6.1.5 JP1/Power Monitorをインストールする
JP1/Power Monitorのインストール手順をOSごとに説明します。JP1/Power Monitorをインストールする前に,JP1/BaseおよびJP1/Power Monitorと連携するプログラムを停止してください。
- <この項の構成>
- (1) HP-UXの場合
- (2) Solarisの場合
- (3) AIXの場合
(1) HP-UXの場合
ホストのOSがHP-UXの場合のインストール手順を次に示します。
- スーパーユーザーでログインするか,またはsuコマンドでユーザーをスーパーユーザーに変更する。
- ドライブにJP1/Power Monitorの提供媒体をセットする。
- Hitachi PP Installerを使ってインストールする。
Hitachi PP Installerについては,「6.6 Hitachi PP Installerの使い方」を参照してください。
(2) Solarisの場合
ホストのOSがSolarisの場合のインストール手順を次に示します。
- スーパーユーザーでログインするか,またはsuコマンドでユーザーをスーパーユーザーに変更する。
- ドライブにJP1/Power Monitorの提供媒体をセットする。
- Hitachi PP Installerを使ってインストールする。
Hitachi PP Installerについては,「6.6 Hitachi PP Installerの使い方」を参照してください。
(3) AIXの場合
ホストのOSがAIXの場合のインストール手順を次に示します。なお,AIXの場合,ホストの機種によって手順が異なります。それぞれの機種ごとに説明します。
(a) IBM RISCシステム/6000の場合のインストール手順
- スーパーユーザーでログインするか,またはsuコマンドでユーザーをスーパーユーザーに変更する。
- ドライブにJP1/Power Monitorの提供媒体をセットする。
- Hitachi PP Installerを使ってインストールする。
Hitachi PP Installerについては,「6.6 Hitachi PP Installerの使い方」を参照してください。
- JP1 Version 6またはJP1 Version 6iの自動起動の設定を解除する。
JP1 Version 6またはJP1 Version 6iからバージョンアップして使用する場合で,すでに自動起動を設定している場合は,この設定を解除します。
/etc/rc.tcpipの次の行を削除します。自動起動を設定していない場合は,次の行がないことを確認してください。
![[図データ]](figure/zu060106.gif)
- mkitabコマンドを使用して,自動起動を設定する。
自動起動の順序が正しく設定されるように,JP1/Baseを最初に,次にJP1/Power Monitorのサービスを登録し,ほかのJP1シリーズを使用している場合は順次設定してください。
# mkitab -i hntr2mon "jp1base:2:wait:/etc/opt/jp1base/jbs_start"
# mkitab -i jp1base "jp1pw:2:wait:/usr/lib/jp1_aom/startup"
# mkitab -i jp1base "jp1cons:2:wait:/etc/opt/jp1cons/jco_start"
# mkitab -i jp1base "jp1ajs2:2:wait:/etc/opt/jp1ajs2/jajs_start"
# mkitab -i jp1base "jp1nqsexec:2:wait:/usr/bin/jp1_sysbase/autostart"
# mkitab -i jp1base "jp1nps:2:wait:/usr/bin/jp1_nps/autostart"
- lsitabコマンドを使用して,設定内容を確認する。
コマンドの実行例を次に示します。
# lsitab -a
JP1/Baseよりも後ろにJP1/Power Monitorの行があることが必要です。
![[図データ]](figure/zu060112.gif)
- /etc/rc.shutdownファイルをエディターで開き,次の行を追加する。
すでにこの行が記述されている場合,追加は不要です。JP1/BaseはJP1/Power Monitorの後ろに,ほかのJP1シリーズを使用している場合はJP1/Power Monitorの前に記述を追加してください。
![[図データ]](figure/zu060113.gif)
このスクリプトが異常終了すると,OSのシャットダウン処理が中断されます。スクリプトが正常終了するように,最終行に「exit 0」と記述してください。
JP1 Version 6またはJP1 Version 6iの設定で,自動停止処理を/usr/sbin/shutdownまたは/etc/shutdownに記述している場合は,/etc/rc.shutdownに変更してください。
(b) IBM-SP2またはSR4300の場合のインストール手順
- コントロールワークステーションのドライブにJP1/Power Monitorの提供媒体をセットする。
- 各クラスタノードで,コントロールワークステーションのCD-ROM媒体のマウントパスへ,NFSマウントする。
- 各クラスタノードで,Hitachi PP Installerを使ってインストールする。
Hitachi PP Installerについては,「6.6 Hitachi PP Installerの使い方」を参照してください。
- JP1 Version 6またはJP1 Version 6iの自動起動の設定を解除する。
JP1 Version 6またはJP1 Version 6iからバージョンアップして使用する場合で,すでに自動起動を設定している場合は,この設定を解除します。
/etc/rc.tcpipの次の行を削除します。自動起動を設定していない場合は,次の行がないことを確認してください。
![[図データ]](figure/zu060109.gif)
- mkitabコマンドを使用して,自動起動を設定する。
自動起動の順序が正しく設定されるように,JP1/Baseを最初に,次にJP1/Power Monitorのサービスを登録し,ほかのJP1シリーズを使用している場合は順次設定してください。
# mkitab -i hntr2mon "jp1base:2:wait:/etc/opt/jp1base/jbs_start"
# mkitab -i jp1base "jp1pw:2:wait:/usr/lib/jp1_aom/startup"
# mkitab -i jp1base "jp1cons:2:wait:/etc/opt/jp1cons/jco_start"
# mkitab -i jp1base "jp1ajs2:2:wait:/etc/opt/jp1ajs2/jajs_start"
# mkitab -i jp1base "jp1nqsexec:2:wait:/usr/bin/jp1_sysbase/autostart"
# mkitab -i jp1base "jp1nps:2:wait:/usr/bin/jp1_nps/autostart"
- lsitabコマンドを使用して,設定内容を確認する。
コマンドの実行例を次に示します。
# lsitab -a
JP1/Baseよりも後ろにJP1/Power Monitorの行があることが必要です。
![[図データ]](figure/zu060114.gif)
- /etc/rc.shutdownファイルをエディターで開き,次の行を追加する。
すでにこの行が記述されている場合,追加は不要です。JP1/BaseはJP1/Power Monitorの後ろに,ほかのJP1シリーズを使用している場合はJP1/Power Monitorの前に記述を追加してください。
![[図データ]](figure/zu060115.gif)
このスクリプトが異常終了すると,OSのシャットダウン処理が中断されます。スクリプトが正常終了するように,最終行に「exit 0」を記述してください。
JP1 Version 6またはJP1 Version 6iの設定で,自動停止処理を/usr/sbin/shutdownまたは/etc/shutdownに記述している場合は,/etc/rc.shutdownに変更してください。