ジョブをマルチキャスト方式で下位のシステムに配布する場合の設定です。このパネルでの設定は,「マルチキャスト配布」が指定されたジョブに対して適用されます。
図4-8 [マルチキャスト配布]パネル
ジョブのマルチキャスト配布に使用する,次の2種類のポート番号を設定します。
通常はデフォルトで表示されるポート番号を使用しますが,ほかのプログラムと重複するときは変更してください。マルチキャスト配布はUDPプロトコルを使用するため,配布中にパケットの再送が起こります。そのため,「再送要求」のポート番号も設定が必要です。
なお,TCP/IPのservicesファイルにポート番号を設定しているときは,servicesファイルの設定が有効になります。
「マルチキャスト配布」が指定されたジョブを,下位のシステムにマルチキャスト方式で送信する場合に選択し,マルチキャストアドレスとパケットサイズを設定してください。デフォルトはチェックボックスがオフです。
「マルチキャスト配布のジョブを送信する」がオフの場合,「マルチキャスト配布」を指定したジョブも,下位システムへユニキャスト配布されます。反対に,このチェックボックスをオンにしても,ジョブに「ユニキャスト配布」が指定されている場合はユニキャスト配布になります。
なお,ネットワーク中でIPマルチキャストに対応していないルータを使用している場合は,「マルチキャスト配布のジョブを送信する」をオフにしてください。IPマルチキャストに対応していないルータを使用している場合,マルチキャスト配布はできないので,ユニキャスト配布になります。このとき,「マルチキャスト配布のジョブを送信する」をオンにしていると,ユニキャスト配布に切り替わってジョブが配布されるまでに時間が掛かります。