4.6 Performance Managementの監視コンソール機能

Performance Managementの監視コンソールはブラウザーです。システム管理者は,ブラウザーから監視コンソールサーバにアクセスすることで,企業システムで発生している問題をリアルタイムでとらえることができます。エージェントごとに異なる監視ソフトウェアを導入したり,習得したりする必要はありません。ブラウザーからPFM - Web Consoleにログインすれば,エージェントの稼働状況をリアルタイムに監視できます。

稼働状況の監視には,次の2種類があります。

<この節の構成>
(1) エージェント階層によるエージェントの監視
(2) ログによるエージェントの監視

(1) エージェント階層によるエージェントの監視

エージェントの稼働状況をアイコンで表示します。アイコンをグループ分けしたり,グループを階層化したりすることで,エージェントをツリー構造で管理できます。これをエージェント階層といいます。エージェントでイベントが発生した場合,ツリー上のアイコンが変化します。これによって,どのようなイベントが発生しているかを視覚的に確認できます。

さらに,[アラームの状態の表示]画面でエージェントのアイコンをクリックすると,あらかじめアラームに関連づけておいたレポートが,グラフや表形式で表示されます。表示されたレポートによってエージェントの稼働状態を確認できます。グラフや表の項目を選択して,別ウィンドウに項目別の詳細なグラフや表を表示させるように設定することもできます。レポートから呼び出す,さらに詳細なレポートを「ドリルダウンレポート」といいます。

エージェント階層によるエージェントの監視を次の図に示します。

図4-26 エージェント階層によるエージェントの監視

[図データ]

(2) ログによるエージェントの監視

ログによるエージェント監視で発生したイベントの情報を表示します。イベントの発生日時やメッセージの詳細などは,[イベントモニター]で常に最新の情報を確認できます。また,過去に発生したイベントの履歴を[イベント履歴]画面で確認できます。

ログによるエージェントの監視を次の図に示します。

図4-27 ログによるエージェントの監視

[図データ]