5.3.5 JP1/AJS2 Consoleに関する環境設定について検討する

JP1/AJS2 Consoleに関する環境設定の設定項目について説明します。

次の表に示す設定値を決定する理由や推奨値を参考にして,設定値を検討してください。

Windows,UNIX共に,環境定義ファイルに値を設定しjbssetcnfコマンドを実行してシステムに反映します。

設定方法の手順については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 14.5 JP1/AJS2 Console環境の設定」を参照してください。

<この項の構成>
(1) JP1/AJS2 Console Managerの環境設定
(2) JP1/AJS2 Console Agentの環境設定

(1) JP1/AJS2 Console Managerの環境設定

環境定義ファイルajs2cm.confに値を設定します。

表5-21 JP1/AJS2 Console Managerの設定項目(ajs2cm.conf)

設定内容とパラメーター設定値を決定する理由
(設定を変更する
必要がある場合)
推奨値設定が有効
になる時期
最大同時セション数
MAXSESSION
JP1/AJS2 Console Viewの最大接続数が16を超える場合,その数に応じた値を設定します。また,リソース上の制約がある場合,値を小さくしてJP1/AJS2 Console Viewの接続を制限したいときに値を変更します。デフォルト(16)で使用してください。JP1/AJS2 Console Managerサービスの再起動後
リモート通信タイムアウト時間
IPC_TIMEOUT
OSのタイムアウト時間でなく,明示的にタイムアウト時間を決定したい場合に,0以外の値を指定します(単位は秒)。デフォルト(0)で使用してください。JP1/AJS2 Console Managerサービスの再起動後
リトライ間隔
IPCRETRYINTERVAL
通信エラー発生状況に応じて,「リトライ回数」と組み合わせて変更します(単位は秒)。デフォルト(1)で使用してください。JP1/AJS2 Console Managerサービスの再起動後
リトライ回数
IPCRETRYCOUNT
通信エラー発生状況に応じて,「リトライ間隔」と組み合わせて変更します。デフォルト(3)で使用してください。JP1/AJS2 Console Managerサービスの再起動後
接続打ち切り時間
SESSIONTIMEOUT
特になし(単位は分)。デフォルト(120)で使用してください。JP1/AJS2 Console Managerサービスの再起動後
文字コード
CHARCODE
特になし。デフォルトで使用してください。JP1/AJS2 Console Managerサービスの再起動後
ログファイル出力時の文字コード
SYSLOGCODE
(UNIXだけ)
OSがSolarisの場合で,スケジューラーサービスが出力するsyslogメッセージを日本語にしたい場合に指定します。デフォルトで使用してください。JP1/AJS2 Console Managerサービスの再起動後
統合トレースログに出力するメッセージレベル
HNTRLOGLEVEL
より詳細なログを統合トレースログに出力したいときに指定します。デフォルトで使用してください。JP1/AJS2 Console Managerサービスの再起動後
データディレクトリ名
DATADIRECTORY
定義データの格納場所をデフォルト以外の場所に変更したいときに指定します。デフォルトで使用してください。JP1/AJS2 Console Managerサービスの再起動後
JP1/AJS2 Console Agentへの再接続間隔
RECONNECTINTERVAL
監視先のJP1/AJS2 Console Agentに接続できなかったときに次回接続時までの間隔を変更したいときに指定します(単位は秒)。デフォルト(300)で使用してください。JP1/AJS2 Console Managerサービスの再起動後
トレースログファイル名
TRACELOGFILE
特になし。デフォルトで使用してください。JP1/AJS2 Console Managerサービスの再起動後
リモート通信接続タイムアウト値
IPC_CONNECTTIMEOUT
特になし(単位は秒)。デフォルト(20)で使用してください。JP1/AJS2 Console Managerサービスの再起動後

(2) JP1/AJS2 Console Agentの環境設定

環境定義ファイルajs2ca.confに値を設定します。

表5-22 JP1/AJS2 Console Agentの設定項目(ajs2ca.conf)

設定内容とパラメーター設定値を決定する理由
(設定を変更する
必要がある場合)
推奨値設定が有効
になる時期
最大同時セション数
MAXSESSION
JP1/AJS2 Console Managerの最大接続数が16を超える場合,その数に応じた値を設定します。また,リソース上の制約がある場合,値を小さくしてJP1/AJS2 Console Managerの接続を制限したいときに値を変更します。デフォルト(16)で使用してください。JP1/AJS2 Console Agentサービスの再起動後
ログファイル出力時の文字コード
SYSLOGCODE
(UNIXだけ)
OSがSolarisの場合で,スケジューラーサービスが出力するsyslogメッセージを日本語にしたい場合に指定します。デフォルトで使用してください。JP1/AJS2 Console Agentサービスの再起動後
統合トレースログに出力するメッセージレベル
HNTRLOGLEVEL
より詳細なログを統合トレースログに出力したいときに指定します。デフォルトで使用してください。JP1/AJS2 Console Agentサービスの再起動後
トレースログファイル名
TRACELOGFILE
特になし。デフォルトで使用してください。JP1/AJS2 Console Agentサービスの再起動後
JP1/AJS2 Console Viewの操作許可
ENABLEOPERATION
JP1/AJS2 Console Viewから対象ホストのジョブネットに対して操作を実行されたくない場合には"no"を指定します。デフォルト
("yes")で使用してください。
JP1/AJS2 Console Agentサービスの再起動後