15.2.3 組み込みDBへの移行

ajsembdbsetupコマンドを使用して,ISAMで作成されているスケジューラーデータベースの内容を組み込みDBに移行します。

ajsembdbsetupコマンドを実行すると,次に示す処理が実行されます。

大規模の組み込みDB環境で実行するajsembdbsetupコマンドの指定例を次に説明します。指定例では,次に示す設定値が設定されていることとします。

ajsembdbsetup -F AJSROOT1 -ru l -id _JA0

補足事項
ajsembdbsetupコマンドを実行すると,次の表に示す環境設定パラメーターが設定されます。表に示す環境設定パラメーターについては設定値を変更しないでください。各環境設定パラメーターの詳細については,「14.1.3 スケジューラーサービス環境設定パラメーターの定義内容」を参照してください。

表15-6 ajsembdbsetupコマンド実行時に設定される環境設定パラメーター

環境設定パラメーター定義内容ajsembdbsetupコマンドで設定する内容
AJSDBTYPEデータベース種別EmbedDB
TABLENAMEPREFIXテーブル名プリフィックス次のどちらかが設定される。
  • -tpオプション指定値
  • AJS
TABLENAMEPOSTFIXテーブルID
RDBAUTHIDRDB認可識別子root
RDBUSERRDBアクセスユーザー名ajs2
RDBPASSWORDRDBユーザーパスワード
RDBHOSTRDB接続先ホスト名次のどれかが設定される。
  • 物理ホスト名
  • -mhオプション指定値
  • 環境変数JP1_HOSTNAMEの設定値
RDBPORTRDB接続ポート番号次のどちらかが設定される。
  • -pオプション指定値
  • 22200
RDBIPCRDBサーバとの通信方式MEMORY
RDBSENDMEMSIZERDBプロセス間メモリ通信使用時の送信用メモリサイズ次のどちらかが設定される。
  • -sオプション指定値
  • 100
RDBRECVMEMSIZERDBプロセス間メモリ通信使用時の受信用メモリサイズ次のどちらかが設定される。
  • -rオプション指定値
  • 100
注※
設定内容が数値の場合は,10進数で表記しています。