14.4.3 パフォーマンスデータの部分バックアップ(Storeバージョン2.0の場合)
パフォーマンスデータを部分バックアップする手順を次に示します。
- PFM - Managerホストにログインする。
- jpcctrl listコマンドを実行して,サービスの起動を確認する。
Name Serverサービス,Master Managerサービスおよびバックアップしたいパフォーマンスデータを管理しているAgent Storeサービスが起動されているか確認します。
jpcctrl listコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
- jpcctrl backupコマンドを実行する。
非クラスタシステムで運用している場合
例えば,ホストhost02のPFM - Agent for OracleのStoreデータベースにあるパフォーマンスデータの3日前の分から前日分を部分バックアップしたいとき,次のようにコマンドを実行します。
jpcctrl backup OS* host=host02 -partial 3,1
コマンドを実行すると,デフォルトではPFM - Agentホストのディレクトリに,次の名称でバックアップファイルが作成されます。
- Windowsの場合
インストール先フォルダ¥xxxx※1¥store¥インスタンス名※2¥partial¥stデータベースID※3ディレクトリ以下
- UNIXの場合
/opt/jp1pc/xxxx※1/store/インスタンス名※2/partial/stデータベースID※3ディレクトリ以下
論理ホスト運用している場合
例えば,論理ホストjp1-ha2のPFM - Agent for OracleのStoreデータベースにあるパフォーマンスデータの3日前の分から前日分を部分バックアップしたいとき,次のようにコマンドを実行します。
jpcctrl backup OS* lhost=jp1-ha2 -partial 3,1
コマンドを実行すると,デフォルトでは共有ディスクのディレクトリに,次の名称でバックアップファイルが作成されます。
- Windowsの場合
環境ディレクトリ¥jp1pc¥ xxxx※1¥store¥インスタンス名※2¥partial¥stデータベースID※3ディレクトリ以下
- UNIXの場合
環境ディレクトリ/opt/jp1pc/ xxxx※1/store/インスタンス名※2/partial/stデータベースID※3ディレクトリ以下
- 注※1
- 「xxxx」は,各PFM - Agentのサービスキーを示します。各PFM - Agentのサービスキーについては,各PFM - Agentマニュアルの,付録に記載されている識別子一覧を参照してください。
- 注※2
- PFM - Agentがインスタンス環境の場合に作成されます。
- 注※3
- データベースIDを次に示します。
- PI:PIレコードタイプのレコードのデータベース
- PD:PDレコードタイプのレコードのデータベース
- PL:PLレコードタイプのレコードのデータベース
-
パフォーマンスデータのバックアップをPFM - Agentがインストールされているホストで実行することもできます。PFM - Agentがインストールされているホストで実行するには,jpcctrl backupコマンドで-aloneオプションまたは-directオプションを指定します。
jpcctrl backupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。
部分バックアップで格納されるファイルのディレクトリ,ファイル構成を次の表に示します。
表14-9 部分バックアップのディレクトリ,ファイル構成
ディレクトリ/ファイル | レコードタイプ | 形式 | 最小 | 最大 | 説明 |
---|
PI | PD | PL |
---|
STXX※ | ○ | ○ | ○ | - | - | - | - |
要約区分 | ○ | × | × | n | 1 | 6 | PIレコードの場合の要約区分 1:分 2:時 3:日 4:週 5:月 6:年 |
年 | ○ | ○ | ○ | YYYY | 1900 | 2027 | 年(西暦) |
月日 | ○ | ○ | ○ | MMDD | 0101 | 1231 | 月日 |
世代番号 | ○ | ○ | ○ | nnn | 001 | 255 | 世代番号 |
レコードタイプ.DB | ○ | ○ | ○ | - | - | - | レコードタイプごとのDBファイル |
- (凡例)
- ○:該当するディレクトリ/ファイルがある
- ×:該当するディレクトリ/ファイルがない
- -:該当しない
- XX:データベースID
- PI:PIレコードタイプのレコードのデータベース
- PD:PDレコードタイプのレコードのデータベース
- PL:PLレコードタイプのレコードのデータベース