコンを表示することで,記録状態を確認できます。エージェントの画面情報の記録状態は,次の3種類のアイコンで表示されます。

[図データ]:記録停止(非活性)

[図データ]:記録中

[図データ]:記録一時停止

ステータスアイコンの表示は,[プロパティ]ダイアログボックスの[記録]パネルで設定できます。ステータスアイコンの表示方法については,「3.3.10 [記録]パネル」を参照してください。なお,ステータスアイコンは,エージェントに接続していない場合は表示されません。

(3) 記録の一時停止と再開始

記録を一時的に停止したり,停止してから再度記録を開始したりできます。この機能を利用すると,必要な画面情報だけを記録することができます。

記録の一時停止
[Remote Control]ウィンドウの[ファイル]メニューから[画面記録]-[一時停止]を選択すると,記録が一時停止します。
記録の再開始
[Remote Control]ウィンドウの[ファイル]メニューから[画面記録]-[再開]を選択すると,記録が再開されます。

(4) 効率良く記録するための設定

記録を始めるたびに記録ファイルを選択していると作業効率が良くありません。そこで,あらかじめエージェントの画面情報を保存する記録ファイルの保存先とファイル名を設定しておくことで,ファイル選択の手間を省略できます。また,エージェントと接続すると同時に記録を開始するような設定もできます。これらは[プロパティ]ダイアログボックスの[記録]パネルで設定できます。[記録]パネルの詳細については,「3.3.10 [記録]パネル」を参照してください。

(a) 記録ファイルの設定

[記録]パネルで記録ファイルを指定しておくと,エージェントの画面情報は自動的に指定した記録ファイルに保存されます。このとき,記録ファイル名を特定のファイル名に固定すると,記録するたびに上書きするか,または記録ファイルを設定し直すことになります。

記録ファイルを管理するなど,記録ごとの記録ファイルが必要な場合は,変数を使って記録ファイル名を設定しておきます。変数を利用した場合,記録開始時に変数に値を読み込んでファイル名が付けられます。利用できる変数は,次の3種類です。

これらを利用した任意のファイル名を指定することもできますし,デフォルトで提供されている3種類のテンプレートから選択することもできます。

変数を使ったファイル名の指定例を次に示します。この例では,エージェント名を「10.xxx.xxx.4」,日付を「2003年4月1日」,時間を「15時5分45秒」としています。これらの設定は,[記録]パネルから表示した[記録ファイルの選択]ダイアログボックスで行います。

提供されているテンプレートから選択する
「ファイルの種類」のリストから,ファイル名のテンプレートを選択します。
  • 「エージェント名.rcr」を選択した場合
    (例)10.xxx.xxx.4.rcr
  • 「エージェント名 日付 時間.rcr」を選択した場合
    (例)10.xxx.xxx.4 2003-04-01 150545.rcr
  • 「日付 時間 エージェント名.rcr」を選択した場合
    (例)2003-04-01 150545 10.xxx.xxx.4.rcr
変数を利用した任意のファイル名を指定する
「ファイル名」に,変数を使用して直接指定します。
  • 「$(Agent) $(Date).rcr」と指定した場合
    (例)10.xxx.xxx.4 2003-04-01.rcr
  • 「ユーザ名(nnn)_ $(Date).rcr」と指定した場合
    (例)nnn_2003-04-01.rcr
(b) 接続時に記録を開始するための設定

「接続時に記録を開始する」のチェックボックスをオンにしておくと,エージェントと接続すると同時に記録を開始します。