RDAREA Detailed Status(PI_RDDS

機能

RDAREA Detailed Status(PI_RDDS)レコードには,RDエリアについての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータが格納されます。このレコードは,複数インスタンスレコードです。RDエリアごとに1行作成されます。

注意
  • サーバまたはユニットの構成を変更した場合,最新の構成を反映するためにエージェントを再起動してください。
  • HiRDBの性能に影響を与えないために,Collection Intervalは少なくとも3600秒以上に設定してください。
  • データソースがpddbstコマンドのフィールドの値を収集する場合,HiRDB 07-01-/Aより前のバージョンのHiRDBでは,レコード収集時にグローバルバッファの性能が劣化するおそれがあります。
  • 共用RDエリアの場合,更新できるバックエンドサーバについての情報だけが収集されます。
  • pddbstコマンドから取得されるフィールドは,次に示す場合以外では,pddbstコマンドを実行できないため取得されません。
  1. 収集対象RDエリア種別が,データディクショナリ用RDエリア,データディクショナリLOB用RDエリア,ユーザ用RDエリア,ユーザLOB用RDエリア,レジストリ用RDエリア,およびレジストリLOB用RDエリアの場合。
  2. マニュアル「HiRDBコマンドリファレンス」の「RDエリアの状態によるユティリティ及びUAPの実行可否」で説明している,RDエリアがデータベース状態解析ユティリティを実行できる状態である場合。
    この場合,数値フィールドは0に,文字列フィールドは空白に設定されます。
  • RDエリア名の前方および後方に空白文字を含むRDエリアについては,動作が保証されません。
  • このレコードを収集すると,pddbstコマンドを同時に最大1個加算して実行します。マニュアル「HiRDBシステム定義」のpd_utl_exec_modeの説明を参照して,設定を見直してください。
  • このレコードは,jpcagtbdef.iniファイルによって収集対象のRDエリアを選択できます。jpcagtbdef.iniファイルを編集しない場合は,すべてのRDエリアに関するパフォーマンスデータを収集します。
    jpcagtbdef.iniファイルの設定方法については,「2.1.4 PFM - Agent for HiRDBのセットアップ手順」または「3.1.4 PFM - Agent for HiRDBのセットアップ手順」のインスタンス設定ファイルの設定に関する説明を参照してください。

デフォルト値および変更できる値

項目デフォルト値変更可否
Collection Interval3600
Collection Offset1400
LogNo
LOGIF空白

ODBCキーフィールド

ライフタイム

RDエリアの作成から削除まで。

レコードサイズ

フィールド

各項目の詳細については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」のpddbls -r ALL -aコマンドとpddbst -k phys -fコマンドの実行結果の説明を参照してください。

PFM - View名
(PFM - Manager名)
説明要約形式デルタデータソース
Auto Extend Error Code
(AUTO_EXTEND_ERROR_CODE)
自動増分ができなかった場合のエラーコード。COPYulongNopddbst -k phys -f -bのError Code値※13
Auto Extend Status
(AUTO_EXTEND_STATUS)
自動増分機能の抑止状態。
SUP:抑止されている状態。
NOSUP:抑止されていない状態。
COPYstring(8)Nopddbst -k phys -f -bのAuto Extend Status値※13
Auto Extend Use
(AUTO_EXTEND_USE)
自動増分機能の使用状況。
USE:自動増分機能を使用している。
NOUSE:自動増分機能を使用していない。
COPYstring(8)Nopddbst -k phys -f -bのAuto Extend Use値※13
Available Used Page %
(PERCENT_AVAIL_USED_PAGES)
使用中空きページ数の比率。COPYshortNoPERCENT_USED_PAGES-PERCENT_FULL_USED_PAGES※11
Available Used Pages
(AVAIL_USED_PAGES)
使用中空きページ数。COPYulongNoUSED_PAGES-FULL_USED_PAGES※11
Buffer Name
(BUFFER_NAME)
グローバルバッファ名。COPYstring(17)Nopdbufls -k defのBUFFNAME値
Extension Segment Size
(EXTENSION_SEGMENT_SIZE)
増分セグメント数。RDエリアの増分指定がない場合は0。COPYulongNoディクショナリ表※1
File Count
(FILE_COUNT)
HiRDBファイル数。COPYulongNoディクショナリ表※1
Free %
(PERCENT_FREE)
未使用セグメントの割合。COPYfloatNo100 * UNUSED_AREA_SEG / TOTAL_AREA_SEG
Free MBytes
(FREE_BYTES)
未使用セグメントの総容量。メガバイト単位。COPYdoubleNoUNUSED_AREA_SEG * SIZE_OF_PAGE * SEGMENT_SIZE
Freeze Specified
(FREEZE_SPECIFIED)
RDエリアが更新凍結されているかどうかの情報。COPYstring(2)Nopddbst -k phys -f -bのFreeze Specified値※4※13
Full Used Page %
(PERCENT_FULL_USED_PAGES)
満杯ページ数の比率。COPYshortNopddbst -k phys -f -bのPageのFull列(%)の値※11※13
Full Used Pages
(FULL_USED_PAGES)
満杯ページ数。COPYulongNopddbst -k phys -f -bのPageのFull列の値※11※13
Gen Number
(GEN_NUMBER)
該当するRDエリアの世代番号。COPYshortNopddbst -k phys -f -bのGeneration Number値※6※13
Hold Code 1
(HOLD_CODE1)
該当するRDエリアの閉塞要因コード。COPYshortNopddbst -k phys -f -bのHistory1のHold Code値※3※13
Hold Code 2
(HOLD_CODE2)
Hold Status 1の一つ前の閉塞要因コード情報。COPYshortNopddbst -k phys -f -bのHistory2のHold Code値※3※13
Hold Status 1
(HOLD_STATUS1)
該当するRDエリアの閉塞種別。
1.「Error Shutdown」(障害閉塞)
2.「Command Shutdown」(HiRDBの障害検知によるコマンド閉塞)
3. pddbstが出力した値(「FLT」または「CMD」以外の値の場合)
4. 空白(それ以外の場合)
COPYstring(4)Nopddbst -k phys -f -bのHistory1のHold Status値※2※13
Hold Status 2
(HOLD_STATUS2)
Hold Status 1の一つ前の閉塞情報。COPYstring(4)Nopddbst -k phys -f -bのHistory2のHold Status値※2※13
Hold Time 1
(HOLD_TIME1)
該当するRDエリアの閉塞時刻。COPYtime_tNopddbst -k phys -f -bのHistory1のHold Time値※3※13
Hold Time 2
(HOLD_TIME2)
Hold Status 1の一つ前の閉塞時刻情報。COPYtime_tNopddbst -k phys -f -bのHistory2のHold Time値※3※13
I/O Ops/sec
(IO_RATE)
予備領域。HILOfloatNo常に0
Index Count
(N_INDEX)
格納インデックス数(定義数)。COPYulongNoディクショナリ表※1
Interval
(INTERVAL)
情報が収集される間隔(秒)。COPYulongNoAgent Collector
Last Segment
(LAST_SEGMENT)
使用されているセグメントの最後を示す位置情報。Segment OverがYのときは,常に最後のセグメントを示す。COPYulongNopddbst -k phys -f -bのLast Segment値の分子※8※13
Lobmap Over
(LOBMAP_OVER)
LOB管理エントリがすべて使用されているかどうかの情報。
Y:すべて使用されている。
N:未使用のエントリが残っている。
COPYstring(2)Nopddbst -k phys -f -bのLobmap Over値※7※13
Mbytes
(BYTES)
RDエリア容量。メガバイト単位。COPYdoubleNoTOTAL_AREA_SEG * SIZE_OF_PAGE * SEGMENT_SIZE
Original RDAREA Name
(ORIG_RDAREA_NAME)
オリジナルRDエリア名。COPYstring(31)Nopddbst -k phys -f -bのOriginal RD Area Name値※5※13
Page Size
(SIZE_OF_PAGE)
ページ長。COPYulongNoディクショナリ表※1
RDAREA Name
(RDAREA_NAME)
RDエリア名。COPYstring(31)Nopddbls -r ALL -aのRDAREA値
RDAREA Status
(RDAREA_STATUS)
RDエリアの状態。指定できる値は次のとおり。
CLOSE,CLOSE HOLD,CLOSE HOLD(INQ),CLOSE HOLD(CMD),CLOSE HOLD(BU),CLOSE HOLD(BU I),CLOSE HOLD(BU W),CLOSE HOLD(BU IW),CLOSE HOLD(SYNC),CLOSE HOLD(ORG),CLOSE ACCEPT-HOLD,HOLD,HOLD(INQ),HOLD(CMD),HOLD(BU),HOLD(BU I),HOLD(BU W),HOLD(BU IW),HOLD(SYNC),HOLD(ORG),ACCEPT-HOLD,OPEN
COPYstring(18)Nopddbls -r ALL -aのSTATUS値
RDAREA Type
(RDAREA_TYPE)
RDエリア種別。指定できる値は次のとおり。
MAST,DDIR,DDIC,DLOB,USER,ULOB,LIST,RGST,RLOB
COPYstring(5)Nopddbls -r ALL -aのTYPE値
Reads/sec
(READS_RATE)
予備領域。HILOfloatNo常に0
Record Time
(RECORD_TIME)
レコードが作成された時刻。COPYtime_tNoAgent Collector
Record Type
(SZRECORDTYPE)
レコードタイプ識別子。COPYchar(8)NoAgent Collector
Replica RDAREAs
(REPLICA_RDAREAS)
レプリカRDエリアの数。COPYshortNopddbst -k phys -f -bのReplica RD Area Count値※6※13
Segment Over
(SEGMENT_OVER)
LOB用RDエリアが乱れているかどうかの情報。
Y:乱れている。
N:乱れていない。
COPYstring(2)Nopddbst -k phys -f -bのSegment Over値※7※13
Segment Size
(SEGMENT_SIZE)
セグメントサイズ。COPYulongNoディクショナリ表※1
Server Name
(SERVER_NAME)
サーバ名。COPYstring(9)Nopddbls -r ALL -aのSERVER値
Table Count
(N_TABLE)
格納表数(定義数)。COPYulongNoディクショナリ表※1
Total Pages
(TOTAL_PAGES)
RDエリア内のセグメント中のページ数の合計(使用中ページ数+未使用ページ数)。COPYulongNopddbst -k phys -f -bのPageのSum列の値※12※13
Total RDAREA Segments
(TOTAL_AREA_SEG)
RDエリア内の全セグメント数。COPYdoubleNopddbls -r ALL -aのSEGMENT値の分母
Unused Page %
(PERCENT_UNUSED_PAGES)
未使用ページ数の比率。COPYshortNo100-PERCENT_USED_PAGES
Unused Pages
(UNUSED_PAGES)
未使用ページ数。COPYulongNoTOTAL_PAGES-USED_PAGES
Unused RDAREA Segments
(UNUSED_AREA_SEG)
RDエリア内の未使用セグメント数。COPYdoubleNopddbls -r ALL -aのSEGMENT値の分子
Used %
(PERCENT_USED)
使用中セグメントの割合。COPYfloatNo100 * (TOTAL_AREA_SEG -UNUSED_AREA_SEG) / TOTAL_AREA_SEG
Used MBytes
(USED_BYTES)
使用中セグメントの総容量。メガバイト単位。COPYdoubleNo(TOTAL_AREA_SEG - UNUSED_AREA_SEG) * SIZE_OF_PAGE * SEGMENT_SIZE
Used Page %
(PERCENT_USED_PAGES)
使用中ページ数の比率。COPYshortNopddbst -k phys -f -bのPageのUsed列(%)の値※10※13
Used Pages
(USED_PAGES)
使用中ページ数。COPYulongNopddbst -k phys -f -bのPageのUsed列の値※9※13
Used RDAREA Segments
(USED_AREA_SEG)
RDエリア内の使用中セグメント数。COPYulongNoTOTAL_AREA_SEG-UNUSED_AREA_SEG
Writes/sec
(WRITES_RATE)
予備領域。HILOfloatNo常に0
注※1
次に示すSQL文の結果です。
select RDAREA_NAME,RDAREA_ID,RDAREA_TYPE,PAGE_SIZE,SEGMENT_SIZE,FILE_COUNT,N_TABLE,N_INDEX,EXTENSION_SEGMENT_SIZE from "MASTER".SQL_RDAREAS
注※2
HiRDB 06-00以前のバージョンのHiRDBでは空白になります。
注※3
HiRDB 06-00以前のバージョンのHiRDBでは0になります。
注※4
LOB用RDエリア以外の場合は空白になります。
HiRDB 06-01以前のバージョンのHiRDBでは必ず空白になります。
注※5
HiRDB Staticizer Optionがインストールされていない場合は空白になります。
HiRDB 06-00以前のバージョンのHiRDBでは必ず空白になります。
注※6
HiRDB Staticizer Optionがインストールされていない場合は0になります。
HiRDB 06-00以前のバージョンのHiRDBでは必ず0になります。
注※7
LOB用RDエリア以外の場合は空白になります。
注※8
LOB用RDエリア以外の場合は0になります。
注※9
LOB用RDエリアの場合はUSED_AREA_SEGの値と等しくなります。
注※10
LOB用RDエリアの場合はPERCENT_USEDの値と等しくなります。
注※11
LOB用RDエリアの場合は必ず0になります。
注※12
LOB用RDエリアの場合はTOTAL_AREA_SEGの値と等しくなります。
注※13
pddbstの-bオプションは,HiRDB 07-01-/A以降のHiRDBで指定されます。