13.4.26 [詳細定義-[Windowsイベントログ監視]]ダイアログボックス

[詳細定義-[Windowsイベントログ監視]]ダイアログボックスでは,Windowsイベントログ監視の詳細を定義します。

各項目で使用できる文字については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 5.6.1(2) 使用できる文字の範囲」を参照してください。

Windowsイベントログ監視は,Windowsホストだけで実行されます。

このダイアログボックスには,共通する表示項目と次のタブがあります。

<この項の構成>
(1) 共通する表示項目
(2) [定義]タブ
(3) [属性]タブ

(1) 共通する表示項目

共通する表示項目を次の図に示します。

図13-132 [詳細定義-[Windowsイベントログ監視]]ダイアログボックスの共通の表示項目

[図データ]

共通する表示項目について説明します。

[ユニット名]
ユニット名を30バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは「Windowsイベントログ監視」です。
[コメント]
ユニットのコメントを80バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。
[実行ホスト]
Windowsイベントログ監視を実行させたいJP1/AJS2 - Manager,またはJP1/AJS2 - Agentのホスト名を255バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。
[引き継ぎ]ボタン
後続のジョブまたはジョブネットへの引き継ぎ情報を指定します。[引き継ぎ]ボタンをクリックすると,[詳細定義-[Windowsイベントログ監視]-[引き継ぎ情報]]ダイアログボックスが表示されます。詳細については,「13.4.17 [詳細定義-[イベントジョブアイコン名]-[引き継ぎ情報]]ダイアログボックス」を参照してください。このボタンはダイアログボックスのいちばん下にあります。

(2) [定義]タブ

[詳細定義-[Windowsイベントログ監視]]ダイアログボックスの[定義]タブを次の図に示します。

図13-133 [詳細定義-[Windowsイベントログ監視]]ダイアログボックスの[定義]タブ

[図データ]

表示項目について説明します。

[ログ種別]
Windowsログの種類を選択します。デフォルトは[システム]です。選択できる種類を次に示します。
  • [システム]
    システムログを監視します。
  • [セキュリティ]
    セキュリティログを監視します。
  • [アプリケーション]
    アプリケーションログを監視します。
  • [DNS Server]
    DNS Serverログを監視します。
  • [Directory Service]
    Directory Serviceログを監視します。
  • [ファイル複製サービス]
    ファイル複製サービスログを監視します。
[イベントの種別]
[詳細定義-[Windowsイベントログ監視]]ダイアログボックスでは,イベントの種類を必ず一つ以上選択します。デフォルトではすべてチェックされています。選択できるイベントの種類を次に示します。
  • [情報]
    情報イベントを監視します。
  • [警告]
    警告イベントを監視します。
  • [エラー]
    エラーイベントを監視します。
  • [成功の監査]
    成功の監査イベントを監視します。
  • [失敗の監査]
    失敗の監査イベントを監視します。
[ソース]
監視するイベントのソースを255バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。[Not]をチェックすると,指定した以外のソースが監視条件の対象になります。
[分類]
監視するイベントのイベントの分類を255バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。[Not]をチェックすると,指定した以外のイベント分類が監視条件の対象になります。
注意事項
イベントが分類できなかった場合,Windowsのイベントビューアには「なし」と表示されます。しかし,JP1/BaseのWindowsイベントログトラップ機能を使ってJP1イベント化すると,「None」として扱います。そのため,この項目では,「なし」ではなく「None」と指定してください。「なし」という文字列を指定しても,監視条件の対象にはなりません。
[イベントID]
監視するイベントのイベントIDを指定します。
指定できる値は,0~4,294,967,295です。デフォルトは空白です。[Not]をチェックすると,指定した以外のイベントIDが監視条件の対象になります。
[説明]
指定したイベントの説明を監視する場合に,比較対象となる文字列を1,024バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。[説明]は,正規表現で指定します。Windowsの正規表現については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のインストールとセットアップの章を参照してください。

(3) [属性]タブ

[詳細定義-[Windowsイベントログ監視]]ダイアログボックスの[属性]タブを次の図に示します。

図13-134 [詳細定義-[Windowsイベントログ監視]]ダイアログボックスの[属性]タブ

[図データ]

表示項目について説明します。

[保留]
ユニットの状態をあらかじめ保留状態にするかどうかを指定します。指定できる種類は,[しない]と[する]です。デフォルトは[しない]です。
[種別]
ユニットの種別をリカバリーにするかどうかを指定します。指定できる種類は,[通常]と[リカバリ]です。デフォルトは[通常]です。
[打ち切り時間指定]
ジョブの実行を打ち切る時間を指定するかどうかを選択します。指定できる種類は,[しない]と[する]です。デフォルトは[しない]です。
[打ち切り時間]
[打ち切り時間指定]で[する]を選択した場合,打ち切り時間を分で指定します。指定できる値は,1~1,440です。デフォルトは空白です。
[打ち切り後の状態]
[打ち切り時間指定]で[する]を選択した場合,打ち切り時間が経過したあとのイベントジョブの状態を選択します。指定できる種類は,[強制終了],[正常終了],[警告検出終了],[異常検出終了]です。デフォルトは[強制終了]です。なお,この項目は接続先JP1/AJS2 - Managerのバージョンが07-00の場合に表示されます。
[終了遅延監視]
実行所要時間によるジョブの終了遅延監視をするかどうかを指定します。ジョブの終了遅延を監視する場合は[実行所要時間]をチェックします。デフォルトではチェックされていません。
また,[実行所要時間]をチェックした場合は,ジョブの実行所要時間を1~1,440の範囲内で指定します(単位:分)。
この項目はJP1/AJS2 - Viewのバージョンが08-50以降の場合に表示されます。なお,実行所要時間によるジョブの終了遅延監視の注意事項については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 8.1.22 ジョブ実行所要時間による終了遅延監視機能に関する注意事項」を参照してください。
[所有者]
イベントジョブではユニットの所有者を指定しても,イベントジョブの実行時には無効になって実行されます。
[JP1資源グループ]
イベントジョブではJP1資源グループ名を指定しても,イベントジョブの実行時には無効になって実行されます。
[実行ユーザー種別]
イベントジョブでは実行ユーザーの種別を指定しても,イベントジョブの実行時には無効になって実行されます。イベントジョブの実行ユーザー種別は,JP1/AJS2を起動しているユーザー権限で実行されます。