IDの自動メンテナンス運用時の注意事項を次に示します。
- 同じポリシーは複数設定できません。
- IDの自動メンテナンスでは,IDのパスワードの有無に関係なく自動的にクライアントが登録されます。
- 中継マネージャおよび中継システムは,IDの自動メンテナンスの対象外となります。これらをIDに登録するには,手動でIDに登録する必要があります。
- IDジョブは,クライアントがIDに登録されたあとで再度上位システムと通信が発生したタイミングで実行されます。そのため,IDジョブを実行してからIDの自動メンテナンスを使用する場合,クライアントが自動的にIDに登録されますが,IDジョブが実行されるタイミングはクライアントによって異なります。
クライアントがIDに登録されたタイミングでIDジョブを実行したいときは,クライアント側で次の操作を実施してください。
- [スタート]メニューの[IDへの登録]アイコンから[IDへの登録]ダイアログボックスを表示して,IDに登録されたことを確認する。
- [スタート]メニューの[ジョブ実行]アイコンを選択して,IDジョブを受信する。
- IDが削除された場合,そのIDを指定したポリシーも自動的に削除されます。ただし,ポリシーを設定中にほかのリモートインストールマネージャからIDが削除されたときは,そのIDを指定したポリシーは自動的には削除されません。このような場合,そのポリシーを削除するかIDの指定を変更してください。指定したIDが存在しないため,自動メンテナンスの対象外となります。
- ポリシーを削除しても,IDに登録済みのクライアントはIDから解除されません。
- 上位システムで共通管理項目のユーザインベントリ項目を削除・変更した場合,その項目が中継するシステムでポリシーに設定されていても中継するシステムにユーザインベントリ項目の変更・削除は反映されません。このような場合,不正なユーザインベントリ項目が中継するシステムのポリシーに設定され,IDの自動メンテナンスが正しく実行されなくなるおそれがあります。
- 中継マネージャで,上位システムで作成された共通管理項目のユーザインベントリ項目とIDをポリシーに設定する場合,上位システムと同じ条件で,登録先のIDが異なる設定はしないでください。
- ポリシーを設定中にIDを新規に作成し,さらにそのIDをID管理中継で管理する場合,ポリシーの設定が完了する前に中継するシステムがID管理中継に設定される必要があります。中継するシステムが管理中継に設定されたことを確認してからポリシーの設定を完了してください。