ajsevput(Windows限定)

形式

ajsevput
    [/i:イベントID]
    [/m:メッセージ]
    [/h:ホスト名]
    [/f:ajsevputスクリプトファイル名]

機能

JP1イベントを送信します。

このコマンドは,JP1 Version 5以前からの移行時に使用してください。JP1 Version 5のajsevputコマンドの機能の範囲だけで動作します。新たにJP1イベントを送信したい場合は,イベントサービスの機能拡張に対応した,次に示すどれかの方法で対処してください。

実行権限

なし

引数

/i:イベントID

送信したいJP1イベントのイベントIDを指定します。

指定できる値は,0~1FFF,および7FFF8000~7FFFFFFFです。省略した場合,0が仮定されます。

/m:メッセージ

JP1イベントとして送信するメッセージを指定します。

指定できる文字数については,後述の「注意事項」を参照してください。

メッセージ中に空白文字を使用したい場合は,/fオプションを使用してください。

/h:ホスト名

JP1イベントの送信先ホスト名を指定します。

指定できる文字数は,1~15(単位:バイト)です。省略した場合,自ホスト名が仮定されます。

送信先ホストの名称が15バイト以上の場合の対処については,後述の「注意事項」を参照してください。

/f:ajsevputスクリプトファイル名

JP1イベントの送信に関する情報(送信したいJP1イベントのイベントID,イベント送信先ホスト名など)が定義されている,ajsevputスクリプトファイル名を指定します。

指定できる文字数は,1~255(単位:バイト)です。

ajsevputスクリプトファイルの記述方法については,後述の「補足事項」を参照してください。

注意事項

戻り値

0正常終了。
1JP1/Baseイベントサービスが起動していない。
2JP1イベント送信先ホストでJP1/Baseイベントサービスが起動していない。
3メモリーが不足している。
4ホスト名の指定が不適切である。
5イベントIDの指定が不適切である。
6入出力エラーが発生した。
7詳細情報に指定した文字列と,メッセージに指定した文字列の合計が1,024バイトを超えている。
8イベント機能に対する設定が不適切である。
9ajses.dllが所定のフォルダにない。
10引数の指定が不適切である。
11同じ引数を複数指定している。
12スクリプトファイルの記述内容が不適切である。
13スクリプトファイルが見付からない。
14スクリプトファイルにアクセスできない。
16データ入出力ファイルが見付からなかった。
17データ入出力ファイルにアクセスできない。
99システムエラーが発生した。

補足事項

ajsevputスクリプトファイルの記述方法を説明します。必要に応じて,「ajsevputスクリプトファイルの記述例」も参照してください。

ajsevputスクリプトファイルは,テキスト形式のファイルです。「キーワード=指定値(改行)」の形式で指定します。キーワードの指定方法を次に示します。

EVENTID
送信したいJP1イベントのイベントIDを指定します。
指定できる値は,0~1FFF,および7FFF8000~7FFFFFFFです。省略した場合,0が仮定されます。イベントIDは複数指定できません。
HOST
JP1イベントの送信先ホスト名を指定します。
指定できる値は,1~15(単位:バイト)です。省略した場合は,自ホスト名が仮定されます。
送信先ホストの名称が15バイト以上の場合の対処については,前述の「注意事項」を参照してください。
MESSAGE
JP1イベントとして送信するメッセージを指定します。
指定できる文字数については,前述の「注意事項」を参照してください。
なお,メッセージの途中に空白文字を使用できます。
INFTYPE
JP1イベントとして送信する詳細情報の形式を指定します。
  • バイナリー形式の詳細情報を送信したい場合:INFTYPE=BIN
  • テキスト形式の詳細情報を送信したい場合:INFTYPE=TEXT
なお,このキーワードを指定する場合は,必ずこのキーワードのあとにINFDATAを指定してください。
INFDATA
JP1イベントとして送信する詳細情報の内容を指定します。
INFTYPEを指定する場合は,必ずINFTYPEの後ろにこのキーワードを指定してください。
  • ajsevputスクリプトファイルに直接記述する場合:INFDATA=詳細情報
  • 別のファイルの内容を参照させたい場合:INFDATA=ファイル名
    この場合,テキスト中の改行文字は終端文字('¥0')に変換しておいてください。
    ファイル名に指定できる文字数は,1~255(単位:バイト)です。

詳細情報に指定できる文字数,ファイル内に指定できる文字数については,前述の「注意事項」を参照してください。

ajsevputスクリプトファイルの記述例

JP1イベントの送信条件と,ajsevputスクリプトファイルの記述内容を示します。

JP1イベントの送信条件
  • 送信したいJP1イベントのイベントID:0x111
  • イベント送信先ホスト名:NTSERVER
  • メッセージ:ajsevput script example
  • 詳細情報の形式:バイナリー形式
  • 詳細情報の内容:任意のファイル(C:¥users¥user01¥detail.txt)
ajsevputスクリプトファイルの記述内容

EVENTID=111
HOST=NTSERVER
MESSAGE=ajsevput script example
INFTYPE=BIN
INFDATA="C:¥users¥user01¥detail.txt"

使用例1

イベントID「0x111」,メッセージ「ajsevput_sample」であるイベントをホスト「NTSERVER」に送信します。

ajsevput /i:111 /h:NTSERVER /m:ajsevput_sample

使用例2

ajsevputスクリプトファイル「script.txt」を指定してイベントを送信します。

ajsevput /f:script.txt