イベントジョブ実行時に使用する通信のバインド方式は,JP1/Baseの通信設定に従い,デフォルトではANYバインド方式が設定されます。クラスタ運用する場合はクラスタシステムのセットアップをしたときに,物理ホストと論理ホストの両方で自動的にIPバインド方式が設定されます。このとき,送信のバインド方式と受信のバインド方式は同じIPバインド方式となります。なお,複数LAN接続機能によりJP1/Baseの通信設定で送信と受信のバインド方式は個々に設定できます。
ただし,イベントジョブ実行時に使用する通信の送信バインド方式の設定については,JP1/Baseの通信設定の送信のバインド方式にかかわらず,次に示す手順で送信のバインド方式を受信のバインド方式に従うように設定できます。
06-71以降のバージョンを新規インストールで使用する場合は,この設定は使用しないでJP1/Baseの通信設定でバインド方式を設定してください。なお,06-51以前のバージョンからのバージョンアップで,すでにイベントジョブ実行時に使用する通信の送信バインド方式の設定を行っている場合,設定内容は引き継がれますが,再インストールをしたときには,再度イベントジョブ実行時に使用する通信の送信バインド方式の設定することで,06-51以前のバージョンと同じ設定にすることができます。
設定手順を次に示します。なお,この設定は,マネージャーホストおよびイベントジョブを実行するすべてのエージェントホストで行ってください。
(1) Windowsの場合
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AOMMANAGER]
"ClientBindFlag"=dword:1
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AOMAGENT]
"ClientBindFlag"=dword:1
jbssetcnf 設定ファイル名
(2) UNIXの場合
# /etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop
# /opt/jp1ajs2/bin/jajs_spmd_status
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AOMMANAGER]
"ClientBindFlag"=dword:1
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1AOMAGENT]
"ClientBindFlag"=dword:1
jbssetcnf 設定ファイル名
なお,この設定を使用すると,JP1/Baseの通信設定にかかわらず,この設定が有効になります。この設定を指定しない,またはこの設定で「0」を指定している場合は,JP1/Baseの通信設定の送信のバインド方式に準じます。