7.38 イベント・アクション制御のプロセス間通信でのデータ到着待ちタイムアウト化オプションの設定

ネットワークへの高負荷または回線不良などによって,イベント・アクション制御のプロセス間通信が正常にできない場合,次のような現象が発生することがあります。

上記の現象を回避したい場合は,イベント・アクション制御のプロセス間通信でのデータ到着待ちタイムアウト化オプションを設定してください。

オプションを有効にする設定方法について次に説明します。

<この節の構成>
(1) 定義手順
(2) 定義パラメーター一覧
(3) 定義内容

(1) 定義手順

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次のサービスを停止する。
    • JP1/AJS2サービス
    • JP1/AJS2 Monitorサービス
  2. メモ帳などのテキストエディターで,「(2) 定義パラメーター一覧」の定義パラメーターを記述した設定ファイルを作成する。
    設定ファイルのファイル名は任意です。
  3. ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。

    jbssetcnf 設定ファイル名

    jbssetcnfコマンドのパスは,「JP1/Baseのインストール先フォルダ¥bin¥jbssetcnf」です。
    jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  4. JP1/AJS2を再起動する。
    設定ファイルに記述した内容が反映されます。

(2) 定義パラメーター一覧

表7-39 データの到着待ちタイムアウト化オプション設定の定義パラメーター一覧

定義キー環境設定パラメーター定義内容
[JP1_DEFAULT¥JP1AOMAGENT]"RecvTimeout"=イベントジョブのソケット通信時のデータ到着待ちタイムアウト化オプション
注※
このパラメーターの設定は,物理ホストおよびすべての論理ホストに対して有効です。

(3) 定義内容

"RecvTimeout"="{Y|N}"
イベント・アクション制御のプロセス間通信で,通信データが何らかの理由によって受信側に到着しない場合に,データの到着待ちを打ち切ってほかの処理を行えるようにするかどうかを指定します。
通信環境が不安定な場合などに指定しますが,通常は指定する必要はありません。
Y
データが一定時間到着しない場合にデータ受信処理をタイムアウトさせます。
N
データの到着まで待機します。
デフォルトは「N」です。