4.4.9 JP1/AJS2 - Viewのログファイルのサイズを見積もる
JP1/AJS2 - View,JP1/AJS2 Console Viewで出力するログファイルサイズの見積もりについて説明します。
- <この項の構成>
- (1) JP1/AJS2 - Viewのログファイルサイズを見積もる
- (2) JP1/AJS2 Console Viewのログファイルサイズを見積もる
(1) JP1/AJS2 - Viewのログファイルサイズを見積もる
ここで説明するJP1/AJS2 - Viewのログファイルは次のものを示します。
- 格納先
- Windows XP ProfessionalおよびWindows Server 2003の場合
- JP1/AJS2 - Viewのインストール先フォルダ¥log¥ajs2view#nnnn_{1|2}.log※
- 「JP1/AJS2 - Viewのインストール先フォルダ」のデフォルトは「システムドライブ¥Program Files¥HITACHI¥JP1AJS2V」です。Windows Server 2003(x64)の場合は,「システムドライブ¥Program Files (x86)¥HITACHI¥JP1AJS2V」です。
- Windows VistaおよびWindows Server 2008の場合
- %ALLUSERSPROFILE%¥Hitachi¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2V¥log¥ajs2view#nnnn_{1|2}.log※
- 「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。
- 注※
- 複数起動時の場合は,「#nnnn_」のnnnnには0001~9999の任意の値が割り当てられます。複数起動しない場合は「#nnnn_」の部分が省略されます。
- サイズ
1~512メガバイトまでメガバイト単位で指定できます(デフォルトは1メガバイトです)。
ログファイルサイズは,JP1/AJS2 - Viewの[環境設定]ダイアログボックスの[その他]タブの,[ログファイルの上限値]で変更できます。
必要となるログファイルサイズはトレースレベル,操作内容,エラーの有無によって異なります。ここでは,トレースレベルが3(デフォルト)の場合の見積もりの目安を次の表以降に示します。
なお,JP1/AJS2 - Managerとの接続が切れて再接続する場合や,見積もり以上に操作に失敗する場合も考えられますので,見積もりには1メガバイト程度の余裕を持たせてください。
表4-22 全体的なJP1/AJS2 - Viewのログファイルサイズ見積もり
項目 | ログサイズ(単位:キロバイト) |
---|
JP1/AJS2 - Viewの起動 | 10 |
JP1/AJS2 - Viewの終了 | 10 |
表4-23 各ウィンドウ共通のログファイルサイズ見積もり
項目 | ログサイズ(単位:キロバイト) |
---|
操作※ | 3 * n |
操作エラー | 4 * m |
- (凡例)
- n:操作回数
- m:操作エラー回数
- 注※
- メニュー操作やダイアログボックスの開閉操作を指します。また,[ジョブネットエディタ]ウィンドウでのユニット新規作成やアイコン位置の変更時も該当します。なお,複数のユニットをまとめて操作する場合は,個々に操作する場合と同様に見積もってください。
表4-24 ウィンドウごとのログファイルサイズ見積もり
ウィンドウ | 1回当たりのログサイズ(単位:キロバイト) |
---|
表示 | 最新情報に更新 | 自動更新 | ツリーノード選択※1 |
---|
JP1/AJS2 - View | 3+2*a | 2 | 2 | 2 |
ジョブネットエディタ | 4+0.5*(b-1)+5*a | 2 | - | 5 |
ジョブネットモニタ | 5+0.5*(b-1)+4*a | 3+0.5*c+0.5*d | 1+0.5*c+0.5*d | 4 |
マンスリースケジュール | 5+0.5*(b-1)+e | 2 + e | - | 1 |
デイリースケジュール※2 | 4+0.5*(b-1)+e | 2 + e | 2 + e | 1 |
カレンダー※3 | 5 | 3 | - | - |
- (凡例)
- a:
- 表示するウィンドウのツリーエリアで初期選択するユニットの階層数
- ルート階層は0となります。
- b:
- ウィンドウを表示する対象ユニットのユニット階層数
- c:
- [モニタ詳細]ダイアログボックスの表示数
- d:
- [実行結果詳細]ダイアログボックスの表示数
- e:
- 対象となるルートジョブネット数
- ジョブグループに対して表示する場合は直下のルートジョブネット数
- ルートジョブネットに対して表示する場合は1
- 注※1
- ツリーエリアでのユニット選択およびツリーエリアでのユニットの展開を指します。
- 注※2
- [デイリースケジュール(階層表示)]ウィンドウ,[デイリースケジュール(全ジョブ表示)]ウィンドウを指します。
- 注※3
- [月間カレンダー編集]ウィンドウ,[年間カレンダー編集]ウィンドウを指します。
- (例)
- 次の条件で1週間分のログを残すのに必要なログファイルサイズを見積もります。
- 1週間JP1/AJS2 - Viewを使用し業務監視を行う。
- [JP1/AJS2 - View]ウィンドウを300秒ごとに自動更新する。
- ルートジョブグループ下にあるジョブグループ(下位に10個のルートジョブネットを含む)に対して,[デイリースケジュール(階層表示)]ウィンドウを表示し,300秒ごとに自動更新する。
- 操作回数は1時間当たり1回行う。
- 操作に失敗する確率を0.1とする。
- 必要なログファイルサイズは次のとおりです。
- JP1/AJS2 - View起動と終了
20キロバイト
- メニュー操作
3*24*7 = 504キロバイト
- 操作エラー
4*24*7/10 =68キロバイト
- [JP1/AJS2 - View]ウィンドウの表示
3キロバイト
- [JP1/AJS2 - View]ウィンドウでの自動更新
2*3600*24*7/300=4,032
- [デイリースケジュール(階層表示) ]ウィンドウの表示
4 + 0.5(1-1) + 10 = 14
- [デイリースケジュール(階層表示) ]ウィンドウでの自動更新
(2 + 10)*3600*24*7/300=24,192
- 合計
20+504+68+3+4,032+14+24,192=28,833(キロバイト) = 28.1(メガバイト)
- 切り上げて,1メガバイトの余裕を持たせると30メガバイトになります。
(2) JP1/AJS2 Console Viewのログファイルサイズを見積もる
ここで説明するJP1/AJS2 Console Viewのログファイルは次のものを示します。
- 格納先
- Windows XP ProfessionalおよびWindows Server 2003の場合
- JP1/AJS2 - Viewのインストール先フォルダ¥log¥ajs2coview#nnnn_{1|2}.log※
- 「JP1/AJS2 - Viewのインストール先フォルダ」のデフォルトは「システムドライブ¥Program Files¥HITACHI¥JP1AJS2V」です。Windows Server 2003(x64)の場合は,「システムドライブ¥Program Files (x86)¥HITACHI¥JP1AJS2V」です。
- Windows VistaおよびWindows Server 2008の場合
- %ALLUSERSPROFILE%¥Hitachi¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2V¥log¥ajs2coview#nnnn_{1|2}.log※
- 「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。
- 注※
- 複数起動時の場合は,「#nnnn_」のnnnnには0001~9999の任意の値が割り当てられます。複数起動しない場合は「#nnnn_」の部分が省略されます。
- サイズ
1~512メガバイトまでメガバイト単位で指定できます(デフォルトは1メガバイトです)。
ログファイルサイズは,JP1/AJS2 Console Viewの[環境設定]ダイアログボックスの[その他]タブの,[ログファイルの上限値]で変更できます。
必要となるログファイルサイズはトレースレベル,操作内容,エラーの有無によって異なります。ここではトレースレベルが3(デフォルト)の場合の見積もりの目安を次の表に示します。
なお,見積もり以上に操作に失敗する場合も考えられますので,見積もりには1メガバイト程度の余裕を持たせてください。
表4-25 JP1/AJS2 Console Viewのログファイルサイズ見積もり
項目 | ログサイズ(単位:キロバイト) |
---|
JP1/AJS2 Console Viewの起動 | 10 |
JP1/AJS2 Console Viewの終了 | 10 |
操作※1 | 3*n |
操作エラー | 4*m |
状態取得 | 0.5*Σa + (0.5*b+4*c)*(1+d) |
監視オブジェクトに対する操作※2 | 5*n |
接続確認※3 | 0.5*l |
- (凡例)
- Σ:
- ルート業務スコープ全体のオブジェクト数の和
- a:
- 個々の監視対象となるルートジョブネットの状態更新回数※4
- b:
- ルート業務スコープ全体のオブジェクト数
- c:
- 状態不明となるAJS2ユニット監視オブジェクト数
- d:
- [定義モード]から[監視モード]に変更する回数,および再接続回数
- n:
- 操作回数
- m:
- 操作エラー回数
- l:
- 接続確認回数=JP1/AJS2 Console Viewの起動時間/接続確認間隔(デフォルト300秒)
- 注※1
- メニュー操作やダイアログボックスの開閉操作を指します。また,[メインスコープ]ウィンドウでオブジェクトの新規作成やアイコン位置の変更時も該当します。なお,複数のオブジェクトをまとめて操作する場合は,個々に操作する場合と同様に見積もってください。
- 注※2
- [実行登録]や[再実行]などのAJS2ユニット監視オブジェクトに対する操作を指します。
- 注※3
- JP1/AJS2 Console View内で自動的に行う処理です。JP1/AJS2 Console Viewの通信オプションKEEP_ALIVE値(デフォルトは300秒)に従い,定期的にJP1/AJS2 Console Managerと接続確認を行います。
- 通信オプションの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド 12.2.4 通信オプションを設定する」を参照してください。
- 注※4
- 状態更新回数は次の小さい方の値を見積もってください。
- ルートジョブネットの起動回数を10倍した値
- JP1/AJS2 Consoleでの監視期間から[監視間隔]を割った値
- ルートジョブネットの起動回数は,JP1/AJS2 Consoleでの監視期間で監視対象のジョブネットが実行される回数を見積もってください。なお,起動条件付きジョブネットを監視する場合には,起動回数は起動条件の成立頻度を見積もってください。
- (例)
- 次の条件で1週間分のログを残すのに必要なログファイルサイズを見積もります。
- 1週間JP1/AJS2 Console Viewを使用し業務監視を行う。
- JP1/AJS2 Consoleの[監視間隔]は300秒とする。
- ルート業務スコープ全体で50個のAJS2ユニット監視オブジェクトが存在する。
- 監視対象となる全ルートジョブネットは1日2回実行される。
- 操作は一時間当たり1回行う。
- 操作に失敗する確率を0.1とする。
- 監視オブジェクトに対する操作を6時間当たり1回行う。
- 必要なログファイルサイズは次のとおりです。
- JP1/AJS2 Console View起動と終了
20キロバイト
- メニュー操作
3*24*7 =504キロバイト
- 操作エラー
4*24*7/10 =68キロバイト
- 状態取得
5*0.5*50*2*7*10 + 0.5*50 = 3,525キロバイト
- 監視オブジェクトに対する操作
5*24*7/6 = 140キロバイト
- 接続確認
0.5*3600*24*7/300 = 1,008キロバイト
- 合計
20+504+68+3,525+140+1,008 = 5,265キロバイト=5.1メガバイト
切り上げてさらに1メガバイトの余裕を持たせると7メガバイトになります。