4.2.2 コマンドラインのパラメタの説明
(1) 位置変数
スクリプト実行時に指定されたコマンドラインを参照できる定数として,位置変数があります。位置変数は%n(nは正の整数)で表され,%0はスクリプトファイル名,%1は第1位置変数(%nは第n位置変数)となります。
複数の位置変数を指定する場合は,コマンドラインの記述規則に従ってください。コマンドラインの記述規則については,「4.2.3 コマンドラインの記述規則」を参照してください。
コマンドラインの形式例を次に示します。△は半角スペースを示します。
- (例1)
- コンソール画面から直接実行形式(sptxe)を指定する場合
- [コマンドラインの指定形式]
sptxe△スクリプトファイル名△ABC△123△"/WORK/"
- [位置変数に指定される値]
%0:スクリプトファイル名
%1:ABC
%2:123
%3:/WORK/
- (例2)
- Execコマンドからパラメタを指定してスクリプトファイルを呼び出す場合
- [コマンドの指定形式]
Exec (スクリプトファイル名, true, "ABC", 123, "/WORK/")
- [呼び出されるスクリプトファイルの位置変数]
%0:スクリプトファイル名
%1:ABC
%2:123
%3:/WORK/
- (例3)
- ユーザプログラムなどから実行形式(sptxe)でコマンドラインを指定してスクリプトファイルを実行する場合
- [ユーザプログラムの指定形式]
sptxe△スクリプトファイル名△ABC△123△"/WORK/"
- [位置変数に指定される値]
%0:スクリプトファイル名
%1:ABC
%2:123
%3:/WORK/
(2) -SPT:SPALV=n(または-spt:spalv=n)
解析トレースファイルの出力の有無を指定します。指定を省略した場合は,解析トレースファイルを出力します。nには0または1の整数を入力します。
- nの値が0の場合:解析トレースファイルを出力しません。
- nの値が1の場合:解析トレースファイルを出力します。
上記以外の値を指定した場合はエラーとなり,スクリプト実行を中断します。
(3) -SPT:SPXLV=n(または-spt:spxlv=n)
実行トレースファイルの出力の有無,および出力レベルを指定します。指定を省略した場合は,実行トレースファイルにエラー時の結果だけを出力します。nには0~3の整数を入力します。
- nの値が0の場合:実行トレースファイルを出力しません。
- nの値が1の場合:実行トレースファイルにエラー時の結果だけが出力されます。
- nの値が2の場合:実行トレースファイルに正常時の結果も出力されます。
- nの値が3の場合:実行トレースファイルに,コマンド開始時刻と終了時刻が出力されます。
上記以外の値を指定した場合はエラーとなり,スクリプト実行を中断します。
(4) -SPT:NOSYSLOG(または-spt:nosyslog)
syslogへの出力を抑止する場合に指定します。このパラメタを省略すると,syslogにすべてのログが出力されます。
- -SPT:NOSYSLOGまたは-spt:nosyslog
- ログの種類がエラーの場合にだけログを出力します。
- -SPT:NOSYSLOG=n,n,…または-spt:nosyslog=n,n,…
- nで指定したログIDは出力しません。nには複数のログIDを順不同で指定できます。複数のログIDをコンマで区切って指定します。
ログIDの詳細は,「7.1.2 syslogファイルから原因を調査する」を参照してください。
(5) -SPT:GRM(または-spt:grm)
(6) -SPT:NODSP(または-spt:nodsp)
画面に出力されるメッセージを抑止する場合に指定します。