4.8.4 Windows Server 2008を利用する場合の注意事項

<この項の構成>
(1) Performance Managementで管理者特権が必要な操作
(2) Performance Management管理者コンソールの概要
(3) Performance Management固有のフォルダやファイルの作成について
(4) WRP(Windowsリソース保護)について
(5) Windows Defenderへの対応について
(6) BackupOperators権限が必要なコマンドについて

(1) Performance Managementで管理者特権が必要な操作

Windows Server 2008では,UAC機能が有効の場合に,管理者特権が必要な操作があります。管理者特権が必要な操作をする場合は,操作前に特権昇格が必要になります。管理者特権が必要な操作と操作ごとの実行可否を次の表に示します。

表4-20 管理者特権が必要な操作と操作ごとの実行可否

操作管理者特権
の要否
UAC機能有効時の
実行可否
UAC機能無効時の
実行可否
管理ユーザー一般ユーザー管理ユーザー一般ユーザー
インストール,アンインストール※1※1×
Administrators権限が必要なコマンド※2※2×
Administrators権限が不要なコマンド
SCMからのサービス起動,停止※1※1×
(凡例)
○:実行できる
×:実行できない
注※1 UACポップアップで特権昇格が必要
注※2 Performance Management管理者コンソールから実行する必要がある

(2) Performance Management管理者コンソールの概要

Performance Managementでは,実行権限に管理者権限が必要なコマンド(管理者用コマンド)があります。Performance Management管理者コンソールは,管理者用コマンドを実行するためのコマンドプロンプトです。

Windowsのユーザーアカウント制御(UAC)が有効な場合は,管理者コンソールからコマンドを実行してください。

(3) Performance Management固有のフォルダやファイルの作成について

Performance Management固有のフォルダやファイルを作成する場合,UAC機能が動作するフォルダへ作成しないでください。

(4) WRP(Windowsリソース保護)について

WRPによるリソース保護が有効になっているフォルダ配下のリソースは削除および変更できません。WRPが設定されているフォルダ配下に,フォルダやフォルダの記録先を設定しないでください。

(5) Windows Defenderへの対応について

Windows Defenderの機能であるソフトウェアエクスプローラで,未分類のプログラムに対して警告が出る場合があります。

(6) BackupOperators権限が必要なコマンドについて

Windows Server 2008では,BackupOperatorsグループに所属しているユーザーは,BackupOperators権限が必要なコマンドを実行できます。