3.1.2 JP1/AJS2 - Managerのセットアップ

この節では,JP1/AJS2 - Managerのセットアップについて説明します。JP1/AJS2 - Managerのセットアップには,Administratorsの実行権限が必要です。

JP1/Baseのセットアップが完了してから,JP1/AJS2 - Managerのセットアップをしてください。

なお,ここでは,JP1/AJS2を動作させるために,基本となるセットアップ方法を説明します。業務に合わせて設定を変更したい場合は,必要に応じて次に示す個所を参照してください。

設定または変更したい内容参照個所
スケジューラーサービス環境の設定手順および設定内容4.1節
ジョブ実行環境の設定手順および設定内容4.2節
イベント起動の設定手順および設定内容4.3節
キューレスジョブ実行環境の設定4.4節
その他のオプションの設定4.5節
JP1/AJS2 Console環境の設定手順および設定内容4.6節
スケジューラーサービスの多重起動の設定4.7.1
ISAMファイル自動再編成機能の設定4.7.2
スケジューラーサービスの統合トレースログ出力レベルの変更4.7.3
ネストジョブネット定義パラメーター出力時のスケジュールルールの出力方法の変更4.7.4
スケジューラートレースログファイルの名称変更4.7.5
JP1/AJS2 - Managerの運用方法をサブミットジョブの登録や操作に限定するときの設定4.7.6
実行登録中にルートジョブネットの下位定義を編集する場合に必要なサスペンド機能の設定変更4.7.7
JP1/AJS2定義内容の事前チェック機能の設定4.7.10
ジョブネットコネクタで異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序を制御するための設定4.7.11
スケジューラーデータベースに組み込みDBを使用する場合の設定5章
ジョブ実行時のワークパスを変数として定義する7.1節
ジョブをロングファイル名で実行するための設定7.2節
転送元ファイルの検索パスを定義する7.3節
JP1ユーザー仮定機能7.4節
エージェント自動定義機能で作成されるキュー属性値をカスタマイズする設定7.5節
ユーザープロファイルを必要とするジョブを実行するための設定7.6節
ジョブ情報削除処理に関する設定7.7節
イベントジョブのログサイズ設定の変更7.8節
イベント順序保証オプションの設定7.9節
キューレスジョブ環境でユーザープロファイルを必要とするジョブを実行するための設定7.10節
ジョブの標準出力と標準エラー出力を同時に確認する設定7.11節
ファイル監視ジョブの状態引き継ぎオプションの設定7.12節
「"(ダブルクォーテーションマーク)」を含むデータをイベントジョブの引き継ぎ情報に使用するための設定7.13節
ファイル受信制限をするための設定7.16節
ジョブの結果ファイルの再送間隔・再送回数の変更7.17節
ジョブ結果ファイルの二重受信防止の設定7.18節
TCP/IP通信接続エラーのリトライ間隔・回数の変更7.19節
ジョブを配信するエージェントホストの決定方式の設定7.20節
マクロ変数の展開失敗時の動作の設定7.21節
マクロ変数の引き継ぎ情報がNULL文字列の場合の置き換え方法の設定7.22節
JP1/AJS2のサービスが停止してもイベントジョブの実行を継続させる設定7.33節
ログ情報の採取8章
クラスタシステムのセットアップ9章
<この項の構成>
(1) セットアップの手順

(1) セットアップの手順

JP1/AJS2 - Managerのセットアップ手順を次に示します。

  1. 必要に応じて,JP1/AJS2サービスのアカウントを変更する。
    JP1/AJS2サービスのアカウントの設定内容を変更する必要がなければ,操作は不要です。サービスのアカウントを変更が必要な運用形態については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 5.2.3(1) JP1/AJS2が提供するサービスのアカウントの変更について」を参照してください。
  2. Windowsの[スタート]メニューから[プログラム]-[JP1_Automatic Job Management System 2 - Manager]-[環境設定]を選択する。
    環境設定をする論理ホスト名を指定するダイアログボックスが表示されます。論理ホスト名を指定するダイアログボックスを次に示します。

    図3-1 論理ホスト名を指定するダイアログボックス(JP1/AJS2 - Manager)

    [図データ]

  3. 論理ホストが設定されている場合は論理ホスト名を指定し,[設定]ボタンをクリックする。設定されていない場合は,「デフォルト」のまま[設定]ボタンをクリックする。
    [マネージャー環境設定]ダイアログボックスが表示されます。
  4. ダイアログボックスに必要な情報を設定する。
    すべてデフォルト値のままで使用する場合は,情報の変更などは不要です。
    設定する内容については,「4.1 スケジューラーサービス環境の設定」,「4.2.1(1) ジョブ実行環境を定義する」および「4.3.1(1) イベント起動を定義する」を参照してください。
    また,各タブで情報を入力したら,[適用]ボタンをクリックしてください。[適用]ボタンをクリックしない場合は,入力した情報が保存されません。
  5. すべての情報を定義したら,[OK]ボタンをクリックする。
    [マネージャー環境設定]ダイアログボックスが閉じ,定義した情報で環境設定されます。
    なお,各項目の推奨値と設定が有効になる時期については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 5.3 JP1/AJS2 - Managerのセットアップについて検討する」を参照してください。
  6. 07-50と同様のオプションで運用する場合, 07-50互換オプションを適用する。
    次の手順に従ってください。
    • ajs2_0750.conf.modelをajs2_0750.confにコピーする。
    • ajs2_0750.confを必要に応じて編集する。
    • jbssetcnfコマンドを実行する。
    (例)
    jbssetcnf ajs2_0750.conf
  7. 必要に応じて,ISAMファイル自動再編成機能を有効にする。
    ISAMファイルの自動再編成機能を有効にすると,JP1/AJS2サービスの起動時にISAMファイルを自動的に再編成できます。設定方法については,「4.7.2 ISAMファイル自動再編成機能の設定」を参照してください。

これでセットアップは終了です。