付録A.2 ディスク占有量

ディスク占有量は,パフォーマンスデータを収集するレコード数によって変化します。

PFM - Agent for Dominoのディスク占有量の見積もりについて説明します。

<この項の構成>
(1) システム全体のディスク占有量
(2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量
(3) Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量

(1) システム全体のディスク占有量

システム全体のディスク占有量の見積もり値を記載します。

表A-2 システム全体のディスク占有量

PFM - Agent for Dominoの状態メモリー所要量(単位:メガバイト)
WindowsSolarisAIX
インストール時103540
運用時10+W35+W40+W
(凡例)
W:Storeデータベースで使用するディスク占有量
Storeデータベースのディスク占有量については,「(2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量」または「(3) Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量」を参照してください。
注※
インストール時にはプログラム本体容量の2倍分のディスク容量が必要となります。

(2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量

Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量について説明します。

(a) 見積もり式

Storeデータベースでは,各レコードは,レコードタイプごとに一つのファイルに格納されます。Storeデータベースのディスク占有量について,レコードタイプごとに示します。

注意
パフォーマンスデータがStoreデータベースに格納される際,幾つかのフィールドが追加されます。追加されるフィールドは,ディスク占有量に含まれるため,新たに容量を見積もる必要はありません。

表A-3 レコードタイプごとのStoreデータベースのディスク占有量

レコードタイプディスク占有量の見積もり式(単位:バイト)
PIレコードタイプ( X1 + ..... + Xa + 3,500 * a )
PDレコードタイプ( Y1 + ..... + Yb + 700 * b )
PLレコードタイプ( Z1 + ..... + Zc + 700 * c )
(凡例)
X : PIレコードタイプで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
Xの算出式を次に示します。

X = {e*f+(d+1,900)*{(e*f)/(65,250-d)+1}※1}*g*1.5

Y : PDレコードタイプで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
Yの算出式を次に示します。

Y = {e*h+(d+1,900)*{(e*f)/(65,250-d)+1}※1*(h/f)※2}*1.5

Z : PLレコードタイプで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
Zの算出式を次に示します。

Z = {e*h+(d+1,900)*{(e*f)/(65,250-d)+1}※1*(h/f)※2}*1.5

a : PIレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数
b : PDレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数
c : PLレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数
d : 履歴データを収集する各レコードの固定部のサイズ ※3
e : 履歴データを収集する各レコードの可変部のサイズ ※3
f : 履歴データを収集する各レコードのインスタンス数 ※4(単数インスタンスレコードの場合は1)
g : 履歴データを収集する各レコードの保存レコード数 ※5(インスタンス数は考慮しません)
h : 履歴データを収集する各レコードの保存レコード数の上限値 ※6
注※1
{(e*f)/(65,250-d)+1}の計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
注※2
(h/f)の計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
注※3
各レコードの固定部・可変部のサイズについては,「7. レコード」のレコードサイズを参照してください。
注※4
各レコードのインスタンス数について次の表に示します。
複数インスタンスレコードの場合のインスタンス数は,Lotus Dominoの次の数で見積もることができます。

表A-4 各レコードのインスタンス数

項番レコードIDインスタンス数
1PD_PD単数インスタンスレコードのため,1。
2PD_PDAG単数インスタンスレコードのため,1。
3PD_PDCL単数インスタンスレコードのため,1。
4PD_PDCM単数インスタンスレコードのため,1。
5PD_PDDB単数インスタンスレコードのため,1。
6PD_PDDM単数インスタンスレコードのため,1。
7PD_PDIM単数インスタンスレコードのため,1。
8PD_PDLP単数インスタンスレコードのため,1。
9PD_PDML単数インスタンスレコードのため,1。
10PD_PDMM単数インスタンスレコードのため,1。
11PD_PDMTMTA(Message Transfer Agent)で使用しているプロトコル数。
12PD_PDNENotesネットワークポートとして有効にしているポート数。
13PD_PDNNNNTPで使用しているリモートサーバ数。
14PD_PDPP単数インスタンスレコードのため,1。
15PD_PDRP単数インスタンスレコードのため,1。
16PD_PDSM単数インスタンスレコードのため,1。
17PD_PDSO単数インスタンスレコードのため,1。
18PD_PDSV単数インスタンスレコードのため,1。
19PD_PDWR単数インスタンスレコードのため,1。
20PD_PDXPドミノで使用しているシリアルポート数。
21PI_PI単数インスタンスレコードのため,1。
22PI_PICM単数インスタンスレコードのため,1。
23PI_PIDB単数インスタンスレコードのため,1。
24PI_PIDKデータディレクトリ内のデータベースファイル数(.NSF,.NSG,.NSHファイル)。
25PI_PIDM単数インスタンスレコードのため,1。
26PI_PIHC調査対象としている稼働監視タイプ数(http,smtp,pop3など)。
27PI_PIHT単数インスタンスレコードのため,1。
28PI_PIIM単数インスタンスレコードのため,1。
29PI_PILGデータディレクトリとして使用しているドライブ数。旧バージョンのドミノでは,システムに接続されているすべてのドライブ数。
サーバコンソールから「show stat disk」で確認できる。
30PI_PILP単数インスタンスレコードのため,1。
31PI_PIMKデータディレクトリ内のデータベースファイル数(.NSF,.NSG,.NSHファイル)。
32PI_PIML単数インスタンスレコードのため,1。
33PI_PIMM単数インスタンスレコードのため,1。
34PI_PIMTMTA(Message Transfer Agent)で使用しているプロトコル数。
35PI_PINENotesネットワークポートとして有効にしているポート数。
36PI_PINN単数インスタンスレコードのため,1。
37PI_PIQMIspyタスクで調査対象としているメールサーバ数。
38PI_PIQSIspyタスクで調査対象としているサーバ数*TCPサービスタイプ数(http,stmp,pop3など)。
39PI_PIRP単数インスタンスレコードのため,1。
40PI_PISM単数インスタンスレコードのため,1。
41PI_PISV単数インスタンスレコードのため,1。
42PI_PIWR単数インスタンスレコードのため,1。
43PI_PIXPドミノで使用しているシリアルポート数。
44PL_PLNL検索文字列に合致したNotesログの行数。
注※5
PIレコードタイプの場合,収集したデータがある一定の区分(時,日,週,月および年単位)に自動的に要約されるので,分,時,日,週,月および年の部分の保存レコード数を考慮して計算する必要があります。デフォルトの保存期間と保存レコード数を次の表に示します。

表A-5  PIレコードの保存レコード数

データの種類保存期間保存レコード数
(収集間隔が1分の場合)
分単位1日1,440
時単位7日168
日単位1年366
週単位1年52
月単位1年12
年単位制限なし(収集年数)*1
注※6
保存レコード数については,「付録F PFM - Agent for Dominoのプロパティ」を参照してください。

(b) 見積もり例

見積もり例1
Health Check Overview(PI_PIHC)レコードについて,PI_PIHC以外のPIレコードタイプを保存設定していない場合。表 A-3に示した変数a~gが次の値とします。

a=1
d=681
e=68
f=1
g=2,039

(fの求め方)
今回はHTTPのみ(デフォルト)を想定しf=1とします。
 
(gの求め方)
PI_PIHCの収集間隔を1分,年単位の収集年数を1年として,保存期間の設定が表 A-5のとおりである場合。

1,440+168+366+52+12+1=2,039レコード

Xの算出式

X={e*f+(d+1,900)*{(e*f)/(65,250-d)+1}}*g*1.5
={68*1+(681+1,900)*{(68*1)/(65,250-681)+1}}*2,039*1.5
=(68+2,581*1)*2,039*1.5
=8,110,280(バイト)
=約8(メガバイト)

見積もり例2
PDレコードタイプのMemory Detail(PD_PDMM)について,PD_PDMM以外のPDレコードタイプを保存設定していない場合。

b=1
d=733
e=0
f=1
h=744

(fの求め方)
今回は単数インスタンスレコードのためf=1とします。
 
(hの求め方)
保存期間の設定のデフォルトは10,000レコードです。
収集間隔を3,600秒にして1か月分のデータを保存したい場合。

h=24レコード(1日分)*31(1か月)*1(fの値)=744レコード
h=744レコード

Yの算出式

Y={e*h+(d+1,900)*{(e*f)/(65,250-d)+1}*(h/f)}*1.5
={0*744+(733+1,900)*{(0*1)/(65,250-733)+1}*(744/1)}*1.5
=(0+2,633*1*744)*1.5
= 2,938,428(バイト)
= 約3(メガバイト)

(3) Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量

Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量について説明します。

(a) 見積もり式

ディスク占有量,ファイル数,およびディレクトリ数の見積もりについて説明します。

●ディスク占有量

Storeデータベースのディスク占有量は,レコードタイプごとのディスク占有量の総和となります。PIレコードタイプについては,さらに要約区分ごとのディスク占有量の総和となります。

注意
パフォーマンスデータがStoreデータベースに格納される際,幾つかのフィールドが追加されます。追加されるフィールドは,ディスク占有量に含まれるため,新たに容量を見積もる必要はありません。各レコードに共通して追加されるフィールドはStoreバージョン1.0と同じです。詳細については,「(2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量」を参照してください。
レコードタイプごとのディスク占有量Xの見積もり式(単位:バイト)

X={(e+2)*f+(d+60)*{((e+2)*f)/(65,250-d)+1}※1}*a/b*(c+1)*1.1

a:レコードタイプ,要約区分ごとに値が異なります。表A-6を参照してください。
b:レコードタイプ,要約区分ごとに値が異なります。表A-6を参照してください。※2
c:履歴データの保存期間設定値※3。レコードタイプ,要約区分ごとに指定する単位が異なります。単位については表A-6を参照してください。
d:履歴データを収集する各レコードの固定部のサイズ※4
e:履歴データを収集する各レコードの可変部のサイズ※4
f:履歴データを収集する各レコードのインスタンス数(単数インスタンスレコードの場合は1)※5。インスタンス数が2以上の場合,4の倍数に丸め込みます。例えばインスタンス数が2の場合は,f=4となります。インスタンス数が13の場合は,f=16となります。インスタンス数が1の場合は,f=1となります。

表A-6 a,b,およびcに設定する値

レコードタイプ要約区分abc
PI1,4401+(g-1)/60※2保存期間(単位:日)
241+(g-1)/3,600※2保存期間(単位:日)
71+(g-1)/86,400※2保存期間(単位:週)
11+(g-1)/604,800※2保存期間(単位:週)
11+(g-1)/2,592,000※2保存期間(単位:月)
11+(g-1)/31,622,400※2保存期間(単位:年)
PD1,440g/60保存期間(単位:日)
PL1,440g/60保存期間(単位:日)
(凡例)
g:履歴データの収集インターバル設定値(単位:秒)
-:該当しない。
注※1
{((e+2)*f)/(65,250-d)+1}の計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
注※2
PIレコードタイプのbの計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
注※3
Storeバージョン2.0の場合,デフォルトの保存期間を表A-7,表A-8,表A-9に示します。
注※4
各レコードの固定部・可変部のサイズについては,「7. レコード」のレコードサイズを参照してください。
注※5
レコードごとのインスタンス数については,「(2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量」を参照してください。

 

表A-7 PIレコードタイプの保存期間(デフォルト値)

データの種類保存期間
分単位1日
時単位7日
日単位54週
週単位54週
月単位12か月
年単位制限なし

表A-8 PDレコードタイプの保存期間(デフォルト値)

レコード名保存期間(単位:日)
PD_PD10
PD_PDAG10
PD_PDCL10
PD_PDCM10
PD_PDDB10
PD_PDDM10
PD_PDIM10
PD_PDLP10
PD_PDML10
PD_PDMM10
PD_PDMT10
PD_PDNE10
PD_PDNN10
PD_PDPP10
PD_PDRP10
PD_PDSM10
PD_PDSO10
PD_PDSV10
PD_PDWR10
PD_PDXP10

表A-9 PLレコードの保存期間(デフォルト値)

レコード名保存期間(単位:日)
PL_PLNL31

●ファイル数

Storeデータベースで作成されるファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2*(
 (A11+A12+...+A1m+m)+
 (A21+A22+...+A2m+m)+
 (A31+A32+...+A3m+m)+
 (A41+A42+...+A4m+m)+
 (A51+A52+...+A5m+m)+
 (11*m)+
 (B1+B2+...+Bn+n)+
 (C1+C2+...+Co+o)
 )

m:PIレコードタイプで収集しているレコードの数

n:PDレコードタイプで収集しているレコードの数

o:PLレコードタイプの収集しているレコードの数

A11~A1m:PIレコードタイプのレコードごとの分レコードの保存期間設定値(単位:日)

A21~A2m:PIレコードタイプのレコードごとの時レコードの保存期間設定値(単位:日)

A31~A3m:PIレコードタイプのレコードごとの日レコードの保存期間設定値(単位:週)

A41~A4m:PIレコードタイプのレコードごとの週レコードの保存期間設定値(単位:週)

A51~A5m:PIレコードタイプのレコードごとの月レコードの保存期間設定値(単位:月)

B1~Bn:PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値(単位:日)

C1~Co:PLレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値(単位:日)

●ディレクトリ数

Storeデータベースで作成されるディレクトリ数Nの見積もり式を次に示します。

N=25+2*((A1max)+(A2max)+(A3max)+(A4max)+(A5max)+11+(Bmax)+(Cmax))

A1max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「分」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:日)

A2max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「時」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:日)

A3max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「日」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:週)

A4max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「週」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:週)

A5max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「月」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:月)

Bmax:PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値の最大値(単位:日)

Cmax:PLレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値の最大値(単位:日)

●Storeサービスがオープンするファイル数

Storeサービスがオープンするファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2*(6*l+m+n)

l:PIレコードタイプで収集しているレコードの数

m:PDレコードタイプで収集しているレコードの数

n:PLレコードタイプの収集しているレコードの数

(b) 見積もり例

PFM - Agent for PlatformのStoreデータベース(Storeバージョン2.0)の見積もり例について説明します。

●ディスク占有量

PI_PIHCとPD_PDMMを収集する設定にした場合を例に挙げて説明します。

PI_PIHCレコードの見積もりについて説明します。「(3)(a) 見積もり式」の見積もり式で示した変数が次の値とします。

d=681(バイト)

e=68(バイト)

f=1

g=60(秒)

次に,分レコード,時レコードなどを,それぞれ計算します。

分レコード
変数を次の値とします。

a=1,440
b=1+(60-1)/60=1.98・・・=1(小数点以下切り捨て)
c=1(日)

見積もり式を次に示します。

X(分)={(68+2)*1+(681+60)*{((68+2)*1)/(65,250-681)+1}}*1,440/1*(1+1)*1.1
=(70+741*1)*1,440*2*1.1
=2,569,428(バイト)
=約2.5(メガバイト)

時レコード
変数を次の値とします。

a=24
b=1+(60-1)/3,600=1.01・・・=1(小数点以下切り捨て)
c=31(日)

見積もり式を次に示します。

X(時)={(68+2)*1+(681+60)*{((68+2)*1)/(65,250-681)+1}}*24/1*(31+1)*1.1
=(70+741*1)*24*32*1.1
=626,066(バイト)
=約0.6(メガバイト)

日レコード
変数を次の値とします。

a=7
b=1+(60-1)/86,400=1.00・・・=1(小数点以下切り捨て)
c=5(週)

見積もり式を次に示します。

X(日)={(68+2)*1+(681+60)*{((68+2)*1)/(65,250-681)+1}}*7/1*(5+1)*1.1
=(70+741*1)*7*6*1.1
=34,304(バイト)
=約0.03(メガバイト)

週レコード
変数を次の値とします。

a=1
b=1+(60-1)/604,800=1.00・・・=1(小数点以下切り捨て)
c=53(週)

見積もり式を次に示します。

X(週)={(68+2)*1+(681+60)*{((68+2)*1)/(65,250-681)+1}}*1/1*(53+1)*1.1
=(70+741*1)*1*54*1.1
=44,085(バイト)
=約0.04(メガバイト)

月レコード
変数を次の値とします。

a=1
b=1+(60-1)/2,592,000=1.00・・・=1(小数点以下切り捨て)
c=12(月)

見積もり式を次に示します。

X(月)={(68+2)*1+(681+60)*{((68+2)*1)/(65,250-681)+1}}*1/1*(12+1)*1.1
=(70+741*1)*1*13*1.1
=10,666(バイト)
=約0.01(メガバイト)

年レコード
変数を次の値とします。

a=1
b=1+(60-1)/31,622,400=1.00・・・=1(小数点以下切り捨て)
c=10(固定)

見積もり式を次に示します。

X(年)={(68+2)*1+(681+60)*{((68+2)*1)/(65,250-681)+1}}*1/1*(10+1)*1.1
=(70+741*1)*1*11*1.1
= 9,813(バイト)
= 約0.01(メガバイト)

以上から,PI_PIHCの見積もりは次のようになります。

X(合計)=X(分)+X(時)+X(日)+X(週)+X(月)+X(年)
=3.19(メガバイト)
=約3.2(メガバイト)

次にPD_PDMMレコードの見積もりについて説明します。
変数を次の値とします。

a=1,440
b=3,600/60=60
c=31(日)
d=733(バイト)
e=0(バイト)
f=1
g=3,600(秒)

見積もり式を次に示します。

X={(0+2)*1+(733+60)*{((0+2)*1)/(65,250-733)+1}}*1,440/60*(31+1)*1.1
=(2+793*1)*24*32*1.1
=669,928(バイト)
=約0.7(メガバイト)

したがって,必要なディスク占有量はPI_PIHC+PD_PDMM=3.9(メガバイト)となります。

●ファイル数

PI_PI,PI_PIHC,およびPD_PDMMを収集する場合を例に挙げて説明します。「(3)(a) 見積もり式」の見積もり式で示した変数が次の値とします。

m=2

n=1

A11~A1m=1(日)

A21~A2m=31(日)

A31~A3m=5(週)

A41~A4m=53(週)

A51~A5m=12(月)

B1~Bn=31(日)

Storeデータベースで作成されるファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2*(
(A11+A12+...+A1m+m)+
(A21+A22+...+A2m+m)+
(A31+A32+...+A3m+m)+
(A41+A42+...+A4m+m)+
(A51+A52+...+A5m+m)+
(11*m)+
(B1+B2+...+Bn+n)
)
=20+2*(
[1(PI_PI分)+1(PI_PIHC分)+2]+
[31(PI_PI分)+31(PI_PIHC分)+2]+
[5(PI_PI分)+5(PI_PIHC分)+2]+
[53(PI_PI分)+53(PI_PIHC分)+2]+
[12(PI_PI分)+12(PI_PIHC分)+2]+
[11*2]+
[31(PD_PDMM分)+1]
)
=20+2*(4+64+12+108+26+22+32)=556

●ディレクトリ数

PI_PI,PI_PIHC,およびPD_PDMMを収集する場合を例に挙げて説明します。「(3)(a) 見積もり式」の見積もり式で示した変数が次の値とします。

A1max=1(日)

A2max=31(日)

A3max=5(週)

A4max=53(週)

A5max=12(月)

Bmax=31(日)

Storeデータベースで作成されるディレクトリ数Nの見積もり式を次に示します。

N=25+2*((A1max)+(A2max)+(A3max)+(A4max)+(A5max)+11+(Bmax))
=25+2*(1+31+5+53+12+11+31)=313

●Storeサービスがオープンするファイル数

PI_PI,PI_PIHC,およびPD_PDMMを収集する場合を例に挙げて説明します。「(3)(a) 見積もり式」の見積もり式で示した変数が次の値とします。

l=2
m=1

Storeサービスがオープンするディレクトリ数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2*(6*l+m)
=20+2*(6*2+1)=46