原因を調査するために必要な資料は,大別すると,OSの情報と組み込みDBの情報に分かれます。OSの情報はOSのコマンドなどで採取します。組み込みDBの情報は組み込みDBのコマンドなどで採取します。
問題解決支援のサポートサービスを利用する場合,原因調査に必要な情報をトラブルの形態ごとに次の表に示します。優先順位が最も高い場合を1として,7段階で示しています。
各トラブル形態の詳細は,次のとおりです。
表17-24 障害調査のために必要な情報
項番 | 区分 | 取得する情報 | 取得方法 | 性能 | 無応答 | 異常終了 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | OS | Windowsの場合:イベントログ UNIXの場合:syslogファイル | OSの機能(コマンド)で取得します。 | 1 | 1 | 1 |
2 | CPU利用率およびデバイス状況 | Windowsの場合: パフォーマンスモニタで取得します。 UNIXの場合: OSのコマンド(sarコマンドなど)で取得します。コマンドの詳細については,OSのマニュアルを参照してください。 | 3 | 4 | 3 | |
3 | プロセスのCPU稼働・メモリー状態 | UNIXの場合に取得します。 OSのコマンド(topコマンドなど)で取得します。コマンドの詳細については,OSのマニュアルを参照してください。 | 3 | 4 | 3 | |
4 | 仮想メモリー情報 | UNIXの場合に取得します。 OSのコマンド(vmstatコマンドなど)で取得します。コマンドの詳細については,OSのマニュアルを参照してください。 | 3 | 4 | 3 | |
5 | ネットワークステータス情報 | UNIXの場合に取得します。 OSのコマンド(netstatコマンドなど)で取得します。コマンドの詳細については,OSのマニュアルを参照してください。 | 3 | 4 | 3 | |
6 | 組み込みDB | 組み込みDB障害情報 | 次のディレクトリ下にあるファイルをDATなどに取得してください。
| 2 | 2 | 2 |
7 | エラーログファイル | Windowsの場合: 組み込みDB運用ディレクトリ¥spool¥errlog下のファイルに出力されます。 UNIXの場合: 組み込みDB運用ディレクトリ/spool/errlog下のファイルに出力されます。 | 2 | 2 | 2 | |
8 | コマンドログファイル | Windowsの場合: 組み込みDB運用ディレクトリ¥spool¥cmdlog下のファイルに出力されます。 UNIXの場合: 組み込みDB運用ディレクトリ/spool/cmdlog下のファイルに出力されます。 | 2 | 2 | 2 | |
9 | 仕様差吸収ライブラリエラー情報ファイル | Windowsの場合に取得します。 組み込みDB運用ディレクトリ¥UXPLDIR¥SPOOL¥uxpllog1およびuxpllog2に出力されます。 | 2 | 2 | 2 | |
10 | リモート系コマンド情報ファイル | Windowsの場合に取得します。 組み込みDB運用ディレクトリ¥spool¥pdrshs1およびpdrshs2に出力されます。 | 2 | 2 | 2 | |
11 | 系切り替え機能情報ファイル | Windowsの場合に取得します。 組み込みDB運用ディレクトリ¥spool¥pdshs1およびpdshs2に出力されます。 | 2 | 2 | 2 | |
12 | 組み込みDBシステム定義の情報 | Windowsの場合: 組み込みDB運用ディレクトリ¥conf下のファイルをDATなどに取得してください。 UNIXの場合: 組み込みDB運用ディレクトリ/conf下のファイルをDATなどに取得してください。 | 4 | 5 | 4 | |
13 | SQLトレースファイルおよびエラーログファイル | 出力されたファイルをDATなどに取得してください。ファイル名はpderrまたはpdsqlで始まっています。 | - | 6 | 5 | |
14 | システムログファイル | ajsembdboplogでシステムログをアンロードします。アンロードログファイルをDATなどに取得してください。 | 6 | 7 | 6 |