Logical Disk OverviewPI_LOGD

機能

Logical Disk Overview(PI_LOGD)レコードには,ハードディスクドライブまたは固定ディスクドライブの論理パーティションの読み込み,書き込み,転送,および領域についての,ある一定の時間を単位としたパフォーマンスデータが格納されます。

このレコードは,複数インスタンスレコードです。

注意
  • このレコードをWindows 2000で収集するには,diskperf -yコマンドをDOSプロンプトで実行し,OSを再起動してください。
  • このレコードは,ハードディスクドライブまたは固定ディスクドライブの性能情報が収集されます。このため,ネットワークディスクなどの性能情報は監視できません。
  • このレコードのID(INSTANCE)フィールドの値が「Harddisk」で始まる文字列で表示されている場合,次のフィールドは正しく収集されません。この現象は,OSがディスクボリュームを正常に認識できない場合に発生します。また,ID(INSTANCE)フィールドの値が「_Total」の場合,収集したレコードの合計値となるため,正しく収集されません。このため,このフィールドをアラームで監視した場合,不当に異常を通知することがあります。
    ・Drive Type(DRIVE_TYPE)フィールドは,「NO ROOT DIR」と表示されます。
    ・Page File Size Mbytes(PAGE_FILE_SIZE_BYTES)フィールド,およびTotal Size Mbytes(TOTAL_DISK_SIZE)フィールドは「0」で表示されます。
  • このレコードを収集している状態,またはWindowsの管理ツールの一つ,パフォーマンスコンソールの「システムモニタ」および「パフォーマンス ログと警告」でLogicalDiskオブジェクトのカウンタを監視している状態で,ディスクボリューム(マウントされているボリュームを含む)を作成,変更および削除した場合,Agent Collectorサービスを再起動してください。
    Agent Collectorサービスを再起動してもID(INSTANCE)フィールドにディスクボリュームが反映されない場合,OSを再起動してください。再起動しないでレコードを収集すると,各項目が正しく収集されません。
  • Windows 2000 Service Pack 2以前の環境では,OSがディスクボリュームを正しく認識できないことがあります。このため,このレコードを使用する場合は,Service Pack 3以降の環境で使用してください。
  • このレコードのID(INSTANCE)フィールドに対応するディスクボリュームに,セキュリティの設定によってアクセスできない場合,このディスクボリュームのレコードは作成されません。このディスクボリュームのレコードを作成する必要がある場合,SYSTEMユーザーアカウントがアクセスできるセキュリティ設定をしてください。
  • OSのシステム管理情報を提供するWindows Management Instrumentationサービス(サービス名:WinMgmt)のスタートアップ種類を「無効」に設定している場合,Page File Size Mbytesフィールドは,収集できません。

デフォルト値および変更できる値

項目デフォルト値変更可否
Collection Interval60
Collection Offset0
LogNo
LOGIF空白

ODBCキーフィールド

PI_LOGD_INSTANCE

ライフタイム

ディスクドライブの構成から構成変更まで。

レコードサイズ

フィールド

PFM-View名
(PFM-Manager名)
説明要約形式デルタサポート対象外データソース
% Disk Read Time(PCT_DISK_READ_TIME)読み込み要求の処理でディスクがビジーだった経過時間の割合(%)。%floatNo
% Disk Time(PCT_DISK_TIME)読み込みまたは書き込み要求の処理でディスクがビジーだった経過時間の割合(%)。通常,継続的に100%に近い状態の場合,ディスクが激しく使用されていることを示す。%floatNo
% Disk Usage(PCT_DISK_USAGE)領域全体に対するディスクの使用率(%)。※%floatNo100 - PCT_FREE_SPACE
% Disk Write Time(PCT_DISK_WRITE_TIME)書き込み要求の処理でディスクがビジー状態だった経過時間の割合(%)。%floatNo
% Free Space(PCT_FREE_SPACE)使用可能な領域全体に対するディスクの空き領域(%)。※%floatNo
% Idle Time(PCT_IDLE_TIME)ディスクがアイドル状態だった時間の割合(%)。%floatNo
Available Space Mbytes(FREE_DISK_SIZE)Free Mbytesフィールドと同じ値。※AVGulongNo
Avg Disk Bytes/Read(AVG_DISK_BYTES_PER_READ)読み込み処理中にディスクから転送された平均値(バイト数/処理)。AVGfloatNo
Avg Disk Bytes/Write(AVG_DISK_BYTES_PER_WRITE)書き込み処理中にディスクから転送された平均値(バイト数/処理)。AVGfloatNo
Avg Disk Bytes/Xfer(AVG_DISK_BYTES_PER_TRANSFER)書き込み処理中または読み込み処理中にディスク間で転送された平均値(バイト数/処理)。通常,転送サイズが大きいほどシステムは効率的に実行されていることを示す。AVGfloatNo
Avg Disk Queue Length(AVG_DISK_QUEUE_LENGTH)ディスクのキューに入った読み込みおよび書き込み要求数の平均値。AVGfloatNo
Avg Disk Read Queue Length(AVG_DISK_READ_QUEUE_LENGTH)ディスクのキューに入った読み込み要求数の平均値。AVGfloatNo
Avg Disk Secs/Read(AVG_DISK_SEC_PER_READ)ディスクからのデータの読み込み処理の平均時間(秒単位)。AVGfloatNo
Avg Disk Secs/Write(AVG_DISK_SEC_PER_WRITE)ディスクへのデータの書き込み処理の平均時間(秒単位)。AVGfloatNo
Avg Disk Secs/Xfer(AVG_DISK_SEC_PER_TRANSFER)ディスク転送処理の平均時間(秒単位)。AVGfloatNo
Avg Disk Write Queue Length(AVG_DISK_WRITE_QUEUE_LENGTH)ディスクのキューに入った書き込み要求数の平均値。AVGfloatNo
Current Disk Queue Length(CURRENT_DISK_QUEUE_LENGTH)ディスクに残っている処理待ちまたは処理中のキューの要求数。通常,キューの長さが継続的に「2」を超える状態の場合,ディスクの混雑を示す。※AVGulongNo
Disk Bytes/sec(DISK_BYTES_PER_SEC)書き込みまたは読み込み処理中にディスク間でデータが転送される速度(バイト/秒)。通常,転送速度が速いほどシステムは効率的に実行されていることを示す。AVGfloatNo
Disk Read Bytes/sec(DISK_READ_BYTES_PER_SEC)読み込み処理中にディスクにデータが転送される速度(バイト/秒)。AVGfloatNo
Disk Reads/sec(DISK_READS_PER_SEC)ディスクへの読み込み処理の速度(/秒)。AVGfloatNo
Disk Write Bytes/sec(DISK_WRITE_BYTES_PER_SEC)書き込み処理中にディスクにデータが転送される速度(バイト/秒)。AVGfloatNo
Disk Writes/sec(DISK_WRITES_PER_SEC)ディスクへの書き込み処理の速度(/秒)。AVGfloatNo
Disk Xfers/sec(DISK_TRANSFERS_PER_SEC)ディスクへの読み込みおよび書き込み処理の速度(/秒)。AVGfloatNo
Drive Type(DRIVE_TYPE)ディスクのタイプ。有効な値は次のとおり。
・FIXED
・NO ROOT DIR
・REMOVABLE
・DRIVE UNKNOWN
COPYstring(36)No
Free Mbytes(FREE_MEGABYTES)使用可能なディスク領域全体に対する未使用領域(メガバイト単位)。このフィールドを履歴レポートで要約した場合,最小値が表示される。※LOulongNo
ID(INSTANCE)論理ディスクボリューム名。COPYstring(256)No
Interval(INTERVAL)レコードが格納された収集間隔の時間(秒単位)。
リアルタイムレポートの場合,最初の値は「5」。履歴レポートで要約した場合,最後に格納した値を表示する。
COPYulongNoRECORD_TIME (T1) - RECORD_TIME (T0)
Interval2(INTERVAL2)レコードが格納された収集間隔の時間(秒単位)。
リアルタイムレポートの場合,最初の値は「5」。履歴レポートで要約した場合,要約したレコードの合計を表示する。
ADDulongNoRECORD_TIME (T1) - RECORD_TIME (T0)
Page File Size Mbytes(PAGE_FILE_SIZE_BYTES)ドライブに割り当てられた,有効なページングファイルの物理サイズ(メガバイト単位)。※COPYdoubleNoReturnValue / 1MB
Record Time(RECORD_TIME)レコードが作成された時刻。COPYtime_tNo
Record Type(INPUT_RECORD_TYPE)レコード名。常に「LOGD」。COPYchar(8)No
Split IO/Sec(SPLIT_IO_PER_SEC)ディスクへのI/Oが複数のI/Oに分割された割合(/秒)。分割I/Oは,大き過ぎて一つのI/Oに収まらない場合,またはディスクが断片化しているサイズのデータを要求する場合に発生する。AVGfloatNo
Total Size Mbytes(TOTAL_DISK_SIZE)ディスクのサイズ(メガバイト単位)。※COPYdoubleNo( ディスク上のクラスタの総数 * クラスタ当たりのセクタ数 * セクタ当たりのバイト数 ) / 1MB