15.11 キューレスジョブの運用環境を一時的に変更する

キューレスジョブの環境設定パラメーターの一部は,ajsqlalterコマンドで運用中に一時的に変更できます。変更できるパラメーターを次の表に示します。

表15-10 変更できるキューレスジョブのパラメーター

変更できる項目内容
最大同時ジョブ実行数同時に実行できるキューレスジョブの最大数を指定します。指定できる値は0~1,024です。
この項目を省略してコマンドを実行した場合,コマンドは正常終了しますが,最大同時ジョブ実行数は変更されません。
最大同時ジョブ実行数だけを省略してコマンドを実行した場合,コマンドは異常終了します。
最大同時ジョブ実行数に0が設定されたキューレスエージェントサービスへキューレスジョブを実行した場合,該当ジョブは実行されないでキューレスエージェントサービス上で最大待ちジョブ数の上限に達するまで蓄積されます。
特定のクラスの最大同時ジョブ実行数を変更する場合には-cオプションを指定して実行してください。
キューレスエージェントサービス全体(デフォルトクラス)の最大同時ジョブ実行数を変更する場合は,-cオプションを省略してください。
論理ホスト上のクラスの最大同時ジョブ実行数を変更する場合は,-cおよび-hオプションと同時に指定して,コマンドを実行してください。
最大待ちジョブ数キューレスエージェントサービスに蓄積できるキューレスジョブの最大数を指定します。指定できる値は0~102,400です。
この項目を省略してコマンドを実行した場合,コマンドは正常終了しますが最大待ちジョブ数は変更されません。最大待ちジョブ数だけを省略してコマンドを実行した場合,コマンドは異常終了します。
キューレスエージェントサービスに蓄積されたキューレスジョブの数が,最大待ちジョブ数の上限を超えた場合,該当ジョブは起動失敗になります。
特定のクラスの最大待ちジョブ数を変更する場合には,-cオプションを指定して実行してください。
キューレスエージェントサービス全体(デフォルトクラス)の最大待ちジョブ数を変更する場合は,-cオプションを省略してください。
論理ホスト上のクラスの最大待ちジョブ数を変更する場合は,-cおよび-hオプションと同時に指定して,コマンドを実行してください。
ユーザーマッピングキャッシュユーザーマッピングキャッシュを消去します。
クラス名一時変更対象のクラス名を指定します。
論理ホスト名一時変更対象の論理ホスト名を指定します。自ホスト上の論理ホストだけを指定できます。省略した場合,物理ホストが仮定されます。

ajsqlalterコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス ajsqlalter」を参照してください。