(1) Storeバージョン2.0の場合
Storeバージョン2.0では,データファイルが一定の期間で分割され,レコードタイプごとにそれぞれ別のデータファイルにデータが格納されるため,データ全体ではなく分割されたデータファイルそれぞれについてサイズの上限があります。それぞれのデータファイルサイズの上限は2GBです。また,UNIXのulimitコマンドによるファイルサイズ制限や,ファイルシステムの制限を超えた管理はできません。
データファイルのサイズは,Storeデータベースのディスク占有量の見積もり式で履歴データの保存期間設定値を"0"にすることで求めることができます。Storeデータベースのディスク占有量の見積もり式については,「付録C.4 PFM - Agent 08-00以降をStoreデータベース(Storeバージョン2.0)で使用する場合のディスク占有量」または各PFM - Agentのマニュアルを参照してください。
Storeデータベースのあるレコードのデータが書き込まれるデータファイルは一定期間で切り替わります。期間内にデータファイルがファイルサイズの上限に達した場合,次のメッセージを出力し,そのレコードのデータは書き込まれなくなります。このとき,Agent Storeサービスは停止しません。
KAVE00227-W Storeデータベースのファイルサイズ上限に達したため新規に取得した性能情報を一部破棄します (db=データベースID, recordtype=レコードタイプ)
一定の期間が終了し,書き込まれるデータファイルが変更されると,次のメッセージを出力し,データの書き込みを再開します。
KAVE00228-I Storeデータベースのデータ格納を再開します (db=データベースID, recordtype=レコードタイプ)
(2) Storeバージョン1.0の場合
Performance Managementで扱うStoreデータベース全体のファイルサイズの上限は2GBです。また,UNIXのulimitコマンドによるファイルサイズ制限や,ファイルシステムの制限を超えた管理はできません。
Storeデータベースのファイルサイズが制限に達した場合,Storeサービスは停止します。この場合,次のエラーメッセージがシステムログ(Windowsの場合はWindowsイベントログ,UNIXの場合はsyslog),および共通メッセージログに出力されます。
KAVE00182-E Storeデータベースの書き込み限界値に達したため,レコードデータを格納できませんでした (record=レコードID, file=ファイル名)
Storeデータベースのファイルサイズが上限を超えたときは,次の手順を実行してください。