15.6.6 クラスタシステムでのアラームによるリアルタイム監視

監視対象のシステム上にトラブルが発生した場合に,ユーザーに通知されるようにするためには,アラームの設定が必要です。クラスタシステムで論理ホスト運用する場合,アラームの設定方法が非クラスタシステムの場合と異なりますので注意してください。

注意 アクションを実行するノードについての注意事項
  • アクションを実行する[コマンド実行アクションハンドラ]に,LOCALを設定した場合,アラーム監視をするPFM - Agentが動作しているノードでアクションを実行します。例えば,論理ホスト運用のPFM - Agentの場合,アラーム発生時にPFM - Agentが動作している実行系ノードでアクションを実行します。
  • Performance Managementを論理ホスト運用している場合,コマンドを実行する[コマンド実行アクションハンドラ]に論理ホスト名やLOCALを指定すると,コマンド実行の時にPerformance Managementが動作しているノードでコマンドを実行します。このため,実行系ノードと待機系ノードのどちらでも同じようにコマンドを実行できるように環境構築してください。
  • また,Action Handlerサービスが論理ホスト上で動作している場合,カレントディレクトリは次のようになります。環境ディレクトリとは,jpchasetup createコマンドで指定した環境ディレクトリ名を示します。
    環境ディレクトリ¥jp1pc¥bin¥action
  • Performance Managementをクラスタ運用していて,アラームのアクションとしてJP1イベントを発行する場合,標準では物理ホスト上のJP1/BaseのイベントサーバにJP1イベントが登録されます。
    Performance ManagementとJP1/Baseを同じ論理ホストで運用する場合,論理ホスト上のJP1/BaseにJP1イベントを登録するためにはメッセージテキスト(jpcimevtコマンドに渡されるJP1イベントの属性)の欄に,JP1イベントを登録するイベントサーバ名としてその論理ホスト名を「-r 論理ホスト名」オプションで追加指定してください。
    異なる論理ホストで運用するJP1/Baseのイベントサーバ名は指定できません。
    アラームの設定手順の詳細については,「12.4 ブラウザーでのアラームの設定」を参照してください。