7.14 イベントジョブを使用したDNS運用時にFQDN形式で運用するための設定

イベントジョブを使用する場合,かつDNS運用時にFQDN形式のホスト名で運用する場合の設定について説明します。ここでは,JP1/AJS2 07-00を新規に導入するの場合の設定手順を次に示します。イベントジョブを使用する場合の設定であり,標準ジョブ・アクションジョブ・カスタムジョブはすでに対応しています。JP1/AJS2 06-71以前の運用環境からバージョンアップする場合の設定の流れと手順については,「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 9.5 イベントジョブをDNS環境で運用する場合の設定方法(バージョンアップ時)」を参照してください。

なお,この設定はマネージャーホスト上で実施します。

<この節の構成>
(1) 定義手順
(2) 定義パラメーター一覧
(3) 定義内容

(1) 定義手順

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止する。
    • JP1/AJS2サービス
  2. メモ帳などのテキストエディターで,「(2) 定義パラメーター一覧」の定義パラメーターを記述した設定ファイルを作成する。
    設定ファイルのファイル名は任意です。
  3. ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。

    jbssetcnf 設定ファイル名

    jbssetcnfコマンドのパスは,「JP1/Baseのインストール先フォルダ¥bin¥jbssetcnf」です。
    jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  4. JP1/AJS2を再起動する。
    設定ファイルに記述した内容が反映されます。

(2) 定義パラメーター一覧

表7-14 イベントジョブを使用してDNS運用時にFQDN形式で運用する設定の定義パラメーター

定義キー環境設定パラメーター定義内容
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AOMMANAGER]"DNSEstablish"=イベントジョブを使用してDNS運用時にFQDN形式で運用するための定義
注※
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

(3) 定義内容

"DNSEstablish"="{Y|N}"
DNS運用時にFQDN形式のホスト名で運用するかどうかを指定します。
Y
DNS運用時にFQDN形式のホスト名で運用する場合に指定します。
N
DNS運用時にFQDN形式のホスト名で運用しない場合に指定します。エージェントへはFQDN形式のホスト名ではなく,ホスト名を送ります。
デフォルトは「N」です。