監視エージェントが収集した稼働監視データを保存しておくStoreデータベースには,バージョン1.0(Storeバージョン1.0)とバージョン2.0(Storeバージョン2.0)があります。なお,Storeバージョン2.0は,バージョン08-10以降のPFM - ManagerまたはPFM - Baseとバージョン08-00以降のPFM - Agentの組み合わせで利用できます。
Storeバージョン1.0と2.0では,稼働監視データの保存方式が異なります。
(1) Storeバージョン1.0での保存方式
Storeバージョン1.0での保存方式を次の図に示します。次の図はPIレコードをStoreバージョン1.0で保存している例です。
図4-14 Storeバージョン1.0での保存方式
Storeバージョン1.0では,レコードタイプ(PI/PD/PL)ごとに,レコード全体を一つのデータベースに稼働監視データとして保存していて,容量の上限はデータベース全体で最大2GBです。
(2) Storeバージョン2.0での保存方式
Storeバージョン2.0での保存方式を次の図に示します。次の図はPIレコードをStoreバージョン2.0で保存している例です。
図4-15 Storeバージョン2.0での保存方式
Storeバージョン2.0では,要約区分,レコードタイプによって決まる一定の期間(分割期間)ごとに複数のファイルに分割してStoreデータベースに格納します。なお,分割されたそれぞれのデータベースを単位DBと呼びます。要約区分,レコードタイプによって決まる分割期間を次の表に示します。
表4-6 要約区分と分割期間
要約区分 | 分割期間 |
---|---|
分単位,時単位およびPD,PLレコード | 日単位 |
日単位,週単位のレコード | 週単位 |
月単位のレコード | 月単位 |
年単位のレコード | 年単位 |
Storeバージョン2.0では,Storeデータベース全体ではなく,分割されたそれぞれのファイル容量の上限が2GBになるため,Storeバージョン1.0利用時よりも大量の稼働監視データを保存できます。また,稼働監視データの保存期間は分,時レコードは最長1年,日,週,月レコードは最長10年,年レコードは制限なしとなります。これによって,長期間にわたるシステムの稼働状況が分析できるようになります。