JP1/AJS2 - Managerをバックアップする場合は,JP1/Baseも同時にバックアップしてください。
JP1/AJS2 - Managerの設定情報をバックアップする場合に,必要な作業を次に示します。
次に,JP1/AJS2 - Managerの設定情報のバックアップに必要な作業について説明します。
(1) JP1/AJS2で使用するファイルのバックアップ
JP1/AJS2 - Managerで使用するファイルを,物理ホスト・論理ホスト単位に,任意の方法でバックアップしてください。
バックアップの対象となるファイルは,WindowsとUNIXでは異なるため,それぞれの場合に分けて説明します。
(a) Windowsの場合
JP1/AJS2 - Managerのバックアップ対象ファイルを次の表に示します。
表11-1 JP1/AJS2 - Managerのバックアップ対象ファイル(Windowsの場合)
ファイル名 | 内容 |
---|---|
JP1/AJS2フォルダ※1¥jp1ajs_env.conf | JP1/AJS2環境定義ファイル |
JP1/AJS2フォルダ※1¥jp1ajs_spmd.conf | JP1/AJS2プロセス管理定義ファイル |
JP1/AJS2フォルダ※1¥jp1ajs_service_0700.conf | 拡張起動プロセス定義ファイル |
JP1/AJS2フォルダ※1¥jp1ajs_spmd_pre.conf※2 | JP1/AJS2事前起動プロセス定義ファイル |
JP1/AJS2フォルダ※1¥jpqsetup.conf※3 | ジョブ実行環境構成定義ファイル |
JP1/AJS2フォルダ※1¥Profiles※4 | JP1/AJS2 - Viewで使用するウィンドウおよびダイアログボックスのカスタマイズ情報を格納するフォルダ |
JP1/AJS2 - Managerのインストール先フォルダ¥conf¥jpoov.conf※2 | JP1/Cm2またはhp OpenView連携用定義ファイル |
(b) UNIXの場合
JP1/AJS2 - Managerのバックアップ対象ファイルを次の表に示します。
表11-2 JP1/AJS2 - Managerのバックアップ対象ファイル(UNIXの場合)
ファイル名 | 内容 |
---|---|
JP1/AJS2ディレクトリ※1/jp1ajs_env.conf | JP1/AJS2環境定義ファイル |
JP1/AJS2ディレクトリ※1/jp1ajs_spmd.conf | JP1/AJS2プロセス管理定義ファイル |
JP1/AJS2ディレクトリ※1/jp1ajs_service_0700.conf | 拡張起動プロセス定義ファイル |
JP1/AJS2ディレクトリ※1/jp1ajs_spmd_pre.conf※2 | JP1/AJS2事前起動プロセス定義ファイル |
JP1/AJS2ディレクトリ※1/EVAction.conf | イベント・アクション定義ファイル |
JP1/AJS2ディレクトリ※1/Queue.conf | ジョブ実行環境設定ファイル |
JP1/AJS2ディレクトリ※1/Schedule.conf | スケジューラーサービス環境設定ファイル |
JP1/AJS2ディレクトリ※1/Queueless.conf | キューレスジョブ実行環境設定ファイル |
JP1/AJS2ディレクトリ※1/jpqsetup.conf※3 | ジョブ実行環境構成定義ファイル |
JP1/AJS2ディレクトリ※1/profiles※4 | JP1/AJS2 - Viewで使用するウィンドウおよびダイアログボックスのカスタマイズ情報を格納するディレクトリ |
/etc/opt/jp1ajs2/jajs_start | 自動起動スクリプト※5 |
/etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop | 自動停止スクリプト※5 |
/etc/opt/jp1ajs2/jajs_start.cluster | 論理ホスト起動スクリプト※5 |
/etc/opt/jp1ajs2/jajs_stop.cluster | 論理ホスト停止スクリプト※5 |
/etc/opt/jp1ajs2/jajs_killall.cluster | 論理ホスト強制停止スクリプト※5 |
/etc/opt/jp1ajs2/conf/jpoov.conf※2 | JP1/Cm2またはhp OpenView連携用定義ファイル |
(2) ジョブ実行環境定義のバックアップ
ジョブ実行環境を作成するjpqimportコマンドで任意の定義ファイルを使った場合は,ファイルの定義内容と実際の環境とが一致していないことがあります。この場合は,実際のジョブ実行環境の定義を出力し,jpqsetup.confに定義してからバックアップします。
バックアップの手順を次に示します。
jpqexport -dt isam -co ファイル名 -mh 論理ホスト名※
(3) ユニット定義のバックアップ
ジョブネットやカレンダーの設定情報のバックアップに必要な作業について説明します。スケジューラーサービス単位でバックアップしてください。
なお,ジョブネットの設定情報のバックアップについては,「12. ジョブネットの退避・回復」を参照してください。
(a) ルートジョブグループ以外のユニットの定義情報をバックアップする
次のコマンドを実行して,スケジューラーサービスにあるユニットの定義情報をバックアップします。定義情報には,各ユニットの基準時刻やコメントなどすべての定義が含まれます。ただし,ルートジョブグループ(/)の基準時刻,基準日,月区分などは含まれません。これらの情報は次に示す(b),(c)の手順でバックアップしてください。
C:¥> ajsprint -F スケジューラーサービス名 -a /* > unitbackup.txt
# ajsprint -F スケジューラーサービス名 -a '/*' > unitbackup.txt
なお,ユニットの定義が多い場合は,ジョブグループやジョブネット単位に分割してバックアップすることを検討してください。バックアップする単位ごとに,次のコマンドを実行してバックアップします。
ajsprint -F スケジューラーサービス名 -a /ユニット名 > ユニット名_backup.txt
(b) ルートジョブグループの情報をバックアップする
ルートジョブグループの次の情報を記録しておいてください。
(c) ルートジョブグループのカレンダー情報をバックアップする
次のコマンドを実行して,ルートジョブグループのカレンダー情報(運用日・休業日)をバックアップします。
ajsprint -F スケジューラーサービス名 -d / > rootcal.txt
(4) JP1/AJS2 Consoleの設定情報のバックアップ
JP1/AJS2 Console機能を使用している場合は,JP1/AJS2 Consoleの設定情報をコピーするなど,任意の方法でバックアップしてください。
(a) Windowsの場合
バックアップ対象ファイルを次の表に示します。
表11-3 JP1/AJS2 Consoleのバックアップ対象ファイル(Windowsの場合)
ファイル名 | 内容 |
---|---|
JP1/AJS2 Consoleフォルダ※¥database | JP1/AJS2 Consoleのデータディレクトリ |
JP1/AJS2 Consoleのインストール先フォルダ¥conf¥ajs2cm.conf | JP1/AJS2 Console Managerの環境設定ファイル |
JP1/AJS2 - Managerのインストール先フォルダ¥conf¥ajs2ca.conf | JP1/AJS2 Console Agentの環境設定ファイル |
(b) UNIXの場合
バックアップ対象ファイルを次の表に示します。
表11-4 JP1/AJS2 Consoleのバックアップ対象ファイル(UNIXの場合)
ファイル名 | 内容 |
---|---|
JP1/AJS2 Consoleディレクトリ※1/database | JP1/AJS2 Consoleのデータディレクトリ |
/etc/opt/jp1ajs2cm/conf/ajs2cm.conf | JP1/AJS2 Console Managerの環境設定ファイル |
/etc/opt/jp1ajs2cm/jajscm_start | JP1/AJS2 Console Manager用の自動起動用スクリプト※2 |
/etc/opt/jp1ajs2cm/jajscm_stop | JP1/AJS2 Console Manager用の自動終了用スクリプト※2 |
/etc/opt/jp1ajs2/conf/ajs2ca.conf | JP1/AJS2 Console Agent用の環境設定ファイル |
/etc/opt/jp1ajs2/jajsca_start | JP1/AJS2 Console Agent用の自動起動用スクリプト※2 |
/etc/opt/jp1ajs2/jajsca_stop | JP1/AJS2 Console Agent用の自動終了用スクリプト※2 |