JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド
転送元ファイルの検索パスを定義すると,相対パス指定でもパス解決ができます。
検索パスの定義方法を次に示します。
- <この節の構成>
- (1) 定義手順
- (2) 定義パラメーター一覧
- (3) 定義内容
- (4) 定義例
(1) 定義手順
- Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止する。
- JP1/AJS2サービス
- JP1/AJS2 Monitorサービス
- JP1/AJS2 Queueless File Transferサービス※
- 注※
- キューレスジョブを使用している場合だけ停止する必要があります。
- メモ帳などのテキストエディターで,「(2) 定義パラメーター一覧」の定義パラメーターを記述した検索パス定義ファイルを作成する。
- ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。
jbssetcnfコマンドのパスは,「JP1/Baseのインストール先フォルダ\bin\jbssetcnf」です。
jbssetcnf 検索パス定義ファイル名
jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
- 手順1で停止したサービスを再起動する。
設定した内容が反映されます。
(2) 定義パラメーター一覧
表7-4 転送元ファイルの検索パスの定義パラメーター一覧
定義キー 環境設定パラメーター 定義内容 [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQCLIENT\PathEnv]※ "All Users"= 転送元ファイルの検索パス "JP1ユーザー名"= 転送元ファイルの検索パス
- 注※
- {JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
(3) 定義内容
- "JP1ユーザー名"=検索パス名
- ジョブを実行するJP1ユーザーごとに検索パス名を指定します。
- "All Users"=検索パス名
- すべてのJP1ユーザーに対して検索パス名を指定します。
JP1ユーザーごとの設定と,すべてのJP1ユーザーに対する設定の順序は任意です。
検索パス名を複数記述するときは,パス間を「::(コロン二つ)」で区切ります。また,「=」より後ろのパス名全体を「"」で囲みます。
設定が重複した場合の優先度は次のとおりです。
- すべてのJP1ユーザーに対する設定より,JP1ユーザーごとの設定が優先されます。JP1ユーザーごとに設定された検索パスで転送ファイルが見付かった場合,すべてのJP1ユーザーに対して設定された検索パスでは検索されません。
- JP1ユーザー名が重複している場合,あとに定義されている方が優先されます。
(4) 定義例
- 条件
- ジョブを実行するJP1ユーザーの名称:user1
- user1専用の検索パス:\home\user1\trans1,\home\user1\trans2
- JP1ユーザー共通の検索パス:\tmp,\usr\tmp
- 転送元ファイル名:\home\user1\trans1\TransFile1
- 定義例
- ジョブ中の転送元ファイルの定義
転送元ファイル名=TransFile1
- サブミット要求元での検索パスの定義
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQCLIENT\PathEnv]
"user1"="\home\user1\trans1::\home\user1\trans2"
"All Users"="\tmp::\usr\tmp"
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
- この定義によって,サブミット要求元ホストでは,転送元ファイルとして「\home\user1\trans1\TransFile1」が設定されます。
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