13.1.1 業務の実行結果を確認する

JP1/AJS2で自動化して運用している業務が正常に運用されているかを判断するには,業務の実行結果を確認する必要があります。業務の実行結果の確認は,次の表に示す方法で実施できます。

表13-1 実行結果の確認方法

確認の種類確認方法
画面(JP1/AJS2 - View)次に示すウィンドウで,正常終了を表す色(デフォルトでは,薄い緑)が表示されていれば,その業務や処理は正常に終了しています。
  • [ジョブネットモニタ]ウィンドウ(定義ウィンドウ形式)
  • [マンスリースケジュール]ウィンドウ(カレンダー形式)
  • [デイリースケジュール]ウィンドウ(チャート形式)
画面(JP1/AJS2 Console)JP1/AJS2 Consoleを使用すると,特定の業務の実行結果を画面で確認できます。
画面(JP1/AJS2 - Web Operation Assistant)JP1/AJS2 - Web Operation Assistantを使用すると,WWWブラウザー(IE)で各ユニットの実行状況および実行結果を一覧で確認できます。JP1/AJS2 - Web Operation Assistantの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 - Web Operation Assistant」を参照してください。
コマンド
ajsshowコマンド
実行登録済みのジョブネットまたはジョブの,前回までの実行結果,現在の状態,および次回の実行予定などの情報を標準出力ファイルに出力します。
ログJP1/AJS2のスケジューラーログファイル中に,業務が正常終了したか,または異常終了したか,などの情報が出力されます。ログファイルをテキストエディターなどで確認します。ログファイルのデフォルトの格納場所を次に示します。
Windowsの場合
・「JP1/AJS2のインストール先フォルダ¥log¥ajs-log1.log」
・「JP1/AJS2のインストール先フォルダ¥log¥ajs-log2.log」
UNIXの場合
・「/var/opt/jp1ajs2/log/ajs-log1.log」
・「/var/opt/jp1ajs2/log/ajs-log2.log」
Windowsイベントログまたはsyslog[マネージャー環境設定]ダイアログボックスまたはスケジューラーサービス環境設定ファイル(Schedule.conf)の次の項目(パラメーター)で設定している場合,Windowsイベントログまたはsyslogに,業務が正常終了したか,または異常終了したか,などの情報が出力されます。
Windowsの場合
[ジョブネットログのイベントログ出力]
UNIXの場合
NETSYSLOG
ジョブネットの正常終了および異常終了のイベントID(ファシリティ)とメッセージIDを次に示します。
ジョブネット正常終了イベント
イベントID:30261
ファシリティ:LOG_DAEMON
メッセージID:KAVS0261-I
ジョブネット異常終了イベント
イベントID:30262
ファシリティ:LOG_DAEMON
メッセージID:KAVS0262-E

業務が異常終了していた場合,リカバリージョブが実行されているか確認したり,業務を再実行したりしてください。

画面の表示項目や操作手順の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド 1. 概要」を参照してください。

ajsshowコマンドのオプションの詳細や出力例については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス 1. コマンド ajsshow」を参照してください。

スケジューラーログの出力形式については,「付録E ログ情報」を参照してください。