PFM - Agent for Service Responseが標準でサポートするインターネットサービス以外のサービスを計測したい場合は,計測対象サービスの応答時間などを計測するプログラムを用意し,ユーザー定義コマンドとして登録します。PFM - Agent for Service Responseでは,このプログラムをユーザー定義コマンドといいます。また,ユーザー定義コマンドで計測するサービスをユーザー定義サービスといいます。PFM - Agent for Service Responseでは,ユーザー定義サービスの応答時間を,秒単位で小数点第3位(0.001秒の位)まで計測できます。
ユーザー定義コマンドの計測には,次の二とおりがあります。
ユーザー定義サービス計測の概要を次の図に示します。
図1-5 ユーザー定義サービス計測の概要
PFM - Agent for Service ResponseのProbe Daemonは,起動時に次の三つのファイルを読み込みます。計測結果は,計測条件ごとにいったんレポートファイルに出力され,一定の間隔でAgent Collectorによって収集されます。
PFM - Agent for Service Responseは,標準でサポートするインターネットサービスの計測と同様に,定義した計測条件に従ってユーザー定義コマンドを計測間隔ごとに呼び出し,継続的に計測します。ただし,一つのユーザー定義サービスについて計測できる項目は一つだけです。一つのユーザー定義サービスについて複数の項目を計測したい場合は,別のユーザー定義コマンドとして定義する必要があります。