1.1.1 インターネットサービスのパフォーマンスデータを収集できます
PFM - Agent for Service Responseを使用すると,インターネットサービスの応答時間などのパフォーマンスデータが収集できます。
PFM - Agent for Service Responseの特長を次に示します。
- インターネットサービスの応答性能情報が収集できる
PFM - Agent for Service Responseは,各インターネットサービスのサーバにリクエストを送信し,レスポンスを得るまでの時間やデータ転送のスループットを計測することによって,インターネットサービスの応答性能の情報を収集します。PFM - Agent for Service Responseが収集する応答時間やスループットなどを,応答性能情報といいます。PFM - Agent for Service Responseは次の9種類のインターネットサービスを計測対象としています。
- HTTP
- HTTPS
- SMTP
- POP3
- IMAP4
- DNS
- DHCP
- FTP
- TCP
- トランザクションの計測ができる
HTTPおよびHTTPS(以降,HTTP(S)と表記します)サービスの計測については,1回のリクエスト・レスポンスの計測だけでなく複数のHTTP(S)のリクエスト・レスポンスから成る一連の作業を一つのWebトランザクションとして計測できます。
- 計測対象サービスを拡張できる
PFM - Agent for Service Responseが標準でサポートするインターネットサービス以外のサービスを計測したい場合,サービスの応答時間を計測するプログラムを用意し,PFM - Agent for Service Responseにユーザー定義コマンドとして登録することで,計測対象サービスを追加できます。
PFM - Agent for Service Responseでは,パフォーマンスデータは,次のように利用できます。
- インターネットサービスの稼働状況をグラフィカルに表示する
パフォーマンスデータは,PFM - Web Consoleを使用して,「レポート」と呼ばれるグラフィカルな形式に加工し,表示できます。レポートによって,インターネットサービスの稼働状況がよりわかりやすく分析できるようになります。
レポートには,次の種類があります。
- リアルタイムレポート
監視しているインターネットサービスの現在の状況を示すレポートです。主に,システムの現在の状態や問題点を確認するために使用します。リアルタイムレポートの表示には,収集した時点のパフォーマンスデータが直接使用されます。
- 履歴レポート
監視しているインターネットサービスの過去から現在までの状況を示すレポートです。主に,システムの傾向を分析するために使用します。履歴レポートの表示には,PFM - Agent for Service Responseのデータベースに格納されたパフォーマンスデータが使用されます。
- 問題が起こったかどうかの判定条件として使用する
収集されたパフォーマンスデータの値が何らかの異常を示した場合,ユーザーに通知するなどの処置を取るように設定できます。