6.1.3 JP1/AJS2稼働中のバックアップ
JP1/AJS2が稼働している状態でのバックアップでは,JP1/AJS2が使用しているファイルおよびフォルダについてはバックアップできません。JP1/AJS2の稼働中にバックアップを取得した場合,次のような現象が発生するおそれがあるため,JP1製品を停止してから,バックアップを実施してください。
- バックアップされたファイル間で矛盾が生じ,リストアしても正常に動作しない
サービスの起動中には,複数のファイルが更新されることがあります。例えば,一方のファイルは更新後の状態でバックアップされ,もう一方のファイルは更新前の状態でバックアップされてファイル間に矛盾が生じ,リストアを実施しても正常に動作しないおそれがあります。
- JP1/AJS2がファイルを更新できない
バックアップ中には,ファイルに排他が掛かります。そのため,JP1/AJS2がファイルを更新できないこともあり,ジョブの実行に影響が出るおそれもあります。したがって,バックアップを取得するには「6.1.1 バックアップとリカバリーの方法」にも示したとおり,JP1/AJS2の設定情報だけを対象にすることをお勧めします。
また,JP1/AJS2の稼働時にバックアップを取得する場合には,次のファイルおよびフォルダをバックアップの対象から外してください。
- JP1/AJS2 - Manager
- 「付録A.1 JP1/AJS2 - Managerのファイルおよびディレクトリ一覧」の次の表に示すファイルおよびフォルダ
- JP1/AJS2 - Agent
- 「付録A.2 JP1/AJS2 - Agentのファイルおよびディレクトリ一覧」の次の表に示すファイルおよびフォルダ