12.1 ジョブネットの退避・回復の概要

ジョブ,ジョブネット,またはジョブグループごとに,ジョブネットワーク要素を退避・回復できます。ジョブネットワーク要素のバックアップを取ったり,同じジョブネットを別のスケジューラーサービスやホストで実行したりできます。

退避したジョブネットワーク要素を別のスケジューラーサービスやホストに配布すると,定義したジョブネットを有効に活用できます。

また,ジョブグループやジョブネットは,JP1/NETM/DMまたはJP1/FTPを使って配布できます。JP1/NETM/DMを使うと,ジョブネットの定義内容を変更したときに自動配布するといった処理ができるので,各ホストでのJP1/AJS2の業務を管理しやすくなります。JP1/NETM/DMを使った自動配布については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 連携ガイド 15. JP1/NETM/DMを使った自動配布」を参照してください。

なお,退避・回復の操作は,スーパーユーザーまたはAdministrators権限を持つユーザーが実行することをお勧めします。

注意
ジョブネットワーク要素とはジョブネットやジョブなどの定義情報のことで,ジョブネットやジョブの実行結果など,関連する情報を含めたバックアップを取ることはできません。ジョブネットやジョブの関連情報などを含めた退避・回復を実行する場合,OSの機能を使ってバックアップを取ることができます。その場合は,JP1/AJS2のサービスをすべて停止してから実行してください(JP1/AJS2 - Managerと関係するエージェントホストごとに,JP1/AJS2のサービスをすべて停止してください)。
<この節の構成>
12.1.1 退避・回復の機能
12.1.2 ajsbackupコマンドまたはJP1/AJS2 - Viewで退避した情報の格納場所
12.1.3 退避および回復時の注意事項