FTPPI_FTP

機能

FTP(PI_FTP)レコードには,FTPサービスに関する応答時間の情報が格納されます。このレコードは複数インスタンスレコードです。

デフォルト値および変更できる値

項目デフォルト値変更可否
Collection Interval360
Collection Offset0
LogNo
LOGIF空白

ODBCキーフィールド

PI_FTP_MSR_COND_ID

ライフタイム

なし

レコードサイズ

フィールド

View名
(Manager名)
説明要約ルール形式デルタデータソース
Data Transfer Time
(DATA_TRANS_TIME)
データ転送時間(秒)。図9-3の(7)。AVGdoubleNoProbe Daemon
DNS Time
(DNS_TIME)
DNS時間(秒)。図9-3の(4)。AVGdoubleNoProbe Daemon
FTP Time
(FTP_TIME)
FTP時間(秒)。図9-3の(3)。AVGdoubleNoProbe Daemon
Preprocessing Time
(PRE_PROCESS_TIME)
前処理時間(秒)。図9-3の(6)。AVGdoubleNoProbe Daemon
Setup Time
(SETUP_TIME)
セットアップ時間(秒)。図9-3の(2)。AVGdoubleNoProbe Daemon
TCP Connection Time
(TCP_CON_TIME)
TCP接続時間(秒)。図9-3の(5)。AVGdoubleNoProbe Daemon
Throughput
(THROUGHPUT)
スループット(ビット/秒)。転送ファイルサイズおよびデータ転送時間によって決まる。AVGdoubleNoProbe Daemon
Total Amount of Data
(TOTAL_DATA_SIZE)
FTPプローブと計測対象サーバがTCPコネクション上でやり取りした総データ量(バイト)。AVGdoubleNoProbe Daemon
Total Response Time
(TOTAL_RESP_TIME)
総応答時間(秒)。図9-3の(1)。AVGdoubleNoProbe Daemon
Transfer File Size(TRANS_FILE_SIZE)転送したファイルサイズ。AVGdoubleNoProbe Daemon

FTPシーケンスを次の図に示します。

図9-3 FTPシーケンス

[図データ]

FTPの動作環境および注意事項

FTPプローブは,計測対象のFTPサーバに対して,FTPサーバ上の計測用ファイルを取得するか,あらかじめ用意した計測用ファイルを転送し,転送に掛かった時間を測定します。なお,計測用の転送ファイルは,あらかじめ次のディレクトリに格納しておきます。

FTPの動作環境および注意事項について,次に説明します。

転送したファイルの扱い

転送したファイルは,転送方向によってそれぞれ次のように扱われます。

UPLOAD
転送先となるFTPサーバのユーザーごとのホームディレクトリ上に置かれたファイルと同じファイル名を転送しようとした場合,常に上書きされます。このため,転送先の計測用ファイルの総データサイズが増加し続けることはありません。
DOWNLOAD
取得したファイルのデータは,1回の計測が完了するたびに破棄されます。

転送時データタイプ

FTPプローブは,転送時に,ASCIIデータタイプによる転送だけをサポートします。

準拠するRFC

RFCに準拠していない機能や制限事項については,前述の注意事項を参照してください。