JP1/NETM/DMをバージョンアップする手順と,バージョンアップ時の注意事項について説明します。
JP1/NETM/DMシステム全体をバージョンアップする場合は,次の手順で,上位システムのプログラムから順にバージョンアップしてください。
バージョンアップした場合,バージョンアップ前の既存の設定内容が引き継がれます。インストール時の各ダイアログボックスには既存の設定内容が表示されるので,変更したい場合だけ設定し直してください。
JP1/NETM/DMをバージョンアップするときの注意事項については,「(5) バージョンアップ時の注意事項」を参照してください。
マネージャおよび中継マネージャのコンピュータで,JP1/NETM/DM Managerをバージョンアップします。
JP1 Version 7i以前の簡易データベースを使用している場合は,リレーショナルデータベースを作成します。
JP1/NETM/DM Managerをバージョンアップしたあと,データベースマネージャを使用してリレーショナルデータベースをアップグレードする必要があります。
なお,リレーショナルデータベースをアップグレードする前に,リレーショナルデータベースのバックアップを取得しておくことをお勧めします。取得するバックアップについては,マニュアル「運用ガイド2」の「5.9 トラブルに備えたバックアップの取得」を参照してください。
JP1 Version 7i以前の簡易データベースを使用している場合は,データベースマネージャを使用して,簡易データベースのデータを手順1.で作成したリレーショナルデータベースに移行します。
データベースマネージャの操作については,「7.4 データベースマネージャの操作方法(Embedded RDBの場合)」または「7.5 データベースマネージャの操作方法(Microsoft SQL ServerまたはOracleの場合)」を参照してください。
また,「Asset Information Manager Limited」コンポーネントをバージョンアップした場合は,「Asset Information Manager Limited」のデータベースマネージャを使用して「Asset Information Manager Limited」のリレーショナルデータベースをアップグレードする必要があります。アップグレードの方法は,「10.3.2 データベースをアップグレードする」を参照してください。
中継システムのコンピュータでJP1/NETM/DMをバージョンアップします。
JP1 Version 7i以前のJP1/NETM/DM SubManagerを使用している場合は,JP1/NETM/DM Client(中継システム)へバージョンアップします。JP1/NETM/DM Client(中継システム)は,リモートインストール機能を使用して,JP1/NETM/DM Managerから配布することもできます。
また,JP1 Version 7i以前のJP1/NETM/DM SubManagerを使用している場合に,バージョンアップとPCリプレースを併せて実施するときは,中継システムをJP1/NETM/DM Client(中継システム)にバージョンアップしたあとで,「付録A.4 PCリプレース時のデータ移行」の手順に従ってPCをリプレースしてください。JP1 Version 7i以前のJP1/NETM/DM SubManagerで取得したバックアップは,JP1 Version 8のJP1/NETM/DM Client(中継システム)では復元できません。
クライアントのコンピュータでJP1/NETM/DM Clientをバージョンアップします。リモートインストール機能を使用して,JP1/NETM/DM ManagerまたはJP1/NETM/DM Client(中継システム)から配布することもできます。
JP1/NETM/DMをバージョンアップする場合の注意事項を次に示します。