JP1/NETM/DM Client(クライアント)のプレインストール機能は,JP1/NETM/DM Client(クライアント)をインストールしたときに生成されるそのクライアント固有の情報や一時ファイルなどを作成しない状態で,JP1/NETM/DM Client(クライアント)をインストールできる機能です。したがって,事前にインストールしたPCを配布したり,PCを配布する前にテストをしたりする場合に,便利な機能です。例えば,プレインストール機能を使ってJP1/NETM/DM Client(クライアント)をインストールしたPC環境を1台作成し,そのPCのハードディスクをコピーするだけで,1台ずつインストールするより効率的にJP1/NETM/DM Clientをインストールできます。
プレインストール機能を使用したJP1/NETM/DM Client(クライアント)のインストールの概要を次の図に示します。
図1-1 プレインストール機能を使用したJP1/NETM/DM Client(クライアント)のインストール
![[図データ]](figure/ins0010.gif)
プレインストール機能を使ってJP1/NETM/DM Client(クライアント)を配布する場合のコピー元になるPC環境の作成手順を次に示します。
- JP1/NETM/DM Client(クライアント)をインストールする。
「3.1 JP1/NETM/DM Clientのインストール手順」に従ってJP1/NETM/DM Client(クライアント)をインストールします。
- 「接続先の設定」で接続先のホスト名またはIPアドレスに「*」を指定する。
接続先に「*」を指定すると,インストールしたディレクトリにそのクライアント固有の情報は作成されません。
- JP1/NETM/DM Client(クライアント)のインストール完了。
プレインストール機能を使ってJP1/NETM/DM Client(クライアント)をインストールしたPC環境が生成されました。この状態でほかのPCへハードディスクをコピーしてください。
なお,一度動作確認テストを実施してからほかのPCへコピーしたい場合は,次に示す手順に従ってインストールしてください。
- JP1/NETM/DM Clientをインストールする。
「3.1 JP1/NETM/DM Clientのインストール手順」に従ってJP1/NETM/DM Client(クライアント)をインストールします。この時に「接続先の設定」で接続先にはテスト環境で使用する接続先のホスト名またはIPアドレスを指定してください。
- 動作確認テストを実施する。
テスト環境で動作確認テストを実施してください。
- [スタート]メニューから[セットアップ]を選択し,クライアントセットアップを起動する。
- [接続先]パネルで接続先をテスト環境のホスト名またはIPアドレスから「*」に変更して[OK]ボタンをクリックする。
JP1/NETM/DM Clientのセットアップで,接続先をテスト環境の接続先から「*」に変更することで,テストで使用したそのクライアント固有の情報や接続先との一時ファイルを削除し初期化します。
- JP1/NETM/DM Client(クライアント)のインストール完了。
プレインストール機能を使ってJP1/NETM/DM Client(クライアント)をインストールしたPC環境が生成されました。この状態でほかのPCへハードディスクをコピーしてください。