2.2.4 メールシステム連携のための環境設定をする
JP1/AJS2での環境設定の手順と,Windowsホストでメールシステムと連携するために必要な設定内容を説明します。
環境設定の手順を次に示します。
- Windowsの[スタート]メニューから[プログラム]-[JP1_Automatic Job Management System 2 - Manager]-[環境設定]を選択する。または,Windowsの[スタート]メニューから[プログラム]-[JP1_Automatic Job Management System 2 - Agent]-[環境設定]を選択する。
論理ホスト名を指定するダイアログボックスが表示されます。
- 「デフォルト」を指定し,[設定]ボタンをクリックする。
[マネージャー環境設定]ダイアログボックス,または[エージェント環境設定]ダイアログボックスが表示されます。
- [メール連携]タブで,メールシステム連携の環境設定をする。
設定する内容については,「(1) [メール連携]タブでの定義」を参照してください。
なお,[マネージャー環境設定]ダイアログボックスおよび[エージェント環境設定]ダイアログボックスの[メール連携]タブの内容は共通です。
- すべての情報を定義したら,[OK]ボタンをクリックする。
表示されていた[マネージャー環境設定]ダイアログボックス,または[エージェント環境設定]ダイアログボックスが閉じます。
- JP1/AJS2サービス,およびJP1/AJS2メール監視プロセスまたはJP1/AJS2 Mailサービスを再起動する。
JP1/AJS2サービスを再起動したあと,メールシステム連携機能をデスクトップ上で使用する場合はJP1/AJS2メール監視プロセスを,サービス上で使用する場合はJP1/AJS2 Mailサービスを再起動してください。定義した情報で環境設定されて,メールシステム連携機能を使用できるようになります。
- <この項の構成>
- (1) [メール連携]タブでの定義
(1) [メール連携]タブでの定義
[メール連携]タブで定義する項目を説明します。
[メール連携]タブを次に示します。
図2-9 [メール連携]タブ([マネージャー環境設定]ダイアログボックス)
![[図データ]](figure/zul02050.gif)
各項目の定義内容を説明します。
- メール連携機能
- メールシステム連携機能を使うかどうかを指定します。[設定]ボタンをクリックすると,[メール連携機能の選択]ダイアログボックスが表示されるので,次の三つの中から連携機能を選択します。
- [使用しない]
メールシステム連携を使用しません。
- [デスクトップ上で使用する]
JP1/AJS2メール監視プロセスが登録されます。
- [サービス上で使用する]
JP1/AJS2 Mailサービスが登録されます。
JP1/AJS2 Mailサービスは,ユーザーアカウント(使用するプロファイルの作成時に,Windowsにログオンしたときのユーザーアカウント)に変更して使用する必要があるため,JP1/AJS2 Mailサービスのプロパティのアカウントで,ユーザーアカウントを設定してください。
- デフォルトは[使用しない]です。
- どの連携機能を選択するかについては,「2.2.1 メールシステム連携の前提プログラム」の表2-1を参照して決定してください。
- メールプロファイル名
- メールサービスへのログインで使用するプロファイルの名称を256バイト以内で指定します。全角文字も使用できます。
- メールシステム連携機能をサービス上で動作させる場合,ローカルユーザーが作成したプロファイルを指定してください。
- プロファイル名を入力し,[追加]ボタンをクリックして,一覧にプロファイル名を表示してください。
- プロファイル名は4件まで設定できます。プロファイル名を複数指定する場合は,プロファイル名が重複しないようにしてください。プロファイル名が重複していると,メールシステム連携が使用できない場合があります。
- 一覧からプロファイル名を選択し,[削除]ボタンをクリックすると,プロファイル名が削除されます。
- メールクライアントソフト
- [メール連携機能]で[デスクトップ上で使用する]を選択している場合は,連携するメールシステムに対応したOutlookを選択してください。
- [Outlook 2000]
Outlook 2000を使用する場合に選択します。
- [Outlook 2002以降]
Outlook 2002以降のバージョンのOutlookを使用する場合に選択します。
- 連携するメールシステムとOutlookの対応については,「2.2.1 メールシステム連携の前提プログラム」の表2-1を参照してください。
- なお,Windows Server 2008の場合,JP1/AJS2 - Agentの[エージェント環境設定]ダイアログボックスの[メール連携タブ]では,デフォルトでOutlook 2002以降の設定になっているため,この項目は表示されません。
- また,[メール連携機能]で[サービス上で使用する]を選択している場合は,Outlookの種別に関係なく動作するため,メールクライアントソフトを選択する必要はありません。
- メール受信後の処理
- 監視条件に合致したメールの受信後の扱いを次のどちらかから選択します。デフォルトは[開封済]です。
- [開封済]
監視条件に合致したメールを開封済みします。
- [削除]
監視条件に合致したメールを削除します。
- 差出人アドレスの引き継ぎ
- メール受信監視ジョブの引き継ぎ情報「MLRCVADDRESS」に設定する情報の種類を次のどちらかから選択します。デフォルトは[メールアドレス]です。「MLRCVADDRESS」は,メール受信監視ジョブに指定する差出人の情報に該当します。この設定は,設定したホスト上で動作する,すべてのメール受信監視ジョブに影響します。
- [メールアドレス]
メールアドレスが引き継ぎ情報として設定されます。
- [表示名]
表示名(ニックネーム)が引き継ぎ情報として設定されます。
- 監視間隔
- メールの受信監視間隔を1~1,440(単位:分)の間で指定します。デフォルトは「10」です。
- ユーザー認証
- この項目は,[メール連携機能]で[デスクトップ上で使用する]を指定した場合だけ操作できます。
- Windows自動ログオンの設定
- Windowsへ自動的にログオンするかどうかを指定します。[設定]ボタンをクリックすると,[Windows 自動ログオンの設定]ダイアログボックスが表示されるので,次の項目を設定します。
- Windows自動ログオン
- Windowsへ自動的にログオンするかどうかを次のどちらかから選択します。
- [設定]
Windowsへ自動的にログオンするように設定します。ホストの起動と同時に,Windowsへ自動的にログオンします。合わせて[ユーザー名],[ドメイン名]および[パスワード]を指定する必要があります。
- [解除]
Windowsへ自動的にログオンしないように設定します。Windowsへログオンするときに,ユーザー名,ドメイン名(またはログオン先),およびパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。[解除]を選択した場合,このダイアログボックスの[ユーザー名],[ドメイン名]および[パスワード]に指定した内容は有効になりません。
- ユーザー名
- Windowsへログオンするユーザーの名称を513バイト以内で指定します。ここで指定したユーザーアカウントが,JP1/AJS2メール監視プロセスの実行アカウントになります。ここでは,使用するプロファイルの作成時にログオンしていたWindowsのユーザーアカウントを指定してください。プロファイル作成時にログオンしていたユーザーアカウントとは別のアカウントを指定すると,JP1/AJS2メール監視プロセス起動時にプロファイルを参照できないため,メールサーバに接続できないで,JP1/AJS2メール監視プロセスを起動できません。また,「ドメイン名¥ユーザー名」で指定するとWindowsへの自動ログオンに失敗し,ログオンを要求するダイアログボックスが表示されます。
- なお,指定したユーザー名が存在しない場合は,ログオン時にユーザー名を入力するダイアログボックスが表示されます。
- ドメイン名
- Windowsへログオンするユーザーが属するドメインの名称を256バイト以内で指定します。
- なお,指定したドメイン名が存在しない場合は,ログオン時にドメイン名,またはログオン先を選択するダイアログボックスが表示されます。
- また,[Windows自動ログオンの設定]ダイアログボックスの[ドメイン]の指定を省略し(空白を指定し),次に[Windows自動ログオンの設定]ダイアログボックスを表示したとき,[ドメイン]にはWindowsにログオンする際のデフォルトのドメイン名(ドメインに参加していない場合は自ホスト名)が表示されます。
- パスワード
- Windowsへログオンするためのパスワードを127バイト以内で指定します。
- 指定したパスワードが存在しない場合は,ログオン時にパスワードを入力するダイアログボックスが表示されます。
- 再入力
- パスワードの確認のため,[パスワード]に入力したパスワードを127バイト以内で再指定します。