2.1.15 運用キーの設定

ネットワーク上でホストを管理したり,あて先を識別したりするためのキー(運用キー)を設定します。このダイアログボックスは,「サーバ」の「サーバ本体機能」,または「Asset Information Manager Limited」をインストールする場合に表示されます。

なお,この設定はセットアップ時に変更できます。

図2-21 [運用キーの設定]ダイアログボックス

[図データ]

運用キーには,ノード識別キーとホスト識別子があります。「キー項目」では,ノード識別キーを選択します。「ホスト識別子の使用」では,ホスト識別子の使用の有無を設定します。

キー項目
ホスト間で通信するときに,通信する相手先ホストを決定する情報の種類を「ホスト名」または「IPアドレス」で指定します。相手先ホストの運用キーの設定に合わせて「ホスト名」または「IPアドレス」のどちらかを指定してください。デフォルトは「ホスト名」です。ホスト名を選択した場合は,「アドレス解決できないあて先へのジョブ」を設定してください。
なお,JP1 Version 7iの簡易データベースを使用している環境から,JP1 Version 8へ移行する場合に,運用キーを変更するときは,あらかじめ幾つかの情報を削除しておく必要があります。削除する情報については,「4.2.8(2) キー項目を変更する場合の注意事項」を参照してください。
アドレス解決できないあて先へのジョブ
ジョブ実行時にあて先のアドレス解決ができなかった場合に,そのジョブをエラーとするかどうかを選択します。デフォルトは「エラーとしない」です。「エラーとしない」を選択した場合,アドレス解決ができないジョブの実行状態は「実行待ち」となります。実在しないあて先へのジョブの実行状態も「実行待ち」のまま変化しません。
WINSサーバを使用している環境では,ジョブ実行時にクライアントPCの電源がOFFの場合,あて先のアドレス解決ができません。したがって「エラーとする」設定では,休日や夜間にジョブを実行してシステム起動時ポーリングでインストールする運用ができなくなります。このような場合は,「エラーとしない」を設定してください。
なお,「エラーとしない」を選択した場合,実行したジョブにアドレス解決できないあて先が含まれていると,リモートインストールマネージャの動作が遅くなるなどの影響があります。
ホスト識別子の使用
JP1/NETM/DMのシステム全体で,ホストを一意に管理する情報としてホスト識別子を使用するかどうかを選択します。デフォルトは「する」です。