2.3 インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御機能のセットアップ

JP1/AJS2 for EAPのインフォパッケージまたはプロセスチェーン制御機能を使用するために必要なセットアップ作業について説明します。

JP1/AJS2 for EAP(インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御)を使用するためには,次のセットアップ作業が必要です。UNIX系OSの場合,スーパーユーザーでセットアップ作業をしてください。

作業1
JP1/AJS2 for EAP(インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御)の動作環境を設定する。
作業2
パスを設定する。
作業3
言語種別を設定する(UNIX系OSの場合)。
作業4
servicesファイルにSAP BWシステム用のエントリーを追加する。
作業5
hostsファイルにSAP BWシステム用のエントリーを追加する。
作業6
インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御用のコマンドを使用する前に次の設定をする。
  • SAP BWあて先情報の-dオプションを使用できるようにする1
  • コマンドの共通引数(SAP BWあて先情報およびSAP BWログオン情報)のデフォルトを設定する2
作業7
SAP BWシステム用のカスタムジョブを定義する前にsaprfc.iniファイルを作成する3(Windowsの場合)。
作業8
SAP BWシステム側でインフォパッケージの警告終了に対する動作を設定する。
作業9
インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御用のSAPユーザーを用意する。
作業10
Unicode版 SAPシステムと接続する場合にコードページを設定する。
注※1
-dオプションを使用しない場合,この作業は必要ありません。
注※2
インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御用のコマンドの共通引数(SAP BWあて先情報およびSAP BWログオン情報)の指定を省略する場合に必要な作業です。コマンドラインにSAP BWあて先情報およびSAP BWログオン情報を指定する場合,この作業は必要ありません。
注※3
SAP BWシステム用のカスタムジョブの定義時にsaprfc.iniファイルを使用しない場合,この作業は必要ありません。

それぞれの作業の詳細について,次項以降で説明します。

なお,JP1/AJS2 for EAPとSAP BWシステムとで通信する際,接続する側であるJP1/AJS2 for EAPは特定のポート番号やウェルノウンポート番号を使用しませんが,接続される側であるSAP BWシステムは,接続の方法によって異なったポート番号を使用します。接続の方法に応じてSAP BWシステムで使用できるポート番号については,「付録B.1 R/3システムまたはSAP BWシステムとの通信で使用されるポート番号」を参照してください。

また,JP1/AJS2 for EAPとSAP BWシステムとの間にファイアウォールを配置する場合は,「付録B.2 ファイアウォールの通過方向」を参照してください。

<この節の構成>
2.3.1 JP1/AJS2 for EAP(インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御)の動作環境を設定する
2.3.2 パスを設定する
2.3.3 言語種別を設定する(UNIX系OSの場合)
2.3.4 servicesファイルにSAP BWシステム用のエントリーを追加する
2.3.5 hostsファイルにSAP BWシステム用のエントリーを追加する
2.3.6 インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御用のコマンドを使用する前に必要な作業
2.3.7 SAP BWシステム用のカスタムジョブを定義する前にsaprfc.iniファイルを作成する(Windowsの場合)
2.3.8 SAP BWシステム側でインフォパッケージの警告終了に対する動作を設定する
2.3.9 インフォパッケージまたはプロセスチェーン制御用のSAPユーザーを用意する
2.3.10 Unicode版SAPシステムと接続する場合にコードページを設定する