11.9.2 レポート表示時の注意事項
レポート表示時の注意事項を次に示します。
- 積み上げ面グラフについて
積み上げ面グラフで,複数の系列のレコードを積み上げる場合,完全に一致する時刻のレコード同士だけが積み上がります。
そのため,履歴レポート(複数エージェント)で複数のエージェントのレコードを積み上げ表示する場合,両者の収集間隔とオフセット値が一致するように設定してください。
上記の運用をした場合でも,収集負荷による処理遅延により,実際の収集時刻にずれが生じて期待した積み上げ面グラフが表示されない場合があります。このような問題を回避するために,PFM - Web Consoleのオプション機能で,レコードの収集時刻を補正してグラフを表示することができます。
詳細については,初期設定ファイル(config.xml)の<graph-time-correction>タグの説明を参照してください。
- PFM - Web Consoleのブラウザーに表示できる最大レポート画面数について
- 一つのPFM - Web Consoleのブラウザーで表示できるレポート画面は,4画面を目安としてください。
- PFM - Agentの情報を表示するレポート画面(リアルタイムレポートを表示するレポート画面)は,一つのPerformance Managementシステム内で10画面を目安としてください。11画面以上を表示した場合,データの取得に失敗することがあります。
- レポートに表示できる最大データ数について
リアルタイムレポートでは,データを30回分まで表示します。31回以上のデータを表示する場合は,古いものから順に削除します。
履歴レポートでは,最大レコード数のレコードまたは初期設定ファイル(config.xml)に設定した最大件数までのデータグループのデータが表示されます。
- データの取得性能について
複数のリアルタイムレポートを同時に表示した場合,データの取得性能が低下することがあります。
- リアルタイムレポート表示の制限について
PFM - Agentで複数インスタンスレコードを収集する場合,1回の収集で扱うことができるインスタンス数は32,767個までです。そのため,ブラウザーで複数インスタンスレコードのリアルタイムレポートを表示する際,32,767個までのインスタンスが表示できます。32,768個目以降のインスタンスは表示できません。