13.2.1 イベントの履歴を表示する

Performance Managementシステムで発生した過去のイベント情報を確認する手順を次に示します。

  1. 監視コンソールのブラウザーからPFM - Web Consoleにログインする。
    [メイン]画面が表示されます。
  2. [メイン]画面のナビゲーションフレームで[エージェント階層]タブを選択する。
    [エージェント階層]画面が表示されます。
  3. [エージェント階層]画面のナビゲーションフレームで,イベントの履歴を表示させたいエージェントを選択する。
    複数のエージェントを選択する場合は,[複数選択]をチェックします。
    選択したエージェントにチェックマークが表示されます。
    参考
    エージェントを選択しない場合は,すべてのエージェントで発生したイベントの履歴が表示の対象になります。
  4. [エージェント階層]画面のメソッドフレームで,[イベント履歴]メソッドを選択する。
    [イベント履歴]画面([Show Options]タブの画面)が別ウィンドウで表示されます。

    図13-4 [イベント履歴]画面([Show Options]タブ)の表示例

    [図データ]

  5. [レポート表示期間の設定]の各項目を設定する。
    必要に応じて,次の項目について設定します。
    [対象期間]
    イベント履歴として表示させるデータの対象期間について設定する場合は,[対象期間]のドロップダウンリストから該当する期間を選択します。
    選択できる値を次に示します。
    ・[レポートの表示時に指定]
    ・[過去1時間以内]
    ・[過去1日(24時間)以内]
    ・[過去7日以内]
    ・[過去1ヶ月以内]
    ・[過去1年以内]
    デフォルトは,「過去1日(24時間)以内」です。
    [レポートの表示時に指定]以外を選択した場合は,[開始日時]および[終了日時]に対応する日時が自動的に設定されます。
    [開始日時]および[終了日時]
    [対象期間]で[レポートの表示時に指定]を選択した場合に,イベント表示対象期間の開始日時および終了日時を設定します。
    [開始日時]および[終了日時]は,ロケールに対応した表示形式で指定します。詳細は次に示す個所を参照してください。
    ■Windowsの場合
    5.4.6 PFM - Web Consoleの設定変更」の「(3) 日付の形式に関する注意事項」
    ■UNIXの場合
    6.4.6 PFM - Web Consoleの設定変更」の「(3) 日付の形式に関する注意事項」
    指定できる日時の範囲は,1971年1月1日00時00分~2035年12月31日23時59分です。[終了日時]には,[開始日時]に指定した日時以降の日時を指定してください。
    なお,[レポートの表示時に指定]以外を選択した場合は,対応する日時が自動的に設定されます。また,自動的に表示された日時を変更した場合,[対象期間]の設定が[レポートの表示時に指定]になります。
  6. [最大レコード数]を設定する。
    必要に応じて,次の項目について設定します。
    [最大レコード数]
    [Report]タブの画面にイベント履歴として表示させるイベントの最大数を,1~1440の整数で指定できます。デフォルトは「1000」です。
    なお,PFM - Web Consoleの初期設定ファイル(config.xml)で,最大レコード数(maxFetchCount)を1~2147483647の範囲で指定できます。この場合は,config.xmlファイルに指定した範囲で最大レコード数を指定できます。
  7. [条件式の設定]の各項目を設定する。
    必要に応じて,次の項目について設定します。
    [Alarm Name]
    表示させるイベントのアラーム名を2,048バイト以内の全角または半角文字で指定できます。この項目にアラーム名を指定すると,そのアラームが発生しているイベントが表示の対象になります。
    デフォルトで「*(半角アスタリスク)」がワイルドカードとして設定されています。
    [Alarm Table]
    表示させるイベントのアラームテーブル名を2,048バイト以内の全角または半角文字で指定できます。この項目にアラームテーブル名を指定すると,そのアラームテーブルのアラームが発生しているイベントが表示の対象になります。
    デフォルトで「*(半角アスタリスク)」がワイルドカードとして設定されています。
    [Message]
    メッセージテキストに含まれる文字列を2,048バイト以内の全角または半角文字で指定できます。この項目に文字列を指定すると,その文字列が含まれるメッセージテキストを出力したイベントが表示の対象になります。
    デフォルトで「*(半角アスタリスク)」がワイルドカードとして設定されています。
  8. [OK]ボタンをクリックする。
    [イベント履歴]画面([Report]タブの画面)が表示されます。

    図13-5 [イベント履歴]画面の表示例

    [図データ]

    [イベント履歴]画面の表示項目について,次の表に示します。

    表13-2 [イベント履歴]画面の表示項目

    表示項目説明
    Date and Timeイベント発生元のエージェントホストのシステム日付および時刻をロケールに対応した形式で表示します。詳細は次の個所を参照してください。
    Windowsの場合
    5.4.6 PFM - Web Consoleの設定変更」の「(3) 日付の形式に関する注意事項」
    UNIXの場合
    6.4.6 PFM - Web Consoleの設定変更」の「(3) 日付の形式に関する注意事項」
    Agentイベント発生元のエージェントのサービスID。
    Hostイベント発生元のエージェントの稼働ホスト名。
    StateExStateの意味は次のとおり。
    エージェントイベントおよびアラームイベントの場合
    • OK:正常
    • Exception:異常
    • Warning:警告
    • Inactive:未起動または状態が不明
    ヘルスチェックイベントの場合
    • Not Supported:非対応
    • Running:動作中
    • Incomplete:縮退稼働
    • Stopped:サービス停止
    • Unconfirmed:状態不明
    • Host Not Available:ホスト停止
    Alarm Nameイベント発生元のアラーム名。
    Alarm Tableイベント発生元のアラームテーブル名。
    Message
    エージェントイベントの場合
    表示される主なメッセージを次に示す。
    ・ Startup:PFM-Agentが起動した
    ・ Shutdown:PFM-Agentが停止した
    ・ State change:PFM-Agentの状態が変更した
    ・ Startup:PFM-Agentサービスが起動した
    ・ Shutdown:PFM-Agentサービスが停止した
    ・ State change:PFM-Agentの状態が変更された
    ・ Heartbeat timeout:Agent Collectorサービスがビジー状態または停止状態となった
    ・ Heartbeat detected:Agent Collectorサービスがビジー状態または停止状態から回復した
    「Heartbeat timeout」が表示された場合は,Agentの状態を確認してください。それ以外のメッセージは,異常を示すエラーメッセージではないため,対処は不要です。
    アラームイベントの場合
    アラームウィザードで設定したメッセージテキストが表示される。
    表示される主なメッセージを次に示す。
    ・ Alarm updated/deleted:アラーム定義を更新または削除した
    ・ Alarm deactivated:アラームが非アクティブ状態になった
    ・ Alarm cleared:アラームのバインドを解除した
    ・ Alarm expired:現在時刻がアラーム評価時間外となった
    ・ Heartbeat timeout:Agent Collectorサービスがビジー状態または停止状態となった
    ・ Heartbeat detected:Agent Collectorサービスがビジー状態または停止状態から回復した
    ヘルスチェックイベントの場合
    「HC: ヘルスチェック状態」の形式でメッセージテキストが表示されます。
    また,エージェントの稼働状態のあとにサービスの稼働状態を示すメッセージテキストが表示されます。メッセージテキストの表示規則,表示例については,「付録I.1(1) Health Check Detail(PD_HC)」を参照してください。

    複数インスタンスレコードでは,次の動作になります。
    • 対象インスタンスのうち,一つでも異常域や警告域の値が検知された場合
      アラーム定義時に設定されたユーザー定義メッセージがMessageに表示されます。また,Message内にパフォーマンスデータの測定値を表示するように設定している場合は,しきい値超過が検知されたインスタンスの値が設定されます。
    • 異常または警告から正常に状態が戻る場合
      正常イベントは発行されますが,すべてのインスタンスの値が正常域となり,イベント発行要因となる値が特定されないため,Messageには何も表示されません。
  9. 画面右上の[閉じる]メニューをクリックし,画面を閉じる。
    [イベント履歴]画面が閉じます。
補足
  • 表示されるイベントが1件もない場合は,表示するイベントがない旨のエラーメッセージが表示されます。
  • この操作で設定した表示条件は,[イベント履歴]画面を表示している間だけであり,設定内容は保存されません。
参考
レコードの数が最大レコード数を超えた場合は,最も古いレコードから最大レコード数までのレコードが表示されます。