付録D.4 関連ファイルの作成手順

レコーダファイルには,「インストール定義ファイル」と「PP識別情報ファイル」という二つの関連ファイルがあります。レコーダファイル本体とともに,この二つの関連ファイルも必要に応じて作成してください。

<この項の構成>
(1) インストール定義ファイルの作成
(2) PP識別情報ファイルの作成

(1) インストール定義ファイルの作成

インストール定義ファイルには,セットアップ方法の種類やFDを入れる順番などを記述します。パッケージャのPCで,次のディレクトリにインストール定義ファイル(INSTABL.DEF)を作成してください。

パッケージャのインストールディレクトリ¥DMPRM¥INSTABL.DEF

(a) ファイルの形式

インストール定義ファイルの形式は,次のとおりです。

等号(=)の前後には,1文字以上の半角スペース,またはTABコードを入力してください。

[Package]
PackageID = パッケージ識別ID
Maker = メーカ名
Version = バージョン
Product = パッケージ名
InstallerName = インストールプログラム名
InstallKind = 番号.セットアップ方法
InstallDrive = インストールドライブ
InstallDirectory = インストールディレクトリ
JUser = 所有者のユーザ名(日本語の場合)
EUser = 所有者のユーザ名(英語の場合)
JCompany = 所有者の会社名(日本語の場合)
ECompany = 所有者の会社名(英語の場合)
SetFdNumber = FDをセットする順番
RecordFileDirectory = レコーダファイルのディレクトリ
RecordFileVersion = Visual Testのバージョン
[Package]

インストール定義ファイル内で,各ソフトウェアの定義は[Package]という記述で始めます。ソフトウェアが複数ある場合は,その数だけ[Package]という記述をしてください。

[Package]に続く各項目は,「属性名 = 属性値」という形で定義します。これらの項目をすべて定義する必要はありませんが,必ず定義しなければいけない項目も幾つかあるのでご注意ください。各属性名の詳細を,次に示します。

(b) インストール定義ファイルの例

インストール定義ファイルの例を次に示します。

[Package]
PackageID = ACROBATREADER405
Version = 0405
Product = Acrobat Reader 4.0
InstallerName = #Ar405jpn.exe
SetFdNumber = 0
RecordFileDirectory = c:¥recod¥ar40
RecordFileVersion = 6

(2) PP識別情報ファイルの作成

PP識別情報ファイルには,パッケージング時に選択するファイルをパッケージに対応付けるための情報を記述します。インストール定義ファイルで定義したパッケージについては,このPP識別情報ファイルにも必ず定義してください。

PP識別情報ファイルは,パッケージャのPCで,次のディレクトリに作成してください。

パッケージャのインストールディレクトリ¥DMPRM¥PPDEF.DMP

(a) ファイルの形式

PP識別情報ファイルでは,1行に1ソフトウェアの定義を記述します。ソフトウェアが複数ある場合は,複数行記述してください。形式は次のとおりです。

情報マップ;パッケージ識別ID;バージョン番号;パッケージ名;ファイル名;
:
:

各項目は,セミコロン(;)で区切ります。各項目の詳細は,次のとおりです。

(b) PP識別情報ファイルの例

PP識別情報ファイルの例を次に示します。

000001;ACROBATREADER405;0405;Acrobat Reader 4.0;Ar405jpn.exe;