8.1 ユーザーアカウントの認証と権限

Performance Managementでは,稼働監視システム内でユーザーアカウントを管理する場合と,統合運用管理システムでユーザーアカウントを一元管理する場合とで,ユーザーアカウントの管理方式を選択できます。このマニュアルでは,前者を「PFM認証モード」,後者を「JP1認証モード」と呼びます。

それぞれの認証モードの内容について次に示します。

PFM認証モード
Performance Managementで作成した「Performance Managementユーザー」で,PFM - Web Consoleにログインします。ユーザーアカウントはPFM - Managerで管理されます。Performance Managementシステムでの標準のユーザーアカウント管理方式であり,デフォルトで設定されています。
JP1認証モード
統合管理システム(JP1/IM)の認証サーバであるJP1/Baseで作成した「JP1ユーザー」で,PFM - Web Consoleにログインします。ユーザーアカウントはJP1/Baseで管理されます。このモードで使用するときは,PFM - ManagerをインストールしたホストにJP1/Baseをインストールする必要があります。
注意
JP1認証モードでPerformance Managerシステムを使用する場合は,08-00より前のバージョンの監視コンソールであるPFM - ViewはPFM - Managerに接続できません。PFM - Web Consoleをインストールしてください。

また,ユーザーアカウントには,利用する目的に応じて,「管理ユーザー権限」または「一般ユーザー権限」のどちらかを設定できます。

それぞれの認証モードでのユーザーアカウント権限で利用できるPerformance Managementの機能を,次の表に示します。

表8-1 Performance Managementユーザーの権限と使用できる機能

機能名機能の詳細操作階層・画面Performance ManagementユーザーJP1ユーザー
管理ユーザー一般ユーザー管理ユーザー一般ユーザー
Performance Managementプログラムのサービスの管理[サービス階層]画面の表示サービス階層××
Performance Managementプログラムのサービスの停止サービス階層××
Performance Managementプログラムのサービスの状況確認サービス階層××
Performance Managementユーザーアカウントの管理[ユーザー管理階層]画面の表示ユーザー管理階層×××
ユーザーアカウントの作成,コピー,削除ユーザー管理階層×××
ログイン中のユーザーアカウント自身のログインパスワード変更[パスワード]変更画面××
他のユーザーアカウントのログインパスワードまたは権限の変更ユーザー管理階層×××
エージェントの管理[エージェント階層]画面の表示エージェント階層
フォルダの作成,コピー,削除エージェント階層
フォルダ名の変更エージェント階層
エージェントの追加,コピー,削除エージェント階層
エージェントのプロパティの表示エージェント階層
エージェントのプロパティの変更サービス階層××
エージェントのプロパティの配布サービス階層××
バインドしたエージェントの表示アラーム階層××
レポートの定義と操作レポートウィザードによるレポートの定義レポート階層
レポートの定義のインポート,エクスポートレポート階層
エージェントに関するレポートの表示エージェント階層/ブックマーク階層/レポート画面
アラームに関するレポートの表示アラーム階層
レポートの編集,コピー,削除レポート階層
レポート名の変更レポート階層
レポートのプロパティの表示レポート階層
レポートの表示条件の変更レポート階層
レポートの印刷レポート階層
レポートのファイル出力エージェント階層/ブックマーク階層
アラームの定義と操作[アラーム階層]画面の表示アラーム階層××
アラームウィザードによるアラームの定義アラーム階層××
[エージェント階層]画面でのアラームテーブルのバインド,バインド解除エージェント階層××
アラームテーブルのバインド状況の表示アラーム階層××
アラーム定義のインポート,エクスポートアラーム階層××
[アラーム階層]画面でのエージェントに関するアラームの状態表示エージェント階層
[アラーム階層]画面でのアラームテーブルのバインド状況表示アラーム階層××
アラームの稼働と停止アラーム階層××
アラームテーブルのコピー,削除アラーム階層××
アラームのコピー,削除アラーム階層××
アラームの編集アラーム階層××
[エージェント階層]画面でのアラームのプロパティ表示エージェント階層
[イベントモニター]画面でのアラームのプロパティ表示[イベントモニター]画面
[アラーム階層]画面でのアラームのプロパティ表示アラーム階層××
イベントの表示[イベントモニター]画面の表示[イベントモニター]画面
表示するイベントの変更[イベントモニター]画面
アラームイベントに関するレポートの表示[イベントモニター]画面
[イベント履歴]画面の表示エージェント階層
Storeデータベースの管理ユーザー固有のパフォーマンスデータの収集サービス階層
パフォーマンスデータの記録方法の変更サービス階層××
Storeデータベースの保存期間の調整サービス階層××
Storeデータベースの容量の確認サービス階層××
ブックマークの管理ブックマーク階層の表示ブックマーク階層
フォルダの作成ブックマーク階層/エージェント階層/レポート画面/エージェント階層ブックマーク登録画面
フォルダの削除ブックマーク階層
フォルダ名の変更ブックマーク階層
ブックマークの削除ブックマーク階層
ブックマークのプロパティの表示ブックマーク階層
ブックマーク名の変更ブックマーク階層
登録レポートの削除ブックマーク階層
登録レポートの表示ブックマーク階層
複合レポートの編集ブックマーク階層
ブックマークまたは複合ブックマーク登録エージェント階層レポート画面/エージェント階層ブックマーク登録画面
ベースラインの登録エージェント階層レポート画面
ベースラインの更新エージェント階層レポート画面
ヘルスチェックの状態表示エージェント階層からの各エージェントのヘルスチェック状態の表示エージェント階層
エージェント階層からのヘルスチェック状態のフォルダ伝播表示エージェント階層
フォルダ伝播時の優先度変更エージェント階層
エージェントの「アラーム状態の表示」からのヘルスチェック状態の表示エージェント階層
[イベントモニター]画面または[イベント履歴]画面でのヘルスチェックイベント表示[イベントモニター]画面/[イベント履歴]画面
(凡例)
○:使用できる
×:使用できない

参考
JP1認証モードで使用する場合のユーザー権限は,認証サーバとなるJP1/Baseで次のように設定します。
  • 管理ユーザー権限
    JP1資源グループ名:「JP1_PFM」,権限レベル:「JP1_PFM_Admin」
  • 一般ユーザー権限
    JP1資源グループ名:「JP1_PFM」,権限レベル:「JP1_PFM_Operator」