8.2.3 あて先グループをファイルから作成する
(1) あて先グループファイルを作成する
あて先グループファイルには,一つのあて先につき,あて先名,あて先のタイプ,所属あて先グループのパスなどを設定します。ファイルはテキスト形式で,1カラム目に「'」(シングルクォーテーション)または「#」を付けると,その行はコメントと見なされます。
なお,システム構成情報をテキストファイルに出力し,これを加工すると簡単にあて先グループファイルを作成できます。作成例については,「8.2.6 あて先グループの作成例」を参照してください。
- 形式
あて先名 HID=ホスト識別子,TYPE=あて先のタイプ,MAC=MACアドレス,ROOT=所属あて先グループのパス,DATE=作成日時
- 説明
- TYPE=あて先のタイプ以降の順序は任意です。
- ●あて先名(必ず設定)
- あて先グループまたはホストの名称を設定します。
- あて先名があて先グループの場合は,「* あて先グループ名」という形式で指定します。先頭の「*」は半角です。「*」とあて先グループ名の間を半角スペースで区切ります。あて先グループ名はユニークに設定します。あて先グループ名の付け方については,「8.2.2 グループ名の付け方」を参照してください。
- あて先名がホストの場合,あて先名の指定方法はノード識別キーによって異なります。
- ノード識別キーにホスト名を使用している場合,あて先名は「* ホスト名」という形式で指定します。先頭の「*」は半角です。「*」とホスト名の間を半角スペースで区切ります。「*」の代わりに,別の文字または文字列(スペース以外)を設定してもかまいません。例えば,「*」の部分に,IPアドレスを設定することもできます。
- ノード識別キーにIPアドレスを使用している場合,あて先名は「IPアドレス *」という形式で指定します。先頭のIPアドレスと半角の「*」の間は半角スペースで区切ります。「*」の代わりに,別の文字または文字列を設定してもかまいません。例えば,「*」の部分に,ホスト名を設定することもできます。また,「*」を省略してもかまいません。
- ●HID=ホスト識別子
- ホストを一意に認識するホスト識別子を設定します。[あて先]ウィンドウで[ファイル]-[ファイルへ保存]を選択してあて先グループの情報をファイルに出力し,ホスト識別子が設定されていた場合,必ずこのホスト識別子をそのまま設定してください。なお,[ファイルへ保存]で出力したあて先グループファイルにホスト識別子が設定されていないホスト,または新規に追加するホストについては,このオペランドを指定しないでください。
- ●TYPE=あて先のタイプ
- あて先のタイプとして次のホスト種別を設定できます。省略したときは,デフォルトで「CLIENT」が設定されます。
- GROUP(あて先グループ)
- MANAGER(中継マネージャ)
- MASTER(中継システム)
- CLIENT(クライアント)
- ●MAC=MACアドレス
- ホストのMACアドレスを設定します。MACアドレスの情報は,Wake on LAN機能などに関連する情報のため,基本的にこのオペランドは変更しないでください。変更すると機能が動作しないおそれがあります。
- ●ROOT=所属あて先グループのパス
- 所属あて先グループをフルパスで設定します。ROOTを設定しない場合は,直前のあて先グループを所属あて先グループとして,TYPEオペランドで設定されたタイプであて先を作成します。
- ●DATE=作成日時
- ホストをマネージャまたは中継マネージャに初めて登録する(した)日時です。年月日時分秒をYYYY/MM/DD/hh/mm/ssの形式で入力します。YYYYに指定できる値は1971~2037で,hhに指定できる値は0~23です。
- 省略した場合は,[ファイルから作成]を実行したときの日時が設定されます。
(2) ファイルからあて先グループを作成する
あて先グループファイルからあて先グループを作成すると,[あて先]ウィンドウの内容は,あて先グループファイルに設定された内容に置き換えられます。既存の[あて先]ウィンドウのあて先グループを保存するときは,ファイル名を付けて保存してください。
既存の[あて先]ウィンドウの内容にホスト識別子が設定されている場合,必ずホスト識別子をそのまま設定してください。
ファイルからのあて先グループの作成方法を次に示します。
- [あて先]ウィンドウで,[ファイル]-[ファイルから作成]を選択する。
- 作成したあて先グループファイルを選択し,[OK]ボタンをクリックする。
(3) あて先グループをファイルに出力する
[あて先]ウィンドウのあて先グループの構成をファイルに出力できます。あて先グループを変更する場合は,変更前のあて先グループをファイルに出力し,このファイルを編集すると便利です。
あて先グループの構成をファイルに出力する方法を次に示します。
- [あて先]ウィンドウで,[ファイル]-[ファイルへ保存]を選択する。
[あて先の保存]ダイアログボックスが表示されます。なお,この操作は,[最新の情報に更新]を実行したあと,行ってください。自動反映によって画面の状態と内部データの不一致が発生した場合,正しい情報が出力されないことがあります。
- ファイル名を設定し,[OK]ボタンをクリックする。
あて先グループの構成がファイルに出力されます。
あて先グループの構成のファイル出力例を次に示します。
図8-5 あて先グループの構成のファイル出力例
![[図データ]](figure/sys0070.gif)