2.2.5 Outlookを起動して運用する場合の設定(Outlook 2002以降)
Outlook 2002以降(以下Outlookと略します)では,それ以前のバージョンと比べて内部的な仕様が変更されました。これによって,メール送信ジョブまたはメール受信監視ジョブの実行中にOutlookを起動していると,これらのジョブからメールの即時送受信を行うためのOutlookの操作ができないことがあります。その場合,メール送信ジョブまたはメール受信監視ジョブの状態が異常検出終了となるなど,予期しない現象が発生することがあります。そのため,メール送信ジョブまたはメール受信監視ジョブの実行中にOutlookを起動する必要がある場合は,これらのジョブがメールの即時送受信を行わないように,あらかじめ環境設定パラメーターを設定してください。
メールの即時送受信を行うかどうかの設定を行う環境設定パラメーターの内容を次に示します。
- 定義キー
- [JP1_DEFAULT¥JP1AOMAGENT¥mail_link]
- 環境設定パラメーター
- "ImmediateSendRecv"="{Y|N}"
- メールの即時送受信を行うかどうかを指定します。
- デフォルトはYです。
- Y
- Outlookを操作してメールの即時送受信を行います。
- N
- Outlookを操作しないで,メールの送受信をOutlookに任せます。そのため,ジョブが終了してもOutlookのアイコンがタスクバーに残ります。この値を指定すると,メールはOutlookのオプションに定義されている送受信間隔で送受信されます。Outlookのオプション設定については,Outlookのヘルプを参照してください。
- 設定手順
- 環境設定パラメーターの設定手順を次に示します。
- メモ帳などのテキストエディターで,次の内容を記述したテキストファイルを作成する。
[JP1_DEFAULT¥JP1AOMAGENT¥mail_link]
"ImmediateSendRecv"="N"
または
[JP1_DEFAULT¥JP1AOMAGENT¥mail_link]
"ImmediateSendRecv"="Y"
- ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。
jbssetcnf 手順1で作成したテキストファイル名
jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。