5.1.3 電源制御装置を設定する
Windowsの自ホストの電源をオン・オフする場合,ホストに電源制御装置を設定します。電源制御装置の設定方法を機種ごとに説明します。
- 注意
- 各電源制御装置で,シャットダウンに掛かる時間より長い時間を,猶予時間として設定してください。まず,ホストの終了処理を開始してからOSのシャットダウンが完了するまでの時間を調査し,それより長い時間を,猶予時間として設定します。シャットダウンに掛かる時間より猶予時間が短い場合,OSがシャットダウンする前にホストの電源がオフになり,ハードディスクに障害を引き起こす可能性があります。
- <この項の構成>
- (1) SVPボードをホストに接続する場合の設定
- (2) 日立製作所製の無停電電源装置をホストに接続する場合の設定
- (3) ジーエス・ユアサ社製の無停電電源装置をホストに接続する場合の設定
- (4) ISA社製の無停電電源装置をホストに接続する場合の設定
- (5) ジリオン・ネットワークス社製の無停電電源装置をホストに接続する場合の設定
- (6) APC社製ソフトウェア「PowerChute(R) Business Edition」をサポートする無停電電源装置をホストに接続する場合の設定
- (7) 山洋電気社製の無停電電源装置または電源制御装置をホストに接続する場合の設定
- (8) 上記以外の電源制御装置の設定
(1) SVPボードをホストに接続する場合の設定
SVPボードをホストに接続するときのセットアップ手順を説明します。
- ホストにSVPボードを組み込む。
組み込み方法については,製品のマニュアルを参照してください。
- System Managerをインストールし,SVPボードなどの環境設定をする。
- System Managerのエージェント製品を使う場合
System Manager - Server AgentおよびSystem Manager - Advanced Agentをインストールします。これらの設定方法については,System Managerのマニュアルを参照してください。
なお,JP1/Power Monitorをインストールしたあとに,「System Managerインストール先フォルダ¥Program」に格納されている「msvcrt.dll」および「mfc42.dll」を「JP1PWパス¥bin」にコピーしてください。
- Server Conductorのエージェント製品を使う場合
Server Conductor - AgentおよびServer Conductor - Advanced Agentをインストールします。これらの設定方法については,マニュアル「ServerConductor/Blade Server Manager ServerConductor/Server Manager システム管理者ガイド」を参照してください。
なお,JP1/Power Monitorをインストールしたあとに,「Server Conductorインストール先フォルダ¥Program」の下に,「msvcrt.dll」および「mfc42.dll」のファイルがあるか確認してください。ある場合は,「msvcrt.dll」および「mfc42.dll」を「JP1PWパス¥bin」にコピーしてください。
- JP1/Server Conductorのエージェント製品を使う場合
JP1/Server Conductor/AgentおよびJP1/Server Conductor/Advanced Agentをインストールします。これらの設定方法については,マニュアル「JP1/Server Conductor/Blade Server Manager系」を参照してください。
なお,JP1/Power Monitorをインストールしたあとに,「JP1/Server Conductorインストール先フォルダ¥Program」の下に,「msvcrt.dll」,「mfc42.dll」,「mfc70.dll」および「msvcr70.dll」のファイルがあるか確認してください。ある場合は,これらのファイルを「JP1PWパス¥bin」にコピーしてください。
環境設定をしたあと,System Managerを起動して,正常に制御できるかどうか確認してください。なお,ファイルをコピーするときは,JP1/BaseおよびJP1/Power Monitorのサービスを起動しないでください。
(2) 日立製作所製の無停電電源装置をホストに接続する場合の設定
日立製作所製の無停電電源装置をホストに接続するときのセットアップを説明します。
- ホストに日立製作所製の無停電電源装置を接続する。
接続設定方法については,各製品のマニュアルを参照してください。
- PowerMonitorH,またはPowerMonitorH for Networkをインストールし,環境設定をする。
環境設定方法については,各製品のマニュアルを参照してください。環境設定をしたあと,PowerMonitorH,またはPowerMonitorH for Networkを起動して,正常に制御できるかどうか確認してください。
(3) ジーエス・ユアサ社製の無停電電源装置をホストに接続する場合の設定
ジーエス・ユアサ社製の無停電電源装置をホストに接続するときのセットアップを説明します。
- ホストにジーエス・ユアサ社製の無停電電源装置を接続する。
接続方法については,製品のマニュアルを参照してください。
- POWERVISORv3をインストールし,環境設定をする。
インストールおよび環境設定方法については,製品のマニュアルを参照してください。環境設定をしたあと,POWERVISORv3を起動して,正常に制御できるかどうか確認してください。
(4) ISA社製の無停電電源装置をホストに接続する場合の設定
ISA社製の無停電電源装置をホストに接続するときのセットアップを説明します。
- ホストにISA社製の無停電電源装置を接続する。
接続方法については,製品のマニュアルを参照してください。
- PMDUtilityをインストールし,環境設定をする。
インストールおよび環境設定方法については,製品のマニュアルを参照してください。環境設定をしたあと,PMDUtilityを起動して,正常に制御できるかどうか確認してください。
(5) ジリオン・ネットワークス社製の無停電電源装置をホストに接続する場合の設定
ジリオン・ネットワークス社製の無停電電源装置をホストに接続するときのセットアップを説明します。
- ホストに無停電電源装置を接続する。
接続方法については,製品のマニュアルを参照してください。
- PowerMonitor for Networkをインストールし,環境設定をする。
インストールおよび環境設定方法については,製品のマニュアルを参照してください。環境設定をしたあと,PowerMonitor for Networkを起動して,正常に制御できるかどうか確認してください。
(6) APC社製ソフトウェア「PowerChute(R) Business Edition」をサポートする無停電電源装置をホストに接続する場合の設定
APC社製ソフトウェア「PowerChute(R) Business Edition」をサポートする無停電電源装置をホストに接続するときのセットアップを説明します。
- ホストに無停電電源装置を接続する。
接続方法については,製品のマニュアルを参照してください。
- PowerChute Business Editionエージェントをインストールし,環境設定をする。
- PowerChute Business Editionエージェントをインストールする
- PowerChute Business Editionに対応したUPSSLEEP.EXEをインストールする
インストールおよび環境設定の方法については,製品のマニュアルを参照してください。
- 次の二つを確認する。
- UPSSLEEP.EXEがインストールされている
- UPSSLEEP.EXEがインストールされているフォルダが,システム環境変数PATH内に設定されている
- PowerChute Business Editionを再起動する。
- PowerChute Business Editionで無停電電源装置が認識されているか確認する。
- UPSSLEEP.EXEコマンドを実行する。
無停電電源装置を正常に制御できるかどうか確認してください。
(7) 山洋電気社製の無停電電源装置または電源制御装置をホストに接続する場合の設定
山洋電気社製の無停電電源装置または電源制御装置をホストに接続するときのセットアップを説明します。
- ホストに無停電電源装置または電源制御装置を接続する。
接続方法については,製品のマニュアルを参照してください。
- SAN GUARD IV Liteをインストールし,環境設定をする。
インストールおよび環境設定の方法については,製品のマニュアルを参照してください。
SAN GUARD IV Liteを電源制御装置とシリアル接続する場合は,電源制御装置側で「ネットワーク環境を使用する」設定にしてください。
環境設定をしたあと,SAN GUARD IV Liteを起動して,正常に制御できるかどうか確認してください。
(8) 上記以外の電源制御装置の設定
上記以外の電源制御装置の設定方法については,各製品のマニュアルを参照してください。電源制御装置を制御するコマンドについては,「5.1.4 電源制御装置を制御するコマンドを作成する」を参照してください。設定したあと,正常に制御できるかどうか,動作を確認してください。