4.5.1 マネージャー環境の設定

その他のオプションを設定する場合に,[マネージャー環境設定]ダイアログボックスで定義する項目および環境設定パラメーターでの設定方法を説明します。

各項目の推奨値と設定が有効になる時期については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 5.3.10 その他のオプションに関する環境設定について検討する」を参照してください。

<この項の構成>
(1) その他のオプションを定義する
(2) 環境設定パラメーターで定義する

(1) その他のオプションを定義する

その他のオプションの情報は,[マネージャー環境設定]ダイアログボックスの[その他のオプション]タブで定義してください。

マネージャー環境で設定する[その他のオプション]タブを次に示します。

図4-14 [その他のオプション]タブ([マネージャー環境設定]ダイアログボックス)

[図データ]

項目の定義内容を説明します。

ラージファイル対応
ファイル監視ジョブ,判定ジョブでラージファイルに対応するかどうかを次のどちらかから選択します。
  • [する]
    ファイル監視ジョブでサイズが2ギガバイト以上のファイルを監視,判定ジョブでサイズが2ギガバイト以上のファイルの有無を判定できます。
  • [しない]
    ファイル監視ジョブでサイズが2ギガバイト以上のファイルを監視できません。[しない]を指定して2ギガバイト以上のファイルを監視対象にした場合,ファイル変更の誤検知などの不正な動作をするおそれがあります。このため,監視対象ファイルには2ギガバイト以上のファイルを指定しないでください。
    また,判定ジョブでサイズが2ギガバイト以上のファイルの有無を判定できません。[しない]を指定した状態で2ギガバイト以上のファイルを判定条件で指定した場合,OSがLinux(IPF)以外の場合は,常にファイルがないものとして判定されます。
デフォルトは[しない]です。

(2) 環境設定パラメーターで定義する

その他のオプションの設定は,環境設定パラメーターを設定して定義することもできます。

(a) 設定手順

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次のサービスを停止する。
    • JP1/AJS2サービス
    • JP1/AJS2 Monitorサービス
  2. メモ帳などのテキストエディターで,「(b) 環境設定パラメーター」を記述した設定ファイルを作成する。
    設定ファイルのファイル名は任意です。
  3. ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。

    jbssetcnf 設定ファイル名

    jbssetcnfコマンドのパスは,「JP1/Baseのインストール先フォルダ¥bin¥jbssetcnf」です。
    jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  4. 次のサービスを再起動する。
    • JP1/AJS2サービス
    • JP1/AJS2 Monitorサービス
    設定ファイルに記述した内容が反映されます。

(b) 環境設定パラメーター

その他のオプションで設定できる環境設定パラメーターの一覧を次の表に示します。なお,環境設定パラメーターの詳細については,「14.6(2) 共通情報環境設定ファイルの環境設定パラメーター一覧」を参照してください。

表4-10 環境設定パラメーター一覧(Windows)

定義キー環境設定パラメーター定義内容
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AJS2COMMON]"LARGEFILEUSE"=ラージファイル対応の動作
注※
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。