9.5.2 各エージェントのバージョンが異なる場合の設定

ここでは,DNS運用時にFQDN形式のホスト名で運用する場合の設定を示します。

<この項の構成>
(1) FQDN形式のホスト名による運用をする場合の設定
(2) FQDN形式のホスト名による運用をしない場合の設定

(1) FQDN形式のホスト名による運用をする場合の設定

各エージェントのバージョンが異なる環境で,FQDN形式のホスト名による運用をする(DNSEstablishパラメーターに「Y」を指定した)ときの設定例を次に示します。

図9-6 FQDN形式のホスト名による運用をするときの設定例

[図データ]

エージェントが07-00以降のバージョンの場合は,DNSEstablishパラメーターに「Y」を指定すると,エージェントはマネージャーに対してFQDN形式のホスト名を送ります。

エージェントが07-00より前のバージョンの場合は,エージェントはマネージャーに対してホスト名(hostnameコマンドで出力される値)を送ります。

注意事項
DNSEstablishパラメーターに「Y」を指定すると,マネージャーはエージェントに対してFQDN形式のホスト名を送るため,エージェント側で送られてきたFQDN形式のホスト名を解決できるように設定する必要があります。

(2) FQDN形式のホスト名による運用をしない場合の設定

各エージェントのバージョンが異なる環境で,FQDN形式のホスト名による運用をしない(DNSEstablishパラメーターに「N」を指定またはこのパラメーターの指定を省略した)ときの設定例を次に示します。

図9-7 FQDN形式のホスト名による運用をしないときの設定例

[図データ]

DNSEstablishパラメーターに「N」を指定した場合(このパラメーターの指定を省略した場合を含む)は,特別な設定は必要ありません。

エージェントのバージョンに関係なく,マネージャーとエージェント間はホスト名(hostnameコマンドで出力される値)で通信します。