インスタンス環境を更新したい場合は,インスタンス名を確認し,インスタンス情報を更新します。インスタンス情報の設定は,PFM - Agentホストで実施します。
更新する情報は,次の表であらかじめ確認してください。Oracleのインスタンス情報の詳細については,Oracleのマニュアルを参照してください。
表3-13 PFM - Agent for Oracleのインスタンス情報
項目 | 説明 | 設定できる値 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
oracle_sid | この値は更新できる。 監視対象となるOracleシステム識別子(環境変数ORACLE_SIDと同じ値)。 | 255バイト以内の半角文字列。 ただし,次の文字は指定できない。
| 前回の設定値 |
oracle_home | この値は更新できる。 Oracleホームのディレクトリ(環境変数ORACLE_HOMEと同じ値)。 | 255バイト以内の半角文字列。 ただし,次の文字は指定できない。
| 前回の設定値 |
oracle_version | この値は更新できる。 Oracle Databaseのバージョン番号。 | Windows Server 2008以外の場合
| 前回の設定値 |
Windows Server 2008の場合
| |||
oracle_user | この値は更新できる。 Oracleを監視するアカウント(指定できるアカウント,および必要な権限については,「3.1.4(3) PFM - Agent for Oracleで使用するOracleのアカウントの作成」を参照のこと)。※1 | 255バイト以内の半角文字列。 ただし,次の文字は指定できない。
| 前回の設定値 |
oracle_passwd | この値は更新できる。oracle_userで指定したアカウントのパスワードを指定する。 | 255バイト以内の半角文字列。 ただし,次の文字は指定できない。
| 前回の設定値 |
sqlnet※2 | この値は更新できる。 次のどれかの場合に「Y」を指定。
| {Y|N} | 前回の設定値 |
net_service_name | この値は更新できる。 監視対象のデータベースのネットサービス名。sqlnetに「Y」を指定した場合に値が有効となる。監視対象のデータベースのネットサービス名については,Oracleのマニュアルを参照のこと。 | 255バイト以内の半角文字列。 ただし,次の文字は指定できない。
| 前回の設定値 |
listener_home | この値は更新できる。 監視したいリスナーがあるOracleコンポーネントの環境変数ORACLE_HOMEの値。 | 255バイト以内の半角文字列。 ただし,次の文字は指定できない。
| 前回の設定値 |
listener_name | この値は更新できる。更新したいリスナー名を指定する。 | 255バイト以内の半角文字列。 ただし,次の文字は指定できない。
| 前回の設定値 |
log_path※3 | この値は変更できる。 エージェントログの出力先ディレクトリ名をフルパスで指定する。 | 245バイト以内の半角文字列。 ただし,次の文字は指定できない。
| 前回の設定値 |
log_size | この値は変更できる。 エージェントログの1ファイルの最大サイズを指定する。 | 1~32(単位:キロバイト)。 ただし,推奨は16以上。 | 前回の設定値 |
timeout | この値は更新できる。 クエリー時のOracleアクセスのタイムアウト時間を指定する。 | 0,10~3600(単位:秒)。 0を指定した場合はタイムアウト監視を行わない。1~9を指定した場合は,実行時,10に変更する。 | 前回の設定値 |
sql_option※4 | この値は更新できる。 「Y」を指定した場合,PI_PIDB,PD_PDTSレコードで,次の項目※4の情報収集を行わず,0またはnumeric_10で指定した値を設定する。 | {Y|N} | 前回の設定値 |
numeric_10 | この値は更新できる。 sql_optionが「Y」の場合,情報収集しない項目に設定する値を指定する。sql_optionが「N」の場合,設定を無視する。 | 0~99999。 ただし,設定するフィールドのデータ型の最大値(shortの場合32767,ushortの場合65535)を超える値を指定した場合,データ型の最大値が設定される。※5 | 前回の設定値 |
startup_always | この値は更新できる。 PFM - Agent for Oracle起動時に監視対象のOracleが起動処理中であった場合などに,PFM - Agent for OracleがOracle接続エラーで停止することがある。 「Y」を指定した場合,接続エラーが発生しても起動処理を継続する。「N」を指定した場合,この動作を有効にしない。 | {Y|N} | N |
レコード名 | PFM - View名 | numeric_10で指定した値 |
---|---|---|
PD_PDTS | Segments | 有効 |
Extents | 有効 | |
PI_PIDB | DB Files % | 有効 |
Log Files % | 有効 | |
NextAlloc Fails | 有効 | |
Tablespaces | 有効 | |
Rollback Segments | 有効 | |
Rollback Segments Trans | 有効 | |
Blocks | 有効 | |
Segments | 有効 | |
Extents | 有効 | |
Free Mbytes | 有効 | |
Overextended | 有効 | |
High Max Extent | 有効 | |
Datafiles | 有効 | |
Mbytes | 有効 | |
Free Extents | 有効 | |
Free% | 有効 | |
Free Change | 有効 | |
Write% | 有効 | |
Write/sec | 有効 | |
Redo Files | 有効 | |
Links | 有効 | |
Links Logged On | 有効 | |
Links In Tran | 有効 | |
Links Open Cursors | 有効 | |
Used Change | 有効 | |
Used Mbytes | 有効 | |
Rollback Segments Hit% | 有効 | |
Sort Segments | 有効 | |
Sorting Users | 有効 | |
Physical Blocks Read | デルタ項目のため,常に0設定。 | |
Physical Blocks Written | デルタ項目のため,常に0設定。 | |
Physical Reads | デルタ項目のため,常に0設定。 | |
Physical Writes | デルタ項目のため,常に0設定。 |
インスタンス名を確認するには,jpcinslistコマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcinssetupコマンドを使用します。
インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。
jpcinslist agto
jpcinssetup agto -inst SDC
コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。