7.33 JP1/AJS2のサービスが停止してもイベントジョブの実行を継続させる設定

イベントジョブについては,イベントジョブ実行継続オプションを使用することによって,JP1/AJS2のサービスが停止しても,そのとき実行中だったものは再起動後もそのまま状態を引き継ぎ,実行を継続できます。

ここでは,イベントジョブ実行継続オプションを有効にする手順について説明します。機能の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 8.5.8 JP1/AJS2のサービスが停止してもイベントジョブの実行を継続させる」を参照してください。

<この節の構成>
(1) 定義手順
(2) 定義パラメーター
(3) 定義内容

(1) 定義手順

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次のサービスを停止する。
    • JP1/AJS2サービス
  2. メモ帳などのテキストエディターで,「(2) 定義パラメーター一覧」の定義パラメーターを記述した設定ファイルを作成する。
    設定ファイルのファイル名は任意です。
  3. ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。

    jbssetcnf 設定ファイル名

    jbssetcnfコマンドのパスは,「JP1/Baseのインストール先フォルダ¥bin¥jbssetcnf」です。
    jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  4. JP1/AJS2を再起動する。
    設定ファイルに記述した内容が反映されます。

(2) 定義パラメーター

表7-35 JP1/AJS2のサービスが停止してもイベントジョブの実行を継続させる設定の定義パラメーター

定義キー環境設定パラメーター定義内容
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AOMMANAGER]"EvJobExecContinue"=イベントジョブ実行継続オプション
注※
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定してください。

(3) 定義内容

"EvJobExecContinue"="{Y|N}"
実行ホストのJP1/AJS2のサービスを再起動したときに,イベントジョブの実行を継続するかどうかを指定します。
Y
イベントジョブの実行を継続します。
N
イベントジョブの実行を終了します。
デフォルトは「N」です。
注意事項
  • JP1/AJS2 - Managerが08-50より前のバージョンの場合,イベントジョブ実行継続オプションを使用できません。
  • イベントジョブ実行継続オプションは,物理・論理ホストのマネージャー単位で設定してください。