5.1.9 資料採取ツールを準備する

ログ情報を採取するためのサンプルバッチファイルをJP1/Power Monitorで提供します。サンプルバッチファイルは,JP1/Power Monitorをインストールしたあと,サンプルバッチファイルを直接編集しないで,別のフォルダにコピーしてからご使用ください。

サンプルバッチファイルを使用するための環境設定手順を次に示します。

  1. [エクスプローラ]などを使って,次に示すサンプルバッチファイルを任意のフォルダに複写する。

    JP1PWパス¥tools¥jpw_log.bat

  2. コピーしたバッチファイルを編集して,ユーザー固有のファイル名に変更する。
    バッチファイルの編集には,テキストエディターを使用してください。
    次にファイル名の標準値を示します。この標準値と異なる場合,バッチファイルの記述を変更してください。
    JP1/Baseのインストール先フォルダ名:

    @set INST_DIR_BASE=%SystemDrive%¥Program files¥hitachi¥JP1Base

    JP1/Power Monitorのインストール先フォルダ名:

    @set INST_DIR_POWERMONITOR=
    %SystemDrive%¥Program files¥hitachi¥JP1PowerMonitor

    採取した資料の出力先フォルダ名:

    @set DIR_BACKLOG=%TEMP%¥jp1powermonitor¥backlog

    「%SystemDrive%」および「%TEMP%」に当てはまる情報は,コマンドプロンプトから次のコマンドを実行して確認してください。

    echo %SystemDrive%
    echo %TEMP%

また,クラスタシステムでJP1/Power Monitorを運用している場合は,物理ホスト用と論理ホスト用の二つのバッチファイルを準備します。物理ホスト用のバッチファイルは,上記の手順で作成します。論理ホスト用のバッチファイルは,フォルダ名を次のように変更します。

ログファイルの格納フォルダ名:

@set LOG_DIR_BASE=共有フォルダ¥log¥boot
@set LOG_DIR_POWERMONITOR=共有フォルダ¥log

設定ファイルの格納フォルダ名:

@set CONF_DIR_BASE=共有フォルダ¥conf¥boot
@set CONF_DIR_POWREMONITOR=共有フォルダ¥pwroot

採取した資料の出力先フォルダ名:

@set DIR_BACKLOG=%TEMP%¥jp1powermonitor¥backlog_論理ホスト名

Windows Server 2003(x64)をご使用の場合には,「18.4.1 資料採取ツールを実行する」を参照し,バッチファイルを編集してください。

また,トラブルが発生した場合にメモリーダンプ,クラッシュダンプが必要となることがあります。トラブル発生時にメモリーダンプ,クラッシュダンプが出力されるように,次の設定をしてください。

メモリーダンプの出力設定

  1. コントロールパネルから[システム]をダブルクリックする。
  2. [詳細設定]タブをクリックし,[起動と回復]の[設定]をクリックする。
  3. [デバッグ情報の書き込み]で,[完全メモリ ダンプ]を選択し,出力先のファイルを指定する。
注意事項
メモリーダンプのサイズは,実メモリーのサイズによって異なります。搭載している物理メモリーが大きいと,メモリーダンプのサイズも大きくなります。メモリーダンプを採取できるだけのディスク領域を確保してください。詳細は,Windowsのヘルプの「STOPエラー」の項目を参照してください。

クラッシュダンプの出力設定

  1. スタートメニューから[ファイル名を指定して実行]を選択する。
  2. テキストボックスに「drwtsn32」と入力し,[OK]ボタンをクリックする。
    [ワトソン博士]ダイアログボックスが開きます。
  3. 「クラッシュ ダンプ ファイルの作成」にチェックを入れ,クラッシュ ダンプテキストボックスに出力先のファイルを指定する。
  4. [OK]ボタンをクリックする。
注意事項
クラッシュダンプに出力される情報はJP1だけでなく,ほかのアプリケーションプログラムのトラブル情報も出力されます。また,クラッシュダンプが出力されると,その分ディスク容量が圧迫されます。クラッシュダンプが出力されるように設定する場合は,十分なディスク領域を確保しておいてください。