付録A.1 メモリー所要量

メモリー所要量は,PFM - Agent for Microsoft SQL Serverの設定状況や使用状況によって変化します。

PFM - Agent for Microsoft SQL Serverのメモリー所要量の,おおよその見積もりを次の表に示します。初期状態とは,1インスタンスで運用する場合のことを示します。

表A-1 メモリー所要量

PFM - Agent for Microsoft SQL Serverの状態メモリー所要量(単位:メガバイト)
Windows 2000,
Windows Server 2003,
Windows Server 2008
Windows Server 2003(IPF),
Windows Server 2008(IPF)
初期状態での運用28+J※148+J※1
初期状態以外での運用16※5*I※7+(12*I※7+J※1)※616※5*I※7+(32*I※7+J※1)※6
注※1 J=K1+K2+...+KI(初期状態での運用の場合,J=K1)
Jは,インスタンスごとの合計値になります。
インスタンスごとのKの値は次のようになります。
PD_LDレコードを履歴収集する場合※2
K=(3*a+7*b+4*c)/1024(小数点以下は切り上げ)
PD_LDレコードを履歴収集しない場合(※2の条件にも一致しない)
K=(7*b+4*c)/1024(小数点以下は切り上げ)
a:監視するMicrosoft SQL Serverで行っているロック要求の最大数。
ロック要求の数は,jpcinssetupで指定したユーザから次のSQL文で確認できます。
  • select count(*) from master..syslockinfo
b:監視するMicrosoft SQL Serverインスタンスで実行しているプロセスの最大数※3
プロセスの数は,jpcinssetupで指定したユーザから次のSQL文で確認できます。
  • select count(*) from master..sysprocesses
c:監視するMicrosoft SQL Serverインスタンスが管理するデータベースの最大数※4
データベース数は,jpcinssetupで指定したユーザから次のSQL文で確認できます。
  • select count(*) from master..sysdatabases

注※2 次のどちらかに当てはまる場合も該当します。
  • PD_LDレコードをデータソースとするリアルタイムレポートを表示する。
  • PD_LDレコードをデータソースとするアラームの評価を実施する。
注※3 次のすべてに当てはまらない場合,b=0となります。
  • 次に示すレコードを履歴収集する。
  • 次に示すレコードをデータソースとするリアルタイムレポートを表示する。
  • 次に示すレコードをデータソースとするアラームの評価を実施する。
    ・PD_DDレコード
    ・PD_LDレコード
    ・PD_LOCKレコード
    ・PD_PDETレコード
    ・PD_RPDBレコード
    ・PD_USERレコード
    ・PDレコード
    ・PI_DIレコード
    ・PI_SIレコード
注※4 次のすべてに当てはまらない場合,c=0となります。
  • 次に示すレコードを履歴収集する。
  • 次に示すレコードをデータソースとするリアルタイムレポートを表示する。
  • 次に示すレコードをデータソースとするアラームの評価を実施する。
    ・PD_DDレコード
    ・PD_DSレコード
    ・PD_LDレコード
    ・PD_PDETレコード
    ・PD_RDレコード
    ・PD_RPDBレコード
    ・PD_RSレコード
    ・PD_SSレコード
    ・PDレコード
    ・PI_DIレコード
    ・PI_SIレコード
注※5 jpcsto.exeプロセスのメモリー所要量
注※6 jpcagtq.exeプロセスのメモリー所要量の合計
注※7 PFM - Agent for Microsoft SQL Serverのインスタンス数※8

注※8 インスタンス数の算出については,「付録A.4 レコードのインスタンス数の算出方法」を参照してください。