4.3.4 ファイル転送の操作
[ファイル転送]ウィンドウでは,コントローラとエージェントとの間で,双方向のファイル転送ができます。また,エージェントからエージェントへのファイルの転送ができます。
[ファイル転送]ウィンドウでのファイルの転送方法には,大きく分けて3種類の方法があります。ここでは,それぞれの操作方法について説明します。
- ドラッグ&ドロップによる転送
システムのエクスプローラのようなイメージで,ファイルをドラッグ&ドロップで転送できます。また,システムのエクスプローラと[ファイル転送]ウィンドウの間で,ファイルをドラッグ&ドロップで転送できます。最も手軽な方法です。
- ファイルを登録して転送
ファイルまたはフォルダを転送ファイルとしてリモートコントロールマネージャに登録し,転送先を指定してから転送する方法です。登録したファイルのサイズや属性を確認してから転送できます。また,コピー用に登録したファイルは,何度も繰り返して貼り付け(転送)できます。
- カスタム転送
複数のエージェントに一度にファイルを転送できる方法です。転送先のフォルダはデフォルトで設定したり,転送元と同じフォルダを設定したりできるので,フォルダを入力する手間を省くことができます。
- <この項の構成>
- (1) ドラッグ&ドロップによる転送
- (2) ファイルを登録して転送
- (3) カスタム転送
(1) ドラッグ&ドロップによる転送
[ファイル転送]ウィンドウ上のファイルおよびフォルダを,ドラッグ&ドロップで転送できます。通常のドラッグ&ドロップではファイルはコピーされます。ファイルを移動する場合は[Shift]キーを押しながらドロップしてください。また,マウスの右ボタンでドラッグすると,ドロップしたときにメニューが表示され,「ここに移動」,「ここにコピー」,「キャンセル」の三つから動作を選択できます。
さらに,システムのエクスプローラと[ファイル転送]ウィンドウの間でも,ファイルをドラッグ&ドロップで転送できます。この場合はすべてコピーとなり,[Shift]キーを押しても無効になります。
(2) ファイルを登録して転送
ファイルまたはフォルダを登録し,転送先を指定してから転送する方法です。手順を次に示します。
- 転送するファイルまたはフォルダを選択し,[編集]メニューから[コピーファイル登録]または[移動ファイル登録]を選択する。
選択したファイルまたはフォルダが,コピーファイルまたは移動ファイルとして登録されます。
なお,バージョンが05-12以前のエージェントのファイルは,移動用に登録することはできません(コピー用の登録だけができます)。
- 転送先(ドライブまたはフォルダ)を選択し,メニューで[編集]-[転送]を選択する。
ファイルの転送が始まります。
(3) カスタム転送
カスタム転送とは,複数のエージェントに一度にファイルを転送できる方法です。転送先のフォルダはデフォルトで設定したり,転送元と同じフォルダを設定したりできるので,フォルダを入力する手間を省くことができます。カスタム転送の方法を次に示します。
- 転送するファイルまたはフォルダを選択し,メニューで[編集]-[カスタム転送]を選択する。
[カスタム転送]ダイアログボックスが表示されます。
図4-27 [カスタム転送]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/rm042100.gif)
- 転送先一覧
- ファイル転送用に接続しているすべてのエージェントのホスト名またはIPアドレスが表示されます。転送元がエージェントの場合は,コントローラも転送先に含まれます。
- 転送先フォルダ
- 転送先のフォルダを指定します。デフォルトでは,[ファイル転送]ウィンドウのオプションで設定したフォルダが表示されています。デフォルトの転送先フォルダの設定方法については,「4.3.9(2) [転送]パネル」を参照してください。デフォルト以外のフォルダを指定する場合は,[参照]ボタンをクリックしてパスを指定してください。
- 転送元と同じフォルダに転送
- 転送元と同じフォルダに転送する場合にチェックします。チェックすると,「転送先フォルダ」に,転送するファイルの上位フォルダが表示されて非活性となります。
- 転送先エージェントおよび転送先フォルダを設定し,[転送]ボタンをクリックする。
ファイルの転送が始まります。複数のエージェントを選択した場合は,それぞれのエージェントの同一フォルダに一斉に転送されます。