2.1.4 PFM - Agent for Oracleのセットアップ手順

ここでは,PFM - Agent for Oracleを運用するための,セットアップについて説明します。

[図データ]は使用する環境によって必要になるセットアップ項目,またはデフォルトの設定を変更する場合のオプションのセットアップ項目を示します。

<この項の構成>
(1) PFM - Agent for Oracleの登録
(2) PFM - Agent for Oracleで使用するOracleのアカウントの作成
(3) インスタンス環境の設定
(4) ネットワークの設定
(5) ログのファイルサイズ変更
(6) パフォーマンスデータの格納先の変更
(7) PFM - Agent for Oracleの接続先PFM - Managerの設定
(8) 動作ログ出力の設定

(1) PFM - Agent for Oracleの登録

PFM - ManagerおよびPFM - Web Consoleを使ってPFM - Agentを一元管理するために,PFM - ManagerおよびPFM - Web ConsoleにPFM - Agent for Oracleを登録する必要があります。

PFM - Managerのバージョンが08-50-02以降およびPFM - Web Consoleのバージョンが08-50-01以降の場合,PFM - Agentの登録は自動で行われるため,ここで説明する手順は不要です。ただし,PFM - Managerのリリースノートに記載されていないデータモデルバージョンのPFM - Agentは手動で登録する必要があります。なお,PFM - Agent for Oracleのデータモデルのバージョンについては,「付録J バージョン互換」を参照してください。

PFM - Agentの登録の流れを次に示します。

図2-3 PFM - Agentの登録の流れ

[図データ]

注意
  • PFM - Agentの登録は,インスタンス環境を設定する前に実施してください。
  • すでにPFM - Agent for Oracleの情報が登録されているPerformance Managementシステムに,新たに同じバージョンのPFM - Agent for Oracleを追加した場合,PFM - Agentの登録は必要ありません。
  • バージョンが異なるPFM - Agent for Oracleを,異なるホストにインストールする場合,古いバージョン,新しいバージョンの順でセットアップしてください。
  • PFM - Managerと同じホストにPFM - Agentをインストールした場合,jpcagtsetupコマンドが自動的に実行されます。共通メッセージログに「KAVE05908-I エージェント追加セットアップは正常に終了しました」と出力されるので,結果を確認してください。コマンドが正しく実行されていない場合は,コマンドを実行し直してください。コマンドの実行方法については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドの章を参照してください。
  • PFM - Agent for Oracleの情報を登録する作業では,PFM - Web Consoleの[レポート階層]画面および[アラーム階層]画面に「Oracle」という名前のフォルダが作成されます。[レポート階層]画面で,すでに独自に「Oracle」という名前のフォルダまたはファイルを作成していた場合には,名前を変更してから作業を始めてください。

(a) PFM - Agent for Oracleのセットアップファイルをコピーする

PFM - Agent for OracleをインストールしたホストにあるセットアップファイルをPFM - ManagerおよびPFM - Web Consoleをインストールしたホストにコピーします。手順を次に示します。

  1. PFM - Web Consoleが起動されている場合は,停止する。
  2. PFM - Agentのセットアップファイルをバイナリーモードでコピーする。
    ファイルが格納されている場所およびファイルをコピーする場所を次の表に示します。

    表2-2 コピーするセットアップファイル

    PFM - Agentの
    セットアップファイル
    コピー先
    PFMプログラム名OSコピー先フォルダ
    インストール先フォルダ¥setup¥jpcagtow.EXEPFM - ManagerWindowsインストール先フォルダ¥setup
    インストール先フォルダ¥setup¥jpcagtou.ZUNIX/opt/jp1pc/setup/
    インストール先フォルダ¥setup¥jpcagtow.EXEPFM - Web ConsoleWindowsインストール先フォルダ¥setup
    インストール先フォルダ¥setup¥jpcagtou.ZUNIX/opt/jp1pc/setup/

(b) PFM - Managerホストでセットアップコマンドを実行する

PFM - ManagerでPFM - Agent for Oracleをセットアップするための次のコマンドを実行します。

jpcagtsetup agto

注意
コマンドを実行するローカルホストのPerformance Managementのプログラムおよびサービスが完全に停止していない状態でjpcagtsetupコマンドを実行した場合,エラーが発生することがあります。その場合は,Performance Managementのプログラムおよびサービスが完全に停止したことを確認したあと,再度jpcagtsetupコマンドを実行してください。

PFM - ManagerホストにあるPFM - Agentのセットアップファイルは,この作業が終了したあと,削除してもかまいません。

(c) PFM - Web Consoleホストでセットアップコマンドを実行する

PFM - Web ConsoleでPFM - Agent for Oracleをセットアップするための次のコマンドを実行します。

jpcwagtsetup

PFM - Web ConsoleホストにあるPFM - Agentのセットアップファイルは,この作業が終了したあと削除してもかまいません。

(2) PFM - Agent for Oracleで使用するOracleのアカウントの作成

PFM - Agent for OracleでOracle Databaseを監視し,パフォーマンス情報を収集するためには,次のどちらかの設定が必要になります。

PFM - Agent for Oracleがパフォーマンス情報を収集するためにOracle Databaseに対して実行する操作と,操作を実行するために必要なOracleのアカウントのシステム権限を次の表に示します。

表2-3 Oracle Databaseに対して実行する操作と必要なシステム権限

PFM - Agent for OracleがOracle Databaseに対して実行する操作操作に必要なシステム権限
  • 静的データディクショナリー・ビューの検索
  • 動的パフォーマンス・ビューの検索
  • リスナー制御ユーティリティの実行
  • 選択したSQLの実行計画の取得
  • PFM - Agent for Oracle独自のストアドパッケージの実行
  • CREATE SESSION
  • CREATE TABLE
  • CREATE PROCEDURE
  • SELECT ANY DICTIONARY
  • SELECT ANY TABLE
  • INSERT ANY TABLE
  • DELETE ANY TABLE
  • UPDATE ANY TABLE
  • CREATE ANY INDEX
  • ALTER ANY INDEX
  • UNLIMITED TABLESPACE

sysアカウントは,表2-3のシステム権限を持ちます。Oracle Databaseの監視にsysアカウントを使用しない場合,表2-3のシステム権限を持つOracleのアカウントを使用してください。

表2-3のシステム権限を持つOracleのアカウントは,PFM - Agent for Oracleが提供しているmk_user.sqlスクリプトを実行して作成できます。

mk_user.sqlスクリプトを使用しないでOracle Databaseを監視するOracleのアカウントを用意したい場合は,操作に応じた権限を付与してください。操作に応じた権限を付与することにより,Oracleのアカウントに付与する権限を,必要最小限に限定することができます。なお,ロールとして権限を付与している場合は,明示的(GRANT "権限" ...)に権限を与えてください。各操作において必要となる権限については,「付録I 権限に関する注意事項」を参照してください。

mk_user.sqlスクリプトを実行してOracleのアカウントを作成するために必要な情報を次の表に示します。セットアップの操作を始める前に,次の情報をあらかじめ確認してください。

表2-4 Oracleのアカウント作成に必要な情報

項目説明
Enter username作成するアカウント名を指定する。
指定できる値は,CREATE USER文のuserパラメーターに指定できる値,かつ30バイト以内の7ビットアスキーの半角英数文字列。デフォルト値はPFMAGTO。
注意
PFM - Agent for Oracleのインスタンスが使用するアカウントに,既存のデータベースアカウントを指定した場合,スクリプトの処理がエラーとなる。
必ず,事前にデータベースに存在するアカウント名を確認し,PFM - Agent for Oracleのインスタンス専用のアカウントを指定すること。
Enter password作成するアカウントのパスワードを指定する。
指定できる値は,CREATE USER文のIDENTIFIED句のBY passwordパラメーターに指定できる値,かつ30バイト以内の7ビットアスキーの半角英数文字列。入力は必須。
Enter default tablespace作成するアカウントが使用するデフォルト表領域を指定する。
指定できる値は,CREATE USER文のDEFAULT TABLESPACE句に指定できる値,かつ30バイト以内の7ビットアスキーの半角英数文字列。入力は必須。
注意
デフォルト表領域としてSYSTEM表領域,INDEX表領域を指定しないこと。
デフォルト表領域には,PFM - Agent for Oracle用パッケージを登録しても問題のない表領域を指定するか,または,PFM - Agent for Oracle用の表領域を作成し,デフォルト表領域に指定すること。
Enter default temporary tablespace作成するアカウントが使用するデフォルト一時表領域を指定する。
指定できる値は,CREATE USER文のTEMPORARY TABLESPACE句に指定できる値,かつ30バイト以内の7ビットアスキーの半角英数文字列。入力は必須。
注意
デフォルト一時表領域としてSYSTEM表領域,INDEX表領域,USERS表領域を指定しないこと。
デフォルト一時表領域には,デフォルト一時表領域として使用しても問題のない表領域を指定するか,または,PFM - Agent for Oracle用の表領域を作成し,デフォルト一時表領域に指定すること。
  • 各項目の入力値は,必ず,30バイト以内の7ビットアスキーの半角英数文字列で指定してください。31バイト以上の文字列が入力された場合や7ビットアスキー半角英数文字以外の文字を指定した場合,スクリプトが予期しない動作をするおそれがあります。
  • 各パラメーターの入力値には,「スキーマ・オブジェクトの名称規則」の「非引用識別子」に含まれる値を指定してください。「非引用識別子」以外の値を指定した場合,スクリプトが予期しない動作をするおそれがあります。「スキーマ・オブジェクトの名称規則」および「非引用識別子」についてはOracleのマニュアルを参照してください。
  • mk_user.sqlで作成したアカウントの詳細を確認するには,監視対象のOracle Databaseの静的ディクショナリ・ビュー DBA_USERSを参照してください。
    静的ディクショナリ・ビュー DBA_USERSでアカウント「A4O」の表領域を参照する例を示します。次のSQL文を実行し,実行結果から誤った表領域でアカウントを作成していることがわかった場合は,アカウントを削除し,mk_user.sqlで再作成してください。
(例)
Windows上のOracleでアカウント「A4O」の詳細を参照する場合
  1. コマンドプロンプトからSQL*Plusにsysアカウントで接続する。
    sqlplus sysアカウント/sysアカウントのパスワード AS [SYSDBA | SYSOPER]
  2. SQL*Plusで次のようなSQL文を実行する。
    SQL>select DEFAULT_TABLESPACE,TEMPORARY_TABLESPACE from DBA_USERS where USERNAME='A4O';
  3. 実行結果で表示される,「DEFAULT_TABLESPACE」列(デフォルト表領域),「TEMPORARY_TABLESPACE」列(デフォルト一時表領域)などを確認する。
注意
Oracleのバージョンによって,SQL*Plusにsysアカウントで接続する方法が異なります。詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。
SYSDBA接続またはSYSOPER接続を指定する場合,AS SYSDBAオプションとAS SYSOPERオプションは同時に指定できません。監視対象のOracle Databaseに対して,SYSDBA接続またはSYSOPER接続を実施します。

CREATE USER文の詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。

また,Oracleのアカウント作成に必要な表領域などのリソースをあらかじめ用意してから,作業を実施してください。

Oracleのアカウント作成は,次の手順で実行します。

  1. Oracleのsqlplusコマンドが実行できる環境を設定する。
    Oracleの環境設定については,Oracleのマニュアルを参照してください。
  2. PFM - Agent for Oracleが提供しているmk_user.sqlがある,次のフォルダに移動する。
    インストール先フォルダ¥agto¥agent¥sql
  3. 監視先のOracle Databaseに対して,mk_user.sqlスクリプトを実行する。
    (例)
    sqlplus Oracleのアカウント@監視対象のデータベースのネットサービス名/Oracleのアカウントのパスワード @mk_user.sql
    注意
    • sqlplusは,ORACLE Corporationが提供しているコマンドです。
    • mk_user.sqlスクリプトを実行するOracleのアカウントには,あらかじめCREATE USERシステム権限,CREATE SESSIONシステム権限,およびGRANT ANY PRIVILEGEシステム権限が付与されている必要があります。
    • SYSアカウントを使用してmk_user.sqlスクリプトを実行する場合,AS SYSDBAまたはAS SYSOPERオプションを指定しないとエラーになることがあります。
    • SYSDBA接続またはSYSOPER接続でmk_user.sqlスクリプトを実行する場合,AS SYSDBAオプションとAS SYSOPERオプションは同時に指定できません。監視対象のOracle Databaseに対して,SYSDBA接続またはSYSOPER接続を実施します。
      mk_user.sqlスクリプトの実行例を示します。
      (例)
      sqlplus "Oracleのアカウント@監視対象のデータベースのネットサービス名/Oracleのアカウントのパスワード AS [SYSDBA | SYSOPER]" @mk_user.sql
    • mk_user.sqlスクリプトを実行すると,スクリプトの処理で実行結果をスプールファイルに出力します。ただし,mk_user.sqlスクリプトを実行時に,カレントフォルダを手順2で示すフォルダに変更していない場合,スプールファイルの作成に失敗します。
  4. Oracleのアカウント作成に必要なパラメーターを設定する。
    表2-4に示した項目を,コマンドの指示に従って入力してください。各項目とも省略はできません。デフォルトで表示されている値を,項目の入力とする場合はリターンキーだけを押してください。

すべての入力が終了すると,Oracleのアカウントが作成されます。

注意
  • PFM - Agent for Oracleが使用するアカウントをsys以外に設定した場合,SYSスキーマに属するオブジェクトへの操作に対する,SQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドの値を取得できません。この場合,Explain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドには「Explain Plan Failed」というメッセージが格納されます。SYSスキーマのオブジェクトに対する,SQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドの値を取得したい場合は,PFM - Agent for Oracleの使用するアカウントに,sysを指定してください。
  • SQLを実行したユーザーのスキーマに属するオブジェクトに対して,PFM - Agent for Oracleの使用するアカウントにアクセスする権限がない場合,またはオブジェクトを参照できない場合,SQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドの値を取得できません。この場合,Explain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドには「Explain Plan Failed」というメッセージが格納されます。Explain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドの値を取得したい場合は,スキーマに対してアクセスする権限を付加するか,またはこのフィールドの対象となるSQLを<所有者>.<テーブル名>で実行してください。
  • mk_user.sqlスクリプトを実行して作成したOracleのアカウントには,UPDATE ANY TABLEシステム権限など,ほかのスキーマのオブジェクトを自由に操作する権限が付与されますので,アカウントの管理には十分注意してください。
    Oracleのアカウントに付与される権限を次の表に示します。

    表2-5 mk_user.sqlでOracleのアカウントに付与される権限

    付与される権限説明
    CREATE SESSION監視先のOracle Databaseに対して,セッションを確立するために必要。
    CREATE TABLE監視先のOracle Databaseに対して,Oracle Databaseを監視するために必要なテーブル(表2-8のテーブルを参照)を登録するときに必要。
    CREATE PROCEDURE監視先のOracle Databaseに対して,Oracle Databaseを監視するために必要な監視用のプロシージャ(表2-8のパッケージを参照)を登録するときに必要。
    SELECT ANY DICTIONARY監視先のOracle Databaseに対して,Oracle Databaseを監視するために必要な情報(表2-8を参照)を登録するときに必要。
    UNLIMITED TABLESPACE監視先のOracle Databaseに対して,Oracle Databaseを監視するために必要な情報(表2-8を参照)を登録するときに必要。
    SELECT ANY TABLESQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドを取得するために必要。
    INSERT ANY TABLESQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドを取得するために必要。
    UPDATE ANY TABLESQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドを取得するために必要。
    DELETE ANY TABLESQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドを取得するために必要。
    CREATE ANY INDEXSQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドを取得するために必要。
    ALTER ANY INDEXSQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドを取得するために必要。
  • 作成されたアカウントには,デフォルト表領域に指定された表領域に対して無制限に書き込みができる権限が付与されます。表領域の使用量の割り当てを変更する場合は,アカウントの作成後に,Oracleのsqlplusコマンドが実行できる環境でALTER USER文を発行してください。なお,ALTER USER文を実行するOracleアカウントには,ALTER USERシステム権限が必要になります。
    使用量の割り当て変更の例を次に示します。
    (例)

 ALTER USER Oracleのアカウント QUOTA 表領域使用量の上限値 ON 表領域名;

ALTER USER文の詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。

(3) インスタンス環境の設定

インスタンス環境の設定では,次の項目を実施します。複数のインスタンス環境を設定する場合は,この手順を繰り返し実施します。

それぞれの手順について説明します。

(a) インスタンス情報を設定する

PFM - Agent for Oracleで監視するOracleのインスタンス情報を設定します。インスタンス情報の設定は,PFM - Agentホストで実施します。

設定するインスタンス情報を次の表に示します。セットアップの操作を始める前に,次の情報をあらかじめ確認してください。Oracleのインスタンス情報の詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。

表2-6 PFM - Agent for Oracleのインスタンス情報

項目説明設定できる値デフォルト値
oracle_sid監視対象となるOracleシステム識別子(環境変数ORACLE_SIDと同じ値)。255バイト以内の半角文字列。
ただし,次の文字は指定できない。
  • 空白文字
  • タブ
  • 次の記号
    「,」「<」「>」
jpcinssetupコマンドの-instオプションで指定した値
oracle_home※1Oracleホームのフォルダ(環境変数ORACLE_HOMEと同じ値)。255バイト以内の半角文字列。
ただし,次の文字は指定できない。
  • 空白文字
  • タブ
  • 次の記号
    「,」「<」「>」
oracle_versionOracle Databaseのバージョン番号。Windows Server 2008以外の場合
  • Oracle9iの場合:9
  • Oracle 10gの場合:10
  • Oracle 11gの場合:11
9
Windows Server 2008の場合
  • Oracle 10gの場合:10
  • Oracle 11gの場合:11
10
oracle_user※2Oracleを監視するアカウント。
指定できるアカウント,および必要な権限については,「(2) PFM - Agent for Oracleで使用するOracleのアカウントの作成」を参照のこと。
255バイト以内の半角文字列。
ただし,次の文字は指定できない。
  • 空白文字
  • タブ
  • 次の記号
    「,」「<」「>」
sys
oracle_passwd※2oracle_userで指定したアカウントのパスワード。255バイト以内の半角文字列。
ただし,次の文字は指定できない。
  • 空白文字
  • タブ
  • 次の記号
    「,」「<」「>」
sqlnet※1※3次のどれかの場合に「Y」を指定。
  1. Oracle RAC構成の場合。
    RAC構成についてはOracleのマニュアルを参照のこと。
  2. PD_PDIAレコードでリスナーの可用性を監視する場合。
  3. Oracleのサービスのどれかが「ローカルシステムアカウント」以外のアカウントで動作している場合。
1および3の場合に「N」を指定すると,Oracleでエラーが発生する場合があります。
{Y|N}N
net_service_name※1監視対象のデータベースのネットサービス名。
sqlnetに「Y」を指定した場合に値が有効となる。
監視対象のデータベースのネットサービス名については,Oracleのマニュアルを参照のこと。
255バイト以内の半角文字列。
ただし,次の文字は指定できない。
  • 空白文字
  • タブ
  • 次の記号
    「,」「<」「>」
インスタンス名(oracle_sidの値)
listener_home※1監視したいリスナーがあるOracleコンポーネントの環境変数ORACLE_HOMEの値。255バイト以内の半角文字列。
ただし,次の文字は指定できない。
  • 空白文字
  • タブ
  • 次の記号
    「,」「<」「>」
oracle_homeに指定した値
listener_name監視するリスナー名。255バイト以内の半角文字列。
ただし,次の文字は指定できない。
  • 空白文字
  • タブ
  • 次の記号
    「,」「<」「>」
デフォルトのリスナー名「LISTENER」
retry_timeOracle接続時に認証エラーが出力された場合に,再接続を試みる秒数。0~600(単位:秒)。0
log_path※4エージェントログの出力先フォルダ(フルパス)。245バイト以内の半角文字列。
ただし,次の文字は指定できない。
  • タブ
  • 次の記号
    「/」「:」「,」「;」「*」「?」「"」「<」「>」「|」
注意
  • デフォルト以外のフォルダを設定する場合,インストール先フォルダ配下となるパスは指定できない。
  • ほかのインスタンス出力先として指定している値は指定できない。
インストール先フォルダ¥agto¥agent¥インスタンス名¥log
log_size※4エージェントログの1ファイルの最大サイズ。※51~32(単位:メガバイト)。
ただし,推奨は16以上。
16
timeout※4※6クエリー時のOracleアクセスのタイムアウト時間。0,10~3600(単位:秒)。
0を指定した場合はタイムアウト監視を行わない。1~9を指定した場合は,実行時,10に変更する。
タイムアウトについては,「2.4.3 レコード収集でのOracleアクセスのキャンセル機能」を参照のこと。
0
sql_option※4※7「Y」を指定した場合,PI_PIDB,PD_PDTSレコードで,次の項目※7の情報収集を行わず,0またはnumeric_10で指定した値を設定する。{Y|N}N
numeric_10※8sql_optionが「Y」の場合,情報収集しない項目に設定する値を指定する。sql_optionが「N」の場合,指定を無視する。0~99999。
ただし,設定するフィールドのデータ型の最大値(shortの場合32767,ushortの場合65535)を超える値を指定した場合,データ型の最大値が設定される。※9
0
startup_alwaysPFM - Agent for Oracle起動時に監視対象のOracleが起動処理中であった場合などに,PFM - Agent for OracleがOracle接続エラーで停止することがある。
「Y」を指定した場合,接続エラーが発生しても起動処理を継続する。「N」を指定した場合,この動作を有効にしない。
{Y|N}N
Store Version※10使用するStoreバージョンを指定する。Storeバージョンについては「2.4.4 Storeバージョン2.0への移行」を参照のこと。{1.0|2.0}2.0
(凡例)
-:なし

注※1
WindowsのWOW64上で動作するためには,Oracle Client 32-bitを使用してください。また,jpcinssetupコマンドを実行する際,各項目について以下のように設定してください。
  • 「oracle_home」
    Oracle Client 32-bitのOracleホームを設定してください。
  • 「sqlnet」
    「Y」を指定してください。
  • 「net_service_name」
    Oracle Client 32-bitで設定したネットサービス名を指定してください。
  • 「listener_home」
    監視するOracle Database x86 64-bitのOracleホームを指定してください。
Oracle Client 32-bitで設定するネットサービス名には,監視するOracle Database x86 64-bitに接続するネットサービス名を指定してください。
注※2
PFM - Agent for Oracleは,Oracleのパスワード認証で動作します。
注※3
sqlnetが「Y」の場合,Oracle側のネットワークサービス(tnsnames.ora,listener.oraなど)を設定している必要があります。設定方法については,Oracleのマニュアルを参照してください。
注※4
PFM - Agent for Oracle 08-00より前のバージョンからバージョンアップする場合,デフォルト値が設定されます。
注※5
エージェントログは,1インスタンスにつき最大4ファイルが採取されます。log_sizeの値は,次の条件を満たすことを確認して指定してください(log_pathがデフォルトの場合を含む)。
log_pathに指定したドライブの空き容量(MB) > log_sizeの値×4
ハードディスクに十分な空き容量がない場合,エージェントログが出力エラーとなります。エージェントログについては「8.3 ログ情報」を参照してください。
注※6
タイムアウト値は,高負荷時(ピーク時)に収集するレコードの収集時間に応じて設定してください。
注※7
PFM - Agent for OracleではOracleの各セグメント関連の情報を取得するため,Oracleの静的ディクショナリー・ビュー DBA_SEGMENTSまたはDBA_SEGMENTS_2の検索をします。Oracleにおいて大量のセグメント(数十万件以上のセグメント)が存在する場合,情報収集で非常に時間が掛かるときがあります。そのため,大量のセグメントが存在し,次の表に示す情報の収集が不要な場合,sql_optionを「Y」と設定して運用してください。
レコード名PFM - View名numeric_10で指定した値
PD_PDTSSegments有効
Extents有効
PI_PIDBDB Files %有効
Log Files %有効
NextAlloc Fails有効
Tablespaces有効
Rollback Segments有効
Rollback Segments Trans有効
Blocks有効
Segments有効
Extents有効
Free Mbytes有効
Overextended有効
High Max Extent有効
Datafiles有効
Mbytes有効
Free Extents有効
Free%有効
Free Change有効
Write%有効
Write/sec有効
Redo Files有効
Links有効
Links Logged On有効
Links In Tran有効
Links Open Cursors有効
Used Change有効
Used Mbytes有効
Rollback Segments Hit%有効
Sort Segments有効
Sorting Users有効
Physical Blocks Readデルタ項目のため,常に0設定。
Physical Blocks Writtenデルタ項目のため,常に0設定。
Physical Readsデルタ項目のため,常に0設定。
Physical Writesデルタ項目のため,常に0設定。
注※8
PFM - Web Consoleなどで表示した場合に,注※7の各フィールドに設定される値がOracle Databaseからの収集値なのか,または固定値なのかを判別するために指定する項目です。
注※9
各レコードのフィールドの形式が,「float」または「double」型の場合,データは浮動小数点数となるため,指定値によってまるめられる場合があります。
(例)
numeric_10の指定を32767と指定した場合,32760と表示される場合があります。
注※10
Store Versionは新規にインスタンス環境を設定するときだけ指定できる項目です。インスタンス環境を更新するときは指定できません。
注意
  • インスタンス環境を設定していない場合,PFM - Agent for Oracleのサービスを起動できません。
  • jpcinssetupコマンドを使用してインスタンス環境を構築する際,Oracle上に存在しないインスタンス名を指定した場合でもコマンドは正常に終了します。しかし,その後レコードの収集を開始すると,共通メッセージログに「KAVF12401-W」のメッセージが出力され,監視対象のOracleに接続できません。この場合,正しいインスタンス名を確認の上,再度jpcinssetupコマンドを実行してください。

インスタンス環境を構築するには,jpcinssetupコマンドを使用します。インスタンス環境の構築手順を次に示します。

  1. サービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcinssetupコマンドを実行する。
    例えば,PFM - Agent for Oracleのインスタンス名SDCのインスタンス環境を構築する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcinssetup agto -inst SDC

    なお,インスタンス名に「sql」という名称は使用できません。
    jpcinssetupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
  2. Oracleのインスタンス情報を設定する。
    表2-6に示した項目を,コマンドの指示に従って入力してください。各項目とも省略はできません。デフォルトで表示されている値を,項目の入力とする場合はリターンキーだけを押してください。

すべての入力が終了すると,インスタンス環境が構築されます。構築時に入力したインスタンス情報を変更したい場合は,再度jpcinssetupコマンドを実行し,インスタンス環境を更新してください。インスタンス環境の更新については,「2.4.2 インスタンス環境の更新の設定」を参照してください。

構築されるインスタンス環境を次に示します。

注※
環境フォルダとは,論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のフォルダです。

構築されるインスタンス環境のフォルダ構成を次に示します。

表2-7 インスタンス環境のフォルダ構成

フォルダ名・ファイル名説明
agentインスタンス名jpcagt.iniAgent Collectorサービス起動情報ファイル
jpcagt.ini.modelAgent Collectorサービス起動情報ファイルのモデルファイル
logログファイル格納フォルダ
storeインスタンス名jpcsto.iniAgent Storeサービス起動情報ファイル
jpcsto.ini.modelAgent Storeサービス起動情報ファイルのモデルファイル
*.DATデータモデル定義ファイル
dumpエクスポート先フォルダ
import標準のデータベースインポート先フォルダ(Storeバージョン2.0の場合)
backupバックアップ先フォルダ
logログファイル格納フォルダ
partial標準のデータベース部分バックアップ先フォルダ(Storeバージョン2.0の場合)
STPDPDレコードタイプのパフォーマンスデータ格納先フォルダ(Storeバージョン2.0の場合)
STPIPIレコードタイプのパフォーマンスデータ格納先フォルダ(Storeバージョン2.0の場合)
注※
インスタンス環境を構築した時点の設定値に戻したいときに使用します。

(b) Oracle Databaseへオブジェクトを登録する

PFM - Agent for OracleでOracle Databaseを監視するためには,監視先のOracle Databaseに対して,PFM - Agent for Oracleが提供するオブジェクトを登録する必要があります。ここでは,PFM - Agent for Oracleが提供しているSQLスクリプトを次の手順で実行します。なお,この手順は,Oracle Databaseのインスタンスを監視するアカウントごとに,1回だけ必要です。

  1. Oracleのsqlplusコマンドが実行できる環境を設定する。
    Oracleの環境設定については,Oracleのマニュアルを参照してください。
  2. PFM - Agent for Oracleが提供しているsp_inst.sql,sp_inst_seg2.sqlがある,次のフォルダに移動する。
    インストール先フォルダ¥agto¥agent¥sql
  3. 監視先のOracle Databaseに対して,sp_inst.sqlスクリプトを実行する。
    ただし,Oracle9i Database Release2で,Oracleの静的ディクショナリー・ビュー DBA_SEGMENTS_2が存在する場合,sp_inst.sqlスクリプトではなく,sp_inst_seg2.sqlスクリプトを実行してください。
    静的ディクショナリー・ビュー DBA_SEGMENTS_2を作成するためには,Oracleが提供するCATSPC2.SQLスクリプトを実行する必要があります。
    sp_inst_seg2.sqlスクリプトを実行して,次のメッセージが出力された場合,静的ディクショナリー・ビュー DBA_SEGMENTS_2が存在しないときがあります。

    PL/SQL: SQL Statement ignored
    PL/SQL: ORA-00942: table or view does not exist

    静的ディクショナリー・ビュー DBA_SEGMENTS_2が存在しない場合,次のどちらかの対処をしてください。
    • sp_inst.sqlスクリプトを実行する。
    • 静的ディクショナリー・ビュー DBA_SEGMENTS_2を作成し,再度sp_inst_seg2.sqlスクリプトを実行する。
    すでにsp_inst.sqlスクリプトを実行し,表2-8のテーブルおよびパッケージを作成している環境でOracleの静的ディクショナリー・ビュー DBA_SEGMENTS_2が存在する場合,sp_inst_seg2.sqlスクリプトを実行してください。表2-8のテーブルおよびパッケージを上書き作成します。
    sp_inst.sqlスクリプト,またはsp_inst_seg2.sqlスクリプトにより,PFM - Agent for OracleがOracleを監視する時に必要なオブジェクト(監視用のプロシージャや作業用のテーブル)をOracleに登録します。
    (例)
    sqlplus Oracleのアカウント@監視対象のデータベースのネットサービス名/Oracleのアカウントのパスワード @sp_inst.sql
    • sqlplusは,ORACLE Corporationが提供しているコマンドです。
    • Oracleのアカウントには,oracle_userの値を指定してください。ここで実行したOracleのアカウントでデータベースにオブジェクトが作成されます。また,アンセットアップの際には,同じOracleのアカウントで実行する必要があります。
    • OracleのアカウントにSYSユーザを使用する場合,AS SYSDBAまたはAS SYSOPERオプションを指定しないで,sp_inst.sqlスクリプトまたはsp_inst_seg2.sqlスクリプトを実行するとエラーになる場合があります。その場合は,AS SYSDBAまたはAS SYSOPERオプションを指定して実行してください。
    このコマンドの実行で,次の表に示すテーブルおよびパッケージが作成されます。

    表2-8 作成されるテーブルおよびパッケージ

    テーブルパッケージ
    LSC_13_PLAN_TABLELSC_13_PDAS,LSC_13_PICS,LSC_13_73_PDDB,LSC_13_PDI,LSC_13_717273_PDMT,LSC_13_PDS3,LSC_13_73_PIDB,LSC_13_PIDB2
注※
5MB以上の表領域を確保しておく必要があります。LSC_13_PLAN_TABLEは,SQL TEXT(PD_PDSQ)レコードを収集した場合に使用されます。

(c) Oracle Databaseを設定する

PFM - Agent for Oracleが提供するレコードで,次の表に示すパフォーマンスデータを収集するためには,Oracle Databaseの初期化パラメーター「TIMED_STATISTICS」の値を「TRUE」に変更する必要があります。

表2-9 TIMED_STATISTICS=TRUEを設定しないと収集できない項目

レコードフィールド備考
Block Contention Interval(PI_PIBC)レコード全体
Block Contention Statistics(PD_PDBC)レコード全体
Data File Interval(PI_PIDF)Write Time(WRITE_TIME)
Session Detail(PD_PDS)Avg Wait(AVERAGE_WAIT)
Avg Wait String(AVERAGE_WAIT_STRING)
Time Waited(TIME_WAITED)
Time Waited String(TIME_WAITED_STRING)
Session Event(PD_PDEV)Avg Wait(AVERAGE_WAIT)
Avg Wait String(AVERAGE_WAIT_STRING)
Time Waited(TIME_WAITED)
Time Waited String(TIME_WAITED_STRING)
Session Event Interval(PI_PIEV)Avg Wait(AVERAGE_WAIT)
Avg Wait String(AVERAGE_WAIT_STRING)
Time Waited(TIME_WAITED)
Time Waited String(TIME_WAITED_STRING)
Session Stat Summary Interval(PI_PIS2)Statement CPU(STATEMENT_CPU)
Session Statistics Summary(PD_PDS2)Statement CPU(STATEMENT_CPU)
Session Wait(PD_PDWA)Wait Time(WAIT_TIME)
Wait Time String(WAIT_TIME_STRING)
System Event(PD_PDSE)Avg Wait(AVERAGE_WAIT)
Time Waited(TIME_WAITED)
System Event Interval(PI_PISE)Avg Wait(AVERAGE_WAIT)
Time Waited(TIME_WAITED)
(凡例)
-:該当しない
注意
  • 初期化パラメーターファイルを変更した場合は,データベースインスタンスの再起動が必要です。
  • Oracle9iからは,Oracleパラメータ情報の格納のためにサーバ・パラメーターファイルがサポートされました。サーバ・パラメーターファイルの値を変更した場合,初期化パラメーターファイルによる変更よりも優先されることがあります。
  • 初期化パラメーターのTIMED_STATISTICSをTRUEに設定すると,時間の統計に関するオーバーヘッドが発生し,Oracle Databaseの性能に影響することがありますので,十分に検討してから設定してください。詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。

(4) ネットワークの設定[図データ]

Performance Managementを使用するネットワーク構成に応じて行う設定です。

ネットワークの設定には次の二つの項目があります。

(5) ログのファイルサイズ変更[図データ]

Performance Managementの稼働状況を,Performance Management独自のログファイルに出力します。このログファイルを「共通メッセージログ」と呼びます。共通メッセージログは,デフォルトで2,048キロバイトのファイルが2ファイル使用されます。このファイルサイズを変更したい場合にだけ,必要な設定です。

詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド」の,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。

(6) パフォーマンスデータの格納先の変更[図データ]

PFM - Agent for Oracleで管理されるパフォーマンスデータを格納するデータベースの保存先,バックアップ先またはエクスポート先のフォルダを変更したい場合にだけ,必要な設定です。

パフォーマンスデータは,デフォルトで,次の場所に保存されます。

注意
論理ホストで運用する場合のデフォルトの保存先については,「インストール先フォルダ」を「環境フォルダ¥jp1pc」に読み替えてください。
注※
Storeバージョン2.0使用時だけ設定できます。

詳細については,「2.4.1 パフォーマンスデータの格納先の変更」を参照してください。

(7) PFM - Agent for Oracleの接続先PFM - Managerの設定

PFM - Agentがインストールされているホストで,そのPFM - Agentを管理するPFM - Managerを設定します。接続先のPFM - Managerを設定するには,jpcnshostnameコマンドを使用します。

注意
  • 同一ホスト上に,複数のPFM - Agentがインストールされている場合でも,接続先に指定できるPFM - Managerは,一つだけです。PFM - Agentごとに異なるPFM - Managerを接続先に設定することはできません。
  • PFM - AgentとPFM - Managerが同じホストにインストールされている場合,接続先PFM - ManagerはローカルホストのPFM - Managerとなります。この場合,接続先のPFM - ManagerをほかのPFM - Managerに変更できません。

手順を次に示します。

  1. Performance Managementのプログラムおよびサービスを停止する。
    セットアップを実施する前に,ローカルホストでPerformance Managementのプログラムおよびサービスが起動されている場合は,すべて停止してください。サービスの停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド」の,Performance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。
    jpcnshostnameコマンド実行時に,Performance Managementのプログラムおよびサービスが起動されている場合は,停止を問い合わせるメッセージが表示されます。
  2. 接続先のPFM - Managerホストのホスト名を指定して,jpcnshostnameコマンドを実行する。
    例えば,接続先のPFM - Managerがホストhost01上にある場合,次のように指定します。

    jpcnshostname -s host01

(8) 動作ログ出力の設定[図データ]

アラーム発生時に動作ログを出力したい場合に必要な設定です。動作ログとは,システム負荷などのしきい値オーバーに関するアラーム機能と連動して出力される履歴情報です。

設定方法については,「付録K 動作ログの出力」を参照してください。