ジョブネットの実行が開始したあとでも,ジョブネットのスケジュールを変更したり,ジョブネットやジョブの実行を制御したりできます。例えば,実行状態を監視している間に異常が発見された場合などには,ジョブネットの実行を中断したり,強制終了したりできます。実行を中断したり,強制終了したりしたジョブネットについては,任意のジョブネットやジョブから再実行することもできます。
どのような制御ができるのかを,ジョブネットの場合とジョブの場合に分けて次の表に示します。
表9-1 制御できること
制御の内容 | ジョブネットの場合 | ジョブの場合 |
---|---|---|
実行予定を追加する。 | ○ | × |
実行開始日時を一時的に変更・変更解除する。 | ○ | × |
実行予定をすぐに実行する。 | ○ | × |
実行を一時的に中止する。 | ○ | ○ |
実行を保留設定・保留解除する。 | ○ | ○ |
遅延監視時間を一時的に変更・変更解除する。 | ○ | × |
実行優先順位を一時的に変更する。 | ○ | × |
実行を中断する。 | ○ | × |
実行を強制終了する。 | ○ | ○ |
再実行する。 | ○ | ○ |
状態を変更する。 | × | ○ |
登録中の定義を変更する。 | ○ | ○ |
複数の定義を切り替える。 | ○ | × |
この節では,ジョブネットのスケジュールを変更したり,ジョブネットやジョブの実行を制御したりする方法を説明します。[デイリースケジュール(階層表示)]ウィンドウを使った操作を中心に説明しますが,同様の操作が別のウィンドウからできる場合もあります。詳細は,操作の説明の補足事項を参照してください。