インストール時にデフォルトの値が設定されます。必要な場合だけ変更してください。
表3-1 [環境定義]ダイアログボックスの設定項目
項目 | 設定内容 |
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履歴情報保存件数 ((0~100000件)) 《1000件》 (IPF版では,《2000件》) | 履歴情報を保存する件数を指定します。1ファイルの伝送が1件と数えられ,ファイル伝送の数が保存件数を超えた場合は,古い情報から上書きされます。 1件のサイズは1,500バイトで,「保存件数×1,500バイト」のファイルサイズを必要とします(IPF版では,1件のサイズは1,504バイトで,「保存件数×1,504バイト」のファイルサイズを必要とします)。
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標準値 | 環境定義の各値を,デフォルトの値に戻すときに,クリックします。 |
プロトコルトレースのファイルサイズ ((4~1000KB)) 《4KB》 (IPF版では, ((4~3000KB))《50KB》) | ftpプロトコルのトレースを採取するファイルのサイズを指定します。プロトコルトレースファイルは,ftpレベルでのコマンドのやり取りを確認できます。トレース情報が指定サイズを超えた場合は,古い情報から上書きされます。 指定したサイズのファイルを「最大同時接続数(64)×2」必要とします。 トレースファイルは,メモ帳などのテキストエディターで参照できます。 |
アクセスログのファイルサイズ ((0~100MB)) 《0KB》 | アクセスログを保存するファイルのサイズを指定します。アクセスログ情報が指定サイズを超えた場合,古い情報をバックアップしてから新しくファイルを作成します。バックアップファイルがすでにある場合は,バックアップファイルを上書きします。 アクセスログファイルは,メモ帳などのテキストエディターで参照できます。 |
モジュールトレースのファイルサイズ ((4~1000KB)) 《4KB》 (IPF版では, ((4~3000KB))《50KB》) | モジュールトレースを採取するファイルのサイズを指定します。モジュールトレースは,保守情報として採取します。トレース情報が指定サイズを超えた場合は,古い情報から上書きされます。 指定したサイズのファイルを「(最大同時接続数(64)+4)×2」必要とします。 モジュールトレースファイルは,参照できません。 |
ホスト接続時のリトライ回数/間隔 | ファイル伝送時のコネクション確立時,相手先ビジーなどによってコネクションを確立できなかったときのリトライ回数/間隔を指定します。リトライは,connectシステムコールが次のエラーコードの場合に実行します。
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TCP/IPウィンドウサイズ ((0~65535Byte)) 《32768Byte》 | TCP/IPウィンドウサイズを指定します。0を指定したり,システムのウィンドウサイズ(TCP/IPのレジストリ設定値)より小さい値を指定したりすると,システムのウィンドウサイズに従います。 ウィンドウサイズを大きくするほど,伝送効率は上がりますが,回線の速度や利用状況,CPUの性能によって伝送効率は変動します。 |
データ送信待ちタイムアウト ((1~3600秒)) 《60秒》 | データ送信時に,パケットを送信し,送信バッファが空く(伝送相手がパケットを受信する)までの監視時間を指定します。指定した時間を経過してもバッファが空かないときは,伝送は異常終了します。 |
データ受信待ちタイムアウト ((1~3600秒)) 《60秒》 | データ受信時に,パケットを受信する(伝送相手がパケットを送信してくる)までの監視時間を指定します。指定した時間を経過してもデータの受信がないときは,伝送は異常終了します。 |
サーバ(着信)/クライアント(発信) |
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履歴情報ディレクトリ ((2~230バイトの文字列)) 《JP1/FTPのインストールディレクトリ》 | 履歴情報ファイル(history)とトレース情報出力ディレクトリ(trace)を作成するディレクトリを指定します。なお,指定するディレクトリは,ローカルドライブだけ指定できます。 変更した場合,元のファイルとディレクトリはそのまま残ります。必要ない場合は削除してください。 |
JP1/IMイベントの発行 | JP1イベントを発行するかどうかを選択します。チェックするとサービスの状態の変化時や,伝送の終了時にJP1イベントを発行します。JP1/IMと連携すると,JP1/IM上での状態監視ができるようになります。JP1/IMとの連携については,「5.2 JP1/IMとの連携」を参照してください。 デフォルトではチェックされていません。 |
JP1/Cm2連携 | JP1/Cm2/NNMと連携するかどうかを選択します。連携するとサービスの状態の変化時や,伝送の終了時にJP1/Cm2/NNMのシンボルの色を変更するトラップを発行し,JP1/Cm2/NNM上で監視できるようになります。JP1/Cm2/NNMとの連携については,「5.3 JP1/Cm2/NNMとの連携」を参照してください。 デフォルトではチェックされていません。 IPF版ではチェックはできません。 |
伝送結果のNTイベントログ出力 | ファイル伝送の結果(正常終了,異常終了)およびファイル伝送の開始をイベントログに出力するかどうかを選択します。 選択した場合,イベントID24~27が出力されます。イベントID24~27以外のイベントIDは,選択の有無にかかわらず,出力されます。 デフォルトではチェックされていません。 |
アクセス制限 | サーバにログインしたユーザが,ユーザ登録で指定されたホームディレクトリと,その下位のファイル以外にアクセスできないよう制限するかどうかを選択します。最上位は各ドライブのルートディレクトリとなるため,ドライブ間のアクセスはできなくなります。この設定は,すべてのユーザに適用されます。 なお,アクセス制限を選択してファイルやディレクトリの絶対パス名を表示・設定する場合の絶対パス名のルートディレクトリは,システムのルートディレクトリです。ただし,絶対パス名の様式をあらかじめ登録することによって,絶対パス名のルートディレクトリをホームディレクトリに変更することができます。絶対パス名のルートディレクトリをホームディレクトリに変更する方法については,「3.13 アクセス制限機能での絶対パス名のルートディレクトリの変更機能」を参照してください。 デフォルトではチェックされていません。 |