15.5.3 運用開始後のホスト名の変更
ここでは,Performance Managementシステムを構築したあとでPFM - ManagerホストおよびPFM - Agentホストの論理ホスト名を変更する方法を説明します。
- 注意事項
- PFM - Managerの論理環境をアンセットアップするとアラーム定義が削除されます。アンセットアップする前にアラームの定義情報のバックアップとリストアを実施してください。詳細については,「14.3.2 アラームの定義情報のバックアップとリストア」を参照してください。
- PFM - Managerの論理環境をアンセットアップするとレポート定義が削除されます。アンセットアップする前にレポートの定義情報のバックアップとリストアを実施してください。詳細については,「14.3.1 レポートの定義情報のバックアップとリストア」を参照してください。
- PFM - Managerの論理環境をアンセットアップするとアラームデータ定義が削除されます。アンセットアップする前にjpcctrl dumpコマンドやjpcrptコマンドなどでエクスポートしてください。
- PFM - Agentの論理環境をアンセットアップするとパフォーマンスデータが削除されます。アンセットアップする前にjpcctrl dumpコマンドやjpcrptコマンドなどでエクスポートしてください。
- <この項の構成>
- (1) PFM - Managerが論理ホスト環境にある場合
- (2) PFM - Agentが論理ホスト環境にある場合
(1) PFM - Managerが論理ホスト環境にある場合
作業手順を次に示します。
- PFM - Web Consoleホストでのサービスを停止する。
論理ホスト名を変更するPFM - Managerに接続するPFM - Web ConsoleホストでPerformance Managementのプログラムおよびサービスをすべて停止します。サービスの停止にはjpcwstopコマンドを使用してください。
- PFM - Agentホストでのサービスを停止する。
論理ホスト名を変更するPFM - Managerに接続するPFM - AgentホストでPerformance Managementのプログラムおよびサービスをすべて停止します。サービスの停止にはjpcstopコマンドを使用してください。
- PFM - Managerホストでのサービスを停止する。
クラスタソフトからの操作で,実行系ノードと待機系ノードで起動しているPeformance Managementのプログラムおよびサービスを停止します。停止する方法については,クラスタソフトのマニュアルを参照してください。
- 旧名称で作成されたPFM-Managerの論理ホスト環境をアンセットアップする。
アンセットアップの方法については,「15.4.5(3) アンセットアップ手順」を参照してください。
- クラスタソフトからのPFM - Managerの登録解除をする。
クラスタソフトから,論理ホストのPFM - Managerに関する設定を削除してください。設定を削除する方法については,クラスタソフトのマニュアルを参照してください。
- 監視マネージャーの論理ホスト名を変更する。
論理ホスト名を変更します。また,hostsファイルの変更が必要な場合はここで変更します。
- 新しい論理ホスト名称でのPFM - Managerの論理ホスト環境をセットアップする。
セットアップの方法については,「15.4.3(4) セットアップ手順」を参照してください。
- クラスタソフトの設定をする。
設定方法については「15.4.2(4) クラスタソフトの設定手順」を参照してください。
- PFM - Managerホストでのサービスを起動する。
クラスタソフトからの操作で,PFM - Managerのサービスを起動させてください。
- PFM - Agentホストで,接続先PFM - Managerを変更する。
論理ホスト名を変更したPFM - Managerに接続するPFM - Agentホストで,接続先PFM - Managerを変更します。接続先PFM - Managerの変更は,jpcnshostnameコマンドを使用します。例えば,接続先PFM - Managerのホスト名がhost02の場合,次のように指定してコマンドを実行します。
jpcnshostname -s host02
- PFM - Agentホストでのサービスを起動する。
論理ホスト名を変更したPFM - Managerに接続するPFM - AgentホストでPerformance Managementのプログラムおよびサービスを起動します。
- PFM - Web Consoleホストで,接続先PFM - Managerを変更する。
論理ホスト名を変更したPFM - Managerに接続するPFM - Web Consoleホストで,接続先PFM - Managerを変更します。接続先PFM - Managerを変更するには,初期設定ファイル(config.xml)ファイルを変更します。詳細については,「5.4.6 (1) (b) 接続先PFM - Managerの設定」を参照してください。
- PFM - Web Consoleホストでのサービスを起動する。
論理ホスト名を変更したPFM - Managerに接続するPFM - Web ConsoleホストでPerformance Managementのプログラムおよびサービスを起動します。
- 旧論理ホスト名のアラーム定義をインポートした場合はアラームの設定を更新する。
次のような場合,PFM - Managerホストのjpcalarmコマンドを使用するかまたは監視コンソールから,アラームの設定を更新する必要があります。
- アクションの実行先アクションハンドラにPFM - Managerホストのアクションハンドラを指定している
この場合,アラームを編集して,アクションを実行するアクションハンドラとして"PH1<変更後のPFM - Managerホスト名>"を設定してください。
- アクションでJP1イベントを発行している
この場合,アクションのJP1イベントの設定を再度行ってください。
アラームの編集方法については,「12. アラームによる稼働監視」を参照してください。
- 注意
- 論理ホスト名の変更後は,次の確認をしてください。
- パフォーマンスデータの収集
パフォーマンスデータの収集間隔(Collection Interval)に指定している時間の2倍以上の期間は,稼働させて問題なく収集できるか確認してください。
- jpcctrl dumpコマンドの実行
収集したパフォーマンスデータが問題なく出力できるか確認してください。
(2) PFM - Agentが論理ホスト環境にある場合
作業手順を次に示します。
- PFM - Agentの設定を削除する。
ホスト名を変更するPFM - Agentホストのエージェント定義の削除(エージェント階層の管理フォルダからの削除,アラームテーブルの関連付けの削除)を,PFM - Web Consoleのブラウザーから行います。
エージェントの定義を変更する手順の詳細については,「9. エージェントの監視」または「12. アラームによる稼働監視」を参照してください。
- PFM - Agentホストでのサービスを停止する。
論理ホスト名を変更するPFM - AgentホストのPerformance Managementのプログラムおよびサービスをすべて停止します。クラスタソフトからの操作で,実行系ノードと待機系ノードで起動しているPerformance Managementのプログラムおよびサービスを停止します。停止する方法については,クラスタソフトのマニュアルを参照してください。
- インスタンス環境をアンセットアップする。
論理ホスト環境でインスタンス環境を構築しているPFM - Agentの場合,論理ホスト上のインスタンス環境のアンセットアップを実施します。インスタンス環境のアンセットアップ方法については,各PFM - Agentマニュアルの,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
- 旧名称で作成されたPFM - Agentの論理ホスト環境をアンセットアップする。
アンセットアップの方法については,各PFM - Agentのマニュアルを参照してください。
- クラスタソフトからのPFM - Agentの登録解除をする。
クラスタソフトから,論理ホストのPFM - Agentに関する設定を削除してください。設定を削除する方法については,クラスタソフトのマニュアルを参照してください。
- 監視エージェントの論理ホスト名を変更する。
論理ホスト名を変更します。また,hostsファイルの変更が必要な場合はここで変更します。
- 新しい論理ホスト名称でのPFM - Agentの論理ホスト環境をセットアップする。
セットアップの方法については,各PFM - Agentのマニュアルを参照してください。
- クラスタソフトの設定をする。
設定方法については,各PFM - Agentのマニュアルを参照してください。
- 接続先PFM - Managerを再設定する。
接続先PFM - Managerを再設定するには,jpcnshostnameコマンドを使用します。例えば,接続先PFM - Managerのホスト名がhost01の場合,次のように指定してコマンドを実行します。
jpcnshostname -s host01 -lhost 論理ホスト名
- インスタンス環境をセットアップする。
インスタンス環境を構築しているPFM - Agentの場合,インスタンス環境のセットアップを実施します。インスタンス環境のセットアップ方法については,各PFM - Agentマニュアルの,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
- PFM - Agentホストでのサービスを起動する。
論理ホスト名を変更したPFM - AgentホストでPerformance Managementのプログラムおよびサービスをクラスタソフトから起動します。
- PFM - Managerホストでのサービス情報を削除する。
PFM - Agentホストの論理ホスト名を変更しても,変更前のホスト名が付加されたPerformance Managementプログラムのサービス情報は変更されません。PFM - Agentホストのホスト名を変更した場合は,PFM - Managerホストで変更前のPFM - Agentのサービス情報を削除してください。サービス情報の削除方法については,「5.2.3 サービス情報の削除」を参照してください。
- PFM - Agentの設定を行う。
ホスト名変更後のエージェントの定義を再設定します。
- 旧ホスト名のPFM - Agent設定を削除する。
論理ホスト名を変更したPFM - Agentホストのエージェントの定義を,PFM - Web Consoleのブラウザーで削除します。そのあと,変更後のエージェントの定義を再設定してください。
エージェントの定義を変更する手順の詳細については,「9. エージェントの監視」を参照してください。
- アラームの設定を更新する。
次のような場合,PFM - Managerホストのjpcalarmコマンドを使用するかまたは監視コンソールから,アラームの設定を更新する必要があります。
- アクションの実行先アクションハンドラまたはJP1イベントの送信元に,ホスト名を変更したPFM - Agentホストのアクションハンドラを指定している。
この場合,アラームを編集して,アクションを実行するアクションハンドラとして"PH1<変更後のPFM - Agentホスト名>"を設定してください。
- 注意
- ホスト名の変更後は,次の確認をしてください。
- パフォーマンスデータの収集
パフォーマンスデータの収集間隔(Collection Interval)に指定している時間の2倍以上の期間は,稼働させて問題なく収集できるか確認してください。
- jpcctrl dumpコマンドの実行
収集したパフォーマンスデータが問題なく出力できるか確認してください。
- レポート定義およびアラーム定義の確認
ブラウザーで作成したレポート定義およびアラームの定義が問題ないか確認してください。