JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド
- <この項の構成>
- (1) HiRDBから組み込みDBに移行する場合に注意すること
- (2) HiRDBから組み込みDBに移行した場合に変更される設定
(1) HiRDBから組み込みDBに移行する場合に注意すること
- JP1/AJS2が提供しているHiRDB簡易セットアップスクリプトで環境を構築し,RDエリアの拡張を行っている場合は,ajsembdbbuildコマンドを実行して組み込みDBサーバを構築したあと,ajsembdbaddareaコマンドを実行して,領域を拡張してください。HiRDB簡易セットアップスクリプトを使用していない場合は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 4.3 データベース領域を見積もる」を参照し,必要な容量を拡張してください。領域を拡張しない場合,ajshirdbportコマンドの実行中に,組み込みDBの容量不足でエラーとなるおそれがあります。
- 組み込みDBは,JP1/AJS2 - Managerと同一ホストに環境を構築する必要があるため,リモート接続を行うことはできません。HiRDB/Run Timeを使用して,リモート接続で運用を行っている場合,次の図のように,JP1/AJS2 - Managerと同一ホストにスケジューラーデータベースである組み込みDBが格納されることになります。
図D-1 リモート環境の移行
- HiRDBから組み込みDBに移行を行う場合,次の図のように,移行先となる組み込みDBの構築に必要な容量,およびデータの移行時にHiRDBで使用していたデータ容量と同等の空き領域が必要となります。
図D-2 データベースの移行に必要な容量
移行する場合,十分な空き容量を用意してから実施してください。組み込みDBの構築に必要な容量は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 4.3.2 組み込みDBのデータベース領域を見積もる」を参照してください。
- HiRDBの環境が構築されている環境に,組み込みDBの環境を構築する場合,リソース不足となる場合があります。組み込みDBで必要なシステムリソースにHiRDBの環境構築時に追加したリソースを加算した値を設定してください。組み込みDBで必要なシステムリソースについては,製品添付のドキュメント(リリースノート,Readme.txt,またはソフトウェア添付資料)を参照してください。
(2) HiRDBから組み込みDBに移行した場合に変更される設定
HiRDBから組み込みDBへデータベースを変更した場合の,スケジューラーデータベースのアクセスに関する構成定義の変更についての有無を次の表に示します。
表D-3 移行前,移行後の構成定義の内容
項番 構成定義 バージョン7(HiRDB) バージョン8(組み込みDB) 1 AJSDBTYPEHiRDB EmbedDB 2 TABLENAMEPREFIXAJS(任意) 変更なし 3 TABLENAMEPOSTFIX(任意) 変更なし 4 RDBAUTHID(任意) root 5 RDBUSER(任意) ajs2 6 RDBPASSWORD(任意) 指定なし 7 RDBCHECKINTERVAL※1(任意) 変更なし 8 RDBHOSTHiRDBホスト名 組み込みDBホスト名 9 RDBPORTHiRDBポート番号 組み込みDBポート番号 10 RDBIPC※2(任意) 変更なし 11 RDBSENDMEMSIZE※3(任意) 変更なし 12 RDBRECVMEMSIZE※3(任意) 変更なし 13 RDBCONNECTWAITTIME※4(任意) 変更なし
- 注※1
- JP1/AJS2の最適値として,新規のインストール時および新規のセットアップ時に「300」が設定されます。特に問題がなければ,この値に変更することをお勧めします。
- 注※2
- JP1/AJS2の最適値として,新規のセットアップ時に「MEMORY」が設定されます。特に問題がなければ,この値に変更することをお勧めします。
- 注※3
- JP1/AJS2の最適値として,新規のセットアップ時に「100」が設定されます。特に問題がなければ,この値に変更することをお勧めします。
- 注※4
- JP1/AJS2の最適値として,新規のセットアップ時に「1」が設定されます。特に問題がなければ,この値に変更することをお勧めします。
組み込みDBに移行した場合は,空き領域の再利用機能を使用します。
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