7.37 エージェントホスト名の名前解決オプションの設定

hostsファイルやDNSが正しく設定されていないなど,マネージャーホスト上でエージェントホスト名の名前解決ができない場合があります。その状態でマネージャーやエージェントのJP1/AJS2サービスを起動または停止すると,次の現象が発生することがあります。

上記の現象を回避したい場合は,エージェントホスト名の名前解決オプションを設定してください。

なお,すべてのエージェントホスト名の名前解決ができる環境では,このオプションを設定する必要はありません。

オプションを有効にする設定方法について次に説明します。

<この節の構成>
(1) 定義手順
(2) 定義パラメーター一覧
(3) 定義内容

(1) 定義手順

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次のサービスを停止する。
    • JP1/AJS2サービス
    • JP1/AJS2 Monitorサービス
  2. メモ帳などのテキストエディターで,「(2) 定義パラメーター一覧」の定義パラメーターを記述した設定ファイルを作成する。
    設定ファイルのファイル名は任意です。
  3. ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。

    jbssetcnf 設定ファイル名

    jbssetcnfコマンドのパスは,「JP1/Baseのインストール先フォルダ¥bin¥jbssetcnf」です。
    jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  4. JP1/AJS2を再起動する。
    設定ファイルに記述した内容が反映されます。

(2) 定義パラメーター一覧

表7-38 エージェントホストの名前解決オプション設定の定義パラメーター一覧

定義キー環境設定パラメーター定義内容
[JP1_DEFAULT¥JP1AOMMANAGER]"_AgentStartStopResolveMode"=エージェントホストの名前解決オプション
注※
このパラメーターの設定は,物理ホストおよびすべての論理ホストに対して有効です。

(3) 定義内容

"_AgentStartStopResolveMode"="{optimized|normal}"
エージェントホストの名前解決処理を最適化するかどうかを指定します。
optimized
エージェントホスト名の名前解決処理を最適化する場合に指定します。ただし,名前解決できるのは,イベントジョブや起動条件付きジョブネットを実行しているエージェントホストだけです。
normal
エージェントホスト名の名前解決処理を最適化しない場合に指定します。
デフォルトは「normal」です。