Asset Information Managerで提供している操作画面に加えて,機器や契約の状態を詳細に管理したい,管理項目を追加したいなど,独自の業務に合わせてシステム環境を変更したい場合があります。そのような場合は,操作画面から簡単に状態や管理項目を追加できます。
また,追加した状態や管理項目をキーに,資産を検索するための操作画面を作成して,Asset Information Managerから実行できる資産管理業務を追加することもできます。
例えば,導入した時期で機器をグループとして,グループ別に機器の配布状況を管理する業務を追加できます。このような運用をするには,次の準備作業が必要です。
- 配布されていない機器であることを示す「配布待」という状態を追加する。
- 同時期に導入した機器を一つのグループとして管理するため,管理項目に「グループ」を追加する。
- 導入後に配布されていない機器をグループ単位で検索する操作画面を追加する。
これらの作業は,業務カテゴリ「システム管理」および「システム定義」以下の業務メニューを選択すると表示される操作画面から簡単に実施できます。
準備作業を実施し,配布状況を確認する業務を実行する作業の流れを次に示します。
図2-14 グループ単位で機器の配布状況を確認するまでの作業の流れ
- コード管理画面で状態を追加する。
導入後,部署に配布されていない機器であることを示す「配布待」という状態を追加します。
状態は,コードに対応づけられて資産管理データベースで管理されています。そのため,機器の状態に「配布待」を追加するには,「機器状態」に対応するコードを追加します。
コード管理画面での操作方法については,マニュアル「運用ガイド」の「4.8 種別や状態を追加および変更する(コード管理)」を参照してください。
- 管理項目編集画面で管理項目を追加する。
同時期に導入した機器をグループ単位で管理するため,「資産情報」の管理項目に,「グループ」を追加します。
追加した管理項目は,資産管理システム全体に共通して反映されます。
管理項目編集画面での操作方法については,マニュアル「設計・構築ガイド」の「9.2 管理項目の変更(管理項目編集)」を参照してください。
- ユーザレポート作成画面で操作画面を追加する。
同時期に導入したグループ別に,配布漏れの機器があるかどうかを確認する操作画面を追加します。操作画面では,「グループ」を条件に検索して,状態が「配布待」の機器だけを検索結果一覧に表示させるようにします。
追加した操作画面は,業務メニューに追加されたメニューから表示できます。また,利用可能業務割り当て画面から,操作画面の表示・非表示を変更することもできます。
ユーザレポート作成画面での操作方法については,マニュアル「設計・構築ガイド」の「9.5 定型業務に合わせた操作画面の追加(ユーザレポート作成)」を,利用可能業務割り当て画面での操作方法については,マニュアル「設計・構築ガイド」の「9.4 実行できる業務の変更(利用可能業務割り当て)」を参照してください。
- 新規機器登録画面で機器を登録する。
新規に導入した機器を登録します。機器を登録する際に,「機器状態」に「配布待」を指定します。また,同時期に導入した機器を一つのグループとして管理するため,「グループ」に同一の番号を登録します。機器を導入した日付を番号に含めることで番号をユニークにすると,グループで機器を管理しやすくなります。
新規機器登録画面での操作方法については,マニュアル「運用ガイド」の「2.1.4 機器情報を登録する(新規機器登録)」を参照してください。
- 新規に導入した機器を各部署に配布する。
システム管理者は,機器を配布したら,配布された機器の状態を一括変更画面で「配布待」から「運用」に変更します。
一括変更画面での操作方法については,マニュアル「運用ガイド」の「2.1.5 機器の管理情報を変更する(一括変更)」を参照してください。
- 追加した操作画面で配布されていない機器を検索する。
検索条件に「グループ」を指定して検索すると,指定したグループ内で配布されていない機器を一覧に表示できます。配布漏れの機器は,この一覧を基に配布できます。
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