ここでは,インストールセットを使用したJP1/NETM/DM Client(クライアント)のインストール方法の概要を説明します。インストールセットの作成方法,およびインストールセットからのインストール方法の詳細については,マニュアル「JP1/NETM/DM Administrator Kit」を参照してください。
JP1/NETM/DM Client(クライアント)の「スタートアップキット機能支援ツール」とJP1/NETM/DM Administrator Kitを同じPCにインストールすると,JP1/NETM/DM Clientを自動インストールするためのインストールセットを作成できます。インストールセットは,JP1/NETM/DM Client(クライアント)のプログラムとセットアップ情報を含んでいます。クライアントユーザは,CD-ROM,ファイルサーバ,またはFTPサーバに格納されたインストールセットを使用して,JP1/NETM/DM Client(クライアント)を自動インストールできます。
インストールセットを使用した自動インストールの概要を次の図に示します。
図1-2 インストールセットを使用した自動インストール
![[図データ]](figure/ins0020.gif)
インストールセットを使用してJP1/NETM/DM Client(クライアント)を自動インストールする場合,次のような運用ができます。
- ネットワーク環境に応じてインストールセットを使い分ける
同一のセットアップ情報を設定したインストールセットをCD-ROM,ファイルサーバ,およびFTPサーバに格納しておくと,どのようなネットワーク環境でもJP1/NETM/DM Client(クライアント)の自動インストールができます。ファイルサーバやFTPサーバには,JP1/NETM/DM製品がインストールされていなくてもかまいません。
- クライアントのIPアドレスによって異なる接続先を設定する
インストールセットでは,クライアントのIPアドレスの範囲ごとに,それぞれ対応する接続先を設定できます。自動インストール時には,各クライアントのIPアドレスに対応する接続先が自動的に選択されます。そのため,クライアントの接続先が複数存在する場合も,1種類のインストールセットですべてのクライアントに自動インストールできます。
- インストールと同時にIDへの登録やユーザ情報設定ダイアログボックスの表示をする
インストールセットには,セットアップ項目以外の情報も設定できます。例えば,クライアントの登録先のIDや取得するユーザインベントリ項目をインストールセットに設定しておくと,インストールと同時にそのクライアントをIDへ登録したり,インストール直後にユーザ情報の入力を促すダイアログボックスを表示したりできます。
- 自動インストール機能を利用して中継システムを設置する
中継システムを新規に設置する場合,目的のPCに,まずクライアントをインストールするという方法があります。インストールセットを使用してクライアントをインストールし,次に,そのクライアントにJP1/NETM/DM Client(中継システム)をリモートインストールすることで,遠隔地にも容易に中継システムを設置できます。