1.1.4 IBM WebSphere MQの運用上の問題点を通知できます

PFM - Agent for IBM WebSphere MQで収集したパフォーマンスデータは,IBM WebSphere MQのパフォーマンスをレポートとして表示するときに利用するだけでなく,IBM WebSphere MQのパフォーマンスを判断基準として,運用上の問題が起こったり,障害が発生したりしてユーザーに警告するときにも利用します。

例えば,現在メッセージキューの使用率が90%を上回った場合,ユーザーにEメールで通知するとします。このように運用するために,「現在メッセージキューの使用率が90%を上回る」を異常条件のしきい値として,そのしきい値に達した場合,Eメールをユーザーに送信するように設定します。しきい値に達した場合に取る動作を「アクション」と呼びます。アクションには,次の種類があります。

しきい値やアクションを定義したものを「アラーム」と呼びます。一つ以上のアラームを一つのテーブルにまとめたものを「アラームテーブル」と呼びます。アラームテーブルを定義したあと,PFM - Agent for IBM WebSphere MQと関連づけます。アラームテーブルとPFM - Agent for IBM WebSphere MQとを関連づけることを「バインド」と呼びます。バインドすると,PFM - Agent for IBM WebSphere MQによって収集されているパフォーマンスデータが,アラームで定義したしきい値に達した場合,ユーザーに通知できるようになります。

このように,アラームおよびアクションを定義することによって,IBM WebSphere MQの運用上の問題を早期に発見し,対処できます。

アラームおよびアクションの設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。