はじめに

このマニュアルは,プログラムプロダクトJP1/NETM/DMのコンポーネントであるAutomatic Installation Toolの使用方法の詳細を説明したものです。ソフトウェアの自動インストールに使用するAIT(Automatic Installation Tool)ファイルやレコーダファイルを作成する際にお読みください。

 

なお,このマニュアルを含め,Windows版JP1/NETM/DMのマニュアルには次の7冊があります。各マニュアルの目的を次に示しますので,必要に応じてお読みください。

JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)
最初にお読みいただくマニュアルです。
JP1/NETM/DMの概要や機能,代表的な構築例および使用例を紹介しています。また,JP1/NETM/DMを導入するための手順や,あらかじめ検討しておく必要があることについても説明しています。
JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 構築ガイド(Windows(R)用)
JP1/NETM/DMのインストール・セットアップの手順,データベースの構築,およびシステム構成の管理方法について説明しています。
JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 運用ガイド1(Windows(R)用)
ソフトウェアの配布,インベントリ情報の取得および管理,ファイルの収集など,配布管理システムの各機能の詳細と操作方法を説明しています。また,クライアントの操作方法についても説明しています。
JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 運用ガイド2(Windows(R)用)
他の製品とJP1/NETM/DMとの連携,およびトラブルが発生したときの対処方法について説明しています。また,Windows Server 2008・Windows Vista版JP1/NETM/DM Client,64ビット版JP1/NETM/DM Client,およびWindows CE版JP1/NETM/DM Clientの機能についても説明しています。
JP1 Version 8 JP1/NETM/DM Automatic Installation Toolガイド(Windows(R)用)
他社ソフトウェアをパッケージングするときに使用するAITファイルやレコーダファイルの作成方法を説明しています。
JP1 Version 8 JP1/NETM/DM Administrator Kit
JP1/NETM/DM Clientを自動的にインストールするために使用するJP1/NETM/DM Administrator Kitについて説明しています。
JP1 Version 8 JP1/NETM/Remote Control
JP1/NETM/Remote ControlおよびJP1/NETM/DMのリモートコントロール機能について説明しています。
<はじめにの構成>
対象読者
マニュアルの構成
関連マニュアル
JP1 Version 8での製品体系の変更について
JP1 Version 8でのマニュアル体系の変更について
このマニュアルでの表記
このマニュアルで使用する英略語
マニュアル間の参照指示について
マニュアルで使用する記号
文法で使用する記号
図中で使用する記号
HTMLヘルプについて
常用漢字以外の漢字の使用について
KB(キロバイト)などの単位表記について

対象読者

このマニュアルは,次の方にお読みいただくことを前提に説明しています。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

第1章 AITファイルを使ったリモートインストール
自動インストールのために必要なAITファイルと,AITファイルを使ったリモートインストールの方法,およびAITファイルを作成・使用する場合の注意事項について説明しています。
第2章 AITファイルの作成
Automatic Installation Toolを使って,AITファイルを作成する方法について説明しています。
第3章 AIT言語リファレンス
AITファイルの形式とAIT言語の構文について説明しています。
第4章 APIリファレンス
AIT言語で使用するAPIについて説明しています。
第5章 トラブルシューティング
Automatic Installation Toolでトラブルが発生した場合の対処方法,およびメッセージについて説明しています。
付録A メニュー一覧
Automatic Installation Toolで操作するウィンドウのメニューについて説明しています。
付録B JP1/NETM/DMで提供するAITファイル
JP1/NETM/DMで提供するAITファイルを示しています。
付録C PP識別情報ファイルの編集方法
PP識別情報ファイルの記述形式や設定項目について説明しています。
付録D レコーダファイルを使ったリモートインストール
ソフトウェアの自動インストールに使用できるレコーダファイルの作成方法について説明しています。
付録E Windows Installerに対応したソフトウェアのリモートインストール手順
Windows Installerに対応したソフトウェアを,AITファイルを作成してリモートインストールする手順について説明しています。
付録F 各バージョンの変更内容
各バージョンでの変更内容について説明しています。
付録G 用語解説
Automatic Installation Toolで使用する用語の意味について説明しています。

関連マニュアル

このマニュアルの関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

JP1 Version 8での製品体系の変更について

JP1 Version 8での製品体系の変更について,次の図に示します。

[図データ]

JP1 Version 8でのマニュアル体系の変更について

JP1 Version 8では,JP1/NETM/DMシリーズのマニュアル体系を変更しました。体系変更後の各マニュアルの記載内容を次の表に示しますので,目的に応じてご利用ください。

マニュアル名記載内容の概略
JP1 Version 7iJP1 Version 8
JP1/NETM/DM システム構築(Windows(R)用)JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)
  • 製品概要
  • 機能概要
  • 代表的な構築例と運用例
  • 導入から運用開始までの作業の流れ
  • システム構成の設計
  • リレーショナルデータベースの構造
  • 機能差異
JP1/NETM/DM 構築ガイド(Windows(R)用)
  • インストールの手順
  • セットアップの内容
  • リレーショナルデータベースの設定
  • システム構成の管理
JP1/NETM/DM システム運用1(Windows(R)用)JP1/NETM/DM 運用ガイド1(Windows(R)用)
  • 配布管理システムの操作
  • クライアントの操作
  • メニュー一覧
JP1/NETM/DM システム運用2(Windows(R)用)JP1/NETM/DM 運用ガイド2(Windows(R)用)
  • 他プログラムとの連携
  • コマンドの文法
  • トラブルシューティング
JP1/NETM/DM Automatic Installation Toolガイド(Windows(R)用)JP1/NETM/DM Automatic Installation Toolガイド(Windows(R)用)Automatic Installation Toolの使用方法
JP1/NETM/DM Administrator KitJP1/NETM/DM Administrator KitJP1/NETM/DM Administrator Kitの使用方法
JP1/NETM/Remote ControlJP1/NETM/Remote Controlリモートコントロール機能の使用方法

このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,JP1/NETM/DM関連製品の製品名称を次のように表記します。

表記製品名称
64ビット版JP1/NETM/DM ClientWindows Server 2003 (IPF)対応JP1/NETM/DM Client
Windows Server 2003 (IPF)対応JP1/NETM/DM Client Light Edition
JP1/NETM/DMJP1/NETM/DM ClientJP1/NETM/DM Client
JP1/NETM/DM Client - Base
JP1/NETM/DM Client - Delivery Feature
JP1/NETM/DM Client - Operation Log Feature
JP1/NETM/DM Client - Remote Control Feature
JP1/NETM/DM Manager

そのほかの製品名称,および名称について次のように表記します。

表記製品名称および名称
ActiveXActiveX(TM)
InstallShieldInstallShield(R)
Itanium 2Intel(R) Itanium(R) 2プロセッサ
JavaJava(TM)
Microsoft Internet ExplorerMicrosoft(R) Internet Explorer(R)
Windows(R) Internet Explorer(R)
Microsoft SQL ServerMicrosoft(R) SQL Server 2000
Microsoft(R) SQL Server 2005
Microsoft(R) SQL Server 7.0
Visual TestVisual Test 4.0
Visual Test 6.0
Windows

Windows 98Microsoft(R) Windows(R) 98 Operating System
Windows MeMicrosoft(R) Windows(R) Millennium Edition Operating System
Windows NT

Windows 2000Windows 2000 Advanced ServerMicrosoft(R) Windows(R) 2000 Advanced Server Operating System
Windows 2000 Datacenter ServerMicrosoft(R) Windows(R) 2000 Datacenter Server Operating System
Windows 2000 ProfessionalMicrosoft(R) Windows(R) 2000 Professional Operating System
Windows 2000 ServerMicrosoft(R) Windows(R) 2000 Server Operating System
Windows NT 4.0Windows NT Server 4.0Microsoft(R) Windows NT(R) Server Network Operating System Version4.0
Windows NT Workstation 4.0Microsoft(R) Windows NT(R) Workstation Operating System Version4.0
Windows Server 2003Windows Server 2003Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Datacenter Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Datacenter Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition
Windows Server 2003 (IPF)Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Datacenter Edition for Itanium-based Systems
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition for Itanium-based Systems
Windows Server 2003 (x64)Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Datacenter x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Datacenter x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard x64 Edition
Windows Server 2008Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard
Windows VistaMicrosoft(R) Windows Vista(R) Business
Microsoft(R) Windows Vista(R) Enterprise
Microsoft(R) Windows Vista(R) Ultimate
Windows XPWindows XP Home EditionMicrosoft(R) Windows(R) XP Home Edition Operating System
Windows XP ProfessionalMicrosoft(R) Windows(R) XP Professional Operating System

このマニュアルで使用する英略語

このマニュアルで使用する主な英略語を次に示します。

英略語正式名称
APIApplication Programming Interface
ASCIIAmerican Standard Code for Information Interchange
CDCompact Disc
CD-ROMCompact Disc Read Only Memory
DLLDynamic Linking Library
FDFloppy Disk
GUIGraphical User Interface
HDHard Disk
HTMLHyper Text Markup Language
I/OInput/Output
IDIdentifier
IMEInput Method Editor
IPInternet Protocol
IPFItanium Processor Family
MBCSMulti-Byte Character Set
MS-DOSMicrosoft Disk Operating System
ODBCOpen DataBase Connectivity
OSOperating System
PCPersonal Computer
PDFPortable Document Format
PPProgram Product
SQLStructured Query Language

マニュアル間の参照指示について

マニュアル「JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)」,「JP1/NETM/DM 構築ガイド(Windows(R)用)」,「JP1/NETM/DM 運用ガイド1(Windows(R)用)」,「JP1/NETM/DM 運用ガイド2(Windows(R)用)」または「JP1/NETM/DM Automatic Installation Toolガイド(Windows(R)用)」間で,相互にマニュアルを参照していただく場合,次の形式で参照指示しています。

『AAについては,マニュアル「BBB」の「n.n.n XXXXX」を参照してください。』

AA
参照していただく項目です。
BBB
参照先マニュアルの略称です。マニュアル名称の共通部分(「JP1/NETM/DM」および「(Windows(R)用)」の部分)を省略しています。省略されている部分を補ってお読みください。
n.n.n
参照先の章・節・項番号です。(1)や(a)などの括弧付き項番が付く場合もあります。
XXXXX
参照先の標題(見出し)です。

マニュアルで使用する記号

このマニュアルで使用する記号を次のように定義します。

記号意味
[ ]ウィンドウ,ダイアログボックス,タブ,パネル,メニュー,ボタン,アイコン,グループ,フォルダ,およびキーの名称を示す。
「 」画面上の文字列,記号,およびジョブの名称を示す。
[A]-[B]メニューを連続して選択することを示す。
(例) [ファイル]-[新規作成]
上記の例では,[ファイル]メニューを選択して,プルダウンメニューから[新規作成]を選択することを示す。
[X]+[Y]キーを同時に押すことを示す。
(例) [Ctrl]+[C]キー
上記の例では,[Ctrl]キーと[C]キーを同時に押すことを示す。
斜体文字可変の値を示す。
(例) 日付はYYYYMMDDの形式で指定する。

文法で使用する記号

文法で使用する記号を次のように定義します。

記号意味
 |
(ストローク)
複数の項目に対し,項目間の区切りを示し,「または」の意味を示す。
(例) A|B|C は,「A,BまたはC」を示す。
{ }
(波括弧)
この記号で囲まれている複数の項目の中から,必ず1組の項目を選択する。項目の区切りは|で示す。
(例) {A|B|C}は「A,BまたはCのどれかを指定する」ことを示す。
[ ]
(角括弧)
この記号で囲まれている項目は任意に指定できる(省略してもよい)。複数の項目が記述されている場合には,すべてを省略するか,どれか一つを選択する。
(例) [A]は「何も指定しない」か「Aを指定する」ことを示す。[B|C]は「何も指定しない」か「BまたはCを指定する」ことを示す。
 …
(点線)
この記号の直前に示された項目を繰り返して複数個,指定できる。
(例) A… は「AのあとにAを必要個数指定できる」ことを示す。項目と項目の間は,一つ以上のスペースで区切る。
 _
(下線)
括弧内のすべてを省略したときに,システムがとる標準値を示す。標準値がない場合は,指定した項目だけが有効である。
(例) [A|B]はこの項目を指定しなかった場合に,Aを選択したとみなすことを示す。

図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

HTMLヘルプについて

JP1/NETM/DMでは,次に示すHTMLヘルプを提供しています。

JP1/NETM/DMのヘルプ(JP1/NETM/DM Manager,JP1/NETM/DM Client(中継システム),およびJP1/NETM/DM Client - Base(中継システム)用)
JP1/NETM/DMのヘルプの内容は,次のマニュアルを統合したものです。
・JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 導入・設計ガイド(Windows(R)用)
・JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 構築ガイド(Windows(R)用)
・JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 運用ガイド1(Windows(R)用)
・JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 運用ガイド2(Windows(R)用)
・JP1 Version 8 JP1/NETM/DM Automatic Installation Toolガイド(Windows(R)用)
JP1/NETM/DM Clientのヘルプ(JP1/NETM/DM Client(クライアント)およびJP1/NETM/DM Client - Base(クライアント)用)
JP1/NETM/DM Clientのヘルプの内容は,上記のマニュアルからクライアントの説明を抜粋したものです。

これらのHTMLヘルプでは,検索したい項目をHTMLヘルプの全文から検索できます。

JP1/NETM/DMの各ウィンドウの[ヘルプ]メニューや各ダイアログボックスの[ヘルプ]ボタンから,HTMLヘルプを起動できます。HTMLヘルプは,Microsoft Internet Explorer 5.01以降がインストールされているPCで参照してください。

常用漢字以外の漢字の使用について

このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。

宛先(あてさき)

個所(かしょ)

貼り付け(はりつけ)

必須(ひっす)

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。