2.2 ジョブ制御機能のセットアップ

JP1/AJS2 for EAPのジョブ制御機能を使用するために必要なセットアップ作業について説明します。JP1/AJS2 for EAPのジョブ制御機能を使用するためには,次のセットアップ作業が必要です。UNIX系OSの場合,スーパーユーザーでセットアップ作業をしてください。

作業1
JP1/AJS2 for EAP(ジョブ制御)の動作環境を設定する。
作業2
パスを設定する。
作業3
言語種別を設定する(UNIX系OSの場合)。
作業4
servicesファイルにR/3システム用のエントリーを追加する。
作業5
hostsファイルにR/3システム用のエントリーを追加する。
作業6
ジョブ制御用のコマンドを使用する前に次の設定をする。
  • R/3あて先情報の-dオプションを使用できるようにする1
  • コマンドの共通引数(R/3あて先情報およびR/3ログオン情報)のデフォルトを設定する2
作業7
R/3システム用のカスタムジョブを定義する前にsaprfc.iniファイルを作成する3(Windowsの場合)。
作業8
XBP2.0インターフェースを使用できるようにする(特定の機能を使用する場合※4)。
作業9
ジョブ制御用のSAPユーザーを用意する。
作業10
Unicode版 SAPシステムと接続する場合にコードページを設定する。
注※1
-dオプションを使用しない場合,この作業は必要ありません。
注※2
ジョブ制御用のコマンドの共通引数(R/3あて先情報およびR/3ログオン情報)の指定を省略する場合に必要な作業です。コマンドラインにR/3あて先情報およびR/3ログオン情報を指定する場合,この作業は必要ありません。
注※3
R/3システム用のカスタムジョブの定義時にsaprfc.iniファイルを使用しない場合,この作業は必要ありません。
注※4
次の機能を使用する場合に,この作業が必要になります。
  • ジョブの実行中に生成される子ジョブを含めて終了を監視する(親/子ジョブの終了監視)
  • ジョブの優先度としてジョブクラス「A」または「B」を指定する
  • 拡張された以下の印刷パラメーターを制御する
    ・スプール依頼の表題を指定する
    ・出力書式を書式名で指定する
    ・カバーシートに印刷される部署名を指定する
    ・アーカイブ出力時に情報テキストを指定する

それぞれの作業の詳細について,次項以降で説明します。

なお,JP1/AJS2 for EAPとR/3システムとで通信する際,接続する側であるJP1/AJS2 for EAPは特定のポート番号やウェルノウンポート番号を使用しませんが,接続される側であるR/3システムは,接続の方法によって異なったポート番号を使用します。接続の方法に応じてR/3システムで使用できるポート番号については,「付録B.1 R/3システムまたはSAP BWシステムとの通信で使用されるポート番号」を参照してください。

また,JP1/AJS2 for EAPとR/3システムとの間にファイアウォールを配置する場合は,「付録B.2 ファイアウォールの通過方向」を参照してください。

<この節の構成>
2.2.1 JP1/AJS2 for EAP(ジョブ制御)の動作環境を設定する
2.2.2 パスを設定する
2.2.3 言語種別を設定する(UNIX系OSの場合)
2.2.4 servicesファイルにR/3システム用のエントリーを追加する
2.2.5 hostsファイルにR/3システム用のエントリーを追加する
2.2.6 ジョブ制御用のコマンドを使用する前に必要な作業
2.2.7 R/3システム用のカスタムジョブを定義する前にsaprfc.iniファイルを作成する(Windowsの場合)
2.2.8 XBP2.0インターフェースを使用できるようにする(特定の機能を使用する場合)
2.2.9 ジョブ制御用のSAPユーザーを用意する
2.2.10 Unicode版SAPシステムと接続する場合にコードページを設定する