11.3.3 エージェントホストをグループ化するときの注意事項
UNIXのマネージャーホストでエージェントホストをグループ化するときの注意事項を次に示します。
- エージェントホストの終了処理中にマネージャーホストを起動することはできません。
- マネージャーホストおよびグループ内のエージェントホストを起動・終了するスケジュールを設定している場合,監視終了を開始する時刻と,次回電源投入時刻との間隔は十分にとってください。なお,1台のホストを起動させるのに必要な時間は2~5分,終了させるのに必要な時間は1~10分です。
- エージェントホストで設定されているスケジュールでエージェントホストを起動・終了する処理より,マネージャーホストと連動してエージェントホストを起動・終了する処理が優先されます。
- jaompwgrpコマンドまたはpwajs2stp_grpコマンドを自動運転ユーザーコマンドとして設定する場合,構成定義ファイルにコマンド実行打ち切り時間(rc_cancel_timeパラメーター)を,または[構成定義(基本)]ウィンドウで[コマンド実行打ち切り時間]を指定しないでください。
- jaompwgrpコマンドおよびpwajs2stp_grpコマンドのほかに,自動運転ユーザーコマンドを設定している場合は,自動運転ユーザーコマンドのスクリプトにjaompwgrpコマンドを追加してください。追加する場合,パラメーター変数「$1」を引数として指定してください。jaompwgrpコマンドを追加する例を次に示します。
/usr/bin/jp1_aom/jaompwgrp $1
- マネージャーホストのスケジュールが,監視終了開始時刻とほかの終了開始時刻(制限終了開始時刻・強制終了開始時刻)を組み合わせて設定されている場合,リモート電源連携グループ定義ファイルのpwoff_waitパラメーターで指定した時間内に終了確認がされていないホストに対しては,強制終了要求が送信されない場合があります。これは,ほかの終了時刻に到達した時点で,実行中の自動運転ユーザーコマンドが打ち切られるので,終了要求を送信する(リモート電源連携グループ定義ファイルの終了待ち時間(pwoff_waitパラメーター)で指定した時間が満了する)前にjaompwgrpコマンドの実行が打ち切られることがあるためです。このため,監視終了開始時刻とほかの終了時刻を組み合わせる場合は,リモート電源連携グループ定義ファイルで設定する終了待ち時間(pwoff_waitパラメーター)を考慮に入れて各終了開始時刻を設定してください。
- グループ化したエージェントホストを起動する場合,マネージャーホストから電源オンできる電源制御装置を,グループ化したエージェントホストに接続してください。