1.2.1 メッセージの出力形式

<この項の構成>
(1) KAVで始まるメッセージ
(2) KFPで始まるメッセージ

(1) KAVで始まるメッセージ

JP1/AJS2が出力するメッセージの形式を示します。メッセージはメッセージIDとそれに続くメッセージテキストで構成されます。形式を次に示します。

メッセージIDは,次の内容を示しています。

K
システム識別子を示します。
AVB,AVC,AVS,AVT,AVU,またはAVV
JP1/AJS2のメッセージであることを示します。
nnnn,またはnnn
メッセージの通し番号を示します。
Z
メッセージの種類を示します。
  • E:エラー
    処理は中断されます。ただし,コマンドで複数の任意名を指定した場合,それぞれの任意名の処理に対して出力されますが,コマンドの処理は続行されます。
  • W:警告
    メッセージ出力後,処理は続けられます。
  • I:通知
    ユーザーに情報を知らせます。
  • Q:応答要求
    ユーザーに応答を促します。
  • K:処理継続
    処理を続行します。

メッセージレベルとイベントログ(Windows)との対応について次の表に示します。

表1-2 イベントログ(Windows)との対応

メッセージレベルイベントログの種類
レベル意味
-Eエラーシステムエラー,ジョブの異常終了,監視の失敗など。
-W警告ジョブの警告終了,ジョブネットの遅延,設定ファイルの読み込み失敗など。
-I情報ジョブの保留通知,ジョブの実行開始,ジョブの正常終了,監視開始通知など。
-Q該当しない該当しない。

syslog(UNIX)のpriorityレベルとの対応について,次の表に示します。

表1-3 syslog(UNIX)のpriorityレベルとの対応

メッセージレベルsyslogのpriorityレベル
レベル意味
-ELOG_ERRシステムエラー,ジョブの異常終了,監視の失敗など。
-WLOG_WARNINGジョブの警告終了,ジョブネットの遅延,設定ファイルの読み込み失敗など。
-ILOG_NOTICEジョブの保留通知,監視開始通知など。
LOG_INFOジョブの実行開始,正常終了など。
-Q該当しない該当しない。

(2) KFPで始まるメッセージ

組み込みDBが出力するメッセージの形式を示します。メッセージはメッセージIDとそれに続くメッセージテキストで構成されます。形式を次に示します。

KFPx
組み込みDBのメッセージであることを示します。
x
メッセージの管理元を識別するコードです。
nnnn
メッセージの通し番号を示します。
Z
メッセージの種類を示します。
  • E:エラー
    処理は中断されます。ただし,コマンドで複数の任意名を指定した場合,それぞれの任意名の処理に対して出力されますが,コマンドの処理は続行されます。
  • W:警告
    メッセージ出力後,処理は続けられます。
  • I:通知
    ユーザーに情報を知らせます。
  • Q:応答要求
    ユーザーに応答を促します。
  • K:処理継続
    処理を続行します。