5.5.2 共通の設定情報の利用について検討する
JP1/AJS2 - Viewの共通の設定情報(ユーザー共通プロファイル)の利用について説明します。
JP1/AJS2では,あるJP1/AJS2 - Viewで設定したJP1ユーザーの設定情報をユーザー共通プロファイルとして,ログイン先のJP1/AJS2 - Managerごとに保存(アップロード)することができます。共通の設定情報には,次に示す情報が保存されます。
- [環境設定]ダイアログボックスでの設定情報
- ajs2view_opt.confファイルの設定情報
- ダイアログボックスのデフォルト値の設定情報
ユーザー共通プロファイルを保存したJP1/AJS2 - Managerにログインすれば,次に示すような場合でも,保存したユーザー共通プロファイルをダウンロードして,その設定情報を利用することができます。
- 新しくJP1ユーザーを登録して初めてログインしたあと,ほかのJP1ユーザーと同じ環境でJP1/AJS2 - Viewを使用したい。
- 登録済みのJP1ユーザーで,初めてログイン操作を実施するJP1/AJS2 - Viewからでも,いつも使っている環境を利用したい。
このように,JP1ユーザーごとに環境を設定する作業を省力化したいときに,共通プロファイルを利用したJP1/AJS2 - Viewの環境設定をお勧めします。
- <この項の構成>
- (1) 共通の設定情報を利用するときの流れ
- (2) 共通の設定情報を利用するときの注意事項
(1) 共通の設定情報を利用するときの流れ
ユーザー共通プロファイルを利用した環境設定の流れを,次の図に示します。
図5-4 JP1/AJS2 - Viewのユーザー共通プロファイルの使用例
![[図データ]](figure/zud05010.gif)
(2) 共通の設定情報を利用するときの注意事項
共通の設定情報を利用するときの注意事項を次に示します。
- JP1ユーザーの権限,およびマッピングされているOSユーザーの権限に関係なく,アップロードまたはダウンロードでき,JP1/AJS2 - Managerホストに保存されている設定情報を変更することができます。ある特定のユーザーだけが,アップロードまたはダウンロードできるようにするには,メニューコマンドを不活性にしてください。メニューコマンドを不活性する方法は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド 10. JP1/AJS2 - Viewで使用するウィンドウおよびダイアログボックスのカスタマイズ」を参照してください。
- ユーザー共通プロファイルをアップロードするJP1ユーザーにマッピングされているOSユーザーの権限には,ファイルを書き込むことができる権限(write権限)を与えておいてください。書き込み権限を与えておく必要があるフォルダを,次に示します。
物理ホスト(Windows)の場合
- Mgr_Path¥conf
- Mgr_Path¥conf¥Profiles
- Mgr_Path¥conf¥Profiles¥(common)
(凡例)
Mgr_Path:JP1/AJS2 - Managerのインストール先フォルダ
物理ホスト(UNIX)の場合
- /etc/opt/jp1ajs2/conf
- /etc/opt/jp1ajs2/conf/Profiles
- /etc/opt/jp1ajs2/conf/Profiles/(common)
論理ホスト(Windows)の場合
- 共有フォルダ¥jp1ajs2¥conf
- 共有フォルダ¥jp1ajs2¥conf¥Profiles
- 共有フォルダ¥jp1ajs2¥conf¥Profiles¥(common)
論理ホスト(UNIX)の場合
- 共有ディレクトリ/jp1ajs2/conf
- 共有ディレクトリ/jp1ajs2/conf/Profiles
- 共有ディレクトリ/jp1ajs2/conf/Profiles/(common)
- 複数のJP1ユーザーによって,共通プロファイルが更新された場合,最後にアップロードしたJP1ユーザーの設定情報が有効になります。
- ユーザー共通プロファイルをダウンロードする(JP1/AJS2 - Viewを起動する)OSユーザーには,ファイルを書き込むことができる権限(write権限)を与えておいてください。書き込み権限を与えておく必要があるフォルダを,次に示します。
- Windows XP ProfessionalおよびWindows Server 2003の場合
- JP1/AJS2 - Viewのインストール先フォルダ¥conf¥JP1ユーザー名¥ajs2view_opt.conf
- Windows VistaおよびWindows Server 2008の場合
- %ALLUSERSPROFILE%¥Hitachi¥JP1¥JP1_DEFAULT¥JP1AJS2V¥conf¥JP1ユーザー名¥ajs2view_opt.conf
- 「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ¥ProgramData」です。