コマンドの記述形式
ここでは,コマンドの記述形式として,コマンドの指定方法と,コマンドの文法の説明に使用する記号について説明します。
コマンドの指定方法
コマンドの指定形式を次に示します。
![[図データ]](figure/zue07010.gif)
(1)を「オプション」と呼びます。(2)を「引数」と呼びます。
次に,引数の指定方法を説明します。
- 最初にオプションを指定し,次にジョブネットワーク要素名などの任意名を指定します。オプションの前に任意名を指定すると,システムは指定内容をすべて任意名として処理します。
- オプションを複数指定する場合,指定順序は任意です。
- 一つのオプションに対し,値を複数指定する場合は,値間を「,(コンマ)」で区切ります。
- 値のないオプションは連続して指定できます。
- (例)
- 「-a-b-c」を,「-abc」と指定できます。
- 値のない2バイトのオプションは,連続して指定できません。
- (例)
- 「-a-ab」を,「-aab」と指定したり,「-cd -cf」を,「-cdcf」と指定したりすることはできません。
- オプションを連続して指定する場合,最後のオプションには値を指定できます。
- (例)
- 「-abc xyz」の「xyz」は,オプションcの値になります。
- 値を持たないオプションに値を指定した場合,システムはその値以降をすべて任意名として処理します。
- 指定できないオプションを指定した場合,エラーになります。
- 最初の任意名(上記のコマンド指定例の場合,「任意名X」)に「-」で始まる文字列を指定したい場合は,「--△1任意名X」と指定します(システムは,--△1以降を任意名として処理します)。なお,二番目以降の任意名には,--△1の指定は不要です。
- (例)
- 二つの任意名(「-jobA」および「-jobB」)を続けて指定する場合は,「-- -jobA -jobB」と指定します。
- 任意名には正規表現が使用できます。
- 指定可能な数以上の任意名を指定した場合,エラーになります。
- 引数に指定する文字は,大文字・小文字が区別されます。大文字・小文字の使い分けに注意してください。
コマンドの文法の説明に使用する記号
コマンドの文法の説明に使用する記号を次の表に示します。
表7-1 コマンドの文法の説明に使用する記号
記号 | 意味と例 |
---|
[ ] (角括弧) | この記号で囲まれている項目は,任意に指定できます(省略できます)。
- (例)
- 「[A]」は,「必要に応じてAを指定する」ことを示します(必要でない場合は,Aを省略できます)。
- 「[B|C]」は,「必要に応じてB,またはCを指定する」ことを示します(必要でない場合は,BおよびCを省略できます)。
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