4.4.3 ジョブ実行環境のログのサイズを見積もる

ジョブ実行環境が出力するログのサイズ(概算値)の見積もりについて説明します。ジョブ実行環境のログのサイズは,1日に実行するジョブの数が,キューレスジョブとイベントジョブを除いて10,000ジョブまでなら,特に見積もる必要はありません。デフォルトのサイズのまま使用できます。1日に実行されるジョブの数が10,000以上を超えるときは,必要に応じてログのサイズを見積もることをお勧めします。

ジョブ実行環境のサイズは,ログファイルの面数とあわせて決定します。見積もった値は,構成定義ファイルを使用して定義します。ジョブ実行環境のログ設定構成定義ファイルとして,次の書式に従ったテキストファイルを作成します。

[定義キー]
"定義パラメーター"=定義内容
"定義パラメーター"=定義内容
   :

ジョブ実行環境のログ設定構成定義を作成したあと,jbssetcnfコマンドを実行し,JP1/AJS2を再起動します。

ここでは,はじめに,ジョブ実行環境のログ設定構成定義ファイルの定義パラメーターについて説明します。次に,設定するログのサイズ(概算値)の目安について説明します。

デフォルトのディスク容量と最大ディスク占有量については,「17.2.4 ログファイルおよびディレクトリ一覧」を参照してください。

<この項の構成>
(1) ジョブ実行環境のログ設定構成定義パラメーター一覧
(2) ジョブ実行環境のログサイズの目安

(1) ジョブ実行環境のログ設定構成定義パラメーター一覧

定義パラメーターの一覧を次の表に示します。

表4-12 ジョブ実行環境のログ設定構成定義パラメーター一覧

ログファイル名定義キー定義パラメーター定義内容
ジョブ実行マネージャーログ
jpqmanexec{1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15}.log※1
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQMANAGER¥Log]"ExecLogFileSize"=dword:サイズ
"ExecLogFileCount"=dword:面数
サイズ
ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。200~8,000(10進数で512~32,768)の間で指定します。
面数
幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。2~10(10進数で2~16)の間で指定します。
ジョブ実行エージェントログ
jpqagtexec{1|2|3|4|5|6|7|8}.log※2
jpqagtexeccld{1|2|3|4|5|6|7|8}.log
jpqagtexecdmn{1|2|3|4|5|6|7|8}.log
jpqagtexecmon{1|2|3|4|5|6|7|8}.log※3
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQAGENT¥Log]"ExecLogFileSize"=dword:サイズ
"ExecLogFileCount"=dword:面数
サイズ
ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。200~8,000(10進数で512~32,768)の間で指定します。
面数
幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。2~10(10進数で2~16)の間で指定します。
ジョブ実行内部ログ
jpqagt_{00|01|02|03|04|05|06|07}.log
jpqmon_{00|01|02|03|04|05|06|07}.log
jpqnjpagt_{00|01|02|03|04|05|06|07}.log
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQAGENT¥Log]"TraceLogFileSize"=dword:サイズ
"TraceLogFileCount"=dword:面数
サイズ
ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。200~1,000(10進数で512~4,096)の間で指定します。
面数
幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。2~100(10進数で2~256)の間で指定します。
ジョブ実行内部ログ
jpqnjpdata_{00|01}.log
"extTraceLogFileSize"=dword:サイズ
"extTraceLogFileCount"=dword:面数
ジョブ実行内部ログ
jpqclient_{00|01|02|03|04|05|06|07|08|09}.log
jpqclientnjp_{00|01|02|03|04|05|06|07|08|09}.log
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQCLIENT¥Log]"TraceLogFileSize"=dword:サイズ
"TraceLogFileCount"=dword:面数
サイズ
ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。200~1,000(10進数で512~4,096)の間で指定します。
面数
幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。2~100(10進数で2~256)の間で指定します。
ジョブ実行内部ログ
jpqnjpdata_{00|01}.log
"extTraceLogFileSize"=dword:サイズ
"extTraceLogFileCount"=dword:面数
ジョブ実行内部ログ
jpqman_{00|01|02|03}.log
jpqmandb_{00|01|02|03}.log
jpqmannjp_{00|01|02|03}.log
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQMANAGER¥Log]"TraceLogFileSize"=dword:サイズ
"TraceLogFileCount"=dword:面数
サイズ
ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。200~1,000(10進数で512~4,096)の間で指定します。
面数
幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。2~100(10進数で2~256)の間で指定します。
ジョブ実行内部ログ
jpqnjpdata_{00|01}.log
"extTraceLogFileSize"=dword:サイズ
"extTraceLogFileCount"=dword:面数
ジョブ実行内部ログ
jpqnotify_{00|01}.log
jpqnotifynjp_{00|01}.log
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQNOTIFY¥Log]"TraceLogFileSize"=dword:サイズ
"TraceLogFileCount"=dword:面数
サイズ
ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。200~1,000(10進数で512~4,096)の間で指定します。
面数
幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。2~100(10進数で2~256)の間で指定します。
ジョブ実行内部ログ
jpqnjpdata_{00|01}.log
"extTraceLogFileSize"=dword:サイズ
"extTraceLogFileCount"=dword:面数
ジョブ実行クライアントログ
jpqcliexec{1|2}.log※4
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQCLIENT¥Log]"ExecLogFileSize"=dword:サイズ
"ExecLogFileCount"=dword:面数
サイズ
ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。200~8,000(10進数で512~32,768)の間で指定します。
面数
幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。2~10(10進数で2~16)の間で指定します。
ジョブ実行状態通知ログ
jpqnfyexec{1|2}.log※5
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQNOTIFY¥Log]"ExecLogFileSize"=dword:サイズ"ExecLogFileCount"=dword:面数サイズ
ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。200~8,000(10進数で512~32,768)の間で指定します。
面数
幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。2~10(10進数で2~16)の間で指定します。
注※1
Windowsのクラスタ運用時は,ジョブ実行マネージャーログのファイル名称は次のようになります。

jpqExecLog_man{1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15}.log

注※2
Windowsのクラスタ運用時は,ジョブ実行エージェントログのファイル名称は次のようになります。

jpqExecLog_agt{1|2|3|4|5|6|7|8}.log

注※3
Windowsのクラスタ運用時は,ジョブ実行エージェントログのファイル名称は次のようになります。

jpqExecLog_agtmon{1|2|3|4|5|6|7|8}.log

注※4
Windowsのクラスタ運用時は,ジョブ実行クライアントログのファイル名称は次のようになります。

jpqExecLog_cli{1|2}.log

注※5
Windowsのクラスタ運用時は,ジョブ実行状態通知ログのファイル名称は次のようになります。

jpqExecLog_nfy{1|2}.log

ジョブ実行環境のログの出力先は,Windowsの場合は「JP1/AJS2のインストール先フォルダ¥log」,UNIXの場合は「/var/opt/jp1ajs2/log」です。ログの種類の詳細については,「17.2.4 ログファイルおよびディレクトリ一覧」を参照してください。

(2) ジョブ実行環境のログサイズの目安

設定するログのサイズ(概算値)の目安を次の表に示します。なお,運用環境などによって変わることもあります。

表4-13 ジョブ実行環境のログサイズの見積もり例

ログファイル名1ジョブ当たりのログバイト数10,000ジョブ当たりのログバイト数10,000ジョブ実行時に必要な面数
の割り出し※1
10,000ジョブ実行時に必要なログ容量
jpqmanexec{1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15}.log※2,※34003,997,6964,800キロバイト / 1,024キロバイト1,024キロバイト * 5面
jpqagtexec{1|2|3|4|5|6|7|8}.log※42772,768,8963,300キロバイト / 512キロバイト512キロバイト * 7面
jpqagtexeccld{1|2|3|4|5|6|7|8}.log216,38420キロバイト / 512キロバイト512キロバイト * 1面
jpqagtexecdmn{1|2|3|4|5|6|7|8}.log216,38420キロバイト / 512キロバイト512キロバイト * 1面
jpqagtexecmon{1|2|3|4|5|6|7|8}.log※5216,38420キロバイト / 512キロバイト512キロバイト * 1面
jpqagt_{00|01|02|03|04|05|06|07}.log1521,523,7121,850キロバイト / 512キロバイト512キロバイト * 4面
jpqmon_{00|01|02|03|04|05|06|07}.log216,38420キロバイト / 512キロバイト512キロバイト * 1面
jpqnjpagt_{00|01|02|03|04|05|06|07}.log216,38420キロバイト / 512キロバイト512キロバイト * 1面
jpqnjpdata_{00|01}.log216,38420キロバイト / 512キロバイト512キロバイト * 1面
jpqclient_{00|01|02|03|04|05|06|07|08|09}.log7677,667,7129,200キロバイト / 1,024キロバイト512キロバイト * 9面
jpqclientnjp_{00|01|02|03|04|05|06|07|08|09}.log216,38420キロバイト / 1,024キロバイト512キロバイト * 1面
jpqnjpdata_{00|01}.log216,38420キロバイト / 512キロバイト512キロバイト * 1面
jpqman_{00|01|02|03}.log※2216,38420キロバイト / 512キロバイト512キロバイト * 1面
jpqmandb_{00|01|02|03}.log※2216,38420キロバイト / 512キロバイト512キロバイト * 1面
jpqmannjp_{00|01|02|03}.log※21051,048,5761,250キロバイト / 512キロバイト512キロバイト * 3面
jpqnjpdata_{00|01}.log216,38420キロバイト / 512キロバイト512キロバイト * 1面
jpqnotify_{00|01}.log※2216,38420キロバイト / 512キロバイト512キロバイト * 1面
jpqnotifynjp_{00|01}.log※252524,288630キロバイト / 512キロバイト512キロバイト * 2面
jpqnjpdata_{00|01}.log※2216,38420キロバイト / 512キロバイト512キロバイト * 1面
jpqcliexec{1|2}.log※6216,38420キロバイト / 512キロバイト512キロバイト * 1面
jpqnfyexec{1|2}.log※7216,38420キロバイト / 512キロバイト512キロバイト * 1面
注※1
余裕を持った値で計算しています。
注※2
JP1/AJS2 - Agentでは未使用のため拡張不要です。
注※3
Windowsのクラスタ運用時は,ジョブ実行マネージャーログのファイル名称は次のようになります。

jpqExecLog_man{1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15}.log

注※4
Windowsのクラスタ運用時は,ジョブ実行エージェントログのファイル名称は次のようになります。

jpqExecLog_agt{1|2|3|4|5|6|7|8}.log

注※5
Windowsのクラスタ運用時は,ジョブ実行エージェントログのファイル名称は次のようになります。

jpqExecLog_agtmon{1|2|3|4|5|6|7|8}.log

注※6
Windowsのクラスタ運用時は,ジョブ実行クライアントログのファイル名称は次のようになります。

jpqExecLog_cli{1|2}.log

注※7
Windowsのクラスタ運用時は,ジョブ実行状態通知ログのファイル名称は次のようになります。

jpqExecLog_nfy{1|2}.log