3.3.1 システム構成の検討

システム管理者はどのようなシステム構成で稼働監視システムを構築するかを検討します。Performance Managementでは,監視対象に応じて必要なPFM - Agentを追加することで,システムを構成できます。システムの利用者や負荷の増大など,運用状況に合わせて柔軟にシステムを拡張できます。

ここではPerformance Managementのシステム構成例について説明します。

ポイント
監視エージェント1台にすべてのPerformance Managementプログラムをインストールして稼働監視システムを構成することもできます。
<この項の構成>
(1) データベースや業務アプリケーションを稼働監視する場合のシステム構成例
(2) 業務全体の視点から稼働監視する場合のシステム構成例

(1) データベースや業務アプリケーションを稼働監視する場合のシステム構成例

データベースや業務アプリケーションを稼働監視する場合は,1台の監視マネージャーで複数の監視エージェントを一元管理するシステムを構成できます。

構成例を次の図に示します。

図3-3 データベースや業務アプリケーションを稼働監視する場合のシステム構成例

[図データ]

(2) 業務全体の視点から稼働監視する場合のシステム構成例

統合管理製品(JP1/IM)やネットワーク管理製品(NNM)からPerformance Managementで収集したパフォーマンスデータを確認すると,業務全体の視点から稼働状況を監視できます。ネットワーク管理製品にNNMを,統合管理製品にJP1/BaseおよびJP1/IMを使用した大規模システムの構成例を次の図に示します。

図3-4 大規模システムの構成例

[図データ]

ポイント
Performance Managementでは,システム構成によって,一つのPFM - Managerに接続できるPFM - AgentおよびPFM - Web Consoleの数が異なります。これらの数を考慮して,適切なシステム構成を設計してください。Performance Managementの制限値の詳細については,「付録A 制限値」を参照してください。また,使用するマシンのメモリーなど,性能が十分であるかどうかを考慮する必要があります。Performance Managementのシステム見積もりの詳細については,「付録C システム見積もり」を参照してください。