クラスタ運用では,次の手順でPFM - Analysis Adaptorの環境設定を実行することをお勧めします。この項では,JP1/DSSOを使用していない場合を例に説明します。また,すでにNNMおよびJP1/SSOのクラスタ環境の設定は完了しており,現時点でNNMおよびJP1/SSOが現用系で動作していることを前提とします。
なお,手順はWindowsの場合とUNIXの場合で異なるため,分けて説明します。
(1) Windowsの場合の環境設定
(a) 現用系サーバでNNM Cluster Managerのリソースをオフラインにする
現用系サーバのクラスタアドミニストレータのウィンドウで,NNM Cluster Managerのリソースをオフラインにします。
(b) 現用系サーバにPFM - Analysis Adaptorをインストールする
現用系サーバにPFM - Analysis Adaptorをインストールします。PFM - Analysis Adaptorのインストールについては「3.2.1 インストール」を参照してください。
(c) 現用系サーバでPFM - Analysis Adaptorをセットアップする
現用系サーバでPFM - Analysis Adaptor動作条件定義ファイル(paa.conf)の設定,paassosetupコマンドの実行など,PFM - Analysis Adaptorをセットアップします。PFM - Analysis Adaptor動作条件定義ファイルの内容は,通常の運用の場合と同じです。なお,PFM - Analysis Adaptor動作条件定義ファイルは,クラスタを構成するマシンで,それぞれ同じ内容を設定する必要があります。
(d) クラスタシステムを操作してアクティブなホストを切り替える
(e) 予備系サーバにPFM - Analysis Adaptorをインストールする
予備系サーバにPFM - Analysis Adaptorをインストールします。PFM - Analysis Adaptorのインストールについては「3.2.1 インストール」を参照してください。
(f) 予備系サーバでPFM - Analysis Adaptorをセットアップする
予備系サーバでPFM - Analysis Adaptor動作条件定義ファイル(paa.conf)の設定,paassosetupコマンドの実行など,PFM - Analysis Adaptorをセットアップします。PFM - Analysis Adaptor動作条件定義ファイルには,現用系で設定した内容と同じ内容を設定してください。なお,PFM - Analysis Adaptor動作条件定義ファイルは,クラスタを構成するマシンで,それぞれ同じ内容を設定する必要があります。
(g) クラスタシステムを操作してアクティブなホストを切り替える
(h) 現用系サーバでNNM Cluster Managerのリソースをオンラインにする
現用系サーバのクラスタアドミニストレータのウィンドウで,NNM Cluster Managerのリソースをオンラインにします。
(i) クラスタシステムにサービスを登録する
クラスタシステムにPFM - Analysis Adaptorのサービスを登録します。クラスタシステムへの登録方法の詳細については,「13.5.4 クラスタソフトへのサービスの登録(PFM - Analysis Adaptor)」を参照してください。
(j) PFM - Analysis Adaptorの接続相手となるPFM - Analysis Managerの環境設定をする
PFM - Analysis Adaptorの接続相手となるPFM - Analysis Managerの環境設定をします。PFM - Analysis Adaptorの接続相手となるPFM - Analysis Managerの採取ツール定義ファイル(pamcoltool.conf)のtool_servnameには,PFM - Analysis Adaptor側の論理IPアドレスまたは論理IPアドレスに対応するホスト名を設定してください。
(2) UNIXの場合の環境設定
(a) 現用系サーバでNNMプロセス制御スクリプトの監視処理一時中断用ファイルを作成する
現用系サーバで,NNMプロセス制御スクリプトの監視処理一時中断用ファイルを作成します。
実行例 touch /tmp/maint_NNM
(b) 現用系サーバのJP1/SSOのデーモンプロセスを停止する
現用系サーバで,JP1/SSOのデーモンプロセスを停止させます。
実行例 /opt/OV/bin/ovstop ssocollectd
(c) 現用系サーバにPFM - Analysis Adaptorをインストールする
現用系サーバにPFM - Analysis Adaptorをインストールします。PFM - Analysis Adaptorのインストールについては「3.2.1 インストール」を参照してください。
(d) 現用系サーバでPFM - Analysis Adaptorをセットアップする
現用系サーバでPFM - Analysis Adaptor動作条件定義ファイル(paa.conf)の設定,paassosetupコマンドの実行など,PFM - Analysis Adaptorをセットアップします。PFM - Analysis Adaptor動作条件定義ファイルの内容は,通常の運用の場合と同じです。なお,PFM - Analysis Adaptor動作条件定義ファイルは,クラスタを構成するマシンで,それぞれ同じ内容を設定する必要があります。
(e) 現用系サーバのJP1/SSOのデーモンプロセスを開始する
現用系サーバで,JP1/SSOのデーモンプロセスを起動させます。
実行例 /opt/OV/bin/ovstart -c
(f) 現用系サーバで監視処理一時中断用ファイルを削除する
現用系サーバで,監視処理一時中断用ファイルを削除します。
実行例 rm /tmp/maint_NNM
(g) クラスタシステムを操作してアクティブなホストを切り替える
現用系サーバのNNMおよびJP1/SSOが停止し,予備系サーバのNNMおよびJP1/SSOが動作するようにします。
(h) 予備系サーバで(a)~(f)と同じ操作を実行する
予備系サーバで,手順(a)~手順(f)と同じ操作を実行します。
(i) クラスタシステムにサービスを登録する
クラスタシステムにPFM - Analysis Adaptorのサービスを登録します。クラスタシステムへの登録方法の詳細については,「13.5.4 クラスタソフトへのサービスの登録(PFM - Analysis Adaptor)」を参照してください。
(j) PFM - Analysis Adaptorの接続相手となるPFM - Analysis Managerの環境設定をする
PFM - Analysis Adaptorの接続相手となるPFM - Analysis Managerの環境設定をします。PFM - Analysis Adaptorの接続相手となるPFM - Analysis Managerの採取ツール定義ファイル(pamcoltool.conf)のtool_servnameには,PFM - Analysis Adaptor側の論理IPアドレスまたは論理IPアドレスに対応するホスト名を設定してください。