ネットワーク上のファイルサーバにインストールセットを格納する場合,ネットワークドライブの割り当てやインストールセットの転送設定をする必要があります。これらの設定は,[ネットワーク共用]パネルを使用します。なお,このパネルは,[インストールセットの種類]ダイアログボックスで「ファイルサーバ用」を選択した場合だけ表示されます。
[ネットワーク共用]パネルを図3-15に示します。
図3-15 [ネットワーク共用]パネル
[ネットワーク共用]パネルの構成要素を次に示します。
ファイルサーバ用に新たにネットワークドライブを割り当てるか,各クライアントマシン上で割り当て済みのネットワークドライブを利用するか選択します。オンにすると,ファイルサーバ用に新たにネットワークドライブを割り当てます。オフにすると,割り当て済みのネットワークドライブを利用します。デフォルトではオン(新たにネットワークドライブを割り当てる)になっています。
一般ユーザで,ファイルサーバ用インストールセットを使用してインストールする場合は,このチェックボックスをオンにしてください。一般ユーザは,割り当て済みのネットワークドライブを利用したインストールセットを使用できません。
ファイルサーバ用に割り当てるネットワークドライブを指定します。このコンボボックスは,必ず指定してください。コンボボックスの選択で「FREE」または「A」~「Z」を選択できます。「FREE」は,空いている最初のドライブとなります。デフォルトでは「新たにネットワークドライブを割り当てる」チェックボックスがオンの場合「FREE」,「新たにネットワークドライブを割り当てる」チェックボックスがオフの場合「Z」が指定されます。「新たにネットワークドライブを割り当てる」チェックボックスがオフの場合,「FREE」は指定できません。
ファイルサーバのサーバ名を指定します。「新たにネットワークドライブを割り当てる」チェックボックスがオンの場合,または「インストールセット作成後にサーバに転送する」チェックボックスがオンの場合,必ず指定してください。デフォルトでは何も指定されていません。「新たにネットワークドライブを割り当てる」チェックボックスがオフであり,かつ,「インストールセット作成後にサーバに転送する」チェックボックスがオフの場合,指定できません。
ファイルサーバの共用ディレクトリを指定します。必ず指定してください(「新たにネットワークドライブを割り当てる」チェックボックスがオフの場合でも共用ディレクトリの指定は必要です)。
なお,共用ディレクトリ下のディレクトリにインストールセットを格納したい場合は,¥でディレクトリを区切って指定してください。指定したディレクトリが存在しなかった場合は,インストールセット転送時に自動的に共用ディレクトリ下にそのディレクトリを作成します。
指定例を次に示します。
ネットワークドライブの割り当てをするユーザ名を指定します。「新たにネットワークドライブを割り当てる」チェックボックスがオフの場合,指定できません。「新たにネットワークドライブを割り当てる」チェックボックスがオンの場合,ユーザ名を指定できますが,必要でなければ指定しなくてもかまいません。デフォルトでは何も指定されていません。
ネットワークドライブの割り当てをするユーザのパスワードを指定します。
ネットワークドライブの割り当てをするユーザが所属するドメインを指定します。
インストールセット作成後にファイルサーバにインストールセットを転送するかどうかを指定します。オンにすると,ファイルサーバにインストールセットを転送します。デフォルトではオフになっています。
ファイルサーバへの転送用アカウントを持つユーザ名を指定します。「インストールセット作成後にサーバに転送する」チェックボックスがオンの場合,必ず指定してください。オフの場合,指定できません。
ファイルサーバへの転送用アカウントを持つユーザのパスワードを指定します。
ファイルサーバへの転送用アカウントを持つユーザが所属するドメインを指定します。