5.3.11 ジョブネットコネクタで異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序を制御する場合のオプションについて検討する

ジョブネットコネクタを使って,異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序を制御する場合の設定項目について説明します。

異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序を制御する場合,ジョブネットコネクタおよび接続先のジョブネットの各ホストで,スケジューラーサービス間通信を行うプロセス(スケジューラーサービス間通信制御プロセス)をセットアップする必要があります。

スケジューラーサービス間通信制御プロセスは,スケジューラーサービス起動時にフロー制御プロセスと通信接続し,異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序を制御します。なお,スケジューラーサービス間通信制御プロセスは,スケジューラーサービス間通信制御プロセスを管理するプロセスによって管理されます。スケジューラーサービス間通信制御プロセスを管理するプロセスは,スケジューラーサービス間通信制御プロセスをセットアップすると,同時にセットアップされます。

次の表に示す,設定値を決定する理由や推奨値を参考にし,設定値を検討してください。

表5-24 異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序を制御するための設定項目

設定内容とパラメーター(表示項目)設定値を決定する理由
(設定を変更する
必要がある場合)
推奨値設定が有効
になる時期
異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序を制御するかどうか
Windows,UNIX
RJCUSE
ジョブネットコネクタで,異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序を制御する場合に変更してください。yesスケジューラーサービス起動時
フロー制御プロセスとスケジューラーサービス間通信制御プロセスが通信接続できなかった場合の再接続回数
Windows,UNIX
FGRECONLMT
フロー制御プロセスとスケジューラーサービス間通信制御プロセスの再接続回数を変更する場合に指定してください。デフォルト(3)で使用してください。スケジューラーサービス起動時
スケジューラーサービス間通信制御プロセス(ajsgwd)が通信する際の最大同時接続数
Windows,UNIX
GWMAXCONNECTION
スケジューラーサービス間通信制御プロセスをセットアップしたJP1/AJS2 - Managerホストの数が,デフォルト(10)より多い場合に変更してください。デフォルト(10),またはスケジューラーサービス間通信制御プロセスをセットアップしたJP1/AJS2 - Managerのホスト数を指定してください。JP1/AJS2のサービス起動時
スケジューラーサービス間通信制御プロセスの終了方法
Windows,UNIX
GWPROCESSHA
スケジューラーサービス間通信制御プロセスが異常終了した場合に,スケジューラーサービス間通信制御プロセスを管理するプロセスを終了させる場合に変更してください。デフォルト(no)で使用してください。JP1/AJS2のサービス起動時
スケジューラーサービス間通信制御プロセスが異常終了した場合に,自動的に再起動する回数
Windows,UNIX
GWRESTARTCOUNT
スケジューラーサービス間通信制御プロセスが異常終了した場合に,自動的に再起動する回数を変更する場合に指定してください。デフォルト(3)で使用してください。JP1/AJS2のサービス起動時

設定については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 4.7.11 ジョブネットコネクタで異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序を制御するための設定」(Windowsの場合),またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 14.7.12 ジョブネットコネクタで異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序を制御するための設定」(UNIXの場合)を参照してください。