17.5.10 メールシステム連携について(Windows限定)
Windowsで実行するメールシステム連携に関するトラブルの対処方法を次に示します。
- <この項の構成>
- (1) プロファイルの作成方法がわからない
- (2) プロファイルが正しく作成できない
- (3) メール送信ジョブが実行中のままでメールの送受信ができない
- (4) メール送信ジョブ・メール受信監視ジョブが異常終了する
- (5) 送信したメールが送信済トレイに入らず送信トレイに入ったままになる,またはメールサーバ上に到着しているはずのメールが受信トレイに入らない
(1) プロファイルの作成方法がわからない
Windowsの[スタート]メニューから[設定]-[コントロールパネル]を実行し,[メール]アイコンを選択してください。Outlookのプロファイルを作成するためのダイアログボックス※が表示されるので,必要な設定をしてください。
- 注※
- 表示されるダイアログボックスは,プロファイルの作成状況によって異なります。
- プロファイルが作成されている場合
- [デフォルトのプロファイルとして設定されているプロファイル名のプロパティ]ダイアログボックスが表示されます。
- [サービス]タブの[プロファイルの表示]ボタンをクリックすると,[メール]ダイアログボックスが表示されます。[全般]タブの[追加]をクリックすると,プロファイルの作成を開始できます。
- プロファイルが作成されていない場合
- [メール]ダイアログボックスが表示されます。
- [全般]タブの[追加]ボタンをクリックすると,プロファイルの作成を開始できます。
- なお,[インターネット アカウント]ダイアログボックスではプロファイルを正しく作成できません。詳細については,「(2) プロファイルが正しく作成できない」を参照してください。
(2) プロファイルが正しく作成できない
[インターネット アカウント]ダイアログボックスを使ってプロファイルを作成しているおそれがあります。
対処方法は次のとおりです。
- Outlook 2000,Outlook 2002,Outlook 2003,またはOutlook 2007がインストールされていることを確認してください。
- Outlook 2000を使用している場合は,プロファイル作成時に[インターネット アカウント]ダイアログボックスを使用していないことを確認してください(Windowsの[スタート]メニューから[設定]-[コントロールパネル]を実行し,[メール]アイコンを選択したあと,[インターネット アカウント]ダイアログボックスが表示されないことを確認してください)。
[インターネット アカウント]ダイアログボックスが表示される場合は,次の手順で設定を変更してください。
- Outlookを起動する。
- [ツール]-[オプション]をクリックする。
[オプション]ダイアログボックスが表示されます。
- [メール配信]タブ,または[メールサービス]タブを選択する。
- [メールサポートの再設定]ボタンをクリックする。
[メールサービスオプション]ダイアログボックスが表示されます。
- [企業/ワークグループ]がチェックされた状態になっていることを確認する。
(3) メール送信ジョブが実行中のままでメールの送受信ができない
次の内容について,確認・対応してください。
- ブラウザーにIE 4.0以降を使用している場合は,次の手順に従って設定を確認してください。
- Windowsの[スタート]メニューから[設定]-[コントロールパネル]を実行し,[インターネット]アイコンまたは[インターネットオプション]アイコンを選択する。
- [プログラム]タブを選択する。
- [メール]または[電子メール]に,[Microsoft Outlook]が設定されていることを確認する。
- メールシステム連携で使用するプロファイルを使ってOutlookを起動し,メールの送受信ができることを確認してください。
プロファイルを作成・変更後に,そのプロファイルを使ってOutlookを起動しておかないと,メールシステム連携が使用できない場合があります。
- 次の三つのプロファイルの名称が同じであることを確認してください。全角・半角,大文字・小文字は区別されるため注意してください。
- 実際に作成したプロファイルの名称
- [マネージャー環境設定]ダイアログボックスまたは[エージェント環境設定]ダイアログボックスの,[メール連携]タブで定義したメールプロファイルの名称
- メール送信ジョブやメール受信監視ジョブに指定したプロファイルの名称
- Outlookを起動した際に,サーバ名,ユーザー名,パスワードを問い合わせるダイアログボックスが表示されないことを確認してください。ダイアログボックスが表示される場合には,プロファイルの設定を見直してください。
- JP1/AJS2メール監視プロセス,またはJP1/AJS2 Mailサービスが起動していることを確認してください。
- 接続しようとしているメールサーバが起動していることを確認してください。
- メールシステム連携をサービスで使用する場合,JP1/AJS2 Mailサービスのアカウントとして,システムアカウントではなく,プロファイル作成時にWindowsにログインしていたユーザーのアカウントを設定していることを確認してください。JP1/AJS2 Mailサービスはシステムアカウントでは動作しません。
- メールシステム連携の環境設定を変更した場合,JP1/AJS2サービスとJP1/AJS2メール監視プロセス,またはJP1/AJS2 Mailサービスを再起動してください。
(4) メール送信ジョブ・メール受信監視ジョブが異常終了する
エラーメッセージの後ろにメールシステムのエラーコードが「MAPI CODE=xxxxxxxx」の形式で出力されている場合には,次に示す表からエラーの原因を調査し,対処してください。
表17-18 メールシステムのエラーコードと内容
MAPI CODE | 意味 |
---|
8004010D | ディスク容量が不足しています。 |
8004010E | リソースが不足しています。 |
80040111 | ログオンに失敗しました。 |
80040115 | ネットワーク障害が発生しています。 |
80040116 | ディスク入出力エラーが発生しました。 |
80040124 | メールアカウントが無効です。 |
8004010F | 送信先アドレスが存在しません。 |
80040607 | 送信先アドレスが存在しません。 |
80040700 | 送信先アドレスがあいまいです。 |
(5) 送信したメールが送信済トレイに入らず送信トレイに入ったままになる,またはメールサーバ上に到着しているはずのメールが受信トレイに入らない
次に示す内容について確認してください。
- メールサーバとの間のネットワークに問題がないかを確認してください。
- Outlookでメールの送受信ができることを確認してください。