ジョブ実行環境を設定する場合に,[エージェント環境設定]ダイアログボックスで定義する項目および環境設定パラメーターでの設定方法を説明します。
各項目の推奨値と設定が有効になる時期については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 5.4.1 ジョブ実行環境に関する環境設定について検討する」を参照してください。
(1) ジョブ実行環境を定義する
ジョブ実行時に必要な情報は,[エージェント環境設定]ダイアログボックスの[ジョブ実行環境]タブで定義してください。
エージェント環境で設定する[ジョブ実行環境]タブを次に示します。
図4-9 [ジョブ実行環境]タブ([エージェント環境設定]ダイアログボックス)
各項目の定義内容を説明します。
(2) 環境設定パラメーターで定義する
ジョブ実行環境は,環境設定パラメーターを設定して定義することもできます。
(a) 設定手順
jbssetcnf 設定ファイル名
(b) 環境設定パラメーター
ジョブ実行環境で設定できる環境設定パラメーターの一覧を次の表に示します。なお,環境設定パラメーターの詳細については,「14.2.3 エージェント環境(JP1/AJS2 - Agent)で設定する内容」を参照してください。
表4-3 環境設定パラメーター一覧(JP1/AJS2 - Agent)(Windows)
定義キー | 環境設定パラメーター | 定義内容 |
---|---|---|
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQAGENT¥Process]※1 | "WorkPath"= | エージェントプロセス実行時のワークディレクトリ名 |
"IsHA"= | エージェントプロセスのクラスタ環境設定の定義 | |
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQAGENT¥Job]※1 | "IsExecFindExecutable"=※2 | ジョブをロングファイル名で実行するための定義 |
"LoadUserProfile"=※2 | ユーザープロファイルを読み込むかどうかの定義 | |
"IsAccessTokenCache"=※2 | ジョブ実行時にアクセストークンを再利用するための設定 | |
"DISABLE_FS_REDIRECTION"=※2 | WOW64環境でジョブを実行する際にファイルシステムリダイレクトを無効にする設定 | |
"MergeEnvMode"= | システム環境変数とジョブ定義の環境変数が重複した場合に,ジョブ定義の環境変数を有効にするかどうかの設定 | |
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQAGENT¥Network]※1 | "NotfyJobStateInterval"= | ジョブの結果ファイルの再送間隔 |
"NotfyJobStateCount"= | ジョブの結果ファイルの再送回数 | |
"ConnectTimeout"=※3 | ジョブ実行制御エージェントのTCP/IP通信接続タイムアウト値の定義 | |
"CommunicateRetryCount"=※3 | ジョブ実行制御エージェントのTCP/IP通信接続エラーのリトライ回数の定義 | |
"CommunicateRetryInterval"=※3 | ジョブ実行制御エージェントのTCP/IP通信接続エラーのリトライ間隔の定義 | |
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQAGENT¥Variable]※1 | "変数名"=※4 | 変数名に対応した実行プログラムの,そのホストでのインストールディレクトリ。 |
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQCLIENT¥PathEnv]※1 | "All Users"=※5 | 転送元ファイルの検索パス |
"JP1ユーザー名"=※5 | 転送元ファイルの検索パス | |
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQCLIENT¥Network]※1 | "ConnectTimeout"=※3 | ジョブ実行に使用するコマンドおよびスケジュール制御のTCP/IP通信接続タイムアウト値の定義 |
"CommunicateRetryCount"=※3 | ジョブ実行に使用するコマンドおよびスケジュール制御のTCP/IP通信接続エラーのリトライ回数の定義 | |
"CommunicateRetryInterval"=※3 | ジョブ実行に使用するコマンドおよびスケジュール制御のTCP/IP通信接続エラーのリトライ間隔の定義 | |
"CommunicateTimeout"=※6 | ジョブ実行制御のマネージャープロセスに対する通信タイムアウト時間 | |
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQCLIENT¥Process]※1 | "MacroOptionReplaceMode"= | マクロ変数の引き継ぎ情報がNULL文字列の場合の置き換え方法の設定 |
"IsHA"= | ジョブ実行に使用するコマンドのクラスタ環境設定の定義 |
Windowsだけで使用できる環境設定パラメーターを次に説明します。