ルートジョブネットおよびルートリモートジョブネットの保存世代数の設定には,1~99(保存世代数の拡張機能を使用した場合は1~999)を指定できます。この保存世代数に関して,次に示す条件のジョブネットに対して登録解除の操作をすると,登録が解除されるのに長い時間が掛かってしまいます。
そのため,ほかのジョブネットの起動条件監視が,「監視打ち切り終了」状態になったり,ジョブネットが正しく実行されなくなったりする場合があります。
この現象は,スケジューラーサービスの登録解除処理の設定が,デフォルトで「同期型」に設定されているのが原因です。登録解除処理の設定が「同期型」だと,登録解除対象の世代数が大量であればあるほど登録解除に多大な時間を必要とします。その登録解除に掛かる多大な時間が,ほかのジョブネットの実行動作に影響を与えてしまいます。
この現象を回避するには,登録解除処理の設定を「非同期型」にすることで対処してください。設定を「非同期型」に変更する場合,設定変更前に実行していたジョブネットの登録情報を必要とする場合と必要としない場合とで手順が異なります。
登録解除に掛かる時間を考慮し,登録解除処理の設定は「非同期型」にすることをお勧めします。設定を「同期型」に変更する場合,設定変更前に実行していたジョブネットの登録情報は削除されるため注意してください。
登録解除処理の設定は,JP1/AJS2の新規インストール時および新規セットアップ時には「非同期型」が設定されます。
登録解除処理の設定を変更する手順については,次の個所を参照してください。