3.3 DNS環境での運用を確認する

07-00以降のJP1/AJS2は,DNS環境下で運用することができます。JP1/AJS2のマネージャーおよびエージェント間で通信をする場合,正引きの定義をしてください。

JP1/AJS2各製品での正引き・逆引きの解決について必要な設定を次に示します。

図3-18  JP1/AJS2各製品での正引きの解決について必要な設定

[図データ]

なお,イベントジョブを使用する場合で,実行エージェント名としてFQDN(Fully Qualified Domain Name)形式のホスト名を使用したい場合に,この節で説明する設定をする必要があります。イベントジョブを使用していても同一ネットワーク内にホスト名が重複しない場合,または標準ジョブ,アクションジョブ,およびカスタムジョブだけを使用する場合については,特に設定する必要はありません。

イベントジョブでは,マネージャーとエージェントが別々のDNS環境にある場合,エージェントは自ホストのDNS内でマネージャーから送られてきたマネージャーホスト名をユニークにし,通信ができるようにしています。また,別々のDNS環境に同じエージェントホスト名がある場合も,エージェントからマネージャーに送るエージェントホスト名(ホスト名)をユニークにし,マネージャーはどのエージェントからの通知なのかを判別できます。

なお,07-00以前の環境から07-00以降に移行して,DNSを使用したホスト名解決を行う環境に変更する場合に,イベントジョブに対する設定の変更が必要になります。ただし,同一ネットワーク内にホスト名が重複しない運用を行っていて,すでに問題なく運用ができている場合は,FQDN形式のホスト名による運用に切り替える必要はありません。

次に,イベントジョブの,FQDN形式のホスト名での運用の要否,運用例,および注意事項について説明します。

<この節の構成>
3.3.1 イベントジョブのFQDN形式のホスト名を使用した運用に切り替える要否
3.3.2 DNS運用時にFQDN形式のホスト名で運用する例
3.3.3 DNS環境で運用する場合の注意事項