4.3.3 インストール先のクライアントマシンのOSにWindows 95が存在する場合
07-00以降のJP1/NETM/DM Clientは,OSがWindows 95のクライアントマシンにインストールできません。OSがWindows 95のクライアントマシンにJP1/NETM/DM Clientをインストールするためには,06-52,06-53,06-71または06-72のJP1/NETM/DM Clientのインストールセットが必要です。そのため,07-00以降のJP1/NETM/DM Clientをインストールする場合,2種類のインストールセットを作成する必要があります。2種類のインストールセットを使用する際,バッチファイルを作成して実行すると,簡単にJP1/NETM/DM Clientをインストールできます。
ここでは,バッチファイルの作成方法,および実行方法について説明します。
- <この項の構成>
- (1) バッチファイルの作成
- (2) バッチファイルの実行
(1) バッチファイルの作成
バッチファイルは次に示す内容で作成します。バッチファイル名は,例えば「DIR_INST.BAT」のようなファイル名にします。
バッチファイルに記述する内容を図4-1に示します。
図4-1 バッチファイルに記述する内容
![[図データ]](figure/zu040100.gif)
- JP1/NETM/DM ClientをインストールするマシンのOSが,Windows 95かどうかを調査するための記述
- OSがWindows 95の場合に起動するインストールセット,またはdminst.exeやdminst.sciを格納するディレクトリ名の指定※
例えば「06-72_CD」のような,バージョン06-72以前のJP1/NETM/DM Clientのインストール媒体で作成したことが判別できる,インストールセットまたはdminst.exeやdminst.sciの格納先のディレクトリ名を指定します。
インストールセットの種類がCD-ROMの場合は,インストールセットを格納したディレクトリ名を,インストールセットの種類がファイルサーバまたはFTPサーバの場合は,インストールセットからコピーしたdminst.exeおよびdminst.sciを格納したディレクトリ名を指定してください。
- OSがWindows 95以外の場合に起動するインストールセット,またはdminst.exeやdminst.sciを格納するディレクトリ名の指定※
例えば「07-10_CD」のような,バージョン07-00以降のJP1/NETM/DM Clientのインストール媒体で作成したことが判別できる,インストールセットまたはdminst.exeやdminst.sciの格納先のディレクトリ名を指定します。
インストールセットの種類がCD-ROMの場合は,インストールセットを格納したディレクトリ名を,インストールセットの種類がファイルサーバまたはFTPサーバの場合は,インストールセットからコピーしたdminst.exe,dminst.sciおよびdminst.exe.manifestを格納したディレクトリ名を指定してください。
- クライアントツールを実行するための記述
- 注※
- インストールセットの格納先については,「(2)(a)CD-ROM用インストールセットを使用する場合」または「(2)(b)ファイルサーバ用またはFTPサーバ用インストールセットを使用する場合」を参照してください。
(2) バッチファイルの実行
作成したバッチファイルの実行手順を,インストールセットの種類ごとに説明します。
バッチファイルを実行する際,カレントディレクトリはバッチファイルを格納したディレクトリに設定してください。
(a) CD-ROM用インストールセットを使用する場合
- インストールセットを作成する。
次の2種類のインストールセットを作成します。
- OSがWindows 95のマシンに対応したCD-ROM用インストールセット
バージョン06-52,06-53,06-71,または06-72のJP1/NETM/DM Clientのインストール媒体を使用して作成します。
- OSがWindows 95以外のマシンに対応したCD-ROM用インストールセット
バージョン07-00以降のJP1/NETM/DM Clientのインストール媒体を使用して作成します。
- バッチファイルを作成する。
バッチファイルを作成する方法については,「(1)バッチファイルの作成」を参照してください。
- Autorun.infを編集する。
Autorun.infは,インストールセット作成時にインストールセット内に作成されます。作成されたAutorun.infは,バッチファイルのパスを指定して,バッチファイルが起動されるように編集してください。
- インストールセット,バッチファイルおよびAutorun.infをCD-ROM媒体にコピーする。
2種類のインストールセットはディレクトリを分けて格納します。ディレクトリ名は,バッチファイルで指定した名前にしてください。
バッチファイルおよびAutorun.infは,CD-ROM媒体の直下にコピーしてください。ディレクトリ構成を次に示します。
図4-2 ディレクトリ構成(CD-ROM用インストールセットを使用する場合)
![[図データ]](figure/zu040200.gif)
- JP1/NETM/DM ClientをインストールするマシンにCD-ROM媒体をセットする。
バッチファイルが起動され,インストールが開始されます。
(b) ファイルサーバ用またはFTPサーバ用インストールセットを使用する場合
- インストールセットを作成する。
次の2種類のインストールセットを作成します。
- OSがWindows 95のマシンに対応したファイルサーバ用またはFTPサーバ用インストールセット
バージョン06-52,06-53,06-71,または06-72のJP1/NETM/DM Clientのインストール媒体を使用して作成します。
- OSがWindows 95以外のマシンに対応したファイルサーバ用またはFTPサーバ用インストールセット
バージョン07-00以降のJP1/NETM/DM Clientのインストール媒体を使用して作成します。
- バッチファイルを作成する。
バッチファイルを作成する方法については,「(1)バッチファイルの作成」を参照してください。
- インストールセット内の必要なファイル,およびバッチファイルをファイルサーバまたはFTPサーバに格納する。
各インストールセット内に作成されたdminst.exe,dminst.sciおよびdminst.exe.manifestをコピーし,ディレクトリを分けて格納します。ディレクトリ名は,バッチファイルで指定した名前にしてください。
ディレクトリ構成を次に示します。
図4-3 ディレクトリ構成(ファイルサーバ用またはFTPサーバ用インストールセットを使用する場合)
![[図データ]](figure/zu040300.gif)
- バッチファイルを実行する。
インストールが開始されます。
バッチファイルは,3.で作成したディレクトリを,JP1/NETM/DM Clientをインストールするマシンにコピーして実行します。
インストールセットがファイルサーバ用の場合は,JP1/NETM/DM Clientをインストールするマシンから,ファイルサーバ上に格納したバッチファイルの実行もできます。