2.2.3 プロファイルを作成する

JP1/AJS2は,Outlookを介してメールシステムにログインするため,プロファイルをあらかじめ作成する必要があります。

メールプロファイル作成時は,次に示すアカウントでWindowsにログオンしておいてください。

メールシステム連携をサービス上で使用する場合
JP1/AJS2 Mailサービスに設定する(動作させる)アカウント
メールシステム連携をデスクトップ上で使用する場合
Windowsにログオンするアカウント

メールプロファイルの作成手順および作成後のチェックを,Outlook 2000の場合と,Outlook 2002,Outlook 2003,およびOutlook 2007の場合に分けて説明します。

Outlook 2000の場合
  1. Windowsの[スタート]メニューから[設定]-[コントロールパネル]を実行し,[メール]アイコンを選択する。
    [メール]ダイアログボックスが表示されます。
    すでにメールプロファイルが作成されている場合,[メール]ダイアログボックスは表示されません。この場合は,[プロファイル名のプロパティ]ダイアログボックスにある[プロファイルの表示]をクリックして,[メール]ダイアログボックスを表示させてください。
  2. [メール]ダイアログボックスの[追加]をクリックし,表示されるセットアップウィザードの指示に従ってメールプロファイルを作成する。
    インフォメーションサービスを指定する画面では,使用したいメールシステムを選択してください。
  3. [コントロールパネル]で[メール]アイコンを選択する。
    [インターネット アカウント]ダイアログボックスが表示されないことを確認します。
  4. Outlookが起動できることを確認する。
  5. Outlookをシステムの規定の電子メールプログラムとして設定する。
    設定方法の詳細については,Outlookのヘルプを参照してください。
    設定しないでメール送信ジョブおよびメール受信監視ジョブを実行した場合,Outlookによって「Microsoft Outlookを起動して,規定のメールクライアントに設定してください」というダイアログボックスが表示され,メールの送信およびメールの受信監視ができません。
  6. Outlookでメールが送受信できることを確認する。
  7. Outlook起動時およびメールの送受信時に,次のような応答を求めるダイアログボックスが表示されないことを確認する。
    ・サーバ名,ユーザー名,またはパスワードを問い合わせるダイアログボックス
    ・その他,ボタンクリックなどの応答を求めて待ちとなるダイアログボックス
     
    これらのダイアログボックスが表示される環境では,メールシステム連携による自動運用はできません。ダイアログボックスが表示される場合は,プロファイルの設定を見直し,ダイアログボックスが表示されないようにしてください。
     
手順3で[インターネット アカウント]ダイアログボックスが表示される場合は,次の手順で設定を変更してください。
  1. Outlookを起動する。
  2. [ツール]-[オプション]をクリックする。
    [オプション]ダイアログボックスが表示されます。
  3. [メール配信]タブ,または[メールサービス]タブを選択する。
  4. [メールサポートの再設定]ボタンをクリックする。
    [メールサービスオプション]ダイアログボックスが表示されます。
  5. [企業/ワークグループ]がチェックされた状態になっていることを確認する。
  6. 設定変更後,JP1/AJS2メールシステム連携用のプロファイルを新規に作成する。
Outlook 2002,Outlook 2003,およびOutlook 2007の場合
  1. Windowsの[スタート]メニューから[設定]-[コントロールパネル]を実行し,[メール]アイコンを選択する。
    [メール]ダイアログボックスが表示されます。
    すでにメールプロファイルが作成されている場合,[メール]ダイアログボックスは表示されません。この場合は,[メール設定 - プロファイル名]ダイアログボックスにある[プロファイル]をクリックして,[メール]ダイアログボックスを表示させてください。
  2. [メール]ダイアログボックスの[追加]をクリックし,表示される[電子メール アカウント]ダイアログボックスの指示に従ってメールプロファイルを作成する。
    サーバの種類を指定する画面では,使用したいメールシステムを選択してください。
  3. Outlookが起動できることを確認する。
  4. Outlookをシステムの規定の電子メールプログラムとして設定する。
    設定方法の詳細については,Outlookのヘルプを参照してください。
    設定しないでメール送信ジョブおよびメール受信監視ジョブを実行した場合,Outlookによって「Microsoft Outlookを起動して,規定のメールクライアントに設定してください」というダイアログボックスが表示され,メールの送信およびメールの受信監視ができません。
  5. Outlookでメールが送受信できることを確認する。
  6. Outlook起動時およびメールの送受信時に,次のような応答を求めるダイアログボックスが表示されないことを確認する。
    ・サーバ名,ユーザー名,またはパスワードを問い合わせるダイアログボックス
    ・その他,ボタンクリックなどの応答を求めて待ちとなるダイアログボックス
     
    これらのダイアログボックスが表示される環境では,メールシステム連携による自動運用はできません。ダイアログボックスが表示される場合は,プロファイルの設定を見直し,ダイアログボックスが表示されないようにしてください。
異なるユーザーでのメールシステム連携の運用
管理者の不在時に別のユーザーのアカウントでメールを送信したいなど,異なるユーザーがデスクトップ上でメールシステム連携を運用する場合は,各ユーザーのアカウントで,同じ名称,同じ内容のプロファイルを作成しておきます。こうすると,ジョブの定義や運用中のプロファイルを変えることなく,メールの差出人を変えることができます。
例えば,通常の運用では,mail masterというユーザーからメール送信ジョブを使ってメールを送信しているとします。通常は,mail masterがWindowsにログオンしてJP1/AJS2メール監視プロセスを動作させます。mail masterが不在のときにadministratorへ業務を引き継ぎたい場合,administratorのアカウントで同じ名称のプロファイルを用意しておきます。administratorがWindowsにログオンすると,そのプロファイルを読み込んで,administratorからメールが送信されます。ただし,この運用では,同じシステムでメールを受信するときのアカウントも変わるため,メール送信ジョブとメール受信監視ジョブを同一環境で使用している場合には,お勧めできません。これは,アカウントが変わったあとでメール送信ジョブから送信するメールの送信者が,メール受信監視ジョブに定義した差出人と異なるため,メールを受信してもメール受信監視ジョブの条件を満たすことがなくなるからです。