16.11 イベントジョブを使用したDNS運用時にFQDN形式で運用するための設定

イベントジョブを使用する場合,かつDNS運用時にFQDN形式のホスト名で運用する場合の設定について説明します。ここでは,JP1/AJS2 07-00を新規に導入するの場合の設定手順を次に示します。イベントジョブを使用する場合の設定であり,標準ジョブ・アクションジョブ・カスタムジョブはすでに対応しています。JP1/AJS2 06-71以前の運用環境からバージョンアップする場合の設定の流れと手順については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 9.5 イベントジョブをDNS環境で運用する場合の設定方法(バージョンアップ時)」を参照してください。

なお,この設定はマネージャーホスト上で実施します。

設定手順を次に示します。

<この節の構成>
(1) 定義手順
(2) 定義パラメーター一覧
(3) 定義内容

(1) 定義手順

  1. JP1/AJS2のサービスを停止する。
    次のコマンドを実行して,プロセスがすべて停止していることを確認します。

    # /etc/opt/jp1ajs2/jajs_spmd_stop
    # /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status

    注※
    自動停止の設定が行われていることを確認してください。
  2. viなどのエディターで,「(2) 定義パラメーター一覧」の定義パラメーターを記述した設定ファイルを作成する。
    設定ファイルのファイル名は任意です。
  3. ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。

    jbssetcnf 設定ファイル名

    jbssetcnfコマンドのパスは,「/opt/jp1base/bin/jbssetcnf」です。
    jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  4. JP1/AJS2を再起動する。
    設定ファイルに記述した内容が反映されます。

(2) 定義パラメーター一覧

表16-9 イベントジョブを使用したDNS運用時にFQDN形式で運用する設定の定義パラメーター

定義キー環境設定パラメーター定義内容
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AOMMANAGER]"DNSEstablish"=イベントジョブを使用したDNS運用時にFQDN形式で運用するための定義
注※
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。

(3) 定義内容

" DNSEstablish "="{Y|N}"
DNS運用時にFQDN形式のホスト名で運用するかどうかを指定します。
Y
DNS運用時にFQDN形式のホスト名で運用する場合に指定します。
N
DNS運用時にFQDN形式のホスト名で運用しない場合に指定します。エージェントへはFQDN形式のホスト名ではなく,ホスト名を送ります。
デフォルトは「N」です。