6.2 トラブル発生時に採取が必要な資料
JP1/AJS2 - Definition Assistantにトラブルが発生したときに採取が必要な資料を示します。
なお,JP1では採取が必要な資料を一括採取するための「資料採取ツール」を用意しています。資料採取ツールの初期設定で採取できる資料については,表中に記号で示しています。
- <この節の構成>
- (1) OSのログ情報
- (2) JP1の情報
- (3) JP1/AJS2 - Managerのプロセス一覧
- (4) オペレーション内容
- (5) 画面上のエラー情報
- (6) その他の情報
(1) OSのログ情報
次に示すOSのログ情報の採取が必要です。
(a) Windows XP ProfessionalおよびWindows Server 2003の場合
Windows XP ProfessionalおよびWindows Server 2003の場合に,採取が必要なOSのログ情報を次に示します。
表6-1 トラブル発生時に採取が必要なOSのログ情報(Windows XP ProfessionalおよびWindows Server 2003の場合)
情報の種類 | デフォルトのファイル名 | ツールでの採取 |
---|
Windowsイベントログ | イベントログファイル | ○ |
Windowsレジストリ情報 | - | ○ |
hostsファイル servicesファイル | - システムフォルダ¥system32¥drivers¥etc¥hosts
- システムフォルダ¥system32¥drivers¥etc¥services
| ○ |
ワトソンログファイル※ | システムドライブ¥Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥Microsoft¥Dr Watson¥drwtsn32.log | ○ |
マシン構成情報 | - | ○ |
サービス起動されているPP一覧 | - | ○ |
ネットワーク構成情報 | - | ○ |
メモリーダンプ※ | - | ○ |
クラッシュダンプ※ | - | ○ |
- (凡例)
- ○:資料採取ツールで採取できる。
- 注※
- 資料採取ツールは,ワトソンログファイル,メモリーダンプ,クラッシュダンプをデフォルトのフォルダから取得します。別のフォルダを指定している場合には,資料採取ツールのセットアップが必要です。
(b) Windows Vistaの場合
Windows Vistaの場合に,採取が必要なOSのログ情報を次に示します。
表6-2 トラブル発生時に採取が必要なOSのログ情報(Windows Vistaの場合)
情報の種類 | デフォルトのファイル名 | ツールでの採取 |
---|
Windowsイベントログ | イベントログファイル | ○ |
Windowsレジストリ情報 | - | ○ |
hostsファイル servicesファイル | - システムフォルダ¥system32¥drivers¥etc¥hosts
- システムフォルダ¥system32¥drivers¥etc¥services
| ○ |
ワトソンログファイル※1 | - | × |
マシン構成情報※2 | - | ○ |
サービス起動されているPP一覧※2 | - | ○ |
ネットワーク構成情報※2 | - | ○ |
メモリーダンプ※1 | - | × |
クラッシュダンプ※1 | - | × |
- (凡例)
- ○:資料採取ツールで採取できる。
- ×:資料採取ツールで採取できない。
- 注※1
- Windows Vistaでは,ワトソンログを取得できません。また,メモリーダンプやクラッシュダンプを資料採取ツールで取得できません。これらに相当する情報は,トラブルの発生時に手動で採取してください。採取方法については,「6.3(4) ユーザーダンプを採取する(Windows Vistaの場合)」および「6.3(5) 問題レポートを採取する(Windows Vista限定)」を参照してください。
- 注※2
- Windows Vistaの場合,これらの情報を含めたハードウェア環境,ソフトウェア環境,インターネット設定など,コンピュータに関するさまざまな情報が取得されます。なお,情報採取の終了までに数分掛かることがあります。[システム情報]ダイアログボックスが閉じるまで待ってください。
(2) JP1の情報
JP1に関する次の情報の採取が必要です。また,接続先のJP1/AJS2 - Managerホスト上のファイルの採取も必要です。
表6-3 トラブル発生時に採取が必要なJP1の情報
情報の種類 | デフォルトのフォルダ名 | ツール での採取 |
---|
ログファイル マスターファイル 作業ファイル 定義ファイル | - Windows XP ProfessionalおよびWindows Server 2003の場合
- JP1/AJS2 - Definition Assistantのインストール先フォルダ¥bin
- JP1/AJS2 - Definition Assistantのインストール先フォルダ¥conf
- JP1/AJS2 - Definition Assistantのインストール先フォルダ¥tmp
- JP1/AJS2 - Definition Assistantのインストール先フォルダ¥log
- Windows Vistaの場合
- JP1/AJS2 - Definition Assistantのインストール先フォルダ¥bin
- JP1/AJS2 - Definition Assistantのインストール先フォルダ¥conf
- %ALLUSERSPROFILE%※1¥Hitachi¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2DA¥tmp
- %ALLUSERSPROFILE%※1¥Hitachi¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2DA¥log
| ○ |
実行時に使用したマスターファイルの複製ファイル | - | × |
実行時に使用した実行結果ファイル | - Windows XP ProfessionalおよびWindows Server 2003の場合
- JP1/AJS2 - Definition Assistantのインストール先フォルダ¥backup
- Windows Vistaの場合
- %ALLUSERSPROFILE%※1¥Hitachi¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2DA¥backup
|
接続先情報(接続先のJP1/AJS2 - Managerの資料採取ツール※2で採取した情報) | - 接続先JP1/AJS2 - Managerがインストールされているホストの「%TEMP%¥jp1ajs2¥backlog」(Windowsの場合)
- 接続先JP1/AJS2 - Managerがインストールされているホストの「/tmp/jp1ajs2/」配下の情報(UNIXの場合)
| △ |
- (凡例)
- ○:資料採取ツールで採取できる。
- ×:資料採取ツールで採取できない。
- △:接続先のJP1/AJS2 - Manager上の資料採取ツールで採取できる。
- 注※1
- 「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。
- 注※2
- 接続先のJP1/AJS2 - Managerの資料採取ツールについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド」にある資料の採取方法の説明を参照してください。
(3) JP1/AJS2 - Managerのプロセス一覧
Windowsの[タスクマネージャ]ウィンドウの[プロセス]タブで,接続先のJP1/AJS2 - Managerのプロセスの動作状態を確認します。
JP1/AJS2 - Managerのプロセスについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド」にある,JP1/AJS2 - Managerのプロセス一覧の説明を参照してください。
(4) オペレーション内容
トラブル発生時のオペレーション内容について次に示す情報が必要です。
- オペレーション内容の詳細
- トラブル発生時刻
- マシン構成(各OSのバージョン,ホスト名,JP1/AJS2 - Definition AssistantとJP1/AJS2 - ManagerやJP1/AJS2 - Viewとの構成など)
- 再現性の有無
- JP1/AJS2 - Definition Assistantを利用中のWindowsホストへのログインユーザー名
(5) 画面上のエラー情報
次に示すハードコピーを採取してください。
- アプリケーションエラーが発生した場合は,操作画面のハードコピー
- エラーメッセージダイアログボックスのハードコピー(および詳細ボタンがある場合はその内容)
(6) その他の情報
上記の(1)~(5)以外で必要な情報を次に示します。
- Windowsの[イベントビューア]ウィンドウの,[システムログ]および[アプリケーションログ]の内容
- [ヘルプとサポート]の[システム情報]の内容
Windows Vistaの場合は,「(1) OSのログ情報」として資料採取ツールで取得できます。