3.3.1 イベントジョブのFQDN形式のホスト名を使用した運用に切り替える要否

すでにイベントジョブを同一ネットワーク内にホスト名が重複しないホスト名を使用してDNSで運用している場合,設定を変更する必要はありません。イベントジョブをFQDN形式のホスト名による運用へ切り替えるかどうかは,次に示すフローチャートで判断してください。

図3-19 FQDN形式のホスト名での運用に切り替えの要否の判断

[図データ]

注意事項
FQDN形式のホスト名による運用をする場合は,JP1AJS2 - Manager 07-00以降が必要になります。エージェントのバージョンは問いません。
ただし,異なるドメインに同一ホスト名が複数存在し,それらのホストをエージェントとして使用する場合は,エージェントのバージョンを07-00以降にする必要があります。

フローチャートでの判断の結果,イベントジョブを使用したDNS運用時にFQDN形式のホスト名での運用に切り替える場合,切り替えるための設定を実施する必要があります。設定手順については次の個所を参照してください。

Windowsホストの場合
マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 7.14 イベントジョブを使用したDNS運用時にFQDN形式で運用するための設定」を参照してください。
UNIXホストの場合
マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 16.11 イベントジョブを使用したDNS運用時にFQDN形式で運用するための設定」を参照してください。

なお,JP1イベント受信監視ジョブ,ログファイル監視ジョブ,Windowsイベントログ監視ジョブは,デフォルトではジョブを実行するホスト上でホスト名を求め,それと同名のJP1/Baseのイベントサーバを使用して動作します。そのため,JP1/BaseのイベントサーバをFQDN形式のイベントサーバ名で運用しているエージェントホストでこれらのジョブを実行する場合は,エージェントホスト名をFQDN形式にして運用してください。また,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 7.34 サービスの依存関係の解除・再設定」を参照し,必要に応じてJP1/AJS2サービスの依存関係を設定してください。

JP1/AJS2 06-71以前の運用環境からバージョンアップする場合の設定の流れと手順については,「9.5 イベントジョブをDNS環境で運用する場合の設定方法(バージョンアップ時)」を参照してください。