Performance Managementでは,PFM - Web ConsoleのGUIや各種コマンドを使ってサービスを管理します。サービスを特定するためにサービスIDやサービスキーがあります。ここではサービスIDとサービスキーの命名規則について説明します。
(1) サービスID
Performance Managementのサービスには,一意のIDが付加されています。このIDを「サービスID」と呼びます。コマンドを使用してPerformance Managementのシステム構成を確認する場合,または個々のエージェントのパフォーマンスデータを退避する場合などに,Performance ManagementのサービスIDを指定してコマンドを実行します。
サービスIDの構成を次に示します。
次に,サービスIDのそれぞれの構成要素について説明します。
表B-1 サービス名と機能ID
機能ID | サービス名 | 機能概要 |
---|---|---|
A | Agent Collector | パフォーマンスデータを収集する機能。 |
C | Trap Generator | クライアント機能やSNMPトラップを発行する機能。 |
E | Correlator | サービス間のイベント配信を制御する機能。 |
H | Action Handler | アクションを実行する機能。 |
M | Master Manager | Performance Managementのメイン機能。 |
N | Name Server | システム内のサービス構成情報を管理する機能。 |
P | View Server | PFM - Web ConsoleとPFM - Manager間の通信サーバ機能。 |
S | Agent Store | パフォーマンスデータ,イベントデータを管理する機能。 |
Master Store | ||
T | Status Server | サービスのステータスを管理する機能。 |
表B-2 サービス名とデバイスID
サービス名 | デバイスIDの設定内容 |
---|---|
Name Server | 「001」固定。 |
Master Manager | 「001」固定。 |
View Server | ホスト名が設定される。 |
Correlator | 「001」固定。 |
Action Handler | ホスト名が設定される。 |
Trap Generator | ホスト名が設定される。 |
Agent Collector | インスタンス構成でない場合は,ホスト名が設定される。 インスタンス構成の場合は,インスタンス名[ホスト名]が設定される。 |
Agent Store | インスタンス構成でない場合は,ホスト名が設定される。 インスタンス構成の場合は,インスタンス名[ホスト名]が設定される。 |
Master Store | 「001」固定。 |
Status Server | ホスト名が設定される。 |
(2) サービスキー
Performance Managementの各サービスを起動したり停止したりする場合などに,「サービスキー」と呼ばれる識別子を指定してコマンドを実行します。
サービスキーの一覧を次の表に示します。
表B-3 サービスキー一覧
サービスキー | 意味 |
---|---|
all | すべてのPerformance Managementプログラムのサービスを示す。 |
mgr | PFM - Managerサービスを示す(ただし,Action Handlerサービスは除く)。 |
act | Action Handlerサービスを示す。 |
stat | Status Serverサービスを示す。 |
agt0 | ヘルスチェックエージェントのサービス(Agent Collector,Agent Store)を示す。 |
各PFM - Agentのサービスキーについては,各PFM - Agentマニュアルの,付録に記載されている識別子一覧を参照してください。