Scriptトレースで扱う次のファイルの出力形式について説明します。
解析トレースファイルは,コマンドの解析結果を出力するファイルです。対象となるスクリプトが複数起動を許可されているかどうかによって,出力形式が異なります。
図A-1 解析トレースファイルの出力形式(複数起動が許可されていないスクリプトの場合)
図A-2 解析トレースファイルの出力形式(複数起動が許可されているスクリプトの場合)
実行トレースファイルは,スクリプト実行プログラムが,コマンドの実行結果を出力するファイルです。対象となるスクリプトが複数起動を許可されているかどうかによって,出力形式が異なります。
図A-3 実行トレースファイルの出力形式(複数起動が許可されていないスクリプトの場合)
ファイル名(拡張子.SPX)は,マネージャの[ツール]-[オプション]の「複数起動」ページで指定した,フォルダ名とスクリプトファイルのラベル名を組み合わせた名称となります。
図A-4 実行トレースファイルの出力形式(複数起動が許可されているスクリプトの場合)
ユーザトレースファイルは,Messageコマンドの第一引数にTarget_Fileを指定して出力したファイルです。
ファイル名(.TXT)は,ユーザが任意で付けられます。
ユーザトレースファイルの出力形式を図A-5に示します。
図A-5 ユーザトレースファイルの出力形式
実行トレースファイルに出力するトレース情報は,行数100~9,999,列数128~1,024の範囲で出力できます。
行数,および列数の出力範囲は,マネージャの[ファイル]-[実行の環境設定]の「トレース情報」ページで,任意に値を変更できます。
なお,出力されるトレース情報が,行数の最大範囲を超えた場合は,先頭の行に戻って,先頭の行からトレース情報が出力されます(すでに出力されているトレース情報が上書きされます)。また,列数の最大範囲を超えた場合は,範囲を超えた部分が削除されます。
サーバトレースファイルは,クライアントからSetGV,GetGV,DeleteGV,およびNetExecコマンドで呼び出されたサーバがコマンドを実行した結果を出力するファイルです。
ファイル名は,SPTSVTRC.SPYで固定です。インストールフォルダのDATAフォルダ下に作成されます。
サーバトレースファイルの出力形式を図A-6に示します。
図A-6 サーバトレースファイルの出力形式
サーバトレースファイルに出力する実行結果は,行数1~1,000,列数200で,行数,および列数の値は変更できません。なお,出力される実行結果が行数の最大値を超えた場合は,先頭の行に戻って,先頭の行から実行結果が出力されます(すでに出力されている実行結果が上書きされます)。また,列数の最大値を超えた場合は,改行されます。
ユーザは,マネージャの[オプションダイアログ]の[サーバ情報]ページで,サーバトレースファイルの出力の有無を指定できます。
NetExecエラーログファイルは,NetExecコマンド実行時に発生したエラー内容を出力します。
クライアント側エラーログの出力形式を図A-7に,サーバ側エラーログの出力形式を図A-8に示します。
図A-7 クライアント側エラーログの出力形式
図A-8 サーバ側エラーログの出力形式
エラーログのファイル容量は,クライアント側,サーバ側のそれぞれで,次のとおりです。
1ファイルのファイル容量上限値:(100バイト/1行)*100行=約10KB(キロバイト)
ファイル数の上限値: 30ファイル
合計の上限値:約10KB(キロバイト)*30ファイル=約300KB(キロバイト)
インストーラは次のレジストリを設定し,デフォルトでエラーログを出力します。