ログファイルのサイズとログファイルに出力される情報の量は,設計時にできる限り適切な値を見積もっておきます。しかし,運用していく中で,JP1/AJS2の操作が増えたり,業務の量が増えたりして,ログファイルに出力される情報が多くなる場合もあります。
ログファイルに出力された情報が,見積もったときに設定した日数分あるか監視することを,定例的な運用中の作業として実施してください。ログファイルの情報は,障害発生時にどのような操作や処理が原因なのかを調査するときに使用します。調査に必要な分だけの情報がログファイルに残っていないと,原因を特定するのに時間が掛かってしまいます。
日々の業務としてログファイルの監視作業を実施して,意図する日数分だけログファイルに情報が出力されているか監視しておくと,万一障害が発生しても,ログファイルに出力されている情報が少なくて,原因を特定するのに時間が掛かってしまうという事態を回避することができます。
確認する必要があるログファイルとサイズを再見積もりするときに参照する個所を次の表に示します。
表13-3 運用中に確認する必要があるログファイルと見積もるときの参照個所
ログファイルの種類 | 見積もるときの参照個所 |
---|---|
スケジューラーサービスのログファイル※ | 「4.4.1 スケジューラーログファイルのサイズを見積もる」 |
トレースログファイル | 「4.4.2 トレースログファイルのサイズを見積もる」 |
ジョブ実行環境のログ | 「4.4.3 ジョブ実行環境のログのサイズを見積もる」 |
イベントジョブが出力するログ(イベントジョブを使用している場合) | 「4.4.4 イベントジョブが出力するログのサイズを見積もる」 |
キューレスジョブのログファイル | 「4.4.5 キューレスログファイルのサイズを見積もる」 「4.4.6 キューレストレースログファイルのサイズを見積もる」 「4.4.7 キューレスジョブ実行内部ログファイルのサイズを見積もる」 |
JP1/AJS2 Consoleのトレースログファイル | 「4.4.8 JP1/AJS2 Consoleのトレースログファイルのサイズを見積もる」 |