7.1.1 メンテナンスモードの使用目的

JP1/AJS2のメンテナンスモードでできることは,ISAMデータベースの再編成です。

ISAMをデータベースに使用している場合,仮に1日に10,000ジョブを実行したときに,約1年に1回メンテナンスを実施する必要があるとすると,ジョブの実行件数が倍(1日に20,000ジョブ)になれば,再編成の実施サイクルは半分(約半年に1回)という計算になります。ジョブの実行件数が多くなればなるほど,メンテナンスの頻度が高くなり,それだけ手間とコストが掛かります。

JP1/AJS2がメンテナンスモードを用意する前は,システムをいったん停止し,メンテナンス実施後に再起動という形でしたが,JP1/AJS2が用意するメンテナンスモードを使用すると,JP1/AJS2を一時的に縮退運転するだけでメンテナンスができます。また,メンテナンスを実施するjajs_maintainコマンドは,JP1/AJS2からスケジュール実行できますので,メンテナンスを意識しないで長時間運用ができるようになります。jajs_maintainコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス 1. コマンド jajs_maintain」を参照してください。