次のデータ量の見積もりについて説明します。
(1) JP1/AJS2 - ManagerとJP1/AJS2 - Agent間のデータ量を見積もる
ジョブの実行と,実行結果の転送に関するデータについて見積もります。
JP1/AJS2 - ManagerとJP1/AJS2 - Agent間のデータ量の見積もりを次の表に示します。なお,キューレスジョブを使用する場合も同様のデータ量を見積もってください。
表4-3 JP1/AJS2 - ManagerとJP1/AJS2 - Agent間のデータ量の見積もり
情報の種類 | 1ジョブ当たりの転送データ量の見積もり(単位:バイト) |
---|---|
ジョブの実行要求転送 |
|
ジョブの結果転送 | 600 + マネージャーホスト名サイズ + エージェントホスト名サイズ + 結果ファイル(標準出力,標準エラー出力)のサイズ※3 |
イベントジョブの 実行要求転送 | 最小:256 最大:25,600 |
イベントジョブの 結果転送 | 最小:512 最大:7,168 |
ファイル数
Σ(ファイル名長+ファイルサイズ+(12 * ファイル行数)+100)
ファイル数
Σ(結果ファイルサイズ+(12 * ファイル行数)+116)
また,上記以外に障害が発生しているエージェントホストを監視したり,実行登録したジョブをポーリング監視したりする場合にも,JP1/AJS2 - ManagerとJP1/AJS2 - Agent間でデータのやり取りが発生します。これらの1回のポーリング当たりのデータ量を次に示します。ただし,キューレスジョブの場合は,ポーリング監視は行われません。
表4-4 JP1/AJS2 - ManagerとJP1/AJS2 - Agent間のポーリング監視でのデータ量の見積もり
情報の種類 | 1回のポーリング当たりの転送データ量の 見積もり(単位:バイト) |
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障害中のエージェントホストの状態確認要求転送 | 300 |
実行中ジョブの状態確認要求転送 | 350 + エージェントホスト名サイズ |
(2) JP1/AJS2 - ViewとJP1/AJS2 - Manager間のデータ量を見積もる
ジョブネットの定義などに関するデータ量を見積もります。操作のための通信などは,データサイズが比較的小さいため,ここでは見積もりません。
JP1/AJS2 - ViewとJP1/AJS2 - Manager間のデータ量の見積もりを次の表に示します。
表4-5 JP1/AJS2 - ViewとJP1/AJS2 - Manager間のデータ量の見積もり
表示ウィンドウ | 転送データ量の見積もり(単位:バイト) |
---|---|
メイン | ユニット数*250 |
ジョブネットエディタ | ユニット数*250 + 関連接続線の数*50 |
ジョブネットモニタ | ユニット数*300 + 関連接続線の数*50 |
デイリースケジュール,またはマンスリースケジュール | 全スケジュール数※*150 |
データ量の見積もり例を次に示します。
JP1/AJS2 - Viewは,指定された間隔で自動的にJP1/AJS2 - Managerから情報を取得します(デフォルトは[ジョブネットモニタ]ウィンドウでは30秒,その他のウィンドウでは300秒です。30秒から設定できます)。ネットワークを流れるデータ量を見積もる必要がある場合には,JP1/AJS2 - Viewの更新間隔と,それぞれのウィンドウに必要なデータサイズから算出します。
(3) JP1/AJS2 Console ViewとJP1/AJS2 Console Manager間のデータ量を見積もる
JP1/AJS2 Console ViewとJP1/AJS2 Console Manager間のデータ量の見積もりについて説明します。
表4-6 JP1/AJS2 Console ViewとJP1/AJS2 Console Manager間のデータ量の見積もり
見積もるデータ量の種類 | 見積もり(単位:バイト) |
---|---|
AJS2ユニット監視オブジェクトを定義(新規作成,更新)する,または定義情報を表示する際のデータ量 | 250 + (監視先ホスト名に指定したホスト名長※ + AJS2ユニット監視オブジェクトに指定したユニット完全名長※) |
複数のオブジェクトをコピーして貼り付けする際のデータ量 | 貼り付けするオブジェクト数 * 150 |
複数のオブジェクトを削除する際のデータ量 | 削除するオブジェクト数 * 100 |
画面を表示する際のデータ量 | 定義されている監視オブジェクト数 * 200 + 100 |