メトリックタイプ定義ファイルには,メトリックタイプを追加します。定義例を次に示します。
MetricTypeID,MetricTypeName,MetricPriority,MetricUnit,MetricThresholdFlag,MetricThresholdWarning,
MetricThresholdCritical,MetricAdjustFlag,MetricStatusFlag,MetricInstanceFlag,MetricFlatFlag,
MetricThreOverNumWarning,MetricThreOverNumCritical,MetricDisplayOrder
2001,ログイン中のユーザーの数,2,,1,15,20,1,2,1,1,1,1,0
追加するメトリックタイプの数だけ定義します。なお,一つのメトリックタイプの定義は1行で記述してください。
メトリックタイプ定義ファイルは,コンマ区切りのテキストファイルで定義します。メトリックタイプの定義項目を次の表に示します。
表8-7 メトリックタイプの定義項目一覧
項目 | 必須 | 指定する値 |
---|---|---|
MetricTypeID※ ((1~9999)) | ○ | メトリックタイプIDを,1~9999の範囲で指定します。ほかのメトリックタイプIDと重複しない値を指定してください。なお,システムが標準提供しているメトリックタイプIDには10000~39999を使用しています。 |
MetricTypeName ((63バイト以内の文字列)) | ○ | メトリックタイプの名称を指定します。ほかのメトリックタイプ名(PFM - Analysisが標準提供しているメトリックタイプ名含む)と重複しない名称を指定してください。PFM - Analysisを日本語環境で運用している場合は,日本語も指定できます。なお,半角かたかなは使用できません。PFM - Analysisが標準提供しているメトリックタイプ名については,「付録D.1 メトリック一覧」を参照してください。標準提供しているメトリックのメトリック名が,メトリックタイプ名になります。 |
MetricPriority ((1,2,3))《3》 | - | インスタンスの重要度を次のように指定します。 「1」:最重要 「2」:重要 「3」:一般 ここで指定した値は,オブジェクト登録時のデフォルトになります。重要度は,監視システム構成定義時に,オブジェクトごとに変更できます。 |
MetricUnit ((31バイト以内の文字列)) | - | メトリックの単位を指定します。 |
MetricThresholdFlag ((-1,0,1))《0》 | - | しきい値を超えたと判断するパターンを,次のように指定します。 「-1」:しきい値より小さい 「0」:判定なし 「1」:しきい値より大きい ここで指定した値は,オブジェクト登録時のデフォルトになります。このパターンは,監視システム構成定義時に,オブジェクトごとに変更できます。 |
MetricThresholdWarning 《0》 | - | 警戒しきい値を指定します。ここで指定した値は,オブジェクト登録時のデフォルトになります。しきい値は,監視システム構成作成時に,オブジェクトごとに変更できます。 |
MetricThresholdCritical 《0》 | - | 危険しきい値を指定します。ここで指定した値は,オブジェクト登録時のデフォルトになります。しきい値は,監視システム構成作成時に,オブジェクトごとに変更できます。 |
MetricAdjustFlag ((1,2,3))《1》 | - | メトリック値を補正するかどうかを次のように指定します。 「1」:補正しない 「2」:非マイナス補正をする 「3」:パーセント補正をする |
MetricStatusFlag ((1,2))《2》 | - | メトリックがステータスメトリックか,通常メトリックかを指定します。 「1」:ステータスメトリック 「2」:通常のメトリック |
MetricInstanceFlag ((1,2))《1》 | - | インスタンスが複数あるメトリックの場合,各インスタンスのメトリック値を保存するかどうか指定します。 「1」:保存しない 「2」:保存する ここで指定した値は,オブジェクト登録時のデフォルトになります。各インスタンスのメトリック値を保存するかどうかは,監視システム構成定義時に,オブジェクトごとに変更できます。 |
MetricFlatFlag ((1,2,3,4))《1》 | - | インスタンス値の平滑化方法を次のように指定します。 「1」:平均値 「2」:最大値 「3」:最小値 「4」:合計値 適切な平滑化方法がわからない場合や,インスタンスが一つの場合は「平均値」を指定してください。ここで指定した値は,オブジェクト登録時のデフォルトになります。平滑化方法は,監視システム構成作成時に,オブジェクトごとに変更できます。 |
MetricThreOverNumWarning ((1~99))《1》 | - | 警戒しきい値連続超過回数を指定します。項目自体を省略した場合はデフォルト値が適用されます。 |
MetricThreOverNumCritical ((1~99))《1》 | - | 危険しきい値連続超過回数を指定します。項目自体を省略した場合はデフォルト値が適用されます。 |
MetricDisplayOrder ((0~2147483647))《0》 | - | メトリックの表示順序を指定します。指定した値の昇順で,メトリックがBottleneck AnalyzerやDefinerに表示されます。値が同じだった場合は,MetricTypeIDの昇順で表示されます。項目自体を省略した場合はデフォルト値が適用されます。 |