13.4.4 トレースログファイルの拡張

次に示すUNIX版トレースログファイルの拡張手順を説明します。

<この項の構成>
(1) JP1/AJS2のトレースログファイルの拡張
(2) JP1/AJS2 Consoleのトレースログファイルの拡張
(3) キューレストレースログファイルの拡張
(4) キューレスジョブ実行内部ログファイルの拡張

(1) JP1/AJS2のトレースログファイルの拡張

JP1/AJS2のトレースログファイルは,初期状態では次のように設計されています。

必要となるトレースログファイルの容量は,ジョブネットの構造や,JP1/AJS2 - Viewの接続数,操作内容によって大きく異なります。必要に応じて,トレースログファイルの適切な容量を見積もり,拡張してください。

トレースログファイルの適切な容量を見積もる方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 4.4.2 トレースログファイルのサイズを見積もる」を参照してください。

トレースログファイルのサイズを拡張する手順を次に示します。

  1. 次のコマンドを実行する。

    ajstrsetsz -s 適切なトレースログファイル容量

    (例)
    トレースログファイルのサイズを20メガバイト(20,480キロバイト)から30メガバイト(30,720キロバイト)に拡張する場合
     
    ajstrsetsz -s 30720
     

(2) JP1/AJS2 Consoleのトレースログファイルの拡張

JP1/AJS2 Consoleのトレースログファイルの拡張は,JP1/AJS2 Console ManagerとJP1/AJS2 Console Agentではそれぞれ設定が必要です。JP1/AJS2 Consoleのトレースログファイルは,初期状態では次のように設計されています。

必要となるトレースログファイルの容量は,業務の監視状況などによって大きく異なります。必要に応じて,トレースログファイルの適切な容量を見積もり,拡張してください。

トレースログファイルの適切な容量を見積もる方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 4.4.2 トレースログファイルのサイズを見積もる」を参照してください。

トレースログファイルのサイズを拡張する手順を次に示します。

(a) JP1/AJS2 Console Managerの場合

  1. 次のコマンドを実行する。

    ajscmtrsetsz -s 適切なトレースログファイル容量

    (例)
    トレースログファイルのサイズを3メガバイト(3,072キロバイト)から10倍の30メガバイト(30,720キロバイト)に拡張する場合
     
    ajscmtrsetsz -s 30720
     

(b) JP1/AJS2 Console Agentの場合

  1. 次のコマンドを実行する。

    ajscatrsetsz -s 適切なトレースログファイル容量

    (例)
    トレースログファイルのサイズを3メガバイト(3,072キロバイト)から10倍の30メガバイト(30,720キロバイト)に拡張する場合
     
    ajscatrsetsz -s 30720

(3) キューレストレースログファイルの拡張

キューレストレースログファイルは,初期状態では次のように設計されています。

必要となるキューレストレースログファイルの容量は,ジョブのファイル転送の有無やエラー出力結果の有無によって大きく異なります。必要に応じてトレースログファイルの適切な容量を見積もり,拡張してください。

トレースログファイルの適切な容量を見積もる方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 4.4.6 キューレストレースログファイルのサイズを見積もる」を参照してください。

トレースログファイルのサイズを拡張する手順を次に示します。

  1. 次のコマンドを実行する。

    ajsqltrsetsz -s 適切なトレースログファイル容量

    (例)
    トレースログファイルのサイズを15メガバイト(15,360キロバイト)から30メガバイト(30,720キロバイト)に拡張する場合
     
    ajsqltrsetsz -s 30720
     

(4) キューレスジョブ実行内部ログファイルの拡張

キューレスジョブ実行内部ログファイルは,初期状態では次のように設定されています。

必要となるキューレスジョブ実行内部ログファイルのサイズは,実行するキューレスジョブの個数,およびキューレスジョブ実行時のファイル転送の有無などによって大きく異なります。必要に応じて,キューレスジョブ実行内部ログファイルの適切なサイズを見積もり,拡張してください。

キューレスジョブ実行内部ログファイルの適切なサイズを見積もる方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 4.4.7 キューレスジョブ実行内部ログファイルのサイズを見積もる」を参照してください。また,キューレスジョブ実行内部ログファイルのサイズを拡張する方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス 1. コマンド ajsqlexecsetsz」を参照してください。