7.5.1 データベースを新規作成する

JP1/NETM/DMのデータベースを新規に作成します。

なお,データベース領域のパスは,半角英数字,半角スペース,および次に示す記号を使用して,実在するディレクトリを指定してください。

「:」,「.」,「¥」,「#」,「@」,「(」,「)」

データベースを作成する手順は,Microsoft SQL Serverを使用している場合と,Oracleを使用している場合で異なります。それぞれについて説明します。

<この項の構成>
(1) リレーショナルデータベースの新規作成(Microsoft SQL Serverの場合)
(2) リレーショナルデータベースの新規作成(Oracleの場合)

(1) リレーショナルデータベースの新規作成(Microsoft SQL Serverの場合)

Microsoft SQL Serverの場合のリレーショナルデータベースを新規に作成する手順を次に示します。

  1. [Welcome]ダイアログボックスで,「使用するリレーショナルデータベースシステム」を選択し,「データベースを新規作成する」を選択して,[次へ]ボタンをクリックする。
    [データベースの選択]ダイアログボックスが表示されます。

    図7-26 [データベースの選択]ダイアログボックス

    [図データ]

    データベースサーバ
    リレーショナルデータベースのサーバを設定します。
    ネットワークプロトコルに,TCP/IPソケットを使用している場合はサーバ名,名前付きパイプを使用している場合はコンピュータ名を設定します。
    名前付きインスタンスを使用する場合,次の形式でホスト名を指定してください。
    データベースサーバのホスト名¥インスタンス名
    データベース名
    JP1/NETM/DM Managerのセットアップで設定したデータベース名を設定します。
    管理者ユーザID
    リレーショナルデータベースのシステム管理者(SA)のIDを設定します。管理者ユーザIDとパスワードを設定することで,不当なユーザのアクセスを防ぐことができます。
    パスワード
    管理者ユーザIDに対応したパスワードを設定します。入力したパスワードはアスタリスク(*)で表示されます。
    ホスト名またはIPアドレスの選択
    ノードの識別に使用する情報の種類を選択します。
  2. 項目を設定して[次へ]ボタンをクリックする。
    [データベースの詳細設定]ダイアログボックスが表示されます。

    図7-27 [データベースの詳細設定]ダイアログボックス

    [図データ]

    このダイアログボックスでは,データベースファイルのパス,サイズの初期値,上限値,および増加量を設定できます。
    [...]ボタンをクリックすると,ファイルのパスを参照して設定できます。
    なお,OSが64ビット版のWindows Server 2008またはWindows Server 2003 (x64)の場合,%Systemroot%¥system32ディレクトリ下のパスは設定できません。また,データベースマネージャがインストールされているマシンとは別のマシンにデータベースを作成する場合,データベースファイルのパスは,実在するパスを指定してください。実在しないパスを指定したときは,データベースの作成に失敗します。
    各サイズの算出方法については,マニュアル「導入・設計ガイド」の「5.4 データベース容量の見積もり」を参照してください。それぞれのデフォルト値を次の表に示します。

    表7-6 データベースの詳細設定のデフォルト値(Microsoft SQL Serverの場合)

    ファイルの種類パス初期サイズ(単位:メガバイト)上限値(単位:メガバイト)※1増加量※2
    データベースファイルC:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥MSSQL¥DB.mdf3,250010%
    トランザクションログファイルC:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥MSSQL¥LOG.ldf20010%
    ソフトウェアパッケージデータベースファイルC:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥MSSQL¥PACK.ndf200010%
    ソフトウェア稼働監視履歴データベースファイル※3C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥MSSQL¥MONITOR.sdf2,000010%
    注※1
    0を指定すると,ディスクがいっぱいになるまでファイルが拡張されます。
    注※2
    1回の増加量をメガバイト単位またはパーセント(%)単位で指定します。数値だけを指定した場合はメガバイト,「%」を付けた場合はパーセントが増加の単位となります。
    注※3
    ソフトウェアの稼働監視機能で[操作ログ一覧]ウィンドウを使用しない場合,ソフトウェア稼働監視履歴データベースファイルは使用されないため,小さいサイズを指定することをお勧めします。

    Microsoft SQL Serverでは,更新プログラムの管理用の領域は「データベースファイル」に含まれます。
  3. [次へ]ボタンをクリックする。
    [データベース作成の実行]ダイアログボックスが表示されます。

    図7-28 [データベース作成の実行]ダイアログボックス

    [図データ]

  4. [作成]ボタンをクリックする。
    リレーショナルデータベースが作成されます。リレーショナルデータベースで使用するファイル内にデータがあるときは,データの初期化を確認するメッセージが表示されます。

(2) リレーショナルデータベースの新規作成(Oracleの場合)

Oracleの場合のリレーショナルデータベースを新規に作成する手順を次に示します。

  1. [Welcome]ダイアログボックスで,「使用するリレーショナルデータベースシステム」を選択し,「データベースを新規作成する」を選択して,[次へ]ボタンをクリックする。
    [データソースの設定]ダイアログボックスが表示されます。

    図7-29 [データソースの設定]ダイアログボックス

    [図データ]

    データソース名
    データソース名は自動的に設定されます。指定できません。
    ユーザID
    ユーザを作成した場合は,ユーザ名を指定してください。このとき,作成したユーザにはDBAロール権限が与えられている必要があります。ユーザを作成していない場合は,「system」と指定してください。
    パスワード
    ユーザを作成した場合は,ユーザのパスワードを指定してください。作成していない場合は,systemユーザのパスワードを指定してください。
    ネット・サービス名
    次の形式で指定してください。「NETM_接続先サーバ名」
    接続先サーバ名はDNS名称を含まない名称で指定してください。
    <接続先サーバ名が「dmp380.Hitachi.co.jp」の場合の例>
    NETM_dmp380
  2. 項目を設定して[次]ボタンをクリックする。
    [表領域の設定]ダイアログボックスが表示されます。

    図7-30 [表領域の設定]ダイアログボックス

    [図データ]

    [表領域の設定]ダイアログボックスでは,作成する表領域名を指定します。
    ユーザ表領域
    ユーザ表領域の表領域名を設定します。デフォルトは「NETM_USER_DATA」です。
    インデックス表領域
    インデックス表領域の表領域名を設定します。デフォルトは「NETM_INDEX_DATA」です。
    一時表領域
    一時表領域の表領域名を設定します。デフォルトは「NETM_TEMP_DATA」です。
    ロールバック表領域
    ロールバック表領域の表領域名を設定します。デフォルトは「NETM_ROLLBACK_DATA」です。
    ソフトウェア稼働監視履歴表領域
    ソフトウェア稼働監視履歴表領域の表領域名を設定します。デフォルトは「NETM_MONITOR_DATA」です。
    更新プログラム管理表領域
    更新プログラム管理表領域の表領域名を設定します。デフォルトは「NETM_OSPATCH_DATA」です。
    [詳細]ボタン
    [表領域の詳細設定]ダイアログボックスが表示され,データベースファイルのパス,サイズの初期値,および上限値を設定できます。

    図7-31 [表領域の詳細設定]ダイアログボックス

    [図データ]
    [...]ボタンをクリックすると,ファイルのパスを参照して設定できます。
    なお,OSがWindows Server 2003 (x64)の場合,%Systemroot%¥system32ディレクトリ下のパスは設定できません。また,データベースマネージャがインストールされているマシンとは別のマシンにデータベースを作成する場合,データベースファイルのパスは,実在するパスを指定してください。実在しないパスを指定したときは,データベースの作成に失敗します。
    各サイズの算出方法については,マニュアル「導入・設計ガイド」の「5.4 データベース容量の見積もり」を参照してください。それぞれのデフォルト値を次の表に示します。

    表7-7 表領域の詳細設定のデフォルト値(Oracleの場合)

    表領域の種類パス初期サイズ(単位:メガバイト)上限値(単位:メガバイト)
    ユーザ表領域C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥oracle¥USER.DAT30150
    インデックス表領域C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥oracle¥INDEX.DAT20100
    一時表領域C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥oracle¥TEMP.DAT20100※1
    ロールバック表領域C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥oracle¥ROLLBACK.DAT30100※2
    ソフトウェア稼働監視履歴表領域※3C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥oracle¥MONITOR.DAT2,32011,600
    更新プログラム管理表領域C:¥Program Files¥Hitachi¥NETMDB¥oracle¥OSPATCH.DAT3,20012,800
    注※1
    通常はユーザ表領域の60%の大きさを指定してください。
    注※2
    通常はユーザ表領域の10%の大きさを指定してください。
    注※3
    ソフトウェアの稼働監視機能で[操作ログ一覧]ウィンドウを使用しない場合,ソフトウェア稼働監視履歴表領域は使用されないため,小さいサイズを指定することをお勧めします。

  3. [次]ボタンをクリックする。
    [データベース作成の実行]ダイアログボックスが表示されます。

    図7-32 [データベース作成の実行]ダイアログボックス

    [図データ]

  4. [作成]ボタンをクリックする。
    リレーショナルデータベースが作成されます。リレーショナルデータベースで使用するファイル内にデータがあるときは,データの初期化を確認するメッセージが表示されます。