機能
SMTP(PI_SMTP)レコードには,SMTPサービスに関する応答時間の情報が格納されます。このレコードは複数インスタンスレコードです。
デフォルト値および変更できる値
項目 | デフォルト値 | 変更可否 |
---|---|---|
Collection Interval | 360 | ○ |
Collection Offset | 0 | ○ |
Log | No | ○ |
LOGIF | 空白 | ○ |
ODBCキーフィールド
PI_SMTP_MSR_COND_ID
ライフタイム
なし
レコードサイズ
フィールド
View名 (Manager名) | 説明 | 要約ルール | 形式 | デルタ | データソース |
---|---|---|---|---|---|
Data Transfer Time (DATA_TRANS_TIME) | データ転送時間(秒)。図9-8の(7)。 | AVG | double | No | Probe Daemon |
DNS Time (DNS_TIME) | DNS時間(秒)。図9-8の(4)。 | AVG | double | No | Probe Daemon |
Preprocessing Time (PRE_PROCESS_TIME) | 前処理時間(秒)。図9-8の(6)。 | AVG | double | No | Probe Daemon |
Setup Time (SETUP_TIME) | セットアップ時間(秒)。図9-8の(2)。 | AVG | double | No | Probe Daemon |
SMTP Time (SMTP_TIME) | SMTP時間(秒)。図9-8の(3)。 | AVG | double | No | Probe Daemon |
TCP Connection Time (TCP_CON_TIME) | TCP接続時間(秒)。図9-8の(5)。 | AVG | double | No | Probe Daemon |
Throughput (THROUGHPUT) | スループット(ビット/秒)。送信したメールサイズおよびデータ転送時間によって決まる。 | AVG | double | No | Probe Daemon |
Total Amount of Data (TOTAL_DATA_SIZE) | SMTPプローブと計測対象サーバがTCPコネクション上でやり取りした総データ量(バイト)。 | AVG | double | No | Probe Daemon |
Total Response Time (TOTAL_RESP_TIME) | 総応答時間(秒)。図9-8の(1)。 | AVG | double | No | Probe Daemon |
SMTPシーケンスを次の図に示します。
図9-8 SMTPシーケンス
SMTPの動作環境および注意事項
SMTPプローブは,指定されたメッセージサイズの本文を生成し,宛先アドレスに対してメッセージ送信が完了するまでに掛かった時間を計測します。
SMTPの動作環境および注意事項について,次に説明します。
Subject
計測用メールヘッダーのSubjectは,"Test mail from PFM - Agent for Service Response."とします。
本文
計測用メールの本文は,文字「o」で構成される文字列になります。
添付ファイル
SMTPプローブは,ヘッダーと本文だけを送信し,計測用メールには添付ファイルを付けません。
送信した計測用メールの扱い
SMTPプローブは計測用メールを計測対象サーバに対して送信したあと,プローブ自身がメール削除をすることはありません。したがって,長期的な計測をする場合は送信された計測用メールが膨大に蓄積されるため,送信先のメールサーバのディスクが圧迫されることがあります。これを避けるため,次のどちらかの方法で送信先のメールサーバから定期的にメールを削除する必要があります。
準拠するRFC
RFCに準拠していない機能や制限事項については,前述の注意事項を参照してください。