コマンドを使用してJP1/NQSEXECホストやJP1/OJE for VOS3ホスト,AS/400(JP1/OJE for Midrange Computer)ホストにジョブをサブミットしたり,ジョブの実行状態を監視したりできます。
コマンドの指定方法に関しては,連携しない場合と比較して異なるところはありません。ただし,ジョブ名やユーザー名などを指定するときの制限値があります。制限値の詳細および注意事項を連携プログラムごとに説明します。
JP1/NQSEXECと連携する場合
表1-3 JP1/NQSEXECと連携する場合の制限値一覧
定義項目 | 制限値 |
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マネージャーホスト名 | JP1/NQSEXECのホスト名:255バイト以内の文字列 |
キュー名 | 15バイト以内の文字列。 日本語は指定できない。なお,英字の大文字・小文字は区別される。 |
ジョブ名 | 15バイト以内の文字列(16バイト以上で指定した場合,16バイト以降は削除される)。 日本語は指定できない。なお,ジョブ名の先頭に数字を指定した場合,システムが数字の前に「R」を自動的に付加する。 省略時は,実行ファイル名中のファイル名が仮定される。 |
ユーザー名 | 15バイト以内の文字列(16バイト以上で指定した場合,ジョブを実行したり,操作したりできない)。 日本語は指定できない。 |
実行優先順位 | 1,3,または5。 実行優先順位に2を指定した場合は1が,4を指定した場合は5が仮定される。 ジョブの実行優先順位は,JP1/NQSEXECでは,ジョブ実行時のnice値が適用される。 1:nice値+10の値 3:nice値0の値 5:nice値-10の値 |
実行ファイル名 | 511バイト以内の文字列。 「/home/jp1user/job」の形式で指定する。日本語は指定できない。 |
パラメーター | 255バイト以内の文字列。 日本語は指定できない。 |
転送先ファイル名 | 511バイト以内の文字列。 ファイル名は,絶対パス,相対パスで指定できる(相対パスで指定する場合,ジョブを登録したユーザーのホームディレクトリからの相対パスとなる)。 転送先ファイル名,およびファイル内では,日本語は指定できない。 |
JP1/OJE for VOS3と連携する場合
表1-4 JP1/OJE for VOS3と連携する場合の制限値一覧
定義項目 | 制限値 |
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マネージャーホスト名 | JP1/OJE for VOS3のホスト名:255バイト以内の文字列。 |
キュー名 | 32バイト以内の文字列。 日本語は指定できない。なお,英字の大文字・小文字は区別される。 |
ジョブ名 | 63バイト以内の文字列。 日本語は指定できない。 省略時,JCL中のJOB文に記述されたジョブ名が仮定される。 |
ユーザー名 | 32バイト以内の文字列。 日本語は指定できない。 |
実行優先順位 | 指定できない(実行優先順位を指定しても,JP1/OJE for VOS3側で無視される。JP1/OJE for VOS3では,JCLに指定された実行優先順位に従ってジョブが実行される)。 |
実行ファイル名 | 省略できない。54バイト以内の文字列。 ジョブが格納されているデータセット名を指定する。区分データセットまたはLIMEデータセットの場合は,メンバー名も指定する。日本語は指定できない。 |
パラメーター | 1,023バイト以内の文字列。 実行するプログラムに渡す引数を指示しても無視される。ただし,JCLの一部を置換するための文字列は指定できる(指定方法については,マニュアル「VOS3 オープンジョブウェイ支援 JP1/Open Job Entry」を参照のこと)。 置換するための文字列以外の部分が,101バイト以上の文字列を指定すると,パラメーターエラーになる。 |
転送先ファイル名 | 54バイト以内の文字列。 ファイルを転送するデータセット名を指定する。 データセット名,およびファイル内では,日本語は指定できない。 |
AS/400(JP1/OJE for Midrange Computer)と連携する場合
表1-5 AS/400(JP1/OJE for Midrange Computer)と連携する場合の制限値一覧
定義項目 | 制限値 |
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マネージャーホスト名 | AS/400システムのホスト名:15バイト以内の文字列。 |
キュー名 | AS/400システムのジョブ待ち行列名:10バイト以内の文字列。 |
ジョブ名 | AS/400システムのジョブ名:10バイト以内の文字列。 省略した場合,「NONAME」が仮定される。 |
ユーザー名 | 32バイト以内の文字列。 日本語は指定できない。 |
実行優先順位 | AS/400システム上でのジョブの優先順位を指定する。指定できる値は,1,3,および5。 優先度が最も高いのは5。省略した場合,1が仮定される。なお,2を指定した場合1,4を指定した場合5がそれぞれ指定されたものとする。 |
実行ファイル名 | AS/400システム上の実行ファイルを,「ライブラリー名/ファイル名」または「ライブラリー名/ファイル名.メンバ名」の形式で,それぞれの項目を10バイト以内の文字列で指定する。 |
パラメーター | 実行するAS/400システムの実行ファイルへ渡すパラメーターを32バイト以内で指定する。複数のパラメーターを指定する場合は,「,(コンマ)」で区切って指定する。 |
転送元ファイル名 | JP1/AJS2 - Managerにあるファイルを511バイト以内の文字列で指定する。ファイル名はフルパス名で指定する。テキスト形式のファイルだけ転送できる。各行は80文字以内。 |
転送先ファイル名 | AS/400システム上の転送先を,「ライブラリー名/ファイル名.メンバ名」の形式で指定する。この場合,AS/400システム上にすでに存在するファイルを指定する必要がある。なお,ライブラリー名を省略して「ファイル名.メンバ名」の形式で指定した場合,AS/400システムの構成定義ファイルのDFT_PTHで指定されるライブラリー名が仮定される。 |
そのほかの詳細については,マニュアル「JP1/Open Job Entry for Midrange Computer」を参照してください。