JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)
JP1/NETM/DMで取得した稼働情報(抑止履歴および操作履歴)を,データベーステーブルに格納するdcmmonrstコマンドについて説明します。データベーステーブルに格納することで,稼働情報を[操作ログ一覧]ウィンドウから管理できます。
このコマンドは,JP1/NETM/DM Managerの配布管理システムで実行できます。
コマンド実行時は,接続先の配布管理システムのセットアップで,[AIM関連]パネルの「ソフトウェア稼働監視履歴データベースにデータを格納する」チェックボックスがオンになっている必要があります。
JP1/NETM/DMで取得した抑止履歴および操作履歴を,[操作ログ一覧]ウィンドウで管理できるようにするために,netmdm_monitoring_securityテーブルに格納します。
dcmmonrstコマンドでは,操作履歴退避ディレクトリに退避された操作履歴もあわせて,指定した期間の稼働情報をデータベースに格納できます。そのため,セットアップで指定した保存日数を経過してデータベースから削除された稼働情報など,過去の稼働情報を[操作ログ一覧]ウィンドウで参照し直せます。
dcmmonrstコマンドを実行すると,格納されたデータベースの情報が保持され,以降,格納の定期実行は実行されません。コマンドでの稼働情報の格納は実行できます。この状態を解除するには,引数に/rを指定したdcmmonrstコマンドを実行してください。保持された状態が解除され,格納の定期実行が実行されるようになります。なお,引数に/rを指定したdcmmonrstコマンドの実行時に,セットアップで指定した保存日数を経過した稼働情報は,データベースから削除されます。そのため,引数に/rを指定したdcmmonrstコマンドは,稼働情報の格納の完了後,[操作ログ一覧]ウィンドウで操作ログを確認してから実行してください。
また,引数に/cを指定してコマンドを実行すると,データベースに格納されている稼働情報を削除できます。なお,データベースの情報が保持されている状態で稼働情報を削除しても,保持された状態は解除されません。
定期実行またはコマンドによる稼働情報の格納・削除中に,引数に/rを指定したdcmmonrstコマンドを実行すると,稼働情報の格納・削除を中止できます。中止した場合,セットアップで指定した保存日数を超えた稼働情報は,データベースから削除されます。なお,定期実行による格納を中止した場合,次回の定期実行時に格納が再開されます。コマンドによる格納・削除を中止した場合,次回のコマンドによる格納・削除は通常どおりに実行されます。
dcmmonrst.exe [/h 接続先] [/u 管理者ユーザID]
[/p パスワード] /s 開始日
[/e 終了日] [/d 操作履歴退避ディレクトリ]
{ [/H ホスト名] | [/I IPアドレス] }dcmmonrst.exe [/h 接続先] [/u 管理者ユーザID]
[/p パスワード] /rdcmmonrst.exe [/h 接続先] [/u 管理者ユーザID]
[/p パスワード] /c 削除日注※ 引数として/Hおよび/Iを省略した場合,すべてのホストの稼働情報がコマンドの実行対象になります。
dcmmonrstコマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。
| コード | 意味 | 対処 |
|---|---|---|
| 0 | 退避データのリストア,解除,または削除が完了した。 | なし。 |
| 2 | コマンドの引数に不正な値が指定されている。 | コマンドの引数の設定値を確認してください。 |
| 3 | 配布管理システムへの接続でエラーが発生した。 | 配布管理システムの稼働状態を確認してください。 |
| 5 | 配布管理システムとの通信に失敗した。 | 配布管理システムのセットアップで,通信環境の設定を確認してください。 |
| 7 | 退避ディレクトリに指定したディレクトリが存在しない,またはアクセス権がない。 | 指定したパスを確認してください。 |
| 12 | そのほかのエラーが発生した。 | イベントログを参照してください。 |
| 13 | ログイン名またはパスワードに誤りがある。 | ログイン名またはパスワードの指定を確認してください。 |
| 15 | データベースにデータを格納中,またはデータベースからデータを削除中。 | リストア解除後,再度コマンドを実行してください。 |
| 20 | 引数に/rを指定したdcmmonrstコマンドを実行したため,データベースへの格納または削除が中止された。 | なし。 |
dcmmonrstコマンドを使用して,稼働情報をデータベースに格納する場合,保持状態を解除する場合,および削除する場合の例を次に示します。
dcmmonrst.exe /p p@ssw0rd /s 20070801
dcmmonrst.exe /p p@ssw0rd /r
dcmmonrst.exe /p p@ssw0rd /c 20071130
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