3.1.2 ユーザー情報の設定
JP1/AJS2 - Definition Assistantでインポート,エクスポートをする場合は,事前にユーザー情報を設定しておく必要があります。ここでは,JP1/AJS2 - Definition Assistantでインポート,エクスポートをするために必要なユーザー情報の設定について説明します。
なお,JP1/AJS2 - Definition Assistantは内部でJP1/AJS2のコマンドを使用しています。そのため,インポート,エクスポートをする場合に設定する内容は,マネージャーホストでコマンドを実行する場合と同じです。ただし,JP1/AJS2で使用できる環境変数JP1_USERNAMEは有効になりません。
以降の説明では,例として次に示すユーザー名およびホスト名を使用します。
表3-1 説明中で使用するユーザー名およびホスト名
JP1/AJS2 - Definition Assistantをインストールしたホスト | HostD |
HostDでJP1/AJS2 - Definition Assistantを使用するOSユーザー | UserD |
JP1/AJS2 - Managerをインストールしたホスト | HostM |
HostMで実際にコマンドを実行するOSユーザー | UserM |
HostMが参照する認証サーバ | HostA |
ユーザー情報の設定の概要を次の図に示します。
図3-2 ユーザー情報設定の概要
![[図データ]](figure/zue03020.gif)
なお,ユーザー情報の設定は,認証サーバおよびマネージャーホストのJP1/Baseで行います。ここではJP1/AJS2 - Definition Assistantを使う場合の設定内容の概略を説明します。設定方法の詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
- <この項の構成>
- (1) 認証サーバでの設定
- (2) マネージャーホストでの設定
(1) 認証サーバでの設定
- JP1ユーザーの登録
JP1/AJS2 - Definition AssistantをインストールしたホストのOSユーザーと同じ名称のJP1ユーザーを登録します。ここでは,UserDをJP1ユーザーとして登録します。
なお,JP1ユーザー名には,英字は小文字しか使用できません。OSユーザー名に大文字が使用されている場合,JP1ユーザー名として同じ名称の小文字で登録されていれば,問題なく使用できます。
- (例)
- OSユーザー名:UserD
- JP1ユーザー名:userd
- JP1権限レベルの設定
マネージャーホストのOSユーザー(UserM)がインポート,エクスポートの対象となるユニットの資源グループを操作できるよう,適切な権限を与えます。
なお,マネージャーホストのOSユーザー(UserM)がOSの管理者権限(Administratorsまたはroot)を持っている場合,権限レベルを設定しなくても,ユニットを操作できます。
(2) マネージャーホストでの設定
- ユーザーマッピング
マネージャーホストに接続するJP1ユーザー(UserD)とマネージャーホストのOSユーザー(UserM)をマッピングします。
インポート,エクスポートのためのユーザーマッピングでは,JP1/AJS2 - Definition Assistantのホストから接続するためのユーザーマッピングとマネージャーホストでコマンドを実行するためのユーザーマッピングが必要です。
JP1/AJS2 - Definition Assistantのホストから接続するためのユーザーマッピングとして,接続元のサーバホストにHostD,JP1ユーザーにUserDを指定して,UserMにマッピングします。
マネージャーホストでコマンドを実行するためのマッピングとして,サーバホストにHostM,JP1ユーザーにUserDを指定して,UserMとマッピングします。