jajs_maintain

形式

jajs_maintain
    [-h 論理ホスト名]
    [-F スケジューラーサービス名]
    {-m {manager|scheduler} | -show | -r start}
    [-x 再編成実施スケジューラーサービスの多重度]
    [-c 切断状況監視時間]

機能

JP1/AJS2のメンテナンスを行います。

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限

UNIXの場合:スーパーユーザー権限

引数

-h 論理ホスト名

クラスタシステムで運用している場合に,メンテナンスモードにする対象論理ホスト名を指定します。

省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,自ホスト名が仮定されます。

指定できる文字数は,1~255(単位:バイト)です。

-F スケジューラーサービス名

メンテナンスモードにする対象スケジューラーサービス名を指定します。スケジューラーサービスを縮退モードにする場合,このオプションで指定したサービスだけがメンテナンス対象になります。

省略した場合,物理ホストまたは論理ホスト配下のすべてのスケジューラーサービスが縮退モードになります。

マネージャー機能を縮退モードに指定した場合にこのオプションを同時に指定したときは,このコマンドは異常終了します。

指定できる文字数は,1~30(単位:バイト)です。

-m {manager|scheduler}

メンテナンスモードのレベルを指定します。

各メンテナンスモードの注意事項については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 7.3 メンテナンスモードの注意事項」を参照してください。

-show

ジョブ実行環境,およびスケジューラーサービスの運用状態を表示します。このオプションは-m,-r,-x,-cオプションと同時に指定できません。出力形式については,後述の「出力例」を参照してください。

-r start

jajs_maintainコマンドの処理が何らかの原因で打ち切られ,メンテナンス状態のままとなったジョブ実行環境,およびスケジューラーサービスを運用状態に回復します。

-Fオプションを同時に指定した場合,ジョブ実行環境,および指定されたスケジューラーサービスだけを運用状態に回復します。

回復しようとするジョブ実行環境,およびスケジューラーサービスが,ほかでメンテナンス中の場合,このコマンドは異常終了します。回復しようとするジョブ実行環境,およびスケジューラーサービスが,停止または運用中の場合は回復処理を行いません。このとき,このコマンドは正常終了します。

このオプションは-m,-show,-x,-cオプションと同時に指定できません。

-x 再編成実施スケジューラーサービスの多重度

再編成を並列実行するスケジューラーサービスの多重度を指定します。指定できる値は,1~20です。

-c 切断状況監視時間

縮退モードに入る際に,スケジューラーデータベースへの接続が切断されるまでどの程度の時間を監視し続けるかを指定します。指定した時間内に,10秒間隔で監視が行われます。

指定できる値は,0~86,400(単位:秒)です。デフォルトは60秒です。

注意事項

戻り値

0正常終了。
0以外の値異常終了。

使用例

メンテナンス作業を定期的に実行する場合,jajs_maintainコマンドを,JP1/AJS2のジョブとして定義して実行させることができます。

毎年12月の最終運用日の23:00に,マネージャー機能を縮退モードにしてデータベースの再編成を行う場合,次のユニット定義情報パラメーターでジョブネットを定義し,計画実行を登録しておきます。WindowsおよびUNIXの例を次に示します。

出力例