20.3.2 ログ情報のファイル

ここでは,Performance Managementから出力されるログ情報について説明します。

<この項の構成>
(1) 共通メッセージログおよび稼働状況ログ
(2) トレースログ

(1) 共通メッセージログおよび稼働状況ログ

Performance Managementのログ情報のうち,共通メッセージログおよび稼働状況ログについて,ログの出力元であるサービス名または制御名,ログファイル名,およびディスク使用量を,OSごとに次の表に示します。なお,稼働状況ログはラップラウンドファイル方式で書き込まれます。

表20-3 共通メッセージログのファイル名(Windowsの場合)

ログ情報の種類出力元ファイル名ディスク使用量※1(キロバイト)
共通メッセージログPerformance Managementインストール先フォルダ¥log¥jpclog{01|02}※22,048(*2)
インストール先フォルダ¥log¥jpclogw{01|02}※22,048(*2)
共通メッセージログ(論理ホスト運用の場合)論理ホスト運用のPerformance Management環境ディレクトリ※3¥jp1pc¥log¥jpclog{01|02}※22,048(*2)
環境ディレクトリ※3¥jp1pc¥log¥jpclogw{01|02}※22,048(*2)
注※1
( )内の数字は,一つのサービスに対して作成されるログファイルの数を示します。例えば,「256(*2)」の場合,ディスク使用量が256キロバイトのログファイルが最大で二つ作成されることを示します。この場合,ディスク使用量は合計で512キロバイトとなります。
注※2
共通メッセージログのログファイル名には,末尾に「01」または「02」が付加されます。
シーケンシャルファイル(jpclog)方式の場合
末尾が「01」のファイルjpclog01へ常に最新ログが書き込まれる方式です。
ログファイルのサイズが設定値に達すると,jpclog01のファイル名をjpclog02に変更して保存し,jpclog01のファイルの内容をクリアして,最新ログが書き込まれます。
ラップラウンドファイル(jpclogw)方式の場合
ログファイルのサイズが設定値に達すると,次のログファイルの内容をクリアし,次のログファイルに最新ログが書き込まれます。jpclogw01の次はjpclogw02のファイルへ,jpclogw02の次はjpclogw01のファイルへと最新ログが書き込まれます。
注※3
環境ディレクトリは,論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のフォルダです。

 

表20-4 稼働状況ログのファイル名

ログ情報の種類出力元ファイル名ディスク使用量※1(キロバイト)
稼働状況ログPFM - Web Consoleインストール先フォルダ¥log¥jpcwtraceログファイル番号※3.log4,096(*10)
jpcrptコマンドの場合※2
インストール先フォルダ¥log¥jpcrpt_実行時のコマンドのプロセスID_logログファイル番号※3.log
jpcrdefコマンド,jpcasrecコマンドおよびjpcaspsvコマンドの場合
インストール先フォルダ¥log¥コマンド名_サブコマンド名_logログファイル番号※3.log
jpcmkkeyコマンドの場合
インストール先フォルダ¥log¥jpcmkkey_logログファイル番号※3.log
上記以外のコマンドの場合
インストール先フォルダ¥log¥コマンド名_logログファイル番号※3.log
4,096(*10*9(PFM - Web Consoleのコマンド数))
注※1
( )内の数字は,一つのサービスに対して作成されるログファイルの数を示します。例えば,「256(*2)」の場合,ディスク使用量が256キロバイトのログファイルが最大で二つ作成されることを示します。この場合,ディスク使用量は合計で512キロバイトとなります。
注※2
jpcrptコマンドを1か月に1500回(1日平均50回)以上実行する場合,上表のディスク使用量以内に抑えるには,ログファイルの保持期間を短くする必要があります。
次に設定例を示します。
3000回/月(平均100/月)実行する場合
ログファイルの保持期間を15日以内に設定してください。
6000回/月(平均200/月)実行する場合
ログファイルの保持期間を7日以内に設定してください。
ログファイルの保持期間は,初期設定ファイル(config.xml)のlogFileRetentionで設定します。設定方法の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,初期設定ファイルについて説明している章を参照してください。
注※3
ログファイル番号は,「1」から始まるログファイルの出力数となります。
稼働状況ログの出力
稼働状況ログの出力サイズは,初期設定ファイル(config.xml)の「logFileSize」×「logFileNumber」で設定できます。出力サイズを超える場合は,更新日付の古いログファイルから削除して,新しいログファイルを出力します。ただし,初期設定ファイル(config.xml)の「logFileRetention」で指定された日数より前に更新されたファイルだけを削除します。

 

表20-5 共通メッセージログのファイル名(UNIXの場合)

ログ情報の種類出力元ファイル名ディスク使用量※1(キロバイト)
共通メッセージログPerformance Management/opt/jp1pc/log/jpclog{01|02}※22,048(*2)
/opt/jp1pc/log/jpclogw{01|02}※22,048(*2)
共通メッセージログ(論理ホスト運用の場合)論理ホスト運用のPerformance Management環境ディレクトリ※3/jp1pc/log/jpclog{01|02}※22,048(*2)
環境ディレクトリ※3/jp1pc/log/jpclogw{01|02}※22,048(*2)
注※1
( )内の数字は,一つのサービスに対して作成されるログファイルの数を示します。例えば,「256(*2)」の場合,ディスク使用量が256キロバイトのログファイルが最大で二つ作成されることを示します。この場合,ディスク使用量は合計で512キロバイトとなります。
注※2
共通メッセージログのログファイル名には,末尾に「01」または「02」が付加されます。
シーケンシャルファイル(jpclog)方式の場合
末尾が「01」のファイルjpclog01へ常に最新ログが書き込まれます。
ログファイルのサイズが設定値に達すると,jpclog01のファイル名をjpclog02に変更して保存し,jpclog01のファイルの内容をクリアして,最新ログが書き込まれます。
ラップラウンドファイル(jpclogw)方式の場合
ログファイルのサイズが設定値に達すると,次のログファイルの内容をクリアし,次のログファイルに最新ログが書き込まれます。jpclogw01の次はjpclogw02のファイルへ,jpclogw02の次はjpclogw01のファイルへと最新ログが書き込まれます。
注※3
環境ディレクトリは,論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のディレクトリです。

(2) トレースログ

ここでは,Performance Managementのログ情報のうち,トレースログの出力元であるサービス名または制御名,および格納先ディレクトリ名を,OSごとに次の表に示します。

表20-6 トレースログの格納先フォルダ名(Windowsの場合)

ログ情報の種類出力元フォルダ名
トレースログAction Handlerインストール先フォルダ¥bin¥action¥log¥
Agent Collectorインストール先フォルダ¥xxxx※1¥agent¥インスタンス名※2¥log¥
Agent Storeインストール先フォルダ¥xxxx※1¥store¥インスタンス名※2¥log¥
Correlatorインストール先フォルダ¥mgr¥clator¥log¥
Agent Collector(ヘルスチェックエージェント)インストール先フォルダ¥agt0¥agent¥log¥
Agent Store(ヘルスチェックエージェント)インストール先フォルダ¥agt0¥store¥log¥
Master Storeインストール先フォルダ¥mgr¥store¥log¥
Master Managerインストール先フォルダ¥mgr¥manager¥log¥
Name Serverインストール先フォルダ¥mgr¥namesvr¥log¥
Performance Managementコマンドインストール先フォルダ¥tools¥log¥
Status Serverインストール先フォルダ¥bin¥statsvr¥log¥
Trap Generatorインストール先フォルダ¥mgr¥trapgen¥log¥
View Serverインストール先フォルダ¥mgr¥viewsvr¥log¥
トレースログ(論理ホスト運用の場合)Action Handler環境ディレクトリ※3¥jp1pc¥bin¥action¥log¥
Agent Collector環境ディレクトリ※3¥jp1pc¥xxxx※1¥agent¥インスタンス名※2¥log¥
Agent Store環境ディレクトリ※3¥jp1pc¥xxxx※1¥store¥インスタンス名※2¥log¥
Correlator環境ディレクトリ※3¥jp1pc¥mgr¥clator¥log¥
Agent Collector(ヘルスチェックエージェント)環境ディレクトリ※3¥jp1pc¥agt0¥agent¥log¥
Agent Store(ヘルスチェックエージェント)環境ディレクトリ※3¥jp1pc¥agt0¥store¥log¥
Master Store環境ディレクトリ※3¥jp1pc¥mgr¥store¥log¥
Master Manager環境ディレクトリ※3¥jp1pc¥mgr¥manager¥log¥
Name Server環境ディレクトリ※3¥jp1pc¥mgr¥namesvr¥log¥
Performance Managementコマンド環境ディレクトリ※3¥jp1pc¥tools¥log¥
Trap Generator環境ディレクトリ※3¥jp1pc¥mgr¥trapgen¥log¥
View Server環境ディレクトリ※3¥jp1pc¥mgr¥viewsvr¥log¥
注※1
xxxx」は,各PFM - Agentのサービスキーを示します。各PFM - Agentのサービスキーについては,各PFM - Agentマニュアルの,付録に記載されている識別子一覧を参照してください。
注※2
一つのホスト上で複数のサービスのセットを起動できるアプリケーションプログラムを監視するPFM - Agentの場合は,インスタンス名のフォルダがあります。
注※3
環境ディレクトリは,論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のフォルダです。

 

表20-7 トレースログの格納先ディレクトリ名(UNIXの場合)

ログ情報の種類出力元ディレクトリ名
トレースログAction Handler/opt/jp1pc/bin/action/log/
Agent Collector/opt/jp1pc/xxxx※1/agent/インスタンス名※2/log/
Agent Store/opt/jp1pc/xxxx※1/store/インスタンス名※2/log/
Correlator/opt/jp1pc/mgr/clator/log/
Agent Collector(ヘルスチェックエージェント)/opt/jp1pc/agt0/agent/log/
Agent Store(ヘルスチェックエージェント)/opt/jp1pc/agt0/store/log/
Master Store/opt/jp1pc/mgr/store/log/
Master Manager/opt/jp1pc/mgr/manager/log/
Name Server/opt/jp1pc/mgr/namesvr/log/
Performance Managementコマンド/opt/jp1pc/tools/log/
Status Server/opt/jp1pc/bin/statsvr/log/
Trap Generator/opt/jp1pc/mgr/trapgen/log/
View Server/opt/jp1pc/mgr/viewsvr/log/
トレースログ(論理ホスト運用の場合)Action Handler環境ディレクトリ※3/jp1pc/bin/action/log/
Agent Collector環境ディレクトリ※3/jp1pc/xxxx※1/agent/インスタンス名※2/log/
Agent Store環境ディレクトリ※3/jp1pc/xxxx※1/store/インスタンス名※2/log/
Correlator環境ディレクトリ※3/jp1pc/mgr/clator/log/
Agent Collector(ヘルスチェックエージェント)環境ディレクトリ※3/jp1pc/agt0/agent/log/
Agent Store(ヘルスチェックエージェント)環境ディレクトリ※3/jp1pc/agt0/store/log/
Master Store環境ディレクトリ※3/jp1pc/mgr/store/log/
Master Manager環境ディレクトリ※3/jp1pc/mgr/manager/log/
Name Server環境ディレクトリ※3/jp1pc/mgr/namesvr/log/
Performance Managementコマンド環境ディレクトリ※3/jp1pc/tools/log/
Trap Generator環境ディレクトリ※3/jp1pc/mgr/trapgen/log/
View Server環境ディレクトリ※3/jp1pc/mgr/viewsvr/log/
注※1
xxxx」は,各PFM - Agentのサービスキーを示します。各PFM - Agentのサービスキーについては,各PFM - Agentマニュアルの,付録に記載されている識別子一覧を参照してください。
注※2
一つのホスト上で複数のサービスのセットを起動できるアプリケーションプログラムを監視するPFM - Agentの場合は,インスタンス名のディレクトリがあります。
注※3
環境ディレクトリは,論理ホスト作成時に指定した共有ディスク上のディレクトリです。