ジョブ実行制御のエージェントプロセスは共有メモリーを使用して情報のやり取りをしています。これらの情報は通常はJP1/AJS2サービス停止時に削除されますが,エージェントプロセスが異常終了したり,jajs_killall.clusterコマンドを使用してサービスを強制停止させたりするとこれらの情報が残ってしまうことがあります。エージェントプロセスの異常終了または強制停止と再起動が繰り返されると,共有メモリーのセグメント数が増加してシステムに影響を与えるおそれが出てきます。
jpqshmakeコマンドを実行すると共有メモリーのセグメント数を増加させないようにできます。JP1/AJS2 06-71-/H以降のバージョンから新規インストールした場合は,JP1/AJS2のセットアップ(jp1ajs2_setup,jp1ajs2_setup.cluster)を行った際にjpqshmakeコマンドが自動的に実行されます。ただし,JP1/AJS2 06-71-G1以前のバージョンから上書きインストールしてセットアップを行った場合,jpqshmakeコマンドは自動的に実行されません。この場合はjpqshmakeコマンドを手動で実行してください。jpqshmakeコマンドの詳細については,「20. セットアップ時に使用するコマンド jpqshmake(UNIX限定)」を参照してください。