16.9 「"(ダブルクォーテーションマーク)」を含むデータをイベントジョブの引き継ぎ情報に使用するための設定

「"(ダブルクォーテーションマーク)」を含むデータを指定したとおりに引き継ぎ情報として引き継がせることができます。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 5.3.8(4) 「"(ダブルクォーテーションマーク)」を含むデータをイベントジョブの引き継ぎ情報に使用する」を参照してください。

「"(ダブルクォーテーションマーク)」を含むデータを指定したとおりに引き継ぎ情報として引き継がせるオプションを有効にするための設定をするには,設定ファイルを作成します。

設定手順を次に示します。

<この節の構成>
(1) 定義手順
(2) 定義パラメーター一覧
(3) 定義内容
(4) 定義例

(1) 定義手順

  1. JP1/AJS2のサービスを停止する。
    次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。

    # /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop
    # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status

    注※
    自動停止の設定が行われていることを確認してください。
  2. viなどのエディターで,「(2) 定義パラメーター一覧」の定義パラメーターを記述した設定ファイルを作成する。
    設定ファイルのファイル名は任意です。
  3. ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。

    jbssetcnf 設定ファイル名

    jbssetcnfコマンドのパスは,「/opt/jp1base/bin/jbssetcnf」です。
    jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  4. JP1/AJS2を再起動する。
    設定ファイルに記述した内容が反映されます。
    ファイルには変更したい定義内容だけを定義します。ファイルに定義しなかったものについては,デフォルト値が仮定されます。

(2) 定義パラメーター一覧

表16-8 引き継ぎ情報における「"(ダブルクォーテーションマーク)」有効オプション設定の定義パラメーター

定義キー環境設定パラメーター定義内容
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AOMMANAGER]"MacVarDQuotation"=引き継ぎ情報における「"(ダブルクォーテーションマーク)」有効オプション
注※
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

(3) 定義内容

" MacVarDQuotation "="{Y|N}"
引き継ぎ情報における「"(ダブルクォーテーションマーク)」有効オプションを使用するかしないかを指定します。
Y
使用する場合に指定します。
N
使用しない場合に指定します。
デフォルトは「N」です。
このパラメーターは,JP1/AJS2の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「Y」が設定されます。

(4) 定義例

ファイルの作成例を次に示します。

(例)引き継ぎ情報における「"(ダブルクォーテーションマーク)」有効オプションを使用するようにする場合

[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AOMMANAGER]
"MacVarDQuotation"="Y

{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。