1.1.1 SAPシステムのパフォーマンスデータを収集できます
PFM - Agent for Enterprise Applicationsを使用すると,対象ホスト上で動作しているSAPシステムのバックグラウンドサービスの統計情報などのパフォーマンスデータが収集できます。
PFM - Agent for Enterprise Applicationsでは,パフォーマンスデータは,次のように利用できます。
- SAPシステムの稼働状況をグラフィカルに表示する
パフォーマンスデータは,PFM - Web Consoleを使用して,「レポート」と呼ばれるグラフィカルな形式に加工し,表示できます。レポートによって,SAPシステムの稼働状況がよりわかりやすく分析できるようになります。
レポートには,次の種類があります。
- リアルタイムレポート
監視しているSAPシステムの現在の状況を示すレポートです。主に,システムの現在の状態や問題点を確認するために使用します。リアルタイムレポートの表示には,収集した時点のパフォーマンスデータが直接使用されます。
- 履歴レポート
監視しているSAPシステムの過去から現在までの状況を示すレポートです。主に,システムの傾向を分析するために使用します。履歴レポートの表示には,PFM - Agent for Enterprise Applicationsのデータベースに格納されたパフォーマンスデータが使用されます。
- 問題が起こったかどうかの判定条件として使用する
収集されたパフォーマンスデータの値が何らかの異常を示した場合,ユーザーに通知するなどの処置を取るように設定できます。