形式
jpcdbctrl config -key サービスキー
[-inst インスタンス名]
[-lhost 論理ホスト名]
[{-sd|-bd|-bs|-pbd|-dd|-id} 設定値[-move]]
機能
jpcdbctrl configコマンドは,Storeサービスの設定を変更・表示するコマンドです。このコマンドを使用して,Agent StoreサービスのStoreデータベースの格納先ディレクトリや,Storeデータベースを退避する場合の最大世代番号などを変更できます。
Storeサービスの設定を変更する場合は,-sd,-bd,-bs,-pd,-pbd,-dd,-idのどれかを指定します。-sd,-bd,-bs,-pd,-pbd,-dd,-idのどれも指定しなかった場合,Storeサービスの設定情報を表示します。
表示される内容を次に示します。
コマンドを実行できるホスト
実行権限
格納先ディレクトリ
引数
-key サービスキー
設定を変更・表示するStoreサービスのサービスキーを指定します。ここで指定できるサービスキーは,PFM - Agentのサービスキーだけです。PFM - Agentのサービスキーについては,各PFM - Agentマニュアルの,付録に記載されている識別子一覧を参照してください。
-inst インスタンス名
設定を変更・表示するStoreサービスのインスタンス名を指定します。1~32バイトの半角英数字で指定します。
このオプションは,設定を変更・表示するStoreサービスが,シングルインスタンスエージェントのStoreサービスの場合は指定できません。
-lhost 論理ホスト名
設定を変更・表示するStoreサービスの論理ホスト名を指定します。1~32バイトの半角英数字で指定します。
このオプションを省略した場合は,物理ホストのStoreサービスに設定を変更・表示します。
-sd|-bd|-bs|-pbd|-dd|-id
Storeサービスの設定を変更する項目を指定します。指定する項目は,次のようにjpcsto.iniファイルのラベル名に対応しています。jpcdbctrl configコマンドを実行することで,jpcsto.iniファイルの対応するラベル名の値が変更されます。
オプション名 | 対応するjpcsto.iniファイルのラベル名 | 説明 |
---|---|---|
-sd | Store Dir | StoreデータベースのStoreディレクトリを変更する。 |
-bd | Backup Dir | Storeデータベースのバックアップディレクトリを変更する。 |
-bs | Backup Save | Storeデータベースのバックアップディレクトリの世代数を変更する。 |
-pbd | Partial Backup Dir | Storeデータベースの部分バックアップディレクトリを変更する。 |
-dd | Dump Dir | Storeデータベースのダンプディレクトリを変更する。 |
-id | Import Dir | Storeデータベースのインポートディレクトリを変更する。 |
<設定値>に指定できる値は,対象とするStoreサービスのStoreバージョンによって次のように異なります。
オプション名 | Storeバージョン | |
---|---|---|
1.0 | 2.0 | |
-sd | 127バイト以内の半角英数字。 絶対パスまたは相対パスで指定する。 | 214バイト以内の半角英数字。 絶対パスまたは相対パスで指定する。相対パス,絶対パスのどちらの場合も,214バイト以内で指定する。 存在するディレクトリを指定する。 |
-bd | 127バイト以内の半角英数字。 絶対パスまたは相対パスで指定する。 | 211バイト以内の半角英数字。 絶対パスまたは相対パスで指定する。相対パス,絶対パスのどちらの場合も,211バイト以内で指定する。 存在するディレクトリを指定する。 |
-bs | 1~9の整数値。 | 1~9の整数値。 |
-pbd | 指定できない。 | 214バイト以内の半角英数字。 絶対パスまたは相対パスで指定する。相対パス,絶対パスのどちらの場合も,214バイト以内で指定する。 存在するディレクトリを指定する。 |
-dd | 127バイト以内の半角英数字。 絶対パスまたは相対パスで指定する。 | 127バイト以内の半角英数字。 絶対パスまたは相対パスで指定する。 |
-id | 指定できない。 | 222バイト以内の半角英数字。 絶対パスまたは相対パスで指定する。相対パス,絶対パスのどちらの場合も,222バイト以内で指定する。 存在するディレクトリを指定する。 |
-move
Storeサービスのディレクトリの設定を変更するとき,現在のディレクトリの内容を変更後のディレクトリにコピーするかどうかを指定します。-moveオプションは,-sd|-bd|-bs|-pbd|-dd|-idオプションによっては,次のように指定できないものがあります。
オプション | -moveオプションの指定可否 |
---|---|
-sd | ○ |
-bd | ○ |
-bs | × |
-pbd | ○ |
-dd | × |
-id | ○ |
-moveオプションを省略した場合は,ディレクトリの設定だけ変更します。また,-moveオプションを指定する場合は,指定したディレクトリを空にしておいてください。
戻り値
0 | 正常終了した。 |
1 | 引数の指定に誤りがある。 |
2 | コマンドの実行権限がない。 |
4 | 指定されたサービスが停止していない。 |
5 | 指定されたPFM - Agentがインストールされていない。 |
12 | 指定されたStoreサービスのバージョンがインポート処理の対象外である。 |
100 | Performance Managementの環境が不正である。 |
102 | 指定された論理ホストまたはインスタンスがセットアップされていない。 |
200 | メモリーが不足している。 |
210 | ディスク容量が不足している。 |
211 | ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。 |
255 | 予期しないエラーが発生した。 |
使用例1
Storeサービスの設定を変更する例を次に示します。
> jpcdbctrl config -key agtt -sd d:¥store
KAVE05856-I Storeデータベースの設定情報の更新処理が正常終了しました (servicekey=agtt, label=Store Dir)
使用例2
Storeサービスの設定を表示する例を次に示します。
> jpcdbctrl config -key agtz -inst inst1
Store Dir : .
Backup Dir : ./backup
Backup Save : 5
Partial Backup Dir : ./partial
Dump Dir : ./dump
Import Dir : ./import
KAVE05858-I Storeデータベースの設定情報の表示処理が正常終了しました (servicekey=agtz, inst=inst1)