9.2.1 基本的な運用方法

クラスタシステムでフェールオーバーさせる場合の基本的な運用方法を説明します。フェールオーバーをする場合,JP1/AJS2では,フェールオーバーする単位ごとに論理ホスト名を割り当てて運用することになります。この論理ホスト名を使用して,フェールオーバーする単位ごとの多重起動および管理対象システムにアクセスします。

論理ホスト名には,「9.1 クラスタ運用の前提」で示した前提条件に基づいて割り当てられたホスト名を使用してください。DNS運用の場合は,FQDN形式でないホスト名を使用してください。

論理ホスト名を指定することで,サービス(デーモン)の起動およびコマンドの実行が論理ホストごとにできるようになります。論理ホスト名は次のどちらかの方法で指定します。

ただし,環境変数JP1_HOSTNAMEをシステム環境変数,ユーザー環境変数として設定しないでください。サービスの起動などができなくなることがあります。環境変数JP1_HOSTNAMEは,コマンドプロンプトまたはバッチファイルで設定してください。