7.29 キューレスジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避するための設定

キューレスジョブの実行時に,次に示す条件に該当する場合,ジョブが戻り値128で異常検出終了となることがあります。

  1. 任意のジョブ実行OSユーザーで,ジョブを一切実行していない状態である
  2. 1と同一のジョブ実行OSユーザーでジョブを実行する
  3. 2のジョブが終了する瞬間に,2のジョブと同一のジョブ実行OSユーザーで別のジョブを実行する

上記の条件に該当する場合,環境設定パラメーターAJSQL_CREATEWINDOWSTATIONを設定することで,問題を回避してジョブを正常終了させることができます。設定手順を次に示します。

<この節の構成>
(1) 定義手順
(2) 定義パラメーター一覧
(3) 定義内容
(4) 注意事項

(1) 定義手順

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止する。
    • JP1/AJS2 Queueless Agentサービス
  2. メモ帳などのテキストエディターで,「(2) 定義パラメーター一覧」の定義パラメーターを記述した設定ファイルを作成する。
    設定ファイルのファイル名は任意です。
  3. ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。

    jbssetcnf 設定ファイル名

    jbssetcnfコマンドのパスは,「JP1/Baseのインストール先フォルダ¥bin¥jbssetcnf」です。
    jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  4. 手順1で停止したサービスを再起動する。
    設定ファイルに記述した内容が反映されます。

(2) 定義パラメーター一覧

表7-31 ジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避するための定義パラメーター

定義キー環境設定パラメーター定義内容
[JP1_DEFAULT¥JP1QLAGENT]"AJSQL_CREATEWINDOWSTATION"=ジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避する設定

(3) 定義内容

"AJSQL_CREATEWINDOWSTATION="{yes|no}"
ジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避するかどうかを指定します。
yes
ジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避します。
no
ジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避しません。
デフォルトは「no」です。

(4) 注意事項