ジョブを実行する際に有効となるプロセス実行環境は,システム環境で設定されているものを使用しています。ただし,ジョブによってはOSユーザーのログオンセッションに設定されているユーザー情報を読み込まないと正しく実行できないものもあります。
次に示すオプションを有効にすると,このようなユーザープロファイル情報を必要とするジョブを正しく実行することができるようになります。また,このオプションを有効にすると,指定先のエージェントホストで実行するすべてのPCジョブ※についてユーザープロファイルを読み込みます。
ユーザープロファイルを必要とするジョブを実行するための設定手順を次に示します。ジョブの実行先となるエージェントホストに設定してください。
なお,キューレスジョブ環境でユーザープロファイルを必要とするジョブを実行するための設定方法については「7.10 キューレスジョブ環境でユーザープロファイルを必要とするジョブを実行するための設定」を参照してください。
(1) 定義手順
jbssetcnf 設定ファイル名
(2) 定義パラメーター一覧
表7-6 ユーザープロファイルを必要とするジョブを実行するための定義パラメーター
定義キー | 環境設定パラメーター | 定義内容 |
---|---|---|
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQAGENT¥Job]※ | "LoadUserProfile"= | ユーザープロファイルを読み込むかどうかの定義 |
(3) 定義内容
(4) 注意事項
このオプションを有効にすると,ジョブ実行時に次に示すどちらかのメッセージを統合トレースログに出力してジョブが異常終了することがあります。このオプションを有効にした場合は,これらのエラーの発生を抑えるために,「7.26 ジョブ実行時にアクセストークンを再利用するための設定」を有効にしてください。
ジョブ実行時にアクセストークンを再利用する設定の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 8.2.3 ジョブ実行時のユーザーアカウント」を参照してください。
なお,このオプションを有効にしても,ユーザー環境変数は読み込まれません。ジョブ実行時に設定される環境変数の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス 1.コマンド 環境変数一覧」の,JP1/AJS2から実行されるジョブ実行時に設定される環境変数について記載している個所を参照してください。