はじめに

このマニュアルは,JP1/AJS2 for EAPの機能,使い方,および文法について説明したものです。

対象読者

このマニュアルは,JP1/AJS2 for EAPの機能および使い方について知りたい方を対象にしています。また,次のことを前提にしています。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章から構成されています。なお,このマニュアルは各OSに共通のマニュアルです。OSごとに差異がある場合は,本文中でそのつど内容を書き分けています。

第1章 JP1/AJS2 for EAPの概要
JP1/AJS2 for EAPの特長とシステム構成,機能,およびJP1シリーズの他のプログラムとの連携について説明しています。
第2章 インストールとセットアップ
JP1/AJS2 for EAPのインストールとセットアップの方法について説明しています。
第3章 JP1/AJS2を利用したバックグラウンドジョブの実行
JP1/AJS2を利用したバックグラウンドジョブの実行について説明しています。
第4章 コマンド
JP1/AJS2 for EAPのコマンドについて説明しています。
第5章 イベント
JP1/AJS2 for EAPから他のプログラムへ発行するイベントについて説明しています。
第6章 メッセージ
JP1/AJS2 for EAPから報告されるメッセージについて説明しています。
第7章 syslogメッセージ(UNIX版の場合)
syslogファイルに出力されるJP1/AJS2 for EAPのsyslogメッセージについて説明しています。
第8章 トラブルシューティング
JP1/AJS2 for EAPでトラブルが発生した場合の対策について説明しています。

関連マニュアル

関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,日立製品およびその他の製品の名称を省略して表記しています。製品の正式名称と,このマニュアルでの表記を次の表に示します。

このマニュアルでの表記正式名称
AIXAIX 5L V5.2/V5.3
HP-UXHP-UX (IPF)HP-UX 11i V2/11i V3 (IPF)
HP-UX (PA-RISC)HP-UX 11i/11i V2 (PA-RISC)
IPFItanium(R) Processor Family
JP1/AJS2JP1/Automatic Job Management System 2 - Agent
JP1/Automatic Job Management System 2 - Manager
JP1/Automatic Job Management System 2 - Light Edition
JP1/Automatic Job Management System 2 - View
JP1/AJS2 - AgentJP1/Automatic Job Management System 2 - Agent
JP1/AJS2 - ManagerJP1/Automatic Job Management System 2 - Manager
JP1/AJS2 - ViewJP1/Automatic Job Management System 2 - View
JP1/AJS2 for EAPJP1/Automatic Job Management System 2 for Enterprise Applications
JP1/IMJP1/Integrated Management - Manager
JP1/Integrated Management - View
JP1/SESJP1/System Event Service
R/3SAP社の製品SAP R/3(R)
SAP BWSAP社の製品SAP Business Information Warehouse
SolarisSolaris 9/10
WindowsWindows Server 2003Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition
Windows Server 2003 (IPF)Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition for Itanium-based Systems
Windows Server 2003 (x64)Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard x64 Edition

UNIX系のOSを区別する必要がない場合は,総称してUNIX系OSと表記しています。

このマニュアルで使用する英略語

このマニュアルで使用する主な英略語を次に示します。

英略語正式名称
ABAPAdvanced Business Application Programming
APIApplication Programming Interface
EUCExtended UNIX Code
FATFile Allocation Table
IDIDentification
JISJapanese Industrial Standards
LANLocal Area Network
NTFSNew Technology File System
OSOperating System
PCPersonal Computer
RFCRemote Function Call
SNCSecure Network Communications
TCP/IPTransmission Control Protocol/Internet Protocol
UNCUniversal Naming Convention
XBPeXternal Background Processing
XMIeXternal Monitor Interface

マニュアルで使用する記号

このマニュアルで使用する記号を次に示します。

記号意味
[ ]ウィンドウ,ダイアログボックス,ボタン,チェックボックスなどを示します。
(例)
[Jobnet Editor]ウィンドウ
[カスタムジョブの登録]ダイアログボックス

コマンドの文法で使用する記号

コマンドの文法の説明で使用する記号を次に示します。

記号意味
-(ハイフン)オプションの区切りを示します。オプションは次の形式で構成されます。
・単一または複数の英数字
・単一または複数の英数字 引数
なお,引数の中にオプションが含まれる場合もあります。引数にオプションまたは空白文字が含まれる場合,引数全体を単引用符(')や二重引用符(")で囲むように指定することがあります。
(例)
-ab,-a '-b 引数 1',-a "引数2"
|(ストローク)複数の項目に対して項目間の区切りを示し,「または」の意味を示します。
(例)
「A|B|C」は「A,B,またはC」を示します。
{ }(波括弧)この記号で囲まれている複数の項目の中から,必ず一組の項目を選択します。項目と項目の区切りは「|」で示します。
(例)
「{A|B|C}」は,「A,B,またはCのどれか一つを指定する」ことを示します。
[ ](角括弧)この記号で囲まれている項目は,任意に指定できます(省略できます)。
(例)
「[A]」は,「必要に応じてAを指定する」ことを示します(必要のない場合は,Aを省略できます)。
「[B|C]」は,「必要に応じてBまたはCを指定する」ことを示します(必要のない場合は,BおよびCを省略できます)。
...(点線)この記号の直前に示された項目を繰り返して複数個,指定できます。項目を複数個指定する場合は,項目間の区切りに空白文字(半角スペース)を使用します。
(例)
「A B...」は,「Aの後にBを複数個指定できる」ことを示します。
_(下線)括弧で囲まれているすべての項目を省略したときに,システムが採用する標準値を示します。
(例)
「[A|B]」は,「AとBのどちらも選択しなかった場合,システムはAを選択する」ことを示します。

図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を次のように定義します。

[図データ]

常用漢字以外の漢字の使用について

このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。

個所(かしょ)

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)は,それぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。