PCジョブ,UNIXジョブ,およびQUEUEジョブのジョブの詳細定義では,次の項目のワークパスを変数で定義できます。この変数はエージェントホストごとに異なる値を定義できるため,エージェントホストごとに異なるワークパスでジョブが実行できます。
表7-1 ジョブ定義の変数指定可能項目一覧
ジョブ定義時の指定項目 | 使用可否 |
---|---|
コマンド文(UNIX限定) | ○ |
実行ファイル名(Windows限定) | ○ |
スクリプトファイル名(UNIX限定)※ | ○ |
パラメーター | ○ |
環境変数 | × |
環境変数ファイル名 | × |
ワークパス | × |
標準入力ファイル名 | ○ |
標準出力ファイル名 | ○ |
標準エラー出力ファイル名 | ○ |
転送元ファイル名 | × |
転送先ファイル名 | × |
ジョブ実行時のワークパスを変数として定義する手順を次に示します。
(1) 定義手順
jbssetcnf 設定ファイル名
(2) 定義パラメーター一覧
表7-2 ジョブ実行時のワークパス変数定義パラメーター一覧
定義キー | 環境設定パラメーター | 定義内容 |
---|---|---|
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQAGENT¥Variable]※ | "変数名"= | 変数名に対応したワークパス |
(3) 定義内容
(4) 定義例
「prog1.exe」という名称のジョブプログラムのインストールディレクトリがホストごとに異なっていて,Agent1ホストでは「c:¥pp1¥bin」に,Agent2ホストでは「d:¥pp1¥bin」に,それぞれインストールされているとします。その場合,次のように定義します。
ファイル名=$pp1_inst$¥prog1.exe
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQAGENT¥Variable]
"pp1_inst"="c:¥pp1¥bin"
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQAGENT¥Variable]
"pp1_inst"="d:¥pp1¥bin"
この定義によって,Agent1ホストでは「c:¥pp1¥bin¥prog1.exe」が実行され,Agent2ホストでは「d:¥pp1¥bin¥prog1.exe」が実行されます。
(5) 注意事項
「JP1」から始まる文字列はシステムで使用するため,指定しないでください。