ジョブ制御機能を使用している場合にトラブルが発生したときは,次の資料を採取します。
(1) Windowsの場合
保守情報として次の資料を採取します。
(a) OSのログ情報
表8-1 OSのログ情報(Windowsの場合)
採取する情報の種類 | 採取資料 |
---|---|
Windowsイベントログ | トラブルが発生した時間帯についての,Windowsが採取しているアプリケーションログおよびシステムログ(Windowsの「イベントビューア」ウィンドウの,「システムログ」および「アプリケーションログ」の内容) |
システム情報 | Windowsが管理しているシステム情報
|
ダンプ情報(ワトソンログファイル) | (R/3システム用のカスタムジョブ,またはJP1/AJS2 for EAPが提供するコマンドの実行でアプリケーションエラーが発生した場合) 以下のログファイル(*.log)とダンプファイル(*.dump)
|
注※1 デフォルトでは,「システムドライブ¥Documents and Settings¥All Users¥Documents¥DrWatson」となります。
注※2 デフォルトでは,「システムドライブ¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥Microsoft¥Dr Watson」となります。
(b) JP1/AJS2 for EAP(ジョブ制御)で採取する情報
表8-2 JP1/AJS2 for EAP(ジョブ制御)で採取する情報(Windowsの場合)
採取する情報の種類 | 採取資料 |
---|---|
トレース情報 | 以下のファイル
インストール先フォルダ¥log¥jr3chrfc.log |
標準エラー出力情報 | (JP1/AJS2 for EAPが提供するコマンドが異常終了した場合) 標準エラー出力に出力されるエラーメッセージテキスト
|
形名・バージョン・パッチ情報 | 以下の.versionおよびpatchlog.txtファイル インストール先フォルダ¥system¥.version インストール先フォルダ¥system¥patchlog.txt |
環境設定ファイル | 以下のconfファイル インストール先フォルダ¥conf¥conf |
RFCトレースファイル | (R/3システム用のカスタムジョブの実行中,またはJP1/AJS2 for EAPのコマンドの実行中にエラーが発生した場合) JP1/AJS2 for EAPの作業ディレクトリに作成されるR/3システムとの通信トレース情報を記録したファイル(dev_rfc.trcという名称のファイル) |
RFCライブラリ状態管理ファイル | 以下のjr3chrfcファイル インストール先フォルダ¥system¥jr3chrfc |
(c) R/3システムで採取する情報
表8-3 R/3システムで採取する情報(Windowsの場合)
採取する情報の種類 | 採取資料 |
---|---|
システムログ | SAPフロントエンドソフトウェアでトランザクションSM21を使用して,下記の選択条件で採取した資料
|
XMIログ | SAPフロントエンドソフトウェアでトランザクションRZ15を使用して,下記の選択条件で採取した資料
XMIログの詳細については,R/3のマニュアルおよびオンラインヘルプを参照してください。 |
リリース・パッチ情報 |
|
開発者トレース | (R/3システム用のカスタムジョブ,またはJP1/AJS2 for EAPが提供するコマンドの実行でエラーが発生した場合) R/3システム上の開発者トレース(SAPフロントエンドソフトウェアでトランザクションST11を使用して採取する,dev_w*,dec_rfc*,およびdev_rdファイル) |
(d) オペレーション内容
トラブル発生時のオペレーションの内容について,以下の情報を確認してください。
(2) UNIX系OSの場合
保守情報として次の資料を採取します。
(a) OSのログ情報
表8-4 OSのログ情報(UNIX系OSの場合)
採取する情報の種類 | 採取資料 |
---|---|
syslogファイル | トラブルが発生した時間帯についての,/etc/syslog.confファイルで定義された出力先のうち「user」機能を含む出力先に出力されているシステムログ |
バージョン情報 | uname -aコマンドの実行結果 |
インストール済み日立製品の情報 | /etc/.hitachi/pplistd/pplistdファイル |
(b) JP1/AJS2 for EAP(ジョブ制御)で採取する情報
表8-5 JP1/AJS2 for EAP(ジョブ制御)で採取する情報(UNIX系OSの場合)
採取する情報の種類 | 採取資料 |
---|---|
トレース情報 | 以下のファイル
/var/opt/jp1_am_r3/log/jr3chrfc.log |
標準エラー出力情報 | (JP1/AJS2 for EAPが提供するコマンドが異常終了した場合) 標準エラー出力に出力されるエラーメッセージテキスト |
形名・バージョン・パッチ情報 | 以下の.versionおよび.patch_histファイル /etc/opt/jp1_am_r3/.version /etc/opt/jp1_am_r3/.patch_hist |
環境設定ファイル | 以下のconfファイル /etc/opt/jp1_am_r3/conf/conf |
RFCトレースファイル | (R/3システム用のカスタムジョブの実行中,またはJP1/AJS2 for EAPのコマンドの実行中にエラーが発生した場合) JP1/AJS2 for EAPの作業ディレクトリに作成されるR/3システムとの通信トレース情報を記録したファイル(dev_rfcという名称のファイル) |
RFCライブラリ状態管理ファイル | 以下の.jr3chrfcファイル /etc/opt/jp1_am_r3/.jr3chrfc |
(c) R/3システムで採取する情報
表8-6 R/3システムで採取する情報(UNIX系OSの場合)
採取する情報の種類 | 採取資料 |
---|---|
システムログ | SAPフロントエンドソフトウェアでトランザクションSM21を使用して,下記の選択条件で採取した資料
|
XMIログ | SAPフロントエンドソフトウェアでトランザクションRZ15を使用して,下記の選択条件で採取した資料
XMIログの詳細については,R/3のマニュアルおよびオンラインヘルプを参照してください。 |
リリース・パッチ情報 |
|
開発者トレース | (R/3システム用のカスタムジョブ,またはJP1/AJS2 for EAPが提供するコマンドの実行でエラーが発生した場合) R/3システム上の開発者トレース(SAPフロントエンドソフトウェアでトランザクションST11を使用して採取する,dev_w*,dec_rfc*,およびdev_rdファイル) |
(d) オペレーション内容
トラブル発生時のオペレーションの内容について,以下の情報を確認してください。