3.3.3 DNS環境で運用する場合の注意事項
- JP1/AJS2の運用時はエージェントホストのホスト名が解決できる環境で動作させてください。
DNSEstablishにYを指定している場合のエージェントホストのホスト名は,FQDN形式の名前です。
DNS運用をしていない場合,およびDNSEstablishにNを指定している場合のエージェントホストのホスト名は,hostnameコマンドで出力される名前です。
- エイリアスホスト設定時,自ホスト名からIPアドレスが解決できる環境で動作させてください。
- すでにジョブが登録してあり,IPアドレスが解決できない場合は,ログにエラーメッセージを出し処理を続行します。
- 自ホスト名からIPアドレスが解決できない環境では,JP1/AJS2は起動できません。
- 複数ホストでジョブを実行する場合は,マネージャー,エージェントおよび他システムの各ホスト上で,IPアドレスが解決できるように設定してください。
- DNS運用をしている場合は,FQDN形式のホスト名のIPアドレスが解決できるように設定してください。
- 正引きの定義をしておいてください。逆引きの定義は不要です。
- 実行ホスト名に「localhost」を指定した場合は正常に動作しません。
- イベントジョブ使用時は実行ホスト(エージェント)を追加する必要があります。運用中に実行ホスト(エージェント)を追加する場合は,jpqagtaddコマンドを使用してください。コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 コマンドリファレンス 1. コマンド」を参照してください。
- FQDN形式のホスト名での運用に切り替える場合は,「9.5.1 JP1/AJS2のバージョンアップ時に必要な作業」の「図9-5 DNS環境でJP1/AJS2をバージョンアップするときの作業の流れ」で説明している,FQDN形式のホスト名による運用をする場合の流れに従って作業を実施してください。ただし,マネージャーのバージョンアップは不要です。
- FQDN形式のホスト名での運用に切り替えた場合は,マネージャーホスト上でエージェントホスト名を解決できるか,およびエージェントホスト上でマネージャーホスト名を解決できるかを,jp1pingコマンドを使用して確認してください。
jp1pingコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。