5.2.3 リモートコントロールモードの変更

エージェントでは,コントローラに対してどこまで操作の権限を与えるかを考慮してリモートコントロールモードを設定・変更します。ただし,コントローラ側でエージェントよりも権限の高いモードを設定している場合は,接続時にエージェントのモードが変更になる場合があります。リモートコントロールモードの詳細については,「3.1 リモートコントロールモード」を参照してください。

ここでは,エージェントからのリモートコントロールモードの変更方法について説明します。また,監視モードでコントローラと接続している場合に,モードを強制解除する方法を説明します。

<この項の構成>
(1) モードの変更
(2) 監視モードの強制解除

(1) モードの変更

リモートコントロールモードは,動作環境を設定するダイアログボックスで変更します。ただし,コントローラとの接続中はリモートコントロールモードを変更できません。変更する前に,コントローラとの接続を切断しておいてください。

リモートコントロールモードは,次に示すダイアログボックスで変更できます。

これらのダイアログボックスでリモートコントロールモードを変更したあと,エージェントを一度終了してください。再度,エージェントを起動すると,設定したリモートコントロールモードが有効になります。

また,これらのダイアログボックスでは,リモートコントロールモード以外の動作環境も同時に変更できます。詳細は「3.4 リモートコントロールエージェントの動作環境の設定」を参照してください。

(2) 監視モードの強制解除

エージェントが監視モードの場合,エージェントマシンからキーボードやマウスでの操作ができなくなります。しかし,エージェント側で自マシンを操作する必要がある場合は,監視モードを強制的に解除し,共有モードに変更できます。

監視モードを強制的に解除するには,次に示す操作をしてください。

Windows Server 2008,Windows Vista,Windows Server 2003,Windows XP,Windows 2000,およびWindows NT 4.0の場合
  1. [Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押す。
    エージェントが共有モードになり,エージェント側で操作できるようになります。
Windows MeおよびWindows 98の場合
  1. [Ctrl]+[Alt]+[Delete]キーを押す。
    [プログラムの強制終了]ダイアログボックスが表示されます。
  2. [キャンセル]をクリックする。
    エージェントが共有モードになり,エージェント側で操作できるようになります。

この操作でエージェントのモードが監視から共有に変わると,この情報がコントローラに通知されます。共有モードのコントローラでは何も変化は起きませんが,制御モードのコントローラでは,コントローラのモードを制御から共有に変更するかどうかを問い合わせるダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスで共有に変更することが同意されれば,コントローラも共有モードになり,コントローラとエージェントの両方でエージェントを操作できます。しかし,共有に変更することが許可されないと,エージェントは再び監視モードに戻り,エージェント側では自マシンを操作できなくなります。