付録A.2 システム情報ファイルの出力形式

システム情報ファイルは,スクリプトを実行したシステムの実行環境としてマシン情報などを出力するファイルです。

<この項の構成>
(1) システム情報ファイルの出力方法
(2) 出力形式と詳細情報
(3) 内部トレースのファイル容量
(4) 出力先ディレクトリの変更方法

(1) システム情報ファイルの出力方法

システム情報ファイルはスクリプト実行ファイル(sptxe)が実行されるたびに出力します。

出力先のディレクトリ

/opt/jp1script/log/sptenv/

スクリプトのインストール時に作成します。
出力するファイル名

SPTENV01.LOG~SPTENV50.LOG

ファイル数が50を超える場合は,作成日付が最も古いファイルを書き換えます。出力できる行数を超えた場合システム情報の終了指示情報以降でラップアラウンドし,最終行にラウンド終了指示情報を出力します。ディスク容量が不足した場合は出力を中止します。

(2) 出力形式と詳細情報

(a) 出力形式

システム情報ファイルの出力形式を,図A-4に示します。

図A-6 システム情報ファイルの出力形式

[図データ]

a. 情報を出力した時間を時:分:秒:ミリ秒で設定します。
b. 情報を出力した日付を西暦・月・日で設定します。
c. 情報を設定します。
(b) 詳細情報

・システム情報の形式

ID情報

IDと情報は表A-1を参照してください。

表A-1 IDと情報

ID情報
OSOS名称
VERSIONOSのバージョン
RELEASEOSのリリース番号
COMPコンピュータシステム名称
LANG言語体系
TZタイムゾーン
PATH環境変数のパス
LIBPATHライブラリパス
Fileスクリプトファイル名称
CommandLineコマンドライン情報
ProcessIDプロセスID
FileVersionスクリプト実行バージョン
InstallVersionスクリプトインストールバージョン

システム情報の出力例を,図A-5に示します。

図A-7 システム情報の出力例

[図データ]

(3) 内部トレースのファイル容量

1個のファイル容量は,124列*1024行=124KBであり,ラップアラウンドして出力します。最大は50個*124KB(メガバイト)=6.2MBとなります。この値はインストール時に必要な容量に含まれます。

(4) 出力先ディレクトリの変更方法

システム情報ファイルは,/opt/jp1script/log/sptenv/(標準ディレクトリ)に作成しますが,変更できることとします。

変更方法
jp1script.cfに「Env_Directory=ディレクトリ名」を指定すると,指定したディレクトリに「sptenv」ディレクトリを作成し,その下にシステム情報ファイルを出力します。なお,指定したディレクトリが存在しない,または書き込み権限がない場合はシステム情報ファイルは出力しません。
注意事項
出力先を変更する場合は出力先の空き容量に「(3) 内部トレースのファイル容量」で示す値が必要です。