ジョブの終了コードは,JP1/AJS2 - Viewの[モニタ詳細‐[アイコン名]]ダイアログボックス,またはjpqjobgetコマンドのEXITCODEなどで確認できます。ジョブの終了コードには,通常,正常終了では「0」,異常検出終了では起動したジョブプロセスの終了コードが設定されます。
しかし,次の表に示す場合では,JP1/AJS2によって終了コードが設定されます。
表8-21 JP1/AJS2によって終了コードが設定される条件とその終了コード
条件 | JP1/AJS2によって設定される終了コード |
---|---|
PCジョブ,UNIXジョブ,アクションジョブ,カスタムジョブ,またはJP1/AJS2をホストに指定したQUEUEジョブで,次の状態になる場合。
| 「-1」を設定します。 |
UNIXジョブで,JP1/AJS2で予期しないエラーが発生した場合。 | 「255」を設定します。 |
また,イベントジョブおよびアクションジョブが,実行しているとき(ジョブプロセスが起動されてから終了するまで)に設定される終了コードについては,「付録G イベントジョブおよびアクションジョブ実行時の戻り値一覧」を参照してください。
ジョブの終了コードには,ユーザーアプリケーションやJP1/AJS2以外にOSが設定するものがあります。代表的な終了コードを次の表に示します。これらの終了コードはOSのアップグレードなどによって変更になる場合もありますので,使用しているOSの技術情報を確認してください。
表8-22 OSが設定するジョブの終了コードの例
OS | 終了コード | 原因 | 対処方法 |
---|---|---|---|
Windows | 259または-1 | 結果ファイルのオープンに失敗していることが考えられます。この場合は,同時に次に示すどちらかのメッセージが出力されます。
| ジョブとして実行するプログラム内でオープンするファイル,またはバッチファイル内のリダイレクションでオープンするファイルを,ジョブを登録するときの標準出力ファイル,または標準エラー出力ファイルとして指定しないでください。ただし,プログラム内で関数を使用してオープンする場合に限って,共有の読み取りまたは共有の書き込みを許可する設定でオープンすることによって回避することもできます。 |
128 | デスクトップヒープの領域不足が考えられます。この場合は,同時に次に示すどちらかのメッセージが出力されます。
| デスクトップヒープ領域の消費を少なくしたい場合は,ジョブを実行するユーザーのアカウントを,「JP1/AJS2サービス」のアカウントと同じにして運用してください。 | |
UNIX | シグナル番号+128 | ジョブプロセスから起動したプログラムがシグナルを受信したことが考えられます。※ | 次に示すどちらかの方法で対処してください。
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