9.4.7 [プロパティ]画面

Webトランザクションの各ステップ情報を表示,追加,編集する画面です。[Web Recorder](メイン)画面で[トランザクション]-[新規作成],または[編集]-[プロパティ]を選択すると表示されます。[プロパティ]画面には,次の五つのタブがあります。

それぞれのタブごとに,表示項目について説明します。なお,[プロパティ]画面の各項目で,IEモードでの新規作成の場合に自動記録される項目,および直接入力モードでの新規作成,ステップ情報の挿入,追加の場合に設定が必須である項目については,「7.3.1 ステップ情報の定義」の「表7-2 ステップ情報の項目一覧と必須項目」を参照してください。

<この項の構成>
(1) [ページ情報]タブ
(2) [リクエスト情報]タブ
(3) [Web認証]タブ
(4) [プロキシ]タブ
(5) [レスポンス判定]タブ

(1) [ページ情報]タブ

アクセス先のURL,ページタイトル,フレーム名などのページ情報を設定する画面です。IEモードで定義している場合,この画面の項目は自動記録されます。

図9-99 [プロパティ]画面([ページ情報]タブ)

[図データ]

表示項目について説明します。

[URL]
アクセス先のURLを2,083バイト以内で指定します。入力した文字列の前後に空白,タブ,および改行がある場合は,削除されます。この項目は,必ず指定してください。なお,IEモードで記録した場合は,自動的にアクセス先のURLが設定されます。
[タイトル]
アクセス先のURLのページタイトルを1,023バイト以内で入力します。入力した文字列の前後に空白,タブ,および改行がある場合は,削除されます。この項目は省略できます。IEモードで記録した場合は,自動的にアクセス先URLのページタイトルが表示されます。
[フレーム名]
アクセス先のURLがフレームの場合,フレーム名を1,023バイト以内で入力します。入力した文字列の前後に空白,タブ,および改行がある場合は,削除されます。この項目は省略できます。IEモードで記録した場合は,自動的にアクセス先URLのフレーム名が表示されます。

(2) [リクエスト情報]タブ

ステップ情報のリクエストに関する情報を設定する画面です。IEモードで記録した場合は,[Cookie]を除く情報が自動的に記録されています。

図9-100 [プロパティ]画面([リクエスト情報]タブ)

[図データ]

表示項目について説明します。

[URL]
アクセス先WebページのURLが表示されます。変更したい場合は,[ページ情報]タブの[URL]の情報を変更します。
[メソッド]
リクエストメソッドを指定します。デフォルトは「GET」です。
[Content-Typeヘッダ]
メッセージボディのMIME形式を次の中から選択します。[メソッド]で[POST]メソッドを選択した場合は,必ず指定してください。
  • [フォームURLエンコード形式]
  • [テキスト形式]
  • [マルチパート形式]
  • [その他]
[マルチパート形式]を選択した場合は,[セパレータ]にメッセージボディで使用する区切り文字を255バイト以内で必ず指定してください。[その他]を選択した場合は,メッセージボディのMIMEタイプを示すContent-Typeヘッダの値を255バイト以内で必ず指定してください。
なお,入力した文字列の前後に空白,タブ,および改行がある場合は,削除されます。
[メッセージボディ]
POSTメソッドのメッセージボディに入れる値を512,000バイト以内で指定します。[マルチパート形式]を選択した場合,[Content-Typeヘッダ]の[セパレータ]で指定した文字列でそれぞれのパートを区切ります。[フォームURLエンコード形式]を選択してもフォームURLエンコード形式で入力する必要はなく,テキスト形式で入力します。[メソッド]で[POST]メソッドを選択した場合は,512,000バイト以内で必ず指定してください。なお,入力した文字列の前後に空白,タブ,および改行がある場合は,削除されます。
注意事項
メッセージボディには,パスワードなどの重要な情報が含まれている場合があります。ただし,画面上ではそのまま平文で表示されるため,編集の際には注意が必要です。また,Webトランザクションファイルにも平文で出力されるため,Webトランザクションファイルの取り扱いについても十分注意してください。
[Cookie]
リクエストのCookieヘッダの値を指定します。JP1/ESPでは,必要に応じて監視時に取得したCookieを使用するため,通常設定する必要はありません。特に指定したい場合だけ指定します。
なお,指定する場合は「変数名=値」の形式で指定し,複数指定する場合は「;(セミコロン)」で区切ります。「変数名=値」は8個まで指定できます。一つの「変更名=値」は,1,023バイト以内で指定します。入力した「変数名=値」の前後に空白,タブ,および改行がある場合は,削除されます。

(3) [Web認証]タブ

Web認証に必要な情報を設定します。リクエストを送信する際にWeb認証が必要な場合に指定します。この画面の項目は,IEモードで定義した場合も自動記録されないため,設定が必要な場合はこの画面で直接入力します。

図9-101 [プロパティ]画面([Web認証]タブ)

[図データ]

表示項目について説明します。

[Web認証を行う]チェックボックス
Web認証をする場合にチェックします。デフォルトはチェックされていません。
[Web認証ユーザー名]
Web認証に使用するユーザー名を64バイト以内で指定します。[Web認証を行う]をチェックした場合は,必ず指定してください。なお,入力した文字列の前後に空白,タブ,および改行がある場合は,削除されます。
[ESPパスワードユーティリティを使用]チェックボックス
JP1/ESPパスワードユーティリティを使用する場合にチェックします。デフォルトはチェックされています。JP1/ESPのパスワードユーティリティを使用しない場合は[Web認証パスワード]を設定し,PFM - Analysisでパスワードを設定します。
[Web認証パスワード]
[ESPパスワードユーティリティを使用]をチェックしない場合,Web認証に使用するパスワードを64バイト以内で指定します。なお,入力した文字列の前後に空白,タブ,および改行がある場合は,削除されます。
注意事項
[Web認証パスワード]は平文でWebトランザクションファイルに出力されるため,JP1/ESPのパスワードユーティリティを使用することをお勧めします。

(4) [プロキシ]タブ

この画面の各項目には,[監視条件の設定]画面でWebトランザクションに設定したプロキシ利用に関する情報がデフォルトとして設定されています。ステップごとに設定内容を変更する場合は,手入力で必要項目を設定します。この画面の項目は,IEモードで定義した場合も自動設定されないため,設定が必要な場合はこの画面で直接入力します。

図9-102 [プロパティ]画面([プロキシ]タブ)

[図データ]

表示項目について説明します。

[プロキシ設定]
次の三つから選択します。デフォルトは「監視条件のデフォルトプロキシの値を使用」です。
  • [監視条件のデフォルトプロキシの値を使用]
    プロキシの設定には[監視条件の設定]画面で指定された値を使用します。
  • [プロキシを利用しない]
    プロキシ利用はしません。
  • [このプロパティの値を使用]
    [プロキシ]タブで設定する値を使用します。
[プロキシホスト名]
接続先プロキシサーバのホスト名またはIPアドレスを255バイト以内で指定します。[プロキシ設定]で[このプロパティの値を使用]を選択した場合は,必ず指定してください。なお,入力した文字列の前後に空白,タブ,および改行がある場合は,削除されます。
[プロキシポート番号]
接続先プロキシサーバのポート番号を指定します。[プロキシ設定]で[このプロパティの値を使用]を選択した場合は,必ず指定してください。
[プロキシ認証を行う]チェックボックス
プロキシ認証をする場合にチェックします。デフォルトはチェックされていません。
[プロキシユーザー名]
プロキシ認証に使用するユーザー名を64バイト以内で指定します。[プロキシ認証を行う]をチェックしている場合は,必ず指定してください。なお,入力した文字列の前後に空白,タブ,および改行がある場合は,削除されます。
[ESPパスワードユーティリティを使用]チェックボックス
JP1/ESPパスワードユーティリティを使用する場合にチェックします。デフォルトはチェックされています。JP1/ESPのパスワードユーティリティを使用しない場合は[プロキシパスワード]を設定し,PFM - Analysisでパスワードを設定します。
[プロキシパスワード]
[ESPパスワードユーティリティを使用]をチェックしない場合,プロキシ認証に使用するパスワードを64バイト以内で指定します。なお,入力した文字列の前後に空白,タブ,および改行がある場合は,削除されます。
注意事項
[プロキシパスワード]は平文でWebトランザクションファイルに出力されるため,JP1/ESPのパスワードユーティリティを使用することをお勧めします。

(5) [レスポンス判定]タブ

Webトランザクション監視の際に,正当なレスポンスかどうかを判定するための条件を指定します。この画面の項目は,IEモードで定義した場合も自動記録されないため,設定が必要な場合はこの画面で直接入力します。なお,レスポンス判定の対象は,HTMLのソースに限ります。

図9-103 [プロパティ]画面([レスポンス判定]タブ)

[図データ]

表示項目について説明します。

[条件]
レスポンス判定の条件を指定します。
[接続]
条件と条件の接続方式を設定します。[かつ]または[または]のうちのどちらかを選択します。
[文字列]
条件設定の対象となる文字列を設定します。文字列内に「{ }(波括弧)」は使用できません。
[判定]
[文字列]で指定した文字列を[含む]条件なのか,[含まない]条件なのかを選択します。
[レスポンス判定条件一覧]
設定したレスポンス判定の条件一覧を階層表示します。なお,一覧の1行目には[判定条件]が常に表示されます。最上位に条件を追加したい場合は,[判定条件]を選択して[追加]ボタンをクリックしてください。
[追加]ボタン
[条件]で指定されている条件を[レスポンス判定条件一覧]に追加します。[レスポンス判定条件一覧]で選択されている条件の,一つ下の階層の最後に追加されます。
[修正]ボタン
[レスポンス判定条件一覧]で選択されている条件を,[条件]に指定されている内容に修正します。
[削除]ボタン
[レスポンス判定条件一覧]で選択されている条件を削除します。
移動ボタン(上下左右ボタン)
[レスポンス判定条件一覧]に設定されている条件に階層を設定するためのボタンです。
  • [←]ボタン(左)
    [レスポンス判定条件一覧]で選択している条件,およびその下位の条件をすべて一つずつ左に移動し,階層を繰り上げます。
  • [→]ボタン(右)
    [レスポンス判定条件一覧]で選択している条件,およびその下位の条件をすべて一つずつ右に移動し,階層を繰り下げます。
  • [↑]ボタン(上)
    [レスポンス判定条件一覧]で選択している条件,およびその下位の条件を,選択している条件と同じ階層で,かつ選択している条件より上の行に設定されている条件と入れ替えます。
  • [↓]ボタン(下)
    [レスポンス判定条件一覧]で選択している条件,およびその下位の条件を,選択している条件と同じ階層で,かつ選択している条件より下の行に設定されている条件と入れ替えます。