配布管理システムからの指示で,JP1/NETM/DM Client(クライアント)が自動的に処理を行うときに,処理中であることを示すメッセージダイアログボックスを表示するかどうかを設定します。また,表示するダイアログボックスの形式についても設定します。
図6-2 [処理中ダイアログ]パネル
クライアントでの,ダウンロード,インストールなどの処理の実行中に,処理中であることを示すダイアログボックスを表示する場合,「処理中ダイアログを表示する」のチェックボックスをオンにします。デフォルトはオンです。ただし,JP1/NETM/DM ManagerおよびJP1/NETM/DM Client(中継システム)のクライアント機能のセットアップでは,デフォルトでオフになっています。
「処理中ダイアログを表示する」のチェックボックスをオンにした場合は,さらに次のどの処理で表示するかを選択します。また,それぞれのダイアログボックスについて,表示するダイアログボックスの形式を「標準」と「プログラム指定」から選択します。「標準」を選択した場合,JP1/NETM/DMが標準で提供しているダイアログボックスを表示します。「プログラム指定」を選択した場合,ユーザが作成したダイアログボックス表示用プログラムを起動して表示します。
デフォルトでは,ダウンロードおよびインストールの処理中に,標準の処理中ダイアログを表示します。
処理中ダイアログの表示方法を「プログラム指定」とした場合に,ダイアログを表示するためのプログラム名を指定します。ユーザが作成したダイアログ表示プログラム(拡張子がexeのプログラムファイル)を,パス名も含めて指定してください。なお,以降で説明するパラメタやタイトルなどの条件に従っていれば,表示される画面はダイアログでなくてもかまいません。
指定したユーザプログラムが,設定ミスなどによって正しく表示されない場合でも,ユーザプログラムの動作に関係なく処理は続行されます。
各ダイアログボックスを表示する際に,ダイアログ表示プログラムに渡される引数(NULLで終わる文字列)の形式を次に示します。ユーザプログラム作成時の参考にしてください。
パラメタ2 | パラメタ3 | パラメタ4 |
---|---|---|
1 | パッケージ識別ID(半角で1~44文字) | パッケージ名称(半角で1~50文字) |
2 | パッケージ識別ID(半角で1~44文字) | パッケージ名称(半角で1~50文字) |
3 | ホスト名またはIPアドレス(半角で1~256文字) | (null) |
5 | (null) | (null) |
注 「(null)」は,値がないことを示す文字列です(半角で6文字)。
なお,ユーザプログラム作成時,表示させるダイアログボックスのウィンドウ名は次のようにしてください。これ以外のウィンドウ名を設定すると,ダイアログボックスを非表示にできなくなります。また,ウィンドウ名内のかたかなは,半角で作成してください。
ダイアログボックスの表示停止は,JP1/NETM/DMからユーザプログラムに対してPostMessage関数(WN_CLOSE指定)を発行して指示します。また,Windows の場合は,PostMessage関数を発行したあと,TerminateProcess関数を発行してユーザプログラムのプロセスを停止します。