5.2.1 JP1/AJS2のサービスの種類

JP1/AJS2 - Managerのサービス一覧を次の表に示します。

表5-2 JP1/AJS2 - Managerのサービス一覧

サービス名サービスの内容
JP1/AJS2サービス業務の定義と実行を管理します。JP1/AJS2サービスの中には,スケジューラーサービスが含まれています。
JP1/AJS2 MonitorサービスJP1/AJS2 - Viewと接続する場合と,コマンドをリモート実行する場合の通信処理を管理します。
JP1/AJS2 Mailサービスメール連携をサービスで実行する場合,JP1/AJS2からのメールの送受信を管理します。
JP1/AJS2 Queueless AgentサービスJP1/AJS2 - Managerからのキューレスジョブの実行要求を受け付けます。キューレスジョブを実行します。
JP1/AJS2 Queueless File Transferサービスキューレスジョブ管理プロセスからのファイル転送要求を受け付けます。キューレスジョブ管理プロセスに対して,転送ファイル,標準出力ファイル,および標準エラー出力ファイルのデータ転送を実施します。
JP1/AJS2 Console ManagerサービスJP1/AJS2 Console Viewで定義した監視対象の情報を保存したり,JP1/AJS2 Console Agentに指示して,監視対象の状態を取得したりします。
JP1/AJS2 Console AgentサービスJP1/AJS2 Console Managerから指示を受け,自ホスト上の監視対象(ルートジョブネット)の状態を定期的に監視します。監視対象の状態に変更があれば,JP1/AJS2 Console Managerに通知します。
JP1/AJS2 Check ManagerサービスJP1/AJS2で定義したジョブの実行前チェックを行うために,JP1/AJS2 Check Agentサービスに指示して,チェック状態を取得します。
JP1/AJS2 Check AgentサービスJP1/AJS2 Check Managerから指示を受け,JP1/AJS2で定義したジョブの実行前チェックを行います。

JP1/AJS2 - Agentのサービス一覧を次の表に示します。

表5-3 JP1/AJS2 - Agentのサービス一覧

サービス名サービスの内容
JP1/AJS2サービス業務を実行します。
JP1/AJS2 Mailサービスメール連携をサービスで実行する場合,JP1/AJS2からのメールの送受信を管理します。
JP1/AJS2 Queueless AgentサービスJP1/AJS2 - Managerからのキューレスジョブの実行要求を受け付けます。キューレスジョブを実行します。
JP1/AJS2 Check AgentサービスJP1/AJS2 Check Managerから指示を受け,JP1/AJS2で定義したジョブの実行前チェックを行います。
注意
UNIXの場合はスーパーユーザーでサービスを起動してください。
注意
JP1/AJS2で業務を定義・実行するときには,JP1/Baseサービス,JP1/AJS2 サービス,およびJP1/AJS2 Monitorサービスを起動しておきます。JP1/AJS2 サービスを起動する前に,JP1/Baseサービスを起動しておいてください。業務の定義・実行を終了する場合は,JP1/BaseサービスおよびJP1/AJS2サービスを終了します。
注意
マネージャー・エージェント構成の場合は,JP1/AJS2 - ManagerおよびJP1/AJS2 - Agentの両方で,JP1/AJS2サービスを起動・終了します。
注意
JP1/AJS2サービスを起動したあとは,システム日時を変更しないでください。JP1/AJS2サービス起動後のシステム日時の変更は,ジョブネットの実行スケジュールに影響を与えます。詳細については,「15.13.3 システムの日時を変更する」を参照してください。
注意
ジョブネットやジョブの実行中に,システム障害などでJP1/AJS2サービスの処理が中断し,キャッシュメモリーの内容がディスクに書き込まれなかった場合,JP1/AJS2のデータベースファイルの内容が不整合となります。不整合となった場合,JP1/AJS2サービスを起動しても,処理が中断されたジョブネットやジョブに対する操作は保証されません。この場合,JP1/AJS2サービスを強制終了し,スケジューラーサービスをコールドスタートしてください。スケジューラーサービスをコールドスタートした場合,登録済みのジョブネットの結果情報は取り消されるため,実行結果はすべて無効になります。また,コールドスタートのあとには,ジョブネットの再登録が必要です。
注意
JP1/AJS2 - Viewから実行登録されたジョブネットを操作する場合,JP1/AJS2 - Viewの起動時に,JP1/AJS2 - View側のタイムゾーンを,接続先のJP1/AJS2 Monitorサービスのタイムゾーンに合わせてください。JP1/AJS2 - Viewからジョブネットを操作するとき,JP1/AJS2 Monitorサービスが起動しているタイムゾーンの時刻がJP1/AJS2 - Viewに反映(表示)されます。そのため,タイムゾーンが異なると,実際に操作した時間と,JP1/AJS2 - Viewに表示される時間は,タイムゾーンの時差の分だけずれることになります。詳細については,「3.2.2(2) 複数の業務管理ホストを使用する場合」を参照してください。

組み込みDBのサービス一覧を次の表に示します。

表5-4 組み込みDBのサービス一覧

サービス名サービスの内容
HiRDB/EmbeddedEditionサービスデータベースとして組み込みDBを使用する場合,データベースの操作と運用コマンドを管理します。
HiRDB/ClusterServiceサービス組み込みDBのクラスタ環境での動作を管理します。
注意
組み込みDBのサービス名には,インストール時に設定するセットアップ識別子が追加されます。
セットアップ識別子については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 5.2.1(2)(b) 組み込みDBのインストール手順」を参照してください。

なお,これ以降の説明では,JP1/AJS2 - Managerで起動するJP1/AJS2サービスをJP1/AJS2 - Managerサービス,JP1/AJS2 - Agentだけで起動するJP1/AJS2サービスをJP1/AJS2 - Agentサービスと表記します。