4.4.2 トレースログファイルのサイズを見積もる
トレースログファイルのサイズの見積もりについて説明します。トレースログファイルは,初期状態では次のように設定されています。
- 格納先
Windowsの場合
インストール先フォルダ¥log¥tracelog
UNIXの場合
/var/opt/jp1ajs2/log/tracelog
- サイズ
約2,000個のジョブを実行したときのトレースログを保存できるサイズ(具体的には,20メガバイト(20,480キロバイト))
必要となるトレースログファイルの容量は,ジョブネットの構造やJP1/AJS2 - Viewの接続数,操作内容によって大きく異なります。必要に応じてトレースログファイルの適切な容量を見積もり,拡張してください。
トレースログファイルの見積もり式を次に示します。
適切なトレースログファイル容量(単位:キロバイト)=
3,072 *(1日で実行されるジョブ数 / 500 + 1日で実行されるAJS2操作数※1 / 1,000)* スケジューラーサービス数 * 1.5 * トレースログ保存日数※2
- 注※1
- コマンドおよびJP1/AJS2 - Viewからの,ジョブネットワーク要素に対する操作が対象になります。
- 注※2
- 問題が発生してから資料採取できるまでの日数を指定します。
- (例)
- 1日分のトレースログを保存する場合(スケジューラーサービスが一つの物理ホストだけを対象)
- 1日に3,000個のジョブが実行される。
- 保留解除などのコマンドを1日500回実行する。
適切なトレースログファイル容量 =
3,072*(3,000 / 500 + 500 / 1,000)*1*1.5*1
= 29,952キロバイト
- Windowsの場合
- マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 3.5.1 トレースログファイルの拡張」
- UNIXの場合
- マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 13.4.4 トレースログファイルの拡張」