PFM - Agent 08-00以降をStoreデータベース(Storeバージョン2.0)で使用する場合のディスク占有量について説明します。
(1) 見積もり式
ディスク占有量,ファイル数,およびディレクトリ数の見積もりについて説明します。
(a) ディスク占有量
Storeデータベースのディスク占有量は,レコードタイプごとのディスク占有量の総和となります。PIレコードタイプについては,さらに要約区分ごとのディスク占有量の総和となります。
X={(e+2)*f'+(d+60)*{((e+2)*f')/(65,250-d)+1}※1}*a/b*(c+1)*1.1
表C-11 a,b,およびcに設定する値
レコードタイプ | 要約区分 | a | b | c |
---|---|---|---|---|
PI | 分 | 1,440 | 1+(g-1)/60※2 | 保存期間(単位:日) |
時 | 24 | 1+(g-1)/3,600※2 | 保存期間(単位:日) | |
日 | 7 | 1+(g-1)/86,400※2 | 保存期間(単位:週) | |
週 | 1 | 1+(g-1)/604,800※2 | 保存期間(単位:週) | |
月 | 1 | 1+(g-1)/2,592,000※2 | 保存期間(単位:月) | |
年 | 1 | 1+(g-1)/31,622,400※2 | 保存期間(単位:年) | |
PD | - | 1,440 | g/60 | 保存期間(単位:日) |
PL | - | 1,440 | g/60 | 保存期間(単位:日) |
(b) ファイル数
Storeデータベースで作成されるファイル数Nの見積もり式を次に示します。
N=20+2*(
(A11+A12+...+A1m+m)+
(A21+A22+...+A2m+m)+
(A31+A32+...+A3m+m)+
(A41+A42+...+A4m+m)+
(A51+A52+...+A5m+m)+
(11*m)+
(B1+B2+...+Bn+n)+
(C1+C2+...+Co+o)
)
m:PIレコードタイプで収集しているレコードの数
n:PDレコードタイプで収集しているレコードの数
o:PLレコードタイプの収集しているレコードの数
A11~A1m:PIレコードタイプのレコードごとの分レコードの保存期間設定値(単位:日)
A21~A2m:PIレコードタイプのレコードごとの時レコードの保存期間設定値(単位:日)
A31~A3m:PIレコードタイプのレコードごとの日レコードの保存期間設定値(単位:週)
A41~A4m:PIレコードタイプのレコードごとの週レコードの保存期間設定値(単位:週)
A51~A5m:PIレコードタイプのレコードごとの月レコードの保存期間設定値(単位:月)
B1~Bn:PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値(単位:日)
C1~Co:PLレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値(単位:日)
(c) ディレクトリ数
Storeデータベースで作成されるディレクトリ数Nの見積もり式を次に示します。
N=25+2*((A1max)+(A2max)+(A3max)+(A4max)+(A5max)+11+(Bmax)+(Cmax))
A1max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「分」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:日)
A2max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「時」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:日)
A3max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「日」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:週)
A4max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「週」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:週)
A5max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「月」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:月)
Bmax:PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値の最大値(単位:日)
Cmax:PLレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値の最大値(単位:日)
(d) Storeサービスがオープンするファイル数
Storeサービスがオープンするファイル数Nの見積もり式を次に示します。
N=20+2*(6*l+m+n)
l:PIレコードタイプで収集しているレコードの数
m:PDレコードタイプで収集しているレコードの数
n:PLレコードタイプの収集しているレコードの数
(2) 見積もり例
見積もり例としてPFM - Agent for PlatformでStoreデータベース(Storeバージョン2.0)を使用した場合について説明します。
(a) ディスク占有量
PI_LOGDレコードとPDレコードを収集する設定にした場合を例に挙げて説明します。
PI_LOGDレコードの見積もりについて説明します。「(1) 見積もり式」の見積もり式で示した変数が次の値とします。
d=681(バイト)
e=700(バイト)
f=3
f'=4
g=60(秒)
次に,分レコード,時レコードなどそれぞれの計算を行います。
a=1,440
b=1+(60-1)/60
=1.98...
=1(小数点以下切り捨て)
c=3(日)
X(分)={(700+2)*4+(681+60)*{((700+2)*4)/(65,250-681)+1}}
*1,440/1*(3+1)*1.1
={2,808+741*1}*6,336
=3,549*6,336
=22,486,464(バイト)=約22(MB)
a=24
b=1+(60-1)/3,600
=1.01...
=1(小数点以下切り捨て)
c=3(日)
X(時)={(700+2)*4+(681+60)*{((700+2)*4)/(65,250-681)+1}}
*24/1*(3+1)*1.1
={2,808+741*1}*105.6
=3,549*105.6
=374,774.4(バイト)=約0.4(MB)
a=7
b=1+(60-1)/86,400
=1.00...
=1(小数点以下切り捨て)
c=1(週)
X(日)={(700+2)*4+(681+60)*{((700+2)*4)/(65,250-681)+1}}
*7/1*(1+1)*1.1
={2,808+741*1}*15.4
=3,549*15.4
=54,654.6(バイト)=約0.05(MB)
a=1
b=1+(60-1)/604,800
=1.00...
=1(小数点以下切り捨て)
c=1(週)
X(週)={(700+2)*4+(681+60)*{((700+2)*4)/(65,250-681)+1}}
*1/1*(1+1)*1.1
={2,808+741*1}*2.2
=3,549*2.2
=7,807.8(バイト)=約0.008(MB)
a=1
b=1+(60-1)/2,592,000
=1.00...
=1(小数点以下切り捨て)
c=1(月)
X(月)={(700+2)*4+(681+60)*{((700+2)*4)/(65,250-681)+1}}
*1/1*(1+1)*1.1
={2,808+741*1}*2.2
=3,549*2.2
=7,807.8(バイト)=約0.008(MB)
a=1
b=1+(60-1)/31,622,400
=1.00...
=1(小数点以下切り捨て)
c=10(固定)
X(年)={(700+2)*4+(681+60)*{((700+2)*4)/(65,250-681)+1}}
*1/1*(10+1)*1.1
={2,808+741*1}*12.1
=3,549*12.1
=42,942.9(バイト)=約0.04(MB)
以上から,PI_LOGDレコードの見積もりは次のようになります。
X(合計)=X(分)+X(時)+X(日)+X(週)+X(月)+X(年)
=22.506(MB)
=約23(MB)
次にPDレコードの見積もりについて説明します。
変数を次の値とします。
a=1,400
b=60/60=1
c=10(日)
d=681(バイト)
e=472(バイト)
f=10
f'=12
g=60(秒)
見積もり式を次に示します。
X={(472+2)*12+(681+60)*{((472+2)*12)/(65,250-681)+1}
*1,400/1*(10+1)*1.1
={5,688+741*1}*17,424
=6,429*17,424
=112,018,896(バイト)=約112(MB)
したがって,必要なディスク占有量はPI_LOGD+PD=135MBとなります。
(b) ファイル数
PI,PI_LOGD,PD,およびPD_PDIレコードを収集する場合を例に挙げて説明します。「(1) 見積もり式」の見積もり式で示した変数が次の値とします。
m=2
n=2
o=なし
A11~A1m=3(日)
A21~A2m=3(日)
A31~A3m=1(週)
A41~A4m=1(週)
A51~A5m=1(月)
B1~Bn=10(日)
C1~Co=不要
Storeデータベースで作成されるファイル数Nの見積もり式を次に示します。
N=20+2*(
(A11+A12+...+A1m+m)+
(A21+A22+...+A2m+m)+
(A31+A32+...+A3m+m)+
(A41+A42+...+A4m+m)+
(A51+A52+...+A5m+m)+
(11*m)+
(B1+B2+...+Bn+n)+
(C1+C2+...+Co+o)
)
=20+2*{
[3(PI分)+3(PI_LOGD分)+2]+
[3(PI分)+3(PI_LOGD分)+2]+
[1(PI分)+1(PI_LOGD分)+2]+
[1(PI分)+1(PI_LOGD分)+2]+
[1(PI分)+1(PI_LOGD分)+2]+
[11*2]+
[10(PD分)+10(PD_PDI分)+2]
}
=20+2*{8+8+4+4+4+22+22}
=20+2*72=20+144=164
(c) ディレクトリ数
PI,PI_LOGD,PD,およびPD_PDIレコードを収集する場合を例に挙げて説明します。
「(1) 見積もり式」のディレクトリ数の見積もり式で示した変数が次の値とします。
A1max=3(日)(考え方:PIが2日,PI_LOGDが3日の場合は3日となります。)
A2max=3(日)
A3max=1(週)
A4max=1(週)
A5max=1(月)
Bmax=10(日)(考え方:PD_PDIが8日,PDが10日の場合は10日となります。)
Cmax=なし
Storeデータベースで作成されるディレクトリ数Nの見積もり式を次に示します。
N=25+2*((A1max)+(A2max)+(A3max)+(A4max)+(A5max)+11+(Bmax)+(Cmax))
=25+2*(3+3+1+1+1+11+10+0)=85
(d) Storeサービスがオープンするファイル数
PI,PI_LOGD,PD,およびPD_PDIレコードを収集する場合を例に挙げて説明します。
「(1) 見積もり式」の見積もり式で示した変数が次の値とします。
l=2
m=2
n=0
Storeサービスがオープンするファイル数Nの見積もり式を次に示します。
N=20+2*(6*l+m+n)
=20+2*(6*2+2+0)=48