IPアドレスをアドレス範囲で区切って,IPグループとして管理します。部門,設置場所などでグループを作成して,わかりやすい名称を付けてIPアドレスの使用状況を管理できます。IPグループの管理対象となるのは,IPv4のIPアドレスだけです。
なお,デフォルトの設定では,IPグループ管理は管理者だけが実行できます。
IPグループ情報は,業務メニュー「IPグループ管理」をクリックすると表示されるIPグループ管理画面で変更できます。IPグループ管理画面を次の図に示します。
図4-7 IPグループ管理画面
検索結果の一覧で「IPグループ名」のアンカーをクリックすると,IPグループの詳細情報を参照,変更および削除できます。
IPアドレスを部署別に分類して管理する場合は「部署別IPグループ」タブで,IPアドレスを設置場所別に分類して管理する場合は「設置場所別IPグループ」タブで,IPグループを作成します。部署内のグループ別に分類して管理する場合や,複数の部署を一つのグループとして管理する場合などは,「IPグループ」タブでIPグループを作成します。
また,「部署別IPグループ」タブおよび「設置場所別IPグループ」タブでIPグループを作成することによって,JP1/NETM/DMのインベントリ情報とNetwork Node Managerのノード情報を取り込む際,およびタスク「データメンテナンス」実行時に,各機器のIPアドレスに対応する部署と設置場所を自動的に登録できます。JP1/NETM/DMで,ユーザインベントリ情報として部署および設置場所の情報を取得していない場合も,IPアドレスから部署と設置場所を登録できます。
IPアドレスに対応する部署および設置場所を自動的に登録するには,[サーバセットアップ]ダイアログでの設定が必要です。[サーバセットアップ]ダイアログの設定方法については,マニュアル「設計・構築ガイド」の「5.3.4 基本情報の設定」を参照してください。また,タスク「データメンテナンス」実行時に,IPアドレスに対応する部署および設置場所を自動的に登録するには,設定ファイル(taskopt.ini)を変更する必要があります。設定ファイルの変更方法については,マニュアル「設計・構築ガイド」の「5.9.3(3) 実施する作業の変更」を参照してください。