ジョブ実行環境が出力するログのサイズ(概算値)の見積もりについて説明します。ジョブ実行環境のログのサイズは,1日に実行するジョブの数が,キューレスジョブとイベントジョブを除いて10,000ジョブまでなら,特に見積もる必要はありません。デフォルトのサイズのまま使用できます。1日に実行されるジョブの数が10,000以上を超えるときは,必要に応じてログのサイズを見積もることをお勧めします。
ジョブ実行環境のサイズは,ログファイルの面数とあわせて決定します。見積もった値は,構成定義ファイルを使用して定義します。ジョブ実行環境のログ設定構成定義ファイルとして,次の書式に従ったテキストファイルを作成します。
[定義キー]
"定義パラメーター"=定義内容
"定義パラメーター"=定義内容
:
ジョブ実行環境のログ設定構成定義を作成したあと,jbssetcnfコマンドを実行し,JP1/AJS2を再起動します。
ここでは,はじめに,ジョブ実行環境のログ設定構成定義ファイルの定義パラメーターについて説明します。次に,設定するログのサイズ(概算値)の目安について説明します。
デフォルトのディスク容量と最大ディスク占有量については,「17.2.4 ログファイルおよびディレクトリ一覧」を参照してください。
(1) ジョブ実行環境のログ設定構成定義パラメーター一覧
定義パラメーターの一覧を次の表に示します。
表4-12 ジョブ実行環境のログ設定構成定義パラメーター一覧
ログファイル名 | 定義キー | 定義パラメーター | 定義内容 |
---|---|---|---|
ジョブ実行マネージャーログ jpqmanexec{1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15}.log※1 | [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQMANAGER¥Log] | "ExecLogFileSize"=dword:サイズ "ExecLogFileCount"=dword:面数 | サイズ ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。200~8,000(10進数で512~32,768)の間で指定します。 面数 幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。2~10(10進数で2~16)の間で指定します。 |
ジョブ実行エージェントログ jpqagtexec{1|2|3|4|5|6|7|8}.log※2 jpqagtexeccld{1|2|3|4|5|6|7|8}.log jpqagtexecdmn{1|2|3|4|5|6|7|8}.log jpqagtexecmon{1|2|3|4|5|6|7|8}.log※3 | [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQAGENT¥Log] | "ExecLogFileSize"=dword:サイズ "ExecLogFileCount"=dword:面数 | サイズ ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。200~8,000(10進数で512~32,768)の間で指定します。 面数 幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。2~10(10進数で2~16)の間で指定します。 |
ジョブ実行内部ログ jpqagt_{00|01|02|03|04|05|06|07}.log jpqmon_{00|01|02|03|04|05|06|07}.log jpqnjpagt_{00|01|02|03|04|05|06|07}.log | [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQAGENT¥Log] | "TraceLogFileSize"=dword:サイズ "TraceLogFileCount"=dword:面数 | サイズ ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。200~1,000(10進数で512~4,096)の間で指定します。 面数 幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。2~100(10進数で2~256)の間で指定します。 |
ジョブ実行内部ログ jpqnjpdata_{00|01}.log | "extTraceLogFileSize"=dword:サイズ "extTraceLogFileCount"=dword:面数 | ||
ジョブ実行内部ログ jpqclient_{00|01|02|03|04|05|06|07|08|09}.log jpqclientnjp_{00|01|02|03|04|05|06|07|08|09}.log | [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQCLIENT¥Log] | "TraceLogFileSize"=dword:サイズ "TraceLogFileCount"=dword:面数 | サイズ ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。200~1,000(10進数で512~4,096)の間で指定します。 面数 幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。2~100(10進数で2~256)の間で指定します。 |
ジョブ実行内部ログ jpqnjpdata_{00|01}.log | "extTraceLogFileSize"=dword:サイズ "extTraceLogFileCount"=dword:面数 | ||
ジョブ実行内部ログ jpqman_{00|01|02|03}.log jpqmandb_{00|01|02|03}.log jpqmannjp_{00|01|02|03}.log | [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQMANAGER¥Log] | "TraceLogFileSize"=dword:サイズ "TraceLogFileCount"=dword:面数 | サイズ ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。200~1,000(10進数で512~4,096)の間で指定します。 面数 幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。2~100(10進数で2~256)の間で指定します。 |
ジョブ実行内部ログ jpqnjpdata_{00|01}.log | "extTraceLogFileSize"=dword:サイズ "extTraceLogFileCount"=dword:面数 | ||
ジョブ実行内部ログ jpqnotify_{00|01}.log jpqnotifynjp_{00|01}.log | [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQNOTIFY¥Log] | "TraceLogFileSize"=dword:サイズ "TraceLogFileCount"=dword:面数 | サイズ ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。200~1,000(10進数で512~4,096)の間で指定します。 面数 幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。2~100(10進数で2~256)の間で指定します。 |
ジョブ実行内部ログ jpqnjpdata_{00|01}.log | "extTraceLogFileSize"=dword:サイズ "extTraceLogFileCount"=dword:面数 | ||
ジョブ実行クライアントログ jpqcliexec{1|2}.log※4 | [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQCLIENT¥Log] | "ExecLogFileSize"=dword:サイズ "ExecLogFileCount"=dword:面数 | サイズ ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。200~8,000(10進数で512~32,768)の間で指定します。 面数 幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。2~10(10進数で2~16)の間で指定します。 |
ジョブ実行状態通知ログ jpqnfyexec{1|2}.log※5 | [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}¥JP1NBQNOTIFY¥Log] | "ExecLogFileSize"=dword:サイズ"ExecLogFileCount"=dword:面数 | サイズ ログファイルのサイズをキロバイト単位で,16進数で指定します。200~8,000(10進数で512~32,768)の間で指定します。 面数 幾つのファイルによってログをラップさせるのか(ログの面数)を,16進数で指定します。2~10(10進数で2~16)の間で指定します。 |
jpqExecLog_man{1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15}.log
jpqExecLog_agt{1|2|3|4|5|6|7|8}.log
jpqExecLog_agtmon{1|2|3|4|5|6|7|8}.log
jpqExecLog_cli{1|2}.log
jpqExecLog_nfy{1|2}.log
ジョブ実行環境のログの出力先は,Windowsの場合は「JP1/AJS2のインストール先フォルダ¥log」,UNIXの場合は「/var/opt/jp1ajs2/log」です。ログの種類の詳細については,「17.2.4 ログファイルおよびディレクトリ一覧」を参照してください。
(2) ジョブ実行環境のログサイズの目安
設定するログのサイズ(概算値)の目安を次の表に示します。なお,運用環境などによって変わることもあります。
表4-13 ジョブ実行環境のログサイズの見積もり例
ログファイル名 | 1ジョブ当たりのログバイト数 | 10,000ジョブ当たりのログバイト数 | 10,000ジョブ実行時に必要な面数 の割り出し※1 | 10,000ジョブ実行時に必要なログ容量 |
---|---|---|---|---|
jpqmanexec{1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15}.log※2,※3 | 400 | 3,997,696 | 4,800キロバイト / 1,024キロバイト | 1,024キロバイト * 5面 |
jpqagtexec{1|2|3|4|5|6|7|8}.log※4 | 277 | 2,768,896 | 3,300キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト * 7面 |
jpqagtexeccld{1|2|3|4|5|6|7|8}.log | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト * 1面 |
jpqagtexecdmn{1|2|3|4|5|6|7|8}.log | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト * 1面 |
jpqagtexecmon{1|2|3|4|5|6|7|8}.log※5 | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト * 1面 |
jpqagt_{00|01|02|03|04|05|06|07}.log | 152 | 1,523,712 | 1,850キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト * 4面 |
jpqmon_{00|01|02|03|04|05|06|07}.log | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト * 1面 |
jpqnjpagt_{00|01|02|03|04|05|06|07}.log | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト * 1面 |
jpqnjpdata_{00|01}.log | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト * 1面 |
jpqclient_{00|01|02|03|04|05|06|07|08|09}.log | 767 | 7,667,712 | 9,200キロバイト / 1,024キロバイト | 512キロバイト * 9面 |
jpqclientnjp_{00|01|02|03|04|05|06|07|08|09}.log | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 1,024キロバイト | 512キロバイト * 1面 |
jpqnjpdata_{00|01}.log | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト * 1面 |
jpqman_{00|01|02|03}.log※2 | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト * 1面 |
jpqmandb_{00|01|02|03}.log※2 | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト * 1面 |
jpqmannjp_{00|01|02|03}.log※2 | 105 | 1,048,576 | 1,250キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト * 3面 |
jpqnjpdata_{00|01}.log | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト * 1面 |
jpqnotify_{00|01}.log※2 | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト * 1面 |
jpqnotifynjp_{00|01}.log※2 | 52 | 524,288 | 630キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト * 2面 |
jpqnjpdata_{00|01}.log※2 | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト * 1面 |
jpqcliexec{1|2}.log※6 | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト * 1面 |
jpqnfyexec{1|2}.log※7 | 2 | 16,384 | 20キロバイト / 512キロバイト | 512キロバイト * 1面 |
jpqExecLog_man{1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15}.log
jpqExecLog_agt{1|2|3|4|5|6|7|8}.log
jpqExecLog_agtmon{1|2|3|4|5|6|7|8}.log
jpqExecLog_cli{1|2}.log
jpqExecLog_nfy{1|2}.log