13.4.1 言語環境の設定

システムの言語環境を設定する方法を次に示します。

なお,システムで使用できる言語種別の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 5.6.1 システムで使用する言語種別を検討する」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 文字コード種別の変更

(1) 文字コード種別の変更

文字コードの変更手順を次に示します。なお,すでにJP1/AJS2で運用しているユニット名に仮名文字や2バイトコード文字を使用している場合は,ユニットを再定義する必要があります。

  1. JP1の各サービス,接続しているJP1/AJS2 - Viewおよび実行中のコマンドを停止する。
  2. JP1/Baseで使用する文字コード種別を変更する。
    JP1/Baseで使用する文字コード種別の変更方法については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  3. JP1/AJS2サービスが発行するイベントやジョブ実行環境などの出力文字コード種別を変更するために,次のファイルをviなどのエディターで開く。
    • 物理ホストの場合

      /etc/opt/jp1ajs2/conf/jp1ajs_env.conf

    • 論理ホストの場合

      共用ディレクトリ/jp1ajs2/conf/jp1ajs_env.conf

  4. 手順3で開いたファイルの「LANG=」と定義された行に,変更後の環境変数LANGを指定し,ファイルを保存する。
  5. ジョブの実行環境およびユニット定義環境の文字コード種別を変更するために,環境設定情報を変更する。
    次に示す内容を記述した設定用一時ファイル(拡張子は「.conf」)を作成します。

    [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AJSMANAGER¥スケジューラーサービス名¥]
    "AJSCHARCODE"="EUC"

    {JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
    スケジューラーサービス名は,標準では「AJSROOT1」です。AJSCHARCODEパラメーターの詳細については,「14.1.3 スケジューラーサービス環境設定パラメーターの定義内容」を参照してください。
  6. スケジューラーサービスがsyslogファイルへ出力するメッセージを変更するために,環境設定情報を変更する。
    次に示す内容を記述した設定用一時ファイル(拡張子は「.conf」)を作成します。

    [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AJSMANAGER¥スケジューラーサービス名¥]
    "SYSLOGCODE"="C"

    {JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
    なお,「C」以外の値を指定した場合,スケジューラーサービスを起動した環境の環境変数LANGに従います。スケジューラーサービスを起動する環境の環境変数LANGを変更してください。

    LANG="ja_JP.SJIS"
    export LANG

    注意
    syslogファイルに環境変数LANGで指定した文字コードが出力できない場合があります。その場合には「C」を必ず指定してください。
  7. JP1/AJS2 Monitorサービスが出力するメッセージを変更します。
    JP1/AJS2 Monitorサービスを起動する環境の環境変数LANGを変更してください。

    LANG="ja_JP.SJIS"
    export LANG

  8. JP1/AJS2 Consoleを使用する場合には,ユーザー定義データに格納される情報の文字コードを変更するために,環境設定情報を変更する。
    次に示す内容を記述した設定用一時ファイル(拡張子は「.conf」)を作成します。

    [JP1_DEFAULT¥JP1AJS2CONSOLEMANAGER¥]
    "CHARCODE"="EUC"

    CHARCODEパラメーターの詳細については,「14.5.1 JP1/AJS2 Console Manager環境の設定」を参照してください。
  9. JP1/AJS2 Console を使用する場合には,JP1/AJS2 Console ManagerまたはJP1/AJS2 Console Agentがsyslogファイルへ出力するメッセージを変更するために,環境設定情報を変更する。
    次に示す内容を記述した設定用一時ファイル(拡張子は「.conf」)を作成します。
    • JP1/AJS2 Console Managerの場合

      [JP1_DEFAULT¥JP1AJS2CONSOLEMANAGER¥]
      "SYSLOGCODE"="C"

    • JP1/AJS2 Console Agentの場合

      [JP1_DEFAULT¥JP1AJS2CONSOLEAGENT¥]
      "SYSLOGCODE"="C"

    「C」以外の値を指定した場合,JP1/AJS2 Console ManagerまたはJP1/AJS2 Console Agentサービスを起動した環境の環境変数LANGに従います。JP1/AJS2 Console ManagerまたはJP1/AJS2 Console Agentサービス起動する環境の環境変数LANGを変更してください。

    LANG="ja_JP.SJIS"
    export LANG

    注意
    syslogファイルに環境変数LANGで指定した文字コードが出力できない場合があります。その場合には「C」を必ず指定してください。
  10. JP1/AJS2 Console を使用する場合には,JP1/AJS2 Console ManagerまたはJP1/AJS2 Console Agentサービスが出力するメッセージを変更します。
    JP1/AJS2 Console ManagerまたはJP1/AJS2 Console Agentサービスを起動する環境の環境変数LANGを変更してください。

    LANG="ja_JP.SJIS"
    export LANG

  11. 次のコマンドを実行する。

    /opt/jp1base/bin/jbssetcnf 設定用一時ファイル名

    設定用一時ファイルに設定した文字コード種別が設定されます。