JP1 Version 8 JP1/NETM/DM Automatic Installation Toolガイド (Windows(R)用)

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3.4.1 代入操作

代入操作では,右オペランドの値を左オペランドに割り当てます。代入操作の左オペランドは定数ではありません。

<この項の構成>
(1) 形式
(2) 説明
(3) 記述例

(1) 形式

代入ステートメント
assignment_expression END_STMT
代入式
identifier assign_operand expression

(2) 説明

代入操作では,右の値の型は左の値の型に変換され,割り当て後は左オペランドに値が格納されます。左オペランドは関数または定数にしないでください。

右オペランドと左オペランドの型が異なる場合は,型変更が実行されます。型変更は,指定された演算子と,オペランドまたは演算子の型に応じて実行されます。

AIT言語で実行される型変更を次の表に示します。警告やエラーは文法チェック時に表示されます。

左オペランドの型 右オペランドの型 結果 説明
integer integer integer integer型変数の値が別のinteger型変数に代入されます。
integer float integer 切り捨て後の値がinteger型変数に代入されます。データの正確性が損なわれるため警告が表示されます。
integer bool integer trueは1として,falseは0としてinteger型変数に代入されます。
integer string エラー string値はintegerに型変更できないため,エラーが表示されます。
float integer float integer型変数の値がfloat型変数に代入されます。
float float float float型変数の値が別のfloat型変数に代入されます。
float bool float trueは1.0として,falseは0.0としてfloat型変数に代入されます。
float string エラー string値はfloatに型変更できないため,エラーが表示されます。
bool integer bool 0以外の値はtrueとして,0はfalseとしてbool型変数に代入されます。データが失われるため警告が表示されます。
bool float bool
bool bool bool bool型変数の値が別のbool型変数に代入されます。
bool string エラー string型変数の値はboolに型変更できないため,エラーが表示されます。
string integer エラー integer型変数の値はstringに型変更できないため,エラーが表示されます。
string float エラー float型変数の値はstringに型変更できないため,エラーが表示されます。
string bool エラー bool型変数の値はstringに型変更できないため,エラーが表示されます。
string string string string型変数の値が別のstring型変数に代入されます。

なお,AIT言語では多重代入ができます。多重代入によって,ある値を二つの変数に代入できます。

(3) 記述例

MAIN
    {
        a = 10;         // 10という値がaに代入されます。
        a = b = 20;     // 多重代入が指定されています。
                        // 20という値が始めに変数bに代入され,
                        // 次に変数aに代入されます。
    }