JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス
ajsembdbadduserコマンドで新たにユーザーを追加,変更した場合,次に示す組み込みDBの操作コマンドでは,コマンドを実行するユーザーの認可識別子(-a),パスワード(-ap)が使用できます。
- ajsembdbstatus
- ajsembdbrorg
- ajsembdbreclaim
- ajsembdbsetup
-a,-apオプションの説明を次に示します。
- -a ユーザーID
- コマンドを実行するユーザーの認可識別子を指定します。
- 通常,認可識別子は「root」が仮定されるため,この値を指定する必要はありません。ajsembdbadduserコマンドを使用して,新たに組み込みDBに管理者を追加・変更した場合だけ指定してください。
- 指定された値は,大文字・小文字が区別されます。
- -ap パスワード
- -aオプションで指定した認可識別子に対応するパスワードを指定します。
- 通常,認可識別子は「root」が仮定されるため,この値を指定する必要はありません。ajsembdbadduserコマンドを使用して,新たに組み込みDBに管理者を追加・変更した場合だけ指定してください。
- 指定された値は,大文字・小文字が区別されます。
ajsembdbsetupでは,組み込みDBへのアクセスユーザーとそのパスワードを変更することもできます。
アクセスユーザーおよびパスワードを変更したい場合は,次に示す引数を指定して実行してください。
- -u 組み込みDBアクセスユーザー
- 組み込みDBへのデータベースアクセスユーザーを指定します。
- ここで指定したユーザーで組み込みDBにアクセスします。
- 構成定義パラメーターRDBUSER設定されます。
- 省略した場合,ユーザーとして「ajs2」が仮定されます。
- -up 組み込みDBアクセスユーザーパスワード
- 組み込みDB認可識別子パスワードを指定します。
- 構成定義パラメーターRDBPASSWORDにクリアーテキストで保存されますのでご注意ください。
- 省略した場合,パスワードが自動生成されますが,構成定義に保存されません。
コマンド実行時にエラーが発生する場合があります。エラーが発生した場合は次の表に従って対処し,コマンドを再実行してください。
メッセージID 原因 対処方法 KAVS0983-E ユーザー名またはパスワードに誤りがあるためデータベースに接続できない。 -a,-apオプションに正しい値を指定して再実行してください。
また,「SHIFT TABLE」のメッセージ出力中にこのエラーが発生した場合は構成定義を見直してください。
構成定義には,正しく動作する移行前の設定がされている必要があります。KAVS1003-E -aに指定された値が不正。 -aの値に,存在するDB管理者の認可識別子を指定してください。 KFPA11564-E -aに指定された文字列の長さが8バイトを超えている。 -aの引数を8バイト以下にして再実行してください。 KFPA11107-E -apに指定された文字列の長さが30バイトを超えている。 -apの引数を30バイト以下にして再実行してください。 KFPA11104-E -a,-apの引数に,英数字以外の文字が指定されている。 -a,-apの引数を英数字にして再実行してください。 KFPA11204-E 表がない。 -a,-apに指定している値を見直して,表を所有している認可識別子を指定してください。 KFPA11561-E 指定された認可識別子は有効ではない。 -a,-apに指定した値を,DBA権限を持っているユーザーに変更して再実行してください。
- <この節の構成>
- 付録B.1 組み込みDBに新たに管理者を追加・変更する
- 付録B.2 組み込みDBのテーブルのオプションを変更する
- 付録B.3 ajsembdbadduser
- 付録B.4 ajsembdbreuse
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