6.2.2 [処理中ダイアログ]パネル

配布管理システムからの指示で,JP1/NETM/DM Client(クライアント)が自動的に処理を行うときに,処理中であることを示すメッセージダイアログボックスを表示するかどうかを設定します。また,表示するダイアログボックスの形式についても設定します。

図6-2 [処理中ダイアログ]パネル

[図データ]

クライアントでの,ダウンロード,インストールなどの処理の実行中に,処理中であることを示すダイアログボックスを表示する場合,「処理中ダイアログを表示する」のチェックボックスをオンにします。デフォルトはオンです。ただし,JP1/NETM/DM ManagerおよびJP1/NETM/DM Client(中継システム)のクライアント機能のセットアップでは,デフォルトでオフになっています。

「処理中ダイアログを表示する」のチェックボックスをオンにした場合は,さらに次のどの処理で表示するかを選択します。また,それぞれのダイアログボックスについて,表示するダイアログボックスの形式を「標準」と「プログラム指定」から選択します。「標準」を選択した場合,JP1/NETM/DMが標準で提供しているダイアログボックスを表示します。「プログラム指定」を選択した場合,ユーザが作成したダイアログボックス表示用プログラムを起動して表示します。

デフォルトでは,ダウンロードおよびインストールの処理中に,標準の処理中ダイアログを表示します。

<この項の構成>
(1) 表示するダイアログの種類
(2) ダイアログを表示するプログラム

(1) 表示するダイアログの種類

ダウンロード中ダイアログ
パッケージのダウンロード処理中であることを示すダイアログボックスを表示します。デフォルトはオンです。
インストール中ダイアログ
パッケージのインストール処理中であることを示すダイアログボックスを表示します。デフォルトはオンです。
ダイアログの最前面表示
他社ソフトウェアを配布する時にアプリケーションが表示するダイアログをユーザが誤って操作するのを抑止するため,インストール処理中ダイアログを最前面に表示するかどうかを指定します。デフォルトはオフです。
ソフトウェア検索中ダイアログ
インストールされているソフトウェアの検索処理中であることを示すダイアログボックスを表示します。デフォルトはオフです。
接続中ダイアログ
上位システムとの接続処理中であることを示すダイアログボックスを表示します。デフォルトはオフです。
注意事項
配布されたパッケージに処理中ダイアログの表示または非表示が設定されていた場合,「ダウンロード中ダイアログ」および「インストール中ダイアログ」はパッケージの設定に従って強制的に表示または非表示になります。この場合,クライアントセットアップの「処理中ダイアログを表示する」の設定は無効になります。

(2) ダイアログを表示するプログラム

処理中ダイアログの表示方法を「プログラム指定」とした場合に,ダイアログを表示するためのプログラム名を指定します。ユーザが作成したダイアログ表示プログラム(拡張子がexeのプログラムファイル)を,パス名も含めて指定してください。なお,以降で説明するパラメタやタイトルなどの条件に従っていれば,表示される画面はダイアログでなくてもかまいません。

指定したユーザプログラムが,設定ミスなどによって正しく表示されない場合でも,ユーザプログラムの動作に関係なく処理は続行されます。

各ダイアログボックスを表示する際に,ダイアログ表示プログラムに渡される引数(NULLで終わる文字列)の形式を次に示します。ユーザプログラム作成時の参考にしてください。

形式
[図データ]
パラメタ1
最前面表示オプション(半角で1文字)
1:最前面表示をしません。
2:最前面表示をします。
パラメタ2
処理中ダイアログの種別(半角で1文字)
1:ダウンロード中ダイアログ
2:インストール中ダイアログ
3:ソフトウェア検索中ダイアログ
5:接続中ダイアログ
パラメタ3およびパラメタ4
パラメタ3およびパラメタ4の内容は,パラメタ2の指定によって次のように異なります。
パラメタ2パラメタ3パラメタ4
1パッケージ識別ID(半角で1~44文字)パッケージ名称(半角で1~50文字)
2パッケージ識別ID(半角で1~44文字)パッケージ名称(半角で1~50文字)
3ホスト名またはIPアドレス(半角で1~256文字)(null)
5(null)(null)

注 「(null)」は,値がないことを示す文字列です(半角で6文字)。


指定例
表示するダイアログボックスごとの指定例を次に示します。
  • ダウンロード中ダイアログ
    1 1 パッケージ識別ID パッケージ名称
  • インストール中ダイアログ
    (最前面表示をしない場合)
    1 2 パッケージ識別ID パッケージ名称
    (最前面表示をする場合)
    2 2 パッケージ識別ID パッケージ名称
  • ソフトウェア検索中ダイアログ
    1 3 ホスト名 (null)
  • 接続中ダイアログ
    1 5 (null) (null)

なお,ユーザプログラム作成時,表示させるダイアログボックスのウィンドウ名は次のようにしてください。これ以外のウィンドウ名を設定すると,ダイアログボックスを非表示にできなくなります。また,ウィンドウ名内のかたかなは,半角で作成してください。

ダイアログボックスの表示停止は,JP1/NETM/DMからユーザプログラムに対してPostMessage関数(WN_CLOSE指定)を発行して指示します。また,Windows の場合は,PostMessage関数を発行したあと,TerminateProcess関数を発行してユーザプログラムのプロセスを停止します。