3.3.1 構成定義ファイル(環境設定パラメーター)の定義方法
JP1/AJS2 - Web Operation Assistant環境のセットアップに使用する構成定義ファイル(ajs2woa.conf)には,環境設定に必要な情報が定義されています。情報を変更したい場合は,構成定義ファイル(環境設定パラメーター)の定義内容を書き換えてください。
- <この項の構成>
- (1) 構成定義ファイル(環境設定パラメーター)の定義手順
- (2) 構成定義ファイル(環境設定パラメーター)で設定する内容
(1) 構成定義ファイル(環境設定パラメーター)の定義手順
構成定義ファイル(環境設定パラメーター)は,初期状態ではデフォルト値で定義されています。必要に応じて,JP1/AJS2 - Web Operation Assistantの環境を設定し直してください。
構成定義ファイル(環境設定パラメーター)の定義手順を次に示します。
- HTTPサーバーを停止する。
JP1/AJS2 - Web Operation Assistantホスト側でWindowsの[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]で,次に示すサービスを停止します。
JP1/AJS2 WOA HTTP Server
- アプリケーションサーバーを停止する。
JP1/AJS2 - Web Operation Assistantホスト側でWindowsの[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]で,次に示すサービスを停止します。
JP1/AJS2 WOA Web Application Server
- 次のファイルをメモ帳などのテキストエディターで開く。
JP1/AJS2 - Web Operation Assistantインストール先フォルダ¥conf¥ajs2woa.conf
- 必要に応じて,定義内容を変更する。
- ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。
jbssetcnf ファイル名
(jbssetcnfコマンドのパスは,「JP1/Baseインストール先フォルダ¥bin¥jbssetcnf」です)
jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
- アプリケーションサーバーを起動する。
JP1/AJS2 - Web Operation Assistantホスト側でWindowsの[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]で,手順2で停止した次のサービスを起動します。
JP1/AJS2 WOA Web Application Server
- HTTPサーバーを起動する。
JP1/AJS2 - Web Operation Assistantホスト側でWindowsの[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]で,手順1で停止した次のサービスを起動します。
JP1/AJS2 WOA HTTP Server
設定ファイルの内容が構成定義に反映されます。
- 注意
- JP1/Baseを前提製品とするJP1シリーズのプログラムが稼働中の場合には,jbssetcnfコマンドを実行する前に,JP1シリーズのプログラムを終了させてください。
(2) 構成定義ファイル(環境設定パラメーター)で設定する内容
(a) 構成定義ファイルの環境設定パラメーター一覧
JP1/AJS2 - Web Operation Assistantは,定義キー[JP1_DEFAULT¥JP1AJS2WOA]に構成定義情報を設定できます。
JP1/AJS2 - Web Operation Assistant構成定義ファイルで定義する環境設定パラメーター一覧を次の表に示します。
表3-1 環境設定パラメーター一覧(ajs2woa.conf)
環境設定パラメーター | 内容およびデフォルト値 |
---|
"HNTRLOGLEVEL"= | HNTRに出力するログのレベル デフォルトは「error」 |
"IPC_TIMEOUT"= | 通信タイムアウト時間 デフォルトは「dword:00000000」 |
"IPCRETRYINTERVAL"= | 通信リトライ間隔 デフォルトは「dword:00000001」 |
"IPCRETRYCOUNT"= | 通信リトライ回数 デフォルトは「dword:00000003」 |
(b) 環境設定パラメーターの定義内容
環境設定パラメーターの定義内容の詳細を次に示します。
- "HNTRLOGLEVEL"="{none|error|warn|info|}"
- 統合トレースログに出力するメッセージレベルを次の中から選択して指定します。
- none
- どのメッセージも出力しません。
- error
- エラーメッセージを出力します。
- warn
- エラー,および警告メッセージを出力します。
- info
- エラー,警告,および情報通知メッセージを出力します。
- デフォルトは「error」です。
- “IPC_TIMEOUT”=dword:通信タイムアウト時間
- JP1/AJS2 - Managerと通信するときに,通信できるまでどのくらい待つか(タイムアウト時間)の秒数を16進数で指定します。指定できる範囲は,0~258(10進数で0~600)です。デフォルトは「dword:00000000」です。ここで指定した時間待っても通信できない場合は,エラーとなります。また,dword:00000000を指定した場合は,OSのタイムアウト時間に依存して制御されます。
- “IPCRETRYINTERVAL”=dword:リトライ間隔
- 通信エラー時のリトライ間隔の秒数を16進数で指定します。指定できる範囲は,0~A(10進数で0~10)です。デフォルトは「dword:00000001」です。リトライが発生するごとに,ここで指定した値分が加算されます。
- “IPCRETRYCOUNT”=dword:リトライ回数
- 通信エラー時のリトライ回数を16進数で指定します。指定できる範囲は,0~64(10進数で0~100)です。デフォルトは「dword:00000003」です。