11.2.3 自動コマンド実行定義ファイル(pamaction.conf)

PFM - Analysisで警告メッセージが発行された場合に,PFM - Analysis Managerで自動的に実行するコマンドを定義します。このファイルを変更した場合は,PAM - Collectサービスを再起動してください。

<この項の構成>
(1) 書式
(2) 定義内容
(3) 定義例

(1) 書式

[Command]
metricNW=コマンド
metricWN=コマンド
metricWC=コマンド
metricCW=コマンド
metricNC=コマンド
metricCN=コマンド
metricNU=コマンド
metricUN=コマンド
metricWU=コマンド
metricUW=コマンド
metricCU=コマンド
metricUC=コマンド
objectNC=コマンド
objectCN=コマンド
objectNU=コマンド
objectUN=コマンド
objectCU=コマンド
objectUC=コマンド

[Priority Filter]
priority1={Y|N}
priority2={Y|N}
priority3={Y|N}

(2) 定義内容

Commandセクション
警告メッセージの種類ごとに,実行するコマンドを定義します。省略した場合は,何も実行されません。なお,コマンドはフルパスで指定してください。

表11-11 Commandセクションの定義内容

キー名必須指定する値
metricNW
((255バイト以内の文字列))
メトリックの危険度が正常域から警戒域に変化したときに実行するコマンドを指定します。
metricWN
((255バイト以内の文字列))
メトリックの危険度が警戒域から正常域に変化したときに実行するコマンドを指定します。
metricWC
((255バイト以内の文字列))
メトリックの危険度が警戒域から危険域に変化したときに実行するコマンドを指定します。
metricCW
((255バイト以内の文字列))
メトリックの危険度が危険域から警戒域に変化したときに実行するコマンドを指定します。
metricNC
((255バイト以内の文字列))
メトリックの危険度が正常域から危険域に変化したときに実行するコマンドを指定します。
metricCN
((255バイト以内の文字列))
メトリックの危険度が危険域から正常域に変化したときに実行するコマンドを指定します。
metricNU
((255バイト以内の文字列))
メトリックの危険度が正常域から不明に変化したときに実行するコマンドを指定します。
metricUN
((255バイト以内の文字列))
メトリックの危険度が不明から正常域に変化したときに実行するコマンドを指定します。
metricWU
((255バイト以内の文字列))
メトリックの危険度が警戒域から不明に変化したときに実行するコマンドを指定します。
metricUW
((255バイト以内の文字列))
メトリックの危険度が不明から警戒域に変化したときに実行するコマンドを指定します。
metricCU
((255バイト以内の文字列))
メトリックの危険度が危険域から不明に変化したときに実行するコマンドを指定します。
metricUC
((255バイト以内の文字列))
メトリックの危険度が不明から危険域に変化したときに実行するコマンドを指定します。
objectNC
((255バイト以内の文字列))
オブジェクトのステータスが動作中から停止中に変化したときに実行するコマンドを指定します。
objectCN
((255バイト以内の文字列))
オブジェクトのステータスが停止中から動作中に変化したときに実行するコマンドを指定します。
objectNU
((255バイト以内の文字列))
オブジェクトのステータスが動作中から対象外に変化したときに実行するコマンドを指定します。
objectUN
((255バイト以内の文字列))
オブジェクトのステータスが対象外から動作中に変化したときに実行するコマンドを指定します。
objectCU
((255バイト以内の文字列))
オブジェクトのステータスが停止中から対象外に変化したときに実行するコマンドを指定します。
objectUC
((255バイト以内の文字列))
オブジェクトのステータスが対象外から停止中に変化したときに実行するコマンドを指定します。
(凡例)
-:オプション項目

オブジェクト名やメトリック名によってコマンド実行を判断したい場合は,オブジェクト名やメトリック名などを,変数を使って渡すように設定します。自動コマンド実行定義ファイルで指定できる変数を,次の表に示します。

表11-12 自動コマンド実行定義ファイルで指定できる変数

変数説明
$OBJECT警告メッセージに関連するオブジェクト名。
$METRIC警告メッセージに関連するメトリック名。
ステータス変化メッセージの場合は何も渡されません。
$HOST警告メッセージに関連するホスト名。
オブジェクト名やメトリック名に含まれている記号によっては,コマンドが正しく実行されないことがあるため,変数を使用する場合は「"(ダブルクォーテーション)」で囲むことをお勧めします。なお,「"(ダブルクォーテーション)」で囲む際は,変数を含むコマンド引数の部分をそれぞれ囲むようにしてください。定義したコマンドライン全体を囲んでしまうと,コマンド引数の部分まで含めてコマンド名として解釈されてしまい,コマンドが正しく実行されません。

Priority Filterセクション
メトリックの重要度によって,コマンドを実行するかどうか定義します。メトリックの危険度変化の警告メッセージに適用されます。

表11-13 Priority Filterセクションの定義内容

キー名必須指定する値
priority1
((YまたはN))《N》
重要度1のメトリックの危険度が変化した場合にコマンドを実行するかどうか指定します。コマンドを実行する場合は「Y」を,実行しない場合は「N」を指定します。
priority2
((YまたはN))《N》
重要度2のメトリックの危険度が変化した場合にコマンドを実行するかどうか指定します。コマンドを実行する場合は「Y」を,実行しない場合は「N」を指定します。
priority3
((YまたはN))《N》
重要度3のメトリックの危険度が変化した場合にコマンドを実行するかどうか指定します。コマンドを実行する場合は「Y」を,実行しない場合は「N」を指定します。
(凡例)
-:オプション項目

(3) 定義例

自動コマンド実行定義ファイルの定義例を次に示します。この定義例では,重要度1のメトリックの危険度が危険域に変化したときに,異常が発生したことを通知するコマンドsample.exeを実行するよう定義しています。また,異常発生ホストを特定するため,メッセージ情報(-mオプションで定義)にホスト名が含まれるよう定義しています。

[Command]
metricWC=C:¥sample¥bin¥sample.exe -m $HOSTで異常が発生しています。
metricNC=C:¥sample¥bin¥sample.exe -m $HOSTで異常が発生しています。
metricUC=C:¥sample¥bin¥sample.exe -m $HOSTで異常が発生しています。

[Priority Filter]
priority1=Y