3.2.1 Scriptエディタウィンドウとメニュー

エディタはスクリプトを新規に作成したり,既存のスクリプトを編集したりするためのプログラムです。

ここでは,エディタを起動すると表示されるScriptエディタウィンドウについて説明します。また,エディタの機能をメニューごとに説明します。

<この項の構成>
(1) Scriptエディタウィンドウ
(2) Scriptエディタウィンドウのメニュー
(3) エラーウィンドウ
(4) ウォッチウィンドウ

(1) Scriptエディタウィンドウ

Scriptエディタウィンドウ,およびウィンドウの各部の名称を,図3-2に示します。

図3-2 Scriptエディタウィンドウ

[図データ]

(a) ツールバー

ツールバーには,メニューバーから選択できるコマンドの中から,頻繁に使用するコマンドだけをボタンの形で表示しています。ボタンをマウスでクリックするだけで,該当するコマンドを実行できます。表示メニューによって非表示にすることもできます。

Scriptエディタウィンドウのツールバーには,次のコマンドのボタンが表示されます。

標準ツールバー
[新規作成]ボタン
スクリプトファイルを新規に作成します。
[開く]ボタン
スクリプトファイルを開きます。
[保存]ボタン
スクリプトファイルを保存します。
[印刷]ボタン
スクリプトファイルを印刷します。
[終了]ボタン
Scriptエディタを終了します。
[ヘルプ]ボタン
JP1/Scriptのオンラインヘルプを表示します。
編集ツールバー
[元に戻す]ボタン
直前の操作を無効にします。
[やり直し]ボタン
直前の操作をやり直します。
[切り抜き]ボタン
選択した文字列をクリップボードに切り抜きます。
[コピー]ボタン
選択した文字列をクリップボードにコピーします。
[貼り付け]ボタン
クリップボードの文字列を指定の位置に貼り付けます。
[すべて選択]ボタン
記述されている文字列をすべて選択します。
[コメント設定]ボタン
選択した行をコメント行にします。
[コメント解除]ボタン
選択した行をコメント行の設定から解除します。
[簡易入力]ボタン
コマンド,またはステートメントを簡易入力します。
[メニューエディタ]ボタン
メニューエディタを起動します。
モニタリングツールバー
[文法チェック]ボタン
記述したスクリプトの文法をチェックします。
[ブレークポイントまで実行]ボタン
ブレークポイントまでの実行スタート,およびリスタートをします。
[モニタリングの中止]ボタン
モニタリングの実行を中止します。
[ステップ実行]ボタン
コマンド,またはステートメントを一つずつ実行します。
[連続ステップ実行]ボタン
コマンド,またはステートメントを連続して一つずつ実行します。
[連続ステップ実行の一時停止]ボタン
連続ステップ実行を一時停止します。
[ブレークポイントの設定/解除]ボタン
ブレークポイントを設定,または解除します。
[ブレークポイントをすべて解除]ボタン
設定されているブレークポイントをすべて解除します。
[設定]ボタン
モニタリング実行時の環境を設定します。
[ウォッチウィンドウの表示/非表示]ボタン
ウォッチウィンドウの表示・非表示を切り替えます。
[ウォッチへ追加]ボタン
指定した変数をウォッチウィンドウに追加します。
[実行環境の設定]ボタン
スクリプトファイルの環境を設定します。
検索ツールバー
[検索]ボタン
検索する文字列を入力します。
[前検索]ボタン
検索文字列を上に向かって検索します。
[次検索]ボタン
検索文字列を下に向かって検索します。
(b) ルーラー

行のカラム数を表示する目盛です。

(c) 行番号

スクリプトの行番号を表示するための領域です。

(d) ブレークポイントエリア

ブレークポイントを示す記号([図データ])と,次に実行する位置を示す記号([図データ])を表示するための領域です。

(e) ステータスバー

ステータスバーは,Scriptエディタが現在実行している処理に関するメッセージや,処理終了後の状態に関するメッセージを表示するための領域です。

(f) クライアントエリア

クライアントエリアには,スクリプトファイルの内容が表示されます。

(2) Scriptエディタウィンドウのメニュー

ここでは,Scriptエディタウィンドウのメニューバーに表示されるメニュー,およびScriptエディタウィンドウで表示されるポップアップメニューについて説明します。

(a) メニューバーのメニュー

エディタの機能を,メニューごとに説明します。エディタのメニュー一覧を表3-6に示します。

表3-6 Scriptエディタのメニュー一覧

メニューコマンド(機能)機能概要
[ファイル][新規作成]スクリプトファイルを新規に作成します。
[開く]既存のスクリプトファイルを開きます。
[保存]スクリプトファイルを上書き保存します。
[名前を付けて保存]スクリプトファイルを別名で保存します。
[印刷]スクリプトファイルを印刷します。
[終了]エディタを終了します。
(ファイル名)直前に保存したスクリプトファイルが最大9個表示されます。
[編集][元に戻す]編集する直前の状態に戻します。
[やり直し]直前の操作をやり直します。
[切り抜き]選択した文字列をクリップボードに切り抜きます。
[コピー]選択した文字列をクリップボードにコピーします。
[貼り付け]クリップボードの文字列を指定した位置に貼り付けます。
[すべて選択]記述されているすべての文字列を選択します。
[コメント設定]選択した行をコメント行に設定します。
[コメント解除]選択したコメント行のコメント属性を解除します。
[簡易入力]簡易入力機能を使って,コマンド,またはステートメントを入力します。
[メニューエディタ]メニューエディタを起動します。
[オプション]エディタの動作環境を設定します。
[モニタリング][文法チェック]スクリプトの文法をチェックします。
[モニタリングの実行]-[実行]モニタリングモードで,ブレークポイントまで実行,またはリスタートします。
[モニタリングの実行]-[ステップ実行]モニタリングモードで,コマンド,またはステートメントを一つずつ実行し,一つ実行するごとに一時停止します。
[モニタリングの実行]-[連続ステップ実行]モニタリングモードで,コマンド,またはステートメントを一つずつ実行し,[連続ステップ実行の一時停止]が選択された時点で一時停止します。
[モニタリングの実行]-[連続ステップ実行の一時停止]連続ステップ実行を一時停止します。
[実行]スクリプトファイルを最後まで実行します。
[モニタリングの中止]モニタリングモードでの実行を中止します。
[ブレークポイントの設定/解除]ブレークポイントを設定,または解除します。
[ブレークポイントをすべて解除]設定されているブレークポイントをすべて解除します。
[設定]モニタリング実行時の環境を設定します。
[ウォッチへ変数の追加]指定した変数をウォッチウィンドウへ追加します。
[実行環境の設定]スクリプトファイルの環境を設定します。
[実行ポイント行へジャンプ]モニタリングモードで現在実行している行を表示します。
[表示][ツールバー]-[標準ツールバー]標準ツールバーの表示・非表示を切り替えます。
[ツールバー]-[編集ツールバー]編集ツールバーの表示・非表示を切り替えます。
[ツールバー]-[モニタリングツールバー]モニタリングツールバーの表示・非表示を切り替えます。
[ツールバー]-[検索ツールバー]検索ツールバーの表示・非表示を切り替えます。
[ステータスバー]ステータスバーの表示・非表示を切り替えます。
[ツールバーの整列]ツールバーを整列させます。
[ルーラー]ルーラーの表示・非表示を切り替えます。
[縦スクロールバー]縦スクロールバーの表示・非表示を切り替えます。
[横スクロールバー]横スクロールバーの表示・非表示を切り替えます。
[行番号を表示]行番号の表示・非表示を切り替えます。
[ファイルの先頭を表示]スクリプトファイルの先頭を表示します。
[ファイルの末尾を表示]スクリプトファイルの末尾を表示します。
[ウォッチウィンドウを表示]ウォッチウィンドウの表示・非表示を切り替えます。
[検索][検索]検索,または置換する文字列,および方法を入力します。
[置換]検索文字列を,指定した文字列に置換します。
[前検索]検索文字列を上に向かって検索,または置換します。
[次検索]検索文字列を下に向かって検索,または置換します。
[ヘルプ][目次]JP1/Scriptオンラインヘルプの目次を表示します。
[キーワードで検索]JP1/Scriptオンラインヘルプのキーワード一覧を表示します。
[ヘルプの使い方]オンラインヘルプの使い方を表示します。
[バージョン情報]エディタのバージョン情報を表示します。
(b) ポップアップメニュー

Scriptエディタウィンドウのクライアントエリアでマウスの右ボタンをクリックすると,ポップアップメニューが表示されます。ポップアップメニューの内容は編集モードの場合とモニタリングモードの場合とで異なります。編集モードの場合に表示されるポップアップメニューを表3-7に,モニタリングモードの場合に表示されるポップアップメニューを表3-8に示します。

表3-7 ポップアップメニュー一覧(編集モード)

ポップアップメニュー機能概要
[新規作成]スクリプトファイルを新規に作成します。
[開く]既存のスクリプトファイルを開きます。
[保存]スクリプトファイルを上書き保存します。
[元に戻す]編集する直前の状態に戻します。
[やり直し]直前の操作をやり直します。
[切り抜き]選択した文字列をクリップボードに切り抜きます。
[コピー]選択した文字列をクリップボードにコピーします。
[貼り付け]クリップボードの文字列を指定の位置に貼り付けます。
[すべて選択]記述されている文字列をすべて選択します。
[コメント設定]選択した行をコメント行に設定します。
[コメント解除]選択したコメント行のコメント属性を解除します。
[簡易入力]簡易入力機能を使って,コマンド,またはステートメントを入力します。
[メニューエディタ]メニューエディタを起動します。

表3-8 ポップアップメニュー一覧(モニタリングモード)

ポップアップメニュー機能概要
[コピー]選択した文字列をクリップボードにコピーします。
[ブレークポイントの設定/解除]ブレークポイントを設定,または解除します。
[ウォッチへ追加]選択した変数をウォッチウィンドウへ追加します。

(3) エラーウィンドウ

モニタリング実行で発生したエラーを表示します。

[図データ]

(a) クライアントエリア
種類
エラーの種類を表示します。この欄をダブルクリックすると,該当するエラーの個所にカーソルが移動します。
エラー発生個所の行を表示します。
エラー発生個所の列を表示します。
コマンド名
エラーの発生したコマンドを表示します。
内容
エラーの内容を表示します。
(b) エラーウィンドウの操作

エラーウィンドウ上でマウスの右ボタンをシングルクリックすると,次のポップアップメニューが表示されます。

(4) ウォッチウィンドウ

モニタリング実行時に変数名とその変数の値を表示します。

ウォッチウィンドウへの変数の追加方法は「3.2.12 ウォッチへ変数を追加する」を参照してください。

[図データ]

(a) クライアントエリア
変数名
変数名が表示されます。
変数名が無効のときは「ErrorInvalid Data」と表示されます。また,配列変数名だけを指定したインデックス番号が有効な範囲にない場合,指定した配列変数の次元が異なるときは値を参照できないため,「ErrorInvalid Data」と表示されます。
(b) ウォッチウィンドウの操作

ウォッチウィンドウ上でマウスの右ボタンをシングルクリックすると,次のポップアップメニューが表示されます。