6.3.4 状態一覧フレーム

指定した条件で取得した状態を一覧表示するフレームです。

このフレームからJP1/AJS2 - Viewの起動や,再実行などの操作を実行できます。

初期画面と,状態確認フレームの[選択行を監視画面で表示]ボタンを押して前回操作したユニットを表示している画面とでは,次の点が異なります。

それぞれの場合の状態一覧フレームを次の図に示します。

図6-8 状態一覧フレーム(初期画面)

[図データ]

図6-9 状態一覧フレーム(前回操作したユニットを表示している画面)

[図データ]

<この項の構成>
(1) 操作ボタン
(2) 自動更新切り替えチェックボックス
(3) エラー情報一覧表
(4) 状態一覧表

(1) 操作ボタン

[最新情報に更新]ボタン
現在表示されている情報を取得したときと同じ条件で最新情報を再取得します。
[初期画面に戻る]ボタン
状態一覧フレームの初期画面が表示されます。
[初期画面に戻る]ボタンは,状態取得条件設定フレームを表示する設定をしていない場合に前回操作したユニットを表示しているときだけ表示されます。
[実行結果の確認]ボタン
操作実行結果フレームが表示されます。
[再実行]ボタン
状態一覧表の[選択]チェックボックスをチェックした行データに対して,再実行を実行します。
[即時実行]ボタン
状態一覧表の[選択]チェックボックスをチェックした行データに対して,即時実行の一時変更を実行します。
[保留]ボタン
状態一覧表の[選択]チェックボックスをチェックした行データに対して,保留の一時変更を実行します。
[保留解除]ボタン
状態一覧表の[選択]チェックボックスをチェックした行データに対して,保留解除の一時変更を実行します。
[実行中止]ボタン
状態一覧表の[選択]チェックボックスをチェックした行データに対して,実行中止の一時変更を実行します。
[強制終了]ボタン
状態一覧表の[選択]チェックボックスをチェックした行データに対して,強制終了を実行します。
[日時変更]ボタン
状態一覧表の[選択]チェックボックスをチェックした行データに対して,開始日時を変更します。
[変更解除]ボタン
状態一覧表の[選択]チェックボックスをチェックした行データに対して,変更解除を実行します。
[遅延監視変更]ボタン
状態一覧表の[選択]チェックボックスをチェックした行データに対して,遅延監視設定を変更します。
[ジョブ状態変更]ボタン
状態一覧表の[選択]チェックボックスをチェックした行データに対して,ジョブの状態を変更します。
[中断]ボタン
状態一覧表の[選択]チェックボックスをチェックした行データに対して,中断を実行します。

(2) 自動更新切り替えチェックボックス

[自動更新しない]チェックボックスをチェックした場合,状態一覧フレームの自動更新処理が一時的に停止されます。チェックを外すと自動更新処理が再開されます。

(3) エラー情報一覧表

[ホスト名]
状態取得中にエラーがあった監視対象のホスト名が表示されます。
[サービス名]
状態取得中にエラーがあった監視対象のスケジューラーサービス名が表示されます。
[ユニット名]
状態取得中にエラーがあった監視対象のユニット名が表示されます。
[エラー情報]
状態取得中のエラー情報が表示されます。

エラー情報一覧表は状態取得した直後の画面だけで表示されます。状態一覧表を分割表示している場合,次のページまたは前のページへ移動したときには表示されません。

(4) 状態一覧表

状態取得件数
状態取得結果の全件数が表示されます。分割表示の場合も全件数が表示されます。状態確認フレームの[選択行を監視画面で表示]ボタンを押して表示した場合は,「前回操作したユニットを表示しています。(件数:N件)」と表示されます。
注※
Nは表示しているユニットの件数です。
前後ページへのハイパーリンク
状態一覧表の表示方法として「分割表示」を指定した場合,前後ページへのハイパーリンクが表示されます。前のページ,次のページがある場合だけ,それぞれに対応するリンクが表示されます。
項目行
項目行の[選択]ハイパーリンクをクリックすると,奇数回目のクリックですべての行のチェックボックスにチェックが入り,偶数回目のクリックですべての行のチェックボックスのチェックが消えます。
それ以外の項目名ハイパーリンクをクリックすると,その列のデータが昇順にソートされます。昇順にソートされた列の項目名ハイパーリンクをクリックすると降順にソートされ,降順にソートされた列の項目名ハイパーリンクをクリックすると昇順にソートされます。
[状態]ハイパーリンクでソートした場合の並び順は,次のとおりです。
ソート順序状態名
1 ↓昇順状態認識不能※1
2キューイング※2
3実行中※2
4監視中
5正常終了※2
6計画未実行※2
7繰り越し未実行
8監視未起動終了
9監視正常終了
10監視打ち切り終了
11正常終了-偽
12監視中断
13警告検出実行中※2
14警告検出終了※2
15異常検出実行中※2
16異常検出終了※2
17未実行終了※2
18中断※2
19強制終了※2
20順序不正
21起動失敗※2
22終了状態不明※2
23閉塞
24開始時刻待ち※2
25先行終了待ち
26保留中※2
27 ↑降順実行待ち
注※1
ユニットの状態認識に失敗している状態
注※2
同一状態名に「-R」,「-W」,「-WR」が付く場合のソート順序は次のとおりです。

ソート順序状態名
1 ↓昇順"状態"
2"状態" -R
3"状態" -W
4 ↑降順"状態" -WR
[選択]チェックボックス
操作ボタンを押した場合,[選択]チェックボックスをチェックした行データが操作の対象になります。
ただし,次の場合にはチェックボックスが不活性になり,操作対象として選択できません。
  • ユニット名に「*」「?」「¥」「"」「`」「[」「]」のどれかの文字が含まれる。
  • ユニット種別または状態が不明である。
[ホスト名]
その行データのホスト名が表示されます。
[サービス名]
その行データのスケジューラーサービス名が表示されます。
[ユニット名]
その行データのユニット名が表示されます。
ユーザー環境設定でユニット名をハイパーリンク化するよう設定している場合,ユニット名がハイパーリンクとして表示されます。ハイパーリンクをクリックすると,その行データに対してJP1/AJS2 - Viewが起動されます。
[ユニット種別]
その行データのユニット種別を表示します。ユニット種別は次の記号で表示されます。
記号ユニット種別
condn起動条件ジョブネット(.CONDITION)
netジョブネット
rnetリカバリージョブネット
rmnetリモートジョブネット
rrnetリカバリーリモートジョブネット
jobUNIXジョブ
rjobリカバリーUNIXジョブ
pjobPCジョブ
rpjobリカバリーPCジョブ
qjobQUEUEジョブ
rqjobリカバリーQUEUEジョブ
netcnジョブネットコネクタ
jdjob判定ジョブ
rjdjobリカバリー判定ジョブ
orjobORジョブ
rorjobリカバリーORジョブ
cmsjbJP1/Cm2状態通知ジョブ
rcmsjbリカバリーJP1/Cm2状態通知ジョブ
evwjbJP1イベント受信監視ジョブ
revwjbリカバリーJP1イベント受信監視ジョブ
flwjbファイル監視ジョブ
rflwjbリカバリーファイル監視ジョブ
mlwjbメール受信監視ジョブ
rmlwjbリカバリーメール受信監視ジョブ
mqwjbメッセージキュー受信監視ジョブ
rmqwjbリカバリーメッセージキュー受信監視ジョブ
mswjbMSMQ受信監視ジョブ
rmswjbリカバリーMSMQ受信監視ジョブ
lfwjbログファイル監視ジョブ
rlfwjbリカバリーログファイル監視ジョブ
ntwjbWindowsイベントログ監視ジョブ
rntwjbリカバリーWindowsイベントログ監視ジョブ
tmwjb実行間隔制御ジョブ
rtmwjbリカバリー実行間隔制御ジョブ
evsjbJP1イベント送信ジョブ
revsjbリカバリーJP1イベント送信ジョブ
mlsjbメール送信ジョブ
rmlsjbリカバリーメール送信ジョブ
mqsjbメッセージキュー送信ジョブ
rmqsjbリカバリーメッセージキュー送信ジョブ
mssjbMSMQ送信ジョブ
rmssjbリカバリーMSMQ送信ジョブ
pwljbローカル電源制御ジョブ
rpwljbリカバリーローカル電源制御ジョブ
pwrjbリモート電源制御ジョブ
rpwrjbリカバリーリモート電源制御ジョブ
cuujbカスタムUNIXジョブ
rcuujbリカバリーカスタムUNIXジョブ
cupjbカスタムPCジョブ
rcupjbリカバリーカスタムPCジョブ
hlnetホストリンクジョブネット
また,記号のところにマウスカーソルを移動すると,上記のユニット種別が次の図のようにポップアップ表示されます。
[図データ]
[コメント]
その行データのコメントが表示されます。
[実行ID]
その行データの実行IDが表示されます。
[状態]
その行データの状態が表示されます。
[保留]
その行データの次回実行予定の保留属性が次のように表示されます。
表示内容説明
する(定義)保留属性の定義による保留予定
する(一時変更)保留属性の一時変更による保留予定
しない保留しない
***すでに実行を開始している
ルートジョブネットの属性に「前回異常時だけ保留」,または「前回異常警告時だけ保留」を設定している場合,「保留しない」を仮定して保留予定を求めます。
[遅延状態]
その行データの遅延状態が次のように表示されます。
  • なし
  • 開始遅延
  • ネスト開始遅延
  • 終了遅延
  • ネスト終了遅延
[開始遅延日時]
その行データの開始遅延を検出する日時が表示されます。
開始遅延監視を「しない」に設定してある場合は「****/**/** **:**」と表示されます。
[終了遅延日時]
その行データの終了遅延を検出する日時が表示されます。
終了遅延監視を「しない」に設定してある場合は「****/**/** **:**」と表示されます。
[戻り値]
その行データの戻り値が表示されます。
ジョブ以外の場合は「***」と表示されます。
[計画一時変更]
その行データの計画一時変更の有無,および内容が次のように表示されます。
  • あり(日時変更)
  • あり(連動一時変更)
  • なし(前回実行中止)
  • なし
監視先のスケジューラーデータベースがISAMの場合は「***」と表示されます。
[開始予定日時]
その行データの開始予定日時が表示されます。
ジョブの場合は「****/**/** **:**」と表示されます。
なお,スケジュールされた日時がそのまま開始予定日時として表示されます。
[開始日時]
その行データの開始日時,または再実行開始日時が表示されます。
実行が開始していない場合は「****/**/** **:**:**」と表示されます。
[終了日時]
その行データの終了日時が表示されます。
実行が終了していない場合は「****/**/** **:**:**」と表示されます。
[実行ホスト]
その行データの実行ホスト名が表示されます。
ジョブ以外の場合や,実行先のエージェントホストで実行が開始されていないジョブの場合は「***」と表示されます。
[所要時間]
その行データの実行所要時間が表示されます。
実行が終了していない場合は「**:**:**」と表示されます。
注意事項
DB種別が,組み込みDB(またはHiRDB)の場合とISAMの場合で,次のような違いがあります。

表6-2 監視対象となるスケジューラーサービスのDB種別による機能差異

状態組み込みDBまたはHiRDBISAM
状態一覧表に[保留]が表示された場合次の項目を表示します。
  • する(一時変更)
  • する(定義)
  • しない
次の項目を表示します。
  • する
  • しない
状態一覧表に表示されたジョブが未実行終了した場合行データの背景色は,[ユーザー環境設定]画面の設定フレーム(状態表示色の設定)での,[未実行終了(実行予定なし)],または[未実行終了(実行予定あり)]の設定に従います。行データの背景色は,[ユーザー環境設定]画面の「設定フレーム(状態表示色の設定)」での,「未実行終了(実行予定なし)」の設定に従います。
状態取得条件設定フレームで[開始遅延あり]をチェックして[状態取得]ボタンを押した場合状態取得できます。ジョブネットが次のどれかの遅延状態の場合,状態取得できません。
  • 開始遅延なし,ネスト開始遅延あり,終了遅延あり,およびネスト終了遅延あり
  • 開始遅延なし,ネスト開始遅延あり,終了遅延あり,およびネスト終了遅延なし
  • 開始遅延なし,ネスト開始遅延あり,終了遅延なし,およびネスト終了遅延あり
JP1資源グループが設定されているユニットを状態取得する場合ユニットを状態取得する場合の権限は,ログインしたJP1ユーザーにマッピングされているOSユーザーが持つ権限に関係なく,各ユニットに設定されているJP1資源グループに従います。ユニットを状態取得する場合の権限は,ログインしたJP1ユーザーにマッピングされているOSユーザーがAdministrator権限(またはroot権限)を持つ場合には,各ユニットに設定されているJP1資源グループは考慮されません。
起動条件ジョブネット(.CONDITION)配下のイベントジョブが,起動条件を使用しない設定で実行登録された場合状態一覧表に表示しません。状態一覧表に表示します。
サスペンド中にユニットが追加された場合(全ユニットが対象)状態一覧表に表示しません。状態一覧表に表示します。
状態一覧表に[計画一時変更]が表示された場合状態一覧表に計画一時変更の有無と内容を表示します。状態一覧表には常に「***」を表示します。