1.2 PFM - Analysisを構成するプログラム
PFM - Analysisは,次の三つの製品から構成されます。
- PFM - Analysis Manager
PFM - Analysisのマネージャープログラムです。収集した稼働性能情報をPAMDBに取り込んで一元管理します。また,監視システム構成の定義や,収集した稼働性能情報の分析や予測,データのインポートとエクスポートなどを実行します。
- PFM - Analysis View
PFM - AnalysisのGUIを提供するプログラムです。GUIの表示項目や設定項目については,「9. 画面」を参照してください。PFM - AnalysisのGUIには次の三つがあります。
- Definer
監視システム構成を定義するための画面です。
Definerを使った監視システム構成の定義方法については,「5. 監視システム構成の定義」を参照してください。
- Bottleneck Analyzer
稼働性能を分析するための画面です。稼働性能情報や分析結果のレポート出力も実行します。
Bottleneck Analyzerを使った分析や予測の方法については,「6. 稼働性能の分析と予測」を参照してください。
- Web Recorder
採取ツールとしてJP1/ESPを使用する場合で,かつインターネットサービスをトランザクションとして監視する場合に,Webトランザクション情報を定義するための画面です。
Web Recorderを使ったWebトランザクションの監視方法については,「7. Webトランザクションの監視」を参照してください。
- PFM - Analysis Adaptor
監視対象から情報を収集する監視プログラム(採取ツール)と連携するためのプログラムです。採取ツールとしてJP1/SSOまたはPFMを使用する場合に必要です。
PFM - Analysisを使用したシステムの基本構成を次の図に示します。
図1-1 PFM - Analysisを使用したシステムの基本構成
![[図データ]](figure/pa010201.gif)
- マネージャーサーバ
- PFM - Analysis Managerをインストールしたサーバです。マネージャーサーバには,PAMDBを構築します。
- PAMDB
- 採取ツールサーバから収集した稼働性能情報を格納するデータベースです。監視対象のシステム構成定義情報なども格納されます。
- 監視端末
- PFM - Analysis Viewをインストールしたマシンです。PFM - Analysis Managerに接続し,GUIで監視システムを定義したり,予測や分析を実行したりできます。
- 採取ツールサーバ
- 採取ツールをインストールしたサーバです。収集した稼働性能情報をマネージャーサーバに渡します。
- PFM - Analysisが標準でサポートしている採取ツールを次に示します。
表1-1 PFM - Analysisが採取ツールとして標準サポートしている監視プログラム
採取ツール | 連携方法 |
---|
JP1/ESP | PFM - Analysis Managerと直接接続できるため,JP1/ESPだけで連携できる。 |
VPIS | PFM - Analysis Managerとのアダプター機能として,VPISと同一ホストにJP1/Performance Analysis - Adaptor(JP1 Version 7i製品)が必要。 JP1/Performance Analysis - Adaptorについては,マニュアル「JP1/Performance Analysis」を参照のこと。 |
JP1/SSO | PFM - Analysis Managerとのアダプター機能として,JP1/SSOと同一ホストにPFM - Analysis Adaptorが必要。 |
PFM | PFM - Analysis Managerとのアダプター機能として,PFM - ManagerまたはPFM - Baseと同一ホストにPFM - Analysis Adaptorが必要。 |
- 監視対象
- PFM - Analysisで監視するシステムの構成機器です。PFM - Analysisがサポートしている監視対象機器については,「付録C PFM - Analysisがサポートする監視対象」を参照してください。