19.4.3 PFMサービス自動再起動機能の設定

PFM - Web Consoleのサービス階層から,対象サービスごとのプロパティで設定します。なお,ヘルスチェックエージェントについては,ヘルスチェックエージェントのAgent Collectorサービスで設定します。なお,前提条件を満たしていないサービスの場合,設定用のプロパティが表示されません。対象サービスごとの設定個所を次の表に示します。

表19-9 自動再起動の対象となるサービスとプロパティ編集対象のサービスとの対応

対象サービス設定個所(サービスのプロパティ)
PFM - Managerサービス
  • Name Server
  • Master Manager
  • Master Store
  • Correlator
  • Trap Generator
  • View Server
Master Manager
PFM - Agentサービス
  • Agent Collector
  • Agent Store
Agent Collector
Action Handlerサービス
  • Action Handler
Master ManagerおよびAgent Collector
注※ 同一ホスト上のすべての設定個所で同じ設定値を共有します。

なお,同一種類かつ同一データモデルのPFM - Agentについては,複数のホストにプロパティを配布できます。

Agent Collectorサービスでのプロパティの表示例を次の図に示します。

図19-11 Agent Collectorサービスでのプロパティの表示例

[図データ]

対象サービスごとの設定項目を次の表に示します。

表19-10 サービス自動再起動機能の設定項目

フォルダ名プロパティ名説明
Restart ConfigurationsRestart when Abnormal Status※1自動再起動機能でAbnormal Status※2の場合に再起動するかどうかを指定する。設定値はホスト上のすべてのサービスに対して適用される。デフォルト値はYes。
Yes:再起動する
No:再起動しない
Restart when Single Service Running※1自動再起動機能でSingle Service Running※3の場合に再起動するかどうかを指定する。設定値はホスト上のすべてのサービスに対して適用される。デフォルト値はNo。
Yes:再起動する
No:再起動しない
サービス名※4Auto Restart該当サービスに対して,自動再起動機能を利用するかどうかを設定する。デフォルトはNo。
Yes:自動再起動機能を利用する
No:自動再起動機能を利用しない
Auto Restart - Interval(Minute)自動再起動機能を利用する場合,サービスの稼働状態を確認する間隔を分単位で指定する。1~1440の整数で指定する。デフォルトは10(分)。
Auto Restart - Repeat Limit自動再起動機能を利用する場合,連続して再起動を試行する回数を指定する。1~10の整数で指定する。デフォルト値は5(回)。
Scheduled Restart該当サービスに対して,定期再起動機能を利用するかを指定する。デフォルト値はNo。
Yes:定期再起動機能を利用する
No:定期再起動機能を利用しない
Scheduled Restart - Interval定期再起動機能を利用する場合,再起動間隔を1~1,000の整数で指定する。デフォルト値は1。単位はScheduled Restart - Interval Unitで指定する。
Scheduled Restart - Interval Unit定期再起動機能を利用する場合,再起動間隔の単位をMonth/Week/Day/Hourで指定する。デフォルト値はMonth。
Month:月
Week:週
Day:日
Hour:時
Scheduled Restart - Origin - Year定期再起動機能を利用する場合,再起動間隔の起点となる年を指定する。1971~2035※5の整数で指定する。デフォルト値は現在年※6
Scheduled Restart - Origin - Month定期再起動機能を利用する場合,再起動間隔の起点となる月を指定する。1~12※5の整数で指定する。デフォルト値は現在月※6
Scheduled Restart - Origin - Day定期再起動機能を利用する場合,再起動間隔の起点となる日を指定する。1~31※5の整数で指定する。デフォルト値は現在日※6
Scheduled Restart - Origin - Hour定期再起動機能を利用する場合,再起動間隔の起点となる時間を指定する。0~23の整数で指定する。デフォルト値は現在時※6
Scheduled Restart - Origin - Minute定期再起動機能を利用する場合,再起動間隔の起点となる時間を指定する。0~59の整数で指定する。デフオルト値は現在時※6
注※1 同一ホスト上のすべての設定個所で同じ設定値を共有します。
注※2 Status Serverが該当PFMサービスの状態を正常に取得できない場合(該当PFMサービスが例外などで異常終了した場合)
注※3 PFM - Agentサービスのうち,片方のサービスしか起動していない場合
注※4 Master Managerサービスの場合,PFM - ManagerサービスとAction Handlerサービスが表示されます。Agent Collectorサービスの場合,PFM - AgentサービスとAction Handlerサービスが表示されます。
注※5 存在しない日付(2007/2/30など)が指定された場合,その月の末日として扱います。
注※6 プロパティを表示した日時を,該当サービスが稼働しているホストのローカルタイムで表示します。
注意
PFMサービス自動再起動機能は,監視の継続を優先するために,特定のサービスだけを再起動します。PFM - Managerサービスは,各サービスが高度に連携して動作するため,特定のサービスだけを再起動すると,連携に問題が生じる場合があります。PFM - Managerサービスに対して定期再起動機能を利用する場合,通常そのサービスよりも後に起動されるPFM - Managerサービスについても再起動を行うように設定してください。その際,時刻を調整して,正しい順序で再起動されるようにしてください。PFM - Managerサービスの起動順序については,「7.1.1 Performance Managementシステム全体の起動順序」を参照してください。また,PFM - Managerサービスに対して自動再起動機能を利用する場合,再起動がおこなわれたあと,システムの運用上問題の少ないタイミングで,PFM - Managerサービスをすべて停止させてから,再起動するようにしてください。PFM - Managerサービスの高可用性を実現するためには,クラスタシステムの利用を推奨します。