JP1/NETM/DM Clientをインストールする場合,JP1/NETM/DM Clientの上位接続先を設定する必要があります。上位接続先には,JP1/NETM/DM Manager,JP1/NETM/DM Client(中継システム),JP1/NETM/DM Client - Base(中継システム),またはバージョン07-53以前のJP1/NETM/DM SubManagerがインストールされたマシンを設定します。
JP1/NETM/DM Administrator Kitでは,インストールセットを作成する際に,JP1/NETM/DM Clientの上位接続先をあらかじめ設定することで,クライアントツール実行時に上位接続先の設定を自動化できます。上位接続先の設定は,[接続先]パネルを使用します。
[接続先]パネルを図3-8に示します。
図3-8 [接続先]パネル
[接続先]パネルの構成要素を次に示します。
「接続先を指定する」ラジオボタンは,次のどちらかの場合に選択します。
デフォルトではオンになっています。
上位接続先が決まっていて,クライアントマシンによって上位接続先が異なる場合に選択します。デフォルトではオフになっています。
「自動に指定する」ラジオボタンを選択した場合,JP1/NETM/DM Clientのインストール時に,クライアントマシンのIPアドレスに合わせて適切な上位接続先が自動的に設定されます。例えば,IPアドレス「172.32.22.1」から「172.32.22.255」までのクライアントマシンの上位接続先が東京支部のマシン,IPアドレス「173.32.22.1」から「173.32.22.255」までのクライアントマシンの上位接続先が名古屋支部のマシン,という場合に利用できます。クライアントマシンのIPアドレスの範囲と対応する上位接続先は,「ファイル」テキストボックスまたは[接続先の自動設定]ダイアログボックスで定義します。
作成済みインストールセットがあり,そのインストールセットで定義した上位接続先情報を利用する場合に指定します。[参照]ボタンを利用して,上位接続先情報が反映されたdmhost.txt(上位接続先情報ファイル)を指定してください。指定できるパスの文字は,半角で255文字(全角で127文字)以内です。インストールセットで定義した上位接続先情報が反映されていないファイルは指定できません。
上位接続先情報ファイルは,これ以前のインストールセット作成時に,「自動に指定する」ラジオボタンを選択してIPアドレスの範囲ごとに上位接続先を設定した場合,そのインストールセット中に作成されています。上位接続先情報ファイルの格納先は,次のとおりです。
<インストールセット格納ディレクトリ>¥<インストールセット名ディレクトリ>¥Disk0
上位接続先情報ファイルを使用することで,次回以降,インストールセットを作成する場合に,作成済みインストールセットの上位接続先情報を同様に設定できます。
ファイルを指定したあとに[入力・編集]ボタンをクリックすると,[接続先の自動設定]ダイアログボックスが表示され,設定された上位接続先情報を確認・編集できます。
[入力・編集]ボタンをクリックすると,クライアントマシンのIPアドレスの範囲と上位接続先を定義する[接続先の自動設定]ダイアログボックスが表示されます。
図3-9 [接続先の自動設定]ダイアログボックス
このダイアログボックスを使用して,クライアントマシンの上位接続先を定義します。定義した内容は,インストールセット中の上位接続先情報ファイルに保存されます。このダイアログボックスの構成要素を次に示します。
「自動に指定する」ラジオボタンをオンにした場合に指定できます。デフォルトではオフになっています。このチェックボックスをオンにすると,JP1/NETM/DM Clientのインストール後にクライアントマシンのIPアドレスが変わった場合,接続先を自動的に再設定するようになります。IPアドレスの変更後,クライアントマシンの再起動時に上位接続先情報に従って接続先が再設定されます。クライアントマシンを移動しても自動的に接続先が変更できるので便利です。
なお,インストールセットを使用してJP1/NETM/DM Clientをインストールしたあとに,クライアントマシンの上位接続先情報を変更することもできます。詳細については,使用するJP1/NETM/DM Clientのバージョンに対応したマニュアル「JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)」または「JP1/NETM/DM システム構築」の,クライアントの接続先の自動変更に関する記述を参照してください。
上位接続先が未定で,インストール時にクライアントのユーザに上位接続先を入力させたい場合に選択します。オンにすると,クライアントツール実行時に上位接続先を指定する画面が表示されます。デフォルトではオフになっています。