ここでは,JP1/AJS2シリーズプログラムのインストール時の注意事項について説明します。
(1) JP1/AJS2 - Managerをインストールするホストについての注意事項
JP1/AJS2 - Managerをインストールしたホストには,JP1/AJS2 - Agentはインストールできません。
(2) 上書きインストールについての注意事項
(a) カスタマイズできるファイルの扱い
JP1/AJS2で提供しているファイルには,ユーザーがカスタマイズできるファイルがあります。ユーザーによるカスタマイズを考慮し,バージョンアップインストール後も,これらのファイルは置き換えられません。
また,カスタマイズ前のファイルは,モデルファイルとして同一ディレクトリに格納されています(ファイル名の末尾に,「.model」が付いています)。
アップデートはJP1/AJS2の「インストール先フォルダ¥conf」のモデルファイルに対して行われます。このため,バージョンアップ後は次に示すファイルのカスタマイズ状況を確認し,カスタマイズしている場合は,モデルファイルをコピーし,再度カスタマイズしてください。カスタマイズしていない場合は,コピーだけしてください。
(b) JP1/AJS2 - Manager,JP1/AJS2 - Agentを上書きインストールする場合
JP1/AJS2のすべてのサービス,およびプロセスを停止させてからインストールしてください。必要に応じて,定義ファイルをバックアップしてから製品をバージョンアップすることをお勧めします。バックアップの対象については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 6.1.2 バックアップ対象と時期」を参照してください。
(c) JP1/AJS2 - Light Editionを使用している場合
Version 6またはVersion 7iのJP1/AJS2 - Light EditionにJP1/AJS2 - Managerを上書きインストールすることはできません。JP1/AJS2 - Light Editionをアンインストールしてから,JP1/AJS2 - Managerをインストールしてください。また,JP1/AJS2 - Light Editionをアンインストールする前に,必要に応じて定義ファイルをバックアップしてください。
バックアップの手順については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 11. バックアップとリカバリー」を参照してください。
(d) JP1/AJS2 - Viewを使用している場合
JP1/AJS2 - View画面を閉じてからインストールしてください。
インストール後,再起動が必要な場合があります。再起動が必要な場合は,インストール後に再起動を要求するメッセージが表示されますので,メッセージに従ってホストを再起動してください。
(e) JP1/AJS2 - Consoleを使用している場合
07-00以降のJP1/AJS2 - Managerでは,06-71では別製品だったJP1/AJS2 - Consoleを統合し,JP1/AJS2 - Managerの一機能(コンポーネント名:JP1/AJS2 Console)として提供しています。このため,06-71のJP1/AJS2 Consoleがインストールされている場合は,07-00以降のJP1/AJS2 - Managerを上書きインストールした時点で,JP1/AJS2 ConsoleがJP1/AJS2に統合されます。JP1/AJS2 Console機能もバージョンアップされますので,JP1/AJS2 - Consoleは個別にアンインストールする必要はありません。
(3) JP1/NETM/DMを使ったリモートインストール(ソフトウェアの配布)
JP1/AJS2は,JP1/NETM/DMを使ったリモートインストールに対応しています。
JP1/AJS2の場合,次に示すインストールに対応しています。
JP1/NETM/DMを使った実際のリモートインストール方法については,マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)」,または「JP1/NETM/DM 運用ガイド2 (Windows(R)用)」を参照してください。