JP1/AJS2がインストールされているホストの実行状況などで,業務が指定した時間に開始,または終了しない場合があります。ある業務が遅延すると,その業務のあとに実行するように関連づけられている業務にも影響を与え,業務全体の実行に影響を与えてしまうおそれがあります。
そのため,JP1/AJS2の正常な運用を監視するためには,次に示す項目を監視しておく必要があります。
実行時間や遅延の監視は,次の表に示す方法で実施できます。
表13-2 実行時間や遅延の監視方法
監視の種類 | 監視方法 |
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画面(JP1/AJS2 - View) | 次に示すウィンドウで監視します。
開始遅延:桃色 開始遅延(実行中):濃い桃色 終了遅延:橙色 終了遅延(実行中):濃い橙色 |
画面(JP1/AJS2 Console) | JP1/AJS2 Consoleを使用すると,特定の業務の実行結果を画面で確認できます。 |
画面(JP1/AJS2 - Web Operation Assistant) | JP1/AJS2 - Web Operation Assistantを使用すると,WWWブラウザー(IE)で各ユニットの実行時間および遅延状態を一覧で確認できます。JP1/AJS2 - Web Operation Assistantの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 - Web Operation Assistant」を参照してください。 |
コマンド |
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ログ | JP1/AJS2のスケジューラーログファイル中に,開始遅延したか,または終了遅延したか,などの情報が出力されます。ログファイルをテキストエディターなどで確認します。ログファイルのデフォルトの格納場所を次に示します。
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Windowsイベントログまたはsyslog | [マネージャー環境設定]ダイアログボックスまたはスケジューラーサービス環境設定ファイル(Schedule.conf)の次の項目(パラメーター)で設定している場合,Windowsイベントログまたはsyslogに,業務が開始遅延したか,または終了遅延したか,などの情報が出力されます。
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JP1イベント | JP1イベント受信監視ジョブを定義してスケジューリングしている場合,決まった日時や期間で自動的に監視できます。 開始遅延および終了遅延のJP1イベントのイベントIDを次に示します。
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画面の表示項目や操作手順の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド 1. 概要」を参照してください。
ajsshowコマンドのオプションの詳細や出力例については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス 1. コマンド ajsshow」を参照してください。
スケジューラーログの出力形式については,「付録E ログ情報」を参照してください。
JP1イベントについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 解説 付録B JP1/AJS2が発行するJP1イベント」を参照してください。