付録D 用語解説

(英字)
JP1/Automatic Job Management System2(JP1/AJS2)
JP1関連製品の一つです。JP1/AJS2は,JP1 Version6での製品体系変更で,従来のJP1/AJSやJP1/NetBatchなどが統合されたプログラムです。JP1/Scriptは,JP1/AJS2と連携することで,複数のPC間での分散処理が実現できます。
JP1/Automatic Job Scheduler(JP1/AJS)
JP1関連製品の一つです。JP1/AJSは,PC上での複雑な業務運転の自動化・省力化を図るため,ジョブの自動運転を行うなどの機能を提供するプログラムです。JP1/Scriptは,JP1/AJSと連携することで,複数のPC間での分散処理が実現できます。
JP1/Base
JP1関連製品の一つです。JP1/Baseは,JP1 Version6での製品体系変更で,従来のJP1/IMのイベントサービスが移行されたプログラムです。JP1/Scriptは,コマンドの実行結果などをJP1/Baseにイベント発行することができます。製品中に「JP1/IM」と表記している場合,JP1/Baseのことも指しています。
JP1/Integrated Manager(JP1/IM)
JP1関連製品の一つです。JP1/IMは,分散システムの統合管理を行うためのプログラムです。JP1/Scriptは,コマンドの実行結果などをJP1/IMのイベントコンソールへ表示できます。
JP1/IMのイベントサービスは,JP1 Version6での製品体系変更で,JP1/Baseへ移行されました。製品中に「JP1/IM」と表記している場合,JP1/Baseのことも指しています。
JP1/Network Batch Queuing System(JP1/NetBatch)
JP1関連製品の一つです。JP1/NetBatchは,PC上でバッチジョブを効率良く運用するためのフログラムです。JP1/Scriptは,JP1/NetBatchと連携することで,複数のPC間での分散処理が実現できます。
Scriptエンジン
JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。スクリプトエンジンによって,作成したスクリプトファイルのコマンドの文法チェック(字句解析および構文解析)が行われます。
Script実行
JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。スクリプトファイルの実行を行います。また,JP1/Scriptの各コマンドに対する処理も行います。
(ア行)
位置変数
コマンドラインからスクリプトを起動するときに指定するスクリプトファイル名,およびパラメタを格納する変数です。この位置変数は,「%0, %1, %2, %n, (nには数字が入る)…」のように"%"と正の整数で構成され,コマンドラインに指定したスクリプトファイル名,およびパラメタが,%0から順番に格納されます。
コマンドラインに「C:¥TEST.SPT ABC 123」と指定した場合,位置変数%0,%1,%2には次の値が代入されます。
%0=C:¥TEST.SPT
%1=ABC
%2=123
このように位置変数を利用すると,スクリプトの起動時に変数の値を設定することができます。
インデックス番号
配列変数の要素(二次元配列の場合は,行要素および列要素)を表すための1から始まる数値のことです。
エディタ
JP1/Script付属のエディタです。簡易入力機能と連携できるので,効率良くスクリプトを作成できます。また,スクリプトの動作を見ながら実行できるモニタリング機能を使えば,デバッグ時の負荷も軽減できます。
(カ行)
解析トレースファイル
スクリプトの構文解析結果が保存されているファイルです。
簡易入力
JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。コマンドを対話形式で入力でき,入力したコマンドはエディタ,またはクリップボードに出力できます。
キュー
実行するジョブを登録するところです。ジョブをキューに投入すると,一時的にキューに登録されます。キューに登録されたジョブは,キューから順次取り出されて実行されます。
グローバル変数ファイル
スクリプトの実行時に設定されたグローバル変数が保存されているファイルです。
コントロール
メニューフォーム上に配置するボタンやリストボックスなどの総称です。
(サ行)
サーバ環境ファイル
サーバ環境が設定されているファイルです。
サーバトレースファイル
クライアントにあるスクリプト文のコマンドから呼び出されたサーバのコマンド実行結果が保存されているファイルです。
サブルーチン
「プロシージャ」と同意語です。
実行環境ファイル
スクリプトファイルを実行するときの環境設定が保存されているファイルです。
実行環境ファイルコンバータ
Windows上のJP1/Scriptの実行環境ファイルをUNIX上のJP1/Scriptへ移行するためのツールです。
実行トレースファイル
スクリプトの実行結果が保存されているファイルです。
自動起動情報ファイル
ランチャがスクリプトの実行を自動的に行えるようにするための,必要な情報が保存されているファイルです。
スクリプト(スクリプト文)
用意されたコマンドを使用して,命令文などを記述したものを指しています。
スクリプトファイル
作成したスクリプトを保存したファイルです。
(タ行)
トレース管理ファイル
トレースファイルを管理するファイルです。
トレースビューア
JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。トレースビューアを起動すると,スクリプトファイルの実行時に出力されるトレース情報,スクリプトファイルの実行状態を見ることができます。
(ハ行)
バッチジョブ
バッチ処理で実現するジョブのことをいいます。
バッチ処理
ジョブを一括して実行する処理のことです。対話操作を必要としない業務や,多量のデータを処理する業務に適しています。
フィールド名
各コントロールに対して設定する名称です。作成されたメニューフォーム上には表示されず,メニュー情報ファイルに記述されます。
プロシージャ
実行時に一つの単位として処理されるコマンドの集まりのことをいいます。JP1/Scriptでは,FunctionステートメントとSubステートメントで定義された一連の処理がこれに当たります。
「サブルーチン」と同意語です。
プロセスビューア
JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。現在実行されているスクリプトプロセスを一覧表示し,プロセスの監視や制御ができます。他のコンピュータで実行されているスクリプトプロセスも一覧表示できます。
編集モード
エディタの状態の一つで,スクリプトファイルを作成している状態のことを指します。
エディタ起動時には編集モードが設定されています。[モニタリング]-[モニタリングの実行]コマンドを選択するとモニタリングモードになり,[モニタリング]-[モニタリングの中止]コマンドを選択すると編集モードに戻ります。
(マ行)
マネージャ
JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。スクリプトファイルの作成,編集,および動作環境の設定などの操作をします。
メニューエディタ
JP1/Scriptを使用して作成したスクリプトファイルのメニューフォームを作成したり編集したりする場合に,メニューエディタを利用します。また,メニューエディタには,コントロールのプロパティの設定,およびメニューフォームのテスト表示機能もあります。
メニュー情報ファイル
メニューフォームを構成するフォーム,および各コントロールのプロパティ定義が記述されたファイルです。メニューエディタでメニューフォームを編集すると,メニュー情報ファイルは自動的に作成され,テキスト形式で記述されます。
メニューフォーム
一般に「ウィンドウ」と呼ばれているGUIと同じ働きをします。メニューエディタを利用して,目的に応じた画面が作成できます。メニューフォームの上にはボタンやリストボックスなどを配置できます。
モニタリング情報ファイル
モニタリングで必要な情報を格納したファイルです。
モニタリングモード
エディタの状態の一つで,作成したスクリプトファイルをモニタリング実行している状態を指します。
エディタ起動時には編集モードが設定されています。[モニタリング]-[モニタリングの実行]コマンドを選択するとモニタリングモードになり,[モニタリング]-[モニタリングの中止]コマンドを選択すると編集モードに戻ります。
(ヤ行)
ユーザトレースファイル(トレースファイル)
スクリプトのコマンドによって出力されたトレースを保存するファイルです。
予約語ルールファイル
スクリプトファイルを解析・実行するために必要となる予約語に関する規則を格納したファイルです。
(ラ行)
ラージファイル
容量が2,147,483,648バイト以上のファイルです。
ランチャ
JP1/Scriptを構成しているプログラムの一つです。あらかじめ設定されている自動起動の情報に従って,スクリプトファイルの起動,および終了を制御します。
(ワ行)
ワークファイル
JP1/Script内部で利用するワークファイルです。
ワイルドカード
ワイルドカードは* と ? で記述します。* は任意の文字列を,? は任意の1文字を表します。
JP1/Scriptでは,ワイルドカードをフォルダ名,およびファイル名中のどこに記述してもかまいません。ただし,複数フォルダにわたって指定する場合は,ワイルドカードを指定文字列の末尾に記述してください。
(例)フォルダ"_TEMP_"の下のファイル"ABCDE.TXT"が該当する記述の例
_TEMP_+"*"
_TEMP_+"*.*"
_TEMP_+"ABC*"
_TEMP_+"*.TXT"
_TEMP_+"*E*"