16.21 ラージファイル監視するための設定

ファイル監視ジョブでラージファイル(2ギガバイト以上のファイル)を監視したり,判定ジョブでラージファイルを判定したりするための設定手順を次に示します。

<この節の構成>
(1) 定義手順
(2) 定義パラメーター一覧
(3) 定義内容

(1) 定義手順

  1. JP1/AJS2のサービスを停止する。
    次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。

    # /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop
    # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status

    注※
    自動停止の設定が行われていることを確認してください。
  2. viなどのテキストエディターで,「(2) 定義パラメーター一覧」の定義パラメーターを記述した設定ファイルを作成する。
    設定ファイルのファイル名は任意です。
  3. ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。

    jbssetcnf 設定ファイル名

    jbssetcnfコマンドのパスは,「/opt/jp1base/bin/jbssetcnf」です。
    jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  4. JP1/AJS2を再起動する。
    設定ファイルに記述した内容が反映されます。

(2) 定義パラメーター一覧

表16-24 ラージファイルを監視・判定するための定義パラメーター

定義キー環境設定パラメーター定義内容
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AJS2COMMON]"LARGEFILEUSE"=ラージファイル対応の動作設定
注※
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

(3) 定義内容

"LARGEFILEUSE"="{yes|no}"
ファイル監視ジョブでラージファイルを監視,および判定ジョブでラージファイルを判定するかどうかを指定します。
yes
ファイル監視ジョブでサイズが2ギガバイト以上のファイルを監視,および判定ジョブでサイズが2ギガバイト以上のファイルの有無を判定できます。
no
ファイル監視ジョブでサイズが2ギガバイト以上のファイルは監視できません。「no」を指定して,2ギガバイト以上のファイルを監視対象に指定した場合,ファイル監視ジョブの実行時にエラーメッセージが統合トレースログに出力され,ジョブは異常終了します。ただし,実行ホストのOSがLinux(IPF)の場合,エラーメッセージの出力やジョブの異常終了はしませんが,ファイル変更の誤検知などの不正な動作をするおそれがあります。このため,監視対象ファイルには2ギガバイト以上のファイルを指定しないでください。
判定ジョブでサイズが2ギガバイト以上のファイルの有無を判定できません。「no」を指定して,2ギガバイト以上のファイルを判定条件で指定した場合,OSがLinux(IPF)以外の場合は常にファイルがないものとして判定されます。
デフォルトは「no」です。