2.4.1 パフォーマンスデータの格納先の変更

Storeデータベースで管理されるパフォーマンスデータの,次のデータ格納先ディレクトリを変更したい場合は,jpcdbctrl configコマンドで設定します。

注※ Storeバージョン2.0使用時だけ設定できます。

jpcdbctrl configコマンドで設定するオプション名,設定できる値の範囲などを次の表に示します。

表2-6 パフォーマンスデータの格納先を変更するコマンドの設定項目

説明オプション名設定できる値(Storeバージョン1.0)設定できる値(Storeバージョン2.0)デフォルト値
パフォーマンスデータの作成先フォルダsd1~127バイトのフルパス名1~222バイトのフルパス名/opt/jp1pc/agtr/store[/インスタンス名]
パフォーマンスデータの退避先フォルダ(フルバックアップ)bd1~127バイトのフルパス名1~219バイトのフルパス名/opt/jp1pc/agtr/store[/インスタンス名]/backup
パフォーマンスデータの退避先フォルダ(部分バックアップ)pb1~222バイトのフルパス名/opt/jp1pc/agtr/store[/インスタンス名]/partial
パフォーマンスデータを退避する場合の最大世代番号bs1~9001~255Storeバージョン1.0の場合5
Storeバージョン2.0の場合001
パフォーマンスデータのエクスポート先フォルダpbd1~127バイトのフルパス名1~127バイトのフルパス名/opt/jp1pc/agtr/store[/インスタンス名]/dump
バフォーマンスデータのインポート先フォルダid1~222バイトのフルパス名/opt/jp1pc/agtr/store[/インスタンス名]/import
(凡例)
-:設定できません

なお,Storeバージョン1.0使用時は,jpcsto.iniを直接編集して変更できます。

<この項の構成>
(1) jpcsto.iniファイルの設定項目
(2) jpcsto.iniファイルの編集手順

(1) jpcsto.iniファイルの設定項目

jpcsto.iniファイルで編集するラベル名,設定できる値の範囲などを次の表に示します。

表2-7 パフォーマンスデータの格納先の設定項目(jpcsto.iniの[Data Section]セクション)

説明ラベル名設定できる値(Storeバージョン1.0)※1デフォルト値
パフォーマンスデータの作成先ディレクトリStore Dir※21~127バイトのフルパス名/opt/jp1pc/agtr/store[/インスタンス名]
パフォーマンスデータの退避先ディレクトリ(フルバックアップ)Backup Dir※21~127バイトのフルパス名/opt/jp1pc/agtr/store[/インスタンス名]/backup
パフォーマンスデータを退避する場合の最大世代番号Backup Save1~95
パフォーマンスデータのエクスポート先ディレクトリDump Dir※21~127バイトのフルパス名/opt/jp1pc/agtr/store[/インスタンス名]/dump
(凡例)
-:設定できません
注※1
  • ディレクトリ名は,すべてフルパス名で指定してください。
  • 指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。
    ; , * ? ' " < > |
  • 指定値に誤りがある場合,Agent Storeサービスは起動できません。
注※2
Store Dir,Backup Dir,およびDump Dirには,それぞれ重複したディレクトリを指定できません。

(2) jpcsto.iniファイルの編集手順

手順を次に示します。

  1. PFM - Agent のサービスを停止する。
    ローカルホストでPFM -Agentのプログラムおよびサービスが起動されている場合は,すべて停止してください。
  2. テキストエディターなどで,jpcsto.iniファイルを開く。
  3. パフォーマンスデータの格納先ディレクトリなどを変更する。
    次に示す網掛け部分を,必要に応じて修正してください。

    [図データ]

    注意
    • 行頭および「=」の前後には空白文字を入力しないでください。
    • 各ラベルの値の「.」は,Agent StoreサービスのStoreデータベースのデフォルト格納先ディレクトリ(/opt/jp1pc/agtr/インスタンス名/store)を示します。格納先を変更する場合,その格納先ディレクトリからの相対パスか,または絶対パスで記述してください。
    • Storeデータベースの格納先を変更する場合,指定するディレクトリを事前に作成してください。
    • jpcsto.iniファイルには,データベースの格納先ディレクトリ以外にも,定義情報が記述されています。[Data Section]セクション以外の値は変更しないようにしてください。[Data Section]セクション以外の値を変更すると,Performance Managementが正常に動作しなくなることがあります。
  4. jpcsto.iniファイルを保存して閉じる。
  5. Performance Managementのプログラムおよびサービスを起動する。