9.2 ISAMファイルの移行
ISAMファイルアクセス競合による性能劣化防止の設定およびISAMキーファイル肥大化による性能劣化防止の設定を有効にすると,JP1/AJS2 - Managerが使用するISAMデータベースの運用性・保守性を向上させることができます。
これらの機能を使用すると,JP1/AJS2 - Managerのスケジューラーおよびジョブ実行環境でISAMデータベースを使用したときに発生する,次の問題を改善できます。
- ISAMデータベースのキーファイル肥大化によるアクセス性能劣化の防止(キー再利用機能)
ISAMデータベースを構成するキーファイル内の無効領域を再利用することで,キーファイルの肥大化が軽減され,アクセス性能の劣化が発生しにくくなります。
- ISAMデータベースへのアクセス競合による性能劣化の防止(ロックテーブル分割機能)
ISAMデータベースへのアクセス時に使用する排他資源を分割することができ,ISAMファイルアクセス処理競合による性能低下が発生しにくくなります。
この節では,上記のISAMデータベースの運用性を向上させる機能について説明します。
- <この節の構成>
- 9.2.1 ISAMキー再利用の設定
- 9.2.2 ISAMロックテーブルの分割の設定