16.27 サブミットジョブの実行順序の入れ替わりを防止する設定
サブミットジョブの実行順序の入れ替わりを防止するための設定方法について説明します。
- <この節の構成>
- (1) 定義手順
- (2) 定義パラメーター一覧
- (3) 定義内容
(1) 定義手順
- JP1/AJS2のサービスを停止する。
次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。
# /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status
- viなどのエディターで,「(2) 定義パラメーター一覧」の定義パラメーターを記述した設定ファイルを作成する。
設定ファイルのファイル名は任意です。
- ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。
jbssetcnf 設定ファイル名
jbssetcnfコマンドのパスは,「/opt/jp1base/bin/jbssetcnf」です。
jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
- JP1/AJS2を再起動する。
設定ファイルに記述した内容が反映されます。
(2) 定義パラメーター一覧
表16-33 サブミットジョブの実行順序の入れ替わりを防止する設定の定義パラメーター
定義キー | 環境設定パラメーター | 定義内容 |
---|
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQMANAGER¥Job]※ | "PreventChangeJobOrder"= | サブミットジョブの実行順序の入れ替わりを防止する設定 |
- 注※
- {JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定してください。
(3) 定義内容
- "PreventChangeJobOrder"=dword: 00000000|00000001
- サブミットジョブの実行順序の入れ替わりを防止するかを指定します。
- 0
- サブミットジョブの実行順序の入れ替わりを防止しない場合に指定します。
- 1
- サブミットジョブの実行順序の入れ替わりを防止する場合に指定します。
- デフォルトは「0」です。
- 注意事項
- サブミットジョブの実行順序の入れ替わりを防止するためにPreventChangeJobOrderに「1」を設定した場合に,ジョブを配信する処理が変更されますが,次の設定が行われていないと実行順序の入れ替わりを防止できません。
- ジョブをサブミットしたキューに接続されているエージェント数は一つである。
- エージェントのジョブ実行多重度が1に設定されている。
- また,ジョブの実行順序を制御するために,ジョブ実行性能が数パーセントほど低下するおそれがあります。