2.5.2 ソフトウェアの配布状況を確認する配布状況

パッケージをインストールするジョブの実行状況を確認します。ここでは,ソフトウェア適用状況画面から実行したジョブ,および案件を使用して実行したジョブの状況を確認できます。また,ジョブを削除したり,エラーとなったジョブを再実行したりもできます。

なお,ジョブが正常終了したら,インストールソフトウェア情報をJP1/NETM/DMから取り込むことをお勧めします。インストールソフトウェア情報を取り込むことで,ソフトウェアがインストールされたものとして扱われるようになります。

ソフトウェアの配布状況は,JP1/NETM/DMのリモートインストールマネージャか,または業務メニュー「配布状況」をクリックすると表示される配布状況画面で確認します。配布状況画面を次の図に示します。

図2-66 配布状況画面

[図データ]

ジョブ名の先頭に表示されるアイコンは,そのジョブの実行状態を色で示しています。アイコンの色が示す実行状態については,「(1) インストールの実行状況を確認する」を参照してください。「条件設定」のアンカーをクリックして表示される[条件設定]ダイアログで条件を設定すると,状態を条件に表示情報を絞り込むこともできます。

条件を設定した場合や,表示を最新にしたい場合は,[最新]ボタンをクリックしてください。

また,ジョブ名のアンカーをクリックすると,[インストール状況]ダイアログが表示されて,ジョブのあて先およびパッケージ単位の詳細な実行状況を確認できます。

なお,配布状況画面には,JP1/NETM/DMのジョブ格納フォルダに格納されているジョブが表示されます。そのため,JP1/NETM/DMなどで同じフォルダにジョブを格納した場合,そのジョブの情報も表示されます。

<この項の構成>
(1) インストールの実行状況を確認する
(2) ジョブを削除する
(3) ジョブを再実行する

(1) インストールの実行状況を確認する

[インストール状況]ダイアログで確認できる内容について説明します。

図2-67 [インストール状況]ダイアログ

[図データ]

あて先
実行したジョブの対象機器(あて先)が表示されます。先頭に表示されるアイコンは,実行状態を色で示しています。
パッケージ
実行したジョブでインストールするパッケージが表示されます。
実行状態
ジョブの実行状態が表示されます。表示される実行状態の種類を次の表に示します。一つのジョブに,あて先およびパッケージ単位の実行状態の種類が複数ある場合,ジョブ単位の実行状態としては,次の表で下方にある実行状態が優先して表示されます。

表2-3 ジョブの実行状態の種類

実行状態アイコンの色意味
正常終了青色ジョブの実行が正常に終了しました。
実行待ち緑色ジョブが作成されましたが,JP1/NETM/DMのサーバで対象機器への転送待ちとなっています。
実行中対象機器にジョブを転送中です。または,対象機器でジョブを実行中です。
中断中JP1/NETM/DMで中断指示が出ているため,ジョブの実行を中断しています。
再開中JP1/NETM/DMで再開指示が出ているため,ジョブの実行を再開しています。
待機中ジョブを中継するシステムで,ジョブが保管されています。
起動失敗ジョブを転送しようとしましたが,ジョブを中継するシステムもしくは対象機器が起動していません。または,対象機器でJP1/NETM/DM Clientが非常駐となっています。
インストール待ち対象機器でインストール待ちとなっています。または,対象機器でジョブが保留されています。
インストール拒否黄色クライアントユーザによるインストールジョブで,対象機器を使用するユーザが,パッケージセットアップマネージャでパッケージを削除しました。
通信エラージョブの転送時に通信エラーが発生しました。
異常終了赤色ジョブの実行時にエラーが発生しました。または,対象機器でジョブがキャンセルされました。
注※
[インストール状況]ダイアログだけで表示される実行状態です。配布状況画面では「実行中」と表示されます。

実行日時
ジョブを実行した日時が表示されます。

表示されている情報を最新の状態に更新するには,[最新]ボタンをクリックしてください。また,表示される情報を絞り込むには,「条件設定」のアンカーをクリックして表示される[条件設定]ダイアログで条件を設定し,[最新]ボタンをクリックしてください。

(2) ジョブを削除する

正常終了したジョブは早めに削除してください。削除しないで残しておくと,情報がJP1/NETM/DMのデータベースに残り,動作が遅くなることがあります。

ジョブを削除するには,配布状況画面で,削除するジョブのチェックボックスをチェックして,[削除]ボタンをクリックしてください。

(3) ジョブを再実行する

異常終了してしまったジョブは,エラー要因を取り除いてから再実行する必要があります。

ジョブを再実行するには,配布状況画面で,[再実行]ボタンをクリックしてください。あて先およびパッケージ単位に,実行状態が「実行待ち」,「通信エラー」および「異常終了」のジョブが再実行されます。