16.7 イベント順序保証オプションの設定

起動条件で監視している一つのイベントジョブのイベントが連続して発生する場合,通信の状態によって,イベントの成立順序が実際に発生した順序とは異なってしまうことがあります。引き継ぎ情報を使用しているなどで,成立するイベントの順序をイベントが実際に発生した順にしたい場合は,イベント順序保証オプションを使用してください。イベント順序保証オプションを有効にする方法を次に示します。なお,イベント順序保証オプションは,イベントジョブを実行するすべてのエージェントホストで設定してください。

<この節の構成>
(1) 定義手順
(2) 定義パラメーター一覧
(3) 定義内容

(1) 定義手順

  1. JP1/AJS2のサービスを停止する。
    次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。

    # /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop
    # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status

    注※
    自動停止の設定が行われていることを確認してください。
  2. viなどのエディターで,「(2) 定義パラメーター一覧」の定義パラメーターを記述した設定ファイルを作成する。
    設定ファイルのファイル名は任意です。
  3. ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。

    jbssetcnf 設定ファイル名

    jbssetcnfコマンドのパスは,「/opt/jp1base/bin/jbssetcnf」です。
    jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  4. JP1/AJS2を再起動する。
    設定ファイルに記述した内容が反映されます。

(2) 定義パラメーター一覧

表16-6 イベント順序保証オプション設定の定義パラメーター

定義キー環境設定パラメーター定義内容
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AOMAGENT]"EventSequential"=イベント順序保証オプション
注※
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

(3) 定義内容

" EventSequential "="{Y|N}"
イベント順序保証オプションを使用するかどうかを指定します。
Y
イベント順序保証オプションを使用する場合に指定します。
N
イベント順序保証オプションを使用しない場合に指定します。
デフォルトは「N」です。