15.2.5 組み込みDBの再セットアップ
組み込みDBを再セットアップする場合の,セットアップ手順を次に示します。
- ajsprintコマンドで,ジョブネットの定義をバックアップする。
バックアップの方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 11.2.2 JP1/AJS2 - Managerの設定情報のバックアップ」を参照してください。
- 物理ホストおよびすべての論理ホストで,JP1/AJS2サービス,JP1/AJS2 Monitorサービス,およびJP1/AJS2 Console Agentサービスを含め,スケジューラーデータベースにアクセスするサービスをすべて停止する。
- ajsembdbunsetコマンドに-eオプションを指定して実行する。
- ajsembdbbuildコマンドで,組み込みDBを構築する。
- ISAM環境で構築する。
- (1) ajsshmdelコマンドを実行して,共用メモリー上の環境設定情報を削除します。
- ajsshmdel >/dev/null 2>&1
- (2) 該当スケジューラーサービスの構成定義パラメーターをISAMに戻します。
- (a) jbsgetcnf -h 論理ホスト名※ > 退避ファイル名
- 注※ 物理ホストの場合は「-h 論理ホスト名」は指定しないでください。
- (b) 退避ファイル内の該当スケジューラーサービスの構成定義パラメーターAJSDBTYPEをISAMに変更する。
- (c) jbssetcnf 退避ファイル名
- (3) マネージャー環境設定で,データベース種別を「ISAM」にし,次のコマンドを実行してISAMファイルでセットアップします。
- ajssetup -F スケジューラーサービス名 -mh 論理ホスト名※
- 注※ 物理ホストの場合は「-mh 論理ホスト名」を指定しないでください。
- ajsembdbsetupコマンドで,組み込みDBにスケジューラーデータベースを移行する。
- JP1/AJS2サービスおよびJP1/AJS2 Monitorサービスを起動する。
- 手順1でバックアップした,ジョブネット定義を回復する。
マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 11.3.3 JP1/AJS2 - Managerの設定情報のリカバリー」を参照してください。
- 運用に必要なジョブネットの実行登録を実施する。
上記の手順に記載したコマンドの詳細については,「20. セットアップ時に使用するコマンド」を参照してください。
- 補足事項
- 一つの組み込みDB環境で,複数のスケジューラーデータベースがセットアップされている場合にajsembdbunsetコマンドを実行すると,すべてのスケジューラーデータベースの情報が削除されます。この場合,この項に示した手順のうち,手順1,5,6,8,9については,組み込みDB環境にセットアップされているすべてのスケジューラーデータベースに対して実施してください。