PFM - Web Consoleの運用で必要な環境設定は,初期設定ファイル(config.xml)で行います。
初期設定ファイル(config.xml)は/opt/jp1pc/conf/に格納されています。
初期設定ファイルで設定する項目を次に示します。
(1) 初期設定ファイル(config.xml)の設定項目
config.xmlファイルの設定項目を次に示します。
(a) ファイル出力の設定
PFM - Web Consoleのファイル出力に関する設定を変更するための,config.xmlファイルの項目は次のとおりです。
表6-13 ファイル出力の設定項目
内容 | 設定項目 | 設定できる値 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
ログファイルを出力するディレクトリ | logDir | PFM - Web Consoleのログファイルを出力するディレクトリ | /opt/jp1pc/log |
PFM - Web Consoleが出力するログファイルの面数 | logFileNumber | 1~16 | 10※ |
一つのログファイルのサイズ | logFileSize | 1~100 | 4※ |
ログファイルを保持する日数 | logFileRetention | 1~30 | 30※ |
ファイルに出力する行の終端記号 | lineSeparator |
| CRLF※ |
出力するファイルの文字コード | characterCode |
| Shift_JIS※ |
出力するファイル名 | csvFileName |
| Export.csv※ |
(b) 接続先PFM - Managerの設定
PFM - Web Consoleの接続先PFM - Managerの設定を変更するための,config.xmlファイルの項目は次のとおりです。
表6-14 接続先PFM - Managerの設定項目
内容 | 設定項目 | 設定できる値 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
接続するPFM - Managerのホスト名またはIPアドレス | host |
| localhost※ |
接続するPFM - ManagerのView Serverサービスのポート番号 | port | 1,024~65,535 | 22,286※ |
(c) データの取得や表示の設定
PFM - Web Consoleのデータの取得や表示の設定を変更するための,config.xmlファイルの設定項目は次のとおりです。
表6-15 データの取得や表示の設定項目
内容 | 設定項目 | 設定できる値 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
PFM - Managerから取得する最大レコード件数 | maxFetchCount (<vsa>タグ配下) | 1~2,147,483,647(整数) | 1440 |
レポートウィンドウのテーブル表示時に1ページ当たり表示するレコード数 | displayCountPerPage | 1~2,147,483,647(整数) | 20 |
一つのリアルタイムレポートに対して,データをキャッシュに保存する最大レコード数 | maxRealtimeCache | 1~360(整数) | 30 |
リアルタイムレポートを自動更新するリクエスト間隔の制限時間※1 | realtimeCacheInterval※2 | 60,000~3,600,000(ミリ秒) | 600,000 |
日付の表示形式 | selectFormat |
| pattern-yyyyMMdd |
ブックマーク機能の定義情報を保存するリポジトリ※2の格納先 | bookmarkRepository※2 | 絶対パスで指定 パス長の最大値:150文字 指定したフォルダがない場合は,PFM - Web Consoleのサービス起動時にフォルダが作成されます。 | /opt/jp1pc/bookmarks |
自動更新の更新間隔 | updateInterval | 10~3,600 | 60 |
ulongのデータ型を使った条件式の定義で指定可能な範囲 | condExpValueUlongExtension |
| false |
レポートグラフの凡例ラベルに表示できる最大文字数 | maxSeriesLabelLength | 1~1,024 | 30 |
分割送信モードの有無 | blockTransferMode | ture(有効) false(無効) | true |
jpcrptコマンドで出力するレポートについてView Serverから取得する最大レコード件数 | maxFetchCount (<command>タグ配下) | 1~2,147,483,647 (整数で指定) | <vsa>タグ配下のmaxFetchCountの値 |
(d) View Serverサービスとの通信の設定
PFM - Web ConsoleがView Serverと通信するときの設定を変更するための,config.xmlファイルの設定項目は次のとおりです。
表6-16 PFM - Web ConsoleがView Serverと通信するときの設定項目
内容 | 設定項目 | 設定できる値 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
PFM - Web Console(Webサーバ)がView Serverサービスとの通信で使用するポート番号 | ownPort※1※2 | 1,024~65,535 | 任意の空きポート |
PFM - Web Console(コマンド)がView Serverサービスとの通信で使用するポート番号 | ownCmdPort※1※2 | 1,024~65,535 | 任意の空きポート |
PFM - Web ConsoleがView Serverサービスとの通信時に,View Serverサービスからのコールバック先として使用するホスト名またはIPアドレス | ownHost※1 |
| なし |
(e) 日付の設定
PFM - Web Consoleの日付の設定を変更するための,config.xmlファイルの項目は次のとおりです。
表6-17 日付の設定項目
内容 | 設定項目 | 設定できる値 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
日付の表示形式 | selectFormat |
| pattern-yyyyMMdd |
(f) 自動ログアウトの設定
PFM - Web Consoleから自動ログアウトするまでの時間を設定するための,config.xmlファイルの項目は次のとおりです。
表6-18 自動ログアウトの設定項目
内容 | 設定項目 | 設定できる値 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
PFM - Web Consoleから自動ログアウトするまでの時間(秒) | sessionTimeout | 0~86,400 | 4,000 |
(2) 変更した初期設定ファイル(config.xml)をデフォルトに戻す手順
バージョンアップによって,config.xmlファイルの構造が変わるおそれがあります。バージョンアップ後に,次に示す手順で,config.xmlファイルの編集内容を新しいconfig.xmlファイルに反映してください。
初期設定ファイルは,PFM - Web Console起動時に反映されるため,初期設定ファイルを変更したときは,PFM - Web Consoleを再起動してください。
(3) 日付の形式に関する注意事項
ここでは,PFM - Web Consoleの日付の形式に関する注意事項を説明します。
(a) 初期設定ファイル(config.xml)に指定する日付の形式
日付の表示形式は,ブラウザーの「ロケール設定」(設定されていなければ,サーバOSの「言語と地域設定」)によってデフォルトの日付フォーマットが設定されています。この日付フォーマットは,表示形式のパターン,セパレーター,ロケールを初期設定ファイル(config.xml)のformatタグ内に記述することで変更できます。
ロケールに対応した日付の表示形式のパターンとフォーマットを次の表に示します。
表6-19 ロケールに対応した日付の表示形式のパターンとフォーマット
ロケール | パターン | フォーマット |
---|---|---|
en_US | pattern-MMddyyyy | MM△dd△yyyy |
en | pattern-ddMMyyyy | dd△MM△yyyy |
ja | pattern-yyyyMMdd | yyyy△MM△dd |
上記以外のロケール | pattern-ddMMyyyy | dd△MM△yyyy |
(b) 日付の表示形式のタグ指定
日付の表示形式を初期設定ファイル(config.xml)に設定する場合,次の表に示すタグを使用します。
表6-20 日付の表示形式のタグ一覧
タグ | 属性 | 内容 |
---|---|---|
format | - | 日付の表示形式を指定するルートタグを示します。 |
locale-format | - | ロケールと,ロケールに対応するパターン,セパレーターを指定します。 locale-formatタグ内では,次のタグが使用できます。
|
modify-format | - | 指定したロケールに対するパターン,セパレーターを変更する場合に指定します。 modify-formatタグ内では,次のタグが使用できます。
|
date-format | - | パターンとセパレーターを指定します。 formatタグ直下でdate-formatタグとselectFormatタグを両方指定している場合は,date-formatタグの指定が優先されます。 |
pattern | 指定値を次に示します。
| |
separator | 指定値を次に示します。
| |
export-separator | 指定値は,separatorと同じです。 | |
locale | - | ロケールを指定します。 |
(c) 日付フォーマット指定の記述例
各タグを使用したconfig.xmlファイルの記述例を次に示します。
<format>
<param name="selectFormat" value="pattern-MMddyyyy"/>
</format>
<format>
<date-format pattern="pattern-MMddyyyy" separator="slash"/>
</format>
<format>
<param name="selectFormat" value="pattern-MMddyyyy" />
<date-format export-separator="hyphen"/>
</format>
<format>
<date-format pattern="pattern-MMddyyyy" separator="slash"/>
<locale-format>
<date-format pattern="pattern-ddMMyyyy"/>
<locale>en</locale>
</locale-format>
</format>
<format>
<modify-format>
<date-format pattern="pattern-ddMMyyyy"
export-separator="period"/>
<locale>ja</locale>
<locale>en</locale>
<locale>de</locale>
</modify-format>
</format>