付録D 用語解説

JP1/AJS2 for EAPで使用する用語,R/3システムで使用する用語,およびそのほかに説明が必要な用語について説明します。

(英字)
ABAP
R/3システムで使用される第4世代言語です。
ABAPプログラム
R/3システムで使用される第4世代言語で作成されたレポートプログラムです。
BW - SCHインターフェース
外部システムからSAP BWシステムのプロセスチェーンを制御するために用意されたSAP社のオープンインターフェースの一つです。
BW - STAインターフェース
外部システムからSAP BWシステムのインフォパッケージを制御するために用意されたSAP社のオープンインターフェースの一つです。
JP1/AJS2
業務を自動的に運用するJP1シリーズのプログラムです。処理を順序付けて定期的に自動実行したり,特定の事象が発生したときに処理を自動的に開始したりできます。JP1/AJS2で業務を作成した後は自動的に処理が実行されるので,常時人員がいなくても業務を運用できます。
JP1/Base
JP1/Baseは,イベントサービス機能を提供するプログラムです。サービスの起動順序を制御したり,JP1イベントを送受信したりできます。
また,JP1/Baseは,JP1/IM,JP1/AJS2,およびJP1/Power Monitorの前提プログラムです。
JP1/IM
分散システムを集中的に監視するためのプログラムです。分散システム内での業務の実行状況や障害などの情報を表すJP1イベントを監視できます。
JP1/Script
ジョブを制御するスクリプトを作成して実行するためのプログラムです。JP1/Scriptを使用すると,高機能なバッチ処理の実行環境を,Windows上で実現することができます。
R/3あて先情報
R/3システムとの接続を確立するときに使用する,JP1/AJS2 for EAPのコマンドの共通引数です。
R/3クライアント
クライアントと呼ばれるR/3システムでの仮想的なユーザー環境のことです。R/3システムでは,クライアント単位で,ユーザーやジョブが管理されています。
R/3ジョブ
R/3システムまたはSAP BWシステムのバックグラウンド処理機能で実行されるジョブのことです。このマニュアルでは,バックグラウンドジョブまたはジョブと表記している場合もあります。
R/3ジョブログ
R/3システムで管理しているジョブログのことです。
R/3ログオン情報
R/3システムにログオンするときのユーザー情報を指定する,JP1/AJS2 for EAPのコマンドの共通引数です。
SAP BWあて先情報
SAP BWシステムとの接続を確立するときに使用する,JP1/AJS2 for EAPのコマンドの共通引数です。
SAP BWクライアント
クライアントと呼ばれるSAP BWシステムでの仮想的なユーザー環境のことです。SAP BWシステムでは,クライアント単位で,ユーザーやジョブが管理されています。
SAP BWログオン情報
SAP BWシステムにログオンするときのユーザー情報を指定する,JP1/AJS2 for EAPのコマンドの共通引数です。
SAPフロントエンドソフトウェア
アプリケーションサーバへ処理を依頼するSAP社のクライアントソフトウェアです。
XBPインターフェース
XBPインターフェースとは,外部システムからR/3システムのバックグラウンドジョブを制御するために用意されたSAP社のオープンインターフェースの一つです。
XMIインターフェースセッション
XMIインターフェースセッションとは,外部システム(R/3システムからみた外部システム)とR/3システム間のアクセスを監視し,記録するR/3システムのセッションのことです。
(ア行)
アプリケーションサーバ
SAPフロントエンドソフトウェアが組み込まれたマシンからの処理を実行するサーバです。
イベント
システム内で発生した特定の事象のことです。
Windows版の場合には,イベントを発行して,Windowsのイベントビューアーでアプリケーションログとして表示できます。
UNIX版の場合には,JP1/SES形式のイベントを発行して,JP1/AJS2でのジョブの起動やJP1/IMでの自動アクションによるリカバリー処理などの契機として利用できます。
依頼番号
インフォパッケージを開始したときにSAP BWシステムによって割り当てられる番号のことです。
インフォパッケージ
SAP BWシステムにデータを転送するために,データをどのシステムから取り出し,どこにデータを転送するかを定義したものです。
インフォパッケージを実行することによって,SAP BWシステムにデータを転送できます。
(カ行)
外部管理インターフェース
XBPインターフェースやBW - STAインターフェース,BW - SCHインターフェースなどの,SAP社のオープンインターフェースの総称です。
外部プログラム
R/3システムで実行できる一般のプログラム(バッチプログラム,OSのコマンド)のことです。
拡張パスワード
SAP NetWeaver 7.0で拡張されたパスワードのことです。パスワードの文字数は40バイト以内で指定できます。また,英字は,大文字・小文字が区別されます。
カスタムジョブ
ある特定の機能を持つジョブ(JP1/AJS2 for EAPの場合,R/3ジョブ)をJP1/AJS2で実行できるように定義したジョブです。JP1/AJS2 for EAPでJP1/AJS2のカスタムジョブ機能を利用するには,R/3システム用のカスタムジョブコンポーネントが必要です。R/3システム用のカスタムジョブコンポーネントは,JP1/AJS2 for EAPのインストール時に一緒にインストールされます。
権限ユーザー
R/3プログラム(ABAPプログラムまたは外部プログラム)の実行時に有効となるユーザーのことです。
(サ行)
ジョブ
R/3システムのバックグラウンド処理機能で実行されるジョブのことです。このマニュアルでは,R/3ジョブまたはバックグラウンドジョブと表記している場合もあります。
ジョブステップ
ジョブを構成する要素。一つのジョブステップは,ABAPプログラム(または外部プログラム)から成ります。
ジョブネット
実行順序を関連づけたジョブの集まりです。ジョブネット内のジョブは,あらかじめ定義した実行順序に従って自動的に実行されます。ジョブネットは,JP1/AJS2の機能です。
ジョブ番号
登録したジョブに対して,R/3システムで割り当てられる番号のことです。
(タ行)
トレース情報
JP1/AJS2 for EAPでトラブルが発生した場合に,問題点を解明するために採取する情報のことです。
(ハ行)
バックグラウンドジョブ
R/3システムのバックグラウンド処理機能で実行されるジョブのことです。このマニュアルでは,R/3ジョブまたはジョブと表記している場合もあります。
バリアント
ABAPプログラムで使用できる引数のことです。
プロセスチェーン
SAP BWシステム上のジョブを自動実行するための手段であり,バックグラウンドで実行される一連のプロセス(ジョブ)から構成されています。プロセスチェーンを実行することによって,一連のプロセスを実行順序に従って自動実行できます。