19.5.1 ログの出力方式の設定
JP1/Baseのログファイルトラップ機能と連携するためには,Performance Managementの共通メッセージログの出力方式を設定する必要があります。
Performance Managementでは,次の表に示すログファイル出力方式をサポートしています。
表19-11 Performance Managementでサポートしているログファイル出力形式
ログファイル出力方式 | 説明 | 出力されるログファイル名 |
---|
シーケンシャルファイル方式 | ログファイル名がjpclog01のファイルへ常に最新ログを書き込む方式。 ログファイルのサイズが設定値に達すると,jpclog01のファイル名をjpclog02に変更して保存し,jpclog01のファイルの内容をクリアし,最新のログを書き込む。 | インストール先フォルダ¥log¥jpclog{01|02} |
ラップラウンドファイル方式 | ログファイルのサイズが設定値に達すると,次のログファイルの内容をクリアし,次のログファイルに最新ログを書き込む方式。 jpclogw01の次はjpclogw02のファイルへ,jpclogw02の次はjpclogw01のファイルへと最新ログを書き込むファイルが移行する。 | インストール先フォルダ¥log¥jpclogw{01|02} |
- 注意
- ラップラウンドファイル方式では,最新のログの判定に,ログファイルの最終更新日時を使用します。このため,Performance Managementが動作するホストの時刻やログファイルの最終更新日時を変更すると,正しく動作しないおそれがあります。
- 07-50より前のバージョンでは,ラップラウンドファイル方式に対応していないため,共通メッセージログのラップ方式にラップラウンドファイル方式を指定した場合でもシーケンシャルファイル方式でログが出力されます。この場合,07-50より前のバージョンではjpclogに,07-50以降のバージョンはjpclogwにログが出力されます。
- シーケンシャルファイル方式はSEQ2,ラップラウンドファイル方式はWRAP2となります。
ログの出力方式を設定する手順を次に示します。
- ログ出力方式を変更するホスト上のすべてのPerformance Managementサービスを停止する。
- テキストエディターなどで,jpccomm.iniファイルを開く。
- 共通メッセージログのログファイルトラップ方式を変更する。
次に示す網掛け部分を修正してください。
![[図データ]](figure/zu119020.gif)
表19-12 jpccomm.iniファイルの編集項目
セクション名 | ラベル名 | 値の範囲 | デフォルト値 | 説明 |
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[Common Section] | Common Msglog Type | 0|1 | 0 | 共通メッセージログのログファイル出力方式。
- 0:シーケンシャルファイル方式
- 1:ラップラウンドファイル方式
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jpccomm.iniファイルを編集するときの注意事項を次に示します。
- 行頭および「=」の前後には空白文字を入力しないでください。
- jpccomm.iniファイルには,共通メッセージログのファイルサイズ以外にも,定義情報が記述されています。[Common Section]セクションのCommon Msglog Type以外の値は変更しないようにしてください。必要な項目以外の値を変更すると,Performance Managementが正常に動作しなくなることがあります。
- jpccomm.iniファイルを保存して閉じる。
- Performance Managementサービスを起動する。
- 注意
- 共通メッセージログファイルの設定は,同一ホスト上のPerformance Managementプログラムで共通となります。
- jpccomm.iniファイルは必要に応じて,バックアップを取得してください。
- jpccomm.iniファイルの設定内容をインストール時の状態に戻すには,jpccomm.iniファイルの格納先フォルダにあるjpccomm.ini.modelファイルをjpccomm.iniファイルにコピーしてください。