6.4.2 イベントデータの格納先の変更
PFM - Agentで発生したイベントデータは,PFM - ManagerのMaster StoreサービスのStoreデータベースで管理されます。
Storeデータベースで管理されるイベントデータの,次の格納先ディレクトリを変更したい場合は,jpcsto.iniファイルの内容を直接編集します。
- 格納先ディレクトリ
- バックアップ先ディレクトリ
- エクスポート先ディレクトリ
jpcsto.iniファイルは,次の場所に格納されています。
- 物理ホストの場合
- Windowsの場合
- インストール先フォルダ¥mgr¥store¥jpcsto.ini
- UNIXの場合
- /opt/jp1pc/mgr/store/jpcsto.ini
- 論理ホストの場合
- Windowsの場合
- 環境ディレクトリ¥jp1pc¥mgr¥store¥jpcsto.ini
- UNIXの場合
- 環境ディレクトリ/jp1pc/mgr/store/jpcsto.ini
- <この項の構成>
- (1) jpcsto.iniファイルの設定項目
- (2) jpcsto.iniファイルの編集手順
(1) jpcsto.iniファイルの設定項目
jpcsto.iniファイルで編集するラベル名,設定できる値の範囲などを次の表に示します。
表6-12 イベントデータの格納先の設定項目(jpcsto.iniの[Data Section]セクション)
設定項目 | ラベル名 | 設定できる値※1 | デフォルト値 |
---|
イベントデータを作成するディレクトリ | Store Dir※2 | 1~127バイトのフルパス名 | 物理ホストの場合
- Windowsの場合
インストール先フォルダ¥mgr¥store
- UNIXの場合
/opt/jp1pc/mgr/store
論理ホストの場合
- Windowsの場合
環境ディレクトリ¥jp1pc¥mgr/store
- UNIXの場合
環境ディレクトリ/jp1pc/mgr/store
|
イベントデータのバックアップ先ディレクトリ | Backup Dir※2 | 1~127バイトのフルパス名 | 物理ホストの場合
- Windowsの場合
インストール先フォルダ¥mgr¥store¥backup
- UNIXの場合
/opt/jp1pc/mgr/store/backup
論理ホストの場合
- Windowsの場合
環境ディレクトリ¥jp1pc¥mgr¥store¥backup
- UNIXの場合
環境ディレクトリ/jp1pc/mgr/store/backup
|
イベントデータを退避する場合の最大世代番号 | Backup Save | 1~9 | 5 |
イベントデータのエクスポート先ディレクトリ | Dump Dir※2 | 1~127バイトのフルパス名 | 物理ホストの場合
- Windowsの場合
インストール先フォルダ¥mgr¥store¥dump
- UNIXの場合
/opt/jp1pc/mgr/store/dump
論理ホストの場合
- Widowsの場合
環境ディレクトリ¥jp1pc¥mgr¥store¥dump
- UNIXの場合
環境ディレクトリ/jp1pc/mgr/store/dump
|
- 注※1
- ディレクトリ名は,すべてフルパス名で指定してください。
- 指定できる文字は,次の文字を除く,半角英数字,半角記号および半角空白です。
; , * ? ' " < > |
- 指定値に誤りがある場合,Master Storeサービスは起動できません。
- 注※2
- Store Dir,Backup Dir,およびDump Dirには,それぞれ重複したディレクトリを指定できません。
(2) jpcsto.iniファイルの編集手順
手順を次に示します。
- PFM - ManagerのMaster Storeサービスを停止する。
- テキストエディターなどで,jpcsto.iniファイルを開く。
- イベントデータの格納先ディレクトリなどを変更する。
次に示す網掛け部分を,必要に応じて修正してください。
![[図データ]](figure/zu106012.gif)
- 注意
- 行頭および「=」の前後には空白文字を入力しないでください。
- 各ラベルの値の「.」は,Master StoreサービスのStoreデータベースのデフォルト格納先フォルダは次のとおりです。
- 物理ホストの場合
- Windowsの場合
- インストール先フォルダ¥mgr¥store
- UNIXの場合
- /opt/jp1pc/mgr/store
- 論理ホストの場合
- Windowsの場合
- 環境ディレクトリ¥jp1pc¥mgr¥store
- UNIXの場合
- 環境ディレクトリ/jp1pc/mgr/store
- 格納先を変更する場合,その格納先ディレクトリからの相対パスか,または絶対パスで記述してください。
- Storeデータベースの格納先を変更する場合,指定するディレクトリを事前に作成してください。
- jpcsto.iniファイルには,データベースの格納先ディレクトリ以外にも,定義情報が記述されています。[Data Section]セクション以外の値は変更しないようにしてください。[Data Section]セクション以外の値を変更すると,Performance Managementが正常に動作しなくなることがあります。
- jpcsto.iniファイルを保存して閉じる。
- Performance Managementのプログラムおよびサービスを起動する。