11.6.4 ドリルダウンレポートを表示する

ここでは,レポートに関連づけられたドリルダウンレポートを表示する方法を,ドリルダウンレポートの種類別に説明します。

ドリルダウンレポートの種類を次に示します。

レポートレベルのドリルダウンレポート
あるレポートから別のレポートを表示します。また,ブックマークおよび複合ブックマークに登録されている登録レポートも表示します。
フィールドレベルのドリルダウンレポート
あるレポートの詳細を表示します。

このほかに,時間項目のフィールドに自動設定されたドリルダウンレポートを表示できます。

ドリルダウンレポートの表示について
ドリルダウンレポートは,親レポートと別のウィンドウに表示されます。ドリルダウンレポートを表示した状態で,さらに親レポートからドリルダウンレポートを開くこともでき,ドリルダウンレポート自体からドリルダウンレポートを開くこともできます。親レポートのウィンドウを[閉じる]で閉じた場合,ドリルダウンレポートのウィンドウも連動して閉じられます。ただし,ドリルダウンレポートで開いた,ブックマークからのレポート画面および複合ブックマークからの複合レポート画面は連動して閉じません。なお,ウィンドウを閉じる処理以外は,連動されません。
<この項の構成>
(1) レポート名を指定してドリルダウンレポート(レポートレベル)を表示する
(2) レポート領域からドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示する
(3) 時間項目指定でドリルダウンレポート(自動設定)を表示する
(4) ドリルダウンレポートの表示条件

(1) レポート名を指定してドリルダウンレポート(レポートレベル)を表示する

ドリルダウンレポート(レポートレベル)が設定されている場合,レポート画面のメニューバーに,ドロップダウンリストと[レポートの表示]メニューが表示されます。ドロップダウンリストに表示されるドリルダウンレポートの数は,親レポートによって異なります。

ドリルダウンレポート(レポートレベル)を表示させるには,ドロップダウンリストから,レポートを選択し,[レポートの表示]メニューをクリックします。なお,ドロップダウンリストから,ブックマークおよび複合ブックマークに登録されている登録レポートもドリルダウンレポートとして表示できます。

ドリルダウンレポートが設定されたレポートの表示例を次の図に示します。

図11-30 ドリルダウンレポートが設定されたレポートの表示例

[図データ]

(2) レポート領域からドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示する

レポート画面の表,一覧またはグラフのフィールドをクリックすることで,関連するドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示します。

表,一覧およびグラフからドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示する方法について説明します。

(a) 表からドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示する

表の値をクリックすることでドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示します。選択できる表の値は,リンク表示されています。

(b) 一覧の項目名からドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示する

一覧の項目名をクリックすることでドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示します。選択できる一覧の項目名は,リンク表示されています。

(c) グラフ領域からドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示する

グラフ領域をクリックすることでドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示します。グラフ領域からドリルダウンレポート(フィールドレベル)を表示するためには,レポートの定義でグラフに表示するフィールドにドリルダウンレポートを定義する必要があります。

(d) 親レポートからドリルダウンレポートに引き継がれる情報

レポート領域からドリルダウンレポートを表示した場合,親レポートからドリルダウンレポートに引き継がれる情報は,レポートの種類の組み合わせで変わります。親レポートからドリルダウンレポートへ引き継がれる情報を表11-1,表11-2に示します。

表11-1 引き継ぎ情報(親レポートが複数のエージェントの場合)

ドリルダウン
レポート
複数のエージェントを指定した場合(履歴レポートだけ)一つのエージェントを指定した場合
データ取得期間クリックしたデータ行のDate and Timeの情報履歴レポートの場合
同左
リアルタイムレポートの場合
情報を引き継ぎません。
エージェント種別クリックした表の行,一覧のページまたはグラフ領域のエージェント親レポートの表示時に選択したエージェント
レポート間隔
  • ドリルダウンレポートのレポート定義
  • specify-when-displayed設定で変更された場合は,変更後の値
履歴レポートの場合
同左
リアルタイムレポートの場合
情報を引き継ぎません。

注 親レポートからドリルダウンレポートへ引き継がれる情報はレポートの場合だけです。ブックマークおよび複合ブックマークでは引き継がれません。


表11-2 引き継ぎ情報(親レポートが一つのエージェントの場合)

ドリルダウン
レポート
複数のエージェントを指定した場合(履歴レポートだけ)一つのエージェントを指定した場合
データ取得期間クリックしたデータ行のDate and Timeの情報履歴レポートの場合
同左
リアルタイムレポートの場合
情報を引き継ぎません。
エージェント種別親レポートの表示時に選択したエージェント
レポート間隔
  • ドリルダウンレポートのレポート定義
  • specify-when-displayed設定で変更された場合は,変更後の値
履歴レポートの場合
同左
リアルタイムレポートの場合
情報を引き継ぎません。

注 親レポートからドリルダウンレポートへ引き継がれる情報はレポートの場合だけです。ブックマークおよび複合ブックマークでは引き継がれません。


注※
ドリルダウンレポートが一つのエージェントの場合,親レポートとドリルダウンレポートが両方とも複数インスタンスであっても,インスタンスは自動的に引き継がれません。インスタンスを引き継ぐ必要がある場合には,親レポートのドリルダウンの条件設定でフィールド値を設定する必要があります。

(3) 時間項目指定でドリルダウンレポート(自動設定)を表示する

表が表示されると,先頭列と最終列に[Date and Time]フィールド(リアルタイムレポートの場合は[Record Time]フィールド)が付加されます。レポート対象レコードがPIレコードで,データ取得間隔が分単位以外で定義されている場合,[Date and Time]フィールドまたは[Record Time]フィールドの時間を選択してドリルダウンレポート(自動設定)を表示できます。

時間項目指定で表示されるドリルダウンレポート(自動設定)は,親レポートのレポート定義と同一のレポートです。ただし,選択した[Date and Time]または[Record Time]の値がドリルダウンレポートの「開始日時」となり,「レポート間隔」が親レポートより1段階詳細となります。例えば,親レポートの「レポート間隔」が「時」の場合,ドリルダウンレポートの「レポート間隔」は「分」となります。

注意
時間項目からドリルダウンレポートを表示できるのは,履歴レポートだけです。

(4) ドリルダウンレポートの表示条件

ドリルダウンレポートは,次の表示条件でフィルタリングされて表示されます。

  1. 親レポートに定義されたドリルダウンレポート表示のフィルター条件
  2. ドリルダウンレポートに定義されたドリルダウンレポート表示のフィルター条件
  3. ドリルダウンレポートに「表示時に指定」(SPECIFY_WHEN_DISPLAYED)として定義されたShow Options条件

1.と2.の間には,優先度があります。2.のドリルダウンレポート側のフィルター条件が固定値で定義されていたとしても,1.の親レポート側のフィルター条件が優先されます。