16.3 JP1ユーザー仮定機能の設定

JP1/AJS2では,JP1ユーザーというユーザー名を使って権限を管理しています。OSユーザー(実行ユーザー)をJP1ユーザーにマッピングすることによって,ユーザーマッピングに設定されているホスト以外からの要求を受け付けないようにしています。

JP1/AJS2のこのユーザー管理では,OSユーザーごとにOSユーザーをJP1ユーザーにマッピングしなければならないため,不特定のOSユーザーがJP1/AJS2を使用することを目的とした場合,運用に負荷が掛かる場合があります。

このような運用負荷を軽減するために,一つのJP1ユーザーを不特定のOSユーザーで使用できるように設定しておきます(JP1仮定ユーザーに設定しておきます)。こうしておくと,JP1ユーザーにマッピングされていないOSユーザーでも,JP1仮定ユーザーの権限を使ってJP1/AJS2を操作できるようになります。これをJP1ユーザー仮定機能と呼びます(実行するOSユーザーがJP1ユーザーとして登録されている場合は,そのJP1ユーザーを使用します)。JP1ユーザー仮定機能は,JP1/AJS2のジョブ実行制御で提供しているコマンドを実行する際に利用できます。ジョブ実行制御で提供しているコマンドについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス 1. コマンド」を参照してください。

ここでは,JP1ユーザー仮定機能の設定手順,注意事項について説明します。

<この節の構成>
16.3.1 JP1ユーザー仮定機能の設定手順
16.3.2 JP1ユーザー仮定機能の注意事項