ここでは,監視マネージャーにインストールされたPFM - Managerをセットアップする手順を示します。
は使用する環境によって必要になるセットアップ項目,またはデフォルトの設定を変更する場合のオプションのセットアップ項目を示します。
(1) LANG環境変数の設定
Performance Managementで使用できるLANG環境変数を次の表に示します。
なお,これらのLANG環境変数を設定する前に,設定する言語環境が正しくインストール・構築されていることを確認しておいてください。正しくインストール・構築されていない場合,文字化けが発生したり,定義データが不当に書き換わってしまったりすることがあります。
表6-3 Performance Managementで使用できるLANG環境変数
OS | 言語種別 | LANG環境変数の値 | |
---|---|---|---|
Linux | 日本語 | UTF-8コード |
|
英語(日本語なし) | C | ||
HP-UX※ | 日本語 | シフトJISコード |
|
EUCコード |
| ||
英語(日本語なし) | C | ||
Solaris※ | 日本語 | シフトJISコード | ja_JP.PCK |
EUCコード |
| ||
英語(日本語なし) | C | ||
AIX | 日本語 | シフトJISコード |
|
EUCコード |
| ||
英語(日本語なし) | C |
表6-4 NNMとの連携時にセットアップスクリプトで使用できるLANG環境変数
OS | 言語種別 | LANG環境変数の値 | |
---|---|---|---|
HP-UX | 日本語 | Shift-JISコード | ja_JP.SJIS |
EUCコード | ja_JP.eucJP | ||
英語(日本語なし) | C | ||
Solaris | 日本語 | Shift-JISコード | ja_JP.PCK |
EUCコード | ja japanese | ||
英語(日本語なし) | C |
(2) PFM - Agentの登録
PFM - ManagerおよびPFM - Web Consoleを使ってPFM - Agentを一元管理するために,PFM - ManagerにPFM - Agentを登録する必要があります。
PFM - Managerのバージョンが08-50以降の場合,登録は自動で行われるため,ここで説明する手順は不要です。
ただし,PFM - Managerより後でリリースされたPFM - Agentについては手動登録が必要になる場合があります。手動登録の要否については,PFM - Managerのリリースノートを参照してください。
PFM - Agentの登録の流れを次に示します。
図6-3 PFM - Agentの登録の流れ
(a) PFM - Agentのセットアップファイルをコピーする
PFM - AgentをインストールしたホストにあるセットアップファイルをPFM - Managerをインストールしたホストにコピーします。手順を次に示します。
表6-5 コピーするセットアップファイル
コピー元 | コピー先 | ||
---|---|---|---|
ホスト | ファイル | ホスト | ファイル |
PFM - Agent |
| PFM - Manager | /opt/jp1pc/setup |
(b) PFM - Managerホストでセットアップコマンドを実行する
PFM - ManagerホストでPFM - Agentをセットアップするための次のコマンドを実行します。
jpcagtsetup xxxx
「xxxx」は,各PFM - Agentのサービスキーを示します。
例えば,PFM - Agent for Oracleの場合,次のようにコマンドを実行します。
jpcagtsetup agto
PFM - Agentのセットアップファイルは,この作業が終了したあと,削除してもかまいません。
(3) ネットワークの設定
Performance Managementを使用するネットワーク構成に応じて,変更する場合にだけ必要な設定です。
ネットワークの設定では次の二つの項目を設定できます。
(4) ログのファイルサイズ変更
Performance Managementの稼働状況を,Performance Management独自のログファイルに出力します。このログファイルを「共通メッセージログ」と呼びます。共通メッセージログは,デフォルトで2,048キロバイトのファイルが2個使用されます。このファイルサイズを変更したい場合にだけ,必要な設定です。
詳細については,「6.4.1 共通メッセージログのファイルサイズ設定」を参照してください。
(5) 認証モードの設定
Performance Managementの認証モードをPFM認証モードからJP1認証モードに変更したい場合にだけ,必要な設定です。
詳細については,「8. ユーザーアカウントの管理」を参照してください。
(6) イベントデータの格納先変更
PFM - Managerで管理されるイベントデータの格納先,バックアップ先,またはエクスポート先のディレクトリを変更したい場合に必要な設定です。
イベントデータは,デフォルトで次の場所に格納されます。
変更方法についての詳細は,「6.4.2 イベントデータの格納先の変更」を参照してください。
(7) 動作ログ出力の設定
アラーム発生時に動作ログを出力したい場合に必要な設定です。動作ログとは,システム負荷などのしきい値オーバーに関するアラーム機能と連動して出力される履歴情報です。設定方法については,「付録H 動作ログの出力」を参照してください。
(8) ヘルスチェック機能の設定
監視エージェントや監視エージェントが稼働するホストの稼働状態を確認したい場合に必要な設定です。設定方法については,「19.2.1 ヘルスチェック機能の設定」を参照してください。
(9) PFMサービス自動再起動機能の設定
PFMサービスが何らかの原因で異常停止した場合に,自動的にPFMサービスを再起動させたいときに必要な設定です。設定方法については,「19.4.3 PFMサービス自動再起動機能の設定」を参照してください。