8.4.2 UNIXの場合
- <この項の構成>
- (1) OSのログ情報
- (2) Performance Managementの情報
- (3) オペレーション内容
- (4) エラー情報
- (5) その他の情報
(1) OSのログ情報
OSのログ情報で,採取が必要な情報を次の表に示します。
表8-8 採取が必要なログ情報(UNIXの場合)
情報の種類 | 概要 | デフォルトのファイル名 | jpcrasコマンドでの採取 |
---|
システムログ | syslog | - Solarisの場合
/var/adm/messages
- Linuxの場合
/var/log/messages
| ○※1 |
プロセス情報 | プロセスの一覧 | - | ○ |
システムファイル | hostsファイル | /etc/hosts | ○ |
/etc/inet/ipnodes※2 | ○※3 |
servicesファイル | /etc/services | ○ |
OS情報 | パッチ情報 | - | ○ |
カーネル情報 | - | ○ |
バージョン情報 | - | ○ |
ネットワークステータス | - | ○ |
環境変数 | - | ○ |
ホスト名 | - | ○ |
ダンプ情報 | coreファイル | - | ○ |
- (凡例)
- ○:採取できる
- -:該当しない
- 注※1
- デフォルトのパスおよびファイル名以外に出力されるように設定されているシステムでは,収集できません。手動で収集してください。
- 注※2
- /etc/inet/ipnodesファイルはSolarisだけに存在するファイルです。/etc/hostsファイルと一緒に収集してください。
- 注※3
- PFM - Manager 08-50以降またはPFM - Base 08-50以降のjpcrasコマンドだけで収集できます。
(2) Performance Managementの情報
Performance Managementに関する情報で,採取が必要な情報を次の表に示します。また,ネットワーク接続でのトラブルの場合,接続先マシン上のファイルの採取も必要です。
表8-9 採取が必要なPerformance Managementの情報(UNIXの場合)
情報の種類 | 概要 | デフォルトのファイル名 | jpcrasコマンドでの採取 |
---|
共通メッセージログ | Performance Managementから出力されるメッセージログ(シーケンシャルファイル方式) | /opt/jp1pc/log/jpclog{01|02}※1 | ○ |
Performance Managementから出力されるメッセージログ (ラップラウンドファイル方式) | /opt/jp1pc/log/jpclogw{01|02}※1 | ○ |
構成情報 | 各構成情報ファイル | - | ○ |
jpcctrl listコマンドの出力結果 | - | ○ |
バージョン情報 | 製品バージョン | - | ○ |
履歴情報 | - | ○ |
データベース情報 | Agent Storeサービス | - Storeバージョン1.0の場合
/opt/jp1pc/agts/store/インスタンス名/*.DB /opt/jp1pc/agts/store/インスタンス名/*.IDX
- Storeバージョン2.0の場合
/opt/jp1pc/agts/store/インスタンス名/STPD /opt/jp1pc/agts/store/インスタンス名/STPIディレクトリ下の次に示すファイル。 *.DB *.IDX
| ○ |
トレースログ | Performance Managementのプログラムの各サービスのトレース情報 | -※2 | ○ |
インストールログ※3 | Hitachi PP Installerの標準ログ | /etc/.hitachi/.hitachi.log /etc/.hitachi/.install.log | × |
- (凡例)
- ○:採取できる
- ×:採取できない
- -:該当しない
- 注※1
- 共通メッセージログのログファイル名には,末尾に「01」または「02」が付加されます。
- シーケンシャルファイル(jpclog)方式の場合
- ログ情報は,まず,末尾が「01」のログファイルに出力されます。ログファイルのサイズが上限に達すると,ログファイル名の末尾が「01」から「02」に変更され,ファイル名の末尾が「01」のログファイルが新規作成されます。そのあと出力されるログ情報は,末尾が「01」のログファイルに出力されます。すでにファイル名の末尾が「02」のログファイルがある場合は,上書きされます。最新のログは常にファイル名の末尾が「01」のログファイルに出力されます。
- ラップラウンドファイル(jpclogw)方式の場合
- ログ情報は,まず,末尾が「01」のログファイルに出力されます。ログファイルのサイズが上限に達すると,ファイル名の末尾が「02」のログファイルが新規作成されます。そのあと出力されるログ情報は,末尾が「02」のログファイルに出力されます。すでにファイル名の末尾が「02」のログファイルがある場合は,末尾が「02」のログファイルのデータをすべて削除し,先頭行からログが出力されます。そのあとログの出力ファイルが交互に入れ替わります。
- ログファイルの出力方式については,マニュアル「JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド」の,Performance Managementの障害検知について説明している章を参照してください。
- 注※2
- トレースログの格納先ディレクトリについては,「8.3.2 ログファイルおよびディレクトリ一覧」を参照してください。
- 注※3
- インストールに失敗した場合に採取してください。
(3) オペレーション内容
トラブル発生時のオペレーション内容について,次に示す情報が必要です。
- オペレーション内容の詳細
- トラブル発生時刻
- マシン構成(各OSのバージョン,ホスト名,PFM - ManagerとPFM - Agentの構成など)
- 再現性の有無
- PFM - Web Consoleからログインしている場合は,ログイン時のPerformance Managementユーザー名
(4) エラー情報
次に示すエラー情報を採取してください。
- コマンド実行時にトラブルが発生した場合は,コンソールに出力されたメッセージ
(5) その他の情報
その他の必要な情報を次に示します。
- コマンド実行時にトラブルが発生した場合は,コマンドに指定した引数
- 監視対象WebLogic Serverの情報
- WebLogic Serverで動作しているJava VMの情報
Sun JDKまたはBEA JDK(JRockit)のバージョン
- WebLogic Serverのバージョン