8.1.11 ジョブ実行制御のコマンドの注意事項
- 列挙するジョブ数が多い
jpqendjobshowコマンド(終了ジョブの列挙)やjpqjobshowコマンド(キューイング中のジョブの列挙)の実行時に標準出力ファイルに列挙するジョブ数が多い場合,コマンドの実行やその他の要求に時間が掛かったり失敗したりすることがあります。
この場合の対処方法を次に示します。
- jpqendjobshowコマンドの対処方法
-rnオプションで取得するジョブ情報の数を指定するか,またはsaオプション,-spオプションで取得するジョブ情報の時間範囲を指定して,一度に取得するデータの量を少なくしてください。
- jpqjobshowコマンドの対処方法
-uオプションで取得するジョブの所有ユーザー名を指定するか,またはsオプションで取得するジョブの状態を指定して,一度に取得するデータの量を少なくしてください。この方法で回避できない場合は,通信タイムアウト時間を変更してください。デフォルトは10分間に設定されています。
通信タイムアウト時間の変更手順については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 7.32 ジョブ実行制御のマネージャープロセスに対する通信タイムアウト時間の変更」(Windowsの場合),またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 16.29 ジョブ実行制御のマネージャープロセスに対する通信タイムアウト時間の変更」(UNIXの場合)を参照してください。
また,ジョブ実行マネージャー(jpqman)では,ジョブ情報列挙時に,列挙数に応じてメモリーを消費しているため,列挙数が増加すると統合トレースログにKAVU4280-Eのメッセージを出力して次の関数またはコマンドが失敗する場合があります。この場合,ジョブ情報列挙時にジョブ実行制御マネージャーのメモリー消費量を少なくする設定を行うことで回避できる場合があります。
- jpqjobshowコマンド
- jpqendjobshowコマンド
- JpqOpenEnumJob関数
- JpqOpenEndEnumJob関数
設定方法の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 7.31 ジョブ情報列挙時にジョブ実行制御マネージャー(jpqman)のメモリー消費量を少なくする設定」(Windowsの場合),またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 16.28 ジョブ情報列挙時にジョブ実行制御マネージャー(jpqman)のメモリー消費量を少なくする設定」(UNIXの場合)を参照してください。