8.1.21 サブミットジョブの実行順序に関する注意事項

ジョブ実行制御の関数やコマンドを使用してサブミットジョブを登録した場合は,サブミットした順にジョブを実行開始します。ただし,ジョブを配信しようとした際に次の状態にある場合,ジョブの実行順序がサブミットした順にならないことがあります。

ジョブまたはジョブネットに対して関連線を設定することで,ジョブの実行順序の入れ替わりを防止できるため,ジョブネットでの運用ができる場合は,関連線を設定することでの対応を検討してください。

ジョブネットで運用できない場合,サブミットジョブの実行順序の入れ替わりを防止する設定を行うと,上記の状態が回復するまで,常に最初に登録したジョブをキューから取り出して配信し,ジョブの実行順序が入れ替わるのを防止できます。

設定方法の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 7.30 サブミットジョブの実行順序の入れ替わりを防止する設定」(Windowsの場合),またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 16.27 サブミットジョブの実行順序の入れ替わりを防止する設定」(UNIXの場合)を参照してください。

また,エージェント使用率とは,エージェントホストのジョブの実行多重度に対する実行中のジョブ数の割合です。エージェント使用率の詳細については,「8.2.9 実行ホスト(エージェント)へのジョブ実行配信」を参照してください。

補足事項
jpqjobsubコマンドの-stオプションで,実行開始日時を指定してサブミットしたジョブを配信する際,エージェントホストが使用できないなど,状況によっては実行開始日時を過ぎてもジョブを実行開始できないことがあります。これらのジョブは,ほかの複数のジョブとともにエージェントホストが回復するまでキューイング状態のままになります。これらのジョブは,エージェントホストが使用できるようになった時点でキューから配信されます。このとき,ジョブの配信される順番は,実行開始日時順ではなく,サブミットした順になります。