JP1/Performance Management - Agent Option for Enterprise Applications
ここでは,各フィールドに格納される値について説明します。
データソース
各フィールドには,Performance Managementや監視対象プログラムから取得した値や,これらの値をある計算式に基づいて計算した値が格納されます。各フィールドの値の取得先または計算方法は,フィールドの表の「データソース」列で示します。
PFM - Agent for Enterprise Applicationsの「データソース」列の文字列は,SAPシステムのトランザクションコードを示します。該当するトランザクションコードに示されている値を取得することを示します。トランザクションコードだけでは値が特定できない場合,MTE(Monitoring Tree Element)名を補足しています(例:SAPシステムID\SAPインスタンス名\Background\Utilisation)。MTE名については,SAPシステムのマニュアルを参照してください。
デルタ
累積値として収集するデータに対し,変化量でデータを表すことを「デルタ」と呼びます。例えば,1回目に収集されたパフォーマンスデータが「3」,2回目に収集されたパフォーマンスデータが「4」とすると,累積値の場合は「7」,変化量の場合は「1」が格納されます。各フィールドの値がデルタ値かどうかは,フィールドの表の「デルタ」列で示します。
PFM - Agent for Enterprise Applicationsで収集されるパフォーマンスデータは,次の表のように異なります。
レコードタイプ デルタ データ種別 [デルタ値で表示]のチェック※ レコードの値 PIレコードタイプ Yes リアルタイムデータ あり 変化量が表示される。 なし 累積値が表示される。 ・履歴データ
・アラームの監視データ− 変化量が表示される。 No リアルタイムデータ あり 収集時点の値が表示される。 なし 収集時点の値が表示される。 ・履歴データ
・アラームの監視データ− 収集時点の値が表示される。 PDレコードタイプ Yes リアルタイムデータ あり 変化量が表示される。 なし 累積値が表示される。 ・履歴データ
・アラームの監視データ− 累積値が表示される。 No リアルタイムデータ あり 収集時点の値が表示される。 なし 収集時点の値が表示される。 ・履歴データ
・アラームの監視データ− 収集時点の値が表示される。
- (凡例)
- −:該当しない
- 注※
- 次に示すPFM - Web Consoleのダイアログボックスの項目でチェックされていることを示します。
- レポートウィザードの[編集 > 表示設定(リアルタイムレポート)]画面の[デルタ値で表示]
- レポートウィンドウの[Properties]タブの[表示設定(リアルタイムレポート)]の[デルタ値で表示]
パフォーマンスデータが収集される際の注意事項を次に示します。
- リアルタイムレポートの設定で,[デルタ値で表示]がチェックされている場合,最初にデータが収集されたときから値が表示されます。ただし,前回のデータを必要とするレポートの場合,初回の値は0で表示されます。2回目以降のデータ収集は,収集データの値が表示されます。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2008, Hitachi, Ltd.