JP1/AJS2 - Definition Assistantでの定義情報のインポートやエクスポートの処理性能を見積もるには,次の点を考慮する必要があります。
定義情報のインポートやエクスポートを実行すると,接続先のJP1/AJS2に対してJP1/AJS2のコマンドをリモート実行します。処理対象のユニット数の増加が性能に大きな影響を与えます。
(1) 推奨構成
JP1/AJS2 - Definition Assistantでは,次の3点を実行してデータ転送でのネットワーク負荷の軽減,定義情報管理テンプレート上での処理性能や実行コマンド性能の低下を抑止する運用をお勧めします。
機能上は,JP1/AJS2 - Definition Assistantで一度に1万を超えるユニット数分の定義情報を処理することもできますが,性能面の負担を考慮して,1回の操作で処理するユニット数の目安を最大1,000ユニット程度として検討してください。
なお,次の場合は性能的に負荷が掛かるため,このような定義にならないように注意してください。
(2) インポート処理時間の見積もり
マシンスペックの違いにもよりますが,一般的に定義情報のインポートを実行した場合の処理時間は,次の式で近似値を算出できます。
インポート処理時間(秒) =
a + (b*0.1) + (c*3.5) + d
表C-1 インポート実行結果ファイル保存時間の目安
実行結果ファイルサイズ(単位:メガバイト) | 保存時間(単位:秒) |
---|---|
2 | 20 |
10 | 60 |
20 | 90 |
(3) エクスポート処理時間の見積もり
マシンスペックの違いにもよりますが,一般的に定義情報のエクスポートを実行した場合の処理時間は,次の式で近似値を算出できます。
エクスポート処理時間(秒) =
a + (b* 0.1) + (c*0.01)
+ (d*0.05) + (e*1.5) + (f*1.0) + (g*0.01)
+ (h*1.5) + i + 5
表C-2 エクスポート実行結果ファイル保存時間の目安
実行結果ファイルサイズ(単位:メガバイト) | 保存時間(単位:秒) |
---|---|
2 | 20 |
10 | 60 |
20 | 90 |
(4) ajsdaconvertコマンド処理時間の見積もり
マシンスペックの違いにもよりますが,ajsdaconvertコマンドの1ファイル当たりの一般的な処理時間を次の表に示します。
表C-3 1ファイル当たりの一般的な処理時間
ファイルサイズ(単位:メガバイト) | 処理時間(単位:秒) |
---|---|
2 | 40 |
10 | 230 |