9.3.1 現在の環境を削除して移行する方法

現在の環境を削除して移行する方法を次に示します。

  1. JP1/AJS2および組み込みDBをバージョンアップする。
  2. 該当するスケジューラーデータベースを使用するスケジューラーサービス,JP1/AJS2 Monitorサービスを含む,スケジューラーデータベースにアクセスするサービスをすべて停止する。
  3. 次に示すコマンドを実行して,データベースに格納されているデータをファイルに退避する。

    ajsembdbrorg -k unld -F スケジューラーサービス名 -d アンロードファイル格納ディレクトリ名

  4. 対象スケジューラーサービスをISAMに移行する。
    ISAMへの移行については,「15.14.2 スケジューラーデータベースで使用するDBMSを変更する」を参照してください。
  5. ajsembdbunsetコマンドを実行し,以前の環境を削除する。

    ajsembdbunset -e

  6. 導入したい運用に合わせてセットアップする。
    組み込みDBの環境を,ajsembdbbuildコマンドおよびajsembdbsetupコマンドを実行してセットアップします。
    運用方法については,「3.5.4 組み込みDBの運用方法」を参照してください。
  7. 次に示すコマンドを実行して,退避しておいたデータを組み込みDBのデータベースに格納する。

    ajsembdbrorg -k reld -F スケジューラーサービス名 -d アンロードファイル格納ディレクトリ名

  8. 手順2で停止したサービスを起動する。

システムログ運用については「3.5.6 システムログ運用」を,アンロードログ運用については「3.5.7 アンロードログ運用」を参照してください。

ajsembdbrorgコマンド,ajsembdbunsetコマンドについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス 1. コマンド ajsembdbrorg」,およびマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 20. セットアップ時に使用するコマンド ajsembdbunset」を参照してください。