5.1.1 インストール時の注意事項

JP1/AJS2のインストール時の注意事項について,WindowsとUNIXに分けて説明します。インストールを実施する場合には,次の注意事項を踏まえてインストール作業を実施してください。

<この項の構成>
(1) Windows版JP1/AJS2をインストールするときの注意事項
(2) UNIX版JP1/AJS2をインストールするときの注意事項

(1) Windows版JP1/AJS2をインストールするときの注意事項

JP1/AJS2 - Managerをインストールするホストについての注意事項
JP1/AJS2 - Managerをインストールしたホストには,JP1/AJS2 - Agentはインストールできません。
バージョンアップインストールについての注意事項
  • JP1/AJS2 - ManagerおよびJP1/AJS2 - Agentをバージョンアップインストールする場合
    JP1/AJS2のすべてのサービスおよびプロセスを停止させてからインストールしてください。また,必要に応じて,定義ファイルをバックアップしてから製品をバージョンアップすることをお勧めします。
    Version 6またはVersion 7iのJP1/AJS2 - Light EditionにJP1/AJS2 - Managerをバージョンアップインストールすることはできません。JP1/AJS2 - Light Editionをアンインストールしてから,JP1/AJS2 - Managerをインストールしてください。また,JP1/AJS2 - Light Editionをアンインストールする前に,必要に応じて定義ファイルをバックアップしてください。
    バックアップの手順については,「11. バックアップとリカバリー」を参照してください。
    Version 6のJP1/AJS2 - ConsoleをインストールしたホストにJP1/AJS2 - Managerをインストールすると,Version 6のJP1/AJS2 - Consoleは,JP1/AJS2 - ManagerのJP1/AJS2 Console機能に置き換わります。
  • JP1/AJS2 - Viewをバージョンアップインストールする場合
    JP1/AJS2 - View画面を閉じてからインストールしてください。
    また,インストール後,再起動が必要な場合があります。再起動が必要な場合は,インストール後に再起動を要求するメッセージが表示されますので,メッセージに従ってホストを再起動してください。
JP1/NETM/DMを使ったリモートインストール(ソフトウェアの配布)
JP1/AJS2は,JP1/NETM/DMを使ったリモートインストールに対応しています。
JP1/AJS2の場合,次に示すインストールに対応しています。
  • 新規インストール
    インストール対象ホストにJP1/AJS2を新規にインストールできます。
  • バージョンアップインストール
    リモートインストールすることで,JP1/AJS2インストール済みホストのJP1/AJS2をバージョンアップできます。
JP1/NETM/DMを使った実際のリモートインストール方法については,マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド1(Windows(R)用)」を参照してください。
補足事項
JP1/AJS2をインストールすることでJP1/AJS2 Console Managerもインストールされます。JP1/AJS2 - Console 06-71またはJP1/AJS2 07-00以降がインストールされていない場合は,ユーザーが指定したJP1/AJS2のインストール先フォルダと同じ階層にJP1/AJS2 Consoleのインストール先フォルダ(¥JP1AJS2CM)が作成され,このフォルダにJP1/AJS2 Console Managerがインストールされます。その他の場合については,「9.6.2 Windows版のJP1/AJS2 - Console 06-71からバージョンアップする場合の注意事項」を参照してください。
複数ホストでのジョブ実行環境の注意事項
複数ホストでジョブを実行する場合は,マネージャー,エージェント,および他システムの各ホスト上で,IPアドレスが解決できるように設定してください。DNSで運用している場合は,FQDN形式のホスト名のIPアドレスが解決できるように設定してください。

(2) UNIX版JP1/AJS2をインストールするときの注意事項

JP1/AJS2 - Managerをインストールするホストについての注意事項
JP1/AJS2 - Managerをインストールしたホストには,JP1/AJS2 - Agentはインストールできません。
バージョンアップインストールについての注意事項
Version 6のJP1/AJS2 - Light EditionをインストールしたホストにJP1/AJS2 - Managerをインストールできます。インストール後,Version 6のJP1/AJS2 - Light Editionは,JP1/AJS2 - Managerに置き換わります。
また,Version 6のJP1/AJS2 ConsoleをインストールしたホストにJP1/AJS2 - Managerをインストールすると,Version 6のJP1/AJS2 ConsoleはJP1/AJS2 - Managerに置き換わります。
JP1/AJS2で提供しているファイルには,ユーザーがカスタマイズできるファイルがあります。ユーザーによるカスタマイズを考慮し,バージョンアップインストール後も,これらのファイルは置き換えられません。
また,カスタマイズ前のファイルは,モデルファイルとして同一ディレクトリに格納されています(ファイル名の末尾に,「.model」が付いています)。アップデートはこのモデルファイルに対して行われます。このため,バージョンアップ後は次に示すファイルのカスタマイズ状況を確認し,カスタマイズしている場合は,モデルファイルをコピーし,再度カスタマイズしてください。カスタマイズしていない場合は,コピーだけしてください。
  • /etc/opt/jp1ajs2/jajs_killall.cluster
  • /etc/opt/jp1ajs2/jajs_start.cluster
  • /etc/opt/jp1ajs2/jajs_start
  • /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop.cluster
  • /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop
  • /etc/opt/jp1ajs2/jajsca_start
  • /etc/opt/jp1ajs2/jajsca_stop
  • /etc/opt/jp1ajs2cm/jajscm_start
  • /etc/opt/jp1ajs2cm/jajscm_stop
JP1/AJS2 - Manager,JP1/AJS2 - Agentをバージョンアップインストールする場合
JP1/AJS2のすべてのサービスおよびプロセスを停止させてからインストールしてください。また,必要に応じて,定義ファイルをバックアップしてから製品をバージョンアップすることをお勧めします。
JP1/NETM/DMを使ったリモートインストール(ソフトウェアの配布)
JP1/AJS2は,JP1/NETM/DMを使ったリモートインストールに対応しています。
JP1/AJS2の場合,次に示すインストールに対応しています。
  • 新規インストール
    インストール対象ホストにJP1/AJS2を新規にインストールできます。
  • バージョンアップインストール
    リモートインストールすることで,JP1/AJS2インストール済みホストのJP1/AJS2をバージョンアップできます。
JP1/NETM/DMを使った実際のリモートインストール方法については,マニュアル「JP1/NETM/DM Manager」「JP1/NETM/DM SubManager (UNIX(R)用)」「JP1/NETM/DM Client (UNIX(R)用)」を参照してください。
複数ホストでのジョブ実行環境の注意事項
複数ホストでジョブを実行する場合は,マネージャー,エージェント,および他システムの各ホスト上で,IPアドレスが解決できるように設定してください。DNSで運用している場合は,FQDN形式のホスト名のIPアドレスが解決できるように設定してください。