3.3.1 計測条件の定義

インターネットサービスを計測するための計測条件は,PFM - Web Consoleを使用して,計測条件登録ファイル(esptask.xml)で定義します(直接編集することもできます)。計測対象として指定できるインターネットサービスおよび計測項目と,計測条件登録ファイルの作成について説明します。

<この項の構成>
(1) 計測対象および計測項目
(2) 計測条件登録ファイル(esptask.xml)の作成

(1) 計測対象および計測項目

PFM - Agent for Service Responseが標準でサポートするインターネットサービスと,各サービスの計測項目を次の表に示します。

表3-1 計測対象サービスおよび計測項目一覧

計測対象サービス計測項目
HTTP
  • 総応答時間
  • セットアップ時間
  • HTTP時間
  • DNS時間
  • TCP接続時間
  • サーバ処理時間
  • データ転送時間
  • 総データ量
  • リクエスト数
  • 総リソースサイズ
  • スループット
HTTPSHTTP計測項目と同じ
SMTP
  • 総応答時間
  • セットアップ時間
  • SMTP時間
  • DNS時間
  • TCP接続時間
  • 前処理時間
  • データ転送時間
  • 総データ量
  • スループット
POP3
  • 総応答時間
  • セットアップ時間
  • POP時間
  • DNS時間
  • TCP接続時間
  • 前処理時間
  • データ転送時間
  • 削除時間
  • 総データ量
  • 総メールサイズ
  • ダウンロードメール数
  • スループット
IMAP4
  • 総応答時間
  • セットアップ時間
  • IMAP時間
  • DNS時間
  • TCP接続時間
  • 前処理時間
  • データ転送時間
  • 削除時間
  • 総データ量
  • 総メールサイズ
  • ダウンロードメール数
  • スループット
DNS
  • 総応答時間
  • 総データ量
DHCP
  • 総応答時間
  • アドレス提示時間
  • アドレス確保時間
  • 総データ量
FTP
  • 総応答時間
  • セットアップ時間
  • FTP時間
  • DNS時間
  • TCP接続時間
  • 前処理時間
  • データ転送時間
  • 転送ファイルサイズ
  • 総データ量
  • スループット
TCP
  • 総応答時間
  • DNS時間
  • TCP接続時間

なお,各サービスの計測項目の詳細については,「9. レコード」を参照してください。

(2) 計測条件登録ファイル(esptask.xml)の作成

計測対象となるインターネットサービスの計測条件は,計測条件登録ファイル(esptask.xml)を作成し,定義します。計測条件登録ファイルの定義はPFM - Web Consoleから設定できます。計測条件登録ファイルの設定項目には,各サービスに共通の項目と,サービス固有の項目とがあります。

各サービスに共通の設定項目を次に示します。

表3-2 計測条件の項目一覧(サービス共通)

項目説明
計測条件ID計測条件の識別子です。計測条件ID内で重複しないように設定します。
計測間隔計測を実行する間隔を指定します。
タイムアウト1回の計測の制限時間を指定します。
サービス固有条件計測対象となるサービスの定義を指定します。

計測条件のうち,サービス共通の項目では,計測対象サービスの計測間隔やタイムアウト時間などを設定します。計測条件は,計測条件IDを付けて管理します。一つの計測対象サービスに対し,異なる計測条件IDを付けることで別の計測条件として登録できます。サービス固有の設定項目,および計測条件登録ファイルの詳細については,「7.3 計測条件登録ファイル(esptask.xml)」を参照してください。

なお,作成した計測条件登録ファイルは,次のフォルダに保存します。

計測条件登録ファイルの格納先フォルダ
インストール先フォルダ¥agtv¥probe¥task¥esp