6.3.2 設定内容

環境パラメーター設定ファイルは,次の形式で記述します。

[セクション]
ラベル=
ラベル=


[セクション]
ラベル=
ラベル=

注意
  • 行頭および「=」の前後に,空白文字などの余計な文字を設定しないでください。
  • セクションおよびラベルでは,指定した値の大文字・小文字は区別されません。
  • 行の先頭に「;」を指定すると,その行はコメントとして扱われます。

次に,環境パラメーター設定ファイルの各セクションで設定する内容を表形式で説明します。

<この項の構成>
(1) TARGETセクション
(2) EXTRACTFILEセクション
(3) FORMATセクション
(4) TRACEセクション
(5) CONNECTセクション

(1) TARGETセクション

TARGETセクションでは,抽出対象のCCMSアラート情報を特定するための情報を指定します。

表6-1 TARGETセクションに指定できる値

ラベル意味指定できる値デフォルト値
MONITOR_SETモニターセット名(SAPシステムの警告モニター(トランザクションコードRZ20)で,「CCMS監視セット」として表示される名称)。1~60バイトの半角英数字。SAP CCMS Monitor Templates
MONITORモニター名(SAPシステムの警告モニター(トランザクションコードRZ20)で,CCMS監視セットのツリーに表示される名称)。1~60バイトの半角英数字。Entire System
注※
複数の監視対象を指定することはできません。複数のモニターを監視したい場合はSAPシステムのCCMSの機能で監視したいモニターを一つのモニターにまとめて定義します。PFM - Agent for Enterprise Applicationsからはこのモニターを監視するようにしてください。

(2) EXTRACTFILEセクション

EXTRACTFILEセクションでは,CCMSアラート情報の出力ファイルの情報を指定します。

表6-2 EXTRACTFILEセクションに指定できる値

ラベル意味指定できる値デフォルト値
SIZE出力ファイル容量。
  • 0:システムの最大値※1
  • 1~65535:指定サイズ(単位:キロバイト)内でラップアラウンド
0~655351024
X2PATH出力ファイルのパス。※2※31~255バイトの半角英数字。相対パスを指定した場合,インスタンス環境ディレクトリからの相対パスとなる。
  • Windowsの場合:log¥ALERT
  • UNIXの場合:log/ALERT
注※1
32ビットの符号付き整数で示せる0x7FFFFFFF(約2ギガバイト)です。
注※2
指定の出力ファイルと同じディレクトリに,出力ファイル名.ofsという名称で管理ファイルが作成されます。(例:出力ファイル名としてALERTを指定したときALERTファイルとは別にALERT.ofsファイルが管理ファイルとして作成されます)出力ファイルを削除する場合は,この管理ファイルも合わせて削除してください。
注※3
デフォルトの格納先から変更した場合,トラブル発生時に資料を採取するjpcrasコマンドでは採取できません。

(3) FORMATセクション

FORMATセクションでは,出力されるCCMSアラート情報の出力形式を指定します。

表6-3 FORMATセクションに指定できる値

ラベル意味指定できる値デフォルト値
COLUMN出力されるCCMSアラート情報の出力形式。フィールドID。フィールドIDについては,「10. コマンド」を参照のこと。列1:<ALERTDATE>
列2:<ALERTTIME>
列3:<MTSYSID>
列4:<MTMCNAME>
列5:<OBJECTNAME>
列6:<FIELDNAME>
列7:<VALUE>
列8:<SEVERITY>
列9:<MSG>
TIMEZONEフィールドID<ALERTDATE>,<ALERTTIME>,<STATCHGDAT>,<STATCHGTIM>で指定された時刻情報に関するタイムゾーン指定。
  • UTC
    UTC(世界標準時)で出力する。
  • LOCAL
    コマンドを実行したユーザーのローカルタイムで出力する。
UTC

(4) TRACEセクション

TRACEセクションでは,CCMSアラート情報抽出の実行履歴が保存されるメッセージログおよびデータログの情報を指定します。

表6-4 TRACEセクションに指定できる値

ラベル意味指定できる値デフォルト値
MSGLOG_LEVELアプリケーションのトレース情報を保存するメッセージログの取得レベル。
  • 0:採取しない
  • 1:エラーだけ採取
  • 2:標準
  • 3:詳細
  • 4:デバッグ
0~42
MSGLOG_SIZEメッセージログを取得するファイル容量。
  • 0:システムの最大値
  • 1~65535:指定サイズ(単位:キロバイト)内でラップアラウンド
0~65535512
MSGLOG_DIRメッセージログファイル(jr3alget.log)の取得先ディレクトリ。(変更できない)log
DATALOG_LEVELアプリケーションの各種データ情報を保存するデータログの取得レベル。
  • 0:採取しない
  • 1:エラーだけ採取
  • 2:標準
  • 3:詳細
  • 4:デバッグ
0~42
DATALOG_SIZEデータログを取得するファイル容量。
  • 0:システムの最大値
  • 1~65535:指定サイズ(単位:キロバイト)内でラップアラウンド
0~65535512
DATALOG_DIRデータログファイル(jr3alget.dat)の取得先ディレクトリ。(変更できない)log
注※
32ビットの符号付き整数で示せる0x7FFFFFFF(約2ギガバイト)です。

(5) CONNECTセクション

CONNECTセクションでは,SAPシステムとのRFC接続を確立するための情報を指定します。

表6-5 CONNECTセクションに指定できる値

ラベル意味指定できる値デフォルト値
LANG接続に利用するユーザーの言語SAPシステムで使用されている,2バイトのISO IDまたは1バイトの言語キー
  • 日本語の場合:JA
  • 英語の場合:EN
なし
CODEPAGE接続先のUnicode版SAPシステムで文字コードを変換するときに使用するコードページLANGラベルの言語と組み合わせて指定するなし
注※
LANGラベルとCODEPAGEラベルは,次の組み合わせで設定してください。次の組み合わせ以外の言語とコードページを指定した場合,SAPシステムから取得した情報が文字化けする可能性があります。

表6-6 言語とコードページの指定内容の組み合わせ

接続先
SAPシステム
接続言語言語
(LANG)
コードページ(CODEPAGE)
Unicode版日本語JA8000
英語EN指定する必要はありません。指定する場合は,1100を指定してください。
非Unicode版日本語JA指定する必要はありません。指定する場合は,8000を指定してください。
英語EN指定する必要はありません。指定する場合は,1100を指定してください。
LANGラベルの指定を省略した場合,接続先システムで定義されているユーザーの言語が仮定されます。
CODEPAGEラベルの指定を省略した場合,接続先システムのデフォルトコードページが仮定されます。