2.2.11 メール受信監視ジョブ定義情報の記述方法
メール受信監視ジョブ定義情報の記述方法を説明します。
メール受信監視ジョブ定義情報の形式,およびパラメーターを次に示します。
- 形式
[pfm={u|p};]
[mlprf="プロファイル名";]
[mladr="差出人";]
[mlsbj="件名";]
[mltxt="本文";]
[mlsav={y|n};]
[mllst="メール受信リスト";]
[mlstx="本文ファイル名";]
[mlsfd="添付ファイル保存先フォルダ名";]
[mlafl="リストファイル名";]
[jpoif=?マクロ変数名?:引き継ぎ情報名;]
[etm=n;]
[fd=実行所要時間;]
[ex="実行ホスト名";]
[ha={y|n};]
[eu={ent|def};]
[ets={kl|nr|wr|an};]
- パラメーター
- pfm={u|p};
- メール受信定義をプラットフォームごとに指定します。省略した場合,pが仮定されます。
- u:UNIX環境でメールを受信するための定義をします。
- p:Windows環境でメールを受信するための定義をします。
- mlprf="プロファイル名";
- メール受信ジョブを実行するエージェントホスト上の環境設定の[メール連携]タブで指定した「メールプロファイル名」を定義します。
- このパラメーターは,「pfm=p;」を指定した場合にだけ有効です。また,「pfm=p;」を指定した場合には,必須の項目になります。
- 指定できる文字数は,1~256(単位:バイト)です。
- プロファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。
- mladr="差出人";
- 受信したメールの差出人を定義します。
- 指定できる文字数は,1~256(単位:バイト)です。「mladr="差出人";」の形式で,20件まで同時に指定できます。
- なお,「mladr="差出人";」「mlsbj="件名";」「mltxt="本文";」をすべて省略することはできません。必ず,一つ以上の項目を定義する必要があります。
- 差出人名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。
- mlsbj="件名";
- 受信したメールの件名を定義します。
- 指定できる文字数は,1~256(単位:バイト)です。「mlsbj="件名";」の形式で,20件まで同時に指定できます。
- なお,「mladr="送信者";」「mlsbj="件名";」「mltxt="本文";」をすべて省略することはできません。必ず,一つ以上の項目を定義する必要があります。
- 件名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。
- mltxt="本文";
- 受信したメールの本文を定義します。
- 指定できる文字数は,1~512(単位:バイト)です。「mltxt="本文";」の形式で,20件まで同時に指定できます。
- なお,「mladr="送信者";」「mlsbj="件名";」「mltxt="本文";」をすべて省略することはできません。必ず,一つ以上の項目を定義する必要があります。
- 本文中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。
- メール受信監視の実行ホストがUNIXの場合,本文に改行を入力しないでください。本文に改行を指定した場合,メール受信監視の監視条件と一致しなくなり,受信監視状態のままになります。
- mlsav={y|n};
- 受信したメールを保存するかを定義します。省略した場合,yが仮定されます。このパラメーターは,「pfm=u;」を指定した場合にだけ有効です。
- y:メールを保存します。
- n:メールを保存しません。
- mllst="メール受信リスト名";
- 監視条件に一致したメールのリストを作成する場合の,メール受信リスト名を定義します。このパラメーターは,「pfm=u;」を指定した場合にだけ有効です。
- 指定できる文字数は,1~255(単位:バイト)です。
- リスト名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。
- mlstx="本文ファイル名";
- 受信したメールの本文をファイルに保存する場合のファイル名を定義します。このパラメーターは,「pfm=p;」を指定した場合にだけ有効です。
- 指定できる文字数は,1~256(単位:バイト)です。ファイル名はフルパスで指定します。
- ファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。
- mlsfd="添付ファイル保存先フォルダ名";
- 受信したメールの添付ファイルを保存する場合のフォルダ名を定義します。このパラメーターは,「pfm=p;」を指定した場合にだけ有効です。
- 指定できる文字数は,1~256(単位:バイト)です。フォルダ名はフルパスで指定します。
- フォルダ名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。
- mlafl="リストファイル名"
- 受信したメールの添付ファイルのファイル名一覧を作成する場合のファイル名を定義します。このパラメーターは,「pfm=p;」を指定した場合にだけ有効です。
- 指定できる文字数は,1~256(単位:バイト)です。ファイル名はフルパス名で指定します。
- ファイル名中に「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「#」が含まれる場合は,キャスト文字(#)でキャストします。「"」は「#"」,「#」は「##」と記述します。
- jpoif=?マクロ変数名?:引き継ぎ情報名;
- マクロ変数名は,「?AJS2xxxxxxxxx?」の形式で指定します。文字列(「xxxxxxxxx」の部分)の前に「AJS2」を指定し,全体を「?」で囲みます。文字列(「xxxxxxxxx」の部分)に指定できるのは,英(ただし,大文字だけ)数字と,「.(ピリオド)」だけです。
- マクロ変数名(「?AJS2xxxxxxxxx?」の部分)に指定できる文字数は,1~64(単位:バイト)です。
- このパラメーターは,「jpoif=?マクロ変数名?:引き継ぎ情報名;」の形式で,バイト数の合計が2,048バイトまで指定できます。
- このパラメーターでは,後続のUNIXジョブ,PCジョブ,およびアクションジョブに対してイベント情報を引き継げます。
- etm=n;
- 実行打ち切り時間を,実行開始時刻からの相対分で定義します。指定できる値は,1~1,440(単位:分)です。起動条件内のジョブの場合,このパラメーターは無効になります。
- fd=実行所要時間;
- 終了遅延監視するジョブの実行所要時間を定義します。
- 指定できる値は,10進数の値で1~1,440(単位:分)です。
- ex="実行ホスト名";
- ジョブを実行するエージェントホスト名を定義します。指定できる文字数は,1~255(単位:バイト)です。
- ha={y|n};
- ジョブの実行を保留するかを定義します。省略した場合,nが仮定されます。起動条件内のジョブの場合,このパラメーターは無効になります。
- eu={ent|def};
- ジョブ実行時のJP1ユーザーを定義します。省略した場合,entが仮定されます。イベントジョブの場合,このパラメーターの指定は無視されます。
- ent:ジョブネットを登録したJP1ユーザーをジョブ実行時のJP1ユーザーとします。
- def:ジョブを所有するJP1ユーザーをジョブ実行時のJP1ユーザーとします。
- ets={kl|nr|wr|an};
- 実行打ち切り時間が経過したあとのイベントジョブの状態を定義します。省略した場合,klが仮定されます。起動条件内のジョブの場合,このパラメーターは無効になります。
- kl:強制終了
- nr:正常終了
- wr:警告検出終了
- an:異常検出終了