付録A.2 ディスク占有量

ディスク占有量は,パフォーマンスデータを収集するレコード数によって変化します。

PFM - Agent for Platformのディスク占有量の見積もりについて説明します。

<この項の構成>
(1) システム全体のディスク占有量
(2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量
(3) Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量

(1) システム全体のディスク占有量

表A-8 システム全体のディスク占有量


PFM - Agent for Platformの状態
ディスク占有量(単位:メガバイト)
HP-UX(PA-RISC)HP-UX
(IPF)
SolarisAIXLinux(x86),Linux(x64)Linux(IPF)
インストール時102015151015
初期状態での運用145155150150145150
初期状態以外での運用95+W105+W100+W100+W95+W100+W
(凡例)
W:Storeデータベースで使用するディスク占有量
注※
インストール中には,2倍のディスク容量が必要です。

Storeデータベースで使用するディスク占有量は,PIレコードタイプのレコードのディスク占有量,PDレコードタイプのレコードのディスク占有量およびPLレコードタイプのレコードのディスク占有量の合計で計算されます。

レコードタイプごとのディスク占有量の計算式については,次で説明します。

(2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量

Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量について説明します。

(a) 見積もり式

Storeデータベースでは,各レコードは,レコードタイプごとに一つのファイルに格納されます。Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量について,レコードタイプごとに次の表に示します。

表A-9 レコードタイプごとのStoreデータベースのディスク占有量

レコードタイプディスク占有量の見積もり式(単位:バイト)
PIレコードタイプ(X1+.....+Xa+3,500*a)
PDレコードタイプ(Y1+.....+Yb+700*b)
PLレコードタイプ(Z1+.....+Zc+700*c)
(凡例)
X:PIレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
Xの算出式を次に示します。
X={e*f+(d+1,900)*{(e*f)/(65,250-d)+1}※1}*g*1.5
Y:PDレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
Yの算出式を次に示します。
Y={e*h+(d+1,900)*{(e*f)/(65,250-d)+1}※1*(h/f)※2}*1.5
Z:PLレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
Zの算出式を次に示します。
Z={e*h+(d+1,900)*{(e*f)/(65,250-d)+1}※1*(h/f)※2}*1.5
a:PIレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数
例えばPI_CPUPとPI_DEVDを保存する設定にした場合は2となります。
b:PDレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数
例えばPD_FSLとPD_FSRを保存する設定にした場合は2となります。
c:PLレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数
d:履歴データを収集する各レコードの固定部のサイズ※3
e:履歴データを収集する各レコードの可変部のサイズ※3
f:履歴データを収集する各レコードのインスタンス数(単数インスタンスレコードの場合は1。複数インスタンスの場合は表A-10参照)※4
g:PIレコードタイプの履歴データを収集する各レコードの保存レコード数(インスタンス数は考慮しません)※5
h:PDレコードタイプおよびPLレコードタイプの履歴データを収集する各レコードの保存レコード数※6
注※1
{(e*f)/(65,250-d)+1}の計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
注※2
(h/f)の計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
注※3
各レコードの固定部・可変部のサイズについては,「6. レコード」を参照してください。
注※4
各レコードのインスタンス数は,次の表に示すコマンドを用いて見積もることができます。

表A-10 各レコードのインスタンス数


レコード名
コマンド
説明
HP-UXSolarisAIXLinux
Application Summary(PD_APP)なしなしなしなしAgent CollectorプロパティのApplication monitoring settingに登録されている数。
CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)sar -u -M interval countsar -u interval countsar -w -P ALL interval counttop -cこのコマンドによって返されるCPUの数。
Device Detail(PI_DEVD)ioscan -fnC diskiostat -xiostat -d interval countiostat -dHP-UX,Solaris,AIXの場合は,このコマンドによって返されるディスクデバイスの数。
Linuxの場合は,このコマンドによって返されるパーティションを除くディスクデバイスの数。
Device Summary(PI_DEVS)なしなしなしなし単数インスタンスレコードのため「1」。
File System Detail - Local(PD_FSL)dfdfdfdfこのコマンドによって返されるホスト名を伴わないファイルシステムの数(bindオプションを使用してmountを行った場合は,dfコマンドとPFM - Agent for Platformのインスタンス数に差異が起こる)。
File System Detail - Remote(PD_FSR)dfdfdfdfこのコマンドによって返されるホスト名を伴うファイルシステムの数。
Logged Messages(PL_MESS)なしなしなしなしMessages Fileプロパティまたはイベントファイルに指定したファイルに書き込まれる行の数。
ただし,Linuxの場合は,サポート対象外のため使用できない。
Network Interface Detail(PI_NIND)lanscannetstat -inifconfig -anetstat -niHP-UXの場合は,このコマンドによって返される物理インターフェースの数+1。
Solaris,AIX,Linuxの場合は,このコマンドによって返される物理インターフェースの数。
Network Interface Summary(PI_NINS)なしなしなしなし単数インスタンスレコードのため「1」。
Process Detail(PD)ps -efps -efps -Aps -efこのコマンドによって返されるプロセスの数。
Process Detail Interval(PD_PDI)ps -efps -efps -Aps -efこのコマンドによって返されるプロセスの数。
Process Summary(PD_PDS)なしなしなしなし単数インスタンスレコードのため「1」。
Program Summary(PD_PGM)ps -eps -eps -Aps -eこのコマンドによって表示されるすべての異なったCMDの数。
System Summary Overview(PI)なしなしなしなし単数インスタンスレコードのため「1」。
Terminal Summary(PD_TERM)ps -eps -eps -Afps -eこのコマンドによって表示されるすべての異なったTTYの数。
User Data Detail(PD_UPD)なしなしなしなしjpcuserコマンドによって変換されたユーザー作成データの数。
User Data Detail - Extended(PD_UPDB)なしなしなしなしjpcuserコマンドによって変換されたユーザー作成データの数。
User Data Interval(PI_UPI)なしなしなしなしjpcuserコマンドによって変換されたユーザー作成データの数。
User Data Interval - Extended(PI_UPIB)なしなしなしなしjpcuserコマンドによって変換されたユーザー作成データの数。
User Summary(PD_USER)ps -efps -efps -efps -efこのコマンドによって表示されるすべての異なったRUIDの数。
Workgroup Summary(PI_WGRP)なしなしなしなしワークグループファイルに指定したワークグループ数+1。
注※5
PIレコードタイプのレコードの場合,収集したデータがある一定の区分(時,日,週,月,および年単位)に自動的に要約されるので,分,時,日,週,月,および年の部分の保存レコード数を考慮して計算する必要があります。デフォルトの保存期間と保存レコード数を次の表に示します。
データの種類保存期間保存レコード数※6
(収集間隔が1分の場合)
分単位1日1,440
時単位7日168
日単位1年366
週単位1年52
月単位1年12
年単位制限なし(収集年数)*1
注※6
保存レコード数については,「付録F.1 Agent Storeサービスのプロパティ一覧」を参照してください。

(b) 見積もり例(Storeデータベースのディスク容量)

Storeデータベース(Storeバージョン1.0)の場合の見積もり例について説明します。
見積もり例1
OSがHP-UXで,PIレコードタイプのCPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)について,PI_CPUP以外のPIレコードタイプを保存設定していない場合。
表A-9に示した変数a~gが次の値とします。

a=1
d=681
e=376
f=2
g=2,039

(fの求め方)
sar -u -M interval countコマンドを実行して確認します。確認の結果が2のとき(表A-10参照)。

f=2

(gの求め方)
PI_CPUPの収集間隔を1分,収集年数を1年として,保存期間の設定が表A-10の注※5のとおりである場合。

1,440+168+366+52+12+1=2,039レコード
g=2,039

Xの算出式

X={e*f+(d+1,900)*{e*f/(65,250-d)+1}}*g*1.5
X={376*2+(681+1,900)*{376*2/(65,250-681)+1}}*2,039*1.5
={752+(2,581)*{752/64,569+1}}*3,058.5
={752+2,581*1}*3,058.5
=3,333*3,058.5
=10,285,917(バイト)
≒9.8(MB)

見積もり例2
OSがHP-UXで,PDレコードタイプのFile System Detail - Local(PD_FSL)について,PD_FSL以外のPDレコードタイプを保存設定していない場合。
表A-9に示した変数b~hが次の値とします。

b=1
d=681
e=1,216
f=3
h=2,232

(fの求め方)
dfコマンドを実行します。確認結果が3の場合(表A-10参照)。

f=3

(hの求め方)
保存期間の設定のデフォルトは10,000レコードです。
収集間隔を3,600秒にして1か月分のデータを保存したい場合。

h=24レコード(1日分)*31(1か月)*3(fの値)=2,232レコード
h=2,232レコード

Yの算出式

Y={e*h+(d+1,900)*{e*f/(65,250-d)+1}*(h/f)}*1.5
Y={1,216*2,232+(681+1,900)}
         *{1,216*3/(65,250-681)+1*(2,232/3)}*1.5
 ={1,216*2,232+2,581*{3,648/64,569+1}*744}*1.5
 ={2,714,112+2,581*1*744}*1.5
 ={2,714,112+1,920,264}*1.5
 =4,634,376*1.5
 =6,951,564(バイト)
 ≒7(MB)

(3) Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量

Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量について説明します。

(a) 見積もり式

ディスク占有量,ファイル数,およびディレクトリ数の見積もりについて説明します。

●ディスク占有量

Storeデータベースのディスク占有量は,レコードタイプごとのディスク占有量の総和となります。PIレコードタイプについては,さらに要約区分ごとのディスク占有量の総和となります。

注意
パフォーマンスデータがStoreデータベースに格納される際,幾つかのフィールドが追加されます。追加されるフィールドは,ディスク占有量に含まれるため,新たに容量を見積もる必要はありません。各レコードに共通して追加されるフィールドはStoreバージョン1.0と同じです。詳細については,「(2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量」を参照してください。
レコードタイプごとのディスク占有量Xの見積もり式(単位:バイト)

X={(e+2)*f+(d+60)*{((e+2)*f)/(65,250-d)+1}※1}*a/b*(c+1)*1.1

a:レコードタイプ,要約区分ごとに値が異なります。表A-11を参照してください。
b:レコードタイプ,要約区分ごとに値が異なります。表A-11を参照してください。※2
c:履歴データの保存期間設定値※3。レコードタイプ,要約区分ごとに指定する単位が異なります。単位については表A-11を参照してください。
d:履歴データを収集する各レコードの固定部のサイズ※4
e:履歴データを収集する各レコードの可変部のサイズ※4
f:履歴データを収集する各レコードのインスタンス数(単数インスタンスレコードの場合は1)※5。インスタンス数が2以上の場合,4の倍数に丸め込みます。例えばインスタンス数が2の場合は,f=4となります。インスタンス数が13の場合は,f=16となります。インスタンス数が1の場合は,f=1となります。

表A-11 a,b,およびcに設定する値

レコードタイプ要約区分abc
PI1,4401+(g-1)/60※2保存期間(単位:日)
241+(g-1)/3,600※2保存期間(単位:日)
71+(g-1)/86,400※2保存期間(単位:週)
11+(g-1)/604,800※2保存期間(単位:週)
11+(g-1)/2,592,000※2保存期間(単位:月)
11+(g-1)/31,622,400※2保存期間(単位:年)
PD1,440g/60保存期間(単位:日)
PL1,440g/60保存期間(単位:日)
(凡例)
g:履歴データの収集インターバル設定値(単位:秒)
-:該当しない。
注※1
{((e+2)*f)/(65,250-d)+1}の計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
注※2
PIレコードタイプのbの計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
注※3
Storeバージョン2.0の場合のデフォルトの保存期間を表A-12,表A-13,表A-14に示します。
注※4
各レコードの固定部・可変部のサイズについては,「6. レコード」のレコードサイズを参照してください。
注※5
レコードごとのインスタンス数については,「(2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量」を参照してください。

 

表A-12 PIレコードタイプの保存期間(デフォルト値)

データの種類保存期間
分単位1日
時単位7日
日単位54週
週単位54週
月単位12か月
年単位制限なし

表A-13 PDレコードタイプの保存期間(デフォルト値)

レコード名保存期間(単位:日)
PD2
PD_FSL31
PD_FSR31
PD_IPCS366
PD_MSQD366
PD_PDI2
PD_PDS2
PD_PGM2
PD_SEMD366
PD_SHMD366
PD_TERM2
PD_UFSQ366
PD_UFSS366
PD_UPD10
PD_UPDB10
PD_USER10
PD_APP10

表A-14 PLレコードの保存期間(デフォルト値)

レコード名保存期間(単位:日)
PL_MESS10

●ファイル数

Storeデータベースで作成されるファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2*(
 (A11+A12+...+A1m+m)+
 (A21+A22+...+A2m+m)+
 (A31+A32+...+A3m+m)+
 (A41+A42+...+A4m+m)+
 (A51+A52+...+A5m+m)+
 (11*m)+
 (B1+B2+...+Bn+n)+
 (C1+C2+...+Co+o)
 )

m:PIレコードタイプで収集しているレコードの数

n:PDレコードタイプで収集しているレコードの数

o:PLレコードタイプの収集しているレコードの数

A11~A1m:PIレコードタイプのレコードごとの分レコードの保存期間設定値(単位:日)

A21~A2m:PIレコードタイプのレコードごとの時レコードの保存期間設定値(単位:日)

A31~A3m:PIレコードタイプのレコードごとの日レコードの保存期間設定値(単位:週)

A41~A4m:PIレコードタイプのレコードごとの週レコードの保存期間設定値(単位:週)

A51~A5m:PIレコードタイプのレコードごとの月レコードの保存期間設定値(単位:月)

B1~Bn:PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値(単位:日)

C1~Co:PLレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値(単位:日)

●ディレクトリ数

Storeデータベースで作成されるディレクトリ数Nの見積もり式を次に示します。

N=25+2*((A1max)+(A2max)+(A3max)+(A4max)+(A5max)+11+(Bmax)+(Cmax))

A1max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「分」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:日)

A2max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「時」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:日)

A3max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「日」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:週)

A4max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「週」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:週)

A5max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「月」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:月)

Bmax:PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値の最大値(単位:日)

Cmax:PLレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値の最大値(単位:日)

●Storeサービスがオープンするファイル数

Storeサービスがオープンするファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2*(6*l+m+n)

l:PIレコードタイプで収集しているレコードの数

m:PDレコードタイプで収集しているレコードの数

n:PLレコードタイプの収集しているレコードの数

(b) 見積もり例

PFM - Agent for PlatformのStoreデータベース(Storeバージョン2.0)の見積もり例について説明します。

●ディスク占有量

PI_DEVDレコードとPD_PDIレコードを収集する設定にした場合を例に挙げて説明します。

PI_DEVDレコードの見積もりについて説明します。「(3)(a) 見積もり式」の見積もり式で示した変数が次の値とします。

d=681(バイト)
e=405(バイト)
f=4
g=60(秒)

次に,分レコード,時レコードなどそれぞれの計算を行います。

分レコード
変数を次の値とします。

a=1,440
b=1+(60-1)/60
=1.98...
=1(小数点以下切り捨て)
c=3(日)

見積もり式を次に示します。

X(分)={(405+2)*4+(681+60)*{((405+2)*4)/(65,250-681)+1}}
*1,440/1*(3+1)*1.1
     ={1,628+741*1}*6,336
     =2,369*6,336
     =15,009,984(バイト)=約15(MB)

時レコード
変数を次の値とします。

a=24
b=1+(60-1)/3,600
=1.01...
=1(小数点以下切り捨て)
c=3(日)

見積もり式を次に示します。

X(時)={(405+2)*4+(681+60)*{((405+2)*4)/(65,250-681)+1}}
*24/1*(3+1)*1.1
     ={1,628+741*1}*105.6
     =2,369*105.6
     =250,166.4(バイト)=約0.3(MB)

日レコード
変数を次の値とします。

a=7
b=1+(60-1)/86,400
=1.00...
=1(小数点以下切り捨て)
c=1(週)

見積もり式を次に示します。

X(日)={(405+2)*4+(681+60)*{((405+2)*4)/(65,250-681)+1}}
*7/1*(1+1)*1.1
     ={1,628+741*1}*15.4
     =2,369*15.4
     =36,482.6(バイト)=約0.04(MB)

週レコード
変数を次の値とします。

a=1
b=1+(60-1)/604,800
=1.00...
=1(小数点以下切り捨て)
c=1(週)

見積もり式を次に示します。

X(週)={(405+2)*4+(681+60)*{((405+2)*4)/(65,250-681)+1}}
*1/1*(1+1)*1.1
     ={1,628+741*1}*2.2
     =2,369*2.2
     =5,211.8(バイト)=約0.005(MB)

月レコード
変数を次の値とします。

a=1
b=1+(60-1)/2,592,000
=1.00...
=1(小数点以下切り捨て)
c=1(月)

見積もり式を次に示します。

X(月)={(405+2)*4+(681+60)*{((405+2)*4)/(65,250-681)+1}}
*1/1*(1+1)*1.1
     ={1,628+741*1}*2.2
     =2,369*2.2
     =5,211.8(バイト)=約0.005(MB)

年レコード
変数を次の値とします。

a=1
b=1+(60-1)/31,622,400
=1.00...
=1(小数点以下切り捨て)
c=10(固定)

見積もり式を次に示します。

X(年)={(405+2)*4+(681+60)*{((405+2)*4)/(65,250-681)+1}}
*1/1*(10+1)*1.1
     ={1,628+741*1}*12.1
     =2,369*12.1
     =28,664.9(バイト)=約0.03(MB)

以上から,PI_DEVDレコードの見積もりは次のようになります。

X(合計)=X(分)+X(時)+X(日)+X(週)+X(月)+X(年)
        =15.38(MB)
        =約15(MB)

次にPD_PDIレコードの見積もりについて説明します。

変数を次の値とします。

a=1,400
b=60/60=1
c=10(日)
d=681(バイト)
e=966(バイト)
f=12
g=60(秒)

見積もり式を次に示します。

X={(966+2)*12+(681+60)*{((966+2)*12)/(65,250-681)+1}}
*1,440/1*(10+1)*1.1
={11,616+741*1}}*17,424
=12,357*17,424
=215,308,368(バイト)=約215(MB)

したがって,必要なディスク占有量はPI_DEVD+PD_PDI=230MBとなります。

●ファイル数

PI,PI_DEVD,PD,およびPD_PDIレコードを収集する場合を例に挙げて説明します。「(3)(a) 見積もり式」の見積もり式で示した変数が次の値とします。

m=2
n=2
o=なし
A11~A1m=3(日)
A21~A2m=3(日)
A31~A3m=1(週)
A41~A4m=1(週)
A51~A5m=1(月)
B1~Bn=10(日)
C1~Co=不要

Storeデータベースで作成されるファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2*(
        (A11+A12+...+A1m+m)+
        (A21+A22+...+A2m+m)+
        (A31+A32+...+A3m+m)+
        (A41+A42+...+A4m+m)+
        (A51+A52+...+A5m+m)+
        (11*m)+
        (B1+B2+...+Bn+n)+
        (C1+C2+...+Co+o)
        )
=20+2*{
        [3(PI分)+3(PI_DEVD分)+2]+
        [3(PI分)+3(PI_DEVD分)+2]+
        [1(PI分)+1(PI_DEVD分)+2]+
        [1(PI分)+1(PI_DEVD分)+2]+
        [1(PI分)+1(PI_DEVD分)+2]+
        [11*2]+
        [10(PD分)+10(PD_PDI分)+2]
        }
=20+2*{8+8+4+4+4+22+22}
=164

●ディレクトリ数

PI,PI_DEVD,PD,およびPD_PDIレコードを収集する場合を例に挙げて説明します。

(3)(a) 見積もり式」のディレクトリ数の見積もり式で示した変数が次の値とします。

A1max=3(日)(考え方:PIが2日,PI_DEVDが3日の場合は3日となります)
A2max=3(日)
A3max=1(週)
A4max=1(週)
A5max=1(月)
Bmax=10(日)(考え方:PD_PDIが8日,PDが10日の場合は10日となります)
Cmax=なし

Storeデータベースで作成されるディレクトリ数Nの見積もり式を次に示します。

N=25+2*((A1max)+(A2max)+(A3max)+(A4max)+(A5max)+11+(Bmax)+(Cmax))
=25+2*(3+3+1+1+1+11+10+0)=85

●Storeサービスがオープンするファイル数

PI,PI_DEVD,PD,およびPD_PDIレコードを収集する場合を例に挙げて説明します。

(3)(a) 見積もり式」の見積もり式で示した変数が次の値とします。

l=2
m=2
n=0

Storeサービスがオープンするファイル数Nの見積もり式を次に示します。

N=20+2*(6*l+m+n)
=20+2*(6*2+2+0)=48