(1) 採取する稼働性能情報
JP1/SSOは,SNMPプロトコルを使用してシステムを構成するホストやネットワーク機器などのMIBをメトリックとして収集します。また,MIBで提供される情報であれば,PFM - Analysisがサポートしていない監視項目でもユーザー拡張機能を使用して情報を収集できます。PFM - Analysisでは,これらをホストオブジェクトまたはアプリケーションオブジェクトとして監視できます。
なお,JP1/SSOで収集するリソースは,PFM - Analysis Adaptorが登録するPFM - Analysis専用のリソースです。JP1/SSOの標準リソースや他製品がJP1/SSOに登録した拡張リソースは使用しません。また,JP1/SSOのユーザーリソースで収集できないMIBは,メトリックとして収集できません。
JP1/SSOが収集するメトリックの詳細については,「付録D.4 SSOアダプターで収集するメトリックの詳細」を参照してください。
(2) メトリックの回収契機
PFM - Analysisは,PFM - Analysis Adaptor動作条件定義ファイル(paa.conf)でSSOアダプターに設定されたメトリック値の回収間隔ごとに,JP1/SSOが収集したメトリックを収集します。
(3) 監視条件の設定方法
Definerで監視システムの構成を定義すると,JP1/SSO側にも監視条件が自動的に設定されます。また,PFM - Analysis側でJP1/SSOのコマンドを自動的に実行して監視条件を設定したり,稼働性能情報を収集したりするため,JP1/SSOでの設定は不要です。なお,JP1/SSOの管理下にあるJP1/DSSOを採取ツールとして使用する場合は,PFM - Analysisが作成したPAMリソース設定ファイルを,JP1/DSSOに配布しておく必要があります。