ajssetup
形式
ajssetup
[-F サービス名]
[-t|-c|[-m]]
[-mh 論理ホスト名]
機能
- スケジューラーサービスが使用するデータベースをセットアップします。
- 組み込みDBの場合
- 対応するスケジューラーサービスのRDBアクセスユーザーおよびパスワードを,環境設定時(構成定義)に指定した内容に変更します。
- ISAMの場合
- スケジューラーサービスが使用するデータベースのテーブルを作成します。
環境設定時に指定した内容とは,Windowsの場合は,[マネージャー環境設定]ダイアログボックスの[スケジューラーファイルの構成]タブで指定した内容です。UNIXの場合は,構成定義で指定した内容です。
- サスペンド機能をセットアップします。
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
引数
-F サービス名
処理対象とする,スケジューラーサービスのサービス名を指定します。
指定できる文字数は,1~30(単位:バイト)です。
省略した場合,デフォルトサービス名が仮定されます。
-t
- ISAMの場合
- スケジューラーサービスが使用するデータベースのテーブルを作成します。
-c
- 組み込みDBの場合
- 環境設定時(構成定義)で設定したRDBアクセスユーザー(RDBUSER),パスワード(RDBPASSWORD)を組み込みDBの管理情報に追加,またはすでに組み込みDBの管理情報に存在するRDBアクセスユーザーのパスワードを変更する場合に指定します。
- 対応するスケジューラーサービスのRDBアクセスユーザーについて,環境設定時(構成定義)に指定したRDBアクセスユーザーが存在する場合は,RDBアクセスユーザーのパスワードを変更します。RDBアクセスユーザーが存在しない場合は,RDBアクセスユーザーを追加します(変更前のユーザーは,DBMS上に残ります)。
- このオプションを指定する場合は,DBA権限を持つユーザーの認可識別子,およびパスワードを環境変数PDUSERに定義しておく必要があります。
- すでに稼働しているスケジューラーサービスの構成で,RDBアクセスユーザー(RDBUSER),パスワード(RDBPASSWORD)を変更した場合はこのオプションを指定してコマンドを実行する必要があります。
- ISAMの場合
- このオプションは指定しないでください。指定するとエラーになります。
-m
サスペンド機能を有効にします。
ジョブネットの実行登録中に定義を変更する場合は,必ず指定してください。インストール直後は,サスペンド機能は無効になっています。
サスペンド機能のセットアップ時には,スケジューラーサービスが使用するデータベースはセットアップされません。サスペンド機能をセットアップする前に,スケジューラーサービスが使用するデータベースをセットアップしておいてください。
-mh 論理ホスト名
環境変数JP1_HOSTNAMEの代わりに論理ホスト名を指定できます。このオプションを指定すると,環境変数JP1_HOSTNAMEの値よりこのオプション値の方が優先されます。
オプション値に,JP1_DEFAULTと指定することで,明示的に物理ホストを指定することもできます。物理ホストのマシン名をオプション値に指定しても,物理ホストの設定はできません。
注意事項
- コマンドを実行する前に,次のことを実施してください。
Windowsの場合は,JP1/AJS2サービスとJP1/AJS2 Monitorサービスを停止してください。
UNIXの場合は,JP1/AJS2サービスとajsinetdプロセスを停止し,ajsshmdelコマンドを実行してください。
- このコマンドは,同時に複数実行できません。一つずつ実行されるように指定してください。
- -tオプションを指定してコマンドを実行した際にエラーになった場合は,まず,トラブルを解決し,コマンド実行によって作成されたテーブルをすべて削除してください。その後,コマンドを再実行し,テーブルを作成してください。
同様に,-tオプションを指定してテーブルを作成したあと,テーブルを再作成したい場合も,作成済みのテーブルをすべて削除したあと,実施してください。
- 組み込みDBを使用する場合,DBA権限を持つユーザーの認可識別子およびパスワードを環境変数PDUSERに定義してからコマンドを実行してください。
- 組み込みDB使用時に,RDBユーザーパスワードとして不正なパスワードを指定してエラーになった場合は,RDBユーザーパスワードを変更したあとで,-cオプションを指定してコマンドを実行すれば,正しく処理されます。
- キューレスジョブを使用して運用を行っているシステムでスケジューラーサービスのデータベースを再作成した場合は(JP1/AJS2をアンインストールして再度インストールした場合も含みます),キューレスジョブ実行環境の再設定を行ってください。
- 再作成後もキューレスジョブを使用する場合
ajsqlsetup -F スケジューラーサービス名
- 再作成後はキューレスジョブを使用しない場合
ajsqlsetup -r -F スケジューラーサービス名
- Windows Server 2008のマシンでこのコマンドを実行する際には,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要があります。コマンドプロンプトを起動する際は,Windowsの[スタート]メニューの[コマンドプロンプト]を右クリックし,ショートカットメニューから[管理者として実行]を選択してください。なお,UAC機能が無効の場合は,コマンドプロンプトを管理者として起動する必要はありません。
戻り値
使用例
スケジューラーサービス(service1)が使用するテーブルを作成します。
ajssetup -F service1