3.2.1 イベントファイルの設定
ログ情報を収集するには,まず,イベントファイルを設定する必要があります。イベントファイルとは,収集するログ情報が格納されているログファイル名やフィルター条件などの情報を設定するファイルです。
使用できるイベントファイルは,一つだけです。
イベントファイル名を次に示します。
/opt/jp1pc/agtu/agent/evfile
このイベントファイルには,コメント行(行の先頭に「#」が記述されている)だけが記述されています。設定する場合,このイベントファイルを直接編集するか,または同じディレクトリにコピーしてから編集してください。
- <この項の構成>
- (1) イベントファイルの設定手順
- (2) イベントファイルの指定例
(1) イベントファイルの設定手順
イベントファイルの設定手順を次に示します。
- テキストエディターで,イベントファイルを開く。
- イベントファイルに次のパラメーターを追加する。
logfile=ファイル名
[id=識別子]
[regexp=フィルター条件]
各パラメーターについて次に説明します。
- logfile=ファイル名
- 収集するログ情報が格納されているログファイル名を絶対パス名で指定します。ログファイル名は,英数字で指定してください。指定できるバイト数については,各OSのマニュアルを参照してください。
- id=識別子
- ログ情報の識別子として表示される文字列を指定します。1,023バイト以内の半角英数字および記号で指定できます。ただし,アスタリスク(*)は使用できません。このパラメーターで指定した値は,Logged Messages(PL_MESS)レコードのMessage Text(MESSAGE_TEXT)フィールドの文字列「jpcagtu」以降の文字列となります。このパラメーターの指定を省略した場合,ディレクトリ名が付かないログファイル名が表示されます。
- regexp=フィルター条件
- Logged Messages(PL_MESS)レコードに収集されるログ情報のフィルター条件を指定します。改行文字を含めて2,040バイト以内の半角英数字および記号で指定できます。条件式を定義する場合,拡張正規表現を使用してください。拡張正規表現については,各OSのマニュアルを参照してください。複数の式を指定した場合は,ORステートメント(論理和)とみなされます。
- POSIX(Portable Operating System Interface for UNIX)でも指定できます。サフィックス「/i」を使用すると,大文字と小文字を区別しないでログ情報をLogged Messages(PL_MESS)レコードに格納します。
- 注意
- 各パラメーターの大文字小文字は区別しません。
- パラメーターを追加する場合,「=」の前後に空白文字やタブ文字を挿入しないでください。
- コメント行を挿入する場合,行の先頭に「#」を記述してください。
- 複数のログファイルの情報を収集する場合,情報を収集するログファイルごとにパラメーターを指定する。
- イベントファイルを保存する。
必ず,デフォルトのイベントファイル名「evfile」で保存してください。
evfileファイルの設定内容をインストール時の状態に戻すには,evfileファイルのモデルファイルであるevfile.modelをevfileにコピーしてください。
(2) イベントファイルの指定例
/opt/sampleapp/logに格納されたSample Applicationのログ情報を収集する場合,大文字と小文字の区別をしないで「warning」,「error」,「fatal」という状態のログ情報だけをLogged Messages(PL_MESS)レコードに格納するには,次のように指定します。
![[図データ]](figure/zuu03002.gif)