ジョブをマルチキャスト方式で上位のシステムから受信する場合の設定です。このパネルでの設定は,「マルチキャスト配布」が指定されたジョブに対して適用されます。
図6-14 [マルチキャスト配布]パネル
ジョブをマルチキャスト配布で受信するために使用する,次の2種類のポート番号を設定します。
通常はデフォルトで表示されるポート番号を使用しますが,ほかのプログラムと重複するときは変更してください。マルチキャスト配布はUDPプロトコルを使用するため,配布中にパケットの再送が起こります。そのため,「再送要求」のポート番号も設定が必要です。
なお,TCP/IPのservicesファイルにポート番号を設定しているときは,servicesファイルの設定が有効になります。
「マルチキャスト配布」が指定されたジョブを,上位のシステムからマルチキャスト方式で受信する場合に選択します。デフォルトはチェックボックスがオフです。ジョブをマルチキャスト方式で受信したい場合は,このチェックボックスをオンにして,接続先の上位システムに設定されたマルチキャストアドレスと同じ値を設定してください。
「マルチキャスト配布のジョブを受信する」チェックボックスがオフの場合は,「マルチキャスト配布」を指定したジョブも,ユニキャストで受信します。反対に,このチェックボックスをオンにしても,ジョブに「ユニキャスト配布」が指定されている場合はユニキャスト配布になります。
なお,ネットワーク中でIPマルチキャストに対応していないルータを使用している場合は,「マルチキャスト配布のジョブを受信する」チェックボックスをオフにしてください。IPマルチキャストに対応していないルータを使用している場合,マルチキャスト配布はできないので,ユニキャスト配布になります。このとき,「マルチキャスト配布のジョブを受信する」チェックボックスをオンにしていると,ユニキャスト配布に切り替わってジョブが配布されるまでに時間が掛かります。