JP1 Version 8 JP1/NETM/Remote Control
エージェントマネージャでは,エージェントからの接続要求を受信できます。
エージェントからの接続要求を受信したときは,エージェントマネージャでは,次のようにして,エージェントに接続します。
エージェントからの接続要求を受信すると,[エージェントマネージャ]ウィンドウがポップアップし,接続要求を出したエージェントが,エージェントリスト上にアイコン表示されます。エージェントから複数のコントローラに同時に接続要求を出している場合は,すべての接続要求先コントローラのエージェントリスト上に,接続要求を出したエージェントがアイコン表示されます。このアイコンをダブルクリックすることでエージェントに接続できるので,エージェントの要求にすぐに対応できます。
エージェントからの接続要求に対するコントローラの動作を次の図に示します。
図4-47 エージェントからの接続要求に対するコントローラの動作
さらに,ポップアップメッセージを表示するように設定していた場合は,ポップアップメッセージが表示されます(ポップアップメッセージの詳細については,「(5) 接続要求受信時の動作」を参照してください)。ポップアップメッセージの[接続]ボタンをクリックすると,エージェントに接続されます。
エージェントから複数のコントローラに同時に接続要求を出していた場合は,エージェントがどれかのコントローラと接続したときに,ほかのコントローラ上に表示されていたポップアップメッセージは自動的に閉じ,エージェントマネージャリスト上の,接続要求を出したエージェントのアイコンは非活性になります。ただし,コントローラのバージョンが06-51以前の場合は,ポップアップメッセージは自動的に閉じません。
ここでは,エージェントから接続要求を受信するための,エージェントマネージャでの設定について説明します。
エージェントからの接続要求を受信するには,エージェントリスト上にリクエストサーバが必要です。リクエストサーバの作成方法を次に示します。
図4-48 [リクエストサーバの新規作成]ダイアログボックス
リクエストサーバには,エージェントから接続要求を受信したときの動作などを属性として設定します。これらの属性について,[リクエストサーバの新規作成]ダイアログボックスの[設定]パネルを例に説明します。リクエストサーバの属性変更時やフォルダのプロパティ設定時も,同様の項目を設定できます。
図4-49 [設定]パネル
エージェントからの接続要求を受信するには,[エージェントマネージャ]ウィンドウを起動し,リクエストサーバを開始しておく必要があります。リクエストサーバの開始と停止の状態は,アイコンの表示形態で確認できます。リクエストサーバの開始状態および停止状態のアイコンを次に示します。
:開始状態(青)
:停止状態(赤)
次に,リクエストサーバの開始方法および終了方法について説明します。
リクエストサーバは,自動起動させる方法と手動起動させる方法とがあります。
なお,次の場合はエラーとなり,リクエストサーバを開始できません。
リクエストサーバを停止する方法を次に示します。
また,リクエストサーバが開始している状態で次の操作をした場合にも,リクエストサーバは停止します。
リクエストサーバが接続要求を受信すると,リクエストサーバ下に接続要求を出したエージェントを追加します。この追加されたエージェントをリクエストエージェントといいます。[リクエストエージェント]アイコンが追加された例を次に示します。
図4-50 [リクエストエージェント]アイコンが追加された例
リクエストサーバが停止すると,[リクエストエージェント]アイコンは自動的に削除されます。また,エージェントが接続要求を出している間は活性化されていますが,接続要求がキャンセルされた場合は非活性となります。
[リクエストエージェント]アイコンは,接続要求を出したエージェントが一時的に表示されたもので,このままでは情報として保存されません([エージェントマネージャ]ウィンドウを閉じると削除されます)。接続要求を出したエージェントの情報を保存したい場合は,ドラッグ&ドロップで[リクエストエージェント]アイコンを別のフォルダへ移動させる必要があります。フォルダ下に移動されることで,エージェントリスト上の1アイテムとして保存できるようになります。また,通常のエージェントとして扱えるようになり,名前や説明を変更できます。
リクエストエージェントの表示で接続要求を受信したことを確認できますが,次の動作でも受信を確認できます。
図4-51 ポップアップメッセージの表示例
ポップアップメッセージは,リモートコントロールが開始されるか,または接続要求がキャンセルされると,自動的に閉じます。また,エージェントが複数のコントローラに接続要求を出している場合,ほかのコントローラが接続したときも自動的に閉じます。ただし,コントローラのバージョンが06-51以前の場合は,自動的に閉じません。
なお,接続要求の受信と同時にリモートコントロールマネージャを起動して,接続要求を出したエージェントにリモートコントロールを開始することもできます。これらは,リクエストサーバの作成時に設定するか,または[リクエストサーバ]アイコンを選択した状態で[ファイル]−[プロパティ]メニューから表示される[プロパティ]ダイアログボックスで設定できます。設定内容については,「(2) リクエストサーバの属性設定」を参照してください。
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