JP1/AJS2のデータベースの構成および再編成について説明します。JP1/AJS2のマネージャー(JP1/AJS2 - Manager)では,業務に関するデータをデータベースで管理しています。JP1/AJS2のデータベースの構成を次の図に示します。
図15-2 JP1/AJS2のデータベースの構成
JP1/AJS2のデータベースの種類や種別,および格納されている情報を次の表に示します。
表15-17 JP1/AJS2のデータベースの種類と格納されている情報
データベースの種類 | データベース種別 | データベースに格納されている情報 |
---|---|---|
ジョブ実行環境データベース | ISAM※1 |
|
スケジューラーデータベース | ISAM※1 組み込みDB |
|
JP1/AJS2は,ジョブ(PCジョブ・UNIXジョブ・QUEUEジョブ)の実行を依頼する機能は複数(スケジューラーサービス,ジョブ実行制御のコマンド,JP1/AJS2 - Client Toolkit機能)あります。しかし,ジョブを実行する機能(制御)は一つにまとまっており,ジョブ実行制御が次に示すジョブの実行を一元管理しています。
上記のジョブの実行状態・結果は,エージェント,キュー,および排他実行リソースの構成定義情報とともに,ジョブ実行環境データベースで管理しています。
スケジューラーサービスでは,ジョブネットの定義情報,および実行状態・結果をスケジューラーデータベースで管理しています。スケジューラーサービスからジョブネット中のジョブ(PCジョブ・UNIXジョブ・QUEUEジョブ)を実行した場合,スケジューラーサービスからジョブ実行制御にジョブの実行を要求します。このとき,ジョブの実行状態・結果は,スケジューラーデータベースとジョブ実行環境データベースの両方で管理します。スケジューラーデータベースとジョブ実行環境データベースは,ジョブの状態が変わったときにそれぞれ状態を更新します。
JP1/AJS2 - Client Toolkitまたはジョブ実行制御のコマンドを使用して,ジョブの実行を依頼した場合には,スケジューラーサービスを経由しないで,直接ジョブの実行をジョブ実行制御に依頼します。ジョブの実行状態・結果は,ジョブ実行環境データベース上だけで管理します。