トレースログとは,トラブルが発生した場合に,トラブル発生の経緯を調査したり,各処理の処理時間を測定したりするために採取するログ情報のことです。
JP1/AJS2のトレースログのログ情報は,複数のトレースログファイルに出力されます。各トレースログファイルについては,内部形式は公開していません。また,バイナリーファイルについては,テキストエディターなどを使ってファイルの内容を参照することはできません。
(1) スケジューラー
JP1/AJS2 - Managerホストで一つのファイルをラップアラウンドして使用します。ファイルサイズのデフォルトは20,480キロバイトで,出力形式はバイナリー形式です。
また,ajstrsetszコマンドでトレースログファイルサイズを変更できます。ajstrsetszコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス 1. コマンド ajstrsetsz」を参照してください。
(2) ジョブ実行
JP1/AJS2 - ManagerホストやJP1/AJS2 - Agentホストで機能ごとに複数のファイルに分かれます。各ファイルの名称については,「17.2.4 ログファイルおよびディレクトリ一覧」を参照してください。各ファイルのサイズは512キロバイトです。ファイルサイズは変更できません。また,出力形式は公開していません。
(3) イベント・アクション
JP1/AJS2 - ManagerホストやJP1/AJS2 - Agentホストで機能ごとに二つのファイルに分かれます。各ファイルの名称については,「17.2.4 ログファイルおよびディレクトリ一覧」を参照してください。各ファイルのサイズは128キロバイトです。
(4) キューレスジョブ
JP1/AJS2 - ManagerホストとJP1/AJS2 - Agentホストでそれぞれ一つのファイルをラップアラウンドして使用します。ファイルサイズのデフォルトは15,360キロバイトで,出力形式はバイナリー形式です。
また,ajsqltrsetszコマンドでトレースログファイルサイズを変更できます。ajsqltrsetszコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス 1. コマンド ajsqltrsetsz」を参照してください。
(5) その他