この節では,トラブル発生時に早期解決させるための準備について説明します。
トラブルは,さまざまな要因(JP1/AJS2,ユーザープログラム,オペレーティングシステム,オペレーションミスなど)で発生するおそれがあります。トラブル発生時に備えて,運用前に次の準備をしておくことをお勧めします。
(1) 資料採取ツールのカスタマイズ
JP1/AJS2ではトラブル発生時に資料を採取するための資料採取ツールを用意しています。
Windowsの場合は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 8.1 ログ情報の採取方法」,UNIXの場合は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 17.1 ログ情報の採取方法」を参照して,運用にあわせて資料採取ツールをカスタマイズしておくことをお勧めします。また資料採取ツールを実行できない場合は手動で資料を採取できます。
採取が必要な資料は,「17.3 トラブル発生時に採取が必要な資料」を参照してください。
なお,トラブルが発生する前に資料採取ツールで資料が正しく採取されることを確認してください。
(2) JP1/Base,JP1/AJS2,OSの正確なバージョンを把握
発生したトラブルの要因調査にJP1/Base,JP1/AJS2,OSのバージョン情報が必要になります。サポートサービスを利用する場合,トラブル発生環境を正確に把握することは早期問題解決のために重要です。