7.3.1 ステップ情報の定義
Webトランザクションでアクセスするページの情報をステップ情報として定義します。Web Recorderには,IEモードと直接入力モードの二つの定義モードがあり,それぞれのモードによってステップ情報の定義方法は異なります。
- IEモードの場合
[Web Recorder](メイン)画面の[IEウィンドウ]でブラウザー操作を行うことによってステップ情報を自動記録します。
- 直接入力モードの場合
アクセスするページのステップ情報の一つ一つを手入力で定義していきます。
ステップ情報の項目一覧と,IEモードの場合に自動記録される項目および直接入力モードの場合に設定が必要な項目を次の表に示します。
表7-2 ステップ情報の項目一覧と必須項目
項目 | IEモード | 直接入力モード |
---|
URL | 自動記録 | 設定必須 |
タイトル | 自動記録 | - |
フレーム名 | 自動記録 | - |
メソッド | 自動記録 | 設定必須 |
Content-Type | 自動記録 | -※6 |
メッセージボディ | 自動記録 | -※6 |
Cookie | - | - |
Web認証 | Web認証を行う | - | - |
Web認証ユーザー名 | -※1 | -※7 |
ESPパスワードユーティリティを使用 | - | - |
Web認証パスワード | -※2 | -※8 |
プロキシ | プロキシ設定 | - | - |
プロキシホスト名 | -※3 | -※9 |
プロキシポート番号 | -※3 | -※9 |
プロキシ認証を行う | - | - |
プロキシユーザー名 | -※4 | -※10 |
ESPパスワードユーティリティを使用 | - | - |
プロキシパスワード | -※5 | -※11 |
レスポンス判定条件 | - | - |
- (凡例)
- -:自動記録されない,または設定が必須でない項目。
- 注※1
- Web認証をする場合は直接入力が必要。
- 注※2
- Web認証をする場合で,かつJP1/ESPパスワードユーティリティを使用しない場合は直接入力が必要。
- 注※3
- プロキシの設定で[このプロパティの値を使用]を選択した場合は直接入力が必要。
- 注※4
- プロキシ認証をする場合は直接入力が必要。
- 注※5
- プロキシ認証をする場合で,かつJP1/ESPパスワードユーティリティを使用しない場合は直接入力が必要。
- 注※6
- POSTメソッドを使用する場合は必須項目。
- 注※7
- Web認証をする場合は必須項目。
- 注※8
- Web認証をする場合で,かつJP1/ESPパスワードユーティリティを使用しない場合は必須項目。
- 注※9
- プロキシの設定で[このプロパティの値を使用]を選択した場合は必須項目。
- 注※10
- プロキシ認証をする場合は必須項目。
- 注※11
- プロキシ認証をする場合で,かつJP1/ESPパスワードユーティリティを使用しない場合は必須項目。
各モードの定義方法について説明します。
- <この項の構成>
- (1) IEモードの場合
- (2) 直接入力モードの場合
(1) IEモードの場合
IEモードでステップ情報を記録する手順を次に示します。
- Windowsの[スタート]メニューから[プログラム]-[JP1_PFM - Analysis View]-[Web Recorder]を選択する。
[Web Recorder](メイン)画面が表示されます。
- [トランザクション]-[新規作成]を選択する。
[Webトランザクションの作成]画面が表示されます。
- [Webトランザクションファイル名]に保存先のWebトランザクションファイル名を,[Webトランザクション名]に定義するWebトランザクションの名前を指定し,[OK]ボタンをクリックする。
- 注意事項
- Webトランザクション名は,同じWebトランザクションファイルの中で一意の名称を指定してください。また,半角の「|(ストローク)」は使用しないでください。
- [Web Recorder](メイン)画面の[アドレス]に,最初にアクセスするページのURLを入力し,[移動]ボタンをクリックする。
[IEウィンドウ]に入力したURLのページが表示されます。
- [IEウィンドウ]でブラウザー操作を行う。
アクセスしたURLに関するステップ情報が自動記録され,[URLリスト]にアクセス先URLが追加されます。
- 必要に応じてステップ情報のカスタマイズ,スコープの設定を行う。
ステップ情報のカスタマイズは「7.3.2 ステップ情報のカスタマイズ」を,スコープの設定は「7.3.3 スコープの設定」を参照してください。
- 必要に応じて監視条件を設定する。
監視条件の設定については,「7.4 Webトランザクションの監視条件の設定」を参照してください。
- [トランザクション]-[上書き保存]を選択する。
Webトランザクションファイルは,次のディレクトリに格納されます。
インストール先ディレクトリ¥view¥webtrans配下
- 注意事項
- IEモードでの定義の際は,次の点に注意してください。
- [IEウィンドウ]の動作は,PFM - Analysis ViewがインストールされているマシンのIEの設定などに依存します。したがって,Webトランザクションを定義する際,IEの動作に影響を与えるようなアプリケーションが動作している環境下では,Web RecorderはIEが受ける影響と同じ影響を受けることになります。
- [IEウィンドウ]内に表示されるページで,ウィンドウのリサイズなど,ウィンドウ自体を制御するスクリプトを実行した場合,正常に動作しないことがあります。なお,新規にウィンドウを起動してページを表示するようなスクリプトは実行できます。ただし,この場合のウィンドウは[IEウィンドウ]と同じ形式で表示され,通常IEにあるようなメニューなどは表示されません。[IEウィンドウ]から起動した新規のウィンドウでも,そのウィンドウを使用してステップ情報の記録を続けることはできます。
(2) 直接入力モードの場合
直接入力モードでステップ情報を定義する場合の手順を次に示します。
- Windowsの[スタート]メニューから[プログラム]-[JP1_PFM - Analysis View]-[Web Recorder]を選択する。
[Web Recorder](メイン)画面が表示されます。
- [トランザクション]-[新規作成]を選択する。
[Webトランザクションの作成]画面が表示されます。
- [Webトランザクションファイル名]に保存先のWebトランザクションファイル名を,[Webトランザクション名]に定義するWebトランザクションの名前を指定し,[OK]ボタンをクリックする。
- 注意事項
- Webトランザクション名は,同じWebトランザクションファイルの中で一意の名称を指定してください。また,半角の「|(ストローク)」は使用しないでください。
- [Web Recorder](メイン)画面で[編集]-[最後に追加]を選択する。
[プロパティ]画面が表示されます。
- [URL]にアクセスするページのURLを入力し,必要に応じて各項目を設定する。
[プロパティ]画面では,ステップごとの監視条件を設定します。設定項目の詳細については,「9.4.7 [プロパティ]画面」を参照してください。
- [OK]ボタンをクリックする。
設定したステップ情報のURLが[URLリスト]の最後に追加されます。
- ステップの数だけ,手順4~6を繰り返し,Webトランザクションでアクセスするすべてのページの情報を設定する。
- 必要に応じてステップ情報のカスタマイズ,スコープの設定を行う。
ステップ情報のカスタマイズは「7.3.2 ステップ情報のカスタマイズ」を,スコープの設定は「7.3.3 スコープの設定」を参照してください。
- 必要に応じて監視条件を設定する。
監視条件の設定については,「7.4 Webトランザクションの監視条件の設定」を参照してください。
- [トランザクション]-[上書き保存]を選択する。
Webトランザクションファイルは,次のディレクトリに格納されます。
インストール先ディレクトリ¥view¥webtrans配下