15.2.1 JP1/AJS2のサービスを手動で起動する

JP1/AJS2のサービスの起動方法を説明します。

なお,システムの起動と同時にJP1/AJS2のサービスを起動するように定義してある場合は,自動的にサービスが起動します。ここでは手動でサービスを起動する操作を説明します。

<この項の構成>
(1) Windowsの場合
(2) UNIXの場合

(1) Windowsの場合

  1. [コントロールパネル]ウィンドウで[サービス]を選択する,または[管理ツール]-[サービス]を選択する。
  2. 起動させたいJP1/AJS2のサービス名を選択する。
    選択できるサービスを次に示します。必要に応じて選択してください。
    • JP1/AJS2サービス
    • JP1/AJS2 Monitorサービス
    • JP1/AJS2 Mailサービス※1
    • JP1/AJS2 Queueless Agentサービス※2
    • JP1/AJS2 Queueless File Transferサービス※2
    • JP1/AJS2 Console Managerサービス※3
    • JP1/AJS2 Console Agentサービス※4
    • JP1/AJS2 Check Managerサービス※5
    • JP1/AJS2 Check Agentサービス※6
    注※1
    メールシステム連携をセットアップした場合だけ表示されます。
    注※2
    キューレスジョブ実行環境をセットアップした場合だけ表示されます。
    注※3
    JP1/AJS2 Console Managerをセットアップした場合だけ表示されます。
    注※4
    JP1/AJS2 Console Agentをセットアップした場合だけ表示されます。
    注※5
    JP1/AJS2 Check Managerをセットアップした場合だけ表示されます。
    注※6
    JP1/AJS2 Check Agentをセットアップした場合だけ表示されます。
  3. [開始]ボタンをクリックする。
    JP1/AJS2のサービスが起動します。
    なお,「net start サービス名」コマンドを実行してもサービスを起動できます。

(2) UNIXの場合

次に示すサービスの起動方法を説明します。

  1. /etc/opt/jp1ajs2/jajs_startスクリプトを任意のファイルにコピーする。
    次のコマンドを実行して,ファイルの権限を変更しないようにコピーしてください。

    cp -p /etc/opt/jp1ajs2/jajs_start 任意のファイル名

  2. コピーしたスクリプトをviなどのエディターで開き,コメントアウトされた行のコメント記号を削除する。
    コメント記号の削除については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 14.7.2 JP1/AJS2サービスの自動起動および自動終了の設定」を参照してください。
  3. スクリプトを実行して,JP1/AJS2サービスとJP1/AJS2 Monitorサービスを起動する。

UNIXでメールシステムと連携する場合に,メール監視デーモンはありません。メール監視の設定をしている場合には,JP1/AJS2サービスを起動するとメールを監視できるようになります。

なお,キューレスエージェントサービスはajsqlstartコマンドで,キューレスファイル転送サービスはajsqlftpstartコマンドでも起動することができます。また,JP1/AJS2 Check Managerサービス,またはJP1/AJS2 Check Agentサービスはajschkstartコマンドでも起動することができます。

ajsqlstartコマンド,ajsqlftpstartコマンド,およびajschkstartコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス 1. コマンド」を参照してください。

補足事項
  • JP1/AJS2 Consoleのサービスは次のコマンドで起動できます。

    ・JP1/AJS2 Console Managerサービス
    /etc/opt/jp1ajs2cm/ajscminetd_startstop start

    ・JP1/AJS2 Console Agentサービス
    /etc/opt/jp1ajs2/ajscainetd_startstop start

  • JP1/AJS2サービスのカレントディレクトリは,サービスの起動のしかたで次のように決まります。JP1/AJS2サービスの動作中は,カレントディレクトリを削除しないでください。

    ・jajs_startコマンドで起動した場合
    /opt/jp1ajs2/bin

    ・jajs_spmdコマンドで起動した場合
    コマンドを実行したディレクトリ