PFM - Agent for Microsoft SQL Serverで収集したパフォーマンスデータは,Microsoft SQL Serverのパフォーマンスをレポートとして表示するのに利用できるだけでなく,Microsoft SQL Serverを運用していて問題が起こったり,障害が発生したりした場合にユーザーに警告することもできます。
例えば,キャッシュヒット率が85%を下回った場合,ユーザーにEメールで通知するとします。このような運用をするために,「キャッシュヒット率が85%を下回る」を異常条件のしきい値として,そのしきい値に達した場合,Eメールをユーザーに送信するように設定します。しきい値に達した場合に取る動作を「アクション」と呼びます。アクションには,次の種類があります。
しきい値やアクションを定義したものを「アラーム」と呼びます。一つ以上のアラームを一つのテーブルにまとめたものを「アラームテーブル」と呼びます。アラームテーブルを定義したあと,PFM - Agent for Microsoft SQL Serverと関連づけます。アラームテーブルとPFM - Agent for Microsoft SQL Serverとを関連づけることを「バインド」と呼びます。バインドすると,PFM - Agent for Microsoft SQL Serverによって収集されているパフォーマンスデータが,アラームで定義したしきい値に達した場合,ユーザーに通知できるようになります。
このように,アラームおよびアクションを定義することによって,Microsoft SQL Serverの運用上の問題を早期に発見し,対処できます。
アラームおよびアクションの設定方法については,マニュアル「JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。