2.3.5 メールシステム連携時の注意事項
メールシステム連携時の注意事項を説明します。
- UNIXホストでメールシステム連携機能を使用する場合の注意事項
- 障害発生時に退避するメールファイルは,サービスが起動したパッケージ単位に作成されます。通常は,/var/opt/jp1ajs2/sys/infoagt/tmp/mail/errmailに作成されます。
- メール監視中,複数のメール受信監視ジョブで条件が成立し,それらのジョブの中で一つでも「メールを保存する」と指定されている場合,構成定義ファイルに指定されているメール保存先ファイルにメールが保存されます。
- メール受信監視ジョブで作成される,引き継ぎ情報格納ファイル,メール保存先ファイル,不一致メール退避先ファイル,メール受信リストファイル,および障害用メールファイルは,JP1/AJS2が自動的に削除することはありません。これらのファイルはシステムのディスク容量を圧迫する原因にもなるため,不要になったら手動で削除するようにしてください。
- メールシステムとの連携を中止するためにメール受信監視プロセスを終了させたいときは,JP1/Baseの共通定義情報でメールシステム連携をしないように設定したあと,JP1/AJS2を再起動してください。
- JP1/AJS2のメールシステム連携機能では,メール受信監視ジョブが実行されないかぎり,メールを監視しません。
- メール受信監視中は,指定された監視間隔でメールファイルを監視しますが,複数のメールがメールファイル中にあった場合,メールを一つずつ取り出して処理します。1メール当たりの処理時間は約1秒です。
- 受信されるメールの本文に改行を入力しないでください。メールの本文に改行を入力した場合,メールの本文に対する条件が成立しなくなり,受信監視状態のままになります。
- メール送信ジョブの定義で,件名,本文にマルチバイトコード文字(日本語)や半角かたかなを指定すると,文字化けが発生し,正常にメールが送信されません。件名,本文にはマルチバイトコード文字(日本語)や半角かたかなを指定しないでください。ただし,メールの本文をJISコードに変換した本文ファイルを指定した場合,正常に送信できます。
- メール送信ジョブは,「2.3.2 メール受信監視ジョブのための環境設定をする」に示した環境設定をしていない場合でも,実行できます。
- sendmail機能では,新たにセットアップしたメール配信機能の動作を制限するプログラムが設定されている場合があり,JP1/AJS2のメール配信機能が正常に実行できないことがあります。このような場合は,メール配信機能を制限しているプログラムのドキュメントを参照し,JP1/AJS2のメール配信機能が正常に実行できるように設定してください。