付録I 権限に関する注意事項

PFM - Agent for Oracleを操作するために必要な権限は,操作対象ごとに異なります。

操作対象ごとに,必要となる権限を次に示します。

<この節の構成>
(1) sp_inst.sqlスクリプトを実行する場合
(2) sp_inst_seg2.sqlスクリプトを実行する場合
(3) sp_drop.sqlスクリプトを実行する場合
(4) mk_user.sqlスクリプトを実行する場合
(5) 性能情報収集を実行する場合

(1) sp_inst.sqlスクリプトを実行する場合

sp_inst.sqlスクリプトを実行するために必要なOracleのアカウントのシステム権限を次の表に示します。

表I-1 sp_inst.sqlスクリプト実行に必要なOracleのアカウント権限

必要な権限説明
CREATE SESSION監視先のOracle Databaseに対して,セッションを確立するために必要。
CREATE TABLE監視先のOracle Databaseに対して,Oracle Databaseを監視するために必要なテーブルを登録するときに必要。
CREATE PROCEDURE監視先のOracle Databaseに対して,Oracle Databaseを監視するために必要な監視用のプロシージャを登録するときに必要。
SELECT ANY DICTIONARY監視先のOracle Databaseに対して,Oracle Databaseを監視するために必要な情報を登録するときに必要。
UNLIMITED TABLESPACE監視先のOracle Databaseに対して,Oracle Databaseを監視するために必要な情報を登録するときに必要。
注※
次に示す表を参照してください。
Windowsの場合
2.1.4(3)(b) Oracle Databaseへオブジェクトを登録する」の表2-8
UNIXの場合
3.1.4(4)(b) Oracle Databaseへオブジェクトを登録する」の表3-9
なお,CREATE TABLE権限は表2-8または表3-9のテーブルを,CREATE PROCEDURE権限はパッケージを参照してください。

(2) sp_inst_seg2.sqlスクリプトを実行する場合

sp_inst_seg2.sqlスクリプトを実行するために必要なOracleのアカウントのシステム権限を次の表に示します。

表I-2 sp_inst_seg2.sqlスクリプト実行に必要なOracleのアカウント権限

必要な権限説明
CREATE SESSION監視先のOracle Databaseに対して,セッションを確立するために必要。
CREATE TABLE監視先のOracle Databaseに対して,Oracle Databaseを監視するために必要なテーブルを登録するときに必要。
CREATE PROCEDURE監視先のOracle Databaseに対して,Oracle Databaseを監視するために必要な監視用のプロシージャを登録するときに必要。
SELECT ANY DICTIONARY監視先のOracle Databaseに対して,Oracle Databaseを監視するために必要な情報を登録するときに必要。
UNLIMITED TABLESPACE監視先のOracle Databaseに対して,Oracle Databaseを監視するために必要な情報を登録するときに必要。
注※
次に示す表を参照してください。
Windowsの場合
2.1.4(3)(b) Oracle Databaseへオブジェクトを登録する」の表2-8
UNIXの場合
3.1.4(4)(b) Oracle Databaseへオブジェクトを登録する」の表3-9
なお,CREATE TABLE権限は表2-8または表3-9の表のテーブルを,CREATE PROCEDURE権限はパッケージを参照してください。

(3) sp_drop.sqlスクリプトを実行する場合

sp_drop.sqlスクリプトを実行するために必要なOracleのアカウントのシステム権限を次の表に示します。

表I-3 sp_drop.sqlスクリプト実行に必要なOracleのアカウント権限

必要な権限説明
CREATE SESSION監視先のOracle Databaseに対して,セッションを確立するために必要。

(4) mk_user.sqlスクリプトを実行する場合

mk_user.sqlスクリプトを実行するために必要なOracleのアカウントのシステム権限を次の表に示します。

表I-4 mk_user.sqlスクリプト実行に必要なOracleのアカウント権限

必要な権限説明
CREATE SESSION監視先のOracle Databaseに対して,セッションを確立するために必要。
CREATE USER監視先のOracle Databaseに対して,ユーザーを作成するために必要。
GRANT ANY PRIVILEGE監視先のOracle Databaseに対して,システム権限を付与するために必要。

(5) 性能情報収集を実行する場合

PFM - Agent for Oracleが性能情報を収集するために必要なOracleのアカウントのシステム権限を次の表に示します。

表I-5 PFM - Agent for Oracleが性能情報収集の実行に必要なOracleのアカウント権限

必要な権限説明
CREATE SESSION監視先のOracle Databaseに対して,セッションを確立するために必要。
SELECT ANY DICTIONARY監視先のOracle Databaseに対して,Oracle Databaseを監視するために必要な情報※1を登録するときに必要。
UNLIMITED TABLESPACE監視先のOracle Databaseに対して,Oracle Databaseを監視するために必要な情報※1を登録するときに必要。※2
SELECT ANY TABLESQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドを取得するために必要。
INSERT ANY TABLESQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドを取得するために必要。
UPDATE ANY TABLESQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドを取得するために必要。
DELETE ANY TABLESQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドを取得するために必要。
CREATE ANY INDEXSQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドを取得するために必要。
ALTER ANY INDEXSQL Text(PD_PDSQ)レコードのExplain Plan(EXPLAIN_PLAN)フィールドを取得するために必要。
注※1
次に示す表を参照してください。
Windowsの場合
2.1.4(3)(b) Oracle Databaseへオブジェクトを登録する」の表2-8
UNIXの場合
3.1.4(4)(b) Oracle Databaseへオブジェクトを登録する」の表3-9
注※2
デフォルトの表領域に対して割り当て制限を無制限に設定すれば,この権限は不要です。

PD_PDSQレコードを取得する場合は,表I-5に示したすべての権限が,Oracleのユーザーアカウントに必要です。

PD_PDSQレコードを取得しない場合は,CREATE SESSION権限,SELECT ANY DICTIONARY権限,およびUNLIMITED TABLESPACE権限が,Oracleのユーザーアカウントに必要です。