システム構成情報とIDを連携させる場合の注意事項を次に示します。
パスワードのあるIDに登録されたクライアントのシステム構成情報が変わった場合,IDの情報は変更されません。また,IDの作成元でパスワードを設定していなくても,ID管理中継でパスワードを設定していることがあります。この場合も,IDに登録されたクライアントのシステム構成情報に変更があっても,IDの情報は変更されません。
ホスト識別子を使用していない環境のID管理中継やIDに登録されたクライアントを,運用キーの異なる環境に接続を変更した場合,接続を変更したID管理中継やIDに登録されたクライアントは,新規追加と認識されるためIDの情報は連携して変更されません。
クライアント側でネットワークからクライアントまたは中継システムを削除した場合,以前の接続先に登録されているIDからもすべて削除されます。ただし,新しい接続先へのID連携は実行されません。新しい接続先では新規登録のクライアントと見なされるため,IDへの登録が再度必要です。
中継マネージャまたは中継システムのIDへの登録先は自システムとする必要があります。上位システムをIDへの登録先とする場合はそのシステムについてはシステム構成情報とIDが正しく連携しない場合があります。
IDに登録されているクライアントの接続先を変更した場合,そのクライアントが新しい接続先のIDに自動的に登録されますが,時間が掛かる場合があります。IDを指定したジョブの実行前にまずIDの登録状況を確認してください。システム構成情報とのIDの連携が実行されると構成変更対象となるクライアントのIDへの追加ジョブが自動的に生成されリモートインストールマネージャのジョブ実行状況画面で参照できます。
UNIXの中継システムが混在するシステム構成では,UNIXの中継システム配下と,Windowsの配布管理システムおよび中継システム配下間で,システム構成情報が変更になっても,システム構成情報とIDを連携させる運用はできません。