7.4.3 データベースをアップグレードする

Embedded RDBを使用したJP1/NETM/DM Managerをバージョンアップした場合,Embedded RDBをアップグレードする必要があります。また,JP1 Version 7iのJP1/NETM/DM Manager Embedded RDB Editionから,Embedded RDBを使用したJP1 Version 8のJP1/NETM/DM Managerへ移行する場合にも,この項目からデータベースをアップグレードします。

<この項の構成>
(1) アップグレード時の注意事項
(2) データベースのアップグレード(Embedded RDBの場合)

(1) アップグレード時の注意事項

(2) データベースのアップグレード(Embedded RDBの場合)

データベースのアップグレードは,[コントロールパネル]の[管理ツール]-[サービス]で,「Remote Install Server」サービスを停止してから実行してください。

データベースをアップグレードする手順を次に示します。

  1. [Welcome]ダイアログボックスで「データベースをアップグレードする」を選択して,[次へ]ボタンをクリックする。
    [データベースの認証情報]ダイアログボックスが表示されます。
  2. [データベースの認証情報]ダイアログボックスで管理者ユーザIDとパスワードを指定して,[次へ]ボタンをクリックする。
    [クラスタシステム環境の設定]ダイアログボックスが表示されます。

    図7-11 [クラスタシステム環境の設定]ダイアログボックス

    [図データ]

    アップグレードするデータベースがクラスタ環境で使用されている場合は,既存のデータベースを新規作成したときと同じ設定にしてください。
  3. [クラスタシステム環境の設定]ダイアログボックスの項目を設定して,[次へ]ボタンをクリックする。
    [管理データベースの設定]ダイアログボックスが表示されます。

    図7-12 [管理データベースの設定]ダイアログボックス

    [図データ]

    作業表領域のサイズを変更できます。デフォルトは,新規作成時に設定した値が表示されます。ただし,自動増分を指定している場合は現在のサイズが表示されます。
    現在割り当てられている作業表領域の値が,見積もりで算出したサイズと変わらない場合は,自動増分をする設定にしてください。
    クラスタシステム環境で使用する場合,「自動増分を行う」チェックボックスは,実行系と待機系で同じ設定にしてください。
  4. [管理データベースの設定]ダイアログボックスの項目を設定して,[次へ]ボタンをクリックする。
    [データベースの詳細設定]ダイアログボックスが表示されます。

    図7-13 [データベースの詳細設定]ダイアログボックス

    [図データ]

    データベース領域ファイルのサイズを変更できます。デフォルトは,新規作成時に設定した値が表示されます。
    [クラスタシステム環境の設定]ダイアログボックスで「待機系」を選択した場合,ダイアログボックスは表示されません。
  5. [データベースの詳細設定]ダイアログボックスの項目を設定して,[次へ]ボタンをクリックする。
    [アップグレード用一時ファイル出力先の指定]ダイアログボックスが表示されます。

    図7-14 [アップグレード用一時ファイル出力先の指定]ダイアログボックス

    [図データ]

    データベースのアップグレード時に出力される,一時ファイルの出力先を指定します。
    [クラスタシステム環境の設定]ダイアログボックスで「待機系」を選択した場合,ダイアログボックスは表示されません。
    アップグレード用一時ファイル格納先のパス
    アップグレード時の一時ファイルの出力先フォルダを指定します。指定したフォルダには,次のファイルが出力されます。
    ・netmUpgTemp
    ・netmdm_cabinet
    ・netmdm_collect
    ・netmdm_inspackage
    ・netmdm_jobgen_collect
    ・netmdm_jobgen_pack
    ・netmdm_package_inf
    ・UPGTemp.log
  6. [アップグレード用一時ファイル出力先の指定]ダイアログボックスの項目を設定して,[次へ]ボタンをクリックする。
    [データベースのアップグレードの実行]ダイアログボックスが表示されます。

    図7-15 [データベースのアップグレードの実行]ダイアログボックス

    [図データ]

  7. [実行]ボタンをクリックする。
    データベースがアップグレードされます。
    アップグレードが完了すると,アップグレード時の一時ファイルは自動的に削除されます。
    アップグレード時にデータベース領域ファイルのサイズが不足している旨のエラーが表示された場合,必要なデータベース容量を見積もり直して,アップグレード時に十分なサイズを指定してください。
    「データベースのアップグレードが正常終了しました」というメッセージが表示されても,次の表に示すイベントがアプリケーションログに出力されることがあります。この場合,アップグレードは正常終了しているので対処は不要です。
    項番ソース種類イベントIDメッセージID
    1HiRDBEmbeddedEdition_JN1警告30001KFPH22004-W
    2HiRDBEmbeddedEdition_JN1警告30001KFPX24231-W
    3HiRDBEmbeddedEdition_JN1エラー30001KFPH22003-E
    4HiRDBEmbeddedEdition_JN1エラー30001KFPH00306-E

なお,データベースをアップグレードした場合,ソフトウェアの稼働監視の抑止履歴と操作履歴は移行されません。[操作ログ一覧]ウィンドウを使用して稼働情報を管理している場合は,dcmmonrstコマンドを使用して稼働情報を移行してください。dcmmonrstコマンドについては,マニュアル「運用ガイド2」の「4.13 dcmmonrst.exe(稼働情報のデータベースへの格納)」を参照してください。