JP1/File Transmission Server/FTP(UNIX(R)用)
形式
jftslogd
機能
ログデーモンを起動します。このコマンドの実行には,スーパーユーザ権限が必要です。
ログデーモンは,定義ファイル(ftslog.conf)に定義された内容に従って起動します。定義内容を変更したい場合は,/var/opt/jp1_fts/sys/ftslog.conf(Solarisの場合は/usr/lib/jp1_fts/sys/ftslog.conf)を,テキストエディターを使って編集したあと,ログデーモンを再起動してください。
定義ファイルがない場合または定義内容が不正な場合は,デフォルト値を使用します。
定義ファイルの例を次に示します。
ファイルの形式
定義ファイルは,一つの定義に対して1行の形式で表します。1行に記述できる文字数は,2,048バイト以内です。
定義ファイルの形式を次に示します。
定義名と「:(コロン)」の間,「:(コロン)」と指定値の間は空白またはタブで区切る必要があります。定義名の前には,空白またはタブが指定できます。「#」以降は改行されるまでコメントになります。
定義名と指定値の一覧を次に示します。
表6-8 定義名と指定値
定義名 定義内容 指定値 rotation size イベントログファイルの上限サイズを指定します。単位はメガバイトです。一つのイベントログファイルは指定サイズを超えないようにローテーションされます。 ((1〜9999))
《2》rotation days イベントログファイルを書き込む期間を指定します。単位は日です。一つのイベントログファイルは指定された期間を過ぎるとローテーションされます。 ((1〜366))
《指定なし》rotation files イベントログファイルの退避ファイル数を指定します。指定されたファイル数内でローテーションを行います。 ((2〜500))
《5》output level イベントログの出力レベルを指定します。指定されたレベルのイベントだけ出力されます。複数のレベルを指定する場合は”,”(コンマ)で区切って指定します。
(例)output level : 0,1,2((0〜6))
《0, 1, 2, 3, 4, 5, 6》file name イベントログの基準ファイル名を指定します。基準ファイル名はフルパスで指定します。生成するファイル名は,指定された基準ファイル名の後ろに”.通番”が付加されたものになります。
(例)基準ファイル名が”/var/log/ftsevent.log”の場合,最初に生成されるファイル名は”/var/log/ftsevent.log.1”。通番は1からイベントログの退避ファイル数まで割り当てられます。
(例)先の例の条件で,退避ファイル数が3の場合,生成されるファイルは下記のとおりになります。
“/var/log/ftsevent.log.1”
“/var/log/ftsevent.log.2”
“/var/log/ftsevent.log.3”((1〜250バイト))
《/var/opt/jp1_fts/trace/ftsevent.log》※1
《/usr/lib/jp1_fts/trace/ftsevent.log》※2
- 注※1
- HP-UX,AIX,Linuxの場合
- 注※2
- Solarisの場合
イベントログの各出力レベルの内容を次に示します。
レベル 出力されるメッセージ 0 処理の中断,または終了をするエラーが発生した場合のエラーメッセージ。 1 処理の中断,または終了をすることはないが,何らかの機能で異常を検出し,その機能が正常に動作しない現象が発生した場合のメッセージ。 2 デーモンの起動および停止。 3 伝送の終了状態。 4 伝送の開始状態。 5 伝送状態の詳細メッセージ。 6 ftstranコマンドの状態メッセージ。
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