16.36 エージェント自動定義機能で作成されるキュー属性値をカスタマイズする設定
エージェント自動定義機能で作成されるエージェントの属性値を,あらかじめ構成定義情報でカスタマイズできます。この設定は,エージェント自動定義機能を使用して作成されるすべてのエージェントの属性値に対して有効です。
エージェント自動定義機能で作成されるエージェントの属性値をあらかじめ構成定義情報でカスタマイズするには,構成定義ファイルを作成します。エージェント自動定義機能で作成されるエージェントの属性値をあらかじめ構成定義情報でカスタマイズする手順を次に示します。
- <この節の構成>
- (1) 定義手順
- (2) 定義パラメーター一覧
- (3) 定義内容
(1) 定義手順
- JP1/AJS2のサービスを停止する。
次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。
# /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop※
# /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status
- 注※
- 自動停止の設定がされていることを確認してください。
- viなどのエディターで,「(2) 定義パラメーター一覧」の定義パラメーターを記述した構成定義ファイルを作成する。
構成定義ファイルのファイル名は任意です。
- ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。
jbssetcnf 設定ファイル名
jbssetcnfコマンドのパスは,「/opt/jp1base/bin/jbssetcnf」です。
jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
- JP1/AJS2のサービスを再起動する。
構成定義ファイルに記述した内容が反映されます。
(2) 定義パラメーター一覧
表16-42 エージェント自動定義時のキュー属性値カスタマイズ定義パラメーター一覧
定義キー | 環境設定パラメーター | 定義内容 |
---|
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQMANAGER¥Agent]※ | "AutoCreateExecJobs"= | エージェント自動定義時のジョブの実行多重度 |
"AutoCreateMaxJobs"= | エージェント自動定義時のジョブ数の最大値 |
"AutoCreateWarnJobs"= | エージェント自動定義時のジョブ数の警告値 |
"AutoCreatePriority"= | エージェント自動定義時のエージェント優先順位 |
- 注※
- {JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定してください。
(3) 定義内容
- "AutoCreateExecJobs"=dword:エージェント自動定義時のジョブの実行多重度
- エージェント自動定義時に作成されるエージェントのジョブ実行多重度を16進数で指定します。
- 指定できる範囲は00000001~00000400(10進数で1~1,024)です。
- デフォルトは「dword:00000005」(10進数で5)です。
- ここで指定した多重度は24時間共通の設定です。30分単位で設定したい場合は,jpqagtaltコマンドを使用して変更してください。
- "AutoCreateMaxJobs"=dword:エージェント自動定義時のジョブ数の最大値
- エージェント自動定義時に作成されるデフォルトキューのジョブの最大数を16進数で指定します。
- 指定できる範囲は00000001~FFFFFFFF(10進数で1~4,294,967,295)です。
- デフォルトは「dword:00000064」(10進数で100)です。
- "AutoCreateWarnJobs"=dword:エージェント自動定義時のジョブ数の警告値
- エージェント自動定義時に作成されるデフォルトキューのジョブの警告数を16進数で指定します。
- 指定できる範囲は00000001~FFFFFFFF(10進数で1~4,294,967,295)です。
- デフォルトは「dword:00000050」(10進数で80)です。
- "AutoCreatePriority"=dword:エージェント自動定義時のエージェント優先順位
- エージェント自動定義時に作成されるデフォルトキューのエージェント優先順位を16進数で指定します。
- 指定できる範囲は00000001~00000010(10進数で1~16)です。
- デフォルトは「dword:00000001」(10進数で1)です。