1.1 JP1/AJS2 for EAPの特長
JP1/AJS2 for EAPは,R/3システム以外のシステムからR/3システムに連携できる機能を提供する,JP1シリーズのプログラムです。
JP1/AJS2 for EAPには,次に示す特長があります。
- R/3システム以外のシステムからR/3システムのジョブを制御できるようになります。JP1/AJS2 for EAPからR/3システムのバックグラウンドジョブ(以降,R/3ジョブ,またはジョブと表記することがあります)に対してできる制御を次に示します。
- ジョブの登録
- ジョブのリリース
- ジョブのキャンセル
- ジョブの削除
- ジョブに関する情報の表示
- R/3システムのリソースに関する情報の取得
- R/3システムのバックグラウンドジョブをJP1シリーズの他のプログラムで運用できるようになります。
- JP1/AJS2との連携(Windows,UNIX系OSで共通)
JP1/AJS2は,業務を自動的に運用するJP1シリーズのプログラムです。処理を順序付けて定期的に自動実行したり,特定の事象が発生したときに処理を自動的に開始したりできます。
- JP1/Scriptの利用(Windowsの場合)
JP1/Scriptは,スクリプトファイルを作成するJP1シリーズのプログラムです。JP1/Scriptを使用すると,JP1/AJS2 for EAPのコマンド用にスクリプトファイルを作成できるようになります。JP1/Scriptで作成したスクリプトファイルを使用すると,スクリプトの処理を開始する時間を指定したり,システムの起動時に自動的にスクリプトを実行させたりできます。
- JP1/IMとの連携(UNIX系OSの場合)
JP1/IMは,分散システムを集中的に監視するためのプログラムです。分散システム内での業務の実行状況や障害などの情報は,イベントとしてJP1/IMに送られます。JP1/AJS2 for EAPで発行したイベントをJP1/IMに送ることによって,自動アクションによるリカバリー処理などを実行できます。
注意
UNIX版JP1/AJS2 for EAPが発行するイベントは,JP1/SES形式です。JP1/SES形式のイベントの詳細については,「5.2 UNIX系OSの場合」を参照してください。
- SAP BWシステムのインフォパッケージをSAP BWシステム以外のシステムから制御(SAP BW上に定義したインフォパッケージを開始)できるようになります。
- SAP BWシステムのプロセスチェーンをSAP BWシステム以外のシステムから制御(SAP BW上に定義したプロセスチェーンを開始)できるようになります。