6.2.1 [接続先]パネル

クライアントの接続先を設定します。このパネルは,JP1/NETM/DM ManagerまたはJP1/NETM/DM Client(中継システム)のクライアント機能のセットアップでは表示されません。また,インストールセットへのセットアップ情報設定時も表示されません。

図6-1 [接続先]パネル

[図データ]

<この項の構成>
(1) 接続先
(2) 実行要求を送信した上位システムを接続先に自動設定する
(3) 複数の上位システムへポーリングする
(4) システム構成を自動登録する

(1) 接続先

クライアントの接続先(上位システム)がJP1/NETM/DM Managerなのか,JP1/NETM/DM Client(中継システム)またはJP1 Version 7i以前のJP1/NETM/DM SubManagerなのかを選択してください。また,接続先のアドレスを上位システムが使用する運用キー(ホスト名またはIPアドレス)で指定してください。

接続先が未定の場合や,クライアントをオフラインマシンとしてインベントリ管理する場合は,「?」を設定してください。「?」を設定すると,ローカルシステムビューアとシステム監視機能だけが使用できます。ほかの機能は,上位システムへの接続が必要なため使用できません。

また,プレインストール機能によるJP1/NETM/DM Client(クライアント)のインストールで,ハードディスクのコピー元となるPC環境を作成する場合は,接続先に「*」を指定してください。接続先に「*」を指定すると,セットアップ完了時にクライアントは初期化され,動作しなくなります。

なお,接続先を決定するためのファイルをクライアントに配布すると,各クライアントPCのIPアドレスに対応して適切な接続先を自動的に設定できます。IPアドレスが変更されると接続先も自動的に変更されるため,クライアントPCを移動した場合に便利です。ただし,接続先に「?」または「*」が設定されているときは,自動変更はできません。詳細は,マニュアル「導入・設計ガイド」の「6.5.4 クライアントの接続先の自動変更」を参照してください。

選択できる製品種別と対応する製品名
選択できる製品種別と,それに対応する製品名を次に示します。
製品種別対応する製品名
JP1/NETM/DM ManagerWindows版JP1/NETM/DM Manager
Windows版NETM/DM Manager
UNIX版JP1/NETM/DM Manager
UNIX版JP1/NETM/DM
UNIX版JP1/NETM/DM/W-AF
UNIX版NETM/DM
UNIX版NETM/DM/W-AF
JP1/NETM/DM Client(中継システム)またはJP1/NETM/DM SubManagerWindows版JP1/NETM/DM Client(中継システム)
Windows版JP1/NETM/DM SubManager
Windows版NETM/DM SubManager
UNIX版JP1/NETM/DM SubManager
UNIX版JP1/NETM/DM/W
UNIX版NETM/DM/W

(2) 実行要求を送信した上位システムを接続先に自動設定する

このチェックボックスをオンにすると,接続先に設定された上位システム以外のシステムからジョブの実行要求を受信した場合,クライアントの接続先をジョブの実行要求元の上位システムに自動的に切り替えます。

この設定をしておくと,クライアントセットアップを設定し直したり,上位接続先情報ファイルを作成したりしなくても,上位システムからのジョブの実行要求に応じてクライアントの接続先が自動的に変更されます。

なお,このチェックボックスをオンにした場合,次の機能は使用できません。

また,接続先に「*」または「?」が設定されているときは,このチェックボックスをオンにしても接続先は自動設定できません。

(3) 複数の上位システムへポーリングする

配布管理システムからのジョブの実行経路が複数ある場合に,複数の上位システムへポーリング(マルチポーリング)するかどうかを選択します。デフォルトはオフです。このチェックボックスをオンにすると[上位システムの設定]ボタンが活性化されます。このボタンをクリックして表示される[上位システムの設定]ダイアログボックスで,上位システムの名称,ポーリングの優先順位などを設定してください。上位システムの名称は,上位システムが使用する運用キー(ホスト名またはIPアドレス)を使って指定してください。また,[クライアントセットアップ]ダイアログボックスの[クライアント常駐・ポーリング]パネルで,ポーリング形態を設定してください。

なお,このチェックボックスをオンにし,かつ[通信関連]パネルの「複数のネットワークアダプタを設定する」でネットワークアダプタの優先順位を設定した場合,ポーリングに失敗してリトライしてからリトライアウトするまでに時間が掛かることがあります。

マルチポーリング機能の詳細については,マニュアル「導入・設計ガイド」の「6.5.3 クライアントのマルチポーリング環境」を参照してください。

(4) システム構成を自動登録する

このチェックボックスをオンにすると,配布管理システムが管理するJP1/NETM/DMネットワークに,自システムを自動的に登録します。また,JP1/NETM/DM Client(クライアント)のアンインストール時に,自システムをJP1/NETM/DMネットワークから削除できます。なお,登録の動作はセットアップ完了のタイミングで実行されます。

デフォルトはチェックボックスがオンです。ファイアウォールを使用する場合は,チェックボックスをオフにしてください。チェックボックスをオフにしたときは,配布管理システムでのシステム構成定義時に,このクライアントを定義する必要があります。

バージョンが06-00以降のJP1/NETM/DMでクライアント制御を利用する場合や,JP1/NETM/DM未導入ホストを検出する機能を使用する場合も,チェックボックスをオンにしてください。

インベントリ情報も通知する
「システム構成を自動登録する」チェックボックスをオンにすると,この項目が活性化します。上位システムへシステム構成の情報とともにインベントリ情報についても通知したい場合に,チェックボックスをオンにしてください。デフォルトはチェックボックスがオンです。
通知されるインベントリ情報を次に示します。
  • システム情報(システム情報およびレジストリ情報)
  • [アプリケーションの追加と削除]または[プログラムの追加と削除]に記録されたソフトウェア情報
  • パッチ情報
上位システムへインベントリ情報が通知されるタイミングを次に示します。
  • クライアントの新規インストール時
  • クライアントセットアップでの接続先の変更時
  • 上位システムがホスト識別子を使用しない運用から使用する運用に変更した場合
また,JP1/NETM/DM未導入ホストを検出する機能を使用する場合も,チェックボックスをオンにしてください。