3.13.1 絶対パス名の様式を登録する
次のように,定義ファイルを作成し絶対パス名の様式を記述してください。
- <この項の構成>
- (1) 定義ファイルの作成
- (2) 定義ファイルの内容
- (3) 表示・指定様式の例
- (4) 注意事項
(1) 定義ファイルの作成
次のパス名で定義ファイルを作成してください。
JP1/FTPのインストールディレクトリ¥AccessLimitation.ini
(2) 定義ファイルの内容
次のように,Windowsの初期化ファイル(.ini)の形式で記述してください。
![[図データ]](figure/zu034100.gif)
指定できるセクション,キー,および値を次の表に示します。
表3-14 定義ファイル(AccessLimitation.ini)の定義内容
セクション | キー | 値 | 定義内容 |
---|
[HomeDir] | Display | Root|FullPath ≪FullPath≫ | ファイルやディレクトリの絶対パス名の様式を指定します。
- Root:ルートディレクトリをホームディレクトリとした様式にします。
- FullPath:ルートディレクトリをシステムのルートディレクトリとした様式にします(フルパスの様式にします)。
|
(3) 表示・指定様式の例
ディレクトリ構造が,次のような構造になっている場合について,表示と指定の様式を説明します。
![[図データ]](figure/zu034200.gif)
- (例1)
- カレントディレクトリがホームディレクトリ(Dir02)で,標準FTPクライアントでpwdコマンドを入力した時に表示される応答メッセージ:
- Rootを設定した場合:
257 "¥" is current directory.
- FullPathを設定した場合:
257 "C:¥Dir01¥Dir02" is current directory.
- (例2)
- カレントディレクトリがホームディレクトリ(Dir02)で,標準FTPクライアントでFile01を削除するための指定方法:
- Rootを設定した場合:
delete ¥File01
- FullPathを設定した場合:
delete C:¥Dir01¥Dir02¥File01
(4) 注意事項
- 定義ファイルがない場合,フルパスの様式となります。
- アクセス制限機能を使用しない場合,定義ファイルは無視されます。
- イベントログに出力されるメッセージは,定義に関係なく常にフルパスの様式で出力されます。