8.2.2 オブジェクトタイプ定義ファイル(pamtplobj_user.conf)

オブジェクトタイプ定義ファイルには,オブジェクトタイプを追加します。定義例を次に示します。

ObjectTypeID,ObjectTypeName,ObjectCategoryID,ServiceTypeID,ObjectTypeDescription
1001,HP-UX(A社用),201,,A社業務サーバ用共通監視項目を追加したHP-UX
1002,HP-UX(B社用),201,,B社業務サーバ用共通監視項目を追加したHP-UX

追加するオブジェクトタイプの数だけ定義します。なお,一つのオブジェクトタイプの定義は1行で記述してください。

オブジェクトタイプ定義ファイルは,コンマ区切りのテキストファイルで定義します。オブジェクトタイプの定義項目を次の表に示します。

表8-4 オブジェクトタイプの定義項目一覧

項目必須指定する値
ObjectTypeID※1
((1~9999))
オブジェクトタイプIDを,1~9999の範囲で指定します。ほかのオブジェクトタイプIDと重複しない値を指定してください。なお,システムが標準提供しているオブジェクトタイプIDには10000~39999を使用しています。
ObjectTypeName
((63バイト以内の文字列))
オブジェクトタイプの名称を指定します。ほかのオブジェクトタイプ名(PFM - Analysisが標準提供しているオブジェクトタイプ名含む)と重複しない名称を指定してください。PFM - Analysisを日本語環境で運用している場合は,日本語も指定できます。なお,半角かたかなは使用できません。
ObjectCategoryIDオブジェクトカテゴリーIDを,「表8-5 オブジェクトカテゴリー一覧」から選択してください。適切なカテゴリーがない場合は,「そのほかのサービス」,「そのほかのホスト」,または「そのほかのアプリケーション」を選択してください。
ServiceTypeID※2追加するオブジェクトタイプがサービスの場合だけ指定します。オブジェクトに対応するサービスの種類を,サービスタイプIDで指定します。
サービスタイプIDについては,「付録E サービスタイプ・計測項目一覧」を参照してください。
ObjectTypeDescription
((255バイト以内))
コメントを指定します。ここで指定した文字列は,オブジェクトごとに登録する「備考」のデフォルト値になります。PFM - Analysisを日本語環境で運用している場合は,日本語も指定できます。なお,半角かたかなは使用できません。
(凡例)
○:必須項目
-:オプション項目
注※1
ObjectTypeIDが同じ値の定義が複数あった場合,ファイル内で下にある記述が優先されます。
注※2
採取ツールがJP1/ESP,VPISの場合に必須です。PFMを採取ツールにしている場合,値は省略してください。

オブジェクトカテゴリー一覧を,次の表に示します。

表8-5 オブジェクトカテゴリー一覧

オブジェクトレイヤーオブジェクトカテゴリーオブジェクトカテゴリーID
サービスインターネットサービス101
そのほかのサービス199
ホスト一般サーバ201
ファイアウォール202
ロードバランサー203
キャッシュサーバ204
SSLアクセラレーター205
ルーター206
そのほかのホスト299
アプリケーションWebサーバ301
APサーバ302
DBサーバ303
ERP304
OLTP305
ジョブ管理サーバ306
グループウェア307
そのほかのアプリケーション399
PFM - Analysis標準提供のオブジェクトタイプ定義ファイル
ユーザー拡張用のオブジェクトタイプ定義ファイルを編集する場合は,PFM - Analysisが標準で提供しているオブジェクトタイプ定義ファイルを参考にできます。PFM - Analysis標準提供のオブジェクトタイプ定義ファイルは,次のファイルです。
インストール先ディレクトリ¥manager¥template¥pamtplobj_sys.conf
なお,標準提供のオブジェクトタイプ定義ファイルは,編集できません。

表8-6 標準提供のオブジェクトタイプ一覧

オブジェクト
レイヤー
オブジェクト
カテゴリー
オブジェクト
タイプ
オブジェクト
タイプID
サービスインターネットサービスHTTP10101
HTTPS10102
SMTP10103
POP310104
IMAP410105
DNS10106
DHCP10107
FTP10108
TCP10109
WEBTRANS10110
そのほかのサービスUSERSERV19901
ホスト一般サーバWindows20101
Solaris20102
Linux20103
HP-UX20104
AIX20105
Tru64_UNIX20106
ファイアウォールFirewall-120201
NetScreen20202
ロードバランサーSeverIron20301
CSS20302
キャッシュサーバCacheFlow20401
WebMax20402
SSLアクセラレーターNetStructure20501
ルーターRouter20601
そのほかのホスト
アプリケーションWebサーバHitachi_WEB30101
Apache30102
Sun_ONE_WEB30103
IIS30104
APサーバCosminexus30201
WebLogic30202
DBサーバOracle30301
SQL_Server30302
HiRDB30303
DB2_UDB30304
ERPSAP_R/330401
OLTPOpenTP130501
ジョブ管理サーバJP1/AJS230601
グループウェアDomino30701
そのほかのアプリケーション
(凡例)
-:該当なし
注※
ユーザー追加用に用意されているカテゴリーです。