実行系ノードで障害が発生すると,フェールオーバーが実行され,処理が待機系ノードに移ります。ここでは,PFM - Managerでフェールオーバーが発生した場合と,PFM - Agentでフェールオーバーが発生した場合の運用について説明します。
(1) PFM - Managerで障害が発生した場合のフェールオーバーの流れ
運用中にPFM - Managerで障害が発生し,フェールオーバーが発生した場合のシステムの処理を次の図に示します。
図15-24 PFM - Managerホストにフェールオーバーが発生した場合の処理の流れ
システムの処理の流れを次に示します。
(a) PFM - Web Consoleでの操作
PFM - Managerにフェールオーバーが発生した場合,PFM - Web Consoleの画面で操作をすると,「KAVJS0012-E Managerとの通信でエラーが発生しました。」というメッセージが表示されます。この場合は,次の手順でフェールオーバー先のPFM - Managerに接続してください。
(b) PFM - Agentでの操作
運用中にPFM - Managerにフェールオーバーが発生した場合,PFM - Agentでは特に操作は必要ありません。PFM - Managerのフェールオーバー中でも,PFM - Agentではパフォーマンスデータが継続して収集されています。
(2) PFM - Managerが停止したときの影響
PFM - Managerが停止すると,Performance Managementシステム全体に影響があります。
PFM - Managerは,各ノードで動作しているPFM - Agentのエージェント情報を一括管理しています。また,PFM - Agentがパフォーマンス監視中にしきい値を超えた場合のアラームイベントの通知や,アラームイベントを契機としたアクションの実行を制御しています。このため,PFM - Managerが停止すると,Performance Managementシステムに次の表のような影響があります。
表15-10 PFM - Managerが停止した場合のPFM - Web Consoleへの影響
影響 | 対処 |
---|---|
| PFM - Managerを起動してから再度ログインしてください。 |
| PFM - Managerを起動してから再度ログインしてください。 |
表15-11 PFM - Managerが停止した場合のPFM - Agentへの影響
影響 | 対処 |
---|---|
| PFM - Managerを起動してください。 動作中のPFM - Agentはそのまま運用できます。ただし,アラームが期待したとおり通知されない場合があるため,PFM - Manager復旧後に,PFM - Agentの共通メッセージログに出力されているメッセージKAVE00024-Iを確認してください。 |
(3) PFM - Agentで障害が発生した場合のフェールオーバー
運用中にPFM - Agentで障害が発生し,フェールオーバーが発生した場合の処理を次の図に示します。
図15-25 PFM - Agentでフェールオーバーが発生した場合の処理
システムの処理の流れを次に示します。
(a) PFM - Web Consoleの画面での運用
PFM - Agentのフェールオーバー中に,PFM - Web Consoleの画面で操作すると,状況に応じてメッセージが表示されます。この場合は,フェールオーバーが完了するまで待ってから操作してください。
PFM - Agentのフェールオーバー後にPFM - Web Consoleの画面で操作すると,フェールオーバー先のノードで起動したPFM - Agentに接続されて,操作できます。