4.4.8 JP1/AJS2 Consoleのトレースログファイルのサイズを見積もる
JP1/AJS2 Consoleで使用するトレースログファイルのサイズの見積もりについて説明します。
- <この項の構成>
- (1) JP1/AJS2 Console Managerのトレースログファイルを見積もる
- (2) JP1/AJS2 Console Agentのトレースログファイルを見積もる
(1) JP1/AJS2 Console Managerのトレースログファイルを見積もる
JP1/AJS2 Console Managerのトレースログファイルは,初期状態では次のように設定されています。
- 格納先
- Windowsの場合
- JP1/AJS2 Consoleのインストール先フォルダ¥log¥tracelog.cm
- 「JP1/AJS2 Consoleのインストール先フォルダ」のデフォルトは「システムドライブ¥Program Files¥HITACHI¥JP1AJS2CM」です。64ビット版の環境の場合は,「システムドライブ¥Program Files (x86)¥HITACHI¥JP1AJS2CM」です。
- UNIXの場合
- /var/opt/jp1ajs2cm/log/tracelog.cm
- サイズ
約3メガバイト(3,072キロバイト)
必要となるトレースログファイルの容量は,定義内容,操作内容およびエラーの有無によって異なります。必要に応じてトレースログファイルの適切な容量を見積もり,拡張してください。
トレースログファイルの見積もり式を次に示します。
適切なトレースログファイル容量(単位:キロバイト)=
(5.0 + ルート業務スコープ当たり(JP1ユーザーごと)の監視先ホスト数*0.5) *エラーが発生してから資料採取できるまでにログインする回数
- (例)30日分のトレースログを保存する場合(物理ホストだけ対象)
- 一人のJP1ユーザーが30か所の監視先ホストの業務を監視する。
- 一日当たり10回ログインする。
適切なトレースログファイル容量 = (5.0 + 30*0.5)*(10*30) = 6,000キロバイト
(2) JP1/AJS2 Console Agentのトレースログファイルを見積もる
JP1/AJS2 Console Agentのトレースログファイルは,初期状態では次のように設定されています。
- 格納先
Windowsの場合
JP1/AJS2 - Managerのインストール先フォルダ¥log¥tracelog.ca
UNIXの場合
/var/opt/jp1ajs2/log/tracelog.ca
- サイズ
約3メガバイト(3,072キロバイト)
必要となるトレースログファイルの容量は,定義内容,操作内容およびエラーの有無によって異なります。必要に応じてトレースログファイルの適切な容量を見積もり,拡張してください。
トレースログファイルの見積もり式を次に示します。
適切なトレースログファイル容量(単位:キロバイト)=
(2.0 + (0.1 + (0.04 * 監視先スケジューラーサービス数) )
*(エラーが発生してから資料採取できるまでの時間(秒) / 監視間隔(秒)) )
* 監視しているJP1/AJS2 Console Viewの数
(例)10日分のトレースログを保存する場合(物理ホストだけ対象)
- 五つのJP1/AJS2 Console Viewを使用してホスト上の業務を監視する。
- 20のスケジューラーサービスを監視する。
- 300秒間隔で監視する。
適切なトレースログファイル容量 = ( 2.0 + ( 0.1 + ( 0.04 * 20 ) ) *
( 864,000 / 300 ) ) *5 = 12,970 キロバイト
トレースログファイルの拡張手順については,次の記述個所を参照してください。
- Windowsの場合
- マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 3.5.1 トレースログファイルの拡張」
- UNIXの場合
- マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 13.4.4 トレースログファイルの拡張」