17.4 MIBオブジェクトの構成

Performance Managementで使用するSNMPトラップのMIBオブジェクトの構成を次の図に示します。

図17-4 MIBオブジェクトの構成

[図データ]

Performance ManagementでのMIBオブジェクトの内容を次の表に示します。

表17-8 MIBオブジェクトの内容

オブジェクトID内容
.1.3.6.1.4.1.116.5.17.12.2.1PFM - Agentのインスタンス番号(インスタンス番号のASCIIコード)
.1.3.6.1.4.1.116.5.17.12.2.3アラーム定義時に設定されたレポートの情報
PFM - Managerのホスト名@レポートID
.1.3.6.1.4.1.116.5.17.12.2.6Performance Managementカテゴリーの名前およびアラームの条件式
.1.3.6.1.4.1.116.5.17.12.2.7アラームの値※1
.1.3.6.1.4.1.116.5.17.12.2.8アラームの状態
  • NORMAL:正常
  • WARNING:警告
  • CRITICAL:異常
.1.3.6.1.4.1.116.5.17.12.2.9PFM - Agentの製品タイプ識別子
例えば,PFM - Agent for Platform(Windows)の場合,Windows,PFM - Agent for Oracleの場合,ORACLEとなる。
.1.3.6.1.4.1.116.5.17.12.2.10アラームの原因となった管理ユニット※2
.1.3.6.1.4.1.116.5.17.12.2.12PFM - Agentのインスタンス名
.1.3.6.1.4.1.116.5.17.12.2.13アラーム定義時に設定された,メッセージテキストの内容※3
.1.3.6.1.4.1.116.5.17.12.2.14アラームテーブル名
.1.3.6.1.4.1.116.5.17.12.2.15アラーム名
.1.3.6.1.4.1.116.5.17.12.2.16PFM - Agentホスト名
.1.3.6.1.4.1.11.2.17.2.2.0PFM - Agentホスト名(完全修飾ドメイン名)
注※1
複数インスタンスレコードでは,次の動作となります。
  • 対象インスタンスのうち,一つでも異常域や警告域の値が検知された場合
    アラーム定義時に設定されたユーザー定義メッセージがメッセージテキスト(MIBオブジェクトID:.1.3.6.1.4.1.116.5.17.12.2.13)に表示されます。その場合,イベントの発行契機となったデータ要素の値は,最初にしきい値の超過が検知されたインスタンスの値となります。
  • 異常または警告から正常に状態が戻る場合
    正常イベントは発行されますが,すべてのインスタンスの値が正常域となり,イベント発行の要因となる値が特定されないため,メッセージテキストには何も設定されません。その場合,イベントの発行契機となったデータ要素の値には,「<OK>」が設定されます。
注※2
Performance Management内部で使用する値のため,運用時は使用しないでください。
注※3
メッセージテキストに表示される値は,次のようになります。
  1. Alarm updated/deleted:アラーム定義が更新または削除された
  2. Alarm deactivated:アラームが非アクティブ状態になった
  3. Alarm cleared:アラームのバインドが解除された
  4. Alarm expired:現在時刻がアラーム評価時間外となった
  5. ユーザー定義メッセージ:アラームの状態が正常から異常または警告になった,または単数インスタンスレコードでアラームの状態が異常または警告から正常になった
  6. なし:複数インスタンスレコードでアラームの状態が異常または警告から正常になった
また上記1~4の場合,イベントの発行契機となったデータ要素の値には,「(N/A)」が設定されます。