14.3.1 連携するための環境を設定する

JP1/Cm2またはhp OpenViewと連携するために,ajsovsetupコマンドを実行して環境設定します。このコマンドは,監視する側(NNMがインストールされているホスト)および監視される側(JP1/AJS2 - ManagerまたはJP1/AJS2 - Agentがインストールされているホスト)の両方で実行します。

なお,スケジューラーの状態監視をする場合は,5分間隔でスケジューラーの状態を監視し,状態が変化したときにsnmptrapを発信する監視プロセスを設定する必要があります。監視プロセスを設定するためには,次のコマンドを実行してください。ただし,JP1/AJS2 - Agentがインストールされている場合は,スケジューラーの状態監視の設定は不要です。

cd /etc/opt/jp1ajs2/conf
cp jp1ajs_spmd_ov.conf.model jp1ajs_spmd.conf

JP1/Cm2またはhp OpenView連携で送信するSNMPトラップを運用環境に合わせて変更する場合,JP1/Baseの共通定義情報およびJP1/Cm2またはhp OpenView連携用環境定義ファイルに環境設定パラメーターを設定します。環境設定パラメーターの一覧を次の表に示します。

表14-3 JP1/Cm2またはhp OpenView連携の環境設定パラメーター一覧

定義先環境設定パラメーター定義内容
共通定義情報[JP1_DEFAULT¥JP1AOMAGENT¥ov_link]"TRAPRESTRAIN"=SNMPトラップ送信抑止の有無※1
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AOMAGENT¥ov_link]"SNMPTRAPCUSTOM"=SNMPトラップ送信時のカスタマイズ情報参照レベル※2
"TRAPAGENTADDRHOST"=SNMPトラップ送信元ホスト名※2
"TRAPAGENTADDRIP"=SNMPトラップ送信元IPアドレス※2
"CUSTOMCOMMUNITY"=SNMPトラップ認証用コミュニティ名(NNMエージェント側)※2
JP1/Cm2またはhp OpenView連携用環境定義ファイル※3
(/etc/opt/jp1ajs2/conf/jpoov.conf)
[SETSYMBOLCOMMUNITY]=SNMPトラップ認証用コミュニティ名(NNMマネージャー側)※2
注※1
この環境設定パラメーターに定義する内容の詳細は,「14.3.2 SNMPトラップ送信を抑止する」を参照してください。
注※2
これらの環境設定パラメーターに定義する内容の詳細は,「14.3.3 送信するSNMPトラップをカスタマイズする」を参照してください。
注※3
JP1/Cm2またはhp OpenView連携用環境定義ファイル中でマニュアルに記載されていないパラメーターは保守用のパラメーターです。値は変更しないでください。