JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド
ajsembdbsetupコマンドを使用して,ISAMで作成されているスケジューラーデータベースの内容を組み込みDBに移行します。ただし,移行作業を開始する前に,論理ホスト環境でスケジューラーサービスの設定およびスケジューラーデータベースがISAMで作成済みである必要があります。これらの設定が完了していることを確認してから,ajsembdbsetupコマンドを実行してください。
ajsembdbsetupコマンドを実行することで次の処理が実行されます。
- 組み込みDBのデータベース情報の設定(スキーマ,テーブル)
- 組み込みDBへのスケジューラーデータベース情報の格納
- JP1/AJS2環境設定パラメーターの設定
- ISAMファイルの退避
大規模の組み込みDB環境で実行するajsembdbsetupコマンドの指定例を次に示します。なお,次の設定値を仮定します。
- スケジューラーサービス名:AJSROOT4
- 組み込みDBセットアップ識別子:_JAA
- 論理ホスト名:logical_host
ajsembdbsetup -F AJSROOT4 -ru l -id _JAA -mh logical_host
- 補足事項
- ajsembdbsetupコマンドを実行することで次の環境設定パラメーターが設定されます。これらの環境設定パラメーターについては設定値を変更しないでください。また,それぞれの環境設定パラメーターの詳細については,「14.1.3 スケジューラーサービス環境設定パラメーターの定義内容」を参照してください。
表15-7 ajsembdbsetupコマンド実行時に設定される環境設定パラメーター
環境設定パラメーター 定義内容 ajsembdbsetupコマンドで
設定する内容※AJSDBTYPE データベース種別 EmbedDB TABLENAMEPREFIX テーブル名プリフィックス 次のどちらかが設定される。
- -tpオプション指定値
- AJS
TABLENAMEPOSTFIX テーブルID − RDBAUTHID RDB認可識別子 root RDBUSER RDBアクセスユーザー名 ajs2 RDBPASSWORD RDBユーザーパスワード − RDBHOST RDB接続先ホスト名 次のどちらかが設定される。
- -mhオプション指定値
- 環境変数JP1_HOSTNAMEの設定値
RDBPORT RDB接続ポート番号 次のどちらかが設定される。
- -pオプション指定値
- 22200
RDBIPC RDBサーバとの通信方式 MEMORY RDBSENDMEMSIZE RDBプロセス間メモリー通信使用時の送信用メモリーサイズ 次のどちらかが設定される。
- -sオプション指定値
- 100
RDBRECVMEMSIZE RDBプロセス間メモリー通信使用時の受信用メモリーサイズ 次のどちらかが設定される。
- -rオプション指定値
- 100
- 注※
- 設定内容が数値の場合は,10進数で表記しています。
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