12.1.3 退避および回復時の注意事項
- ユニットの名称に2バイトコードを使用している場合,退避元と回復先の環境変数LANGを統一してください。例えば,シフトJISの2バイトコードで定義したジョブネットワーク要素を退避し,EUCコードしかサポートしていないホストで回復した場合,回復したジョブネットワーク要素は使用できません。
- 回復を実行する場合は,回復するジョブネットの登録を取り消してから実行してください。
- ジョブネットワーク要素の参照中や更新中に退避や回復を実行しないでください。退避や回復を実行する場合には,ジョブネットワーク要素がほかで使用中ではないことを確認してから実行してください。
- 退避したジョブネットワーク要素を回復するためには,退避した時点のジョブグループとジョブネットに更新権限が必要となります。もし,更新権限を持たないユーザーが退避を実行した場合,回復はスーパーユーザーまたはAdministrators権限を持つユーザーが実行してください。
- ジョブの所有者の権限で実行できるジョブや,そのジョブを含むジョブネットおよびジョブグループの退避や回復は,必ずスーパーユーザーまたはAdministrators権限を持つユーザーが実行してください。それ以外のユーザーが退避や回復を実行した場合,ジョブ実行時の権限が登録ユーザーに強制的に変更されます。
- 退避ボックスには,退避情報管理ファイル(.ajsbkup)が格納されています。退避ボックスの属性変更時には,必ず退避情報管理ファイルの属性も変更してください。
- ajsbackupコマンドまたはJP1/AJS2 - Viewによるジョブネットワーク要素の退避は,ユニットの定義情報だけが退避され,実行結果は退避されません。
- ajsbackupコマンドまたはJP1/AJS2 - Viewによるジョブネットワーク要素の退避で登録状態のジョブネットを退避した場合,ajsrestoreコマンドまたはJP1/AJS2 - Viewで回復を実行しても,そのジョブネットは登録解除状態となります。
- ajsbackup,ajsrestoreコマンドまたはJP1/AJS2 - Viewを使用することで,退避ボックスごとに複数のジョブネットワーク要素をまとめて管理できます。このような管理が必要ない場合は,ajsprint,ajsdefineコマンドでジョブネットの退避・回復を代用できます。
- コマンドの引数にファイル名を指定する場合は,ファイルの文字コードを環境設定パラメーターAJSCHARCODEに指定した文字コードに合わせる必要があります。