データベースのアップグレードは,[コントロールパネル]の[管理ツール]-[サービス]で,「Remote Install Server」サービスを停止してから実行してください。
データベースをアップグレードする手順を次に示します。
- [Welcome]ダイアログボックスで「データベースをアップグレードする」を選択して,[次へ]ボタンをクリックする。
[データベースの認証情報]ダイアログボックスが表示されます。
- [データベースの認証情報]ダイアログボックスで管理者ユーザIDとパスワードを指定して,[次へ]ボタンをクリックする。
[クラスタシステム環境の設定]ダイアログボックスが表示されます。
図7-11 [クラスタシステム環境の設定]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/emb0336.gif)
アップグレードするデータベースがクラスタ環境で使用されている場合は,既存のデータベースを新規作成したときと同じ設定にしてください。
- [クラスタシステム環境の設定]ダイアログボックスの項目を設定して,[次へ]ボタンをクリックする。
[管理データベースの設定]ダイアログボックスが表示されます。
図7-12 [管理データベースの設定]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/emb0343.gif)
作業表領域のサイズを変更できます。デフォルトは,新規作成時に設定した値が表示されます。ただし,自動増分を指定している場合は現在のサイズが表示されます。
現在割り当てられている作業表領域の値が,見積もりで算出したサイズと変わらない場合は,自動増分をする設定にしてください。
クラスタシステム環境で使用する場合,「自動増分を行う」チェックボックスは,実行系と待機系で同じ設定にしてください。
- [管理データベースの設定]ダイアログボックスの項目を設定して,[次へ]ボタンをクリックする。
[データベースの詳細設定]ダイアログボックスが表示されます。
図7-13 [データベースの詳細設定]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/emb0337.gif)
データベース領域ファイルのサイズを変更できます。デフォルトは,新規作成時に設定した値が表示されます。
[クラスタシステム環境の設定]ダイアログボックスで「待機系」を選択した場合,ダイアログボックスは表示されません。
- [データベースの詳細設定]ダイアログボックスの項目を設定して,[次へ]ボタンをクリックする。
[アップグレード用一時ファイル出力先の指定]ダイアログボックスが表示されます。
図7-14 [アップグレード用一時ファイル出力先の指定]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/emb0338.gif)
データベースのアップグレード時に出力される,一時ファイルの出力先を指定します。
[クラスタシステム環境の設定]ダイアログボックスで「待機系」を選択した場合,ダイアログボックスは表示されません。
- アップグレード用一時ファイル格納先のパス
- アップグレード時の一時ファイルの出力先フォルダを指定します。指定したフォルダには,次のファイルが出力されます。
- ・netmUpgTemp
- ・netmdm_cabinet
- ・netmdm_collect
- ・netmdm_inspackage
- ・netmdm_jobgen_collect
- ・netmdm_jobgen_pack
- ・netmdm_package_inf
- ・UPGTemp.log
- [アップグレード用一時ファイル出力先の指定]ダイアログボックスの項目を設定して,[次へ]ボタンをクリックする。
[データベースのアップグレードの実行]ダイアログボックスが表示されます。
図7-15 [データベースのアップグレードの実行]ダイアログボックス
![[図データ]](figure/emb0339.gif)
- [実行]ボタンをクリックする。
データベースがアップグレードされます。
アップグレードが完了すると,アップグレード時の一時ファイルは自動的に削除されます。
アップグレード時にデータベース領域ファイルのサイズが不足している旨のエラーが表示された場合,必要なデータベース容量を見積もり直して,アップグレード時に十分なサイズを指定してください。
「データベースのアップグレードが正常終了しました」というメッセージが表示されても,次の表に示すイベントがアプリケーションログに出力されることがあります。この場合,アップグレードは正常終了しているので対処は不要です。
項番 | ソース | 種類 | イベントID | メッセージID |
---|
1 | HiRDBEmbeddedEdition_JN1 | 警告 | 30001 | KFPH22004-W |
2 | HiRDBEmbeddedEdition_JN1 | 警告 | 30001 | KFPX24231-W |
3 | HiRDBEmbeddedEdition_JN1 | エラー | 30001 | KFPH22003-E |
4 | HiRDBEmbeddedEdition_JN1 | エラー | 30001 | KFPH00306-E |
なお,データベースをアップグレードした場合,ソフトウェアの稼働監視の抑止履歴と操作履歴は移行されません。[操作ログ一覧]ウィンドウを使用して稼働情報を管理している場合は,dcmmonrstコマンドを使用して稼働情報を移行してください。dcmmonrstコマンドについては,マニュアル「運用ガイド2」の「4.13 dcmmonrst.exe(稼働情報のデータベースへの格納)」を参照してください。