2.2.3 一覧表からの操作

一覧表を表示する状態一覧フレームに次の操作ボタンが表示されます。

一覧から操作対象を選択した後に操作ボタンを押して実行します。

操作ボタンで操作する場合の処理の流れを次の図に示します。

図2-6 操作ボタンで操作する場合の処理の流れ

[図データ]

処理の流れ(操作の番号は図2-6中の番号に対応しています)
1.操作対象を一つ以上選択し操作ボタンを押すと,操作確認フレームが表示されます。操作対象が一つも選択されていないときは,それを示すメッセージをダイアログボックスで表示し,操作は実行しません。
2.操作確認フレームでは,実行しようとしている操作に関して指定できるオプションと,選択した操作対象の一覧表が表示されます。操作対象の一覧表は[監視]画面の一覧表と同じ形式で,操作確認フレームでチェックボックスのチェックをしなければ操作の対象になりません。
3.操作確認フレームで[キャンセル]ボタンを押した場合,操作は実行されないで[監視]画面に戻ります(この時最新情報が再取得されます)。
4.操作確認フレームで[実行]ボタンを押した場合,選択された操作対象に対して,選択されたオプションで操作が実行されます。
5.操作実行結果フレームが表示され,各操作対象について操作の実行結果が一覧表で表示されます。ユーザー環境設定で状態確認フレームを表示する設定をしている場合は,状態確認フレームも表示されます。
6.実行結果を確認した後[監視画面に戻る]ボタンを押すと,[監視]画面に戻ります(この時点で最新情報が再取得されます)。
7.状態確認フレームが表示されている場合,実行結果を確認した後[選択行を監視画面で表示]ボタンを押すと[監視]画面に戻り,選択された操作対象だけが表示されます。操作対象が一つも選択されていないときは,それを示すメッセージをダイアログボックスで表示し,画面は遷移しません。

操作ボタンによって実行されたコマンドが実行先のJP1/AJS2 - Managerでエラーになった場合のログ出力は,そのホスト上で同じコマンドを実行した場合と同様で,システムログや日立統合トレースログにメッセージが出力されます。

なお,ユニット名に「*」(アスタリスク),「?」(疑問符),「¥」(円記号),「"」(ダブルクォーテーションマーク),「`」(バッククォーテーションマーク),「[」(開き大括弧),および「]」(閉じ大括弧)のどれかの文字を含むユニットは操作対象として選択できません(状態一覧表の該当する行のチェックボックスが不活性になります)。

再実行,即時実行,日時変更,遅延監視変更,およびジョブ状態変更の操作については,操作確認フレームで次の表に示すオプションを指定できます。

表2-10 操作時に指定できるオプション

ボタン名オプションオプションの内容
再実行
(ルートジョブネット)
再実行方法
  • 異常終了ジョブから
  • 異常終了ジョブの次から
  • 異常終了ジョブネットから
  • 先頭から
  • 警告終了ジョブだけ
再実行オプション再実行するルートジョブネットを保留状態にする
異常状態の先行ユニットを警告検出終了にする
再実行
(ネストジョブネットまたはジョブ)
再実行方法
  • 指定ユニットから
  • 指定ユニットだけ
  • 指定ユニットの次から
再実行オプション再実行で指定したユニットを保留状態にする
異常状態の先行ユニットを警告検出終了にする
即時実行前倒し変更時の扱い
(ルートジョブネット)
次回予定追加/次回予定移動
配下の開始日時配下の開始日時もずらす
日時変更開始日時日時指定/相対指定
前倒し変更時の扱い
(ルートジョブネット)
次回予定追加/次回予定移動
配下の開始日時配下の開始日時もずらす
遅延監視変更開始遅延監視(ルートジョブネット)
  • 変更しない
  • 監視しない
  • 絶対時刻
  • 自ジョブネットの開始予定時刻からの相対
開始遅延監視(ネストジョブネット)
  • 変更しない
  • 監視しない
  • 絶対時刻
  • ルートジョブネットの開始予定時刻からの相対
  • 上位ジョブネットの開始予定時刻からの相対
  • 自ジョブネットの開始予定時刻からの相対
終了遅延監視(ルートジョブネット)
  • 変更しない
  • 監視しない
  • 絶対時刻
  • 自ジョブネットの開始予定時刻からの相対
終了遅延監視(ネストジョブネット)
  • 変更しない
  • 監視しない
  • 絶対時刻
  • ルートジョブネットの開始予定時刻からの相対
  • 上位ジョブネットの開始予定時刻からの相対
  • 自ジョブネットの開始予定時刻からの相対
ジョブネット監視
  • 変更しない
  • 監視しない
  • 実行所要時間
ジョブ状態変更変更後の状態
  • 変更しない
  • 正常終了
  • 起動失敗
  • 警告検出終了
  • 異常検出終了
  • 計画未実行
  • 終了コードで判定
変更後の終了コード変更する
終了コード
(-2,147,483,648~2,147,483,647

注※ 監視先JP1/AJS2 - ManagerがUNIXの場合,0~255以外の値を指定するとエラーになります。


注意
親子関係にあるユニット(例えば,あるジョブネットとその配下のジョブ)を同時に選択して操作を行わないでください。