14.3.4 ブックマーク定義情報のバックアップとリストア

ここでは,ブックマークの定義情報のバックアップおよびリストアについて説明します。

ブックマークやブックマークフォルダの定義情報は,デフォルトで次の場所にあります。

インストール先フォルダ¥bookmarks (Windowsの場合)

opt/jp1pcwebcon/bookmark/bookmarks (UNIXの場合)

注※
PFM - Web Consoleをクラスタシステムで論理ホスト運用している場合,環境ディレクトリになります。「環境ディレクトリ」とは,Performance Managementで論理ホスト環境をセットアップするときに,共有ディスク上に作成するディレクトリです。
<この項の構成>
(1) ブックマーク定義情報をバックアップ・リストアする場合
(2) ブックマーク定義情報の格納先フォルダの設定

(1) ブックマーク定義情報をバックアップ・リストアする場合

運用中にブックマークの情報の一部が失われてしまうことがあります。このような場合,ブックマークの定義情報をバックアップからリストアすると,バックアップ時の状態に戻せます。

ブックマークの定義情報をバックアップまたはリストアする場合,必ずPFM - Web Consoleのサービスを停止したあと,ファイルやディレクトリを手動でコピーし,任意の場所に保存してください。ただし,ブックマークの定義情報はディレクトリ構成も情報の一部であるため,ファイルやディレクトリの一部だけでなく,ブックマークの定義情報を格納しているディレクトリ全体を,一括バックアップおよび一括リストアする必要があります。

また,ブックマークの運用中に定義情報の格納先フォルダを変更した場合,新しい格納先フォルダに変更前の定義情報を引き継がせるためには,必ずPFM - Web Consoleのサービスを停止したあと,変更前のフォルダから定義情報ファイルを手動でコピーしてください。

注意
  • 定義情報の格納先フォルダをデフォルトのディレクトリから変更していない場合,アンインストール時に格納先フォルダも定義情報ファイルも自動で削除されます。格納先フォルダを変更している場合は,自動的に削除されないため,必要に応じて手動で削除してください。
  • ブックマークの定義情報ファイルは,複数のファイルで構成されます。このため,定義情報ファイルを作成,更新,または削除している最中に異常が発生し,処理が続けられなくなると,定義情報ファイルの整合性を失ってしまう場合があります。この場合,破損した情報を修復または廃棄し,ログ出力しますので確認してください。

(2) ブックマーク定義情報の格納先フォルダの設定

ブックマークの定義情報を格納するフォルダは,初期設定ファイル(config.xml)のbookmarkRepositoryに設定できます。

初期設定ファイル(config.xml)にブックマーク定義情報の格納先フォルダを設定する手順を次に示します。論理ホスト運用している場合は,実行系ノードと待機系ノードで,同じ格納先フォルダを設定する必要があります。

  1. 初期設定ファイル(config.xml)を開く。
    初期設定ファイル(config.xml)は,次の場所にあります。
    インストール先フォルダ¥conf¥config.xml
  2. ブックマークの定義情報を格納するフォルダを設定する。
    初期設定ファイル(config.xml)の<vsa>タグ内にある<format>タグ直後の<bookmark>タグに,格納先フォルダを設定します。
    設定した格納先フォルダは,PFM - Web Consoleサービスの起動時に,自動的に作成されます。

    非クラスタシステムで運用している場合
    例えば,「c:¥common¥bookmarks」を格納先フォルダにしたいとき,次のように設定します。

    </format>

    <bookmark>
    <!-- The directory where bookmark repository is stored. Default : <install directory>¥bookmarks -->
    <param name="bookmarkRepository" value="c:¥common¥bookmarks"/>
    </bookmark>

    </vsa>

    論理ホスト運用している場合
    ブックマークの定義情報の格納先には共有ディスク上のフォルダを指定します。
    例えば,「環境ディレクトリ¥jp1pcWebCon¥common¥bookmarks」を格納先フォルダにしたいとき,次のように設定します。

    </format>

    <bookmark>
    <!-- The directory where bookmark repository is stored. Default : <install directory>¥bookmarks -->
    <param name="bookmarkRepository" value="環境ディレクトリ¥jp1pcWebCon¥common¥bookmarks"/>
    </bookmark>

    </vsa>


  3. 手順2で編集した初期設定ファイル(config.xml)を保存する。
  4. PFM - Web Consoleサービスを再起動する。
    初期設定ファイル(config.xml)は,PFM - Web Consoleサービスの起動時に読み込まれます。初期設定ファイルで変更した設定内容を有効にするために,PFM - Web Consoleサービスを再起動してください。ただし,待機系ノードは,フェールオーバー時に再起動されるため,ここでの再起動は不要です。
注意
  • 初期設定ファイル(config.xml)は,上記で説明した以外の個所を変更すると,PFM - Web Consoleが正常に動作しない場合がありますので,注意してください。
  • クラスタシステムで運用している場合,PFM - Web Consoleサービスは,クラスタソフトから再起動してください。