4.1.2 スケジューラーサービスの制御を定義する
スケジューラーサービスの制御については,[マネージャー環境設定]ダイアログボックスの[スケジューラーサービスの制御]タブで定義してください。
マネージャー環境で設定する[スケジューラーサービスの制御]タブを次に示します。
図4-2 [スケジューラーサービスの制御]タブ([マネージャー環境設定]ダイアログボックス)
![[図データ]](figure/zui04020.gif)
各項目の定義内容を説明します。
- スケジューラーサービス
- 作成されているスケジューラーサービスが表示されます。リスト中の[識別番号]はスケジューラーサービスの識別番号を表しています。また,[論理ホスト名]の「-」は,環境設定開始時に選択した論理ホスト名が「デフォルト」であることを表しています。図4-2の場合,スケジューラーサービス「AJSROOT1」(識別番号は「1」)が,論理ホスト「デフォルト」に作成されています。
- [追加]ボタンをクリックすると,新規にスケジューラーサービスを作成するためのウィザード形式のダイアログボックスが表示されます。スケジューラーサービスを多重起動させたい場合,サービスを追加します。
- スケジューラーサービスは,1台のマシンにつき物理ホストと論理ホストを合わせて20個まで作成できます。サービス名は,自ホストの物理ホストおよびすべての論理ホストで名称が重複しないように指定してください。サービス名は30バイト以内で指定し,半角英数字および次の記号が使用できます。
- 「!」,「#」,「$」,「%」,「+」,「-(ハイフン)」,「.(ピリオド)」,「_(アンダーバー)」
- 全角文字や半角カナおよび上記以外の記号は使用しないでください。
- また,Windowsの場合は,「CON」,「PRN」,「AUX」,「CLOCK$」,「NUL」,「COMm(m:1~9の任意の整数)」および「LPTn(n:1~9の間の任意の整数)」なども使用できません。
- 推奨しない文字を使用すると,コマンドインタープリターがコマンドラインを解析する際にスケジューラーサービス名を正しく認識できず,誤動作することがあります。
- 注意
- スケジューラーサービスの追加を行う場合,スケジューラーサービス追加後に[OK]ボタンを押してください。
- (スケジューラーサービス名)の設定
- スケジューラーサービスの設定内容を変更したい場合,変更するスケジューラーサービス名を選択します。リストには,環境設定開始時に指定した論理ホストに登録されているスケジューラーサービスがすべて表示されます。
- JP1/AJS2 - Manager起動時の自動起動
- 選択したスケジューラーサービスを,JP1/AJS2 - Manager起動時に自動起動するかどうかを選択します。
- [いいえ]を選択した場合は,選択したスケジューラーサービスをajsstartコマンドで起動します。
- デフォルトは[はい]です。なお,[いいえ]を選択した場合でもajsmaster.exeプロセスは起動します。
- スケジューラーサービスの識別番号
- 選択したスケジューラーサービスの識別番号を1~20の間で指定します。
- 識別番号は,自ホスト内の物理ホストおよびすべての論理ホストで使用している識別番号と重複しない番号を指定してください。
- デフォルトは「1」です。
- ここで指定した識別番号は,テンポラリーファイルの名称や,プロセス間通信用のキーなど,内部的にスケジューラーサービスを識別するために使われます。そのため,一度指定した識別番号はできるだけ変更しないでください。変更した場合は,スケジューラーサービスをコールドスタートしてください。
- ジョブ状態通知ポートのサービス名
- ジョブ状態の情報を取得するために使用する通信ポートのポート番号を指定します。servicesファイルに定義されているサービス名で,かつ,30バイト以内で指定します。デフォルトは「jp1ajs2report」です。
- スケジューラーサービスを多重起動する場合は,スケジューラーサービスごとに異なるサービス名を指定し,servicesファイルに重複しないポート番号を設定してください。
- キューレスジョブリクエスト多重度
- キューレスジョブリクエスト多重度は,キューレスジョブを実行するときに,キューレスエージェントと通信するプロセスの多重度です。スケジューラーサービス当たりに起動するキューレスジョブリクエストプロセス(ajsreqd.exe)数を指定します。
- キューレスジョブリクエスト多重度を1~8の間で指定します。
- デフォルトは「1」です。
- 現状のキューレスジョブシステムでは,キューレスジョブの配送が,性能ネックとなることはありませんので,デフォルトの「1」のまま使用してください。