7.4.4 データベースをバックアップする
データベースをバックアップします。データベースをバックアップするには,データベースマネージャを使用する方法とnetmdb_backup.batコマンドを使用する方法があります。
PCリプレースなど,異なる環境へデータベースを移行する場合のバックアップについては,「付録A.4(4) Embedded RDBを使用している場合のデータ移行」を参照してください。
なお,[操作ログ一覧]ウィンドウを使用する場合,管理する操作ログの容量によってデータベースのバックアップに時間が掛かることがあります。
データベースマネージャまたはnetmdb_backup.batコマンドから取得したバックアップを復元する場合は,データベースマネージャの「データベースをバックアップから復元する」を使用します。
次に,データベースのバックアップ方法を説明します。
- <この項の構成>
- (1) データベースのバックアップ手順
- (2) コマンドを使用したデータベースのバックアップ
(1) データベースのバックアップ手順
データベースをバックアップする手順を次に示します。
なお,データベースのバックアップは,[コントロールパネル]の[管理ツール]-[サービス]で,「Remote Install Server」サービスを停止してから実行してください。
- [Welcome]ダイアログボックスで「データベースをバックアップする」を選択して,[次へ]ボタンをクリックする。
[データベースの認証情報]ダイアログボックスが表示されます。
- [データベースの認証情報]ダイアログボックスで管理者ユーザIDとパスワードを指定して,[次へ]ボタンをクリックする。
[データベースのバックアップ]ダイアログボックスが表示されます。
図7-16 [データベースのバックアップ]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/emb0340.gif)
- パッケージファイルをバックアップする
- データベースのバックアップ時に,パッケージファイルもバックアップするかどうかを選択します。デフォルトは,チェックボックスがオフです。
- ソフトウェア操作履歴をバックアップする
- データベースのバックアップ時に,操作履歴格納ディレクトリもバックアップするかどうかを選択します。デフォルトは,チェックボックスがオフです。
- バックアップファイル格納先ディレクトリ
- データベースのバックアップ時に生成されるバックアップファイルの格納先ディレクトリを指定します。
- [データベースのバックアップ]ダイアログボックスの項目を設定して,[次へ]ボタンをクリックする。
[データベースバックアップの実行]ダイアログボックスが表示されます。
図7-17 [データベースバックアップの実行]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/emb0350.gif)
- [実行]ボタンをクリックする。
データベースのバックアップが実行され,バックアップファイルが生成されます。
バックアップファイルは,バックアップファイル格納先ディレクトリ下に,「netmdbbackup」という名前で生成されます。バックアップファイルの名称は変更してもかまいません。
なお,バックアップ実行時に,バックアップ格納先ディレクトリに「netmdbbackup」の名前でバックアップファイルが格納されている場合,バックアップファイルが上書きされます。
- パッケージファイルをバックアップする場合
- バックアップファイル格納先ディレクトリ下に「RESOURCE」フォルダが作成され,パッケージファイルが格納されます。
- なお,バックアップ実行時に,バックアップファイル格納先ディレクトリに「RESOURCE」フォルダがある場合は,「RESOURCE」フォルダが上書きされます。
- ソフトウェア操作履歴をバックアップする場合
- バックアップファイル格納先ディレクトリ下に「MONITORING」フォルダが作成され,ソフトウェア操作履歴のファイルが格納されます。
- なお,バックアップ実行時に,バックアップファイル格納先ディレクトリに「MONITORING」フォルダがある場合は,「MONITORING」フォルダが上書きされます。
(2) コマンドを使用したデータベースのバックアップ
データベースをバックアップする,netmdb_backup.batコマンドについて説明します。このコマンドは,JP1/NETM/DM Managerのインストールディレクトリ¥bin下に格納されています。
- 機能
- データベースをバックアップします。パッケージファイルおよびソフトウェア操作履歴もバックアップできます。
- 形式
netmdb_backup.bat [/P]
[/h]
/i JP1/NETM/DM Managerのインストールディレクトリ
/b バックアップファイル格納先ディレクトリ
/o 実行結果の出力先ファイル名
- オプション
- /P
パッケージファイルをバックアップする場合に指定します。
- /h
ソフトウェア操作履歴をバックアップする場合に指定します。
- /i
JP1/NETM/DM Managerのインストールディレクトリをフルパスで指定します。
- /b
バックアップファイル格納先ディレクトリをフルパスで指定します。ディレクトリ名は150バイト以内で指定することをお勧めします。極端に長いパスで指定すると,ディレクトリの作成に失敗するおそれがあります。なお,格納先ディレクトリはローカルドライブを指定してください。また,格納先ディレクトリは,半角英数字,半角スペース,および次に示す記号で指定してください。
「:」,「.」,「¥」,「#」,「@」,「(」,「)」,「「」,「」」
- /o
実行結果を出力するファイル名をフルパスで指定します。
- リターンコード
- netmdb_backup.batコマンド実行時のリターンコードを次の表に示します。
- 注意事項
- netmdb_backup.batコマンドのBATファイルの内容を変更しないでください。変更した場合,データベースをバックアップできなくなります。
- データベースのバックアップは,[コントロールパネル]の[管理ツール]-[サービス]で,JP1/NETM/DM Managerの「Remote Install Server」サービスを停止してから実行してください。
- netmdb_backup.batコマンドを使用してデータベースをバックアップする場合,コマンドを実行するユーザにAdministrator権限が必要です。
- データベースのバックアップを実行すると,格納先ディレクトリに以下のファイルまたはフォルダが作成されます。
・netmdbbackupファイル
・「RESOURCE」フォルダ
・「MONITORING」フォルダ
バックアップする場合,格納先ディレクトリに指定したパスに上記のファイルおよびフォルダがあるとき,これらは上書きされます。
- netmdb_backup.batコマンドのオプションは,形式で示した順序で設定してください。
- 実行例
- データベースをバックアップするときに,パッケージファイルおよびソフトウェア操作履歴もバックアップする場合を例に説明します。
- この実行例では,各ディレクトリを次のように指定しています。
- JP1/NETM/DM Managerのインストールディレクトリ
C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDM
- バックアップファイル格納先ディレクトリ
C:¥NETMDB
- 実行結果の出力先ファイル名
C:¥NETMDB¥backup.txt
- また,コマンドを実行する前に,バックアップファイル格納先ディレクトリおよび実行結果の出力先ファイルの格納先ディレクトリを作成しておいてください。
- コマンドの実行例を次に示します。
netmdb_backup.bat /P /h /i "C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDM" /b C:¥NETMDB /o C:¥NETMDB¥backup.txt