2.4.2 インスタンス環境の更新の設定
インスタンス環境を更新する手順を次に示します。
複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。
インスタンス名を確認するには,jpcinslistコマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcinssetupコマンドを使用します。
- インスタンス名を確認する。
インスタンス環境で動作しているPFM - Agent for OpenTP1を示すサービスキーを指定して,jpcinslistコマンドを実行します。
例えば,PFM - Agent for OpenTP1のインスタンス名を確認したい場合,次のように指定してコマンドを実行します。
jpcinslist agth
設定されているインスタンス名がSDCの場合,SDCと表示されます。
- 更新する情報を確認する。
インスタンス環境で更新できる情報を,次に示します。
表2-6 PFM - Agent for OpenTP1のインスタンス情報
項目 | 説明 | 設定できる値 | デフォルト値 |
---|
DCDIR | 監視対象OpenTP1システムの環境変数DCDIRの値(OpenTP1ディレクトリのパス)。 | 50バイト以内の半角文字列 | - |
DCCONFPATH | 監視対象OpenTP1システムの環境変数DCCONFPATHの値(OpenTP1システム定義ファイル格納ディレクトリのパス)。 | 512バイト以内の半角文字列 | - |
- (凡例)
- -:なし
- 更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for OpenTP1のサービスが起動されている場合は,停止する。
jpcinssetupコマンド実行時に,更新したいインスタンス環境のサービスが起動されている場合は,確認メッセージが表示され,サービスを停止できます。サービスを停止した場合は,更新処理が続行されます。サービスを停止しなかった場合は,更新処理が中断されます。
- 更新したいインスタンス環境のPFM - Agent for OpenTP1を示すサービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcinssetupコマンドを実行する。
例えば,PFM - Agent for OpenTP1のインスタンス名SDCのインスタンス環境を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。
jpcinssetup agth -inst SDC
- OpenTP1のインスタンス情報を更新する。
表2-6に示した項目を,コマンドの指示に従って入力します。現在設定されている値が表示されます。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。
- 更新したインスタンス環境のサービスを再起動する。
サービスの起動方法および停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド」の,サービスの起動と停止について説明している章を参照してください。コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。