レポート用テンプレートファイルは,Bottleneck Analyzerまたはpavreportコマンドからレポートを出力する場合の出力形式のテンプレートとして使用されるファイルです。テンプレートファイルは,XSL形式で記述され,必要に応じてユーザーがXSL形式の範囲内で背景色やタイトルの表示形式などをカスタマイズできます。ただし,カスタマイズ方法ついては,XSL関連のドキュメントを参照してください。また,カスタマイズによってレポートが正しく出力されない場合は,デフォルトのテンプレートファイルをそのまま使用してください。
レポート用テンプレートファイルは,Bottleneck Analyzerで出力する場合とpavreportコマンドで出力する場合とでファイルが異なります。
表6-1 レポート用テンプレートファイル
出力元 | ファイル名 | パス |
---|---|---|
Bottleneck Analyzer | pavbarpttmpl.xsl | インストール先ディレクトリ¥view¥conf |
pavreportコマンド | pavrpttmpl.xsl |
(1) テンプレートルール定義で使用される識別要素
<xsl:apply-templates select="XXX"/>または<xsl: template match="XXX">で,テンプレートルール定義として使用されます。テンプレートルール定義は,移動はできますが,削除はできません。削除したい場合は,テンプレートルール定義内の記述を削除してください。また,移動する場合は,テンプレートルール定義ごと移動してください。テンプレートルール定義で使用する識別要素を次の表に示します。
表6-2 テンプレートルール定義で使用される識別要素
識別要素 | 説明 |
---|---|
Report | レポート全体のテンプレートルール定義のパターン。 |
DangerAnalysis | 「危険度分析」出力用テンプレートルール定義で使用する要素名。 |
DangerEstimate | 「危険域到達時刻予測」出力用テンプレートルール定義で使用する要素名。 |
MetricAnalysis | 「メトリック値ランキング」出力用テンプレートルール定義で使用する要素名。 |
PluralMetricGraph | 「複数メトリックグラフ」出力用テンプレートルール定義で使用する要素名。 |
WarningMessage | 「警告メッセージ」出力用テンプレートルール定義で使用する要素名。 |
SystemComposition | 「システム構成」出力用テンプレートルール定義で使用する要素名。 |
StatusAnalysis | 「ステータス分析」出力用テンプレートルール定義で使用する要素名。 |
SingleMetricGraph | 「単数メトリックグラフ」出力用テンプレートルール定義で使用する要素名。 |
CorrelationAnalysis | 「相関分析」出力用テンプレートルール定義で使用する要素名。 |
(2) テキスト置換で使用される識別要素
次の表に示す識別要素は,<xsl: value-of select="XXX"/>で,テキスト置換に使用されます。これらの識別要素は,タグ単位で移動,削除などができます。タグが削除された項目は,レポート出力時に表示されなくなります。
表6-3 テキスト置換で使用される識別要素
識別要素 | 説明 |
---|---|
Title | タイトル |
AnalysisRange | 分析範囲,対象期間 |
Value | メトリック値 |
MetricName | メトリック名 |
ObjectName | オブジェクト名 |
Subject | 現象メトリック,対象メトリック,対象,対象オブジェクト |
Correlation | 相関 |
AnalysisTime | 分析時刻,対象時刻 |
ID | 警告メッセージのメッセージID |
Time |
|
Message | 警告メッセージのメッセージ |
StartTime | 開始時刻 |
EndTime | 終了時刻 |
SelectTime | 対象時刻 |
SearchRange | 原因候補メトリック |
Unit | 単位 |
DispRange | 表示範囲 |
Importance | 重要度 |
SubjectMetric | 対象メトリック |
SubjectObject | 対象オブジェクト |
EstimateTime | 予測危険到達時刻 |
CollectionMethod | 集計方法 |
CollectedValue | 集計メトリック値 |
Status | ステータス |
CollectRange | 取得範囲 |
(3) 表示を制御するための識別要素
次の表に示す識別要素は,<xsl: if test="XXX">や<xsl: for-each select="XXX">などで,表示を制御するために使用されます。これらの識別要素は,タグ単位で移動,削除などができます。タグが削除された項目は,レポート出力時に表示されなくなります。
表6-4 表示を制御するための識別要素
識別要素 | 説明 |
---|---|
RangeUnity | レンジ統一(レンジ統一した場合) |
Trend | トレンド表示 |
Forecast | 予測表示 |
Result/CorrelationInstance | 相関分析の結果表示 |
Result/DangerInstance | 危険度分析の結果表示 |
Result/EstimateInstance | 危険域到達時刻予測の結果表示 |
Result/StatusInstance | ステータス分析の結果表示 |
Result/MetricInstance | メトリック値ランキングの結果表示 |
(4) 分析結果やメトリック値リストを表示するための識別要素
次の表に示す識別要素は,分析結果やメトリック値リストを表示するために使用されます。これらの識別要素は,タグ単位で移動,削除などができます。タグが削除された項目は,レポート出力時に表示されなくなります。
表6-5 分析結果やメトリック値リストを表示するための識別要素
識別要素 | 説明 |
---|---|
MetricList | メトリック値リスト |
MetricInfo | |
MetricInfoInstance | |
Danger | 分析結果の危険度 |
MessageInstance | 警告メッセージリスト |
(5) そのほかの識別要素
次の表に示す識別要素は,テキスト置換,表示の制御,および分析結果やメトリック値リストの表示以外で使用されます。これらの識別要素は,タグ単位で移動,削除などができます。タグが削除された項目は,レポート出力時に表示されなくなります。
表6-6 そのほかの識別要素
識別要素 | 説明 |
---|---|
Supplement | pavreportコマンドでの出力情報 |
Graph | pavreportコマンド出力時のグラフルール |
Image | pavreportコマンド出力時のイメージルール |
NoImage | pavreportコマンド出力時のイメージルール (イメージが生成できなかった場合) |
NoImage/NoMetricData | イメージ生成失敗の理由 (メトリック値が存在しない) |
NoImage/InvalidGraphVscale | イメージ生成失敗の理由 (縦軸指定エラー) |
NoImage/InvalidGraphVscaleValue | イメージ生成失敗の理由 (縦軸目盛りの間隔指定エラー) |
NoImage/InvalidGraphHscaleValue | イメージ生成失敗の理由 (横軸目盛りの間隔指定エラー) |
Literal | 危険度を表す文字列 |
Color | 危険度の色 |