Embedded RDB環境で「Asset Information Manager Limited」のデータベースを再編成するには,「Asset Information Manager Limited」のデータベースマネージャを使用する方法とjamemb_reorganization.batを使用する方法があります。
Embedded RDBでは,レコードが削除された領域は再利用できない領域になります。このため,データベース領域に再利用できない領域が増えると,データベース領域の使用率を圧迫することがあります。そこで,データベースを再編成して領域を再利用できるようにする必要があります。
なお,「Asset Information Manager Limited」のデータベースを再編成してもデータベースの容量不足になる場合は,データベースの容量を拡張してください。
次に,Embedded RDB環境で「Asset Information Manager Limited」のデータベースを再編成する方法を説明します。
Embedded RDB環境で「Asset Information Manager Limited」のデータベースを再編成する手順を次に示します。
図10-21 [Embedded RDBの再編成]ダイアログボックス
Embedded RDB環境で「Asset Information Manager Limited」のデータベースの再編成を実行するjamemb_reorganization.batの機能,形式,オプション,戻り値,コマンド実行時の注意事項および実行例について説明します。
jamemb_reorganization.batは次のフォルダに格納されています。
「Asset Information Manager Limited」のインストールフォルダ¥exe
再編成に失敗した場合は,「Asset Information Manager Limited」のデータベースが使用できなくなります。バックアップしたデータをリストアして「Asset Information Manager Limited」のデータベースを復旧してください。
「Asset Information Manager Limited」のデータベースを再編成します。
jamemb_reorganization.bat ポート番号 ユーザID パスワード -o 結果ファイルのパス [-y]
次の戻り値を返します。
戻り値 | 内容 |
---|---|
0 | 正常終了。結果ファイルを参照して再編成の詳細を確認できます。 |
11 | オプションの書式に誤りがあります。 |
101以上 | そのほかのエラーで終了しました。 |
jamemb_reorganization.bat 30010 admin admin -o C:¥temp¥backup¥kekka.log -y
Embedded RDB環境で「Asset Information Manager Limited」のデータベースを新規作成する際,自動拡張する設定にしていると,データベースを作成したドライブの空き容量が著しく減少する場合があります。
これは,Embedded RDBの作業表用ファイル(SQL文を実行するときに必要とする一時的な情報を格納するファイル)の容量が,自動拡張された影響による可能性があります。
作業表用ファイルの容量は,大量の検索結果を出力したときに自動拡張されます。「Asset Information Manager Limited」のデータベースを作成したドライブの空き容量が圧迫された際には,jamemb_workcomp.exeを実行することで,作業表用ファイルで自動拡張された領域を解放できます。
ここでは,Embedded RDBの作業表用ファイルで,自動拡張された領域を解放するjamemb_workcomp.exeの機能,形式,戻り値およびコマンド実行時の注意事項について説明します。
jamemb_workcomp.exeは次のフォルダに格納されています。
Asset Information Managerのインストールフォルダ¥exe
Embedded RDBの作業表用ファイルで,自動拡張された領域を解放します。
jamemb_workcomp.exe
次の戻り値を返します。
戻り値 | 内容 |
---|---|
0 | 正常終了。 |
11 | オプションの書式に誤りがあります。 |
101以上 | そのほかのエラーで終了しました。 |
Administrators権限を持つユーザでjamemb_workcomp.exeを実行してください。