2.5.1 メール受信の定義方法

メール受信を実行するために,次の2種類のうちどちらかの方法でジョブを定義します。

メール受信の詳細定義(またはパラメーター)には,次の項目を指定します。

このほか,必要に応じてリストファイル(Windowsの場合)や,メール受信リスト(UNIXの場合)などを指定します。

受信したメールの監視条件と判定方法
受信したメールの監視条件には,差出人一覧,件名一覧,本文一覧の三つの条件を設定できます。これら三つの条件のうち,少なくとも一つを設定する必要があります。また,イベントが発生したとみなされるのは,設定した条件がすべて一致した場合です。一致しない条件が一つでもある場合,イベント発生とはみなされません。
それぞれの監視条件について次に説明します。
  • 差出人一覧
    受信したメールの差出人に,設定したメールアドレスがあるかどうか判定します。
    差出人のメールアドレスが,一覧内に設定したメールアドレスのうちどれか一つと同じであれば,条件に一致したと判定されます。
    なお,差出人のメールアドレスおよび条件として設定したメールアドレスに空白(半角スペース)が指定されている場合は,空白を詰めて条件判定されます。
  • 件名一覧
    受信したメールの件名に,設定した文字列が含まれているかどうかを判定します。
    メールの件名に,設定した文字列が含まれているときに,条件に一致したと判定されます。複数の文字列が条件に設定されている場合は,設定された文字列の一つがメールの件名一覧に含まれているとき,件名一覧の条件に一致したと判定されます。
    なお,メールの件名および条件の文字列に空白(半角スペース)が指定されている場合は,空白を詰めて条件判定されます。
  • 本文一覧
    受信したメールの本文に,設定した文字列が含まれているかどうかを判定します。
    メールの本文に,設定した文字列が含まれているときに,条件に一致したと判定されます。複数の文字列を条件として設定している場合は,設定した文字列のうちどれか一つがメールの本文に含まれていた場合,条件が一致したと判定されます。
    なお,メールの本文および条件の文字列に空白(半角スペース)が指定されている場合は,空白を詰めて条件判定されます。
注意事項
  • UNIXの場合で,MIME形式のメールのとき,テキスト形式以外の添付ファイルは,本文一覧の条件を判定する対象になりません。添付ファイルがテキスト形式であれば,本文一覧の条件で判定されます。
  • ゲートウェイを使用してメールサーバを接続している場合など,メールシステムの構成によっては,メールを受信した際に送信者のメールアドレスに何らかの情報が付け加えられることがあります。
    メール受信監視ジョブの送信者のメールアドレスは,完全に一致したときに,条件に一致したと判定されます。したがって,情報が付け加えられる場合に,送信者のメールアドレスを設定するときには,メールサーバによって付け加えられる情報も含めた形で指定してください。
    どのような情報が付け加えられるのかなどは,実際にメールの送受信を試してみて,受信したメールの送信者のアドレスを確認してください。