2.3 エラーチェック機能

エラーチェック機能とは,定義情報管理テンプレートに入力した定義情報について,入力条件が満たされているかどうかチェックする機能です。一部のチェック項目は,ユーザーがチェック内容を設定します。

<この節の構成>
(1) チェックする項目
(2) チェック結果の表示

(1) チェックする項目

エラーチェック機能のチェック項目を次の表に示します。

表2-1 チェック項目

チェック項目設定
必須指定項目が指定されているか。
入力制限に則して指定されているか。
「上位ユニット」,「ジョブグループ名」に指定したユニット完全名の先頭が「/」で始まっているか。×
ユニット種別が指定されているか。×
指定されたユニット種別に対して無効な定義項目が設定されていないか。※1,※2×
「ユニット名」「上位ユニット完全名」に不正な文字が指定されていないか。×
ユニット種別に対して「種別」の指定値(通常・リカバリー)は正しいか。×
一括対象のユニット定義情報の階層が正しく定義されているか。×
R/3ジョブ定義情報の指定項目が正しく設定されているか。※3
(凡例)
○:ユーザーが設定する。
×:ユーザーが設定できない。
注※1
インポート実行結果で,まれにユニット種別に対して無効な定義項目「位置情報」が設定されることがあります。この現象によってチェック機能でエラーが検出された場合は,「位置情報」を削除してください。
注※2
ルートジョブネットに次の定義項目を指定しても,エラーを検出しません。
  • 位置情報
  • 先行
  • 接続種別
また,ネストジョブネットに次の定義項目を指定しても,エラーを検出しません。
  • 多重起動
  • 保存世代数
  • 打ち切り時間
  • スケジューリング方式
注※3
チェック項目の詳細については,「2.7.2 R/3ジョブ定義情報部」を参照してください。

必須指定項目とはエクスポート実行時に入力が必要な項目,入力制限とは定義項目に設けられた文字制限や入力候補の制限です。環境設定パラメーターで設定した値がチェック基準になります。必須指定項目や入力制限をカスタマイズするためには次の環境設定パラメーターを編集します。

環境設定の詳細については「3.1.4 環境設定」および「3.2 環境設定パラメーター」を参照してください。

(2) チェック結果の表示

チェックの結果,エラーが検出されると,メッセージダイアログボックスでエラー内容が通知されます。同時に,該当個所にセルカーソルが移動します。複数項目にエラーがある場合は最初に検出したエラー項目を通知します。エラーを修正したあと再びチェック機能を実行すると,次のエラーを検出・通知します。エラーがない場合は「入力エラーはありません」と表示されます。