ajsembdboplog

形式

ajsembdboplog
     [{-s|-r|-t|
      -g ログファイルグループ名 -o 出力先ファイル名 [-f]}]
     [-id 組み込みDBセットアップ識別子]

形式1(自動ログアンロード機能の状態監視)

ajsembdboplog
     -s
     [-id 組み込みDBセットアップ識別子]

形式2(自動ログアンロード機能の再開始)

ajsembdboplog
     -r
     [-id 組み込みDBセットアップ識別子]

形式3(自動ログアンロード機能の停止)

ajsembdboplog
     -t
     [-id 組み込みDBセットアップ識別子]

形式4(ログファイルのアンロード)

ajsembdboplog
     -g ログファイルグループ名
     -o 出力先ファイル名
     [-f]
     [-id 組み込みDBセットアップ識別子]

機能

システムログについて次に示す操作ができます。

このコマンドは,-s,-r,-tオプションを指定する場合は,組み込みDB稼働中だけ実行できます。その他の場合は,組み込みDBの稼働状態に関係なく実行できます。

また,JP1/AJS2の稼働状態には関係なく実行できます。

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限

UNIXの場合:スーパーユーザー権限

格納先ディレクトリ

Windowsの場合
JP1/AJS2 - Managerのインストール先フォルダ¥tools¥
UNIXの場合
/opt/jp1ajs2/tools/

引数

-g ログファイルグループ名

アンロードするログファイルのログファイルグループ名を指定します。

ログファイルグループ名は,ajsembdbstatus -lコマンドを実行して確認してください。

-o 出力先ファイル名

出力先のアンロードログファイルの名称を指定します。

ファイル名称は,フルパスで指定してください。指定するディレクトリに空白文字を含む場合は,パスを「""」で囲んでください。

ネットワークドライブ上のディスクを指定しないでください。

アンロードログ出力ファイルを格納するディレクトリは,ajsembdbbuildコマンドで指定した規模によって容量が異なります。

ajsembdbbuildのオプション必要な空き容量
-l(大規模モデル)約600メガバイト
-m(中規模モデル)約200メガバイト
-s(小規模モデル)約120メガバイト

なお,アンロードするログファイルがajsembdbaddlogコマンドで新たに追加したログファイルの場合,ajsembdbaddlogコマンドの-sオプションで指定したサイズ分の空き容量が必要になります。

ログファイルのアンロードを実施するたびに,上記の容量が必要となります。

-f

ログファイルを強制的にアンロードする場合に指定します。このオプションを指定した場合,現用のログファイルグループまたはアンロード済みのログファイルグループでもアンロードできます。ただし,ログファイルグループの状態は変更されません。

このオプションは,組み込みDBでアンロードログファイルとバックアップを使用して運用している場合に使用します。組み込みDBで障害が発生した場合,障害発生直前のアンロードログが出力されていない場合があります。このような場合には,このオプションを指定してアンロードログファイルを取得してください。ただし,組み込みDBのログファイルに問題が発生している場合にはコマンドがエラーとなり,アンロードログファイルが取得できない場合があるので注意が必要です。

-s

自動ログアンロード機能の動作状態を表示する場合に指定します。

-r

自動ログアンロード機能を再開始する場合に指定します。

再開始直後のアンロードログファイル作成ディレクトリは,前回動作時の情報が引き継がれます。

すでに自動ログアンロード機能が開始されている場合はエラーとなります。

-t

自動ログアンロード機能を停止する場合に指定します。

アンロード処理途中のログファイルがある場合,そのアンロード処理は中断されます。このときに出力されたアンロードログファイルは不完全な状態となるため,回復には使用できません。

すでに自動ログアンロード機能が停止中である場合はエラーとなります。

-id 組み込みDBセットアップ識別子

組み込みDBを識別するセットアップ識別子を「_JAn」(nは0~9またはA~Z)の4文字で指定します。ajsembdbbuildコマンドの-idオプションで指定した値を指定してください。

このオプションを省略した場合は,_JA0が仮定されます。

注意事項

戻り値

0正常終了。
0以外異常終了。

エラー時の対処

コマンドエラー発生時は,次に示す表に従って対処してください。

メッセージID現象対処方法
KAVS0996-E指定したオプションに誤りがあります。オプションの指定内容を見直してください。
KAVS2101-E組み込みDBは停止中です。組み込みDBを起動してから再実行してください。
KAVS2102-E組み込みDBは起動・停止処理中です。組み込みDBの起動をajsembdbstatus -s ustコマンドで確認してから再実行してください。
KAVS2104-E組み込みDBがセットアップされていません。組み込みDBをセットアップしてから再実行してください。
KAVS2105-E指定したログファイルグループは存在しません。ログファイルグループ名を確認して再実行してください。
KAVS2106-Eアンロードに失敗しました。指定したログファイルグループがアンロードできる状態であるかをajsembdbstatus -lコマンドで確認してください。アンロードできる状態である場合は,しばらく待ってから再実行してください。
KAVS2116-E指定したオプションに誤りがあります。メッセージに出力されているオプションを見直して再実行してください。
KAVS2117-Eコマンド実行時にエラーが発生しました。保守情報に出力されているメッセージを参照してください。

出力例

自動ログアンロード機能の動作状態を確認する場合の出力例を次に示します。

ajsembdboplog -s -id _JA0

HOSTNAME : HOST_NANE (180252)
SERVER_NAME:ajs2
AUTO_LOG_UNLOAD  NOW_UNLOAD_LOG_GROUP  CREATE_DIR
        ACTIVE                  ****  K:/logback
CURRENT LOG GENERATION INFO.
LOG_GROUP GEN_NO.  SERVER_RUN_ID RUN_ID   UNLOAD_FILE_NAME
    log1        1 43c4ad0d      43c4acf3 ajs2_43c4ad0d0001_log1

HOSTNAME
組み込みDBインストールディレクトリのホスト名が32文字以内で出力されます。
系切り替え構成の場合は,始めに実行系に設定したホスト名が出力されます。
()内は,ajsembdboplogコマンドを実行した時刻が時分秒(HHMMSS)で出力されます。
SERVER_NAME
組み込みDBの識別子が4文字で出力されます。JP1/AJS2では,「ajs2」固定です。
AUTO_LOG_UNLOAD
自動ログアンロード機能の動作状態が出力されます。
ACTIVE:動作中
STOP:停止中
-:自動ログアンロード機能を使用できない状態
NOW_UNLOAD_LOG_GROUP
現在アンロード中のシステムログファイルのログファイルグループ名が出力されます。
アンロード中のシステムログファイルがない場合は「****」が出力されます。
CREATE_DIR
使用中のアンロードログファイル作成ディレクトリ名が出力されます。
LOG_GROUP
現用世代のシステムログファイルのログファイルグループ名が出力されます。
Gen No.
ログの世代番号が8けた以内の16進数で出力されます。
SERVER_RUN_ID
システムで使用する情報が出力されます。
RUN_ID
システムで使用する情報が出力されます。
UNLOAD_FILE_NAME
現用世代が自動ログアンロードされたときの作成ファイル名称が出力されます。