JP1/Performance Management - Agent Option for Enterprise Applications
環境パラメーター設定ファイルは,次の形式で記述します。
[セクション] ラベル=値 ラベル=値 : : [セクション] ラベル=値 ラベル=値
- 注意
- 行頭および「=」の前後に,空白文字などの余計な文字を設定しないでください。
- セクションおよびラベルでは,指定した値の大文字・小文字は区別されません。
- 行の先頭に「;」を指定すると,その行はコメントとして扱われます。
次に,環境パラメーター設定ファイルの各セクションで設定する内容を表形式で説明します。
- <この項の構成>
- (1) TARGETセクション
- (2) EXTRACTFILEセクション
- (3) FORMATセクション
- (4) TRACEセクション
- (5) CONNECTセクション
TARGETセクションでは,抽出対象のCCMSアラート情報を特定するための情報を指定します。
表6-1 TARGETセクションに指定できる値
ラベル 意味 指定できる値 デフォルト値 MONITOR_SET※ モニターセット名(SAPシステムの警告モニター(トランザクションコードRZ20)で,「CCMS監視セット」として表示される名称)。 1〜60バイトの半角英数字。 SAP CCMS Monitor Templates MONITOR※ モニター名(SAPシステムの警告モニター(トランザクションコードRZ20)で,CCMS監視セットのツリーに表示される名称)。 1〜60バイトの半角英数字。 Entire System
- 注※
- 複数の監視対象を指定することはできません。複数のモニターを監視したい場合はSAPシステムのCCMSの機能で監視したいモニターを一つのモニターにまとめて定義します。PFM - Agent for Enterprise Applicationsからはこのモニターを監視するようにしてください。
EXTRACTFILEセクションでは,CCMSアラート情報の出力ファイルの情報を指定します。
表6-2 EXTRACTFILEセクションに指定できる値
ラベル 意味 指定できる値 デフォルト値 SIZE 出力ファイル容量。
- 0:システムの最大値※1
- 1〜65535:指定サイズ(単位:キロバイト)内でラップアラウンド
0〜65535 1024 X2PATH 出力ファイルのパス。※2※3 1〜255バイトの半角英数字。相対パスを指定した場合,インスタンス環境ディレクトリからの相対パスとなる。
- Windowsの場合:log\ALERT
- UNIXの場合:log/ALERT
- 注※1
- 32ビットの符号付き整数で示せる0x7FFFFFFF(約2ギガバイト)です。
- 注※2
- 指定の出力ファイルと同じディレクトリに,出力ファイル名.ofsという名称で管理ファイルが作成されます。(例:出力ファイル名としてALERTを指定したときALERTファイルとは別にALERT.ofsファイルが管理ファイルとして作成されます)出力ファイルを削除する場合は,この管理ファイルも合わせて削除してください。
- 注※3
- デフォルトの格納先から変更した場合,トラブル発生時に資料を採取するjpcrasコマンドでは採取できません。
FORMATセクションでは,出力されるCCMSアラート情報の出力形式を指定します。
表6-3 FORMATセクションに指定できる値
ラベル 意味 指定できる値 デフォルト値 COLUMN 出力されるCCMSアラート情報の出力形式。 フィールドID。フィールドIDについては,「10. コマンド」を参照のこと。 列1:<ALERTDATE>
列2:<ALERTTIME>
列3:<MTSYSID>
列4:<MTMCNAME>
列5:<OBJECTNAME>
列6:<FIELDNAME>
列7:<VALUE>
列8:<SEVERITY>
列9:<MSG>TIMEZONE フィールドID<ALERTDATE>,<ALERTTIME>,<STATCHGDAT>,<STATCHGTIM>で指定された時刻情報に関するタイムゾーン指定。
- UTC
UTC(世界標準時)で出力する。
- LOCAL
コマンドを実行したユーザーのローカルタイムで出力する。
UTC
TRACEセクションでは,CCMSアラート情報抽出の実行履歴が保存されるメッセージログおよびデータログの情報を指定します。
表6-4 TRACEセクションに指定できる値
ラベル 意味 指定できる値 デフォルト値 MSGLOG_LEVEL アプリケーションのトレース情報を保存するメッセージログの取得レベル。
- 0:採取しない
- 1:エラーだけ採取
- 2:標準
- 3:詳細
- 4:デバッグ
0〜4 2 MSGLOG_SIZE メッセージログを取得するファイル容量。
- 0:システムの最大値※
- 1〜65535:指定サイズ(単位:キロバイト)内でラップアラウンド
0〜65535 512 MSGLOG_DIR メッセージログファイル(jr3alget.log)の取得先ディレクトリ。 (変更できない) log DATALOG_LEVEL アプリケーションの各種データ情報を保存するデータログの取得レベル。
- 0:採取しない
- 1:エラーだけ採取
- 2:標準
- 3:詳細
- 4:デバッグ
0〜4 2 DATALOG_SIZE データログを取得するファイル容量。
- 0:システムの最大値※
- 1〜65535:指定サイズ(単位:キロバイト)内でラップアラウンド
0〜65535 512 DATALOG_DIR データログファイル(jr3alget.dat)の取得先ディレクトリ。 (変更できない) log
- 注※
- 32ビットの符号付き整数で示せる0x7FFFFFFF(約2ギガバイト)です。
CONNECTセクションでは,SAPシステムとのRFC接続を確立するための情報を指定します。
表6-5 CONNECTセクションに指定できる値
ラベル 意味 指定できる値 デフォルト値 LANG 接続に利用するユーザーの言語 SAPシステムで使用されている,2バイトのISO IDまたは1バイトの言語キー
- 日本語の場合:JA
- 英語の場合:EN
なし CODEPAGE 接続先のUnicode版SAPシステムで文字コードを変換するときに使用するコードページ LANGラベルの言語と組み合わせて指定する※ なし
- 注※
- LANGラベルとCODEPAGEラベルは,次の組み合わせで設定してください。次の組み合わせ以外の言語とコードページを指定した場合,SAPシステムから取得した情報が文字化けする可能性があります。
表6-6 言語とコードページの指定内容の組み合わせ
接続先
SAPシステム接続言語 言語
(LANG)コードページ(CODEPAGE) Unicode版 日本語 JA 8000 英語 EN 指定する必要はありません。指定する場合は,1100を指定してください。 非Unicode版 日本語 JA 指定する必要はありません。指定する場合は,8000を指定してください。 英語 EN 指定する必要はありません。指定する場合は,1100を指定してください。 - LANGラベルの指定を省略した場合,接続先システムで定義されているユーザーの言語が仮定されます。
- CODEPAGEラベルの指定を省略した場合,接続先システムのデフォルトコードページが仮定されます。
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