7.31 ジョブ情報列挙時にジョブ実行制御マネージャー(jpqman)のメモリー消費量を少なくする設定
ジョブ実行マネージャー(jpqman)では,ジョブ情報列挙時に,列挙数に応じてメモリーを消費しているため,列挙数が増加すると統合トレースログにKAVU4280-Eのメッセージを出力して次の関数またはコマンドが失敗する場合があります。この場合,ジョブ情報列挙時にジョブ実行制御マネージャーのメモリー消費量を少なくする設定を行うことで回避できる場合があります。
- jpqjobshowコマンド
- jpqendjobshowコマンド
- JpqOpenEnumJob関数※
- JpqOpenEndEnumJob関数※
- 注※
- 関数機能を使用できるのは,Version 7i以前の環境でプログラムを作成している場合です。詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 9.10 関数機能を使用している場合の注意事項」を参照してください。
ジョブ情報列挙時にジョブ実行制御マネージャーのメモリー消費量を少なくするための設定手順を次に示します。
- <この節の構成>
- (1) 定義手順
- (2) 定義パラメーター一覧
- (3) 定義内容
(1) 定義手順
- Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次のサービスを停止する。
- メモ帳などのテキストエディターで,「(2) 定義パラメーター一覧」の定義パラメーターを記述した設定ファイルを作成する。
設定ファイルのファイル名は任意です。
- ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。
jbssetcnf 設定ファイル名
jbssetcnfコマンドのパスは,「JP1/Baseのインストール先フォルダ¥bin¥jbssetcnf」です。
jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
- JP1/AJS2を再起動する。
設定ファイルに記述した内容が反映されます。
(2) 定義パラメーター一覧
表7-33 ジョブ情報列挙時にジョブ実行制御マネージャーのメモリー消費量を少なくする設定の定義パラメーター
定義キー | 環境設定パラメーター | 定義内容 |
---|
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQMANAGER¥Job]※ | "EnumJobSaveMemory"= | ジョブ情報列挙時にジョブ実行制御マネージャーのメモリー消費量を少なくする設定 |
- 注※
- {JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
(3) 定義内容
- "EnumJobSaveMemory"=dword: 00000000|00000001
- ジョブ情報列挙時にジョブ実行制御マネージャーのメモリー消費量を少なくするかを指定します。
- 0
- ジョブ情報列挙時に,ジョブ実行制御マネージャーが列挙数に応じてメモリーを消費する場合に指定します。
- 1
- ジョブ情報列挙時に,ジョブ実行制御マネージャーのメモリー消費量を少なくする場合に指定します。
- デフォルトは「0」です。
- 注意事項
- ジョブ情報列挙時のメモリー消費量の見積もりは,次のとおりです。
- 0を設定した場合
メモリー消費量は,ジョブ1件当たり最大で約100キロバイトです。
- 1を設定した場合
メモリー消費量は,ジョブの列挙数にかかわらず,最大で約60メガバイトです。