13.5.1 JP1/SSOを採取ツールとして使用し,かつ,NNMおよびJP1/SSOが非データ共有方式およびバックアップ・リストア・データ共有方式の場合

クラスタ運用では,次の手順でPFM - Analysis Adaptorの環境設定を実行することをお勧めします。この項では,JP1/DSSOを使用していない場合を例に説明します。また,すでにNNMおよびJP1/SSOのクラスタ環境の設定は完了しており,現時点でNNMおよびJP1/SSOが現用系で動作していることを前提とします。

なお,手順はWindows・UNIX共通です。

<この項の構成>
(1) 予備系サーバの環境設定
(2) 現用系サーバの環境設定
(3) クラスタシステムへのサービスの登録

(1) 予備系サーバの環境設定

(a) PFM - Analysis Adaptorをインストールする

予備系サーバにPFM - Analysis Adaptorをインストールします。PFM - Analysis Adaptorのインストールについては,「3.2.1 インストール」を参照してください。

(b) PFM - Analysis Adaptorをセットアップする

予備系サーバでPFM - Analysis Adaptor動作条件定義ファイル(paa.conf)の設定,paassosetupコマンドの実行など,PFM - Analysis Adaptorのセットアップを実行します。PFM - Analysis Adaptor動作条件定義ファイルの内容は,通常の運用の場合と同じです。なお,PFM - Analysis Adaptor動作条件定義ファイルは,クラスタを構成するマシンでそれぞれ同じ内容である必要があります。

(c) クラスタシステムを操作してアクティブなホストを切り替える

現用系サーバのNNMおよびJP1/SSOが停止し,予備系サーバのNNMおよびJP1/SSOが動作するようにします。

(2) 現用系サーバの環境設定

(a) PFM - Analysis Adaptorをインストールする

現用系サーバにPFM - Analysis Adaptorをインストールします。PFM - Analysis Adaptorのインストールについては,「3.2.1 インストール」を参照してください。

(b) PFM - Analysis Adaptorをセットアップする

現用系サーバでPFM - Analysis Adaptor動作条件定義ファイル(paa.conf)の設定,paassosetupコマンドの実行など,PFM - Analysis Adaptorのセットアップを実行します。PFM - Analysis Adaptor動作条件定義ファイルには,予備系で設定した内容と同じ内容を設定してください。PFM - Analysis Adaptor動作条件定義ファイルは,クラスタを構成するマシンでそれぞれ同じ内容である必要があります。

(c) クラスタシステムを操作してアクティブなホストを切り替える

予備系サーバのNNMおよびJP1/SSOが停止し,現用系サーバのNNMおよびJP1/SSOが動作するようにします。

(3) クラスタシステムへのサービスの登録

クラスタシステムにPFM - Analysis Adaptorのサービスを登録します。クラスタシステムへの登録方法の詳細については,「13.5.4 クラスタソフトへのサービスの登録(PFM - Analysis Adaptor)」を参照してください。