6.1 基本コマンド一覧

スクリプトを作成する場合に使用できる,基本コマンドの一覧を表6-1に示します。

表6-1 基本コマンド一覧

分類コマンド名意味
変数操作Dim変数を宣言してメモリ領域を割り当てます。
Dim(配列)配列変数を宣言してメモリ領域を割り当てます。
SetEnvironmentまたはSetEnv環境変数を設定します。
GetEnvironmentまたはGetEnv環境変数を取得します。
SetGVグローバル変数を設定します。
GetGVグローバル変数を取得します。
DeleteGVグローバル変数を削除します。
GetArrayCount配列変数の要素数(二次元配列の場合は行数または列数)を取得します。
文字列操作InStr文字列の中から指定した文字列を検索し,最初に検索した文字の文字位置(先頭からその位置までの文字数)を返します。
InArray配列変数の要素の中から指定した文字列を検索し,最初に検索したインデックス番号を返します。
Len文字列の文字数を返します。
LCase文字列の半角英字の大文字を小文字に変換します。
UCase文字列の半角英字の小文字を大文字に変換します。
Left文字列の左端から指定した文字数分の文字列を返します。
Mid文字列から指定した文字数分の文字列を返します。
Right文字列の右端から指定した文字数分の文字列を返します。
Space指定した数の半角スペースから成る文字列を返します。
LTrim文字列の左からスペースを削除した文字列を返します。
RTrim文字列の右からスペースを削除した文字列を返します。
Trim文字列の左右からスペースを削除した文字列を返します。
+(文字列連結)二つの式に対して文字列の連結を行います。
&(文字列連結)二つの式に対して文字列の連結を行います。
&=(文字列連結)変数と式の値に対して文字列の連結を行い,連結した文字列を変数に代入します。
AddStr指定した二つ以上の文字列に対して,指定した区切り文字を挿入し連結した文字列を返します。
SeparateStrCount指定した区切り文字によって分割された文字列の数を返します。
SeparateStr指定した区切り文字によって分割された文字列を返します。
Str指定した値を文字列で返します。
Format指定した値を書式化した文字列で返します。
IsLower文字列が半角英字の小文字かどうかを調べて,結果を真(True)または偽(False)で返します。
IsUpper文字列が半角英字の大文字かどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
IsSingleChar文字列が半角文字かどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
IsMultiChar文字列が全角文字かどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
日付操作Date現在の日付を返します。
Time現在の時刻を返します。
Year指定した日付の年を表す値を,4けたの数値で返します。
Month指定した日付の月を表す値を,1~12の範囲の2けたの数値で返します。
Day指定した日付の日を表す値を,1~31の範囲の2けたの数値で返します。
Weekday指定した日付の曜日を表す値を,1(日曜)~7(土曜)の範囲の1けたの数値,または曜日を表す文字列で返します。
Hour指定した時刻の時を表す値を,0~23の範囲の2けたの数値で返します。
Minute指定した時刻の分を表す値を,0~59の範囲の2けたの数値で返します。
Second指定した時刻の秒を表す値を,0~59の範囲の2けたの数値で返します。
CalcDate指定した日付に,指定した値を加算,または減算した結果(日付)を返します。
CompDate指定した二つの日付を比較し,結果を真(True),または偽(False)で返します。
GetDateCount指定した二つの日付の経過日数を返します。
CalcTime指定した時刻に,指定した値を加算,および減算した結果(時刻)を返します。
CompTime指定した二つの時刻を比較し,結果を真(True),または偽(False)で返します。
GetTimeCount指定した二つの時刻の経過時間を返します。
IsLeapYear指定した西暦がうるう年かどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
ファイル・ディレクトリ操作TextFileReplaceテキストファイルの中の,特定の文字列を置き換えます。
TextOpenテキスト形式ファイルをオープンします。
TextCloseテキスト形式ファイルをクローズします。
TextReadテキスト形式ファイルの1行分のデータを読み込みます。
TextWriteテキスト形式ファイルにデータを書き込みます。
TextSeekテキスト形式ファイルのデータの読み書き開始位置を移動します。
GetTextPositionテキスト形式ファイルの現在の読み書き開始位置を返します。
MakeDirディレクトリを作成します。
DeleteDirディレクトリを削除します。
DeleteFileファイルを削除します。
Renameファイル名を変更します。
TempDir一時ディレクトリを取得します。
TempFile一時ファイル名を取得します。
SetFileTimeファイルに日付と時刻を設定します。
GetFileTimeファイルの日付と時刻を取得します。
GetFileSizeファイルの容量を取得します。
SplitFile指定したサイズでファイルを分割します。
CatFiles複数のファイルを一つに統合します。
SetStandardFileまたはSetStdFileExecコマンドで呼び出すプロセスの標準入力,標準出力,および標準エラーファイルを設定します。
ResetStandardFileまたはResetStdFileExecコマンドで呼び出すプロセスの標準入力,標準出力,および標準エラーファイルを解除します。
SplitPathフルパスを解析します。
MakePathフルパスを作成します。
SetPath実行ディレクトリのパスを設定します。
GetPath実行ディレクトリのパスを取得します。
GetDiskFreeSpaceディスクの空き容量を取得します。
Copyファイルをコピーします。
メッセージ出力Messageファイル,またはコンソール画面へ指定したテキストを出力します。また,テキストを出力したコンソール画面を消去します。
InputLineコマンドラインメッセージを出力して,コマンドライン上からテキスト入力できるようにして,入力された値を変数へ格納します。
演算処理+演算子(加算)二つの数値の和を求めます。
+=演算子(加算)変数と式の値の和を求め,結果を変数に代入します。
-演算子(減算)二つの数値の差を求めます。数式の符号を反転した値を指定します。
-=演算子(減算)変数と式の値の差を求め,結果を変数に代入します。
Mod演算子(剰余演算)二つの数値の除算を行い,その剰余を返します。
Mod=演算子(剰余演算)変数と式の値の除算を行い,その剰余を変数に代入します。
*演算子(乗算)二つの数値の積を求めます。
*=演算子(乗算)変数と式の値の積を求め,結果を変数に代入します。
/演算子(除算)二つの数値の商を計算し,結果を整数で返します。
/=演算子(除算)変数と式の値の商を計算し,結果を整数で変数に代入します。
演算子(整数除算)二つの数値の商を計算し,結果を整数で返します。
¥=演算子(整数除算)変数と式の値の商を計算し,結果を整数で変数に代入します。
^演算子(べき乗)二つの数値のべき乗を求めます。
^=演算子(べき乗)変数と式の値のべき乗を求め,結果を変数に代入します。
比較演算子(=,<>,<,<=,>,>=)二つの式を比較します。
論理積(And)二つの式の論理積を求めます。
論理和(Or)二つの式の論理和を求めます。
論理否定(Not)式の論理否定を求めます。
チェック処理IsEmpty変数がEmpty値かどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
IsDefineまたはIsDef変数が定義されているかどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
IsNumeric値が数値として評価できるかどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
IsEmptyDirディレクトリの中身が空かどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
IsExistDirディレクトリが存在するかどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
IsExistFileファイルが存在するかどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
IsWriteableDirディレクトリが書き込みできるかどうかを調べて,結果を真(True),または偽(False)で返します。
IsNew二つのファイルの日付の新旧を比較し,結果を真(True),または偽(False)で返します。
CheckDirNameディレクトリの末尾(¥)かどうかを調べます。
外部プログラム呼び出しExec実行ファイルを呼び出します。複数パラメタを指定できます。
コメントRemまたは'プログラム内にコメントを記述する場合に指定します。
その他Sleep指定した時間中,処理を中断します。
Beepスピーカからビープ音を鳴らします。
Exitスクリプトの実行を終了します。
GetErrorMessage指定したエラー詳細コードのエラーメッセージを返します。