2.5.3 添付ファイル一覧のリストファイル(Windows限定)
Windowsホストのメール受信監視ジョブで受信を検知したメールの添付ファイル一覧のリストファイルを作成できます。
リストファイルを作成するには,リストファイル名の指定のほかに添付ファイルをシステムに保存するためのフォルダ名の指定が必要です。
次の2種類のうち,どちらかの方法で指定します。
- メール受信監視ジョブをJP1/AJS2 - Viewの[ジョブネットエディタ]ウィンドウから定義する場合
- [詳細定義-[メール受信監視]]ダイアログボックスで[プラットフォーム]に[PC]を指定し,[受信後のオプション]の[設定]ボタンをクリックする。
[詳細定義-[メール受信監視]-[受信後のオプション]]ダイアログボックスが表示されます。
- [添付ファイル保存先フォルダ]および[リストファイル]を指定する。
定義内容の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド 13.4 [ジョブネットエディタ]ウィンドウ」,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド 13.4.19 [詳細定義-[メール受信監視]]ダイアログボックス」,およびマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド 13.4.20 [詳細定義-[メール受信監視]-[受信後のオプション]]ダイアログボックス」を参照してください。
- メール受信監視ジョブをajsdefineコマンドで定義する場合
ユニット定義ファイルのパラメーターにメール受信監視ジョブの定義情報を記述するときに,プラットフォームにPCを指定します。また,添付ファイル保存先フォルダ名,およびリストファイル名を指定します。
定義内容の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス 1. コマンド ajsdefine」,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス 2.1.1 ユニット定義ファイルの記述形式」,およびマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス 2.2.11 メール受信監視ジョブ定義情報の記述方法」を参照してください。
添付ファイル一覧のリストファイルには,受信を検知したメールの差出人,受信日時,添付ファイル数,および個々の添付ファイルの情報が出力されます。指定したメール受信リストのファイルがすでにある場合は,これらの内容でファイルが上書きされます。
メール受信監視ジョブの定義時に,添付ファイル保存先フォルダ名を指定しないでリストファイル名だけを指定している場合は,添付ファイル数には0が出力され,個々の添付ファイルの情報は出力されません。
個々の添付ファイルの情報は,次の2種類に分けて出力されます。
- ファイル
受信を検知したメールに送信元で添付されたファイルです。
リストファイルには,添付ファイル保存先フォルダ名を含めたフルパスでファイル名を出力します。
- OLEオブジェクト
受信を検知したメールに送信元で添付された,メールクライアントソフト上のオブジェクト(例:Microsoft Outlookのアイテム)です。
オブジェクトの状態ではWindowsシステムのファイルと互換できないため,OLEオブジェクトは添付ファイル保存先フォルダに保存されません。リストファイルには「添付ファイルはOLEオブジェクトのため保存できませんでした」と出力されます。
リストファイルの書式を次の表に示します。
表2-5 リストファイルの書式
場所 | 書式 | 出力内容 |
---|
1行目 | From:差出人 | 受信を検知したメールの送信者。 |
2行目 | Date:日時 | 受信を検知したメールの受信日時。 |
3行目 | Files:ファイル数 | 受信を検知したメールに添付されたファイルおよびOLEオブジェクトの総数。 |
4行目以降 | 個々の添付ファイルの情報 | 個々の添付ファイルの情報を1行につき1ファイルずつ出力。
- 受信を検知したメールに添付されたのがファイルの場合
ファイルのフルパス名。
- 受信を検知したメールに添付されたのがOLEオブジェクトの場合
文字列「添付ファイルはOLEオブジェクトのため保存できませんでした」
|
メール受信監視ジョブの定義時に,添付ファイル保存先フォルダ名を指定しないでリストファイル名だけを指定している場合は,3行目のFiles(ファイル数)に0が出力されたあと,4行目以降は出力されません。
リストファイルの例を次に示します。
図2-13 リストファイルの例
![[図データ]](figure/zul02090.gif)
この例は,受信を検知したメールについて次の内容を表しています。
- 差出人が「Sales」
- 受信日付が「2006年8月1日 12時34分」
- 三つの添付ファイル(見積書.doc,OLEオブジェクト,注文書.xls)があり,OLEオブジェクト以外の添付ファイルを,添付ファイル保存先フォルダ「C:¥USER¥DEFAULT¥顧客A」に保存。